音読み・訓読みを問はず、とにかく一字一音「れ(re)」の漢字一覧
                             
2022年10月21日    万葉散歩管理人 植芝 宏
 一字一音「れ(re)」のページは原文と校異は奈良県橿原市立橿原図書館所蔵の国史大系第壹卷『日本書記』と国史大系第七卷『古事記』を底本(略称橿原)とし、
読みは日本古典文学大系『古事記』・『「日本書記上』・『「日本書記下』を底本として作成しました。
萬葉集は日本古典文学大系の『萬葉集一』・『萬葉集二』・『萬葉集三』・『萬葉集四』を底本として作成しています。

 例文は一例のみを示していますが、「れ(re)」の詳細データが欲しい方はメールをください。
返信メールに詳細データのエクセルファイルを添付して差し上げます。
また、この万葉散歩は古いソフトを使って作っているため、表示できない漢字が多々有ります。
■1・■2・■3・・・などと、何とか表示できない漢字を表現してきましたがこれにも限界があります。
幸い詳細データのエクセルファイルでは表示できない漢字が随分と減ってきて、今では■1・■2・■3・・・などの漢字も表示できるようになりました。
しかしそれでもなお、原文の漢字を表現できないときは、国立国会図書館デジタルコレクション 国史大系第壹卷と国史大系第七卷を活用することにしました。
国立国会図書館デジタルコレクション 国史大系第壹卷 日本書記 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/991091
国立国会図書館デジタルコレクション 国史大系第七卷 古事記  https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/991097
略称は「国立」としました。
さらに、史的文字データベース連携検索システム https://mojiportal.nabunken.go.jp/ja/ を漢字辞書として活用することにしました。

記載ミスの発見がございましたら、ご一報をお願いします。
お手間をおかけして申し訳ありません。
どうぞよろしくお願い申しあげます。
メール uehiro08@kcn.ne.jp


古事記

一字一音
使用字数 96 1

礼 発音「れ(re)」 96字
通し番号 見出し 見出し 歌謡番号 原文 ひらがな文 訓読文 1 2 3 4 5 6 7
3805 古事記中巻 神武天皇 東征 K13 和礼波和須礼士 われはわすれじ 吾は忘れじ


礼 発音「れ(re)」 1字
通し番号 見出し 本文/分注 校異 原文 ひらがな文 訓読文 5 1 2 3 4
9759 古事記下巻 用明天皇 本文 掖上-池上(書紀) 在石寸掖上 いはれのいけの
へにありしを
石寸の掖の
上に在りしを
ありしを いは れの いけの へに


奈良県橿原市立橿原図書館所蔵の国史大系第七卷『古事記』と国立国会図書館デジタルコレクション国史大系第七卷『古事記』の原文の違いについて

奈良県橿原市立橿原図書館所蔵 国史大系第七卷『古事記』 原文
原文 検索用漢字 ひらがな文 訓読文
以和銅四年九月十八日 以和銅四年九月十八日 わどうのよとせのながづきのとをあまりやかをもちて 和銅の四年の九月の十八日を以ちて
詔臣安萬侶 詔臣安万侶 やつこやすまろにのりたまひて 臣安万侶に詔ひて
稗田阿礼所誦之■171語舊辞以 撰録稗田阿礼所誦之勅語旧辞以 ひえだのあれがよめるみことのりのふることをえらびしるして 稗田の阿礼が誦める勅語の旧辞を撰び録して
■113上 献上者 たてまつれ 献上れとのりたまへり
国立は7ページの5・6行目参照。
録者・・・旧字体→国立参照。

■171→勅の束を来にかえる。・・・史的文字データベース連携検索システム https://mojiportal.nabunken.go.jp/ja/  で「勅」を検索。
木簡庫−奈良文化財研究所 2列目、HNG単字検索−漢字規範史データセット保存会 10列目に同じ。

■113・・・史的文字データベース連携検索システム https://mojiportal.nabunken.go.jp/ja/  で「献」を検索。
HNG単字検索−漢字規範史データセット保存会 9列目の漢字 「名前 : HNG:日本書紀 卷二十四(兼右本)-822 (獻/献) 」に同じ。

問題は稗田阿礼という名前の「礼」の漢字です。
橿原は新字体「礼」を使用し、国立は旧字体「禮」を使用しています。ちなみに日本古典文学大系の『古事記』は旧字体の「禮」を使っています。
太朝臣安萬侶が献上した本物の『古事記』は新字体の「礼」だったのか?それとも旧字体の「禮」か?。
当時どちらの漢字が使われていたのかを

