古事記・日本書記・萬葉集において、「ぎ(gi)乙類」の漢字が使用されている語彙一覧
                            
2021年4月15日    万葉散歩フォトギャラリー管理人 植芝 宏

 岩波書店 日本古典文学大系『古事記祝詞』・『「日本書記上』・『「日本書記下』・『萬葉集一』・『萬葉集二』・『萬葉集三』・『萬葉集四』を底本としています。

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1、動詞
ひらがな文 訓読文 原文 使用されている乙類の漢字
すぎ 過ぎ 須疑 周疑 輸疑 須疑 須宜 須義 疑宜義
なぎ 和ぎ 奈疑 奈木 名木       疑木
ねぎ 慰撫すること 泥疑          
ねぎ 労ぎ 祢宜 祢疑         宜疑


2、名詞
ひらがな文 訓読文 原文 使用されている乙類の漢字
うはぎ うはぎ 宇波疑          
         
匹(単位)         匹擬
         
ぎふ 義夫 義夫          
ぎり 疑里 疑理 宜里 宜理 義理 擬理 疑宜義擬
くぬぎ 歴木(木の名) 歴木          
すぎ 榲(杉) 須擬          
なぎ 水葱 奈宜 奈疑         宜疑
はぎ 波疑 波義         疑義
ひぎ 氷木 氷木 氷椽         木椽
ひさぎ 久木 久木 歴木        
ひひらぎ 比比羅木          
みやつこぎ 造木(木の名) 造木          
やぎ 楊、柳 楊疑 也疑 夜疑 夜宜 楊木   疑宜木
やなぎ 楊奈疑 楊那宜 也奈宜 夜奈義 野儺擬   疑宜義擬
よもぎ 余母疑          
をぎ 乎疑          


3、神名・人名・地名等
ひらがな文 訓読文 原文 使用されている乙類の漢字
いせのふなぎのあたひ 伊勢の船木の直 伊勢船木直  
かづらきのおしぬみのたかぎのつぬさしのみや 葛城の忍海の高木の角刺の宮 葛城忍海之高木角刺宮  
ぎしゆちやう 擬主帳 擬主帳  
くすしかうのうぢのぎつう 薬師高の氏の義通 薬師高氏義通  
たかぎのいらつめ 高木の郎女 高木郎女  
たかぎのいりひめ 高木の入日売 高木之入日売 高木之入日売命
たかぎのかみ 高木の神 高木神 高木大神
たかぎひめのみこと 高木比売の命 高木比売命  
なぎがは 名木河 名木河 名木之川
にほんぎ 日本紀 日本紀  
ねぎの 祢疑野(地名) 祢疑野  
ねぎのやま 祢疑の山 祢疑山  
ぎきやう 義向(学問僧) 義向  
ぎじやう 義成(僧名) 義成  
ぎせう 義照(僧名) 義照  
ぎつう 義通(学問僧) 義通  
ぎとく 義徳(学問僧) 義徳  
ぎとく 義徳(学問僧) 義徳  
ぎじ 義慈(百済王) 義慈  
しんぎら 真義(僧名) 真義  
だいぎ 大義(冠位) 大義  
せうぎ 小義(冠位) 小義  



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