平成18年2月6日 吉本 昭
身体障害者用客室について
暦の上では立春ですが、寒い日が続きます。会員の皆様には如何お過ごしですか。
先月27日にテレビでホテル東横インの社長の記者会見を見て、怒りを通り越して呆れました。
ホテルの竣工検査が済むと容赦なく法定の身障者客室や駐車場を撤去、転用して
「数キロのスピード違反の感覚だ」とは身体障害者の人権無視も甚だしく、
バリアフリー社会の今日、これがビジネスホテルチエーンの大手で業界に範を示すべき経営者の
成功の手法とは正に言語同断です。若しこれが氷山の一角なら尚更と暗然としました。
社長の発言は、今から30年以前のバリア社会の「利用者が少なく採算外だから、
障害者設備や福祉器具は作れない」との姿勢を示した経営者・メーカーの域を一歩も
出ていません。確かに当時の障害者・高齢者の人口比率なら、利用率の低い客層で
あったかも知れませんが、障害・高齢の当事者と福祉関係者が、国・地方自治体・
経営者・メーカーの意識改革を求め、特にこの10年、ハートビル法・交通バリアフリー法
・介護保険等の実施により、予測された高齢者社会に対応してバリアフリー設備の整備
された共生社会が実現されつつあり、障害者・高齢者の外出旅行は一般市民と変らぬほど
増加しています。その上、付添者・ボランテア等を加えるとホテル・旅館の黒字経営に
軽視出来ない客層になっている筈で、ビジネスホテルであるが故に利用が少ないと
錯覚したり、受入れに消極的であってはなりません。
障害者・高齢者は観光目的のグループ旅行のみでなく、ビジネスを含む個人旅行もするし、
宿泊利用でなく会合や催しへの日帰り参加も多いのです。ビジネスホテルも利用の対象で、
ましてバリアフリー設備があることが周知されたら、料金がリーズナブルなことと
合せて利用が増える筈です。
東横インのホームページを見ると盛り沢山のサービスが書き込まれていますが、
身体障害者用設備についてはありません。法定の設備を整備して竣工検査直後に徹去・
転用では身障者は排除されたも同然です。
私はじっとして居られぬ思いで、1月29日、朝日新聞の「声欄」に改善を訴える投稿を致しました。
2月2日になって社長は日本身障者連合会に謝罪して、「人に優しいホテルにすることが社会貢献」と
述べたが、今やバリアフリーは「社会貢献」という「特別」のことではなく「社会常識」であり、
基本的な設備投資なのです。
障害者に対する「慈善」「施し」「寄付」であるとか、効率が悪く利益にならないとの
低福祉時代の「バリア社会」の観念を払拭して、障害者・高齢者も積極的に受入れて増益
を計るのが、より優れた経営者の手腕ではないでしょうか。
但し、公営の宿泊施設は別としてホテル・旅館の身体障害者用客室の料金をデラックスルームや
スイトルーム並みの高額化は頷けません。一般客が一般客室(ステートルーム)を利用するように、
身体障害者が身体障害者用客室を利用するのは当然のことで、料金差を設けては
バリアフリーの特別化(有料化)ではありませんか。まして付添者等の割引も無く、
客室内の設備が不十分の場合も多いとなると、身障者用客室に泊りながら、
不自由で高額ということになり、やりきれません。
東横インの偽装は調査が進むにつれ増加して、社長は「元に戻す」と謝罪を重ねていますが、
皆で見届けねばなりません。長い歳月を経て法定化されたバリアフリー設備を徹去・転用を
防ぐには罰則を設けねばならぬとは情けない話です。
残念なことに高速道路のサービスエリアでの車いすマークの駐車スペースに一般車の駐車を
防ぐには、最早、罰則しかないとの意見が強まっているのも事実です。
バリアフリーはハード(設備)とソフト(まごころ)の両方が伴ったものであるべきなのに。
皆さんは如何思われますか。
以上、本文を要約して朝日新聞「声」欄に2月3日に掲載されました。
既にご判読頂いたた方もあると存じますが、以下に添付しておきます。
今西美奈子
前日とは打って変わった快晴の1月15日、
こもれびチャリティーコンサートは満席の観客を得て
終了時間を大幅に超える盛り上がりようで感動の内に
大成功を収めました。
元気、勇気、やる気をいっぱいもらいました。
ご協力くださったまごころ会員に心から感謝いたします。
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観客席でのまごころ会員 良い席に案内していただきました。
| 左から2人目が こもれび施設長 白土直子さん
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会場は満員
| 感動のフィナーレ
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今西美奈子
座式太極気功運動の合同発表会が
11月5日(土)近鉄高の原駅近くの市民文化ホールで
ありました。
車椅子太極拳
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表演中の私(黒い衣装)と お仲間ら
| 表演中の私 左端が指導者 山田先生
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畔岡和枝
早速「お気に入り」に入れて拝見しておりました・
(^_-)-☆ 夏バテから脱出したつもりでおりましたが、
なかなかエンジンがかかりません!!
