音読み・訓読みを問はず、とにかく一字一音「る(ru)」の漢字一覧
                             
2022年2月22日    万葉散歩管理人 植芝 宏
 一字一音「る(ru)」のページは国史大系『古事記』と日本古典文学大系『「日本書記上』・『「日本書記下』・『萬葉集一』・『萬葉集二』・『萬葉集三』・『萬葉集四』とを底本としています。

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■1・■2・■3・・・などと、何とか表示できない漢字を表現してきましたがこれにも限界があります。
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古事記

一字一音
使用字数 113 105 9 5

流 発音「る(ru)」 113字
通し番号 見出し 見出し 歌謡番号 検索用原文 ひらがな文 訓読文 1 2 3 4 5
K5866 古事記中巻 景行天皇 小碓命の東征 K25 毛由流肥能 もゆるひの 燃ゆる火の

所 発音「る(ru)」 105字
通し番号 見出し 見出し 検索用原文 ひらがな文 訓読文 2 1 3 4
K894 古事記上巻 伊邪那岐命と伊邪那美命 禊祓と神々の化生 所成神名 なれるかみのなは 成れる神の名は なれ かみの なは

琉 発音「る(ru)」 9字
通し番号 見出し 見出し 歌謡番号 検索用原文 ひらがな文 訓読文 1 2 3 4 5 6
K6592 古事記中巻 仲哀天皇 気比の大神と酒楽の歌 K40 本岐玖琉本斯 ほきくるほし 壽き狂ほし

留 発音「る(ru)」 5字
通し番号 見出し 見出し 検索用原文 ひらがな文 訓読文 2 1 5 3 4
K2189 古事記上巻 大国主~ 大国主~の神裔 訓鳴云那留 なるをよみてなるといふ 鳴を訓みて那留と云ふ よみて なるを いふ ると


日本書紀

一字一音 ■1
使用字数 130 54 27 16 11 8 7 7 2 2 1 1 1
■1…蘂の心三字を田三字に換え、更に木を糸に換える。

所 発音「る(ru)」 130字
通し番号 見出し 検索用原文 ひらがな文 訓読文 1 2 4 3 5 6
N2357 日本書紀巻第一 神代上第八段一書第六 吾等所造之国 われらがつくれるくに 「吾等が造れる国 われ らが つくれ   くに

屡 発音「る(ru)」 54字
通し番号
N5258
見出し 西暦 検索用原文 ひらがな文 訓読文
日本書紀巻第三 神武天皇即位前紀戊午年九月甲子朔戊辰 戊午前663年9月5日 此云多稽屡 これをばたけるといふ 此をば梟帥と云ふ
1 5 2 3 4
これをば いふ ると

流 発音「る(ru)」 27字
通し番号
N7297
見出し 西暦 歌謡番号 検索用原文 ひらがな文 訓読文
日本書紀巻第五 崇神天皇六十年秋七月丙申朔己酉 癸未前38年7月14日 N20 伊頭毛多鶏流餓 いづもたけるが 出雲梟帥が
1 2 3 4 5 6 7

留 発音「る(ru)」 16字
通し番号
N2084
見出し 検索用原文 ひらがな文 訓読文
日本書紀巻第一 神代上第八段本文 此云倶娑那伎能都留伎 これをばくさなぎのつるぎといふ 此をば草薙の剣と云ふ
1 10 2 3 4 5 6 7 8 9
これをば いふ ぎと

蘆 発音「る(ru)」 11字
通し番号
N4910
見出し 西暦 検索用原文 ひらがな文 訓読文
日本書紀巻第三 神武天皇即位前紀戊午年春二月丁酉朔丁未 戊午前663年2月11日 此云与許奈磨盧 これをばよこなまるといふ 此をば訛と云ふ
1 7 2 3 4 5 6
これをば いふ ると

婁 発音「る(ru)」 8字
通し番号 見出し 検索用原文 ひらがな文 訓読文 1 5 2 3 4
N2543 日本書紀巻第二 神代下第九段本文 此云多底婁 これをばたてるといふ 此をば植と云ふ これをば いふ ると

樓 発音「る(ru)」 7字
通し番号
N21197
見出し 西暦 歌謡番号 検索用原文 ひらがな文 訓読文
日本書紀巻第十七 継体天皇二十四年 庚戌530年是歳 N98 輔曳輔枳能朋樓 ふyeふきのぼる 笛吹き上る
1 2 3 4 5 6 7
ye

被 発音「る(ru)」 7字
通し番号
N16305
見出し 西暦 検索用原文 ひらがな文 訓読文
日本書紀巻第十四 雄略天皇即位前紀安康天皇三年冬十月 丙申456年10月 不久被捉 ひさにあらずしてとらはる 久にあらずして捉はる
2 1 4 3
あらずして ひさに とらは

魯 発音「る(ru)」 2字
通し番号
N19244
見出し 西暦 検索用原文 ひらがな文 訓読文
日本書紀巻第十五 顕宗天皇三年 丁卯487年是歳 用任那左魯那奇他甲肖等計 みまなのさるなかたかふは
いらがはかりことをもちwiて
任那の左魯・那奇他甲肖等が計りことを用wiて
11 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
もちwiて 任那 みまなの かふ はい らが はかりことを

