| 作品ランキング(ウルトラマン篇) |
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| 作品ランキング | 怪獣ランキング | 色々ランキング | BGMランキング | ||
| 本 ペ ー ジ 内 一 覧 |
| <目次> | 1 1999 4.9 |
11 10.15 |
13 10.19 |
17 11.28 |
25 2000 3.8 |
35 5.28 |
71 2001 6.3 |
77 7.22 |
135 2002 11.22 |
152 2003 1.13 |
154 1.18 |
178 <最新> 2004 2.4 |
|
| 作品ランキング(ウルトラマン篇) | ☆ | ◎ | ◎ | ◎ | △ | ◎ | ◎ | ◎ | △ | ◎ | |||
| ゲストブック(作品ランキング(ウルトラマン篇)) | ☆ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | △ | ◎ | ◎ | |||||
| 編集・発行者からの御礼 | |||||||||||||
| ご投稿要領 | 作品ランキング | ||||||||||||
| ゲストブック | |||||||||||||
| 作品ランキング(ウルトラマン篇) |
| 放 映 N O | タイトル 登場怪獣名 |
造 形 マ ニ ア 1 1 8 |
エ ム エ イ さ ん |
N E O さ ん |
與 倉 豪 さ ん |
よ っ し ┃ さ ん |
L O V E L O V E チ ャ ┃ ミ ┃ さ ん |
り き ぞ ┃ さ ん |
B L A C K J A C K さ ん |
total point |
ご 投 稿 者 数 |
point (平均点) |
||||||||||||
| 0 | ウルトラマン前夜祭 レッドキング他 |
5 | 3 | 3 | 3 | 14 | 4 | 3.5 | ||||||||||||||||
| 1 | ウルトラ作戦第1号 宇宙怪獣ベムラ− |
5 | 4 | 5 | 4 | 4 | 5 | 4 | 3 | 34 | 8 | 4.25 | ||||||||||||
| 2 | 侵略者を撃て! 宇宙忍者バルタン星人 |
5 | 5 | 5 | 5 | 4 | 5 | 5 | 5 | 39 | 8 | 4.88 | ||||||||||||
| 3 | 科特隊出撃せよ! 透明怪獣ネロンガ |
5 | 4 | 5 | 4 | 4 | 4 | 4 | 3 | 33 | 8 | 4.13 | ||||||||||||
| 4 | 大爆発5秒前 海底原人ラゴン |
4 | 3 | 4 | 3 | 3 | 5 | 2 | 3 | 27 | 8 | 3.38 | ||||||||||||
| 5 | ミロガンダの秘密 怪奇植物グリ−ンモンス |
4 | 5 | 5 | 3 | 4 | 4 | 4 | 29 | 7 | 4.14 | |||||||||||||
| 6 | 沿岸警備命令 海獣ゲスラ |
3 | 2 | 2 | 3 | 3 | 4 | 2 | 2 | 21 | 8 | 2.63 | ||||||||||||
| 7 | バラ−ジの青い石 磁力怪獣アントラ− |
5 | 3 | 5 | 4 | 4 | 4 | 4 | 5 | 34 | 8 | 4.25 | ||||||||||||
| 8 | 怪獣無法地帯 レッドキング、 マグラ−、 チャンドラ− ピグモン、 スフラン |
5 | 3 | 5 | 4 | 3 | 5 | 4 | 3 | 32 | 8 | 4 | ||||||||||||
| 9 | 電光石火作戦 ウラン怪獣ガボラ |
4 | 3 | 3 | 5 | 4 | 3 | 3 | 25 | 7 | 3.57 | |||||||||||||
| 10 | 謎の恐竜基地 えり巻き恐竜ジラ−ス |
3 | 2 | 3 | 3 | 5 | 3 | 3 | 2 | 24 | 8 | 3 | ||||||||||||
| 11 | 脳波怪獣ギャンゴ |
2 | 2 | 3 | 4 | 4 | 3 | 2 | 3 | 23 | 8 | 2.88 | ||||||||||||
| 12 | ミイラの叫び ミイラ怪獣ドドンゴ |
4 | 3 | 4 | 5 | 3 | 4 | 4 | 4 | 31 | 8 | 3.88 | ||||||||||||
| 13 | オイルSOS 油獣ペスタ− |
3 | 3 | 3 | 3 | 3 | 4 | 3 | 3 | 25 | 8 | 3.13 | ||||||||||||
| 放 映 N O | タイトル 登場怪獣名 |
造 形 マ ニ ア 1 1 8 |
エ ム エ イ さ ん |
N E O さ ん |
與 倉 豪 さ ん |
よ っ し ┃ さ ん |
L O V E L O V E チ ャ ┃ ミ ┃ さ ん |
り き ぞ ┃ さ ん |
B L A C K J A C K さ ん |
total point |
ご 投 稿 者 数 |
point (平均点) |
||||||||||||
| 14 | 真珠貝防衛指令 潮吹き怪獣ガマクジラ |
2 | 3 | 2 | 3 | 2 | 3 | 2 | 2 | 19 | 8 | 2.38 | ||||||||||||
| 15 | 恐怖の宇宙線 二次元怪獣ガバドン |
3 | 3 | 4 | 5 | 5 | 3 | 4 | 4 | 31 | 8 | 3.88 | ||||||||||||
| 16 | 科特隊宇宙へ 宇宙忍者バルタン星人 |
5 | 3 | 5 | 3 | 3 | 4 | 4 | 4 | 31 | 8 | 3.88 | ||||||||||||
| 17 | 無限へのパスポ−ト 四次元怪獣ブルトン |
4 | 4 | 5 | 3 | 3 | 4 | 4 | 3 | 30 | 8 | 3.75 | ||||||||||||
| 18 | 遊星から来た兄弟 凶悪宇宙人ザラブ星人 |
2 | 3 | 3 | 4 | 4 | 4 | 3 | 3 | 26 | 8 | 3.25 | ||||||||||||
| 19 | 悪魔は再び アボラス、 バニラ |
5 | 3 | 5 | 5 | 3 | 4 | 4 | 3 | 32 | 8 | 4 | ||||||||||||
| 20 | 恐怖のル−ト87 高原竜ヒドラ |
3 | 3 | 3 | 3 | 3 | 2 | 3 | 5 | 25 | 8 | 3.13 | ||||||||||||
| 21 | 噴煙突破せよ! 毒ガス怪獣ケムラ− |
3 | 3 | 3 | 3 | 5 | 3 | 4 | 4 | 28 | 8 | 3.5 | ||||||||||||
| 22 | 地上破壊工作 地底怪獣テレスドン |
5 | 3 | 4 | 3 | 4 | 2 | 5 | 3 | 29 | 8 | 3.63 | ||||||||||||
| 23 | 故郷は地球 棲星怪獣ジャミラ |
4 | 5 | 5 | 5 | 5 | 4 | 5 | 5 | 38 | 8 | 4.75 | ||||||||||||
| 24 | 海底科学基地 深海怪獣グビラ |
3 | 3 | 2 | 3 | 2 | 3 | 3 | 4 | 23 | 8 | 2.88 | ||||||||||||
| 25 | 怪彗星ツイフォン ギガス、 ドラコ、 レッドキング | 4 | 3 | 3 | 5 | 4 | 3 | 4 | 3 | 29 | 8 | 3.63 | ||||||||||||
| 26 | 怪獣殿下(前篇) 古代怪獣ゴモラ |
5 | 2 | 4 | 4 | 5 | 4 | 4 | 4 | 32 | 8 | 4 | ||||||||||||
| 27 | 怪獣殿下(後篇) 古代怪獣ゴモラ |
5 | 2 | 4 | 3 | 5 | 4 | 4 | 4 | 31 | 8 | 3.88 | ||||||||||||
