古事記・日本書記・萬葉集における「ひ（Ｆｉ）乙類」の語彙一覧 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2021年8月14日　　　　万葉散歩フォトギャラリー管理人　植芝　宏

岩波書店　日本古典文学大系『古事記祝詞』・『「日本書記上』・『「日本書記下』・『萬葉集一』・『萬葉集二』・『萬葉集三』・『萬葉集四』を底本としています。 　「ひ（Ｆｉ）乙類」の語彙一覧の詳細データが欲しい方はメールをください。 返信メールに詳細データのエクセルファイルを添付して差し上げます。 また、このページで疑問点（記載ミスの発見他、色々）がございましたら、メールをお願いします。 メール　uehiro08@kcn.ne.jp K …古事記 N …日本書紀 M …萬葉集 �@神名・人名 ひらがな文 訓読文 　 原文／例数 使用されている乙類の漢字 うひき 有非岐 N 有非岐 1 　 　 　 　 非 おきつかひべらのかみ 奧津甲斐弁羅の神 K 奧津甲斐弁羅神 1 　 　 　 　 斐 へつかひべらのかみ 辺津甲斐弁羅の神 K 辺津甲斐弁羅神 2 　 　 　 　 斐 おほとものこじひ 大伴の古慈悲の宿祢 M 大伴古慈悲宿祢 1 古慈悲宿祢 1 　 　 悲 かひのいらつめ 甲斐の郎女 K 甲斐郎女 1 　 　 　 　 斐 かひのひめみこ 香火姫の皇女 N 香火姫皇女 1 　 　 　 　 火 こせのひだのあそみ 巨勢の斐太の朝臣 M 巨勢斐太朝臣 1 　 　 　 　 斐 しひのをみな 志斐の嫗 M 志斐嫗 4 志斐 2 　 　 斐 たぎまのめひ 当摩の�灯� K 当摩之�灯� 1 　 　 　 　 斐 たぢまひね 多遅摩斐泥 K 多遅摩斐泥 1 　 　 　 　 斐 たみのあたひおほひ 民の直大火 N 民直大火 1 　 　 　 　 火 つくしのひのきみ 筑紫の火の君 N 筑紫火君 1 　 　 　 　 火 ひながひめ 肥長比売 K 肥長比売 2 　 　 　 　 肥 ひなまひちんな 奈末被珍那（新羅人） N 奈末被珍那 1 　 　 　 　 被 ひのかがびこのかみ 火の�R毘古の神 K 火之�R毘古神 1 　 　 　 　 火 ひのかぐつちのかみ 火の迦具土の神 K 火之迦具土神 1 　 　 　 　 火 ひのかみかぐつち 火の神軻遇突智 N 火神軻遇突智 3 　 　 　 　 火 ひのかみ 火の神 K 火神 1 　 　 　 　 火 N 火神 1 　 　 　 　 火 ひのきみ 火の君 K 火君 1 　 　 　 　 火 ひのなかのきみ 火の中の君 N 火中君 1 　 　 　 　 火 ひのはやひのかみ ■速日の神 N ■速日神 3 ■之速日命 1 ■速日命 2 ■…嘆の旧字の口を火に換える。 ひのやぎはやをのかみ 火の夜芸速男の神 K 火之夜芸速男神 1 　 　 　 　 火 ひはやひのかみ 樋速日の神 K 樋速日神 1 　 　 　 　 樋 ひをりのみこと 火袁理の命 K 火袁理命 1 　 　 　 　 火 もののべのあらかひのおほむらじ 物の部の麁鹿火の大連 N 物部麁鹿火大連 6 物部大連麁鹿火 4 麁鹿火 1 火 もののべのなそちがひ 物の部の奈率奇非 N 物部奈率奇非 2 　 　 　 　 非 をかひのすくね 小鹿火の宿祢 N 小鹿火宿祢 4 　 　 　 　 火 �A　地名等 ひらがな文 訓読文 　 原文／例数 使用されている乙類の漢字 いづものくにのひのかは 出雲の国の肥の河 K 出雲国之肥河 1 肥河 3 　 　 肥 出雲の国の簸の川 N 出雲国簸之川 1 出雲簸之川 2 出雲国簸川 2 簸 かひのくに 甲斐の国 K 甲斐国 1 甲斐 1 　 　 斐 N 甲斐国 2 甲斐 4 柯彼 2 斐彼 M 甲斐乃国 1 　 　 　 　 斐 とぶひがたけ 飛火が嵬 M 飛火賀■ 1 ■…傀のｲを山に換える。 