〜第1章〜 人物伝
市始 入江(-28-3) | 入江領主睦吾の妻。 −7年、長子睦実が生まれた。 −3年、長女睦月が生まれた。 3年、次女市が生まれた。 市を産んで間もなく死んだ。 |
市代 入江(-26-1) | 洲良の妻。 −1年、長子洲麻が生まれた。 洲麻を産んで間もなく死んだ。 |
希 湖畔(0-41) | 湖畔の美女 13年、神娘の子が領内を巡回し、木陰で休んでいた所をたまたま見かけて水 を差し出した。神娘の子は大変感謝してその場を去った。 15年、神娘のもとに仕官した。大和とともに卜占官を努め、その仲は急速に 深まった。 21年、神娘の子、大和と結ばれた。 22年、長子大地が生まれた。 25年、長女蘭娘が生まれた。 32年、湖畔が中原に統合されるとそれに従った。 41年、病没した。希は夫である大和に生涯尽くした良妻であった。大和と神 娘は大いにその死を悲しみ、領主神農に盛大なる葬儀を願い出て、神一族の墓陵 である聖地に手厚く葬られた。 |
介子姫 入江(-4-25) | 介子嬰の妻。 13年、介子嬰と結ばれた。 25年、没した。この時、介子嬰との間に子はなく家臣の中では後継問題につ いて大いに揺れていた。 34年、介子嬰は桜恋と結ばれ、その危惧は取り除かれた。 |
呈分公珪 北原(0-47) | 鳳の妹。姉鳳とは対照的に政治に関心高く、その明瞭ぶりはこの国の政治を支 えている。龍春鈴喋の友である。 17年、彼女の推挙でこの場に登場した。 「龍春鈴喋の紹介にてこの場に参りました。何とぞよろしくお願いいたします。」 籠範安栄は、 「おお、呈分殿。貴殿の名はよく、龍春殿から聞いておる。その聡明さを良く聞 かされる。よって貴殿を農水官に任命する。」 と言って大いに喜んだ。以後、農水官として仕えた。 22年、朱翔新建と結ばれ、長女朱瑜が生まれた。 47年、天命を全うし、他界した。しかし、47才という年齢に長女朱瑜は大 いに悲しんだ。 |
光枝 深森(-3-42) | 光葉の妹。深森領主美土里が猛者に監禁され、表向きには美土里殿の言葉は全 て猛者より伝えられているかのようであり、美土里に会う事すらできずにただ、 猛者の言う美土里の言葉を信じた。 22年、湖畔が猛者討伐に深森に攻め入ると本拠を守った。しかし、大敗し捕 らわれた。美土里のとりなしで共に湖畔に仕えた。 32年、湖畔が中原に統合されるとそれに従った。 子の光土の事は、領主神農に調べ上げられ、実は光土は養子であり、本当の両 親は猛者と美土里であることが発覚した。さらに、名を猛子であることも突止め た。しかし神農は、それを確認しただけで光土に一切の事を問わなかった。そし て、己の生い立ちを隠すことなく、その天下の名将猛者の力を受け継いだことを 誇りに思え。と一言いっただけであった。光土は己の生い立ちを初めて知って、 衝撃を受けるが、神農の言葉に改めて光枝とともに中原に忠義を誓った。 34年、闘心と結ばれた。 36年、長子闘魂が生まれた。 38年、中原の平原進軍に従った。その際、北海も平原に進軍しており、中原、 平原、北海の大混戦となった。北海本陣孫亮率いる軍勢に大敗した。 42年、入江と北原が中原に侵攻し、入江に降っていた圭明と軍師龍牙の火計 策に陥り、兵に多大な被害を受け、入江の後続部隊の龍鱗の前に壊滅した。壊滅 の際に養子の光土を落ち延びさせた。光枝は覚悟を決め、 「く、無念。多勢に無勢では・・・。あの火計の被害が・・・。」 光土言うに、 「ち、義母様、ここは私にお任せを。本拠に落ち延びてください。」 光枝は、 「いいえ。ここで若い人材を失っては天下の支柱を欠きます。ここは任せなさい。 これは大将の命ですよ。」 と言った。光土は「義母様!!」と叫んで落ちていった。 |
施姫 入江(31-) | 入江将洲麻と市の長女。 |
