私の目標は大型二種免許を取得することです。他のホームページを参考にさせてもらい普通免許を取得してから3年以上経てば大型二種免許を受験できることがわかっていましたが、普通トラックも乗ったことがなかったので、まずは大型一種免許の取得から挑戦することに決めました。
大型一種免許は教習所で取得することが可能ですが教習費用(教習所によりますが25万円程度)が高いことと、技能時間が22時間と多い為、運転免許試験場(奈良県は新ノ口にあります)で一発試験に挑むことにしました。
但し、前もって練習しないことには試験費用もムダになると思い普通免許を取得した奈良自動車教習所で大型車の練習をすることにしました。
奈良自動車教習所ではチャレンジコースというのがあり、1時間8,200円(税込み8,610円)で一通り教えてもらう事ができます。但し、最初は2時間セットです。なぜかと言うと大型車にある程度慣れる為には最低2時間必要のようです。日程は前もって予約が必要です。また前払いの為、一度予約をするとキャンセルが効きません。
今日は教習所による初めての練習なので早目に行ってちょっと見学でもしようかと思い教習所に到着。よくよく予約時間を見ると1時間勘違いしていた。しかし時すでに遅し、遅刻扱いとなった。
お金は前払いしており、キャンセルは効かないと事前に聞かされていたので落ち込んでいると、今日は特別ですよとのことで、1時間遅れて教習に参加させてもらうことになりました。その節は有難うございました。
練習車両は6tトラックで、外から見た感じは大きい!また運転席に座って見ると目線が高くハンドルが大きいなぁと思った。
「普通トラックも乗ったことが無いんです」と教官に説明すると「そうですか、それは面白い体験をすることになるでしょう」と言われ、緊張したまま発進することになった。
最初は大型車の感覚に慣れる為、外周を3週した。普段からマニュアル車に乗っているのでギアチェンジやクラッチ操作は難しくなかったが、ブレーキがエアブレーキの為、効きが強く、感覚に戸惑った。
またホイールベースが長いことと前輪が座席の真下にあることから乗用車感覚でハンドルを切ると早すぎて内輪差で後輪が中央の白線を踏んでしまう。交差点でも同じで内輪差による半脱輪や白線を踏みつけてしまう。
次に障害物の練習で、進路変更のタイミングと障害物との車間距離に気をつけることを教わる。そして少し慣れてくるといよいよS字コースの練習です。前輪がどの位置を通っているかが全然わからず早くハンドルを切り過ぎて後輪が脱輪するというお決まりのパターンに入った。その次のクランクコースも同じ結果となった。
大型車の場合、S字やクランクコースでは前,後輪をサイドミラーで注意しながら運転しないといけない。またコースも幅一杯に使用してハンドルの素早い操作が要求されます。
その次に坂道発進の練習。これは難無くクリアー。大型車の場合、通常2速で発進しますが坂道の場合は1速で発進し後輪が坂道を下り終わるまではエンジンブレーキを使用する為、ギアチェンジとアクセル、ブレーキは一切使用しません。但し、右足はブレーキの上に乗せる態勢をとります。
次に方向転換です。車両がどのくらいの位置にきたらどのくらいハンドルを切るか等を教えて頂きなんとかクリアー。
後は今まで教わったことの繰り返しで1時間目は終了。
2時間目は縦列駐車の練習から始まりました。
縦列駐車は方向転換より難しく、何回もやり直すことになった。また駐車が完了するとギアをニュートラルにしサイドブレーキを引き完了した合図として「駐車完了」と掛け声をします。
そして最後に踏切の通過練習。ここでは前方、左右の確認と必ず窓を開けて音を確認をすること。実際は電車なんか走ってるわけないけど・・・。
後は今までの復習と、確認合図の練習です。
確認合図は声を出すほうが試験官に対しての印象が良いと言うことで、「右良し」「左良し」「巻き込み良し」などと大きな声で合図する練習をしました。実際の試験では声を出さなくても良いのですが、声を出さないのであれば大げさなくらい顔を動かして確認している意思を伝えることのアドバイスして頂きました。
技能試験を受けるにはまず適正検査に合格しなければなりません。
視力は特に問題ないのですが、深視力の試験は初めてでした。3本の棒が前後に動いており横一直線に並んだ時にボタンを押して止めるというものです。ボタンを押して止まるタイミングがわかれば問題ありません。
適性検査に無事合格したので技能試験の予約をし、その日に行われていた技能試験の様子を観察して帰りました。
ちなみに大型一種免許の技能試験は月、水、金曜日の午前と午後の週6回行われ、電光掲示板によって空き状況がわかります。
仕事の関係で第1回目の技能試験の日程が練習した日から1ヶ月先となった。さすがに1ヶ月も間隔が開くと不安だったので、もう1時間練習してから試験を受けることにした。
試験の課題事項としてS字、クランク、坂道発進、踏み切り、方向変換、縦列駐車を一通り復習する。どうしても内輪差の感覚が今一つ掴めないままその日の教習が終わった。
一種免許は100点満点からの減点法で70点以上(二種は80点以上)が合格となります。
周りを見渡すと午前中の試験にも関わらず大型一種は受験者が多く全員で15人程いました。
試験開始時間になると試験官によるコース説明と課題事項についての説明が行われ、簡単な質疑応答の後、試験が開始された。
自分の順番は8番目だったが2台の車両が使われたので、結構順番が早く回ってきた。
どうせ1回で合格するはずもないし、とりあえず今日は試験の雰囲気とコースに慣れることを目標にした。