史的文字データベース連携検索システム https://mojiportal.nabunken.go.jp/ja/
で探ってみた結果、二例の出土木簡には新字体の「礼」の字が書かれていました。
偶然ですが、「阿礼」という漢字を使った名前が確認できたことは、大変大きな成果だと思います。

https://mokkanko.nabunken.go.jp/ja/6AFITF11000256
本文「 ・勅旨○石川夫人○糯○阿礼○粟○阿礼・一々物今二斗進○内東人 」


日本書紀

一字一音 ■394
使用字数 51 39 37 6 1
■394・・・国立国会図書館デジタルコレクション 国史大系第壹卷 日本書記卷二 60ページ5行目参照。
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/991091

礼 発音「れ(re)」 51字
通し番号 見出し 西暦 歌謡番号 校異 原文 訓読文 1 2 3 4 5 6 7
5317 日本書紀
巻第三
神武天皇即位前紀
戊午年十有二月癸巳朔丙申
戊午前663年
12月4日
N14 儒-土(古事記) 和例破■1輸例儒 我は忘れず ■1
■1・・・国立国会図書館デジタルコレクション 国史大系第壹卷 日本書記卷三 89ページ4行目参照。
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/991091

禮 発音「れ(re)」 39字
通し番号 見出し 西暦 歌謡番号 原文 ひらかな文 訓読文 1 2 3 4 5 6 7
22538 日本書紀
巻第十九
欽明天皇二十三年秋七月 561年7月 N101 比禮甫羅須彌喩 ひれふらすみゆ 領巾振らす見ゆ

余 発音「れ(re)」 37字
通し番号 見出し 西暦 原文 ひらかな文 訓読文 1 6 2 3 4 5
19053 日本書紀
巻第十七
継体天皇二十年
秋九月丁酉朔己酉
丙午526年
9月13日
遷キ磐余玉穗 うつりていはれの
たまほにみやこす
遷りて磐余の玉穂に都す うつりて みやこす いは れの たま ほに

黎 発音「れ(re)」 6字
通し番号 見出し 西暦 歌謡番号 校異 原文 ひらかな文 訓読文 1 2 3 4 5
18145 日本書紀巻第十六 武烈天皇即位前紀
仁賢天皇十一年八月
戊寅498年8月 N93 黎---梨(寮)。 夢須寐陀黎 むすびたれ 結び垂れ

■394 発音「れ(re)」 1字
通し番号 見出し 歌謡番号 校異 原文 ひらかな文 訓読文 1 2 3 4 5 6 7
3470 日本書紀
巻第二
神代下第九段
一書第六
N4 幡-播(鴨・吉・寮) 陛爾幡譽■394耐母 へにはよれども 辺には寄れども ■394
■394・・・国立国会図書館デジタルコレクション 国史大系第壹卷 日本書記卷二 60ページ5行目参照。
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/991091


萬葉集

一字一音
使用字数 724 43 22 16 12 4 4 4 2 1 1 1 1 1

礼 発音「れ(re)」 724字
通し番号 作者 巻_類_番号 句番 原文 検索用原文 ひらがな文 訓読文 1 2 3 4 5
3672 志斐嫗 3_短歌/◎_237 _2/5 語礼語礼常 語礼語礼常 かたれかたれと 語れ語れと かた かた

例 発音「れ(re)」 43字
通し番号 作者 巻_類_番号 句番 原文 ひらがな文 訓読文 1 2 3 4 5 6 7
37542 若麻続部諸人 20_短歌_4350 _4/5 阿例波伊波波牟 あれはいははむ 吾は斎はむ

有 発音「れ(re)」 22字
通し番号 作者 巻_類_番号 句番 原文 ひらがな文 訓読文 1 2 3
23807 作者未詳 12_短歌_2910 _3/5 思有杼 おもへれど 思へれど おもへ
参考
通し番号 作者 巻_類_番号 句番 原文 ひらがな文 訓読文 1 2 3 4 5
29340 阿倍継麿 15_短歌_3668 _3/5 於毛敞礼杼 おもへれど 思へれど

等 発音「れ(re)」 16字
1 作者 巻_類_番号 句番 原文 ひらがな文 訓読文 1 1 2 2 3 3 4 4 5 5
13242 柿本人麿歌集 7_短歌/◎_1269 _5/5 世人吾等■ よのひとわれは 世の人吾れは よの ひと
■・・・者の旧字体。
参考
通し番号 作者 巻_類_番号 句番 原文 ひらがな文 訓読文 1 2 3 4 5
34790 大伴家持 18_長歌_4125 _26/33 代人和礼毛 よのひとわれも 世の人われも よの ひと

領 発音「れ(re)」 12字
通し番号 作者 巻_類_番号 句番 原文 ひらがな文 訓読文 2 1 3 4 5 6
15130 山上憶良 8_長歌/◎_1520 _30/35 領巾可多思吉 ひれかたしき 領巾片敷き