龍魅 中流(15-) | 龍牙と龍美の長女 。 36年、中流を奪回した龍牙は中流の力が衰退したこと痛感し、中原に攻めら れた場合進退極まることを覚悟した。そして、もしもの場合に備えて、娘の龍魅 と捕えた中原の将である呂堅の婚儀を取り行ない、龍家を守ろうとした。一方で、 龍牙は入江領主介子嬰に入江と中流の統合をもちかけ入江に降った。中流が入江 に統合されるとそれに従った。戦争で衰退しきった中流が入江に統合されるとそ れに従った。 |
光葉 深森(-7-21) | 深森君主美土里の側近(卜占官)。猛者に深森を乗っ取られるも美土里に仕え た。隙を見て助けを求めて国を出ようとするも反逆者の逃亡とされて猛者の追手 によって致命傷を負わされた。息を引き取る前に湖畔軍師明に会い、内情を伝え た。 |
華秋 (伊瑜子幸) 山麓(2-) | 山麓領主藤花の長女。藤優恋、華花の姉。 藤花没後、天下を巡遊し、家督を継がず、次女藤優恋が継いだ。 その後、北地領主水紀の元にしばらく滞在したが、すぐに北地を後にする。次 に北地に戻った時はすでに北地は北原のものとなっていた。 25年、水紀の遺言、 「す、すみませぬ。我が天命はここまでのようでございます。けほけほ。齢43、 人生も熟し後は実が落ちるのを待つばかり・・・。北地に有能な人材がおります。 彼女をお召なされませ。生まれは存じませぬが、諸国を放浪した後、北地に滞在 しております。若き頃に天下を放浪した・・・あの東山領主石鏡を女にしたよう な生い立ちです。名を伊瑜子幸・・・。」 とあり、領主籠範安栄は嘆豹瑛樺を迎えにやらせた。 26年、籠範安栄に仕官した。 33年、籠礼孔香と結ばれた。 34年、長女が生まれた。 |
李貴 北海(1-49) | 李碧の姉。 19年、北海領主孫亮のもとに仕官し、内政官として仕えた。北海の内務を一 手に引き受けた。北海は常に多くの兵を持ち、国力が伸び悩んでおり、李貴はそ れを補おうと必死であった。 31年、周尚と結ばれた。 33年、長子周亮が生まれた。 |
李碧 北海(2-46) | 李貴の妹。 19年、北海領主孫亮のもとに仕官し、内政官として仕えた。 38年、平原侵攻をしたが、同じくして中原も侵攻しており、平原、中原、北 海の三者入り乱れての大混戦に陥った。平原の将的矢と一騎討ちを行い討たれる 寸前、姉の夫周尚が代って闘った。しかし、周尚は的矢に討たれた。 |
龍美 中流(-8-49) | 龍牙の妻。 15年、長女龍魅が生まれた。 36年、戦争で衰退しきった中流が入江に統合されるとそれに従った。 北海との外交を試みるが、北海は他国を一切受け入れず、交流は閉ざされたま まであった。北原、中原との外交の使者として介子嬰の言を伝えたり、その場を 取り持ったりと対外関係に努めた。また、人物評も的確にこなした。 常に夫の龍牙に情報を伝えて軍師としての龍牙の株を向上させた。 |
水守 北地(-10-44) | 中流の将。輜重部隊を荷う大将で、深森の猛者の援軍に従事した。 23年、猛者討伐のために深森に攻め入った湖畔軍を討つため猛者の援軍に向 かった。しかし、神娘と一騎討ちで敗れ捕らわれた。中流からの水守にも湖畔に も使者が来ず、事実上中流から見捨てられた。湖畔に降り神娘に仕えた。 32年、湖畔が中原に統合されるとそれに従った。 34年、朗と結ばれた。 35年、長子水並が生まれた。 38年、中原の平原進軍に従った。その際、北海も平原に進軍しており、中原、 平原、北海の大混戦となった。 42年、入江と中原の戦いに入江の盟主として参戦した北原部隊を迎え撃った。 中原の砦を死守し、かつて北原の軍師であった姉水紀の用兵をする。籠礼孔香に 驚いた。 籠礼孔香は、兵を進めて、 「おお、兄上と父上が敵を足止めしている。このまま北砦を落とせい。」 砦を守る水守は、 「おろかな。全てこちらの予測通り。既に鉄壁の守りを敷いておる。」 籠礼孔香はその姿を見て大いに驚き、 「・・・。水守・・・。おお、あの水紀殿の妹殿か。なんと、天下は狭いのう。」 水守は戦いの中に姉を思い出し、 「姉、水紀は北原の軍師になったと聞いた。風の噂で姉は他界したと聞いた。こ の戦い方、姉の動きに似ておるな。」 籠礼孔香は勇んで、 「我が練兵は水紀殿の用兵が生きておる。ゆくぞ!!」 両者とも大いに戦い引き分けた。 44年、中原と入江北原の戦いで受けた傷がもとで死んだ。 |