| 放 映 N O | タイトル 登場怪獣名 |
造 形 マ ニ ア 1 1 8 |
エ ム エ イ さ ん |
N E O さ ん |
與 倉 豪 さ ん |
よ っ し ┃ さ ん |
L O V E L O V E チ ャ ┃ ミ ┃ さ ん |
り き ぞ ┃ さ ん |
B L A C K J A C K さ ん |
total point |
ご 投 稿 者 数 |
point (平均点) |
||||||||||||
| 28 | 人間標本5・ 6 三面怪人ダダ |
3 | 5 | 5 | 4 | 3 | 4 | 3 | 3 | 30 | 8 | 3.75 | ||||||||||||
| 29 | 地底への挑戦 黄金怪獣ゴルドン |
3 | 3 | 3 | 2 | 3 | 2 | 3 | 19 | 7 | 2.71 | |||||||||||||
| 30 | まぼろしの雪山 伝説怪獣ウ− |
4 | 4 | 4 | 3 | 5 | 3 | 4 | 4 | 31 | 8 | 3.88 | ||||||||||||
| 31 | 来たのは誰だ!? 吸血植物ケロニア |
4 | 3 | 3 | 5 | 4 | 3 | 4 | 3 | 29 | 8 | 3.63 | ||||||||||||
| 32 | 果てしなき逆襲 灼熱怪獣ザンボラ− |
2 | 2 | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 | 2 | 21 | 8 | 2.63 | ||||||||||||
| 33 | 禁じられた言葉 悪質宇宙人メフィラス星人 |
4 | 4 | 5 | 4 | 4 | 4 | 4 | 5 | 34 | 8 | 4.25 | ||||||||||||
| 34 | 空の贈り物 メガトン怪獣スカイドン |
4 | 5 | 4 | 4 | 4 | 4 | 3 | 5 | 33 | 8 | 4.13 | ||||||||||||
| 35 | 怪獣墓場 亡霊怪獣シ−ボ−ズ |
5 | 3 | 2 | 4 | 5 | 4 | 3 | 4 | 30 | 8 | 3.75 | ||||||||||||
| 36 | 射つな!アラシ 変身怪獣ザラガス |
4 | 3 | 4 | 5 | 5 | 4 | 4 | 4 | 33 | 8 | 4.13 | ||||||||||||
| 37 | 小さな英雄 怪獣酋長ジェロニモン |
4 | 2 | 3 | 5 | 5 | 4 | 3 | 3 | 29 | 8 | 3.63 | ||||||||||||
| 38 | 宇宙船救助命令 サイゴ、 キ−ラ |
5 | 3 | 4 | 4 | 2 | 3 | 2 | 4 | 27 | 8 | 3.38 | ||||||||||||
| 39 | さらばウルトラマン 宇宙恐竜ゼットン |
5 | 5 | 5 | 5 | 5 | 5 | 5 | 4 | 39 | 8 | 4.88 |
| 順位 | point (平均点) |
放 映 N O |
タイトル | 登場怪獣名 |
| 1 | 4.88 | 2 | 侵略者を撃て! | 宇宙忍者バルタン星人 |
| 39 | さらばウルトラマン | 宇宙恐竜ゼットン | ||
| 3 | 4.75 | 23 | 故郷は地球 | 棲星怪獣ジャミラ |
| 4 | 4.25 | 1 | ウルトラ作戦第1号 | 宇宙怪獣ベムラ− |
| 7 | バラ−ジの青い石 | 磁力怪獣アントラ− | ||
| 33 | 禁じられた言葉 | 悪質宇宙人メフィラス星人 | ||
| 7 | 4.14 | 5 | ミロガンダの秘密 | 怪奇植物グリ−ンモンス |
| 8 | 4.13 | 3 | 科特隊出撃せよ! | 透明怪獣ネロンガ |
| 34 | 空の贈り物 | メガトン怪獣スカイドン | ||
| 36 | 射つな!アラシ | 変身怪獣ザラガス | ||
| 11 | 4 | 8 | 怪獣無法地帯 | レッドキング、 マグラ−、 チャンドラ− ピグモン、 スフラン |
| 19 | 悪魔は再び | アボラス、 バニラ | ||
| 26 | 怪獣殿下(前篇) | 古代怪獣ゴモラ | ||
| 14 | 3.88 | 12 | ミイラの叫び | ミイラ怪獣ドドンゴ |
| 15 | 恐怖の宇宙線 | 二次元怪獣ガバドン | ||
| 16 | 科特隊宇宙へ | 宇宙忍者バルタン星人 | ||
| 27 | 怪獣殿下(後篇) | 古代怪獣ゴモラ | ||
| 30 | まぼろしの雪山 | 伝説怪獣ウ− | ||
| 19 | 3.75 | 17 | 無限へのパスポ−ト | 四次元怪獣ブルトン |
| 28 | 人間標本5・ 6 | 三面怪人ダダ | ||
| 35 | 怪獣墓場 | 亡霊怪獣シ−ボ−ズ | ||
| 22 | 3.63 | 22 | 地上破壊工作 | 地底怪獣テレスドン |
| 25 | 怪彗星ツイフォン | ギガス、 ドラコ、 レッドキング | ||
| 31 | 来たのは誰だ!? | 吸血植物ケロニア | ||
| 37 | 小さな英雄 | 怪獣酋長ジェロニモン | ||
| 26 | 3.57 | 9 | 電光石火作戦 | ウラン怪獣ガボラ |
| 27 | 3.5 | 0 | ウルトラマン前夜祭 | レッドキング他 |
| 21 | 噴煙突破せよ! | 毒ガス怪獣ケムラ− | ||
| 29 | 3.38 | 4 | 大爆発5秒前 | 海底原人ラゴン |
| 38 | 宇宙船救助命令 | サイゴ、 キ−ラ | ||
| 31 | 3.25 | 18 | 遊星から来た兄弟 | 凶悪宇宙人ザラブ星人 |
| 32 | 3.13 | 13 | オイルSOS | 油獣ペスタ− |
| 20 | 恐怖のル−ト87 | 高原竜ヒドラ | ||
| 34 | 3 | 10 | 謎の恐竜基地 | えり巻き恐竜ジラ−ス |
| 35 | 2.88 | 11 | 宇宙から来た暴れん坊 | 脳波怪獣ギャンゴ |
| 24 | 海底科学基地 | 深海怪獣グビラ | ||
| 37 | 2.71 | 29 | 地底への挑戦 | 黄金怪獣ゴルドン |
| 38 | 2.63 | 6 | 沿岸警備命令 | 海獣ゲスラ |
| 32 | 果てしなき逆襲 | 灼熱怪獣ザンボラ− | ||
| 40 | 2.38 | 14 | 真珠貝防衛指令 | 潮吹き怪獣ガマクジラ |
| ゲストブック(作品ランキング(ウルトラマン篇)) |
造形マニア118
'99.4.9(Vol.1) 初出___Cont.No.zoke001
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「ウルトラマン」に関しましても、何本かは採点に迷った話もありまして、例えば 「ウルトラマン前夜祭」が5というのは、作品の完成度から見て異議を唱えられる方 も多かろうかと存じますが、この顔ぶれの凄さ−−ウルトラQ怪獣からペギラとガラ モン(すでにチャンドラ−とピグモンですが)、ウルトラマン怪獣からバルタン星人 、レッドキング、アントラ−そしてウルトラマンATYPE−−これだけの顔ぶれ(それ も撮影で使った本物ですよ)が同一画面に揃う写真も映像も他にちょっと記憶にあり ませんし、さらに出演者でいえば科特隊の全メンバ−に加えて、極めつけ”御大” 円谷英二大監督様様!!(円谷英二氏に国民栄誉賞を贈るべきだと思 う人、この指と−まれ)....もうこれだけの顔ぶれが揃った歴史的イベントに 5以外を付けたらバチが当たるというものです。 「電光石火作戦」の4も3にしようか迷いましたが−−理由としましては、ネロンガ にヒレを付けて少し改造をしただけというガボラの造形と第4話と同一セットという チ−プさ......