出づ(い・づ)、出で(い・で)の表記について
万葉散歩フォトギャラリー管理人 植芝 宏  メール uehiro08@kcn.ne.jp
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 「出づ(い・づ)」・「出で(い・で)」から「い出(づ)」・「い出(で)」への表記変更

@ 変更理由
「…とにかく一字一音の漢字一覧 」 はパソコンを使って抽出・集計をしているため、「出」を一字一音「い(i)」として抽出してしまう。

A 原因
接頭語「い」が語幹に、語幹の「づ」・「で」が語尾になっている。
一例
通し番号 作者 巻_類_番号 句番 原文 ひらがな文 訓読文
27481 万葉集巻第十四 作者未詳 14_短歌_3368 _3/5 伊豆流湯能 いづるゆの 出づる湯の
28844 万葉集巻第十五 作者未詳 15_短歌/◎_3605 _2/5 宇美尓伊弖多流 うみにいでたる 海に出でたる

B 対策
接頭語の「い」はひらがなで、語幹の「づ」「で」は漢字「出」で表記した。
通し番号 作者 巻_類_番号 句番 原文 ひらがな文 訓読文
27481 万葉集巻第十四 作者未詳 14_短歌_3368 _3/5 伊豆流湯能 いづるゆの い出る湯の
28844 万葉集巻第十五 作者未詳 15_短歌/◎_3605 _2/5 宇美尓伊弖多流 うみにいでたる 海にい出たる

C 変更してもよい根拠
 「い」は接頭語であり「出(づ)」・「出(で)」は語幹でる。
下例は「立出」を「 陀豆豆 たつづ 」と発音していて 「 陀豆伊豆 たついづ 」とは発音していない。
通し番号 見出し 西暦 本文/分注 原文 ひらかな文 訓読文
17232 日本書紀巻第十五 顕宗天皇即位前紀
清寧天皇二年冬十一月
辛酉481年11月 小書分注 古謂之立出■ いにしへにたつづのまひといふ 古に立つ出の■と謂ふ
17233 立出 たつづ 立出
17234 此云陀豆豆 これをばたつづといふ 此をば立出と云ふ
■…仁の二を舞に換える。HNG単字検索−漢字規範史データセット保存会 1列目 名前 : HNG:大般涅槃經卷十一(S.81)-233 (舞)に同じ。
 A、語幹「出(づ)」のみ
古事記…なし。
日本書紀…2例
通し番号 見出し 西暦 歌謡番号 本文/分注 原文 ひらかな文 訓読文
17234 日本書紀巻第十五 顕宗天皇即位前紀清寧天皇二年冬十一月 辛酉481年11月   小書分注 此云陀豆豆 これをばたつづといふ 此をば立出と云ふ
18201 日本書紀巻第十六 武烈天皇即位前紀仁賢天皇十一年八月 戊寅498年8月 N95 本文 阿娑理逗那偉能古 あさりづなwiのこ 魚り出な猪の子
萬葉集…3例
通し番号 作者 巻_類_番号 句番 原文 ひらがな文 訓読文
27911 万葉集巻第十四 作者未詳 14_短歌_3443 _5/5 物能毛比豆キ母 ものもひづつも 物思ひ出つも
28024 万葉集巻第十四 作者未詳 14_短歌_3466 _2/5 奴礼婆許登尓豆 ぬればことにづ 寝れば言に出
37435 万葉集巻第二十 大伴家持 20_短歌_4336 _2/5 保理江己藝豆流 ほりyeこぎづる 堀江漕ぎ出る
 B、語幹出(で)のみ
古事記…4例
通し番号 見出し 見出し 歌謡番号 原文 ひらがな文 訓読文
6905 古事記中卷 応神天皇 大山守命の反逆 K52 岐美袁淤母比傳 きみをおもひで 君を思ひ出
6907 伊毛袁淤母比傳 いもをおもひで 妹を思ひ出
6909 曽許尓淤母比傳 そこにおもひで そこに思ひ出
6911 許〃尓淤母比傳 ここにおもひで ここに思ひ出
日本書紀…7例
通し番号 見出し 西暦 歌謡番号 原文 ひらかな文 訓読文
12165 日本書紀巻第十一 仁徳天皇即位前紀応神天皇 四十一年春二月 庚午310年2月15日 N43 枳瀰烏於望臂泥 きみをおもひで 君を思ひ出
12167 日本書紀巻第十一 仁徳天皇即位前紀応神天皇 四十一年春二月 庚午310年2月15日 N43 伊暮烏於望比泥 いもをおもひで 妹を思ひ出
15533 日本書紀巻第十四 雄略天皇六年春二月壬子朔乙卯 壬寅462年2月4日 N77 和斯里底能 わしりでの 走り出の
18877 日本書紀巻第十七 継体天皇七年九月 癸巳513年9月 N97 紆陪■堤堤那皚矩 うへにでてなげく 上に出て嘆く
18884 日本書紀巻第十七 継体天皇七年九月 癸巳513年9月 N97 紆陪■泥堤那皚矩 うへにでてなげく 上に出て嘆く
29852 日本書紀巻第二十五 大化五年三月 649年3月 N114 磨陀左枳涅渠農 またさきでこぬ また咲き出来ぬ
30309 日本書紀巻第二十五 白雉四年 653年是歳 N115 比枳涅世儒 ひきでせず 引き出せず
■…仁の二を尓に換える。
萬葉集…21例
通し番号 作者 巻_類_番号 句番 原文 ひらがな文 訓読文
8542 万葉集巻第五 山上憶良 5_長歌/○_800 _15/31 奈利提志比等迦 なりでしひとか 成り出し人か
27498 万葉集巻第十四 作者未詳 14_短歌_3371 _5/5 許知弖キ流可毛 こちでつるかも 言出つるかも
27515 万葉集巻第十四 作者未詳 14_短歌/○_3374 _5/5 宇良尓■149尓家里 うらにでにけり 卜に出にけり
28201 万葉集巻第十四 作者未詳 14_短歌_3497 _5/5 己登尓弖尓思可 ことにでにしか 言に出にしか
28245 万葉集巻第十四 作者未詳 14_短歌/○_3506 _4/5 穗尓弖之伎美我 ほにでしきみが 穂に出し君が
28383 万葉集巻第十四 作者未詳 14_短歌_3534 _2/5 可度弖乎思キキ かどでをしつつ 門出を為つつ
28571 万葉集巻第十四 作者未詳 14_短歌/◎_3569 _3/5 可奈刀■149尓 かなとでに 金門出に
28789 万葉集巻第十五 作者未詳 15_短歌_3595 _2/5 許藝弖天久礼婆 こぎでてくれば 漕ぎ出て来れば
28900 万葉集巻第十五 柿本人麿 15_短歌_3611 _4/5 許藝弖天和多流 こぎでてわたる 漕ぎ出て渡る
29055 万葉集巻第十五 作者未詳 15_長歌_3627 _38/71 布奈弖乎世牟等 ふなでをせむと 船出をせむと
29624 万葉集巻第十五 玉槻 15_短歌/○_3705 _3/5 己藝■149奈牟 こぎでなむ 漕ぎ出なむ
31663 万葉集巻第十七 旅人従者 17_短歌_3893 _2/5 敷奈■149婆勢之可 ふなではせしか 船出はせしか
