メインとして使っていた10cmバックロード(BH-1108ES)を実家で使ってもらうことになりましたので、今のうちにと、108Σ、108ES、108ES2の3つのユニットを使って、f特の違いを測ってみることにしました。そしたら、、、違いが出なかったんです。なんでだろ?
箱は自作の10cm用バックロード(BH-1108ES)。
差を見ることが目的なので今までの測定条件に拘らず、スピーカー1本をセンターに置き、軸上1mとリスニングポジション(軸上2mくらい)の2個所で測っています。
これまで、軸上をはずしたリスニングポジションで両チャンネル同時に鳴らして測ってたのと比べると、多少はまともになったか、、、?
なお、ES2はこれが初めての音出しで、エージングはゼロです。
嫌になるくらい、差がありませんでした。~/.~;;全体的な凸凹はホーンの特性と部屋の特性が支配的で、細かい部分がユニットの差なわけですが、本当に微小な差しか見られませんでした。
低域レンジ、ローエンドのレベル、中低域から中域の形までそっくり。
長岡氏の「オリジナルスピーカー設計術」でも10cmの特性はそれほど大きな違いは出ていないようなので、これはこれでそんなものなのかも(←何のことやら)しれません。
そう思ってFMfanのスーパースワンの記事を見ると、中域のディップ以外は大差なしか。
バックロードへ実装しての測定ですから、D-37に168Σを搭載した時と168SSを使った時くらいの差を期待したのですが、それほどの差はないようです。(168Σが弱すぎなのでしょうね)
まずは108Σです。
スピーカー1本をセンターに持ってきての測定で、箱の癖があらわに見られます。交互に現われるピークディップがとっても律義。
最後にES2です。やる気のある人は、軸上1mのΣとES2のGIFファイルを切り替えて眺めてみると良くわかりますので試して欲しいのですが、呆れるくらい同じです。
ES2の方が低域の部分的な膨らみが大きいというか凹みが小さいというか、そういう所はありますが、、、見事な再現性と言った方が良いくらいです。
ということは、、、そうES2の、あの中域の凹みも観測されなかったということです。
測定に使う信号の差か、箱のせいなのか、信号処理系によるものなのか理由はわかりませんが、そういう差が出るということは、ソースの好みによって気になったり気にならなかったりする裏返しなのかもしれません。
(という定性的な結論でお茶を濁す、、と)
肝心の音は、、、聴いてません。~/.~;;実は私の購入したES2はマグネットのセンターが合っていないのか、2枚のマグネットのつなぎ目に段差があり、1本がバッフルに入らなかったためです。
もともとES用にΦ101mmで空けてあった抜き穴(マグネット径Φ100mm)で、ESなら余裕で入っていただけに残念。確かにES2の説明書にはΦ102mmと書いてありますね。
というわけで、結局、特性は箱で決まり、音はユニットと箱の頑丈さで決まるということを部分的に追試したに過ぎないことが判明しました。
やれやれ。