バックロードシミュレーションを始めたころから、「実験する気はないのか?」というご意見をいただきました。モデルを考えて、実物に適用してみて検証するというのは本筋ながら、測定手段がないことも手伝って、手が出せないでいました。
「ひょっとしたら」と思い始めたのが、関西オフでかずさんが持ち込んだオシレーターによる実験。
これだけホーン側からの音とコーン前面の音が山谷を作るなら、インピーダンスの測定ができるではないか。インピーダンス測定なら抵抗を直列に入れてテスターで測ればお金はかからないのです。
「こんなスピーカー見たことない(1)」のユニットの測定方法に紹介されているように、固定抵抗132Ωをスピーカーと直列に入れ、ユニット両端の電圧を測ります。(1) Windowsソフトで1Hz毎にサイン波を発生させ、CDに焼きます。これで、PCと接続するケーブルさえ要りません。
(2) 作成したCDを再生し、1Hz毎にテスターでユニット両端の電圧を読んで書き移していくだけです。
気の長い話ですが、マイクで音を拾うよりも環境の影響を受けない確実な方法です。
測定できるバックロード型スピーカーがないと話になりません。
まずは、自分のでやってみましょう。ただし、自分のは折り曲げ部分にRをつけて、バスレフ動作を弱めたタイプ(と勝手に定義している)ですので、うまく行く保証ははじめからありません。
そこで、実験機。何とか鑑賞用にもなるものをと考えていましたが、あきらめました。
ただ、検証にいくつも作るのは無理ですので、簡単に組み変えていろんなパターンを実験できるタイプとします。
図に示すように、サイズの異なる角型パイプをいくつか準備し、これらの組み合わせでいろんなホーンプロファイルを作ります。バスレフモデルの実験ですので、いったん大きくなった断面積が途中から狭くなると言うのもありです。
基本型は左図の左側。右に示すように、開口部を裏表、または90度ずらせた向きに上下に作ります。 断面積の異なるパイプをいくつか組み合わせることで、いろんな断面形状のホーン(?)を作ることができます。
左図は、組み合わせの一例。 水平断面のつもりです。一番下がスロート、ひとつ上→ひとつ上→右とつながって、出口は床の影響を受けないように、上面開口が良いと思います。
スロートが一番断面積が狭く、2本目3本目が同じ断面積ですが、実験なのでこれで良いのです。
実験機(改)の方が有力‥‥
たぶんやらない ~/.~;;