=犬の飛行機旅行=
2004/5〜/6

 テキサス生まれのミニチュアダックスフント モモとアイアイは初めて日本へ帰ることになりました。’04,5,27 ユナイテッドにて ダラスを出発 サンフランシスコ経由関西空港着の予定だと連絡があり 迎える側も些かの緊張の中受け入れ準備を始めた。こちらにも猫のヤンと同じダックスフントのリクが居る 1才のアイ、2才のモモ、3才のリク 皆で走り回る場所を作らねばならない。急には広くならない我が家をいかに広く使うか?先ず庭の草花を少なくし 鉢の花を吊るしたり引っ掛けたり・・・ リクの予防注射も早めに受けさせて・・・思い浮かぶ事を整えた。
出発の27日 娘から「犬のケージがダメだと言われ 今日の飛行機に乗れない」と連絡があった。

このケージの金具がダメだということで 空港まで送って貰った人に別のケージを買いに走ってもらったが それもダメだったらしく フライトは翌日となった。
日本時間28日朝 犬を無事預け これから搭乗すると連絡があった。やれやれ!サンフランシスコまで約3時間 さらに11時間のフライトで関空に到着(29日の15時少し前到着の筈) 何となく落ち着かない時間を過ごし到着の連絡を待つ。17時半連絡がない・・・関空到着案内へ予定通り着いたか問い合わせる。犬のことは判らないけれど飛行機は予定通りとのこと。
18時 やっと連絡があり これから帰る!迎えに来て下さった方と「お茶してた!」気楽なもの(~_~;) モモちゃんがケージの中で暴れたのか 鼻に傷を付けていたけれど 2匹とも無事らしい。大切に手渡して下さった由、アイちゃんの水は空っぽだったけれど モモちゃんは少ししか飲んでいなかったとか。お散歩をさせると沢山オシッコをしたらしい。長時間よく頑張った!
搭乗までの手続き
 @出発日の10日程前 動物病院へ「健康診断書」と「狂犬病予防注射証明書」を貰いに行く 
 A証明書と小切手(24ドル)をオースティンのUSDAへ送付
 B1週間後 証明書は返送されてきた

出発当日
 早朝4時起床 5時半頃には空港に到着 チェックインカウンターで搭乗手続きをし犬を預ける。
ダラス・フォートワース空港から 動物輸送を取り扱っているのは この時期ユナイテッドとノースウエストがあるが ユナイテッドで機内貨物室手荷物扱いでの帰国を選択 2個のケージで夫々が帰国することとなった。

検疫中のこと
 関空の検疫所は 綺麗に清掃され 係官の応対も良かったように感じた。モモ達は 土曜日に到着したので翌日は日曜日の為面会は出来なかったが 月曜日行くと千切れんばかりに尻尾を振って出てきた。散歩用の庭へ出て 思い切り走らせた
                   
                   何時もの調子を取り戻した2匹
       
  動物検疫所 関西空港検疫場       犬検疫施設入り口               検疫所内部
 モモとアイアイの2週間のお宿  
細長く 2間続きの部屋で向こう側に庭が見える窓がある。面会に来てくれる人がないと とても寂しい思いをすることになる窓でもある と思う、庭に連れて出るとどの子も窓にピッタリくっ付いて「私も出して!」って吠えている。
室内は冷暖房完備 清潔であるが この子たちにとっては今何が起こっているのか理解も出来ない中 飛行機の爆音も聞こえ 2週間は長く感じるだろうと思われる
係留期間は USDA発行の健康証明書、狂犬病予防注射証明書完備で 最短14日(到着日と解放日を含め16日)

1週間後
モモのストレスがだいぶ溜まっているようで 食欲不振 早く日が経つと良いのに!
  
検疫所の場所
 関西空港の検疫所は スカイゲートブリッジ(連絡橋)を渡り 島の東ポートターミナル近くにあるが 電車やバスで行くと島内をバスで移動するか タクシーに乗車することになる。この日のタクシー代は行きが980円 帰りは何故か1460円だった 

検疫中の飼養管理
 期間中お世話をして下さる会社は佐野運輸(0724−55−1964)
管理費用は 小型犬(10kg未満) 1日/1頭 2,600円 
空港内輸送費 ターミナルより検疫施設まで 1ケージ 2,000円

面会時間
午前10時〜12時 午後1時〜4時 (依頼人及びその家族のみ)


   検疫期間を過ぎ・・・

  
 
             

      

   新しく買い換えたケージ  
 関空へ降り立った日から16日目の 6月13日(日曜日)朝から2匹のママと爺様は 検疫所へお迎えに出かけた。
手続きを済ませ 早々にママの実家である奈良まで車を走らせた。
期間中 食欲を無くしたモモ 2.3日前にはお腹の調子を崩したアイアイ 2匹ばかりでなく家で待つ方も2週間は長〜く感じたけれど 元気いっぱいに帰ってくれて安堵した。早速 家の中を嗅ぎ回り これからの居場所の確認に余念が無い 些か興奮気味で 中々眠れない様子

   近くを散歩してみるが おしっこも全然しない
庭を駆け回ってみるが やはり出ない
シートにも 出ない様子 飛行機や検疫所で辛抱して
いた癖が付いたのだろうか?
食欲もあり 元気に走り回っているので大丈夫?
環境の変化に付いていけないだけかな
家のリクは3才の男の子。女の子が2匹も来てくれ
嬉しくって 特にアイアイを追い回して3匹が目まぐる
しく家の中を 動き回る。
何だか目が廻ってくる
1才違いの差の大きさを感じる 散歩に行っても動き
が 夫々違う リクが落ち着いてみえる
  1週間後 

唯一 猫のヤンは馴染めていないけれど 長年一緒に
暮らして居たかのように 食事も散歩も眠る時も一緒
どの子も 僻んだり意地悪もせず 仲の良いのにホッと
した。
日に日に 環境に馴染み以前の生活に戻った2匹
は 散歩に出た公園を走り回り 家の中では玩具
の取り合いをして遊ぶ姿は 人の子と同じなどと
言ったら 犬嫌いの人に叱られそうだけど 無心に
遊ぶ。呆気に取られて如何しようかと戸惑っている
リクの姿が又可愛い!
犬の世界も女が強い 雄猫ヤンは未だ馴染めない 
2匹が来て10日が経過
 やっと犬たちが居ない間に 何時もの寛ぎを取り戻したヤンくんではある。
一番古くから この家に居るのだから堂々としていれば良いのに何故犬たちに遠慮するのか?朝は寝坊な犬たちが起きて来ない間に 庭に出すと今までのように草を食べ あちこちにマーキングをして歩く。それでも犬たちの気配に部屋に閉じ籠って長い1日を過ごす事になる 
        
 ここまで近づけるようにはなった が、チラッと見ては無視するヤンの態度 生まれた時から一人で外に出さない習慣を付けたのが人見知りの原因だと思うけれど 時間がかかる。ヤンは2,3日預かるだけの筈が今に至っている子なので 預かった猫が行方不明にならないよう外に出る時は紐を付けて人間がお供した その時居たパピは母性本能か 犬猫の区別無く優しく接してくれた。その後パピ、ジョアン親子と死別し リクが来た時も今のように中々馴染めなかったが いつの間にか仲良くなったので今回ももう少し待とう きっとみんな仲良しになるだろう。

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