Bettyと家族のどたばたスキー旅行


それは夕食の旦那さんの一言で決定した。
「おい。来週の2泊3日でスキーに行くからな。宿の手配しとけよ!」
 
げげ!!もうスキーなんてしたくないよお。


理由その1。。この年になってしわシミが増えたらもう取り返しがつかないよ。

理由その2。。用意するのがいやだああ。一人でしないといけないもん

理由その3。。どう考えても今のスキー場はシャーベットで重い雪、ターンの際に
ひっかかってきっと顔からつっこむに決まってる(やはりそのとおりに。。)

理由その4.。。メルの世話の手配をどうするう??

行かないなんて言ったら絶対に旦那さん暴れるしなああ(^^;
ネットでスキーツアーの検索かけてたら。。あるある。。うーーん家に居ながらにして探せるのかあ??
おーーおととし泊まった民宿も載ってるわ。。あのおばちゃんに会いに行くのもいいなああ。。。ご飯も確かおいしかったなあ
(それは大きな誤解だった。。味付けがものすごい濃くてもう。。(^^;)

え??リフト全日券付きで一泊8300円??それは行くべし!行くべし!!


申し込んだのは実に出発の前日であった。。。。行き先は「岐阜県 白鳥リゾートスキー場」お泊まりは石徹白の民宿である。
  



出発当日


朝6時に私と旦那さんと息子の3人で出発。
娘??そうなんよねえ。。。ぷぷぷ
スキーに行くことを忘れてて出発の3日前に歯科大に連れていって歯ぐきの中の埋もれてる乳歯を取り出すオペをしてしまった(^^;
娘のオペが終わるのを待合室で待ってるときに思い出し「げげげ!!しまったあああ!!今そんなことしたらあの子は行かれへん!」
時すでに遅し。。である(^^;待合室で娘への言い訳を探す私であった(^^;
口のまわりに血が一杯ついてドラキュラ状態になって待合室に出てきた娘に
「ねえ。。。スキーに行くんだったんや。。行ける??」(私)
「行ける訳ないやんか。。。ひっくり返って縫い目がはじけたら、やりなおしやろ?こんな痛い目に逢うのはいややで。。いけへん!うーーー痛いよ〜〜。。誰か助けて。。。」(娘)
これだけ言うのもやっとの娘であった。。。
先生に「何度も遠いとこから来るのはかなわんやろ?どや、今日やっつけて帰ったら?(・_・)......ン?おかあさんどうする」
って早口で畳みかけられるように聞かれて思わず
「お任せします」とはじかれるように返事したのはよかったけど。。。あほやなあ私って。
しかし強烈な先生だった。。
まわりの歯科大の生徒をどなりちらしてたわ。。
「おまえ〜〜レントゲンも持っていけっていうたやろが!どいつもこいつもあほばっかり揃いやがって!!」って患者の前でも平気で言う強烈個性の先生だった。。

さすがの私もびびる( ̄□ ̄;)!!

っていうことで娘は婆ちゃんとメルで家で留守番となる。。。。。。

息子は車に乗るといつもすぐに寝てしまう。。今回も到着までの3時間を爆睡してたなあ。
ゲレンデに出たのが10時前だった。。
ピーカン!!(*^_^*)
ええお天気やわああ。(喜んでる場合とちゃうかった。しっかりガードしてなかったから。。ええ年して真っ黒になったああ)

ええお天気ってことは。。。ゲレンデの下の方の状態は悪いわけで。。。去年ぶりのスキーブーツが痛い( ̄□ ̄;)!!
足に馴染むまで転倒しないようにって全身に力が入るのよねえ。おかげで腰が痛くなり。。心配だった。
息子に去年までは負けなかったのに。。恐るべしガキんちょパワー!!
準備運動もなにもなく。。「さ〜〜○○選手スタートです!」って自分で言ったかと思うといきなり真下向いて爆走。。。
ほら、いるでしょ?
ゲレンデで「火」の形に足と手を広げてまわりの迷惑顧みないで爆走するがきんちょ。。まさにそれだった。
「ちょっと!!待ちなさい!!」

手袋はめ直して追いかけるが( ̄□ ̄;)!!追いつけない。。うっそおおおおお。
雪が重くていきなりそんなスピードで直滑降で降りるなんて。。。ちょい引っかかったら頭から斜面につっこむもん。
間違いなく「ぎっくり腰」になるわ。。
結局息子に追いつけずリフトまで。。。ツアー中ずっとそれは続き
「おかあちゃんはのろまな亀や!!」 
ってののしられることに。。もうあんたのご飯こしらえたれへんさかいね!(怒)