おそらくスタッフにとっては穴埋めもしくは本数稼ぎの1本だったの でしょうが−−「ガメラ対バルゴン」の後半部を明るくスピ−ディ−にしたかの様な TV怪獣映画のお手本と言えるスト−リ−と演出そしてウルトラマン対ガボラの後の シリ−ズには見られない戦いの重量感(特に最初の取っ組み合うシ−ンが最高)さら に加えて初期の傑作BGMがほぼ全て聞けるというサ−ビス精神(?)等々から思い 切って4をつけることにしました。 「怪彗星ツイフォン」も5を付けたかったのですが、どうも擬人化されすぎていてプ ロレスのバトルロイヤルの様に見える点が、同じレッドキングが出演する「怪獣無法 地帯」と同じ点数を付けることをためらわせた原因です。 「ウルトラマン」放映から32年が過ぎ、現在中年の目で「ウルトラマン」を見ると、 もちろん現在でも充分すぎるほど楽しくエキサイティングなのですが、それでもつ くづく惜しまれるのは製作時間の無さですかね−。放映前のストックがたった5本だ ったなんて、9ヵ月の放送期間中週に1本作っていたことになりますからね。ザラブ 星人やザラガスの時のミニチュアセットを見ると......ちと気まずい思いを持ってし まいます。それでも凄いな−と思うのは、例えば元日に「怪彗星ツイフォン」を放送 している点ですね。現在なら3ヵ月毎の番組改編期にはやたらとタレントの頭数ばか り揃えただけの空虚な長時間バラエティ−番組で3週ほどブランクを稼げるのに、ウ ルトラマン製作スタッフ(というかこの当時の日本人)は、仕事に対する安直な気持 ちをかけらも持ち合わせていなかったということですね。そんな劣悪な環境の中で、 「バラ−ジの青い石」「怪獣無法地帯」「怪獣殿下」なんて、よくも30分の子供番組 であれだけの物が出来たものだと感心してしまいます。それでもやはり....せめて 「ウルトラQ」と同じ製作時間が与えられたならば、「ウルトラマン」は更に完成度 の高い作品になってたんじゃないかな−という少々残念な気持ちは心の中に巣くって しまう今日この頃です。 | ||||||||||||||||||||
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造形マニア118
2003.1.18(Vol.154) 初出___Cont.No.zoke002
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今年もまた自分で自分の誕生日を祝っての投稿....なんと「ウルトラマン」の全話レビューなんて 大それた事をしてしまった(^_^ )。 先ず最初にお断りしておきますと、一応ここに書いてある事は全て、私の主観論であり独断です。絶対論ではありません (もっとも絶対論もいくつか含まれてますがね....私だって “本当の見る目” を少しは持っておりますから)。 でも「〜と思う」という書き方は極力せず「〜である」と断言する書き方にしております。 各話極力短く書くようには努めたのですが(長くなる場合は作品トークに入れる)....でもどうしても 長くなっちゃうんですよね〜〜〜「ウルトラマン」の場合は。 それとランキングの方では5段階評価しておりますが、ここでは10段階評価しました。 0−ウルトラマン前夜祭 ノリはさほど良くないけど、この当時の公開番組なんてこんなもんでしょう。そんな事よりも先ずこの凄い顔ぶれ −−−ウルトラマン(Aタイプ)、「ウルトラQ」怪獣からガラモン,ペギラ等、「ウルトラマン」怪獣からバルタン星人,アントラー,レッドキング (これだけの怪獣が一緒に写るのはこれが唯一でしょう、しかも撮影に使った本物の着ぐるみ!)、 更には科特隊メンバー全員、そしてそして円谷英二御大! 作品そのものの出来よりも、この時代にこのような前景気を煽る、しかもこれだけのゴージャスな顔ぶれの公開番組を企画・放送した事自体が凄い としか言いようがない(当然私も当時興奮しながら見た)。 今の円谷プロの(出来損ないの着ぐるみで、臭いミエを切る)アホくさいアトラクションなど、 この「ウルトラマン前夜祭」の足元どころかその地底深いマントルにすら及ばない。 ウルトラマンの(初)登場が当時の子供達にとってどれほど新鮮な出来事だったかを克明に記録した ドキュメンタリーとも言える。 点数は....10。 まあ本編作品と同じ様な形での評価はできない作品だけどね、歴史的価値は大。 1−ウルトラ作戦第一号 感動! 感激! 全てがもう新鮮。素晴らしいストーリー、 神秘性溢れる(されど感動的な)ウルトラマンとハヤタの初対面シーン、 初の怪獣防衛組織(科特隊)の登場、水柱を上げて登場するベムラー、初の怪獣防衛組織対怪獣の対決シーン、 そしてそして初の巨大宇宙人対怪獣の対決シーン...... しかもこれらが当時始めてカラーでオンエアーされた訳ですもの。 そしてこれら全てが、無駄がなくしかも感動的で美しく躍動感・生々しい質感溢れる素晴らしい映像で.... 私は当時白黒TVで見ましたが、この第1話を見た興奮・感動は今でも忘れられない ....まさに “日本のTV史上最大最高のエンターティンメント番組” の幕開け。 そして新たに作られた数々の素晴らしい新BGMの選曲・入るタイミング・リピート編集(“B3” 及び “戦い”)の仕方も最高で、 本作品のみならず史上初の「怪獣防衛組織対怪獣」及び「巨大宇宙人対怪獣」の躍動感溢れる感動のクライマックス連シーンを 更に感動的に演出している....もう最高中の最高の大感動作品!!! LD,DVDで何百回見たか数え切れない。 ウルトラ怪獣中1番爬虫類有鱗目の質感溢れるベムラーの造形も美しくて第1話に相応しく大好きな怪獣です。 ベムラーの光線をウルトラマンが避けるシーンとベムラーの背中への飛び乗りシーンが特に大感動もの。 点数は....もう迷いなく文句なく 10! これっきゃない。ちなみに制作は第5話。 2−侵略者を撃て 稀代の人気宇宙人バルタン星人の記念すべきデビュー作。その魅力を描く事にのみ専念したと言っても良い くらい全く純粋な作品。 また「ウルトラマン」クランクイン作品であると同時にウルトラ初のカラー制作作品ということで、 パイロット的な雰囲気も漂っているし、それ以上にカラーの合成・発色等が上手く行くかを試しているかの 様でもあり、そしてそれらは見事に成功を収めて「ウルトラマン」(更には「セブン」以降)の 制作に自信を得た様でもある。それらを試すには持って来いの素材だったんだろうね、バルタン星人って ....それ以外の事を描く必要が無いほど魅力的なキャラだから。 それと地球人と宇宙人の価値観・思考パターンの違いを描いている所も素晴らしい ....「生命とは何か?」。 後の(現在まで続く)ウルトラマンの擬人化(“ウルトラ兄弟” など)を売り物にした愚かな円谷プロとは雲泥の差 (どころか宝糞の差....私の造語 ^_^ )。 点数は....やっぱり 10 かな。 強いて点けるならば 9.5 かもしれない。 3−科特隊出撃せよ 制作も第3話。東宝怪獣映画にも匹敵するスケールと完成度を誇る大怪獣破壊スペクタクル巨編。 第2話と同様それを描くのに徹しきった極めて純粋な作品。 劇場映画にも負けない大怪獣の都市破壊シーン....これはウルトラシリーズに於ける最も重要・大切な要素・条件だし、 それをTV作品として(TVサイズで)果してカラーで上手く描けるかどうか?....制作順ではこの「科特隊出撃せよ」は 始めてそれに挑戦した作品であるし、 そして見事に成功を収めたこの作品はある意味では “ウルトラ史上最も重要な作品” とも言える。 とにかくネロンガの描写が丁寧−−−−先ず井戸の中に光る目玉、続いて透明状態で水力発電所を破壊、 次に初めて姿を現して送電所を破壊し (この時の角の電飾と瞼の連動が本当に動物的で素晴らしい絶品のシーン)、そして クライマックスの第3火力発電所の大破壊シーン&ウルトラマンとの重量感溢れるド迫力の決闘シーン (あの細身のウルトラマンがこんな重そうな怪獣を頭上高く持ち上げるのに大感激!)。 それに伴う数々のミニチュアの精工さ・素晴らしさ....TV怪獣番組だけでなく 劇場映画でさえ見本にすべき大豪直球作品。 