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牽引免許取得日記
奈良県免許試験場で牽引免許を取得しました。
私が所属しているトレーラーメーリングリストに書き込んだ内容のログを
(一部アレンジして)掲載します。
まぐれにも、2回で合格したので、あまり参考にはなりませんが、興味のある
方は読んで見てください。
1.免許取得費用
1回に付き
免許試験:3,300円
試験車代:1,000円
合格時
免許書交付手数料:1,200円
交通安全協会会費:500円/年(任意)
教習所に行くと、入学金3万円+教習代13万円に、上記の合格時費用が必要です。
2.メーリングリストログです。
私が牽引免許を取ろうと思った動機は、もともと運転免許マニア
気味な私は、トレーラー買った時より興味がありました。
そして、○○さんの合格報告での刺激で、去年の夏に受験の
決心をしましたが、色々と自分なりに理由を付けて先送りしてました。
そして、ML上で免許制度の変更のうわさなどを知り、これは今取って
おかないと、自動二輪のようになってしまうのではと思ってた矢先、
半日有給の復活、○○さんの合格、○○さんのレポートでついに
行動に移してしまったしだいです。
私の目標は10月の更新までに合格する事です。
月2回ペースで10回は受験出来るかな。
では、悲惨な1回目受験レポートです。

99年4月14日
「適正試験」
適正試験は、普通免許より合格視力が良いのでなめたら落ちます。
大型の時にめがねが弱くて帰らされた経験がありますので、今回は
めがね2個+コンタクトレンズ持参で受験し無事合格しました。
4月22日の予約を取って帰る。

99年4月22日
「1回目」
コースはS字・車庫入れ・方向転換・障害物・踏切・外周(指定速度)
の順です。
まず、コース下見。
前日にAM2時まで夜更かししたのが祟って、集中力が・・・・・
コースは覚えられても、どこで安全確認するかのポイントが頭の中に
入らない。 どうせ、車庫入れ・方向転換でだめだろうと開き直る。
次に、受付をする。
初めてなのでなるべく受験番号が遅くなるように、遅れて受け付けに
行ったつもりでしたが、7人中、受験番号4番でした。
試験は牽引2種の受験者2名のあとの4番だったので、実質6番受験
でした。
牽引2種受験者が、車庫入れで2名共脱落し改めて難しさを実感!
そして、牽引1種1番・2番が連続合格し、緊張感はピークに。
ついに自分の番が来て古いが、きれいなトラックに乗り込む。
なんと!2点式シートベルトではないか!!
「なんちゅう古いトラックや」と思いミラー・シート・ドアロック・シートベルト
をチェック。今思えばシートベルトのバックルは締めたが、自動巻き上げ
3点式になれているので、まし締めを忘れてた!
そして、エンジン始動のはずが、セルが回らない。
試験管「はい、デコンプ戻して」
私  「デコンプって、なんですか?」
試験管「そこのレバー押し込んで」
シングルエンジンのバイクにしかこんなのも付いてないと思ってましたが、
なんと古いディーゼルはエンジンをキーで切るのでなく、デコンプで止める
そうだと。   知らなかった。
緊張はこれでさらに倍増!
寝不足も手伝い、クラクラしながらデコンプ戻して、エンジン始動して出発!
マニュアルミッションは平気のはずが、ダブルを踏んでもシフトアップできない。
あらーと言う間に、1カ所の交差点を確認なしで通過、次の交差点は確認したが
まだシフトアップ出来ず。
試験管の「落ち着いて」の励ましに、やっとシフトアップ、S字に入る。
無事通過したつもりで出口付近でミラー見ると台車の左が半脱輪してる!
これで焦って、またまたシフトアップ出来ず。
試験管の「落ち着いて」の励ましに、再度シフトアップ。
減点チェックのボールペンが次々動く。
ちょっと走って方向転換に、初めてコースの狭さを実感。
奈良の試験場は平坦なアスファルトに白線を引いただけの牽引専用コース
です。(普段は原付の講習コースです)白線からはみ出したら脱輪になります。
従って脱輪してても自覚症状が無いので、1.5m脱輪走行なんてすぐです。
左バック1コースしか無いので、当然左バックです。
この条件がまた緊張を誘います。 行き止まりに停車して、試験管が降車します。
「はい、バックしてください。」
ギアをバックに入れ、バックをはじめます。
緊張のあまり、またクラクラして左後が良く見えません。
適当にバックして、ここだと思う点で、1回転という鉄則を破って思いっきり右に
ハンドルを回したと思います。
台車が曲がった時点で、今度はハンドルを左に、バックするうちに運転席側
前輪が脱輪しそうに。
窓から覗き込んで前輪を確認しようとしたが、なんと前輪が20cm以上ボディー
から凹んでいるので、乗り出しても前輪の位置が見えない。
車庫に入ったが、ジャックナイフ状態になってて修復に切り返しを繰り返す。
減点超過のはずだと思うが、まっすぐになるまで中止にならなかった。
試験管が練習させてくれたみたいです。まっすぐになった時点で中止。
「こんなもんか。」と、平常心に戻る。
そこからスタート地点に戻る時は、うそのようにミッションが入る。
試験管「牽引ははじめてか」
私  「はい」(トラベルトレーラー牽いてますとは恥ずかしくて言えなかった)
試験管「半脱輪してたよ」
私  「はい」(・・・・)
試験管「トレーラーはバックの時はハンドル反対にきるんや」
私  「はい、そうですね。」(これも、説明してもらわなくても解ってるつもり)
そして、スタート地点へ。
試験管「トレーラーはどんなもんかだいたい解ったやろ。」
私  「はい、だいたい解りました。ありがとうございました」
以上、今回は大変親切な試験管でよかったです。
これで、1回目受験記終わりです。
あ〜ぁ、あのトラクタは、換えてほしいな。

