アメフトついに2部昇格!!
アメリカンフットボール部部長 伊藤義之

97年シーズンを全勝で優勝したアメフトチームは去る12月6日、長居競技場にて2部−3部入れ替え戦を行ない、見事勝利。久々に2部に返り咲きました。

苦しみの末につかんだ勝利

 さすがに2部はレベルが高く、そう簡単には勝たせてくれません。試合展開は苦しいものでした。6位とは言え相手の大阪経済大学は2部のチーム。前半はいいところなく0−7で終了。後半になっても意図した攻撃がさっぱり出来ず、最終の第4クォーターには二つ目のタッチダウンを取られてしまい、0−14。残り6分になったときには思わず天を仰いでしまいました。いつも勝ち味が遅い今シーズンの天大。得点の少ないのは自分達のペース。後半に逆転してものにした試合も何試合かありましたが、入れ替え戦はエンジンがかかるのがちょっと遅すぎると感じていた矢先です。
 そこで監督は思い切った作戦を取ります。2年生の控えのクォーターバック(QB)を投入、パス攻撃をしかけました。そしてQBが代わってすぐの残り5分52秒、ロングパスによって一つ目のタッチダウン(TD)。こうなると大阪経済大学は完全に浮き足立ち、逆に天大のディフェンスには気合がみなぎります。すぐに相手の攻撃をパントで終わらせると、今度はオフェンスがディフェンスの活躍にこたえる番です。残り3分05秒でまたまたパスで二つ目のTD。とうとう同点にしてしまいました。さらに試合終了まであと残り14秒でフィールドゴール(FG)のチャンスがあったのですが、これは惜しくもはずしてしまいました。
 最後は延長タイブレーク(相手陣25ヤードからそれぞれ一回ずつ攻撃を行なう)の勝負。先攻の大阪経済大学はTDこそ取れなかったものの、比較的長いFGを決め、3点のリード。天大の攻撃はまずランプレー。これが最初からまんまと成功し、一気に21番山崎君がTD。勝負は劇的な幕切れとなり、スタンドに詰めかけたOB、OGとグラウンドの歓喜の渦で天理大学は2部行きの切符を手にしました。

 これで来年からは2部で戦うことになります。次は1部を目指し、いつかは甲子園ボウル、そしてライスボウル出場が目標です。しかし、関学や京大、立命のように100人を越す選手層に比べ、たった30人足らずでよくここまで戦ってくれました。来年はまず部員数を増やすのが第一の仕事です。選手だけでなくマネージャーやトレーナー(男女とも)としての入部希望者も大歓迎ですので、少しでも関心のある人はご連絡ください。

■対戦:
 関西学生DIV.IIA6位大経大 対  関西学生DIV.IIIC優勝天大
■時間:
 14:20試合開始〜16:35試合終了
■天気:晴
■場所:長居球技場

TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL TIE BREAK
天理大学CRUSHING ORCS(DIV.IIIC優勝) 0 0 0 14 14 6
大阪経済大学BOMBERS (DIV.IIA6位) 0 7 0 7 14 3


SCORING PLAYS
 Q TIME TEAM    PLAY&PLAYER(s) TFP
 2 10:21 大経大    #33服部 40YDS RUSH  #55森KICK
 4 0:44  大経大   #33服部 13YDS RUSH  #55森KICK
 4 6:08  天理大   # 5舛谷→# 2杉野 55YDS PASS  #59山本KICK
 4 8:55  天理大   # 5舛谷→#19久保 34YDS PASS  #59山本KICK
 TB    大経大   #55森 42YDS FIELD GOAL
 TB    天理大   #21山崎 25YDS RUSH

■天理大学DIV.II昇格、大阪経済大学DIV.III降格