自民党の元になる基本の考え方は何か? (世紀の変わり目に)      

                          2000.4.30  松村睦夫

 現在における自民党の政策従って理論は現状に合わず、頼みとする経済は10年来の不況続きです、権力を握っているにもかかわらず打つ手はすべて逆作用に働いています。

この様な状態が長く続く中での政権維持での公明党との連立内閣は、国民やマスコミから自民党に対する不信が高まり自民党の基本概念が問われてきています。        自民党の存在意義すなわち戦後、政権政党として長らく存在してきている理由を国民やマスコミは、その本質を捕らえようとしているのです、国民の支持基盤が根元から崩れ始めているのです。

現時点での国民が分かり始めてきているのは、自民党は数の論理で動いているのだという事・この数の論理は多数であり、国会内での数による多数決の支配をよりどころしている

貧弱な理論しか持ち合わしていない事が、歴史の力すなわち国民の自覚の高まりが自民党の本当の姿をさらけ出しつつあるのです。

ではいったい何故、自民党の理論が数(多数決)の論理なのか?それはどこから来ているのか

それは戦後自民党の誕生時での考え方、その元は戦前の天皇制軍国主義が破綻しその経験から彼らなりの(自由)と(民主主義)をよりどころとしています。

戦後曲がりなりにも彼らなりの自由民主党の自由とは、支配体制の自由・社会的には大企業の自由・個人的には資産家の自由だけなのです。

そして自由民主党の民主主義とは、封建時代の時代遅れの民主主義すなわち19世紀の王侯貴族による絶対権力者一人の王に対し、啓蒙思想的な多数決のブルジョア思想なのです。

自由や民主主義も時代と共に変化や発展をします。今や自由とは特定階級の自由ではなく、大多数の一般国民が主人公の自由でなければならないという自由であり・また現在の民主主義とは少数意見を尊重しかつ大事にするが故に多く取り入れる行為そのものでなくてはなりません。(自由が今や思想から行為に発展してきているのです)

自民党は数(多数)の論理を全てに適用しますから多くの害毒を垂れ流します、金に対してもこの多数の数論理、すなわち無駄な多くの大型公共事業や銀行などに対する大金による大判振る舞い、自民党も国の予算が大幅に赤字になるのは困るのですが、公共事業発注による数多くの土建業者を支配しそれに繋がる住民支持を取り付け、多数の議員を当選させる必要があるのです。(数は量ですから、質ではないので必然的に自民党の無責任に繋がる)

このように時代遅れ自民党的民主主義の数(多数決)論理が、国民に不安や苦しみの不幸を背負わせているのです。

また現状に合わない自民党的自由や民主主義の理論(政治・政策)を、国民に無理やり押し付けられないので、常套手段として自民党はあらゆるものを出来るだけ秘密にし隠し続け、常に長期にも嘘を言い続けざるを得ないのです。

(例、日米核密約を40年間も国民や国会に隠し嘘の答弁を未だに言い続けていること)

だが、時代は新しい世紀に入る、人々がより善き求めるので自民党の支配や嘘は続かぬ。