Jovian Chronicles in KYOTO
のお部屋


はじめの説明、
もしくは個人的な感想

 ジョビアン・クロニクルは、カナダの「ドリーム・ポッド9(略
してDP9)」社の作品で、基本的には、ジャパニメーション的
(と言うよりも、日本サンライズ的)メカの出てくるメカ物TRP
Gです。出てくるメカも、設定から判断すると、ガンダムのモビル
スーツ程度のものから、パワードスーツクラスのものまであります。
 設定面で紹介するのならば、一種のガンダム風の世界だと言えま
す。衰退から復興しつつある地球と、地球衰退期に勢力を伸ばして
きた木星系との対立と言えば聞こえはいいですが、地球側の雰囲気
が、いかにもティターンズをベースにジオン公国を足したような感
じです。イラストもフルカラーなのは良いですし、メカイラストも、
日本産じゃないかと思わんばかりの出来です。難を言えば、キャラ
クターが、チョイだけポリゴンと言うか曲線のかたい感じなんです
が、SFTRPGに飢えている僕としてはすごく魅力的だったわけ
です。
 でも、「う〜ん」なわけです。システムはかなり魅力的なのです
が・・・どうも、アメリカ・カナダではどうかは知りませんが、日
本国内でガンダムもどきで英文・・・・まあ、プレイヤーを集める
のはかなり難しそうです。
 まあ、でもシステムはかなりのものに仕上がっていました。DP
9がこれの前に出した「HEAVY GEAR」と言うロボット物TRPGの
システム・コアをほとんどこっちに持って来ているのです。一応、
「シルエット・システム」と名づけられたそれは、ガープスほど汎
用ではありませんが、そこそこ出来の良いシステムになっていまし
た。シルエットシステム(ジョビアンクロニクル版)の特徴を挙げ
ていきますと・・・
 まあ、キャラクター関連のルールだけでこんな感じです。キャラ
クターメイクは、ガープスと似ているようですが、かなり違います。
ガープスは、元々一般市民もヒーローもプレイできるようになって
いますが、ジョビアンは違います。基本が日本製アニメの主人公と
その取り巻きたちです。彼らだけを表現すると考えた場合、かなり
偏った技能分類や弱点や利点の設定が行なわれます。もちろん、デ
ザイナーのセンスも大きく物を言う訳ですが。
 メカルールはかなり興味深いものになっています。戦闘ルールは
ごちゃごちゃしていて、ほとんどウォーゲームです。臨機射撃や発
見判定、空陸共同戦闘などにかなりの神経が割かれています。
 このシステムのルールで秀逸と思うのが、メカ作成ルールです。
通常は、フレームを決め、エンジンを決め、その出力に応じて他の
装備を決めていきました。結果として、メカを作るのにかなりの時
間がかかることになります。
 ところが、このシステムでは、そんなことはしません。大体以下
のような感じでメカは作られます。

 装甲や移動力、乗員・無線機・センサーなど、通常メカなら大抵
持っている数値を好きなように決めます。相互に関連のある数値は、
大きさと装甲値の関係ぐらいで、そのメカのある世界の常識範囲内
で好きなように決められます。もちろん、予算内での事です。
 次に決める事は、そのメカの業務内容に応じた設定を付ければ良
いのです。それは、あたかもガープスなどのキャラクター作成に近
いものがあります。モビルスーツなら腕が二本付いていて、水中に
潜りたいなら水中に潜れると設定すれば良いのです。飛行機に潜水
機能を付けようが、自由です。予算とその世界の常識に反していな
ければ良いのです。ですから、トレーラーに腕を取りつけて、ビー
ムライフルを撃たせても良いわけです。
 このように自由度が高い(高すぎる!!)ルールですから、自転
車(「人力」てな特徴もある)、帆船から、タイガー戦車、AT、
MS、はては、ホワイトベース・マクロスにいたるまで作れてしま
うのです。
 でも、いくつかウィークポイントが二つあります。一つは、計算
に関数電卓かコンピュータが入ると言う事です。もちろん複雑な計
算をするわけではなく、「立方根」や「平方根(ルート)」2乗3乗
の計算が一二個所あるからです。二つ目は、通常システム側から提
供される(武器)も、上記の様に射程や基本ダメージ、装弾数など
を決めた後、メカと同じく特徴を取っていきます。つまり、武器も
各メカに応じたオーダーメイドで揃えなければならないと言う事で
す。
 僕の知っている限り、クラシックトラベラーの宇宙船作成にはか
なわないものの、スティーブジャクソンゲームズ(以下SJGと略)
のカーウォーズ並み(例が古いか?!)と言っても過言ではないで
しょう。慣れれば、20分かかりません。

 さて、僕は、現在このシステム部分だけを借用して、2つのワー
ルドでプレイしています。
 一つは、地球のほとんどを帝国が押さえているけど、日本の一部
分はまだ占領されていない。宇宙の方は、まだまだだから、対地球
側は、占領されていない地域にいる解放軍(反乱軍)に援助を与える。
おかげで、何とか耐えていると言うのが現状。PC達は、反乱軍で
作戦に出ると言う寸法。日本を舞台にすれば、豊富な国土地理院等
の地図が使い放題と言うわけ。メカも、大型よりも、パワードスー
ツ程度、一人30〜40万ドルで支援装備からパワードスーツまで
そろえてもらうパターンをしている。
 もう一つは、超能力者のいるサイバーパンク。アップルシードと
ドミニオンとシャドウランを足したような世界観を目指している。

そして、当サークルの今後の方針
(ジョビアン関係)

 まあ、うちはネット上の活動は完全にサブなので、特に派手な展
開はしませんが、プレイ上で作成されたメカデータは、順次公開し
ていきたいと思います。
 まあ、グラフィックは描けて暇なやつが居らんのであきらめてい
ただくしかありませんが。
 同人誌の方は、もう出さない予定でしたが、シルエット・システ
ム関連のサイト(もち米国?)をいくつか眺めてまして、気が変わ
りました。シルエットシステムでサイバーパンクをやるルール・デ
ータや、超能力ルール(未完)が載ってたりすると、創作意欲が沸く
じゃないですか。
 と言うわけで、成果報告をしながら、何とか夏コミまでには、シ
ルエット「KTOC」を作りたいと思います。

現在の、発行物

ジョビアンクロニクル・キャラクターズ・ガイド

 基本ルールブックの、キャラクター関連ルールと、コンピュータ
ールールの解説。ワールドは、イラストともに原書を見た方が良い
と思います。

ジョビアンクロニクル・メカニカル・ガイド

 メカ戦闘とメカ作成関連の解説。しかし、僕はこのメカルールを
きちんと使って戦闘した事が無い。戦闘ルールのスケールは基本的
にMSクラスのメカを基準に考えてあるからだろう。

試作ルール

オリジナル追加武器・メカデータ

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