ダックの闘病記(膵外分泌不全)

膵腺細胞の喪失により膵消化酵素がつくられないことから
引き起こされる消化管での吸収不全。
膵予備能力から考えると膵臓の大部分が失われないと
引き起こされず、脂肪便や窒素便は膵分泌能力の
85〜90%以上が失われないと発症しない。
ダックの場合も膵臓機能がほとんど働いていないらしい。
多分 先天性のものでしょうという診断。
1歳ぐらいからの症状が現れることが多いらしい。

☆膵外分泌不全とは

子犬を飼うときの注意として、家に来て しばらく慣れるまで
睡眠時間はたっぷりとるという大事なポイントがあります。

ダックが家に来たのは大晦日の夕方5時でした。
その後 お正月&お客さん&子供たちの冬休みが続き ダックは
超睡眠不足でした。
ペットショップから「ワクチン打ってあげてくださいね。」と
いわれたことを実行するため動物病院にいく。
口の中は白く貧血状態ではないかと思ったけれど、この子は
こういう色かもしれないとワクチンを打ってもらう。
(動物病院の先生が気づいてくれなかったのは、今思えば納得いかない)


☆家に来て

徐々に下痢が始まる。
淡い黄色のやわらかい便でシート以外の場所ですると大変。

ペットショップに相談すると「便の硬さを整えるため」とビール酵母のはいったフードを勧められる。 まったくよくならない。
獣医の先生は下痢止めをくれる。 よくならない。

どんどんやせてくるので、「とにかく食べさせないと」と食べたがるものをなんでもかんでも与えた。
人間の食べるものを好んで食べたので、隙を見てテーブルの
上にある食べ物を食べつくしたこともある。
(ロールケーキ一本。お中元でいただいた塩昆布の箱の半分。ドーナツ5個など)

便は泡のようなやわらかさで、量は食べたもの全部が出ているように大量。
回数も一日に7〜8回でる。

☆症状悪化の原因を作ってしまった

体重は2.5kg 。 あばら骨も背骨もとんがっている。
太もものお肉がないからお尻のふくらみがない。
獣医さんで点滴を打ってもらう。
よくならない。
「様子を見ましょう」という言葉は聞き飽きた。

背中にらくだのこぶのような点滴を続けて数日後。
朝、ご飯に近づいたとき、立っておられず鼻で体を支えて固まっている。
もう限界だ。
このままだと死んでしまう。

☆1歳のころ

病院に向かって車を走らせる。
ダックは私の服の中にまるくなってじっとしている。
ダックの暖かさを感じながら、信号の待ち時間をイライラして走る。
あとひとつ信号を待てば病院。
でも、いつもの病院へ行けば、今日も「様子を見ましょう」でおわる。

ハンドルを回して新聞で見ていた大きな病院にいくことに決める。
30分かかるけれど「賭け」だった。

診察室が5室ある大きな病院に着いて、即4日間入院。
輸血、点滴、えさもすべてかえられる。
もともと「たべたい」という欲求があるのが症状のようで、病院の
食事はよく食べたらしい。
(これは救われた)

面会に行くたび しっかり自分で立つダックを見る。
涙が出るほどうれしかった。
先生が神様にみえた。

☆病院を変える

体重5.2kg。 太ももむっちり。
毛並みはばっちりピカピカ。
ここまで回復できたことは主治医の先生に感謝の気持ちでいっぱい。
おやつは馬のアキレスしか食べられないし、以前のように
人間の食べ物をもらうことはできなくなったけれど、おかげで
私たちの食事中もちっとも騒がなくなった。
ワンコと一緒に暮らすとき、「しつけ」と「かわいそう」を混同しちゃいけない。
しつけははっきり犬と人間を区別しないといけない。
一生処方された餌を食べないとならないけど、元気に遊べるんだから
問題なし!

☆今はとっても元気

興味あれば続きも読んでください。

@餌45g&お湯(40度で量は適当)&薬(2.5g)
A湯煎またはオーブン発酵機能を利用して40度で20分キープ。

お皿の中で消化できたベタベタ状態のご飯を食べます。

エサ: ウオルサム 消化器サポート(低脂肪)
薬 : 消化酵素 パンクレアチン

ダックを預かってもらうことがあるかも知れない。
ご飯の作りかたは覚えておいてね! (^_-)-☆

☆ご飯の作り方