恋愛
Romance

5.プレゼント〜バレンタイン〜

・バレンタインデーの始まり

 バレンタインデーは、キリスト教の聖バレンチノの日(セントバレンタインデ
ー)のことです。バレンチノ司教は3世紀頃のローマの人で、当時のローマでは
兵士達の結婚が認められていなかったため、密かに教会で結婚させてあげたらし
いです。


・日本のバレンタインデー

 チョコレートを2月14日に女性から男性にあげるのは日本の習慣です。昭和
11年 モロゾフ が日本で最初にバレンタインデーの広告を出してチョコレート
を売り出したのが始まりです。お店の売り出し戦略の一環だったようです。
 海外のバレンタインデーは、女性、男性に関わらず、チョコレートに限らずさ
まざまな贈り物をしています。


・義理チョコ

 1980年からバブルの頃は、職場などで大きな紙袋につめたチョコレートを
配り歩く女の子もたくさんいました。ゴディバ、デメルなどの高級チョコレート
が義理チョコとして購入されたり、義理チョコのランクの頂点に位置付けられて
いたりしていました。上司には良いチョコレートを渡すとか、お世話になった程
度によって値段を変えたりして、チョコレートの購入も楽しく豪勢にしていまし
た。
 不況の影響か、バレンタインの日に職場などで配られていた義理チョコの習慣
が少なくなったのではないでしょうか。本当に大事な相手にこだわりのチョコを
贈る「一点豪華主義」または「本命一本主義」になりつつあるようです。
 やはり出費も大きいので、義理や見栄よりも、もらって欲しい相手に似合った
物を選んだほうがお互い幸せだからです。財布のひもがしまった分、「とりあえ
ずゴティバ」から「あなたの好きな物。」に変わって、贈り物としての質が向上
したのではないでしょうか。
 男の人からすれば、「社交辞令の一部みたいなものなら、自分ももらいたい。」
とか「2、3個もらえたらなんかうれしい気分になる。」とか小さな期待と幸せ
な気持ちが持てると思うのですが・・・。
 普通のチョコレートをそのまま何の飾りもメッセージもつけずにクラスの男子
にあげた、クラスの女子からもらった。そんな義理も本命もない中で、誰もがワ
クワクソワソワしていたあの頃はよかったですね。


・本命チョコ

 やはり何と言っても「あなたのために選びました♪」という気持ちが現れてい
るのが一番大事です。
 バレンタインデー当日に彼と二人で食べられる物が人気があります。チョコレ
ートにこだわらず、チョコケーキなどもお勧めです。チョコレートなど甘い物が
好きなのは女の子も同じですから、一緒に食べられたらそれにこしたことはない
でしょう。
 本命チョコやケーキを買って、さらにラッピングなどにアクセントをつけたり、
お店に別に購入したラッピングシートを持ち込んでお願いしたりすると、プレゼ
ント効果はアップします。
 もちろん中身を買うのもいいですが、手作りチョコやケーキなどに挑戦してみ
るのもいいでしょう。特に高級でなくても、少々形がいびつでも、極上の味が出
ていなくても、手作りという世界にひとつの極上ブランドなのですから。一番気
持ちが伝わるはずです。
 甘いものが苦手な人は、感じの良いお店で二人でディナーをするのも良いでし
ょう。


・「I Love You」メールにご注意

 2月14日に「I Love You」というメールが届いたら、開けてしまう人が多い
のではないでしょうか。中には「I Love You」というウイルスが電子メールにく
っついてくることもあります。このようなタイトルのメールが届いたら、ウイル
スの可能性もあるのでご注意。
 「I Love You」よりももっと気の利いたメールも考えてみてください。



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