★無駄な公共事業を無くし、福祉・集会施設をつくろう!
★安心して子どもを産み、育てられる街にしよう!
★情報公開を進め、市政をみんなのものにしよう!
酒井たかえニュース NO.16
2006年12月28日発行
■あやめ池下池の埋め立てに反対しましょう!
11月3日、奈良市はあやめ池連合自治会に、近鉄所有のあやめ池下池を半分埋め立て、上池も南側の一部分を埋め、都市計画道路の位置を北に変更して道路を建設すると発表しました。この都市計画道路<平城学園前線>は40年も昔に奈良県が計画決定したものです。
池を埋め立てるのではなく、今の道を歩行者や自転車に優しい道に改良すべきではないでしょうか。
高齢者福祉、地域のコミュニティ、環境保全の視点から奈良市のこの原案を検証する必要がありますが、この原案では道路建設、駅前広場建設だけが提案されており、どんな交通システムで、どんな社会にするのかが提案されておらず、昔の開発型の時代錯誤の計画となっています。これはあやめ池遊園地跡地利用検討会の提言でも同様で、理念は記載されていますが、具体策は記載されていません。
あやめ池駅前の街づくりについて、このような重要な問題を、今なぜこの時期に奈良市は進めようとしているのでしょうか?私たちはこれを「スピン」という高度な情報操作であると認識しています。
皆さまよくご存じのように今、奈良市の元職員による長期病欠問題は、日本全国に報道され奈良市の恥をさらしました。更に談合問題等に発展し連日マスコミをにぎわしています。購読者数を増やしたい新聞や、視聴率を上げたいテレビはこぞってこれを報道します。マスコミのそれらの報道で市民の目はその一点に釘付けとなりました。今のうちだ、市民が気付かないこの間に厄介な問題を片づけてしまおう、これが「スピン」なのです。どこかに報道が片寄ると、平時であれば問題となるものも小さな報道になるか、記事にもならないかです。
さて、話を戻します。あやめ池下池の埋め立て問題は、2002年の4月に、近鉄が不足している駐車場用地とするために池を埋めると発表したことが始まりです。
市民団体による埋め立て反対署名運動、近鉄、奈良市、奈良県などへ交渉などで、近鉄は埋め立てずに、営業不振で遊園地が閉園となりました。駐車場が不足しているということが嘘であることを証明したことになりました。
その後、昨年夏の奈良市長選時には、市民団体が公開アンケート及び鍵田、藤原両氏を招いて市政勉強会を開催しました。藤原氏(現市長)はため池のまわりの緑を残すことが大切と発言をし、公約の「みずとみどりのネットワーク構想」の中で検討すると約束しました。
あやめ池遊園地閉園により、行政、近鉄、地元住民などからなる跡地利用検討会の設置を提案し、藤原市長は検討会の設置を約束しましたが、埋め立て反対をしていた市民団体は見事に外されました。
それも、検討会は秘密裏に非公開で開催され、委員、検討項目なども一切公開されませんでしたが、市民団体が再三公開を要請した結果、検討結果を地元住民(あやめ池のみ)に説明しました。市からの説明を聞いたのはあやめ池地区と敷島町のみ、隣接の他の自治会で説明会があったという情報は入っていません。
まちづくりのコンセプト・テーマなどは概ね市民感覚からも容認できる物でしたが、高さ制限の緩和と下池埋め立てを検討すると記載されていましたので、市民団体は反対の意志表示をされました。又、自然公園などで環境教育をできる場を確保することを提案していますが検討からは外されています。
奈良市の原案は近鉄を助けるために税金を使うためのようです。大企業には手厚く、生活者である市民のことはまた置き去りです。1歳7ヶ月の子どもがいる酒井がいつも腹立たしく思うのは、少子化が問題だと言いながら奈良市がそれと正反対のことばかりしていることです。
「奈良市の市立小学校で給食費滞納総額100万円、未払いが学校給食の質の低下につながる」との報道がありましたが、あやめ池下池を埋め立てるお金でそれは簡単に払えてしまいます。まだ収入の少ない若い親たちからお金を取るのは、選挙時に彼らの投票率が低いので市長も議員も恐れる必要がないのでしょうか。
子どもの中には様々な事情から「給食が一日のうちで唯一のまともな食事」という子もいるのです。その子の一生涯の健康を左右する重要な成長期の食事を、そんなことで悪くして良いのでしょうか。他の自治体では、朝ご飯を食べて来ない子どものために学校で朝ご飯を出す所すらあります。WFP(国連世界食糧計画)の学校給食プログラムを見習い、給食代は無料にすべきです。無駄な公共事業に税金を出すのではなく、子どもの命や健康のために税金を使うべきです。
(※文中、井上雅由氏(あやめ池の自然と歴史をいかす会代表)の主張、奈良市への質問、提案を参考にしました。
参考 http://heiwasizen.blogspot.com/)
あなたも署名にご協力をお願いします!