32133 万葉集巻第十七 秦八千嶋 17_短歌_3956 _5/5 安倍弖許藝泥米 あへてこぎでめ 敢へて漕ぎ出め
34516 万葉集巻第十八 大伴家持 18_長歌_4111 _8/53 麻爲泥許之登吉 まwiでこしとき 参出来し時
37295 万葉集巻第二十 丈部真麿 20_短歌/○_4323 _5/5 佐吉泥己受祁牟 さきでこずけむ 咲き出来ずけむ
37431 万葉集巻第二十 大伴家持 20_短歌_4335 _3/5 布奈弖須流 ふなでする 船出する
37813 万葉集巻第二十 大田部三成 20_短歌/◎_4380 _2/5 己岐■弖美例婆 こぎでてみれば 漕ぎ出て見れば
37836 万葉集巻第二十 丈部足人 20_短歌_4383 _4/5 多志■毛等伎尓 たしでもときに 発し出も時に
38088 万葉集巻第二十 大伴家持 20_長歌_4408 _17/77 安佐刀■乃 あさとでの 朝戸出の
38147 万葉集巻第二十 大伴家持 20_長歌_4408 _76/77 和波己藝■奴等 わはこぎでぬと わは漕ぎ出ぬと
38152 万葉集巻第二十 大伴家持 20_短歌_4409 _4/5 布奈■波之奴等 ふなではしぬと 船出はしぬと
■149…仁の二を弖に換える。  ■…塰の海を泥に換える。
 C、接頭語「い」+動詞
古事記・日本書紀…なし。
萬葉集…49例
接頭語 動詞 集計 一例 通し番号 作者 巻_類_番号 句番 原文 ひらがな文 訓読文
まさ 1 7150 万葉集巻第四 笠女郎 4_短歌_610 _4/5 君之伊座■2 きみがいまさば 君がい座さば
まし 5 2412 万葉集巻第二 舎人 2_短歌/◎_173 _3/5 伊座世■2 いましせば い座しせば
ます 2 925 万葉集巻第一 作者未詳 1_長歌/◎_52 _24/43 山佐備伊座 やまさびいます 山さびい座す
ませ 2 5182 万葉集巻第三 丹生王 3_長歌_420 _45/45 伊座キ■4香物 いませつるかも い座せつるかも
ゆき 6 4301 万葉集巻第三 山部赤人 3_長歌/◎_317 _14/19 伊去波伐加利 いゆきはばかり い去きはばかり
ゆく 1 5698 万葉集巻第三 大伴家持 3_短歌_467 _4/5 伊去吾妹可 いゆくわぎもか い去く吾ぎ妹か
ゆけ 1 5545 万葉集巻第三 余明軍 3_短歌_459 _4/5 移伊去■2 うつりいゆけば 移りい去けば
ゆか 1 18425 万葉集巻第十 作者未詳 10_短歌_1916 _2/5 君■2伊不徃 きみはいゆかじ 君はい往かじ
ゆき 3 15189 万葉集巻第八 山上憶良 8_短歌_1528 _4/5 伊徃還程尓 いゆきがへるに い往き還るに
いけ 1 25182 万葉集巻第十二 作者未詳 12_短歌/◎_3169 _4/5 光尓伊徃 ひかりにいいけ 光にい往け
ゆき 3 3097 万葉集巻第二 柿本人麿 2_長歌_213 _22/55 朝立伊行而 あさだちいゆきて 朝立ちい行きて
かり 2 26824 万葉集巻第十三 作者未詳 13_長歌_3323 _8/12 伊苅持來而 いかりもちきて い刈り持ち来て
とり 1 25830 万葉集巻第十三 作者未詳 13_長歌_3245 _7/9 伊取來而 いとりきて い取り来て
わたら 2 16891 万葉集巻第九 高橋虫麿歌集 9_長歌/○_1742 _10/17 伊渡爲兒■2 いわたらすこは い渡ら為児は
ひりひ 1 31299 万葉集巻第十六 作者未詳 16_長歌_3880 _4/16 伊拾持來而 いひりひもちきて い拾ひ持ち来て
ふき 1 2789 万葉集巻第二 柿本人麿 2_長歌_199 _82/149 伊吹或之 いふきまとはし い吹き惑はし
つもる 1 405 万葉集巻第一 額田王 1_長歌/◎_17 _8/15 伊積流万代尓 いつもるまでに い積るまでに
わかれ 1 14607 万葉集巻第八 笠金村 8_長歌_1453 _18/23 伊別徃■2 いわかれゆかば い別れ行かば
まき 1 2762 万葉集巻第二 柿本人麿 2_長歌_199 _66/149 伊卷渡等 いまきわたると い巻き渡ると
ふれ 1 5331 万葉集巻第三 河辺宮人 3_短歌_435 _3/5 伊觸家武 いふれけむ い触れけむ
かくる 1 403 万葉集巻第一 額田王 1_長歌/◎_17 _6/15 伊隱万代 いかくるまで い隠るまで
■1 より 1 187 万葉集巻第一 中皇命、間人老 1_長歌/◎_3 _6/18 伊■1立之 いよりたたしし い縁り立たしし
ゆき 2 16976 万葉集巻第九 高橋虫麿歌集 9_長歌_1751 _2/19 射徃■72流 いゆきめぐれる い往き廻れる
ゆき 1 24650 万葉集巻第十二 作者未詳 12_短歌_3069 _2/5 射去柱v いゆきはばかる い行きはばかる
ゆけ 1 22585 万葉集巻第十一 作者未詳 11_短歌_2687 _4/5 令明而射去 あかしていゆけ 明してい行け
たた 1 312 万葉集巻第一 額田王 1_短歌_9 _4/5 射立爲兼 いたたせりけむ い立た為りけむ
たち 1 17556 万葉集巻第九 田辺福麿歌集 9_長歌_1801 _22/31 射立■3日 いたちなげかひ い立ち嘆かひ
ゆき 1 16995 万葉集巻第九 高橋虫麿歌集 9_短歌_1752 _1/5 射行相乃 いゆきあひの い行き会ひの
ゆき 1 17737 万葉集巻第九 高橋虫麿歌集 9_長歌/○_1809 _60/73 射歸集 いゆきつどひ い行き集ひ
むかひ 1 19345 万葉集巻第十 作者未詳 10_長歌_2089 _4/37 射向居而 いむかひをりて い向かひ居りて
むかひ 1 18941 万葉集巻第十 柿本人麿歌集 10_短歌_2011 _2/5 已向立而 いむかひたちて い向かひ立ちて
■1…縁の旧字体。 ■2…者の旧字体。 ■72…廻の回を囘に換える。 ■3…嘆の旧字体。 ■4…類の旧字体。

D 結果・検証
 「い出」の表記では、「いで」と発音するのか「いづ」と発音するのか判らなくなった。
理屈はどうあれ「出づ」「出で」でなければ相手に正確に伝わらない。
しかしパソコンを使って抽出・集計する場合、接頭語「い」は接頭語として、語幹「づ」・「で」は語幹として扱はないと、抽出作業の際、間違えて抽出することも判った。
私のパソコンの抽出作業のみに使える表記変更である。

E 疑問
 「い出」の「い」が接頭語である完ペキな証拠「伊出」がない・・・なぜ?