漏 発音「る(ru)」 2字
通し番号
N2134
見出し 検索用原文 ひらがな文 訓読文
日本書紀巻第一 神代上第八段一書第一 号清之湯山主三名狭漏彦八嶋篠 すがのゆやまぬしみなさるひこやしましのとなづく 清の湯山主三名狭漏彦八嶋篠と号く
14 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13
なづく すが やま ぬし ひこ しま しのと

受 発音「る(ru)」 1字
通し番号
N23860
見出し 西暦 検索用原文 ひらがな文 訓読文
日本書紀巻第十九 欽明天皇十五年冬十二月 554年12月 乃延首受斬 すなはちくびをのべてきらる 乃ち首を延べて斬らる
1 3 2 5 4
すなはち のべて くびを きら

瑠 発音「る(ru)」 1字
通し番号 見出し 西暦 歌謡番号 検索用原文 ひらがな文 訓読文 1 2 3 4 5 6
N13956 日本書紀巻第十一 仁徳天皇四十年春二月 壬子352年2月 N59 於瑠箇儺麼多 おるかなばた 織る金機

■1…蘂の心三字を田三字に換え、更に木を糸に換える 発音「る(ru)」 1字
通し番号
N37820
見出し 西暦 検索用原文 ひらがな文 訓読文
日本書紀巻第二十九 天武天皇八年冬十月(戊申朔)甲子 679年10月17日 沙■2薩■1生 ささんさちるしやう 沙■2薩■1生(人名)
1 2 3 4 5
■2 さん さち ■1 しやう
■2…冷の令を食に換える。


萬葉集

一字一音
使用字数 984 146 113 46 24 18 1 1 1

流 発音「る(ru)」 984字
通し番号 作者 巻_類_番号 句番 検索用原文 ひらがな文 訓読文 1 2 3 4 5 6 7
M8871 万葉集巻第五 紀男人 5_短歌_815 _2/5 波流能吉多良婆 はるのきたらば 春の来たらば

有 発音「る(ru)」 146字
通し番号 作者 巻_類_番号 句番 検索用原文 ひらがな文 訓読文 1 2 3 4 5
M6858 万葉集巻第四 賀茂女王 4_短歌/◎_565 _4/5 照有月夜尓 てれるつくよに 照れる月夜に てれ つく

留 発音「る(ru)」 113字
通し番号 作者 巻_類_番号 句番 検索用原文 ひらがな文 訓読文 1 2 3 4 5
M4302 万葉集巻第三 山部赤人 3_長歌/◎_317 _16/19 雪者落家留 ゆきはふりける 雪は落りける ゆき ふり

類 発音「る(ru)」 46字
通し番号 作者 巻_類_番号 句番 検索用原文 ひらがな文 訓読文 1 2 3 4 5 6
M19860 万葉集巻第十 作者未詳 10_短歌/◎_2170 _5/5 成尓家類可聞 なりにけるかも 成りにけるかも なり

在 発音「る(ru)」 24字
通し番号 作者 巻_類_番号 句番 検索用原文 ひらがな文 訓読文 1 2 3 4
M5234 万葉集巻第三 丹生王 3_短歌/◎_424 _3/5 手二纒在 てにまける 手に纒ける まけ

所 発音「る(ru)」 18字
通し番号 作者 巻_類_番号 句番 検索用原文 ひらがな文 訓読文 2 1 3 4 5
M20863 万葉集巻第十一 柿本人麿歌集 11_旋頭歌/◎_2353 _5/6 所光月夜迩 てれるつくよに 照れる月夜に てれ つく

煎 発音「る(ru)」 1字
通し番号 作者 巻_類_番号 句番 検索用原文 ひらがな文 訓読文 1 2 3 4 5 6
M4852 万葉集巻第三 丹比国人 3_長歌_382 _19/19 名積叙吾来煎 なづみぞわがける 滞みぞ吾が来る づみ わが

廻 発音「る(ru)」 1字
通し番号 作者 巻_類_番号 句番 検索用原文 ひらがな文 訓読文 1 2 3
M21577 万葉集巻第十一 柿本人麿歌集 11_短歌_2488 _2/5 立廻香瀧 たてるむろのき 立てるむろの樹(瀧は樹の誤説) たて 香瀧 むろのき

入 発音「る(ru)」 1字
通し番号 作者 巻_類_番号 句番 検索用原文 ひらがな文 訓読文 1 2 3
M21094 万葉集巻第十一 柿本人麿歌集 11_短歌/◎_2394 _3/5 玉垣入 たまかぎる たまかぎる たま かぎ


