★無駄な公共事業を無くし、福祉・集会施設をつくろう!
  ★安心して子どもを産み、育てられる街にしよう!
    ★情報公開を進め、市政をみんなのものにしよう!

酒井たかえニュース  NO.14

                             2005年7月4日発行


旧西部公民館跡地には、どんな施設が必要でしょう?

 奈良市西部には奈良市民の3分の1を占める人々が住んでいます。その中央にある近鉄学園前駅は奈良県内で乗降客が一番多く、奈良市や奈良県の活性化にとって非常に重要な位置を占めます。
 駅北側の旧西部公民館跡地は、この学園前の駅前一等地ですが、使用目的が決まっていません。面積は3千平米あります。
 教職員のための研修所の建設が予定されていましたが、老朽化を理由に断念され、実に幸いでした。教職員の研修所などは駅前でなくても建設できるからです。
 東部市街地には市民のための様々なテーマの公共施設がありますが、西部地区には図書館と学園前ホールしかありません。(※下図:奈良市ホームページ)東部市街地229,588人、西部市街地144,076人の人口(※2005年6月1日現在の人口より。本庁216647人+東部出張所4321人+月ヶ瀬行政センター1892人+都祁行政センター6728人=229,588人。西部出張所118308人+北部出張所25768人=144,076人)に対し著しくアンバランスです。奈良市西部には会議施設も保育所も図書館も合唱施設も全く足りません。
 なぜ奈良市は、納税者である市民の生活を優先しないのでしょう?私たちはある疑いを持っています。学園前周辺には活発で積極的な市民が多く住んでおられます。人々が集まって意見を述べ合う場所が増えると、市民は地域への関心が強くなります。奈良市などの行政へ不満や意見を言うようになり、市民運動に発展するかも知れません。奈良市はこれが怖くて、できるだけ市民が交流する場を造らないようにしているのではないかと、私たちは疑っています。東部市街地の中部公民館のロビーには、ゆったりと人が集まれる自由スペースがあります。でも新しい西部会館1階はイスもなくただガラッとした廊下があるだけで、ワザとなのか人が集まれないように何も造っていません。
 私たち「奈良市を見まもる会」は次のような市民の施設にしてはどうかと考えています。
●図書館本館として拡充新設し、現西部図書館を分館とする。
●「駅前保育所」が求められる今、一時保育、病後時保育等ができる24時間保育所を設置する。
●合唱と指導のできる「音声館」のような独立した公共施設を造る。
●あやめ池遊園地のプールがなくなった今、屋上にプールを併設する。
●奈良市は全市民への公共施設についての要望アンケート調査をして、それを公開する。

酒井が何人かの方に聞いただけでも「雨の日は子どもたちの遊び場はお店の遊具コーナーしかない。児童館が欲しい」「西部図書館は駐車場が少ない」「様々な施設を利用しているが、どこも満杯で部屋を取りにくい」等様々なご意見を頂き、皆さんの関心が非常に高いと感じます。ぜひ、下記のアンケート等に書き込まれて集約先まで郵送やFAXでお送り下さい。どうぞよろしくお願いします。

アンケート集約先:奈良市を見まもる会 代表 酒井孝江
         奈良市学園緑ヶ丘2-8-15 〒631-0026
         電話0742-44-9196 FAX0742-47-5672

 旧西部公民館跡地利用についてのアンケート

問1:旧西部公民館跡地にどのような施設が必要だと思われますか。



問2:奈良市の公共施設についてのご意見をお聞かせ下さい。



問3:学園前の今ある各公共施設でどんな点が不便だと思われますか。ご意見をお聞かせ下さい。(公共施設例:西部図書館、学園前ホール等)



●私たちは今後もこの問題について取り組みたいと考えています。ご一緒に話し合い、ご一緒に考えませんか。もしよろしければお名前・ご連絡先をお書き下さい。

  ・お名前(ふりがな)
  ・ご住所 〒
  ・お電話/FAX


〜〜〜2004年8月13日朝日新聞「声」に投書が掲載されました〜〜〜

憲法9条を生かす街づくり!