F 「出」の一字一音表記
 A、出(いづ)
古事記…2例
通し番号 見出し 見出し 歌謡番号 原文 ひらがな文 訓読文
1513 古事記上卷 天照大神と須佐之男命 須佐之男命の大蛇退治 K1 伊豆毛夜弊賀岐 いづもやへがき 出雲八重垣
5549 古事記中卷 景行天皇 小碓命の西征 K24 伊豆毛多祁流賀 いづもたけるが 出雲建が
日本書紀…2例
通し番号 見出し 西暦 歌謡番号 本文/分注 原文 ひらかな文 訓読文
1987 日本書紀巻第一 神代上第八段本文   N1 小書分注 伊キ毛夜覇餓岐 いづもやへがき 出雲八重垣
6836 日本書紀巻第五 崇神天皇六十年秋七月丙申朔己酉 癸未前38年7月14日 N20 本文 伊頭毛多鷄流餓 いづもたけるが 出雲梟帥が
 B、い出(づ)
萬葉集…1例
通し番号 作者 巻_類_番号 句番 原文 ひらがな文 訓読文
27481 万葉集巻第十四 作者未詳 14_短歌_3368 _3/5 伊豆流湯能 いづるゆの い出る湯の
 C、い出(で)
古事記…2例
通し番号 見出し 見出し 歌謡番号 原文 ひらがな文 訓読文
1970 古事記上卷 大国主~ 沼河比売求婚 K4 用波伊傳那牟 よはいでなむ 夜はい出なむ
7365 古事記下卷 仁徳天皇 皇后の嫉妬・黒日売 K54 伊傳多知弖 いでたちて い出立ちて
日本書紀…6例
通し番号 見出し 西暦 歌謡番号 原文 ひらかな文 訓読文
6408 日本書紀巻第五 崇神天皇八年冬十二月丙申朔乙卯 辛卯前90年12月20日 N16 伊弟■1由介那 いでてゆかな い出て行かな
15531 日本書紀巻第十四 雄略天皇六年春二月壬子朔乙卯 壬寅462年2月4日 N77 伊底■2智能 いでたちの い出立ちの
25344 日本書紀巻第二十二 推古天皇二十年春正月辛巳朔丁亥 612年1月7日 N102 異泥多多須 いでたたす い出立たす
32464 日本書紀巻第二十七 天智天皇九年五月 670年5月 N124 伊提麻栖古 いでませこ い出ませ子
32467 日本書紀巻第二十七 天智天皇九年五月 670年5月 N124 伊提麻志能 いでましの い出ましの
32469 日本書紀巻第二十七 天智天皇九年五月 670年5月 N124 伊提麻西古 いでませこ い出ませ子
■1…低のイ無し。 ■2…施の方をてへんに換える。
萬葉集…36例
集計 一例 通し番号 作者 巻_類_番号 句番 原文 ひらがな文 訓読文
14 32186 万葉集巻第十七 大伴家持 17_長歌_3957 _42/51 伊泥多知奈良之 いでたちならし い出立ち平し
9 34591 万葉集巻第十八 大伴家持 18_長歌_4113 _20/29 移弖見流其等尓 いでみるごとに い出見る毎に
■149 4 29513 万葉集巻第十五 葛井子老 15_長歌_3691 _21/35 伊■149見キ追 いでみつつ い出見つつ
3 37346 万葉集巻第二十 丸子多麿 20_短歌_4330 _4/5 伊田弖麻可良武 いでてまからむ い出て罷らむ
■1 3 37767 万葉集巻第二十 今奉部与曽布 20_短歌/◎_4373 _5/5 伊■1多キ和例波 いでたつわれは い出立つわれは
1 14585 万葉集巻第八 紀女郎 8_短歌_1452 _5/5 伊而麻左自常屋 いでまさじとや い出座さじとや
1 34631 万葉集巻第十八 大伴家持 18_長歌_4116 _8/45 美知尓伊天多知 みちにいでたち 道にい出立ち
■2 1 35911 万葉集巻第十九 久米広縄 19_長歌_4209 _10/15 可度尓伊■2多知 かどにいでたち 門にい出立ち
■149…仁の二を弖に換える。 ■1…型の刑を泥に換える。 ■2…低のイ無し。

 原文一字表記「出」の解析
 @ 出(いづ)
古事記
集計 一例 通し番号 見出し 見出し 原文 ひらがな文 訓読文
いづ 2 9 5534 古事記中卷 景行天皇 小碓命の西征 出雲建 いづもたける 出雲建
いづ 2 もの 11 5153 古事記中卷 垂仁天皇 本牟智和気王 出雲國造之■ いづものくにのみやつこのおや 出雲の国の造の祖
■…祖の旧字体。
日本書紀
集計 一例 通し番号 見出し 西暦 原文 ひらかな文 訓読文
いづ しと 1 7851 日本書紀
巻第六
垂仁天皇八十八年
秋七月己酉朔戊午
己未59年7月10日 名曰出石 なをいづしといふ 名を出石と曰ふ
いづ しの 5 7098 日本書紀
巻第六
垂仁天皇三年春三月 甲午前27年3月 出石小刀一口 いづしのかたなひとつ 出石の小刀一口
いづ しまの 1 7155 日本書紀
巻第六
垂仁天皇三年春三月 甲午前27年3月 娶但馬國出嶋
人太耳女麻多烏
たぢまのくにのいづしまのひと
ふとみみがむすめまたををとりて
但馬の国の出嶋の人
太耳が女麻多烏を娶りて
いづ 4 17196 日本書紀
巻第十五
顕宗天皇即位前紀
清寧天皇二年冬十一月
辛酉481年11月 出雲?新墾 いづもはにひはり 出雲は新墾
いづ もに 1 7443 日本書紀
巻第六
垂仁天皇二十三年
冬十月乙丑朔壬申
甲寅前7年10月8日 追尋詣出雲而
捕獲
おひつぎていづもにいたりて
とらへつ
追ひ尋ぎて出雲に詣りて
捕獲へつ
いづ もの 31 2107 日本書紀
巻第一
神代上第八段一書第三   出雲簸之川上山
是也
いづものひのかはかみのやま
これなり
出雲の簸の川上の山
是なり
いづ もの
くにに
1 2833 日本書紀
巻第二
神代下第九段一書第一   降到出雲 いづものくににあまくだりて 出雲のくににあま降りて
萬葉集
集計 一例 通し番号 作者 巻_類_番号 句番 原文 ひらがな文 訓読文
いづ もの 12 5275 万葉集巻第三 柿本人麿 3_短歌_429 _2/5 出雲兒等■ いづものこらは 出雲の児等は