残そう あやめ池、身近な自然と史跡を! 池を生かし、人に優しい道を求めます! あやめ池は鎌倉時代に西大寺中興の祖、叡尊(興正菩薩)が社会事業としてつくった池といわれている歴史遺産で、歴史的景観は地域の重要な生活環境となっています。 ため池は保水でき、洪水対策や水源確保に役立ち、ヒートアイランドも緩和します。 この地域は生きた化石のメタセコイアの群生や多くの野鳥など身近に自然が残っており、環境教育に最適な場所です。 この池は、近鉄が駐車場用地として埋め立て計画を発表した際、市民が膨大な署名を添えて池の保全を求めた結果、埋め立てられなかった池です。 少子高齢化社会では歩く人を優先した街、道が重要であり、歩く人が増えることは地元の活性化に繋がります、また、車は地球温暖化の主原因の一つで、マイカーから徒歩、自転車、公共交通へ転換したまちづくりが急務となっています。 地球が危機に瀕している今、我々の世代は物言わぬ未来の人々に住み良い環境を残す責務があり、まちづくりにこの視点を入れることは必須となっています。以上のことより、 池の埋め立てによる道路計画を撤回、見直し 池を生かしたまちづくり、道づくりを求めます。 奈良市長 藤原 昭 様
署名送り先・連絡先: あやめ池の自然と歴史をいかす会 代表 井上雅由 〒631-0031 奈良市敷島町1−548−10 FAX0742−45−7483 |
わたしたちの24条の会 第6回連続学習会
講演:平等先生 男女平等を語る
憲法24条は男女平等を誓う大切な法律。皆さん一緒に勉強しましょう。
日時 2007年2月4日(日)午後2時〜
場所 奈良市男女共同参画センター「あすなら」
視聴覚室
講師 平等文博さん(大阪経済大学・倫理学)
資料代 500円
連絡先:中西 電話090−9869−3085
FAX 0742−47−5672
■母が入院しました
戦時中、予防接種の注射針を交換せずに回し打ちされて多くの人がC型肝炎に感染しましたが、77歳の母もその一人です。永年C型肝炎と付き合ってきましたが、昨年春に50キロだった体重が36キロにまで落ち、腹水が大量に溜まり、肝硬変の中期に移っていたことが判明し、11月に入院しました。悪いことは重なるもので、司法修習を終え10月から弁護士になって東京で元気に働いていた妹が、子宮筋腫で来年1月に手術することになり、酒井が夫と子どもと3人で付き添いに行くことになりました。母も妹も何とか元気になって欲しいものです。
母は夏にも臀部の手術をしました。手術や抜糸の通院期間、酒井は子どもを乗せて車で母を送迎しました。待つ間、病院内で子どもを遊ばせていたのですが、帰宅後、子どもに急に発疹が出たのです。以後は病院の外のレストランで待機しました。子どもは抵抗力が弱いことを実感し反省した出来事でした。