 今、日本国憲法が変えられようとしています。「憲法を変える」と決まれば真っ先に、戦争放棄を誓った9条が変えられます。けれど9条こそが、私たちを半世紀以上も戦争から守ってきてくれたのです。
 先日、沖縄戦の時の映像をテレビで見ました。米兵を恐れて、沖縄の女性たちが海に身を投げて死んでいきました。一人の女性は抱きかかえていた乳児を先に海に投げ入れました。波間に浮かぶ乳児の遺体は、まだ手足も伸びきらない産まれて間もない本当に幼いもので、見ていて胸が潰れる思いでした。
 戦争でまっ先に犠牲になるのはいつも女性や子どもたちです。今、国会で憲法を変えようと議論している議員のほとんどは男性で、しかも戦争を知らない世代の人たちです。戦争を起こした当時の日本も男性だけが政治をし、女性には選挙権もありませんでした。命を産み出す女性の声が届かない国会で、憲法を変えることはとても危険なことです。
 私たち「奈良ピースネットワーク」は、環境や平和等のテーマで奈良市内で活動する様々な市民団体の方々と協力し、近鉄奈良駅や近鉄学園前駅でピースウォークをしてきました。昨年4月、イラクで女性を含めた日本人3人が武装グループに人質にされた時も、急きょ学園前駅で街頭行動をしました。小泉首相、奈良県知事、奈良市長、奈良市長候補者、奈良県選出の国会議員、参議院選候補者宛に、「イラクでの日本人人質事件に関する公開質問書」(※ホームページ掲載)をお送りしました。例え国政に直接関わらない市長や知事にも、「自衛隊の撤退を」と発言してもらうことで首相に対する影響を期待しました。
 その後、この事件は多くの市民の力で解決しましたが、政府側から「自己責任」論が出て、様々な議論がなされました。私たちはこの政府の動きを、市民の力を牽制する危険な動きだと受け止めます。そしてこのような勢力こそが、憲法9条を変えたいと一番望んでいるのだと思えます。
 1999年5月にオランダのハーグで行われた世界市民会議で「各国議会は、日本国憲法のような、政府が戦争をすることを禁止する決議を採択すべきである」と呼びかけ、翌年のミレニアム(千年紀)フーラムでは「すべての国が日本国憲法第9条にのべられている戦争放棄の原則を自国の憲法において採択する」と勧告しています。日本国憲法は世界から尊敬されています。
 憲法を護る運動はいま、各地で様々な動きとして始まっています。「無防備地域宣言」運動もその一つです。憲法9条が国レベルで平和を誓うものだとしたら、無防備地域宣言は地方から平和を誓うものです。奈良市でも今年の秋に予定されています。「奈良ピースネットワーク」はこの運動に全面的に協力していきます。

無防備地域宣言全国ネット http://peace.cside.to/

〜市民の力で戦争を止める〜奈良ピースネットワーク
代表 酒井孝江 http://nara.cool.ne.jp/nara_peace


市長と議会の対立で奈良市政が混乱!

昨年秋の市長選以後、市長と議会の対立で、奈良市には助役ら三役が空席のままです。昨年末の小学生殺害事件の時も教育長が空席でした。このような状態で奈良市は市民の生活が守れるのでしょうか。もしもこんな時に地震でも起きたら・・・!
 税金未納等の問題を持った市長も情けないばかりですが、市長の提案をことごとく否決する議会もどうかと思います。市長の清掃工場移転等の公約は画期的なものだったはずです。
 結局、市長の辞職と議会の解散となりましたが、そこまでする必要があったんでしょうか。市長選で1億円、市議選で2億円もの市税が使われます。五月に行われた合併による市議増員選挙で使われた税金や投票した民意は、誰が償うんでしょうか。
 今回のドタバタ劇は、奈良市民が一番の犠牲者でした。


 女性や子どもが安心して暮らせる街に

 奈良市では昨年、小学生が殺害される悲しい事件がありました。大切な子どもが巻き込まれる事件はもう決して許してはなりません。社会全体で子どもを守ることが必要です。事件の背景には、女性や子どもを軽視する物の見方があります。それらを変えていく姿勢が社会に求められています。


 社会が変われば子どもは増える!