■…者の旧字体。
集計 通し番号 作者 巻_類_番号 句番 原文 ひらがな文 訓読文
いづ がは 1 16476 万葉集巻第九 柿本人麿歌集 9_短歌_1695 _2/5 入出見川乃 いりいづみがはの 入り泉川の

 A 出(いで)
古事記・萬葉集…なし。
日本書紀
通し番号 見出し 西暦 原文 ひらかな文 訓読文
いで あさの むらと 7131 日本書紀巻第六 垂仁天皇三年春三月 甲午前27年3月 淡路嶋出淺邑 あはぢのしまのいであさのむらと 淡路の嶋の出浅の邑と

 B 出(づ)
古事記
集計 一例 通し番号 見出し 見出し 原文 ひらがな文 訓読文
  づる 1 8437 古事記下卷 安康天皇 目弱王の乱 射出之矢 いいづるや 射い出る矢
  づれば 2 8064 古事記下卷 允恭天皇 后妃皇子女 自衣通出也 そよりとほりいづればなり 衣より通りい出ればなり
日本書紀
集計 一例 通し番号 見出し 西暦 原文 ひらかな文 訓読文
たつ 1 17233 日本書紀
巻第十五
顕宗天皇即位前紀
清寧天皇二年冬十一月
辛酉481年11月 立出 たつづ 立出
たつ づの 1 17232 日本書紀
巻第十五
顕宗天皇即位前紀
清寧天皇二年冬十一月
辛酉481年11月 古謂之立出■2 いにしへにたつづのまひといふ 古に立つ出の■2と謂ふ
  21 1083 日本書紀
巻第一
神代上第五段
一書第十一
  則自口出 くちよりいひいづ 口より飯い出
  づと
いふことを
1 20198 日本書紀
巻第十九
欽明天皇二年春三月 541年3月 不知出何書 いづれのふみにいづと
いふことをしらず
何れの書にい出と
いふことを知らず
  づる 12 2683 日本書紀
巻第二
神代下第九段本文   生出之兒 なりいづるみこを 生りい出る児を
  づること 3 9034 日本書紀
巻第七
景行天皇四十年 庚戌110年是歳 得出美濃 みのにいづることえつ 美濃にい出ること得つ
  づるときを 1 29479 日本書紀
巻第二十五
大化三年 647年是歳 候日初出 ひのはじめていづるときを
うかがひて
日の初めてい出るときを
候ひて
  づるに 1 10163 日本書紀
巻第九
神功皇后摂政前紀
仲哀天皇九年
冬十月己亥朔辛丑
庚辰200年
10月3日
非東日更出西 ひむがしにいづるひのさらに
にしにいづるにあらずは
「東にい出る日の更に西に
い出るに非ずは
  づるひと 1 19100 日本書紀
巻第十七
継体天皇二十一年
夏六月壬辰朔甲午
丁未527年
9月3日
今無出
於麁鹿火右
いまあらかひがみぎに
いづるひとなし
今麁鹿火が右に
い出るひと無し
  づるを 1 18331 日本書紀
巻第十六
武烈天皇五年夏六月 癸未503年6月 流出於外 とにながれいづるを 外に流れい出るを
  づれども 1 17323 日本書紀
巻第十五
顕宗天皇即位前紀
清寧天皇五年十二月
甲子484年12月 日月出矣 ひつきいづれども 「日月い出れども
  まか 1 17503 日本書紀
巻第十五
顕宗天皇元年二月 乙丑485年2月 宜張繩引■1
扶而出入
なはをはりてひきわたしてそれ
にかかりてまwiりまかづべし
宜縄を張りて引き■1して
扶りてまwi入まか出べし
■…桓の木を糸に換える。 ■2…仁の二を舞に換える。
萬葉集
集計 通し番号 作者 巻_類_番号 句番 原文 ひらがな文 訓読文
おもひ づる 2 20747 万葉集巻第十 作者未詳 10_短歌_2341 _1/5 思出 おもひづる 思ひ出る
こぎ 2 10633 万葉集巻第六 笠金村 6_短歌_930 _3/5 榜出良之 こぎづらし 漕ぎ出らし
こぎ づる 1 22904 万葉集巻第十一 作者未詳 11_短歌_2746 _2/5 奧方榜出 おきへこぎづる 沖へ漕ぎ出る
  63 24296 万葉集巻第十二 作者未詳 12_短歌/◎_3002 _2/5 從山出流 やまよりいづる 山よりい出る
17901 万葉集巻第十   10_左注_1818   柿本朝臣人麿謌集出 かきのもとのあそみひとまろの
かしゆうにいづ
柿の本の朝臣人麿の
歌集にい出
  づる 8 14358 万葉集巻第八 志貴皇子 8_短歌/◎_1418 _4/5 毛要出春尓 もyeいづるはるに 萌yeい出る春に
  づることを 1 10892 万葉集巻第六   6_左注_949 _10/14 妄不得出道路 みだりてだうろにいづることを
えずあらしむ
妄りて道路にい出ることを
得ず有らしむ

 C 出(で)
古事記
集計 一例 通し番号 見出し 見出し 原文 ひらがな文 訓読文
  24 1338 古事記上卷 天照大神と
須佐之男命
天石屋戸 出■1之時 いでまししとき い出坐しし時
  でき 2 8829 古事記下卷 雄略天皇 葛城山 大^出 おほwiいでき 大猪い出き
  でし 1 4624 古事記中卷 崇神天皇 三輪山伝説 ■2知自鈎穴
出之■3而
すなはちかぎあなより
いでしさまをしりて
即ち鉤穴より
い出し状を知りて
  でたまひ 1 7514 古事記下卷 仁徳天皇 八田若郎女 違出■115戸 たがひてしりつとにいでたまひ 違ひて後つ戸にい出たまひ
  でたまひき 3 1792 古事記上卷 大国主~ 根国訪問 平出之 やすくいでたまひき 平くい出たまひき
  でつ 1 2775 古事記上卷 迩迩芸命 天孫の誕生 子生出 こあれいでつ 子生れい出つ
  でて 12 629 古事記上卷 伊邪那岐命と
伊邪那美命
火神被殺 自手俣漏出 たなまたよりくきいでて 手俣より漏きい出て
  でまして 1 5688 古事記中卷 景行天皇 小碓命の東征 出甲斐 かひにいでまして 甲斐にい出まして
  でます 1 1850 古事記上卷 大国主~ 根国訪問 逃出之時 にげいでますとき 逃げい出ます時
