2010年2月18日
11時手術室に入る。
病名「S状結腸癌」 腹腔鏡下S状結腸切除術。
約5時間の手術だった。
へその下3センチほど、他4ヶ所小さな穴を開けてカメラ、メスを入れて切除作業をする技術は
驚きである。
5時間をかけて癌腫瘍のある部分10センチを切り取り繋ぐ。
1週間で点滴の管がはずされお粥に変わる。
11日間の入院。
切除した腸を検査したらリンパ節に癌が転移していたと報告を受ける。
これでステージ2からステージ3になり5年間の定期検査が義務づけられる。
以後年2回のCT検査を受けてきた。
現在のところ肝臓、肺、等に転移の症状は見受けられないとの診断。
油断は出来ない。
いつ癌の芽が出てくるか解らないから。
市の大腸癌便潜血検査通知が来た。
5年ほど前までは毎年大腸がん便検査を受けていたのだが異常がなかった。
安心した為に数年の間にポリープが拡大した。
毎年受けて居れば小さいポリープの初期段階で切除できたはずだ。
癌は初期段階で処置すれば100%完治する。
2009年12月。
「今年は受けてみるか?」何か虫の知らせで二日間の便を便潜血検査に出した。
数日経ってから検査結果の書類が届く。
陽性反応が出た。
血便が見受けられるので精密検査を受けるようにと書いてある。
2010年1月。
何となく穏やかでは無くなった。
早速、K大学病院に行き消化器外科の問診を受け内視鏡による腸内検査をする。
検査の前夜から腸をカラッポにするために、何度にも分けて腸菅洗浄液を飲まねばならない。
翌日、腸内をカラッポにしてから肛門から内視鏡が入り検査が始まる。
担当医の言葉「ポリープが大きくて切り取れないので結果を見て今後のことを相談しましょう」
1週間後、大腸癌検査の結果を聞きに行く。
診察室のパソコンに腸内の画像が映し出された。
「これが癌腫瘍です」先生の声に、動きが止まる。
我が人生もこれで終わりか? 頭をよぎる。
癌の餌食にはなるまい
我が人生、生きるも死ぬも一回だけ