その日は夕方まで滑るがもう。。駐車場まで戻る体力もないくらい。。息子だけが元気いっぱいで大人2人は無言で歩く。。

民宿に着いて、おばちゃんの顔を見るなり
「また来たよ〜〜、おばちゃん!」要領のいい息子であった(^^;
傑作な事に2年前に来ていた家族とまたしても一緒になった。。民宿のおばちゃんのあったかいもてなしがリピーター効果大なんやろね。   
わすれてたあ。なぜかこの民宿の部屋には「テントウムシ」が一杯いるんだった。大謎
おととしと同じ部屋に入っていこうとする息子。。何をかんがえてるんだか。。。

晩御飯はお鍋料理とアマゴのお造りと梅のそばだったよ。
鍋のだしはものすごい濃いのにおばちゃんが「雑炊しなさいよ。おいしいから」
( ̄□ ̄;)!!
仕方なく雑炊にするが。。いまだかつてあんなからい雑炊を食べたことがない。。。北陸の味付けは辛いのかなあ。。


9時にはもう爆睡していた3人である。



2日目


なんだか天気があやしいなあ。。。でも昼過ぎまで持つかなあ。高山の古い町並みです
スキー場についたらいきなりの雨。。リフトに乗る頃には土砂降りだよ(^^;
でも私は調子がよくって面白いように板がすべる。。靴だって馴染じんだし。。いけるぞおお!

下に降りると遅れて息子がうしろから降りてきた。わはははは〜〜〜
ウエアのフードも飛んでしまって、髪の毛が7.3分けになって、しかも濡れてるんでポマード
つけたおっさんヘアになってるやん。
「もう、帰る!!」
え〜〜!!そんなこといわんと。。もう一本だけ滑ろ〜〜。


手袋って中が一度濡れるともう。。履きにくくて仕方ないのよね。息子もそれでイヤになったみたい。

で、宿に戻って着替えて観光に切り替える
でも・。。。。なんだかみんなおかしな格好やで。だいたいスキーに行くっていうから観光向けの格好してないもの。
息子も旦那さんも下はカジュアルなジャージだし。。。。上だってスキーウエアしかないやん(^^;
まあ旅の恥はかきすてって言うし。。恰好なんてええわ。。
私だってバッグも持ってない。。スキー用のリュックのみ。。これも朝の雨でべたべた。。。しかたないやんなああ。洗面用具のはいってる
ポーチに財布などを入れる(情けないがな。。。。)

車で1時間半も走ると「飛騨高山」
私は「白川郷」に行きたいって言うのにウインドウショッピングの大好きな旦那さんは「高山のほうがお土産屋は多い!」

息子は家のトイレ以外で「うん○」が出来ないたちなんよねえ。
高山の公衆トイレでおしっこしたときに、お腹に力をいれたら「ぷ〜〜〜〜〜」っておならが出てしまったらしい。
後ろにいたおじさんが 
「僕ちゃん、後ろで何かおちたぞ!!!」
息子は
「へへ〜〜〜(屁のだじゃれ)」
っておじさんに言ってトイレを後にしたらしい。。親の顔が見たいわ!すいません私です。m(_ _)mペコリ

旦那さんったら。。背中をかく孫の手に2000円も使ってたわ。「うーーんこれくらい立派なけやきの孫の手なら一生もんやぞ!」って。
息子は何を考えてるのか、ケヤキで作った木刀(1m)を買う。。
(家にもどるといきなりメルを追いかけ回して最後にメルに「失礼つかまつった!」って言い残して家に入った。。テレビの見過ぎや)
私???藍染めののれんの前で長い時間思案にくれてたけど。。。あきらめた。

宿に帰る途中、デイリーやまざ○で「ホットドッグ」を買った旦那がレジの兄ちゃんに言う。「それ。ぬくめてや」
通じないで。。そんな大阪弁。「え????なんですか??」って聞き直されてはじめて「ぬくめるは通じないんか!!」
あたりまえやがな。 
ぬくめる=暖める

宿に戻ったらもう6時だった。雨が降ったのは朝だけで昼からは晴れてんだって。。。。(^^;
ま、そのおかげで20年ぶりに高山行けたからいいっか(*^_^*)

9時前には爆睡。(シドニーシェルダンの本を4冊持って行ったけど全然よめなかったわ。ぷぷぷ)



最終日


最終日、車で30分位の「たかすスノーパーク」に行くことにした。ボードを履くには時間が掛かる。お父ちゃんをせかす息子
この日はゴンドラのてっぺんからではスノーボードでは膝が持たないっていうので旦那はスキー を履いた。
したのゲレンデで足慣らしをした後、ゴンドラで一気に1550mまで上がった。
げ!!すごいガスってる。。たまらんなああ(^^;。。おかあちゃんとこのままゴンドラでおり  ない??
息子に提案したけど鼻で笑われた。「お母ちゃん怖いねんやろ?」ふん!!