点数は....怪獣大好き中年の私ならば当然これも 10。 4−大爆発五秒前 制作は第7話。予告編でラゴンが出る事が分かった時は子供心にもちょっと驚いたな、 「Q」と「マン」の世界がリンクしている事に。 当時は「番組が違えば世界も違う」という感覚が有りましたもの。 ラゴンの体の上を原爆がずりっずりっと徐々に滑る落ちるシーンは当時からドキドキハラハラしながら見入ったな。 「爆発まであと何秒・・・」のタイムサスペンスがふんだんに味わえる緊迫感溢れる印象的な作品。 そして私が大好きなシーンは原爆を拾う為にウルトラマンが崖から飛び降りるシーン。 “ドーーーン!” という大きく重い音、着地とともに自分の重量で屈伸状態となり少し体が跳ね上がるウルトラマン、 そして僅かに揺れるカメラ....この重量感の表現の素晴らしさ! 昨今のウルトラマン○○○の地面の土を派手に跳ね上がらせるあの短絡的な重量感表現など、 この「大爆発五秒前」のウルトラマンの原爆拾いシーンの足元どころかその地底深い核にすら及ばない。 点数は....8。 5−ミロガンダの秘密 制作は第2話。「マン」には数少ないどちらかと言えば「Q」的な怪奇ムードの作品。これもまたバルタン,ネロンガの回同様、 その(ウルトラに於いて重要な要素の1つである)怪奇ムードと人を襲う動く植物というえも言われぬ恐いキャラクター(強烈な緑色の体色も含め)を カラーで上手く描けるかに挑戦した作品の様に感じる。 初期飯島組3作(つまり第2,3,そしてこの第5話)の中では怪獣のキャラクターが 他の2話に比べて地味なので鮮烈な印象は弱いけど、その分オイリス島探検シーン (若林映子さんをキャスティングしている所もGOOD)という空間的広がりを感じる魅力的な本編要素と 怪獣の誕生過程が加えられていて、これまた充実作品。等身大の恐怖が描かれている点も素晴らしい。 点数は....8。 6−沿岸警備命令 「虹の卵」と同様、怪獣ドラマと子供の冒険ドラマとが平行して進んで 所々交じり合うといった夢のある作品。 初期作品の中では地味で緊迫感も少ない作品だけど、怪獣の描写は他の回と同様に 丁寧。特に子供の双眼鏡にチラッとヒレが見えるシーン (海の鮮やかな水色とヒレの派手な色のコントラストにより鮮明なシーン) は怪獣物の王道とも言える(本放送時から)ゾクゾクするシチュエーションだし、 この数年後に実際私、横浜港で夏休みの宿題の写生をした事があったんですが、 このシーンを思い出しましたよ。 怪魚的な質感溢れるゲスラの造形もGOOD(楳図かずお氏が1971年に描いた 怪獣ギョーってこのゲスラに似てるなと後に思った)。 そしてゲスラの性質・弱点など動物的特徴が丁寧に描き・語られている点も 好感が持てる。そして見所はなんと言ってもウルトラマン唯一の本格的な水中決闘 ....この回独自の魅力的な要素も沢山含まれている水準以上の見逃せない作品。 制作は第9話と言われているけれど、でもウルトラマンのマスクの状態は ガボラの回(俗に言う制作第8話)よりも良いんだよね。でも、この回で水に浸かった事で 劣化が一気に進んで第10〜13話の姿になったとも考えられるし....。 点数は....6。 7−バラージの青い石 もう気絶するほど素晴らしい作品! 「ウルトラマン」の最高傑作! (ちなみに「Q」の最高傑作は「ペギラが来た」) 私の姉も「まるで井上ひさしの「悠久の・・・(忘れた ^o^)」を見てるみたいだった」と この作品を絶賛していた。 中近東の砂漠の中にある幻のような街、そこにはウルトラマンの秘密を握る鍵と 巫女の様な超能力美女が居た(チャータム最高!)....この本編舞台だけでもう圧巻! 1987年まで私はてっきり海外ロケしたものとばかり思っていたが (実際は東宝映画「奇巌城の冒険」のオープンセットを使った)、 そう思わせるだけでもう作品としては大成功と言える。 更に本当の主役である怪獣アントラーの描写も、そんな魅力的な本編に負けていない。 光の壁〜ビートルに近づく土の盛り上がり〜コックピットから見える顔 〜砂漠の蟻地獄に上半身を現し〜バラージの町を襲撃−−−と (まるで劇場映画の怪獣のように)5段階も踏んで描かれている丁寧さ。 そして素晴らしい造形。 本編ドラマ・怪獣描写とも超第1級品の本作は子供番組もエンターティンメントも 超えた1960年代の若者文化が生み出した(「Pet Sounds」「Sgt. Pepper」にも匹敵する)素晴らしいアート・総合芸術である。 制作は第4話。「こんな凄い作品ばっかり作って、この先、大丈夫かヨ?」と 心配にすらなってしまう。 兎に角TVドラマの枠を超えている、まるで劇場映画のようなスケールの作品。 点数は....誰が何と言おうとこれしかありえない 10! 否、15点、20点つけたいくらい。 8−怪獣無法地帯 1966〜67年に起こった空前絶後の大怪獣ブーム。それを1番象徴する超大傑作。 そんな作品が「ウルトラマン」の中に有ったという事からも、いかに「ウルトラマン」が 怪獣ブームの牽引車だったかが見て取れる。 「和製ロストワールド」....恐竜映画のスタンダードと言える素材も「ウルトラマン」では わずか1エピソードだけで描いている。いかに「ウルトラマン」のバラエティが豊かであるかの証明。 だが単なるロストワールドに留まらず、怪獣キャラクター物としても第1級作品として成り立っている。 冒頭いきなりのレッドキング対チャンドラーの大地を揺るがすド迫力の激闘、 まるで岩が動いているかのようなマグラーの素晴らしい造形と存在感、 森の中襲い来る吸血植物の等身大の恐怖、更には人間に味方する友好珍獣、 そして島の王として君臨するレッドキングの貫禄ある美しいデザインと造形....これほど沢山の要素が 僅か23分に凝縮された本作はこれまた「バラージ」同様、 素晴らしいアートであり、この2週のテンションの高さは日本TV史上最大と言って間違いなし! 制作は第6話....なんて凄いんだろう! この6本は劇場映画3本以上にも匹敵するし、 この短期間にこれら6作品を制作していたこの時期は円谷プロのと言うよりも日本のTV史上に於けるピークだったと言えよう。 こんな凄い作品ばっかり作っていたから、「ウルトラマン」は放送前のストックが少なくて 放送も第3クールで終了したんだろうなぁ。 点数は....これまた誰が何と言おうとこれしかありえない 10! 否、点数を点けるのも躊躇するくらい凄い、凄すぎる。 9−電光石火作戦 制作は第8話だそう(「沿岸警備命令」参考)。流石に(当然ながら)前2週よりはテンションは下がるけど、 それでも怪獣物の王道の1本。 餌で怪獣を誘導する....食欲と言う怪獣の動物的本能を利用する作戦は 意外とあまり思い浮かばない (この作品の前年の「大怪獣ガメラ」や5ヶ月前の「ガメラ対バルゴン」など 寧ろ大映作品によく見られる)けど、ヘリコプターや車でまったりのろのろ誘導する しか方法がないので見ていてハラハラドキドキしてしまう。この緊迫感がイイ。 そしてガボラがいきなりヒレを開くシーン(“ゴボッ!” という効果音がベリグ)は なにか官能的ですらあるドキッとするシーンだし、 ヘリコプターから見たガボラの俯瞰シーンも生々しい迫力が有るし、 そしてウルトラマンとガボラが最初に取っ組み合うシーンはカメラのスピード・ 設置位置・距離そして両者の姿勢・体勢など全てが素晴らしいゾクゾクとする ウルトラ史上最高の取っ組み合いシーン! 更に音楽的には初期の傑作BGMが殆んど聞けると言って良いし (特に第2話の空中戦で印象的な “A2” が更に長くしかも2回も聞ける)、 そして残念ながら “戦い” と “B1” が聞けたのはこの回が最後。 点数は....7。 まあ、「ウルトラマン」で1番お金がかかっていない回かも知れないからね。 10−謎の恐竜基地 残念だけど、この回を境に「ウルトラマン」はボルテージが下がってしまった と思う。その最大の原因は....