■291 まwi 5 5402 古事記中卷 景行天皇 小碓命の西征 猶不■291出 なほまwiでざりき 猶参出ざりき
■291 まwi でしに 1 8717 古事記下卷 雄略天皇 引田部の赤猪子 ■291出耳 まwiでしにこそ 参出しにこそ」とまをしき
■291 まwi でて 7 7995 古事記下卷 履中天皇 水歯別命と
曽婆加理
■291出石上~宮 いそのかみのかみのみやに
まwiでて
石の上の神の宮に参出て
■291 まwi でむ 1 9375 古事記下卷 顕宗天皇 御陵の土 ■291出 まwiでむ 参出む」とまをしたまひき
■1…坐の左の人を口に換える。史的文字データベース連携検索システム https://mojiportal.nabunken.go.jp/ja/ で「坐」を検索。
https://mokkanko.nabunken.go.jp/ja/6AACVS15000108 の木簡の「坐」に同じ。
■2…即の旧字体。■3…状の旧字体。
■291…畚の田を”泰の筆順6〜10”に換える。史的文字データベース連携検索システム https://mojiportal.nabunken.go.jp/ja/ で「参」を検索。
国文研字形検索β−国文学研究資料館 12列目の漢字(BID 200015779 TITLE 浮世風呂)に同じ。
日本書紀
集計 一例 通し番号 見出し 西暦 原文 ひらかな文 訓読文
ほに でし 1 9871 日本書紀
巻第九
神功皇后摂政前紀
仲哀天皇九年三月壬申朔
庚辰200年3月1日 幡荻穗出吾也 はだすすきほにでしわれや 「幡荻穂に出し吾や
  30 948 日本書紀
巻第一
神代上第五段一書第九   出迎共語 いでむかへてともにかたる い出迎へて共に語る
  でけむ 1 23062 日本書紀
巻第二十
敏達天皇六年夏五月
癸酉朔丁丑
577年5月5日 大別王
未詳所出也
おほわけのおほきみは
いでけむところを
つばひらかにせず
大別の王はい出けむ
所を詳らかにせず
  でたまふ 1 5073 日本書紀
巻第三
神武天皇即位前紀
戊午年冬十月癸巳朔
戊午前663年
10月1日
勒兵而出 いくさをととのへていでたまふ 兵を勒へてい出たまふ
  でたまへり 1 7296 日本書紀
巻第六
垂仁天皇五年
冬十月己卯朔
丙申前25年
10月1日
踰城上而出之 きのへをこyeていでたまへり 城の上を踰yeて
い出たまへり
  でたり 9 4881 日本書紀
巻第三
神武天皇即位前紀
戊午年秋八月甲午朔乙未
戊午前663年
8月2日
有人出自井中 ひとありてwiのなかより
いでたり
人有りて自井の中より
い出たり
  でたるが 1 60 日本書紀
巻第一
神代上第一段一書第二   ■如葦牙之
抽出也
かたちあしかびの
ぬけいでたるがごとし
葦牙の抽け
い出たるが如し
  でて 31 1052 日本書紀
巻第一
神代上第五段一書第十   出水 みづをいでて 水をい出て
  でまして 1 13422 日本書紀
巻第十二
履中天皇即位前紀
仁徳天皇八十七年春正月
  自諒闇出之 みものおもひよりいでまして 諒闇よりい出まして
  でます 2 1681 日本書紀
巻第一
神代上第七段一書第二   方開磐戸而出焉 まさにいはとをあけて
いでます
方に磐戸を開けて
い出ます
  でませ 2 7289 日本書紀
巻第六
垂仁天皇五年
冬十月己卯朔
丙申前25年
10月1日
急出皇后與皇子 すみやかにきさきと
みことをいでませ
「急やかに皇后と
皇子とをい出ませ
  でむ 1 5242 日本書紀
巻第三
神武天皇即位前紀戊午年
十有一月癸亥朔己巳
戊午前663年
11月7日
出自忍坂道 おしさかのみちよりいでむ 忍坂の道よりい出む
  まか 1 24921 日本書紀
巻第二十二
推古天皇十二年秋九月 604年9月 凡出入宮門 おほよそみかどを
まかでいらむときは
凡そ宮門を
まか出入らむときは
  まか でて 1 26272 日本書紀
巻第二十三
舒明天皇即位前紀
推古天皇三十六年九月
628年9月 自禁省出之曰 みやのうちよりまかでて
まうさく
禁省よりまか出て曰さく
■…状の旧字体。
集計 一例 通し番号 見出し 原文 ひらかな文 訓読文
火火出見尊 9 3800 日本書紀
巻第二
神代下第十段一書第一 火火出見尊 ほほでみのみこと 火火出見の尊
彦火火出見尊 29 3550 日本書紀
巻第二
神代下第十段本文 彦火火出見尊 ひこほほでみのみこと 彦火火出見の尊
火折彦火火出見尊 1 3227 日本書紀
巻第二
神代下第九段一書第三 火折彦火火出見尊 ほのをりひこほほでみのみこと 火の折彦火火出見の尊
磐余彦火火出見尊 1 4452 日本書紀
巻第二
神代下第十一段一書第四 次磐余彦火火出見尊 つぎにいはれびこほほでみのみこと 次に磐余彦火火出見の尊
~日本磐余彦火火出見尊 2 4448 日本書紀
巻第二
神代下第十一段一書第三 次~日本磐余彦
火火出見尊
つぎにかむやまといはれびこ
ほほでみのみこと
次に神日本磐余彦
火火出見の尊
彦火火出見 1 4460 日本書紀
巻第三
神武天皇即位前紀 諱彦火火出見 ただのみなはひこほほでみ 諱は彦火火出見
~日本磐余彦火火出見天皇 2 5513 日本書紀
巻第三
神武天皇元年春正月庚辰朔 號曰~日本磐余彦
火火出見天皇焉
なづけたてまつりて
かむやまといはれびこほほでみの
すめらみこととまうす
号けたてまつりて
神日本磐余彦火火出見の
天皇と曰す」

集計 一例 通し番号 見出し 西暦 原文 ひらかな文 訓読文
いへ 3 23935 日本書紀
巻第二十一
崇峻天皇即位前紀
用明天皇二年六月(甲辰朔)甲子
587年6月21日 出家之途 いへでのみちは 出家の途は