華花 山麓(6-45) | 華秋(伊瑜子幸)、藤優恋の妹。平原領主神農の妻。 22年、山麓と中原の友好のため、山麓の将であった華花が中原の客将となっ た。 27年、平原領主神農と結ばれた。以後、神農とともに内務を一手に司った。 32年、湖畔が中原に降ると神娘と美土里が内務を行い、華花は若手将の教育 に専念した。 33年、長女神光が生まれた。 38年、神娘が中原軍師になると再び内務を行った。 40年、中原が帝都を建設すると、中原の北を守備した。 44年、入江と北原の侵攻を苦戦するも撃退した。 45年、前年の被害が回復せぬうちに北海の中原侵攻に遭って守り切れずに大 敗し、中原を落とされ、戦死した。 |
神光 中原(33-45) | 平原領主神農と華花の長女。 45年、12才で中原の中核を担うべく配下として母華花のもとで行動をとも にした。しかし、これが裏目に出て、44年の北原中原戦で疲弊した所を北海に 攻められ、守り切れずに大敗し、中原を落とされ、戦死した。 その報せを聞いた神農は、わずか12才という年齢での死に大いに嘆き悲しん だ。 |
明和(めいわ) 東山(1-) | 石鏡と壬生の長女。 21年、母壬生とともに政治の表舞台に立った。 |
二見(ふたみ) 東山(4-45) | 石鏡と壬生の次女。 21年、母壬生とともに政治の表舞台に立った。 33年、平原に援軍に出ている隙に北海より攻められ、父石鏡、母壬生、姉明 和が捕えられた。そして、恋人の御岳の父御杖も捕えられてしまう。 34年、父と母は自害し、姉は北海に捕えられているため、東山領主に即いた。 そして、御岳と結ばれた。 35年、中流に駐屯していた勇者一行が、湖畔と合併した中原に攻められ大敗 し、的矢を頼って落ち延びてきた勇子と勇娘を保護した。 「勇子殿、勇娘殿、この度の大敗、さぞや無念でありましょう。お父上勇者殿、 お母上智者殿のご冥福をお祈りいたします。我が父石鏡、母壬生も北海に捕らわ れ自害しました。ともに両親を失った者として、その無念はよく分かります。こ の地は元は平原勇者殿の地、何の遠慮もいりませぬ故にゆるりといたされよ。」 勇子は、 「ありがとうございます。これより平原勇者、いえ平原四天王の後継として平原 の復興と中原からの奪還に死力を尽くす所存です。何とぞよろしくお願いいたし ます。」 と言って、勇娘とともに二見の配下に加わった。 長子石玉が生まれた。生まれてまもなく、中原と北海から攻撃を受け、戦乱に なったため、二見の妹、三女に石玉を預けて雌伏させた。 45年、北海の中原攻めに加わった。副将魯鈴と敵将明の一騎討ちで魯鈴が窮 地に立たされると、変わって闘った。奮闘し、明に致命傷を負わせるも力尽きて 討たれた。 |
巫女(みこ) 山麓(12-) | 山麓の卜占官。 29年、北原軍に侵攻され、一軍を率いて遊撃するも領主藤優恋が降伏したた めそれに従った。 |
蘭娘 湖畔(25-) | 大和と希の長女。 32年、湖畔が中原に統合されるとそれに従った。 38年、中原の平原進軍に従った。その際、北海も平原に進軍しており、中原、 平原、北海の大混戦となった。北海本陣孫亮率いる軍勢に大敗した。 42年、猛子(光土)と結ばれた。 |
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