ウルトラマン(Aタイプ)の着ぐるみ(特にマスク)の劣化、 それによってウルトラマン自体の見栄えが悪くなり、延いては4話後より 生物感に乏しいFRP製マスクに替えてしまい、 映像のリアリティ・生々しさがこれ以前の作品よりも乏しくなってしまった事....であろう。 それと、初期の傑作BGM(第1回録音曲)がこの回から殆んど使用されなくなった事も。 この回で本放送時最もドキッとしたのは、湖底にうごめく尻尾の先。 それをS21号が間一髪で見逃してしまったシーンだった。 これも凄く魅力的なシチュエーションだよね。それから 博士の研究室の不気味さ、窓が開いてジラースが顔を出すシーンもイイ。 まあマッドサイエンティストが怪獣を育ててしまうと言うのも一応は魅力的な プロットではあり、1シリーズ中に1本は有っても良いネ。 点数は....5。 もしジラースが最後まで襟巻きを着けていればもう1点上がったかも。 11−宇宙から来た暴れん坊 これはちょっと単純すぎるプロットだな。 まあ、『もしこんな石が有ったら、あれもしてみたいし、これもしてみたいな...』 と夢を感じる作品ではあるけどね。 それとまあ、ここまでは緊迫した作品が多かっただけに、「ちょっと一息」ってな感じの リラックスムードの1本とも言えるかな。 ちなみに2話続けての “1人の男が事件を引き起こした” 作品。 それにしてもウルトラマンの顔の劣化が....寂しい。 点数は....4。 12−ミイラの叫び 久々の−−−と言っても3週ぶり(或いは4週ぶり)の−−−充実作品。 なんと言っても夜中、ミイラが念力で電源のレバーを上げて自分から電気ショックで 生き返るなんて!!!....こんな恐ろしいシチュエーション、他に知りませんよ。 私の高校時代の友人も「めちゃ恐かった」と言っていた。 下水道を逃げるミイラ、下水処理場でのミイラと警察隊・科特隊との戦いも、 その暗さが何とも言えない恐怖を醸し出していた。 そう、この作品は「ウルトラマン」でさほど多くない恐怖・怪奇テーマの作品ですね。 欲を言えばミイラの口が動いてほしかったのと、生き返る際に1度瞼を閉じてから 目が光るという描写にしてほしかったな....まあドドンゴだけで手一杯で、 ミイラ怪人の機電・内部装置までは倉方さんも高山さんも手が回らなかったかな? ドドンゴの登場は子供の為のサービス的・お約束的な要素ですかね。 でも着ぐるみのボリューム、中に入った2人の奮闘努力ぶりも伝わってきて 感動させられます。 ところで、この回の科特隊と岩本博士はある程度仕方なかったと思うな、私は。 だってミイラが生き返るなんてとても想像つきませんもん。 それに生命の謎を解く為に発掘した訳ですからね。 それと逃走する際に一般人が被害に遭う事も有り得ますし.... 少なくとも対ゴモラに比べると罪はずっと軽いと思うな。 それからこの回よりBGMも第2回録音曲が使われる事になりましたね。 確かにこの回に関しては第1回録音曲よりも、この第2回録音曲の方が 作風にマッチしていた。 点数は....8。 13−オイルSOS あくまで怪獣の食性を柱に話が進んでいる点では、「科特隊出撃せよ」と 同系列の作品なんだろうけど、こちらはどうも暗くて開放感・爽快感が乏しい。 “悩めるイデ” の初登場作品でもある。 最大の見所はなんと言ってもペスターの造形美。 まあコンビナート爆破シーンも見応えは有るんだけど。 それからウルトラマンが怪獣退治よりも寧ろレスキュー活動をした事で 記憶に残る作品と言えるかもね。 点数は....5。 14−真珠貝防衛指令 「ウルトラマン」中1番サエない作品だろうな。 フジ隊員の真珠への固執ぶりがあまりにも不自然。 話も面白くないし演出のテンポも悪い。 ただ、若い隊員たちが海岸で夜営しているシーンは今中年の目で見ると 少しばかり “青春の1ページ” 的な趣があって、自分の若かりし頃の こういった楽しい1ページを少し思い出させてくれる。 この回よりウルトラマンの着ぐるみはBタイプになった。 点数は....3。 15−恐怖の宇宙線 第10,11話と連続して社会から孤立した男が怪獣を生み出した話が有ったけど、 子供が怪獣を作り出してしまったこの話はそれら2話と同系列の作品とも言えよう。 勿論この作品は(子供が主人公だけに)ファンタジックではあるんだけど、でも、 (子供の理解力でも)良くない事と分かっているでしょうにそれでも怪獣を作り出そうと 懸命になっている姿は、第10,11話の2人の男と同様、 大人たち(或いは社会体制)という(自分達を押さえつける)権力者への報復にも見えて、 少し空恐ろしさも感じる。手放しでホノボノばっかりもしていられない作品だ。 その子供達の不満・怒りが爆発したかのような「ウルトラマン、帰れ!」は 本放送当時からかなりショッキングなセリフ。 ガバドン(Bタイプ)はデザインの起源はディメトロドンだと思う。 なぜならそれをモデルにしたと思われるミイラ怪獣の初期デザインが ガバドンBタイプに似ているから。 ネロンガのゴツこさと対照的なとても洗練されたデザインの4つ足怪獣の完成型だが、 造形的には故意に “落書きっぽさ” を滲ませている様でもある。 点数は....6。 16−科特隊宇宙へ 「おもちゃ箱をひっくり返したような」とはまさにこの作品の事を言うんじゃないかな。 2つの宇宙ロケット、小型ビートルとおおとりの桁外れのスピードのチェイス、 宇宙ビートル、マルス133、全宇宙語の翻訳機、 ウルトラマンの新兵器(八つ裂き光輪&テレポーテーション).... よくもまあこれだけ多くの新アイテムを惜しげもなく1度に登場させて しかも23分に纏め上げたものだ。 加えて超人気キャラバルタン星人の逆襲....何と言うサービス精神! 今の「ウルトラマン○○○」ならば絶対2話完結にするだろうね。 否、今の「ウルトラ・・・」ならば2話完結にしても(どころか先日の「コスモス」の 最終7部作ですら)、この「科特隊宇宙へ」の豊富なアイディア・バイタリティの 1/10も満たしていない。 それから第2回録音曲が最も沢山デビューした回でもあるし、 先述の多くの新アイテムのデビューや科特隊が初めて宇宙へ飛び出した事も含め、 なにか “新たな出発” を感じさせる作品でもありますね。 2代目バルタンは予告編で見た時から『あれ、バルタン星人、この前とちょっと違うなぁ』 と思った。ただ実は、バルタン星人が登場する回(というか宇宙人が登場する回)は、 細部に目を転じれば、自家撞着をきたしている点もけっこう目につく事はつくんだよね。 点数は....9。 17−無限へのパスポート これも素晴らしい作品。まあ怪獣物の王道じゃなくって、どちらかと言えば SF的&抽象的・シュールなアート&プチコメディって趣きの作品だけどね。 この当時ポピュラーMusic界はサイケデリックブームだったんだよね。 なんかそれをも髣髴させるなぁ。 こういう(次元物と言うのかどうか知らないけど)空間がねじれて 現実には離れた場所が繋がっている世界なんてのは、 これ以前に映像化された事があるのかどうか(SFに詳しくない私は)知らないけど、 でもこういう子供に1番人気がある超メジャー番組の中で(王道から離れて) それにチャレンジするという姿勢が素晴らしい。 子供の頃は少し難しかったけどそれでもフィーリングは何となく分かった。 この世界に迷い込んだ科特隊員たち(特にイデ)の奮闘ぶりをユーモラスに描いた事も 大正解だった。大人になるにつれて面白さ・斬新性が一層分かるようになってきた。 更にブルトンのデザイン・(特に)造形も秀逸!の一言。これも王道の怪獣じゃないので、 こういう怪獣ばかりでは困るんだけど、でも1シリーズに絶対1匹は欲しい 斬新なタイプの怪獣。 怪獣・本編舞台共々まさに(繰り返しますが)抽象的・シュールな 「ウルトラマン」中で異彩を放つ佳作。 点数は....8。 18−遊星から来た兄弟 まあこのテの番組によく有る “ニセモノネタ” の中では1番面白いんだけど、 でも「ウルトラマン」の中ではサエない作品の1つ。 全体にセリフがどうも単純で第2期っぽい。ザラブ星人の後をビートルで着けるのもヘン。 更にクライマックスシーンのセットのちゃちさも見るのが辛い。 