でし いへ 1 37462 日本書紀
巻第三十
持統天皇三年
春正月(甲寅朔)丙辰
689年1月3日 可隨所請出家修道 まうすままにいへでし
おこなひすべし
請すままに出家し
修道すべし
でして いへ 9 22144 日本書紀
巻第十九
欽明天皇十六年八月 555年8月 出家脩道 いへでしておこなひせむ 出家して修道せむ
です いへ 2 25520 日本書紀
巻第二十二
推古天皇二十二年秋八月 614年8月 出家 いへです 出家す
でせしむ いへ 3 36976 日本書紀
巻第二十九
朱鳥元年
秋七月(己亥朔)丙寅
686年7月28日 選淨行■
七十人以出家
おこなひひとななそたりを
えらびていへでせしむ
浄行者七十人を
選びて出家せしむ
でせる いへ 1 25880 日本書紀
巻第二十二
推古天皇三十二年
夏四月丙午朔戊申
624年4月3日 夫出家?頓歸三寶 それいへでせるひとは
ひたふるにさむぼうによりて
夫れ出家える者は
頓に三宝に帰りて
■…者の旧字体。
萬葉集
集計 一例 通し番号 作者 巻_類_番号 句番 原文 ひらがな文 訓読文
いりす 1 8722 万葉集巻第五 大伴旅人 5_書簡_810 _10/16 出入鴈木之間 がんぎのあいだに
でいりす
鴈木の間に
出入す
いへ 1 26065 万葉集巻第十三 作者未詳 13_短歌/○_3265 _3/5 家出爲 いへでせし 家出為し
さき 2 20389 万葉集巻第十 作者未詳 10_短歌_2276 _3/5 開出有 さきでたる 咲き出たる
さき 1 20715 万葉集巻第十 作者未詳 10_短歌_2335 _1/5 咲出照 さきでてる 咲き出照る
みや 1 2423 万葉集巻第二 舎人 2_短歌/◎_175 _4/5 宮出毛爲鹿 みやでもするか 宮出も為るか
おもひ 2 5730 万葉集巻第三 大伴家持 3_短歌/◎_473 _4/5 妹乎思出 いもをおもひで 妹を思ひ出
こと 1 8226 万葉集巻第四 紀女郎 4_短歌_776 _1/5 事出之■1 ことでしは 事出しは
ふな 7 15195 万葉集巻第八 山上憶良 8_短歌_1529 _5/5 舟出爲良之母 ふなですらしも 舟出為らしも
ふな 8 732 万葉集巻第一 柿本人麿 1_短歌/◎_39 _5/5 船出爲加母 ふなでせすかも 船出せすかも
ふな でせし 2 28965 万葉集巻第十五   15_題詞_3622   從長門浦舶出之夜 ながとのうらより
ふなでせしよる
長門の浦より
舶出せし夜
こぎ 5 4919 万葉集巻第三 作者未詳 3_長歌/○_388 _26/27 安倍而榜出牟 あへてこぎでむ 敢へて漕ぎ出む
水手 こぎ 2 13900 万葉集巻第七 作者未詳 7_短歌_1386 _3/5 水手出去之 こぎでなば 水漕ぎ出なば
水手 こぎ でし 1 25190 万葉集巻第十二 作者未詳 12_短歌_3171 _2/5 水手出船之 こぎでしふねの 漕ぎ出し船の
かづき 2 10678 万葉集巻第六 山部赤人 6_長歌_933 _16/19 左盤尓潜出 さはにかづきで さはに潜き出
はしり 1 27065 万葉集巻第十三 作者未詳 13_長歌_3331 _5/11 走出之 はしりでの 走出の
■2 はしり 1 3011 万葉集巻第二 柿本人麿 2_長歌_210 _5/57 ■2出之 はしりでの 走出の
うち 3 4309 万葉集巻第三 山部赤人 3_短歌/◎_318 _2/5 打出而見■1 うちでてみれば うち出て見れば
退 まかり 3 3856 万葉集巻第三 鴨足人 3_長歌_257 _15/19 退出而 まかりでて 退り出て
まかり でて 1 3887 万葉集巻第三 鴨足人 3_長歌_260 _15/19 去出 まかりでて まかり出て
おもひ 5 22142 万葉集巻第十一 作者未詳 11_短歌/◎_2604 _1/5 念出而 おもひでて 思ひ出て
2 20385 万葉集巻第十 作者未詳 10_短歌_2275 _4/5 穗庭開不出 ほにはさきでぬ ほには咲き出ぬ
1 20425 万葉集巻第十 作者未詳 10_短歌_2283 _4/5 穗庭開不出 ほにはさきでず 穂には咲き出ず
かど 1 37960 万葉集巻第二十 大伴家持 20_長歌_4398 _8/45 門出乎須礼婆 かどでをすれば 門出をすれば
まwi 1 11109 万葉集巻第六 高橋虫麿 6_長歌/○_971 _32/33 迎參出六 むかへまwiでむ 迎へ参出む
ぬき 1 25759 万葉集巻第十三 作者未詳 13_長歌_3240 _30/33 鞘從拔出而 さやゆぬきでて 鞘ゆ拔き出て
  125 3080 万葉集巻第二 柿本人麿 2_長歌_213 _5/55 出立 いでたちの い出立ちの
  でて 13 5700 万葉集巻第三 大伴家持 3_短歌_468 _1/5 出行 いでてゆく い出て行く
  でと 1 30447 万葉集巻第十六 娘子 16_短歌_3800 _2/5 穗庭莫出 ほにはないでと 穂にはない出と
  でな 2 17298 万葉集巻第九 高橋虫麿歌集 9_長歌_1780 _14/23 三船出■1 みふねいでなば 御船い出なば
  でに 1 4969 万葉集巻第三 笠郎女 3_短歌_395 _5/5 色尓出來 いろにいでにけり 色にい出にけり
  でぬ 2 4440 万葉集巻第三 門部王 3_短歌/◎_326 _4/5 保尓曾出流 ほにそいでぬる 秀にそい出ぬる
  でむ 1 19193 万葉集巻第十 作者未詳 10_短歌_2059 _4/5 率滂出 いざこぎいでむ いざ漕ぎい出む
  出出 1 19353 万葉集巻第十 作者未詳 10_長歌_2089 _12/37 出出乃渡丹 いでのわたりに い出の渡に
(世世の誤り?)