火 ひごのくに 肥後の国 M 肥後国 1 　 　 　 　 肥 ひのみちのしりのくに N 肥後国 2 　 　 　 　 肥 ひぜんのくに 肥前の国 M 肥前国 4 　 　 　 　 肥 ひのみちのくちのくに N 火前国 1 　 　 　 　 火 ひだのくに 飛騨の国 N 飛騨国 3 　 　 　 　 飛 ひのあしきたのくに 火の葦北の国 N 火葦北国 2 　 　 　 　 火 ひのくに 火の国 N 火国 5 　 　 　 　 火 �B　�@�A以外 ひらがな文 訓読文 　 原文／例数 使用されている乙類の漢字 いはひ 斎ひ M 伊波非 1 　 　 　 　 非 おひ 生ひ K 淤斐 6 　 　 　 　 斐 M 於非 2 　 　 　 　 非 おひし 大石 K 意斐志 1 　 　 　 　 斐 かぎるひの かぎるひの M 香切火之 1 　 　 　 　 火 かぎろひの かぎろひの K 迦芸漏肥能 1 　 　 　 　 肥 M 蜻火之 2 蜻蜒火之 1 　 　 火 かひや 鹿火屋 M 鹿火屋 2 　 　 　 　 火 こひ 恋ひ K 古斐 1 　 　 　 　 斐 N 姑悲 1 　 　 　 　 悲 M 古非 51 孤悲 30 故非 17 非悲 古飛 2 故飛 2 故悲 1 飛悲 故非 3 呉非 1 呉悲 1 非悲 胡悲 1 　 　 　 　 悲 したひ 下樋 M 下樋 2 　 　 　 　 樋 しほひ 潮干 M 塩干 12 潮干 6 塩乾 1 干乾 之保非 2 之保悲 1 志保悲 1 非悲 しほひのたま 潮涸の瓊 N 潮涸瓊 6 　 　 　 　 涸 ぜひ 是非 M 是非 1 　 　 　 　 非 どくひ 独飛 M 独飛 1 　 　 　 　 飛 はなひ 鼻ひ M 鼻火 3 鼻鳴 1 　 　 火鳴 ひ 火 K 火 20 肥 2 　 　 火肥 N 火 42 ■ 1 　 　 火■…嘆の旧字の口を火に換える。 M 火 24 　 　 　 　 火 ひ 干 K 干 1 　 　 　 　 干 ■（干） N 備 1 　 　 　 　 備■…嘆の旧字の口を火に換える。 涸（干） N 涸 1 　 　 　 　 涸 干 M 干 3 飛 1 非 1 干飛非 ひ 非 N 非 1 　 　 　 　 非 ひ 燭 N 燭 7 　 　 　 　 　 ひｗｅ 削ｗｅ K 斐恵 2 　 　 　 　 斐 N 被恵 2 　 　 　 　 被 ひが 彼我 M 彼我 1 　 　 　 　 彼 ひしやう 悲傷 M 悲傷 8 　 　 　 　 悲 ひじやう 非常 M 非常 1 　 　 　 　 非 ひだ 飛騨 M 斐太 4 　 　 　 　 斐 ひたん 悲歎 M 悲歎 1 　 　 　 　 悲 ひつる 嚏つる M 嚏鶴 1 　 　 　 　 嚏 ひどう 悲慟 M 悲慟 2 　 　 　 　 悲 ひねひねし ひねひねし（ひからびる） M 干稲干稲志 1 　 　 　 　 干 ひはがつ 廃渠槽 N 秘波鵝都 1 　 　 　 　 秘 ひふう 悲風 M 悲風 1 　 　 　 　 悲 ひめ 乾め M 乾 1 　 　 　 　 乾 ひも 紐 M 非毛 2 　 　 　 　 非 をかひ 岡傍 M 乎加肥 1 　 　 　 　 肥 廃渠槽（ヒハガツ）…ヒは水を通す土中の木管。用水のための設備。ハガツは破壊する。 トップページへ