ぷぷぷ。。それが傑作だよ。
頂上でスキーを履こうとした旦那。。「あれ??ビンディングおかしいわ。。なんでやああ!」
でもムリに履けそうだからすべりおりるっていう。
「とちゅうでにっちもさっちもいかんようになっても、私と息子は降りれるけど、お父ちゃんは夕方まで掛かっても下までいかれへんやろなあ  どうする??やっぱしゴンドラで降りる方がええんとちゃうん?」
見栄張りの旦那を説得して再びゴンドラにのった私たちだった。

だからええ加減に板も買い替えないとプラスチック製品のビンディングは信用出来ないって前から言ってたやん。。。
そう言えばこんな事件が過去にあったなあ。。。

あれは10年くらい前のこと。。もう10年くらい履いてるノルディ○製の靴を履いて駐車場からゲレンデに歩いてた旦那が
「お。。落ちましたよ(^^;!!!」って後ろの人に言われて見ると
わはははは〜〜〜〜〜
靴が。。スキーブーツのシェルがまっぷたつに割れてつま先部分がなくなってる。
「わああ!!」 

もう一歩踏み出したほうのブーツもボコ!!!。。。またしても前の部分がなくなった。
あの当時ニュースでも報道されてたもんなあ。。長いこと使ってるプラスチック製のスキーブーツが滑走中に破損して怪我続出。って..
ラン○の靴なんて。。みごとばらばらにくだけるんやもんねえ。。(^^;
もう。一生忘れられない事件やったわ。。
そのときに履いてたスキーだもん。。そらあかんわ。
え??わたし??私は慎重だもん。。靴も板も買い替えてますう(*^_^*)

さて仕切直しです。。あんたねえ、まっすぐ下向いて降りたら危ないでしょ!!
霧も晴れたし再びゴンドラで頂上に上がった。息子は一気に降りようとするので注意を与えてる私。でも、「先に降りるうううう!!」って暴れてるがきんちょです。

下までは4キロ以上あります。


それなのに息子も旦那も2度ほど途中でとまるだ で一気に降りていく。あっという間に視界から消える息子とお父ちゃん(^^;
「上級ってかいてるやん。あんたムリやろ。お母
ちゃんと迂回しよか?」
「いやや。おもしろないやん。スピードでーへんわ」
たしかに、迂回するとちんたらちんたら、ひたすら平坦なコースをくだるんやけど。。

旦那がトップ、その後に続く息子。 
息子はひっくり返って板が外れても自分でどうに も出来ないので私が最後に滑って息子を拾うようにしていました。

私の横には若者のボーダーグループがいたんやけど。。どおおおって上級コースを降りていくおとうちゃんと息子を見て言った。
「おい、あのおっさんすごいで。ボード歴30年って感じやぞお!!」
おいおい(^^; それって。。はげで白髪なもんで。。きっとおじいさんと孫って映ったのかも。。。
私はおなじグループだと思われるのは嫌だから(爆)二人の姿が完全に視界から消えてから逃げるように斜面を一気に滑り降りたよ。
わははは〜〜〜〜。


もう膝も太股もだるくて。。で。。油断すると、なんてことはない平坦な斜面でいきなりひっかかってバーーンってひっくりかえるんよね(^^;
それも顔から....うはははは〜〜〜
もうわらったわ。。サングラスは曇って見えない。。鼻の穴に雪が詰まってる。。グローブの中にも雪が。。。情けないわ!!

息子に
「あんた!途中でもっと休憩しなさい。お母ちゃんはもうしんどい!」(私)
「え??せやけど途中にイスとかなかったで。どこで休憩するん??」(息子)
( ̄□ ̄;)!!どこまでも天然ぼけの男だあ。

もう3本もゴンドラに乗ってすべりおり、2キロもあるクワッドリフトにも6回も乗り午前中で地獄を見た私だった。。。
やっぱりこの年になるともうだめだあああ。。

お昼にレストランでご飯を食べるともう動きたくなくなったBettyである。。(大のラーメン好きの息子は3日続けてラーメン)
「帰りたいなあ。。。いつまで滑るの??」早々に根を上げたのも私だった。

この後まだ2時間は地獄を見た私。。もう。。ゲレンデから駐車場までは近いのに足が前に出ないくらい疲れたあ(^^;

スキー場を出て家に近所に来ると息子が
「お父ちゃん早く家に帰って!!うんちが出そう」( ̄□ ̄;)!!
家に入るなりトイレに直行した息子である。。。。

メル?ガレージを開けて車を入れるとそれまで一段高い場所で伏せて待ってたけど。。「おいで」って呼ぶとガレージに走ってきて地面に伏せたままの恰好でスリスリしながら近寄ってくる。。いつもの「ハムスター歩行」
必ず私に挨拶してから残りのメンバーに挨拶に。。よしよし、それでいい、ボスは私だもんねえ(*^_^*)

命の洗濯もこれで終わりで〜〜〜す(*^_^*)