T井の転職の歴史その9(40〜42歳)
みなさんこんにちは(^^)
平成10年1月、平成5年から勤めたワシは、勤続5年近くの、この現場の古株に
なっていた。侵入、じゃない、新入社員の70歳(ズル電検2種)を連れて、
ある変電室に入って、そのジイサンの技術力を試そうと、ワシは断路器を指差して
「あれは何ですか?」と質問したら、ジイサンは、「分かりません」と答えた。
ワシは、「アンタ、本当に主任技術者をやっていたんですか」と言ってしまった。
ジイサンは、翌日は出勤しなかった。会社から電話があり、「T井、明日本社に来い」
と呼び出されたのであった。
本社に行くと、社長と部長がワシの前に座って、
社長から、「T井、お前はジイサンに
罵声を浴びせたらしいな、ジイサンが辞めると言っているぜ、
お前なんかいなくても、あのジイサンは2種だから現場の主任に
出来るんだ、お前は今日でクビだ!!」と怒鳴られた。
ワシは、「ジイサンが断路器も知らなかった」と説明したが、清掃会社の事務系の
経営者に、電気の現場のことが理解出来るはずもなかった。
ボーナスも貰った直後だし、解雇予告手当も出たので、ワシは5年間勤めた
ビル管理会社を退職した。
1月末で辞めて、2月末から1ヵ月半ほどだが、電気工事のアルバイトがあったので
60万円ほど稼いだ。しかし、長年のビル管理で、変電所の休憩室で寝ころんで
テレビを見ていたワシの身体は鈍っていて、工事現場の重労働はキツかった。
3月末に、電気試験センターから郵便が届いた。不合格通知にしてはデカい封筒だと
思ったが、開けたら合格通知であった。
ワシは、嬉しくなり、電気計算に体験談を投稿した。
5月には、3種講座の講師として執筆の依頼があった。
6月に、その後倒産するDIXネットに加入して、PC−98に、外付アナログモデムを
つけて、インターネットを始めた。
7月には、ホームページ「電験道場」を開設した。
ワシは不当解雇で会社を訴えようと弁護士をたてて裁判で争ったら勝訴して450万円をとった。
弁護士には報酬を93万円も払った。
本当は負けそうな裁判だったが、裁判を起す前にワシは小型録音機を忍ばせて変電所へ行って
仲が良かった同僚との会話を録音した。
「アンタはあのジイサンが何も出来なかったのを見ただろ?」と質問したら、録音されているとも知らない
アホは、「うん見たよ」と答えていた。
裁判が始まると、負けたくない会社は従業員に「T井に不利になる証言をしろ」と強制するに決まっている。
案の定、そのアホも会社に命令されるままに「T井はジイサンを怒鳴っていた」とか証言した。
すかさずワシの弁護士が、「○○さんは会社に強制されてウソの証言をしています。正しくはこのテープに
録音されています」とやった。
誰でも自分が可愛いから裏切るに決まっているさ。
裏切られてバカを見るくらいなら、利用するだけ利用したるだけじゃ!!