  出遊 でましし 2 3571 万葉集巻第三   3_目録_415 P138_31 出遊竹原井之時 たかはらのwiに
いでまししとき
竹原の井に
い出遊しし時
■1…者の旧字体。 ■2…起の己を多に換える。
集計 一例 通し番号 作者 巻_類_番号 句番 原文 ひらがな文 訓読文
ひき での やまに 1 3138 万葉集巻第二 柿本人麿 2_短歌_215 _2/5 引出山 ひきでのやまに 引出の山に
あさ 2 18474 万葉集巻第十 作者未詳 10_短歌_1925 _1/5 朝戸出乃 あさとでの 朝戸出の
あさ での 1 20854 万葉集巻第十一 柿本人麿歌集 11_旋頭歌/◎_2357 _1/6 朝戸出 あさとでの 朝戸出の
1 24018 万葉集巻第十二 作者未詳 12_短歌_2950 _2/5 夜戸出乃光儀 よとでのすがた 夜戸出の姿
1 12730 万葉集巻第七 作者未詳 7_短歌_1172 _5/5 己藝出來船 こぎでくるふね 漕ぎ出来る船
1 28778 万葉集巻第十五 作者未詳 15_短歌_3593 _3/5 許藝出而■1 こぎでては 漕ぎ出ては
1 15183 万葉集巻第八 山上憶良 8_短歌_1527 _3/5 己藝出良之 こぎづらし 漕ぎ出らし
■1…者の旧字体。
 D 出(だ)す
古事記
集計 一例 通し番号 見出し 見出し 原文 ひらがな文 訓読文
  ださ 1 8333 古事記下卷 安康天皇 押木の玉縵 不出外以 とにいださずて 外にい出さずて
  だし 8 3292 古事記上卷 火遠理命 火照命の服従 出塩盈珠而溺 しほみつたまを
いだしておぼらし
塩盈珠を
い出して溺らし
  だしき 1 2993 古事記上卷 迩迩芸命 木花之佐久夜毘売 奉出 たてまつりいだしき 奉りい出しき
  だしし 1 6892 古事記中卷 応神天皇 大山守命の反逆 掛出其骨之時 そのかばねをかき
いだししとき
其の骨を掛き
い出しし時
  だしたまひき 1 4991 古事記中卷 垂仁天皇 沙本毘古王の反逆 ■195出城外 きのとにさしいだしたまひき 城の外に刺し
い出したまひき
  だしたまへ 1 1839 古事記上卷 大国主~ 根国訪問 含赤土唾出■ はにをふふみて
つばきいだしたまへば
赤土を含みて
唾きい出したまへば
  だして 6 4959 古事記中卷 垂仁天皇 沙本毘古王の反逆 出其御子 そのみこをいだして 其の御子をい出して
  だす 2 1328 古事記上卷 天照大神と
須佐之男命
天石屋戸 取其御手引出 そのみてをとりてひきいだす 其の御手を取りて
引きい出す
21 ■195…頬の頁を刈の筆順3・4に換える。 ■…者の旧字体。
おくり だしき 1 3319 古事記上卷 火遠理命 火照命の服従 送出 おくりだしき 送り出しき
とり だして 1 7982 古事記下卷 履中天皇 水歯別命と
曽婆加理
取出■273■167下之釼 むしろのしたにおきしつるぎを
とりだして
席の下に置きし釼を
取り出して
つばき だすと 1 1841 古事記上卷 大国主~ 根国訪問 以爲咋破?公唾出而 むかでをくひやぶりて
つばきだすとおもほして
呉公を咋ひ破りて
唾き出すと以為ほして
■273…昊の天を石に換え、さらに石の口を具に換えて具のハを取る。 ■167…庁の丁を帯の筆順5”一”無しに換える。
日本書紀
集計 一例 通し番号 見出し 西暦 原文 ひらかな文 訓読文
さへぬき だして 1 18713 日本書紀
巻第十七
継体天皇三年春二月 癸丑509年2月 括出在任那
日本縣邑
百濟百姓
浮逃■3貫
三四世■
みまなのやまとのあがたの
むらにはべるくだらのたみの
にげたるとへたyeたるとの
みつぎよつぎなりたるものを
さへぬきだして
任那の日本の県の
邑に在る百済の百姓の
浮逃げたると
貫(戸籍)絶yeたると
三つぎ四世なりたる者を
括き出して
  ださ 1 20782 日本書紀
巻第十九
欽明天皇五年二月 544年2月 將出在下韓之
百濟郡令城主
あるしからくににはべる
くだらのこほりのつかさきの
つかさをいださむ
下韓くにに在る
百済の郡の令・
城の主を
い出ださむとなり
  ださむ 1 34707 日本書紀
巻第二十九
天武天皇七年十月
(甲申朔)己酉
678年10月26日 然■1公事以
出使之日
しかれどもおほやけごとに
よりてつかひをいださむひに
然れども公事に縁りて
使をい出さむ日に
  だし 11 5422 日本書紀
巻第三
神武天皇即位前紀
己未年春二月
壬辰朔辛亥
己未前662年
2月20日
出軍而征 みいくさをいだしてうちたまふ み軍をい出して
征ちたまふ
  だしたまふ 1 3969 日本書紀
巻第二
神代下第十段
一書第二
  時出潮溢瓊 ときにしほみちのたまを
いだしたまふ
時に潮溢ちの瓊を
い出したまふ
  だしたまへば 1 3987 日本書紀
巻第二
神代下第十段
一書第二
  弟還出涸瓊 おととかへりてしほひの
たまをいだしたまへば
弟還りてしほ涸の
瓊をい出したまへば
  だして 8 10555 日本書紀
巻第九
神功皇后摂政元年
三月丙申朔庚子
辛巳201年
3月5日
出儲弦更張以
佩眞刀
うさゆづるをいだして
さらにはりてまさひをはく
儲弦をい出して
更に張りて真刀を佩く
  だしまつる 1 4402 日本書紀
巻第二
神代下第十段
一書第四
  乃使玉依■2
持之送出焉
すなはちたまよりびめをして
いだかしめて
おくりいだしまつる
乃ち玉依姫をして
い持かしめて
送りい出しまつる
  だす 4 19488 日本書紀
巻第十七
継体天皇二十四年
秋九月
庚戌530年9月 可出毛野臣 けなのおみをいだすべし 「毛野の臣をい出すべし
  だせ 3 34906 日本書紀
巻第二十九
天武天皇八年
八月(己酉朔)己未
679年8月11日 隨召出之 めさむままにいだせ 召さむ随にい出だせ