「今回の敗因」
技能不足+寝不足+コース不勉強+不慣れな古〜いトラック
99年5月12日
12日に2回目の牽引免許試験に行ってきました。

ジャジャーン ラッキー! 合格! です。
これで、大型フルトレーラーもOKです。

実は、初回のあまりにも行き当たりばったりな
受験方法を反省し、日曜日に自分のトレーラー
で1時間ほど練習しました。
今後受験の方に参考になればと思い内容を書きます。

「バック編」(左バック)
最初は、簡単な右バックで練習し、あとで左バックに変えました。
1.ヘッドのハンドルを1周以上回さずに、トレーラー
  を曲げる練習(曲がったらハンドルまっすぐ)
  (自宅の車庫では通用しません)

バックする時、トレーラーって思ったより良く曲がる
ものなんですね。やっと気づきました。
ハンドルを思いっきり切って、ヘッドを不用意に振ると、
コースの端までヘッドが寄ってしまい、逆にハンドルを
切ってトレーラーを延ばす時脱輪しそうになります。
その対策です。

2.ヘッドを出来るだけ振らないで車庫入れ

上と同じ理由なのですが、曲げる時は、出来るだけ車線
中央でバックして、あとのフォローが容易に可能なように
する練習です。

3.無駄なハンドルを切らないでヘッドとトレーラーを直線にする

ヘッドとトレーラーを出来るだけスムーズに車庫に入れる練習です。

「前進編」

これは練習では無いですが、ミッションが入りにくい原因の追求です。
パジェロで再現してみました。
その結果クラッチの踏む深さが浅い時ミッションが入りにくいです。
初回はただでさえ短い足が、緊張により伸びて無かったようです。
(実は大型の時もミッションで悩まされました)

以上、1時間の練習内容です。

あとは、単なるレポートです。
今日は受験者7人(2種2名・1種5名)でした。
例によって、牽引2種からスタート、牽引2種受験者が車庫入れで
今回も全滅です。
前の人が切り返し3回にも関わらず合格。
ついに、私の番です。
ミッションの件があるので、シートを一番前にする。
「今日はデコンプ引いてないな」とか思い2点式シートベルトを
まし締めしたが、余ってる部分を止めるバックルからベルトが
抜けて修復に1分(あせる)。
そして、出発! S字は前回に注意された半脱輪に注意しながら
通過、そして、方向転換兼車庫入れです。
まずい・・左に寄りすぎ停車してしまった。
まあ、普段から牽いているので修正は簡単と自分に言い聞かす。
この時点で、受験者間で良く言われる○本目のポールでハンドル
切ってなどという理論は吹っ飛んでしまった。
もう、感覚で入れるしか無くなりました。
そして、車線中央に修正しながらバックしてトレーラーを曲げるが
ちょっと、遅かったみたいで、右お尻がポールに当たりそう。
一度停車し考え、もうちょっとバック。でも、当たりそう。
前回が無理矢理ねじ込もうとして、身動き出来なくなってしまった。
今回は一度途中まで前進(切り返し)この辺と思われる。
地点に停車そしてバック。
途中で停車してバック出来るのが普段から牽いてる強みです。
みんなは、一旦直線状態に戻ってます。
今度はうまく入りそうだが、右に寄ってるぞ。
ちょっと「く」の字、でも何とか右一杯脱輪しそうな状態までバック。
前は2m以上あるぞ。
これで、切り返しすれば完璧だ!
予想通りまっすぐになり、無事脱出。
あとは、ロボットのように首振って安全確認しながら行けば何とか
なりそう。 でも、裏目にでました。
安全確認してる間に信号が黄色になってるじゃないか!そして赤
緩く急ブレーキ!(何のこっちゃ)トラクタの先頭が停止線の上
ぴたり位で停止。あ〜危なかった。
そして、またロボットのように首振って走行。
試験官から「もっと早く走りなさい!」の指示がある。
あ〜落ちたかな。
でも、何とか完走出来、デコンプ引いてエンジン停止し、ギアを
LOに入れる。
車を降りて試験管の方へ行くと不機嫌そうだが、「合格」の一言。
ちょっと、おまけあったと思いますが、通ってしまえばこっちの
物ですよね。ちなみに70点ぎりぎりでした。
前日早く寝た甲斐と、練習した甲斐ありました。
○○さんと同じで、更新も伸びました。
私は青免許で2年伸びただけですが・・・・トホホ
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