仕事探しは、6月から本格的に始めた。
公共人材バンクに広告を掲載した。ビル管理会社に入社した5年前にも掲載したが、
当時は2種取得直後で実務経験は無かったが、今は電験1種で主任技術者経験が5年
あるから、就職出来ると思ったが、パチンコ屋の電気保守とか、超安い給料のビル管理の
会社の求人しか無く、ワシから断った。
8月には、ワシから下水処理場の電気責任者募集という広告に応募した。
面接した事務系の社員は、電気の知識は無く、条件も悪かったが、
あまり長期間無職でもマズいので、就職することにした。
給料は、27万円手取22万円、ボーナスは年に64万円、有給はあり、年収は390万円
程度であり、ビル管理時代は、ボーナスは安いが給料は手取30万円あったので、
かなりの減収になり、娘の養育費を5万円払っていたので、赤字であった。
平成10年9月から、松原市の今池処理場に勤務したが、甲子園球場の15倍の敷地に
役人が30人暗いと、ワシら下請が62人暗いいた。
ビル管理時代は、高齢者が多かったが、ここは高校や大学の新卒も多く、平均年齢が
ワシよりも若かった。資格の取得を支援していたが、下請はズル取得出来ないし、
若い人間は、自動車やバイクに夢中で、電験3種を受験するも、4科目全部不合格が
大半であり、若いのが所持する資格は、ボイラー2級なんかであった。
電気責任者に応募したのに、「この現場には電気の担当者は3人いるから、アンタには
一般の作業員をしてもらう」と言われて、汚水ピットの清掃や、汚い臭い仕事ばかり
をさせられた。
翌、平成11年4月、パソコンをNECのValuestarに買い換えた。
この頃、電気の仕事が出来る現場への配置転換願いを出したが、他の現場がなく、
相変わらず、誰でも出来る作業員をさせられた。
ゼニも安いが、仕事が好きになれないので、電気の仕事がしたくて転職を考えた。
7月に実施された協同組合「Nちほ」旧名称N本電気保安協会の会員募集説明会に参加した。
会場の建物のうす暗い階段を昇って、部屋の中に
入ると、そこには、頭に電極ヘッドギアをつけた
子供達がいま…、じゃない、これはオウムの道場だ、
部屋の中には、十数人の45歳から65歳暗いの
オヤジがいた。
やがて、説明会が始まり、Nちほの50歳暗いの
オッサンが説明を始めた。「当協会は、設立22年で、会員数180人、
顧客数6000軒で、今も伸びている。」と。特にワシの住む東大阪地域は
顧客も多く、月収は、60万円暗いだとか、オイシイ話を聞かされた。
ワシは、下水処理場で、電気の仕事をさせてもらえ
なかったし、給料も安かったので、転職しようと
思っていたので、たくさん質問した。
説明会では、言葉使いはやわらかで、アンタなら
大丈夫という様子だったので、問題は、通産に
出す実務経歴書が認められるかどうかだけだと考えていた。
ワシは、後日、簡単な実務経歴書をかいて、
下水処理場を有給で休んで、Nちほの事務所に
準会員入会金の、3万円を持って行った。
ビルの入り口に、
「N本電気保安協会」
「協同組合Nちほ」
「(株)Nちほシンクタンク」
「(株)コスダン」
「電テック学院」
とか、看板があった。
ワシは、担当者に、実務経歴書を見せて、「これで
通産に認可されて、電気管理技術者になれるか?」と
質問したけど、「部分的に書きなおす必要はあるが、
まず大丈夫だろう」と、言われて、入会金31500円
を払った。
「ゼニを払うということは、ワシは本気なので、よろしく
お願いします。今の会社は今月(7月)末で退職して、
8月1日から月給30万円の、若手研修コースで
お願いします。」と言った。
ゼニを払った瞬間から、相手の態度は豹変して、
「アンタ、うちでちゃんとやっていけるんか?」
「うちは、おじぎの角度は45度とか、厳しいで」
と発言された。
ワシは、「表の看板に、電テック学院とかいう看板があったが
電験3種の講座をしているなら、私を講師として雇って
くれないか?」と言ったら、相手は、
「そんなものはない、あの学院というのは、実務
(漏電場所の探査やクランプメーターの使い方)を教える
場所だ。」と言い、続いて、「アンタ、1種やとか、
検定でとったとか、雑誌の講師をしたとか、絶対に
うちの若いもんの前ではいうな!!」と言いやがった。
若い者とは、20歳から30歳までの、(株)Nちほ
シンクタンクの社員で、全員が無免許。
管理技術者は、大半がジイサンで、大手企業上がりの
ズル取得、試験合格のものは、合格後5年以上の
実務経験が、通産に認可されるほどいないのが実情
である。
電力会社のように、若い社員に、試験で3種を受験
するように、啓発するのではなく、資格はジイサンを
安く使えばいいのである。
若い社員には、実務を教えたり、顧客の獲得の営業
をさせたり、アイサツやオジギや礼儀ばかりであり、
