T井の転職の歴史その4(24〜25歳)
みなさんこんにちは(^^)
そして、56年8月に、別の運送会社に就職するのだが、これがワシの人生で
大きな間違いになるとは、この時は思いもよらなかった。
その運送会社は、従業員800人の中堅で、本社は岐阜県T山市のH田運輸で
採用されて、本社の研修で運転試験があり、11トントラックを運転して、農道の
狭い道で試験があり、ワシは合格して、すぐに乗務となった。
重量運送時代は、経験が浅いということで、見習運転手のような状態だったが
ここではワシを評価してくれたようだ。
長距離はなく、朝は長距離運転手と交代して神戸港まで運行して、昼からは、
2トントラックでの市内集荷であった。
残業は多く、給料は手取り20万円暗いであった。
特殊な賃金形態で、臨時、用員、雇員、社員、と昇格していき、
臨時が1ヶ月、用員が1ヶ月、雇員が3ヶ月であり、その間、無事故、無欠勤で
ないと昇格しない。つまり、5ヶ月間連続無事故で無欠勤でないと社員には
なれず、雇員だとボーナスも社員の半分しかない。
ワシは、1年と3ヶ月間いて、皆勤に近かったが、ついに社員にはなれなかった。
それは、11月頃に、荷物を降ろす時に足を捻挫したが、病院にも行かず
次の日を欠勤したために、昇格しなかったのである。
翌年の2月に手を怪我した時は、労災にしてくれと言ったら、健康保険でしろと
言われた。ワシは、以前のことがあるから労災だと突っぱねた。
ある時、重量オーバーで走っていて、荷物のクギを落として、道路にぶちまけたら
アホな車が通りかかってパンクした。
会社は、荷主にクギを弁償するのは理解出来るが、アホのパンクは、そいつの
前方不注意もあるし、タイヤも減っていたのだから、新品タイヤ代を払う必要はなく、
相手は裁判をして勝訴判決をとらなければ差し押さえも出来ないのだから、
放っておけばいいのである。
なのに、会社は弁償して、荷物とタイヤの両方の全額をワシに弁償させた。
別の日に、ステンレス製の蝶番が1ケース足りなかったのだが、これも落失として
弁償させられた。ワシは会社に5万円も持って行った。
8月と年末年始の休暇は、たとえば12月29日に掃除をして終わって、1月5日に
初出勤したら、12月30日と1月4日は出勤日なので、有給のある者は有給を使い、
無い者は欠勤扱いとなり、給料が引かれていた。
1年で3日の休暇を抜かれていた。
1月のある日、ワシの人生で最初の人身事故を起こしてしまった。
運送会社は任意保険に加入していないが、強制保険はあるので、
傷害に関しては、当時の最高額の120万円が出た。現在でも
最高額は120万円である。これは、1ヶ月の入院で足が出る。
相手は、90日の重症だったので、当然強制保険では足らずに、
会社は200万円程度のゼニを払った。
ワシは、最高負担の20万円を会社に払った。
昭和57年4月に、免許停止90日(45日短縮)をくらい、運転手を降ろされて
夜勤の作業員となる、給料は手取り15万円程度。
罰金の支払いや給料のダウンで、100万円以上あった貯金が30万円くらいに
減った。7月のボーナスも、雇員は社員の半分とかで、9万円程度であった。
6月には25歳の誕生日を迎えているのに、こんな状態では生活もままならない。
60歳の定年までこの会社で作業員を続けて、ワシの人生が終わるというのも
嫌だったので、転職を考えた。
運送会社は、同業者に前職照会をするから、事故の事を隠しては転職出来ない
から、タクシー会社に就職しようと考えた。
11月に、当時の労働基準法では、1年働くと6日の有給があり、現在は半年で
10日だが、ワシは有給をとって、タクシー会社に面接に行き、即採用された。
有給を全部消化して運送会社を辞めると行ったら、「事故の件はどうした」と
アホ所長が抜かすので、ワシは、「事故をした運転手は解雇すればいいじゃないか、
事故を起こしたから、一生飼い殺しの強制労働をさせられるとでも思っているのか」
と一喝した。アホ所長は、「ああ、お前は20万円を払ったからな」とか嫌味を言った。
最後の給料を受け取りに行ったら、有給が3日しかついてなかったので、ワシが
3日足りないというと、アホ所長は、「ウチの会社の規則では3日だ」と抜かすので
東大阪労働基準局に電話した。アホ所長は、その電話で監督官に、「ウチの会社の
規則では…」と説明を始めたが、監督官に怒鳴られて、電話を切った。
ワシは、「どないすんねん?、払わないならワシは基準局へ行くで」と言った。
アホ所長は、本社に電話して、本社の指示で、「今ここで3日分を払う」と言った。
かくして、昭和57年11月、アホ運送会社を辞めて、タクシー会社に就職した。
しかし、ここは7ヵ月後の昭和58年6月にトラブルで解雇されることになる。
ここは、バリバリの労働組合の全自交の組合だったのである。
続きは磁界に。
ではまた(^^)ノ
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