どうも粗っぽさが目につき過ぎる1本。 ザラブ星人はバルタン星人と比べると多弁で策士っぽい(地球人っぽいとも言える) ので、どちらかと言えば「セブン」の宇宙人に近いネ。 それにしても、この「ウルトラマン」の中でも精彩に乏しい1本よりも 更にずっと劣るニセモノネタを「これでもか、これでもか」とばかりに 5〜6本も続けた「コスモス」終盤(というか今の円谷プロ)のアホさには 反吐(へど)を吐きかけたくなる。 点数は....3。 19−悪魔はふたたび 第8話(或いは第9話)以来と言える、久々の純粋な豪直球勝負の大怪獣巨編。 更にそこに “タイムカプセル” という超魅力的な要素も加えられて時空をも超えた スケールの大きさが加味されている。 本当に「ウルトラマン」は素晴らしい!....今の能無し円谷プロでは絶対作れない。 2匹の怪獣が別ルートで出現し引き寄せ合い、オリンピックスタジアムで戦う プロットも素晴らしいの一言。 金属板に書かれた(さほど長くもない)警告文だけで、前世紀に於けるアボラスとバニラの暴れっぷりが 目に浮かぶ様である....その頃の人類はどのような都市を作っていたのか? 2怪獣はそれらをどのように破壊していたのか? 当時の人類達は2匹をどのように攻撃していたのか? そしてその前世紀の都市を舞台に2匹はどの様に戦っていたのか? ....もう本当にイマジネーションを無限に掻き立ててくれる 内部ポテンシャルの非常の高い作品だ。 更に、ある本に書かれてたけど、アボラスとバニラが倒れ込むと同時に スタジアムの照明塔がスパークして消えるシーケンスはまさに特撮! そして2匹の吐く火炎と泡が空中で衝突して爆発するシーン (「ガメラ対バルゴン」にも似たシーンが有った)と 一旦アボラスの泡を浴びた後それを弾き飛ばすウルトラマン、 スペシューム3連発....これら3キャラクター(アボラス、バニラ、ウルトラマン)が 皆夫々の得意技・持ち味を惜しげなく披露しあうのも怪獣(キャラクター)ものの 醍醐味であり、それを熟知している所は流石(この回の特撮を指揮したと言われている) 円谷英二御大! “怪獣Spirits” に満ち溢れた「ウルトラマン」らしい大傑作の1つ。 点数は....久々に 10。 怪獣大好きな私が待ち焦がれた作品だね。 20−恐怖のルート87 宇宙人と特異なフォルムの怪獣を除けば、「ウルトラマン」初の飛行怪獣の登場。 この回の最大の見せ場はその飛行巨大怪獣と2機のビートルとの空中戦 (ウルトラ作戦第2号)だけど、あまり重量感が感じられなくて 上手く行ったとは言えないなぁ。 アキラ少年の生前の「ヒドラを見たんだ」の言から、その時の遭遇の様子が 目に浮かぶ様で、その点イマジネーションを掻き立ててくれる。 そしてその怪獣がその時心を交したであろう少年の為に “敵討ち” する ストーリーも感動的ではあるけど....でも罪の無い人まで殺してるんだよな。 この回からナレーターが浦野さんに代わったし、ウルトラマンが飛び上がる際の掛け声が 「シャアッ」から「シュワッキュ」に代わった。 点数は....5。 21−噴煙突破せよ 「科特隊出撃せよ」と同様に、あくまで怪獣の特殊な性質を柱に話が展開されているんだけど、 こちらは「科特隊・・・」ほど爽快感が無いのは、 毒ガスという人を殺傷する陰湿な性質と ずっと曇りっぱなしの画面、それとケムラーのデザインがネロンガの様に 美しくカッコ良くなくグロテスクだから....だね。 まあ、動物的質感が溢れていて勿論素晴らしい怪獣なんだけどね....でも、 率直に言うと(ネロンガやゴモラと違い)暗い怪獣。 最大の見所は、ムラマツキャップの指示を受けてホシノ君が小型ビートルを 操縦し飛び立たせるシーン。こういう飛行機やロケットなどの大人の飛行メカを 操縦するってのも子供にとって夢のあるシーンだからね (1970年の万博で日立館が子供に人気が高かったのは、こういう飛行機だったか ロケットだったかの操縦シミュレーション装置が有ったから)。 それから、「ウルトラQ」のタイトル曲が久々に聞けたことは学校でも話題になった。 点数は....5。 ちょっと流れ作業が目に付くなぁ、このあたりは。 22−地上破壊工作 “実相寺氏の作品” としては「ウルトラマン」に於ける最高作 (「怪獣墓場」は実相寺氏の作品とは言えないから)。 子供番組とは思えない暗く冷たくハードなカラーが この作品のテーマである “地底” を上手く表現している。まあ少々やり過ぎだけどね。 外人だらけの地底人のニヒルさも作品の不気味さを一層アップさせているし、 なにかインターナショナル的で少し嬉しくもなる。 イデとアラシがアンヌを追い詰めたと思いきや、地面が揺れてテレスドンの咆哮が聞こえる シーンなどは、テレスドンが常に地底からアンヌのボディガードをしているか のようで、その様子についてもイマジネーションを掻き立ててくれる。 そして真っ暗闇の中、テレスドンの(まさにタイトル通りの)派手な地上破壊ぶり (足元に電話ボックスを置いてるシーンなどは平成の怪獣映画を先取りしてるみたい)と そしてウルトラマンとの肉弾戦も印象的。久しぶりにウルトラマンの圧倒的な強さも堪能できる。 ただし主流にはしてほしくなく、あくまで数少ない “異色作” であってもらいたいタイプの 作品だけどね(まあ、全ての実相寺作品がそうだけど)。 点数は....9。 23−故郷は地球 国家権力者の醜さを描いた背筋が寒くなるような強烈なメッセージあるいはプロテスト作品。 政治的な内容を含んでいるので、今や大人からの評価は高いし、それによって 「ウルトラマン」の一般的なステータスを上げてくれているけど ....でもそんなのは「ウルトラマン」の王道じゃないし、見ていて面白くない作品。 そもそも私のように年に5〜6回動物園に行き、スマトラサイの剥製を見て感動するような人種にとっては、 ジャミラの様な人型怪獣って見ていてちっとも楽しくないんだよね。 ただ、ある星に辿り着いてそこで徐々に体が変化していったというのは、 なにか科学の常識を超えた生命の強さ・執念の強さを感じさせて興味がソソられるし、 その様子を想像するとこれまたイマジネーションが掻き立てられる(アニメならその様子も描くだろうね)。 だけど、だけどこの作品で本当の1番の被害者はジャミラによって家を潰され焼かれた 日本の片田舎の人々。 だって、ジャミラって自ら望んで(宇宙の孤児になる危険を伴った) 宇宙飛行士という職業を選んだ訳で、それは例えば 『有名になりたい』とか『名を残したい』とか『お金を沢山儲けたい』とか 『女の子にもてたい』とかいう野心が有ったからでしょ....だから ああなったのもある程度は仕方の無い事ですよ。 でも日本の片田舎の人々は何の野心も無くその日を細々と精一杯生きているだけの 人々なんですよ。何故その素朴な人たちが、野心に満ち溢れていた派手好きな ジャミラからあんな目にあわされるわけ?....という事なんですよ。 だからジャミラを “悲劇の怪獣” として他の怪獣よりも特別視する 今の世間の風潮は私は好きじゃないな。 点数は....7。 24−海底科学基地 一般に “凡作” と言われているけど、それほど悪い作品ではない(確かに良くもないけど)。 深海のある密室に閉じ込められて徐々に酸素が無くなっていく.... この真綿で首を絞められる様な緊迫感溢れるシチュエーションは、 このテの空想サスペンスドラマにとっては1つのちょっとばかり魅力的な素材だし、 「ウルトラマン」で始めて描かれたというのもちょっと意義あり。 その中、女の子を労わるホシノ君、キャップとして大人として子供の生存を 第1に考えるムラマツ、あくまで自分勝手な吉村、責任を感じて悩むフジ隊員 ....4者4様の人間模様と 愛すべき科特隊員達のいつもとちょっと違う素顔が見れるのも面白い。 グビラがフジ隊員の上を掠めて行くシーンなんて生々しくて、 本放送時からハラハラドキドキしたなぁ。 「ウルトラマン」に於いて巨大怪獣と人間がこれほど接近した事って 数少ないでしょ?