村 発音「れ(re)」 4字
通し番号 作者 巻_類_番号 句番 原文 ひらがな文 訓読文 1 2 3 4 5
5197 山前王?、柿本人麿? 3_長歌_423 _2/23 石村之道乎 いはれのみちを 磐余の道を いは みち

余 発音「れ(re)」 4字
通し番号 作者 巻_類_番号 句番 原文 ひらがな文 訓読文 1 2 3 4
5111 大津皇子 3_短歌/◎_416 _2/5 磐余池■ いはれのいけに 磐余の池に いは れの いけ
■・・・企の止を小に換える。

列 発音「れ(re)」 4字
通し番号 作者 巻_類_番号 句番 原文 ひらがな文 訓読文 1 2 3 4 5
16556 柿本人麿歌集 9_短歌/◎_1709 _4/5 落波太列可 ふりしはだれか 落りしはだれか ふりし
参考
通し番号 作者 巻_類_番号 句番 原文 ひらがな文 訓読文 1 2 3 4 5
35163 大伴家持 19_短歌/○_4140 _4/5 波太礼能未 はだれのいまだ はだれの未だ いまだ

煎 発音「れ(re)」 2字
通し番号 作者 巻_類_番号 句番 原文 ひらがな文 訓読文 1 2 3 4
27218 調使首 13_短歌_3341 _3/5 津煎裳無 つれもなく 由縁も無く なく
参考
通し番号 作者 巻_類_番号 句番 原文 ひらがな文 訓読文 1 2 3 4
26933 作者未詳 13_長歌_3326 _5/27 津礼毛無 つれもなき 由縁も無き なき

在 発音「れ(re)」 1字
通し番号 作者 巻_類_番号 句番 原文 ひらがな文 訓読文 1 2 3 4 5 6
20371 作者未詳 10_短歌_2272 _5/5 直■1不相在■2 ただにあはざれば 直に相はざれば ただ ■1 あは ■2
■1・・・企の止を小に換える。■2・・・者の旧字体。
参考
通し番号 作者 巻_類_番号 句番 原文 ひらがな文 訓読文 1 2 3 4 5 6
8285 大伴家持 4_短歌_785 _5/5 妹■1不相有■2 いもにあはざれば 妹に相はざれば いも ■1 あは ■2
■1・・・企の止を小に換える。■2・・・者の旧字体。

信 発音「れ(re)」 1字
通し番号 作者 巻_類_番号 句番 原文 ひらがな文 訓読文 2 1 3 4
30326 竹取翁 16_長歌_3791 _44/115 信巾裳成 ひれもなす 領巾裳なす なす
参考
通し番号 作者 巻_類_番号 句番 原文 ひらがな文 訓読文 2 1 3 4 5 6
13097 古集 7_短歌_1243 _5/5 礼巾振之野■ ひれふりしのに 礼巾振りし野に ふり
25811 作者未詳 13_長歌_3243 _20/25 領巾文光蟹 ひれもてるがに 領巾も照るがに てる がに    
■・・・企の止を小に換える。

烈 発音「れ(re)」 1字
通し番号 作者 巻_類_番号 句番 原文 ひらがな文 訓読文 1 2 3
25885 作者未詳 13_長歌_3250 _17/28 戀烈鴨 こふれかも 恋ふれかも こふ かも
参考
通し番号 作者 巻_類_番号 句番 原文 ひらがな文 訓読文 1 2 3 4
1732 舎人皇子 2_短歌_118 _3/5 戀礼許曾 こふれこそ 恋ふれこそ こふ

連 発音「れ(re)」 1字
通し番号 作者 巻_類_番号 句番 原文 ひらがな文 訓読文 1 2 3 4 5 6 7
32019 平群女郎 17_短歌_3939 _5/5 安■曾久夜思伎 あれそくやしき 吾そ悔しき
■・・・連の旧字体。 史的文字データベース連携検索システム https://mojiportal.nabunken.go.jp/ja/ 「連」参照。

禮 発音「れ(re)」 1字
通し番号 作者 巻_類_番号 句番 原文 ひらがな文 訓読文 1 2 3 4 5 6 7
9348 作者未詳 5_短歌_877 _2/5 宇良夫禮遠留■ うらぶれをるに うらぶれ居るに
■・・・企の止を小に換える。
参考
通し番号 作者 巻_類_番号 句番 原文 ひらがな文 訓読文 1 2 3 4 5 6 7
32717 大伴家持 17_長歌_3978 _60/65 於毛比宇良夫礼 おもひうらぶれ 思ひうらぶれ


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