5月に撮ってきた 富士山の写真添付けします..。.
(^・^) みなさんご自愛を。。。
残暑お見舞い申し上げます
平成17年8月25日
吉本 昭
まごころのホームページをご覧の皆様へ
暑さも後一息でしょうか。 涼しい写真を添付致しました。
6月に行ったアラスカのジュノーのメンデンホール氷河です。
ご自愛を祈ります。
愛・地球博 見聞録
小松歳弘・信子
6月15日昼過ぎに名古屋に着き、名古屋城に行き、当時地上に降ろして展示してあった金の鯱鉾を1時間半くらい行列に並んで触ってきました。鯱鉾は撮影禁止でしたので展示したドームの外側のみです。
宿は豊田市で憲母(コロモ)という1泊2食7千円のビジネスホテルにしました。リゾートホテルは20軒くらいインターネットで当たりましたが料金が高い上に全部満室でした。
16日は朝雨が降ったのでタクシーで東口につけました。150台用意してある中から家内用に1台の車いすを借りて20分歩いて北口(正門)に行き、(北口には車いすは400台以上ある)なにはともあれグローバルコモンの「ソニーの2005インチテレビ、マンモス、森林のオブジェ(係に聞いても分からない)に整理券を取りに行き、昼からが取れたので先に日立の希少動物との触れ合いを見てから行きました。
マンモスは私の見る限り白髪混じりの毛皮で牙は水牛より小さい感じで期待はずれでした。
2005インチのテレビは3つのプロジェクターで投影し絵の継ぎ目も目立たず、周辺減光も駒形収差もスミヤーも無く立派でした。
展示物は全部撮影禁止です。各通路は全部木を木ビスで止めて作ってあり、一円に楠に似た香りがします。他いくつか見ましたが省略し、燃料電池バスで瀬戸会場に移動し「三河のエジソン」といわれる片手のない人が自分で工夫した手や足の補装具をPRし、相談会をやっていました。
帰りは北口から超満員のリニモ(リニアモーターカー)で万博八草まで行き宿へ帰りました。大阪博の時はリニモは子供の玩具程度で人は乗せず説明員が「ぎこちない動きをしますが・・」と断る始末でした。それが満員でもちゃんと浮上し、正確に停止するのは長足の進歩といえます。
私も20年前超伝導の実験をしましたがカミソリの刃渡りで僅かのショックで超伝導が無くなりとてもリニモには使えないと思っていました。
17日は始めに2020年実用を目指すプロットタイプロボットを見に行きました。はじめの2枚は当海陸電波の最後の仕事で菱明技研(株)に1部を納品した金の鯱のロボットです。将来は海底探査です。
その後大観覧車に乗ったのですがカメラ不調で写真なし。トヨタ館は2足歩行ロボットが数機でトランペットの合奏をし、次に空中サーカス(有人)という見応えのあるショーでした。
日本館は昭和30年代の家電品の陳列と、360度全天の映像を見せてくれました。之が見物で足の下から天井まで前後左右シームレスの迫力映像です。少し歪みはあったが初めてで圧倒されました
このほかインド、チェコは省略、内部で車いすに沢山で会いました。大阪万博や神戸博では一人も見なかった。筑波科学万博では家内が手術直後で車いすを使ったが後一人見た記憶があります。年が経つにつれて万博の観客も高齢化したのカナ
19日は長久手会場を離れて名古屋港に行き、スペインからバスコダガマの大航海時代の帆船を忠実に復元し地球博への参加でやって来たもの、予想外に小さく、シンプルでした。日本丸をイメージしていましたので。
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