貂蝉 チョウセン
王允の歌姫 董卓謀殺を果たした美女
出身地:??
生没年:172〜??年
容姿 :歌舞に優れた美女。演義の人物で正史には登場しない。

〜列伝〜  16才の時、暴政極まるトウタクの行動に館でオウインが泣いていると、 「私をこの年まで実の子のように育てて下さったご恩、少しでもお返し致したく 思っております。お役に立てるならば命も惜しみませぬ。」 と胸のうちを話した。  オウインは貂蝉を画閣に連れて行き、涙を流して平伏して「連環の計」を用い る事を打ち明けた。洛陽のトウタクによる横暴を阻止しようとする司徒のオウイ ンの命により「連環の計」を計った。貂蝉は快く引き受け、リョフに妾となる約 束をするがトウタクの妾となって宮廷に入る。  リョフには「私はトウタクに無理矢理妾にされてしまいました。」と言って助 けを乞い、トウタクには「リョフ将軍が私を我が物にしようと迫られています。」 と言って助けを乞った。  リョフとトウタクは互いに貂蝉を奪い合うようになり、2人の中は裂かれて、 リョフはオウインに荷担しトウタクを謀殺する。  しかし、オウインのトウタクの配下の者に対する容赦のない姿勢から、トウタ クの配下、リカク・カクシが西涼の人民軍とともに長安に攻めのぼってくる。リ ョフが逃亡を勧めるが、断って一人でリカク・カクシの前に出て「王允ここに果 てるのみ。」と叫んで殺された。  リョフと貂蝉は逃亡し、各地を転戦し徐州に落ち着くが、ソウソウに攻められ 窮地に立たされた。窮地に立たされたて酒にふけるリョフの相手をつとめるが、 ついにリョフは配下に裏切られ、ソウソウに討たれる。  貂蝉はリョフの家族とともに許都に送られた。