ヒカゲノカズラ
前のページへ 次のページへ


ヒカゲノカズラ科

環境: 山麓、山地、比較的明るい場所、常緑性、多年草、シダ類、ややつる性。

根・茎: 茎針金状長く地をはう、茎緑色、茎分枝又状に3−4回、根白色。

葉: 葉輪生あるいは葉らせん状につく、葉硬い、葉鱗片状あるいは葉毛状、葉卵長形先尖る、葉皮針形形巾0.05cm、葉密生、葉緑黄色に近い、葉光沢、葉鋸歯微細、主脈目立つ、葉全体線状分枝、胞子のう穂円柱形(長さ3−4cm)直立高さ8−15cmの茎の上につく、胞子葉らせん状密生、柄短い、鋸歯わずか、胞子葉卵広形先尖る。

花: 夏、胞子のう腎臓形胞子葉基部につく、胞子のう大きい、横に裂けて胞子黄色を出す。

果: 胞子のう腎臓形あるいは偏球状。

参考: 日陰蔓、日陰鬘、 胞子は石松子(せきしょうし)といい、湿気を防ぐので果樹人工授精の希釈剤、皮膚ただれに撒布、ヒカゲカズラ、キツネノタスキ、カミダスキ、石松ともいう、天照大神が天岩屋戸に隠れたとき、アメノウズメノ命がこれを冠にして踊り、慰めたという。古名「ヒカゲ」。万葉集「あしひきの山葛(やまかづら)蘿(かげ:ヒカゲノカズラ)ましばにも得がたき蘿を置きや枯らさむ」(巻14−3573)。


全長: 30- 200 cm
葉長: .4- .6 cm
花径: .05- .2 cm



群馬大学 Botanical Gardenの写真へ

写真や図は、上記に「・・・写真へ」、「・・・イラストへ」、「・・・検索へ」などがあれば、その文字をクリックして検索下さい。 それでも適切な写真などが見つからない場合はお手数ですが、他の検索サイトYahoo goo Google などを検索するか、お手元や図書館の図鑑をご参照下さい。