(タロウではよく有ったけど ^_^ ) 点数は....5。 25−怪彗星ツイフォン 超苛酷な制作環境の中、元日に合わせてこのような怪獣大バトル作品を 制作・放送したサービス精神にはまったく頭が下がる。 本当に “子供を喜ばせる” 事を大切に考えていたんだなぁ.... それって円谷英二御大のモットーだもんね。 ただ映像の完成度はあまり高くはないな。レッドキングは初代の美しさ・ 動物的質感に遠く及ばないし、(それも影響あって)3怪獣の戦いも擬人化され過ぎてプロレスの バトルロイヤルみたいだし。 それから、ツイフォンが去った後で水爆を飲み込んだ怪獣(レッドキング)が出て来たから、 緊迫感がやや乏しいんだろうね。ツイフォンが近づいて来る最中にレッドキングが 出て来ればもっと緊迫感が有ったんだろうけど....ただそういうプロットにすると、 ツイフォンから怪獣が飛び移って来る事が出来ないから.... 多様な種類による怪獣バトルを優先にすると、やはりこうなるか。 点数は....労をねぎらって 8。 26−怪獣殿下(前篇) とてつもなく夢のある作品。万博に展示する為に生きた怪獣を南海の島から輸送するなんて! こんなアイディアを考え出す(勿論良い意味での)子供っぽさが第1期シリーズ(特に「ウルトラマン」)の とてつもないバイタリティを生み出していた。 当時大阪の小学生だった私は、万博に10数回行きましたが、会場内を歩いていて 本当に古代館にゴモラが居る姿を想像しましたよ。こういう子供に無限の夢を与えた事を 考えると、「こんなアホ教授居るか!?」なんてのは些細な問題です。 まあ、「キングコング」(の後半)で似た前例はあったんだけどね、でも、 恐竜型の王道フォルムで人類のどんな攻撃も受け付けず ウルトラマンまでKOしてしまう大胆不敵で強靭なオリジナル怪獣なので、 これが完全なオリジナルアイディアの様に感じるし、 これで怪獣物の1ジャンルとして定着させた感じもする。 そうそう、ウルトラマンが始めて負けたのには本放送当時本当にビックリしたなぁ。 ゴモラは(ガ行で始まり、ラで終る)王道のネーミングといい、その正統派恐竜型の堂々とした姿といい、 まさにスター怪獣として産み出されたという感じ。 それと久々に “南海の孤島” という日本を離れた冒険心をソソル空間的広がりにもワクワクする。スフランの再登場も さりげないけどイイ。 点数は....やっぱ 10 しかないでしょう(^_^ )。 27−怪獣殿下(後篇) 「ウルトラマン」の、と言うよりもウルトラシリーズのクライマックス....それが大阪城大破壊シーン。 でも出来れば尻尾の付いた美しい状態のゴモラに壊してほしかったけどね。 まさに劇場映画並みの入魂のシーン....平板にならないように、いくつものカメラで撮った色んな角度からのカットや 科特隊員との合成カットを編集して、スタッフ一丸となって大スペクタクルシーンを作り上げた....って感じ。 ただラストのウルトラマン対ゴモラは既に天守閣も無く比較物がない瓦礫だけの平地で繰り広げられてたので、 巨大感があまり感じられず、どうしてもゴジラ対アンギラスそしてガメラ対バルゴンより見劣りする。 前半で大阪市街をメチャクチャに壊してくれるシーンも、体ごとぶつかってビルを破壊するゴモラのエネルギッシュぶりがもう爽快! これこそが怪獣! 昨今の光線にばっかり頼っているひ弱な連中なんて、あんなの怪獣じゃねえ。 ホント2週間ずーーーっと一人(?)で暴れ続けてくれた(しかも1度はウルトラマンまでKOした)ゴモラさんには本当に 「ご苦労さん」の言葉を贈りたい心境(^_^ )。 きめの細かさよりもパワーで押しまくってる特撮(時間的に1番多い回じゃないかなぁ?)なんだけど、 大阪出身の私にとってまったく嬉しくなる作品。怪獣殿下の父の飄々ぶりも関西人っぽくてケッサク。 点数は....でも少し落ちて 9。強いて付ければ 9.49(^_^ )。 28−人間標本5・6 ダダってのは見れば見るほど気持ち悪い、なんか人間っぽい顔してるからなぁ。 でもどこか笑える所もある、バランスの悪さが面白いからだろうなぁ。 そんなダダの不可思議なキャラクターのみを中心に進行している1本。 まあ、唯一の “ムラマツキャップ篇” とも言えるかな。 特に良い所も無い作品だけど、テンポが良いので面白く見ていられる。 ダダとウルトラマンの攻防はプロレスに始まり、後はイタチゴッコって感じも ....どことなく楽しそう(^_^ )。 まあ大作が続いた後だけに制作サイドも視聴者もちょっと息抜き....って作品だね。 点数は....6。 29−地底への挑戦 「ウルトラ作戦第一号」と「海底科学基地」をミックスしたような作品。 まあ無難に纏めた流れ作業の1本って感じだけど、 東宝特撮映画でもお馴染みの大村千吉さんが大活躍! どちらかと言えばチョイ役の多い大村さんがこれほど出番が多く、しかも 話の中心的人物になった事ってあまり記憶に無いなぁ。 ゴルドンは2匹居たというアイディアは斬新だけど、合成で2匹同時に写した カットも1つくらいは欲しかったなぁ。 だけどベルシダーが尻尾に絡め取られた直後に画面が大洞窟に切り替わる所は あまりに不自然。それとゴルドンの造形はちょっとピュア過ぎるな。 加えてウルトラマン(Bタイプ)の着ぐるみの劣化が著しいし、ベルシダーは おもちゃっぽいし....映像のレベルは高くない。 ベルシダーの中、徐々に酸素が無くなっていくシーンは、見ているこちらまで苦しくなるような 緊迫感溢れるシーン。それだけムラマツキャップもイデも(&大村さんも ^_^ )好きだからだろうね。 それから初期の傑作BGMが2つ(“B3A” と “B2”)、久々に聞けるのが嬉しい、 それも2回ずつふんだんに。“B2” なんて第10話以降聴けるのはこの回だけだもんな。 点数は....5。 30−まぼろしの雪山 この作品は今となって見れば、ウルトラ史上最もエグイ作品と言える 「怪獣使いと少年」のプロトタイプだとも言えるね。 「怪獣使いと少年」ほどグロテスクに見えないのは、美しい雪山の風景と 幻想的で美しいウーの造形のおかげ。1人(或いは2人)の弱者を大勢で差別・虐待するエグサはさほど変わらない。 でもまあ、作品に内在するエグサを視覚面でどれほど隠蔽するかも1種のテクニックだし、 子供番組としては大切な事だから....その意味では「怪獣使いと少年」よりも (第1期らしい)良心は感じるんだけどね....でもそれなら何で作ったんだろ?(笑) 女の子が主役なので、本放送時〜小学生時代はどうも違和感のある作品だったな、 「「ウルトラマン」は男の子の世界なんだぞ!」って思ってたから。 この回よりウルトラマンの着ぐるみはCタイプになった。いよいよ終わりに向かってカウントダウンに入ったなって感じ。 点数は....7。 31−来たのは誰だ 「ウルトラマン」終盤の佳作の1つ。「ミイラの叫び」と並ぶ(数少ない)恐い作品。 先ず、洋服ダンスの中からケロニアが現れるシーンなんて 見ているこちらまでが心臓が止まりそうな恐さですよ。それに背中を向けて振り返ったかと思うとケロニアの顔になってるシーンも ....いずれも背広姿なところが一層恐ろしさをアップさせてるし、この悪趣味さと等身大の恐怖がこの作品の最大の売り。 加えて、夜暗い研究室の中で顕微鏡を見ながら語られるPREキリヤマ隊長のケロニアに関する戦慄のモノローグがムード千点。 アンド、ラストのセリフもね。 兎に角私、“血を吸う” という生々しさが怖いから(子供の頃はドラキュラもめっちゃ恐かったし、今も献血は大の苦手 ^_^ )、 この作品は印象が強烈だった。 どちらかと言えば「Q」的な作品だし(エンディング曲も「Q」の曲)、 生理的嫌悪感を感じないレベルでのショッキングさだと思うし、 ゲストの顔ぶれといい、第1期ファンの中では悪い印象をもつ人は少ないんじゃあないかなぁ。 点数は....8。 32−果てしなき逆襲 現実世界にもある、人間が森林を伐採する事によって住処を追われた森にすむ動物たちが人間に逆襲する.... それを怪獣の姿を借りて描いたと言えるのだが....