能楽について(2)


 
10月から12月にかけて、あちこちの能楽堂で能楽がおこなわれます。
「芸術の秋」というけれど、このうち半分以上は素人会(しろうとかい)と言われる無料のものです。
プロの会ではなく、お稽古に通っている人たちの発表会、とでも言った方がいいかも。
「趣味」や「老後の楽しみ」とかでやっている人がほとんどだから、ずーっと見続けている必要もないし、番組を見て、興味のあるものだけ見る、なんてこともできちゃう。(^^;)
だから初めて能楽堂に行く、なんて時はそういう時を狙っていってもいいかも。
もう一つのおすすめは、大学のクラブの発表会(自演会って言う場合が多いです)。
私も大学のクラブでやってたからわかるけど、別名「体育会系文化クラブ」だけあって、すごく見応えがあるんですよ。大学のカラーにもよるけど、プロ顔負けのレベルの学校もあったりするんです。(笑)
もちろんこれも無料。能楽だけじゃなく、仕舞(能楽の一部分)や舞囃子(能楽の見せ場を囃子とともに舞う)なんかもあるので、ちょっと得した気分になるかもね。
それに説明用のパンフレットももらえるから、まったくわかんない人でもOK。
その日の番組や、能楽の番組の見方、曲のあらすじなんかもバッチリ書いてあるし、場合によっては能楽の謡(演劇で言う台本みたいなものですね)も書いてあったりするので
「今、なんて言ってるのかな?」と確認することもできるんです。いたれりつくせりでしょ?
京都でのおすすめは「立命館大学」「同志社大学」「京都大学」かな。
「立命館大学」は珍しく、大学のホールを使って自演会を行うので、また違った雰囲気で見ることができるんです。また2日間あるので(それだけ部員数が多いんですけどね)、番組を見てどちらか1日だけでもいいですしね。
「同志社大学」「京都大学」はいろいろな流派の能楽や狂言が一度に見れる自演会なんですよね。能楽堂で行われるんで、雰囲気もあるしいいですよぉ。
あ、自分の卒業した大学を忘れてたf^^;)
私の卒業した大学、京都女子大学にも能楽部は2つありました。
私が所属していたのは観世会。もう1つ宝生会というのがありました。
この観世会、過去何度も廃部の危機にあいつつ、不死鳥のように部員を獲得するクラブでして。(笑)
毎年12月第1日曜日に「早蕨会」という自演会をおこなっております。



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