古事記における一字一音「る(ru)」の使用字数の集計に影響する校異一覧

使用字数は国史大系『古事記』の改訂した漢字で集計しています。

校異の見方
国史大系『古事記』の改訂した漢字−(改訂前の古写本名の略号)改定前の古写本の漢字

略称 古写本名
原(底本) 名古屋眞福寺文庫本
猪熊信男氏所蔵本
靜嘉堂文庫所蔵
貞享四年度會延佳鼇頭古事記
記傳 本居宣長古訓古事記傳
松井簡治氏所蔵伊勢本
前田侯爵家所蔵本
寛永二十一年板本
宮内省圖書寮所蔵谷森善臣校訂本
上賀茂賀茂別雷神社所蔵本

通し番号 見出し 見出し 校異 国史大系原文 ひらがな文 訓読文
K3636 古事記中巻 神武天皇 東征 所―(原)可 入御舩之楯而 みふねにいれたるたてをとりて 御船に入れたる楯を取りて
K248 古事記上巻 別天~五柱   流―(猪・卜・延・記傳)琉 久羅下那州
多■3用弊之時
くらげなすただよへるとき クラゲなす漂へる時
K249 古事記上巻 別天~五柱   流―(卜・延・記傳)琉 字以上十字以音 るのじいじようのじふじは
おんをもちwiよ
流の字以上の十字は
音を以wiよ
K280 古事記上巻 神代七代   流―(猪・卜・延・記傳)琉 次於母■3~ つぎにおもだるのかみ 次に於母陀流の神
K857 古事記上巻 伊邪那岐命と
伊邪那美命
禊祓と神々の化生 棄流―(勢・前・猪・寛)棄なし
―(延・記傳・谷)流なし
次於投棄流左御手之
手纏所成~名
つぎになげうつるひだりのみての
たまきになれるかみのなは
次に投げ棄つる左の御手の
手纒に成れる神の名は
K2215 古事記上巻 大国主~ 大国主~の神裔 【流】―(勢・前・猪)により補ふ 多比理岐志麻【流】美~ たひりきしまるみのかみ 多比理岐志麻流美の神
K5769 古事記中巻 景行天皇 小碓命の東征 琉―(前・寛)流 言向和平東方十二道之
荒夫~
ひむがしのかたとをまりふたみちの
あらぶるかみ
「東の方十二道の荒夫琉神
K9812 古事記下巻 欽明天皇   流―(上)琉 天國押波岐廣■16天皇 あめくにおしはるきひろにはの
すめらみこと
天国押波流岐広庭の天皇
■3…施のほうへんをこざとへんに換える。  ■16→迢の召を庭に換え、さらに庭の廷を手に換える。
纏→纒の墨をKに換える。  道→迢の召を首に換える。  荒→荵の刃を巳に換える。


万葉集における一字一音「る(ru)」の使用字数の集計に影響する校異一覧

使用字数は日本古典文学大系『萬葉集』の改訂した漢字で集計しています。

校異の見方
日本古典文学大系『萬葉集』の改訂した漢字 ( 改訂の根拠となった古写本名の略号 )−原字(底本)

略称 古写本名
底本 竹柏園複製西本願寺本万葉集
元暦校本
金沢本
紀州本(旧神田本)
類聚古集
大矢本
細井本
天治本
古葉略類聚鈔
尼崎本

通し番号 作者 巻_類_番号 句番 校異 日本古典文学大系原文 ひらがな文 訓読文
M1740 万葉集巻第二 弓削皇子 2_短歌_119 _5/5 濃(元・金・紀)―流 有巨勢香問 ありこせぬかも 逢り遣せぬかも
M5181 万葉集巻第三 丹生王 3_長歌_420 _45/45 類(類・紀・矢)―流 伊座キ香物 いませつるかも い座せつるかも
M8964 万葉集巻第五 佐伯子首 5_短歌_830 _5/5 流(類・紀)―留 佐吉和多倍子 さきわたるべし 咲き渡るべし
M9075 万葉集巻第五 作者未詳 5_短歌_849 _1/5 流(類・紀・細)―留 能許利多 のこりたる 残りたる
M10752 万葉集巻第六 山部赤人 6_長歌_938 _4/19 須(元・紀)―流、底本に従う 高所知 たかしらせる 高知らせる
M26817 万葉集巻第十三 作者未詳 13_長歌_3318 _20/31 流(元・天・類)―浪 ■5白珠 よするしらたま 寄する白珠
M28837 万葉集巻第十五 作者未詳 15_短歌_3597 _5/5 流(古・紀・細)―礼 思麻我久見由 しまがくるみゆ 島隠る見ゆ
M30968 万葉集巻第十六 安倍子祖父 16_短歌/○_3838 _2/5 流(尼・類・古)―なし 額■6生 ひたひにおひたる 額に生ひたる
M31758 万葉集巻第十七 大伴書持 17_短歌_3901 _5/5 久(元)―流 人毛奈之 をくひともなし 招く人もなし
M31962 万葉集巻第十七 大伴家持 17_短歌_3926 _4/5 流(類)―須 白雪 ふれるしらゆき 零れる白雪
M24174 万葉集巻第十二 作者未詳 12_短歌_2973 _5/5 所(元・類・古)―なし 解日有米也 とくるひあらめや 解くる日有らめや
■5…喙の口を糸にかえる(新字体縁)。  ■6…会の云を小に換える。



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