ご紹介したい万葉集の歌

秋相聞

大伴宿祢家持の、時じき藤の花と萩の黄葉との二物を攀ぢて坂上大孃に贈る謌二首


わが屋前の 時じき藤の めづらしく
わがやどの ときじきふぢの めづらしく

今も見てしか 妹が咲容を
いまもみてしか いもがゑまひを

                      大伴家持
                      巻8 1627

■大意
 わが家の庭先の季節はずれに咲いた藤の花のように
めずらしく愛らしい妹の笑顔を今も見たいものだ。


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■燕来る 時になりぬと 雁が鳴は


見歸鴈歌二首


燕来る 時になりぬと 雁が鳴は
つばめくる ときになりぬと かりがねは

国偲ひつつ 雲隠り鳴く
くにしのひつつ くもがくりなく

                      大伴家持
                      巻19 4144


■大意
 ツバメが来る夏になったと、雁は、故郷を思いつつ雲がくれて鳴いている。


■燕来る 時になりぬと 雁が鳴は
                            2016年7月24日
                         奈良県橿原市吉田町



■あしひきの 八峰の椿 つらつらに


あしひきの 八峰の椿 つらつらに
あしひきの やつをのつばき つらつらに

見とも飽かめや 植ゑてける君
みともあかめや うゑてけるきみ

                      大伴家持
                      巻20 4481


つくづく見ても見飽きることがあろうか。
この椿をお植えになったあなたを。



■あしひきの 八峰の椿 つらつらに
                            2016年2月21日
                             奈良県五條市



春の野に 霧立ち渡り 降る雪と
                            2016年3月6日
                             奈良県五條市




                            2016年3月6日
                             奈良県五條市



春の野に  霧立ち渡り  降る雪と 人の見るまで  梅の花散る
はるののに きりたちわたり ふるゆきと ひとのみるまで うめのはなちる

                                  筑前目田氏真上
                                  巻5 839

原文

波流能努尓 紀理多知和多利 布流由岐得 比得能美流麻提 烏梅能波奈知流
はるののに  きりたちわたり  ふるゆきと  ひとのみるまで  うめのはなちる


大意
 春の野に霧が立ち渡って、まるで、あれは降る雪かと人が見るほどに梅の花が散っている。




■春されば まづ咲く宿の 梅の花


春されば まづ咲く宿の 梅の花

はるされば まづさくやどの うめのはな

独り見つつや 春日暮さむ
ひとりみつつや はるひくらさむ

                        山上憶良
                        巻5 818


春になると最初に咲くこの家の梅の花を、
ただ一人で見ながら春の長い日を暮らすことであろうか。




■春されば まづ咲く宿の 梅の花

                            2016年2月7日
               奈良県立馬見丘公園(奈良県広陵町)



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