順番が来て試験車両に乗車。試験官に「お願いします!」と一言。
教官は冷静な口調で「準備が出来たら発進して下さい」と一言。
座席を調整し、サイドミラーを確認、ルームミラーを調整(するふりだけ)しシートベルトをする。サイドブレーキとニュートラルに入っていることを確認しクラッチを切りブレーキを踏みエンジンスタート!ミラーと目視で右後方を確認し発進する。
出発点からしばらくは直線コース、そして障害物2つ、踏切、坂道発進と順調に進みいよいよ難関であるクランクに入る。
入口を慎重に入ったせいか後輪の余裕もあり良い感じでクリアー!そして3つ目の障害、交差点の通過そしてS字へ。S字もなんとかクリアー。そしてもう一つの難関である方向変換へ。後方確認の合図をし、慎重にバックする。これもなんとかクリアーできた。あとは50km走行だけと気を許したのか交差点で右折した瞬間、試験官にブレーキを踏まれ試験中止。えっ?何?って言う感じだった。
試験中止の原因は一番恐れていた内輪差によるものでした。どうやら後輪で白線を踏んでしまったらしい。
S字やクランクでは常に後輪を意識した乗り方をしていたが、交差点は広いせいか油断してしまった。
その前にも1回踏んでいたらしく2回目だったそうです。
発着点に戻り、悪い点のアドバイスを受けました。試験中止はショックでしたが気持ちを切り替え次の試験を目指すことにしました。
試験中止の原因がわかったからにはもう1回だけ練習しようと思い、教習所で1時間練習しました。
1回目の試験内容を教官に報告し、徹底的に内輪差を克服するための練習をしました。
交差点の右左折に充分注意をはらいハンドル操作のタイミングを考え、気を抜きがちな外周などの大きなカーブ等も後輪が通る位置に注意をした。
この時の練習でかなり車両感覚が掴めたことを自覚しました。
とりあえず試験の雰囲気もわかったし、今日は完走することが目標です。
今日もこの間と同じくらいの人で、この前に見た人も沢山いました。やはり簡単には合格させてもらえないのか?
コースはこの前と同じAコース。
この前はコースも曖昧で考えながら走っていた為に、確認がどうしても遅れていました。
今日は事前にコースを歩いて周ったからそれも完璧。
いよいよ発進!順調に進みクランク、S字、方向変換の課題事項を無事クリアー。
前回ブレーキを踏まれた地点も通過し、いよいよ50km走行に突入!時速50kmに保ちこれもクリアーし発着点に戻ります。ギアをバックに入れエンジンを切って試験終了。なんとか無事に一周できました。試験結果は55点。思ったより点数が高いのにビックリ。この調子で行けば次にでも合格するんじゃあ・・・。期待を込めて次の試験に挑みます。
試験3回目。今日は初めてBコースに当たりました。縦列駐車があるコースです。
コースが変わったのでまたコースを歩いて下見し準備を整えました。
例によって「お願いします」と挨拶し、スタートする。コースは変わっても順調に課題事項はクリアーしていく。問題の縦列駐車も無事クリアーし試験終了。試験結果を期待する。試験結果は40点。あれっ?点数が落ちてる。コースが変わったせいか確認遅れや確認していない所があったみたい。それに進路変更がきちんと出来ていなかったらしい。きびしぃー!
試験4回目。またまたBコース。でも1回経験したし、今度こそと意気込み今日も順調に周回する。しかし試験結果は50点。今回は障害物の進路変更の確認が遅いと言われた。3箇所あるうち2箇所が遅れていたようです。また内輪差を気にしてか大回りしすぎたところがあったらしい。良く見ていらっしゃる。
試験5回目。そろそろ合格できるやろうと思いつつ、いつものように前回の指摘事項を意識してコースを周回する。
ところが結果は60点。走行にメリハリがないらしい。慎重すぎたのか?
なんで毎回指摘されることが違うねんと思い肩をガックリ落とす。今日こそはと思ったのに・・・。
試験も6回目にもなってくるとだんだん顔ぶれが違ってくる。俺はいつになったら合格するのか・・・。
今回は試験官に「前回惜しかってんなー。今回は落ち着いて行きや。1回深呼吸してから発進し」と言われる。あんたが不合格にしたんやと思いつつも深呼吸をして発進する。
いつも意識しているが今回は更に意識をしてメリハリのある運転に徹した。
コースを完走し試験官から出た言葉は「がんばってください」でした。まだがんばらなあかんのかと思い名簿を受け取ろうと手を伸ばすと、「いや、がんばってください。合格です」との事でした。やったー!合格やー!
でもなんて紛らわしい言い方やねん。これは試験官のもったいぶらせかーっと思ったがそんなことはもうどうでもいい。
やっと新しい免許を手にして帰ることができました。
初めての人は結構コースを覚えてないみたいで、コース間違いによる試験の中止をよく見かけました。コースを覚えていないと確認事項がどうしても遅れてしまうのでまず合格できません。試験前に一度はコースを歩いて周ると良いと思います。
それと確認事項は忘れがちになるので普段運転するときも意識して運転すると良いと思います。「右良し」「左良し」ってな具合に意識をすることが大事です。
運転技術に関してはやはりクランク、S字、方向変換、縦列駐車が問題か。自分の中では通常の右左折による内輪差の感覚を掴むのが一番難しかったです。
免許取得にかかった費用
写真代金 | 800円(400円×2枚) |
教習所練習代 | 34,440円(8,610円×4回) |
技能試験代 | 26,400円(4,400円×6回) |
免許証発行代 | 1,750円 |
合計 | 63,350円 |