  だせば 4 4121 日本書紀
巻第二
神代下第十段
一書第三
  弟時出潮滿瓊 おとのみことときにしほ
みちのたまをいだせば
弟時に潮満の瓊を
い出せば
■…者の旧字体。 ■1…縁の旧字体。 ■2…の旧字体。
■3…絶のクを刀に換える。史的文字データベース連携検索システム https://mojiportal.nabunken.go.jp/ja/ で「絶」を検索。
HNG単字検索−漢字規範史データセット保存会 12列目 名前 : HNG:法藏和尚傳(高山寺本)-1296 HNG 代表字形 : HNG030-1296に同じ。
萬葉集
集計 一例 通し番号 作者 巻_類_番号 句番 原文 ひらがな文 訓読文
  ださ 1 37178 万葉集巻第二十   20_左注_4304 _4/6 但未出之間 ただしいださざりしあひだに 但しい出さざりし間に
■1 がたし だし 1 9273 万葉集巻第五 山上憶良 5_書簡_868 _11/14 口外■1出 こうぐわいにだしがたし 口外に出し難し
  だす 1 34400 万葉集巻第十八   18_題詞_4106 _5/30 ■2合出之 すなはちいだすべし 即ちい出すべし
  だせる 2 33574 万葉集巻第十八   18_目録_4094 P252_8 賀陸奧出金
詔書歌一首
みちのくよりくがねをいだせる
せうしよをほくうたいちしゆ
陸奥より金をい出せる
詔書を賀く歌一首
■1…難の旧字体。 ■2…即の旧字体。
 E その他
日本書紀
集計 一例 通し番号 見出し 原文 ひらかな文 訓読文
1 ふき 2 うつる 4 1403 日本書紀巻第一 神代上第六段一書第二 吹出氣噴之中化生~ ふきうつるいふきの
みなかになるかみを
吹き出つる気噴の
中に化生る神を

通し番号 見出し 西暦 原文 ひらかな文 訓読文
端出之繩 しりくめなはを 1578 日本書紀
巻第一
神代上第七段本文   則界以端出之繩 すなはちしりくめなはを
もてひきわたす
則ち端出之縄を
以て界す
きたれり 4890 日本書紀
巻第三
神武天皇即位前紀
戊午年秋八月甲午朔乙未
戊午前663年
8月2日
亦有尾而
披磐石而出■1
またをありていはを
おしわけてきたれり
亦尾有りて磐石を
披けて出者り
出行 ありかむときに 12931 日本書紀
巻第十一
仁徳天皇三十八年秋七月 庚戌350年7月 出行必爲人
見射而死
ありかむときにかならず
ひとのためにいらyeてしなむ
出行かむときに必ず
人の為に射らyeて死なむ
郷土所出 くにつものを 13067 日本書紀
巻第十一
仁徳天皇四十一年春三月 癸丑353年3月 具?郷土所出 つぶさにくにつものをしるす 具に郷土つ所出を録す
出使 つかはす 16190 日本書紀
巻第十四
雄略天皇十二年
夏四月丙子朔己卯
戊申468年4月4日 出使于■2 くれにつかはす 呉に出使はす
出俗 いへですること 22164 日本書紀
巻第十九
欽明天皇十六年八月 555年8月 無勞出俗 いへですることなかれ 出俗すること無労れ
出其不意 ゆくりもなく 27926 日本書紀
巻第二十四
皇極天皇四年六月(丁酉朔)戊申 645年6月12日 出其不意 ゆくりもなく 出其不意く
所出物 たてまつるもの 28240 日本書紀
巻第二十五
大化元年秋七月(丁卯朔)丙子 645年7月10日 任那所出物■1 みまなのたてまつるものは 任那の出る物は
出火 みづながれ 31041 日本書紀
巻第二十六
斉明天皇五年秋七月丙子朔戊寅 659年7月3日 後由出火之亂 のちにみづながれの
みだれによりて
後に出火の乱に由りて
出身 みやつかへせむ 33914 日本書紀
巻第二十九
天武天皇二年五月乙酉朔 673年5月1日 夫初出身■1 それはじめて
みやつかへせむものをば
夫れ初めて
出身せむ者をば
みyeたり 34045 日本書紀
巻第二十九
天武天皇三年三月庚戌朔丙辰 674年3月7日 初出于此時 はじめてこのときにみyeたり 初めて此の時に出yeたり
出行 おはしますに 34665 日本書紀
巻第二十九
天武天皇七年
夏四月(丁亥朔)癸巳
678年4月1日 以未及出行 もていまだおはしますに
いたらざらぬに
以て未だ出行しますに
及らざるに
■1…者の旧字体。 ■2…呉の旧字体。
萬葉集
集計 通し番号 作者 巻_類_番号 句番 原文 ひらがな文 訓読文
情出 さかしら 1 31145 万葉集巻第十六 志賀白水郎の
妻子山上憶良
16_短歌_3864 _3/5 情出尓 さかしらに 情出に
すい 2 35322 万葉集巻第十九   19_題詞_4159 _2/7 擬出擧之政 すいこのまつりごとせむとして 出挙の政せむとして
すい こに 1 33492 万葉集巻第十七   17_左注_4029 _2/5 依春出擧 はるのすいこによりて 春の出挙に依りて
しち しゆつ 1 34401 万葉集巻第十八   18_題詞_4106 _6/30 無七出輙弃■ しちしゆつなくて
たやすくすつるひとは
七出無くて
輙く棄つる者は
しち しゆつの 1 34398 万葉集巻第十八   18_題詞_4106 _3/30 七出例云 しちしゆつのれいにいはく 七出の例に云はく
しち しゆつを 1 34404 万葉集巻第十八   18_題詞_4106 _9/30 雖犯七出不合弃之 しちしゆつををかせりとも
すつべからず
七出を犯せりとも
棄つべからず
■…者の旧字体。
集計 通し番号 作者 巻_類_番号 句番 原文 ひらがな文 訓読文
いで 1 289 万葉集巻第一 額田王 1_短歌/◎_8 _5/5 今■許藝乞菜 いまはこぎいでな 今は漕ぎい出な
山上復有山 いで  1 17383 万葉集巻第九 笠金村歌集 9_長歌_1787 _15/21 色二山上復有山■ いろにいでば 色にい出ば
■…者の旧字体。