陵墓

  陵墓とは宮内庁が管理する皇族の墓地のことです。古代の巨大古墳もあればお寺の墓地にある一般的な墓もあります。宮内庁のホームページには次のように記されてます。

「陵187、墓551のほか、これに準ずるもの(分骨所、火葬塚、灰塚)42、髪歯爪塔など68、陵墓参考地46があり、総計894に及ぶ。同域のものもあるので456箇所となる。」

 陵とは天皇、皇后の墓。墓はその他皇族の墓のことで、分骨所、火葬塚、灰塚、髪歯爪塔とは字の通り本陵墓とは別に分けて納めた墓、あるいは火葬地を言いいます。そして参考地とは被葬者が特定されていない陵墓のことで特定されていない皇族の墓であったり特定されている被葬者で他に伝承地をもつものがこれにあたります。そしてこれら陵墓が北は山形から南は鹿児島まで1都2府30県にわたり、その中には対馬、隠岐、佐渡といった島もあります。陵墓は5つの監区に分け管理されています。

多摩監区(東京を中心とした関東方面を)

桃山監区(京都伏見を中心に九州方面も)

月輪監区(京都東山を中心に北陸山陰も)

畝傍監区(奈良県内を中心に東海方面を)

古市監区(大阪府内を中心に四国方面を)

 各監区内で更に部に分け各陵墓を管理しています。ここではこの分類に沿って陵墓を紹介しています。また同一敷地内にあるものは制札ごとに(ない場合もある)一括して紹介しております。

 この他にも陪冢(ばいちょう)と言うものがあります。これは古代の古墳が関するもので、大きな古墳のまわりに従うように作られた小さな古墳のことです。宮内庁では「い号、ろ号、は号、…」と名づけられおり、応神陵や仁徳陵で見られます。

 また監区事務所ないしは部事務所において各管轄天皇陵の陵印がおかれています。集印帳があれば捺させてもらえます。事務所によっては近隣の社寺に預けられている場合があります。

 なお現在、仮設段階につき誤字、脱字、よみかた違いがありますがご了承下さい。また一部につきましては敷地内につき立ち入れない所もあります。

最終更新日 2002年 4月19日