 進んだ企業などでは既に、男性の育児休業を社員に義務づけています。
 しかし奈良市役所では育児休業の取得率は女性100%に対し男性1%。これでは市民の望む育児サービスも的外れになります。まずは市役所内部から改革が必要です。


 どこでも子連れで行ける街に!

 奈良市役所には授乳室がありませんが、街のあちこちに授乳室があれば助かります。
 赤ちゃんは障がい者と高齢者につながります。ベビーカーで移動しやすい施設は車いすも移動しやすいです。


 年を取っても生きがいのある街に!

 もうすぐ団塊の世代の退職が始まります。今の高齢者は元気で働く意欲も高く、定年が早いと感じている人も多いです。長年身につけた能力を生かせる場所がもっと必要だと思います。


42歳の初産で女児を出産しました。


「結婚」は何度かチャンスがあったものの、「夫婦別姓」が実現しないこと等様々な「結婚」への疑問から、酒井はなかなか踏み切れないでいました。そこに現れたのが、素敵な5歳年下の彼。話し合った結果、互いに結婚しない「非婚」で、互いの実家に通う「通い婚」の形を取り、子どもを持つことになりました。
 そして妊娠しましたが2ヶ月半で流産。その後2年間妊娠しませんでした。年が年なので不妊治療を受けたところ、やっと妊娠。そして今年の5月、自然分娩で小さな女児を出産できました。
 不妊治療の間、栄養管理と運動に努力しました。妊娠中は更に気を遣いました。再び流産になったらどうしよう、お腹を打ったらどうしよう、薬を飲めないのに風邪を引いたらどうしよう。42歳という年齢は体力の衰えにも不安がありました。酒井はソバ・アレルギー体質なので麻酔薬にも注意が必要でした。体重管理を徹底し、鉄不足に気を遣い、健康な妊婦であるよう努力しました。
 女性が子どもを一人産むということは本当に大変なことです。けれどそれはあまり社会から理解されていないと思いました。奈良県の女性が生涯に産む子どもの数(合計特殊出生率)が全国45位なのも、社会の対応次第でもっと改善の余地があると感じています。
 妊婦の一割が流産するとも言われます。しかしその内の何件かは、室内のエアコンの温度を上げるなど、社会が協力すれば防げる事故です。
 妊娠初期の妊婦はまだお腹が目立ちませんが、その時期こそ流産の危険があります。電車やバスの座席に遠慮せずに座れるよう、例えば市から腕章のような妊婦の目印が出せないかと思いました。        (写真:酒井と律子)


女性が大切にされる街は、みんなが大切にされる街!

 私たち「女性の人権をまもる会」は昨年秋、奈良市長選候補予定者に以下のような公開質問書を提出し、ご回答を全員から頂きました。詳しくは以下のホームページに載せていますのでご覧下さい。
http://narajosei.fc2web.com/

●女性の人権をまもる会 代表 酒井孝江

問1.先日発表された奈良県の出生率は1.18で、全国順位ワースト3位ですが、県内の待機児童は4月1日現在278人で、このうち232人を奈良市が占めています。今の奈良市は仕事と家庭を両立させながら子育てできる環境が整っていません。リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(女性の性と生殖に関する基本的権利)のうち、子どもを産み育てる権利が侵されているといえます。これについてどのようにお考えですか。

問2.奈良市役所の中で男女平等が進めば市民への見本となりますが、市女性職員は課長補佐級以上が4%しかいません。奈良市男女共同参画計画には女性職員の管理職への登用に目標時期や目標数値がなく不完全です。育児休業の取得率は女性100%に対し男性1%で、明らかに男女不平等です。これについてどのようにお考えですか。

問3.社団法人奈良市観光協会の平成15年度ミス奈良事業収支決算書によると予算額は200万円で、これは奈良市からの補助金です。実質上「ミス・コンテスト」であるミス奈良事業は女性を商品化し、女性の人権を侵害しています。これについてどう思われますか。