試験勉強などなっかたし、電気の知識はゼロであった。
7月末に、10ヶ月間勤めた下水処理場の会社を退職して、8月2日に
Nちほの東大阪営業所に行った。
8月2日に、Nちほの東大阪営業所に行って、
50歳以下の若手にのみある、給料制の研修コースの
初日、ワシと50歳暗いの人間(3種試験合格、
しかも、4科目全部を1年で)の2人だけだけど、
45歳暗いの、Nちほシンクタンクの社員から
研修を受けた。
そいつは、「今までとは、180度違う、
大工場の主任技術者の頃は、工事業者が来ても、
ゼニを払う立場だから、大きな顔を出来たが、
今からは、工事業者から顧客を紹介してもらう
のだから、顧客の所に点検に行って、
こんな工事をしやがって、とか発言したら
エライことになるぞ!!」と、
180度違う、
180度違う、
180度違う、
180度違う、
180度違う、
と、同じことを何回も、アホみたいに繰り返していた。
ワシは、ビル管理会社だったので、もとから、顧客の
所では、頭を下げていたし、工事業者は、ワシらには
頭なんか下げなかったわ、ワシの会社が工事代金を
払う訳やないしな。
しかし、放電宙さんじゃないが、大手の工場の主任技術者
だったジイサンとかは、工事業者が反論しないのは自分の
言うことが正しいからとか、自分に技術があるとか、勘違い
をして、立場が180度変わったことに気づかないのネ。
ワシは、そいつに、「義兄が電気工事店をやっているが、
顧客の工事を、義兄の店でやっていいか?」と質問したら
そいつは、「それは絶対にダメだ!!、この顧客に
出入りしている、電気工事店様の顔をツブすことになる、
もし、お前の親戚のところで工事をしたら、処分する。」と
ぬかしやがった。
アイサツや礼儀にうるさく、顧客から苦情がきたら、もう
客を紹介しないぞ、大手企業の主任技術者だった頃とは
180度違うぞ、
180度違うぞ、
180度違うぞ、
180度違うぞ、
180度違うぞ、
と、アホみたいに何回も同じことを繰り返す。
自分で顧客をつかまえることが出来ない者には、
こんな協会しかない。
とにかく、働かなくてはいけないから、8月2日から
全部で7日間働いたんだけど、ジイサンの管理技術者と
顧客を回ったり、年次点検の作業に、20代の若手社員
と一緒に行ったりした。
若手社員は、全員が無免許で、ネットもやっていないし、
勉強もしていない。
大阪S業大学工学部電気科卒という者に、「コイルのリアクタンスは、
周波数が高くなれば、大きくなるの?小さくなるの?」
と質問したら、そのバカは、「小さくなる」と答えた。
Nちほの研修で、「今月からお前等の売上から、Nちほ
シンクタンク(株)がピンハネする営業経費を上げる、今までは5割ピンハネしたが、
今後は、6割ピンハネして、残りの4割をお前らに渡す」
と言われたので、「それは協会の会員の総会で採決
されて決定したことか?」と質問した。
すると、その幹部(社長のK合の犬)は、少し怒った
様子で、「総会なんかには図らない、会社が決めた
ことや!!」とワシをにらみつけた。
ここで止めておけばよかったのだが、ワシの悪い性格
で、よけいな一言が出た。
「なんや、社長の一存で、そんな大切なことが決定
するんか、ワンマン体質やな。」と言ってしまった。
その場は、他の者もいたから、それ以上のことには
ならなかったが、ワシも言い過ぎたと思った。
ワシは、その幹部が、1会員だと思っていたけど、
実は、社長のK合の犬というかロボットだったのだ。
次の日、夕方、その犬に、ワシだけ別室に呼ばれた。
その犬は、「お前みたいに、会社のやり方に文句
を言う奴はいらん!!今日でクビや、出ていけ」と怒鳴った。
ワシは、7月まで勤めていた会社を辞めたので、ここで雇ってくれないと仕事が無いから
「雇ってくれ」と頼んだが無駄であった。
通産に種類を出す所まで行っていたから、管理技術者の認可だけは取得させてくれと
頼んだら、「準会員入会金の31500円は戻らないが、それでもいいならしてやる。」
とアホが言うので、その条件で、9月に通産でワシは電気管理技術者としての認定を
受けて、直後に「Nちほ」を退会した。
結局、8月に7日間働いただけであった。
平成11年9月に通産で認定された時に、ちょうどワシの自宅のすぐ近くの
(株)Mリックスという会社が作ったミニ保安協会が管理技術者を募集して
いたので応募した。
ワシは、Mリックスビルの2FのC央電気保安協会の事務所に入っていった。
Mリックスの若社長(32歳、ボンボンで電気の資格は無い)もいた。
ここは、「Nちほ」以上のピンハネ大国であり、2年間勤めることになるが、
内部の事情はムチャクチャであった。
続きは磁界に。
ではまた(^^)ノ
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