ザンボラーと防衛隊・科特隊との攻防戦に終始していて、 どうもそのテーマが伝わり難い中途半端な作品。 まあ「想像力で補えば良いんだ」と言われればそれまででしょうし、お説教っぽくしない所が「ウルトラマン」らしいのかも知れないけど。 全体のテンポも悪いけど、初監督の鈴木さんだけに仕方ないかな。 点数は....4。 33−禁じられた言葉 ここからの7本は結果的には、「ウルトラマン」を締めくくる意味で理想的な形とも言える “最終7部作” になってしまった。 そしてその7部作の中で、この作品、「小さな英雄」そして「さらばウルトラマン」の3本は “地球を守る者がウルトラマンから人類へ移行する3部作” と言える(いずれも金城さんの単独脚本)。 この2つの意味での第1部目である本作は、“先ずは侵略者に屈しない強い心を持つこと” がテーマ。 それをメイン視聴者と同じ “子供” を通して描かれているのがミソ。 メフィラス星人は紳士とは思わない。金と暇を持て余し虚無的になり、人の心を弄ぶ事で退屈しのぎしている “金持ちのバカ息子” のノリ。 (方法は悪いけど)安住の地を求めて地球に移り住もうとしたバルタン星人の方がずっと感情移入ができる。 だけど「強い心を持とう」というこの作品のテーマを描く為には 打って付けの宇宙人と言えるだろうね、メフィラスは。 全編が “心理戦” もしくは “冷戦” の如き構図と言ってもいい特異な作品で、音楽は39話中1番少ない。 点数は....7。 34−空の贈り物 「ウルトラマン」最終7部作の第2部目に本当に相応しい、ここまで8ヶ月間 “ウルトラマンの前座” としてずーーっと 頑張り続けた科特隊員たち5人を労った温かい作品。 本当に科特隊って家族みたい、というか(勿論良い意味で)クラブ活動みたいなんだよなぁ....今の中年の目で見ると。 スカイドンはその為の怪獣ではあるんだけど、でもあの何物にも動じないマイペースぶりを見ているととても引き立て役には見えない。 そう、実は今回の引き立て役は誰あろう....ウルトラマン!....彼なのである。 ラストシーン、アキコ隊員の着物姿は「ウルトラマン」全編通じて唯一の科特隊員の私服姿ですよね?? でもこのシーンはなんだか、「Q」から通算2年半(1人だけ)頑張り続けた桜井さんへのスタッフからのプレゼントという感じがして、 とてもホノボノとした気分になれる。と同時に『いよいよ「ウルトラマン」も終わりに近づいてきたんだなぁ』それから 『「Q」〜「マン」と1年3ヶ月も続いたシリーズもいよいよ終わりに近づいてきたんだなぁ』と一抹の寂しさも感じさせる (この後者の寂しさはリアルタイムで見た人でなければ分からないだろうなぁ)。 点数は....8。 35−怪獣墓場 好きな作品ではないけれど、「ウルトラマン」に於いて、と言うよりもウルトラシリーズに於いて、と言うよりも日本のTVドラマ史上 に於いて最も重要なメッセージ・問題提議を内含した最重要作品。 「ウルトラマン」という架空の世界だけで見れば『怪獣とはいったい何か?』のアンチテーゼ作品に過ぎないけれど、 これを地球あるいは宇宙という現実の大きな視点で見れば、『人間以外の動物とはいったい何か?』 そして『人間だけが栄えて、他の動物たちは滅んでも良いのか!?』という現在の地球上に於ける本当の意味で最大の問題提議を している事になる。 またそんな問題提議は、このような空想特撮物でなければ描けないだろう(“怪獣” というオブラートに包む事が出来るから)。 その問題提議についてはここでは深く掘り下げませんが、この当時子供達に最も人気の有った超人気・超メジャー番組が、 この「怪獣墓場」1本で、それまで8ヶ月間(圧倒的多数の支持を得て)描き続けてきた事を(ある意味では)根本から否定してしまった事は驚嘆に値する (まあ、否定するつもりではなかったんだろうけど、結果的に)。 だからと言って私は、これ以外の「ウルトラマン」の38本の作品を否定する気はないけどね。 そんな深いメッセージ・問題提議が内含されているだけに、ウルトラマンとシーボーズのコミカルなやり取りは作品の重苦しさを 軽減する事に貢献してくれている。やっぱり可能な限り楽しく見せなきゃあネ、あくまでも子供番組なんだから。 点数は....9。 作品の価値・意義は文句無く 10。だけど....王道じゃないし、それに、やっぱ見ていて面白い作品じゃないからね。 36−射つな!アラシ 久々に登場した直立恐竜型の王道のフォルムを持つ怪獣らしい怪獣....だけど装飾品が多くて超能力も多いのがちと寂しい。 素朴な土の匂いの「Q」「マン」からメタリックな匂いの「セブン」への時代の流れも少し感じてしまう。 だから「ウルトラマン」に於ける真の王道怪獣はゴモラが最後だったと言えよう。 さて「ウルトラマン」最終7部作の中でこの第4部目と次の第5部目は本当の意味で本編の主役だったとも言える 個性的な愛すべき2人のキャラクター・アラシとイデに最後の脚光をあてた2作。 先ずこの作品は “アラシ篇” で、彼の熱くて良い意味で向こう見ずなキャラクターが愛情を込めて描かれている。 ザラガスはまあその為に作られたようなちょっと無理のあるキャラでもあるけどね。 だけど、赤い煙を吐きながら殻を脱いで変身するシーンは、昨今のCGによる一見滑らかな変身シーンの数10倍のド迫力と 生々しい質感を感じるドキッとするシーン。要するに大切なのは技術じゃあないんです、センスとSpiritsなんです、特撮ってのは。 点数は....8。 37−小さな英雄 「ウルトラマン」最終7部作の第5部目の本作は、“イデ篇” であると同時に、 “地球を守る者がウルトラマンから人類へ移行する3部作” の第2部目(“依頼心を捨て、自力で状況を打破する”)でもある。 終わりから数えて3作目としては理想的とも言える作品。 ただし、ジェロニモンはその為に作られたようなキャラだし、デザインも性格も能力も怪獣っぽくなく、かと言って宇宙人っぽくもなく、 「ウルトラマン」の中で1番中途半端で面白みの無いキャラ。造形だけではとても魅力的には作り上げられない。 加えてピグモンもテレスドンもドラコも、人間ドラマの為に駆り出されただけだし、着ぐるみの劣化も伴い (先述の新怪獣ジェロニモンも加えて)怪獣美術的・怪獣映像的には「ウルトラマン」中もっとも低調な作品の1つ。 だけど羽根の操演は見事。あんな軽い物をまるで生きているかのようにあれだけ自在に動かすのは相当難しいと思うな。 点数は....7。 38−宇宙船救助命令 「ウルトラマン」終盤の最高傑作! このスケールの大きさ・この冒険活劇アドベンチャー・このエンターティンメント ....これこそが「ウルトラマン」! 「ウルトラマン」こそは “日本のTV史上最大最高のエンターティンメント番組” だと私は信じて疑わないが、 どうも終盤の「ウルトラマン」ってのは深刻なメッセージ物が多くて楽しめる物が少ない。 でも最終前話のこの作品でエンターティンメントの原点に戻ってくれたのが私は本当に嬉しい。 先に「ウルトラマンの最終7部作が理想的」と書いたのは、この作品と「空の贈り物」が有ったればこそ。 もしこの作品が無ければ「ウルトラマン」は若干後味悪く終っただろうなと感じる。この点がさすが「ウルトラマン」だし、 さすが才能のあった頃の円谷プロ....今の能無し円谷プロと大違い。 「ウルトラマン」中唯一全編宇宙を舞台にした一編....本当にこのような暗黒の宇宙に放り出されたかのような 孤独感・不安感・緊迫感を与えてくれ、しかも(生命の危険等を忘れて)夢見心地にすら浸らせてくれる 「ウルトラマン」で最大スケールのスリルとサスペンスとファンタジーの大エンターティンメント冒険活劇巨編! しかも怪獣は2匹登場し、更には宇宙ステーション、白鳥、宇宙タンク、プロスペクター、ニードルS80.... 新メカ、新アイテム、新造形物も続々の大サービス! 久々に劇場映画1本に匹敵する内容が23分に凝縮されている。 点数は....10。誰がなんと言っても 10! 今でも終盤作品群の中で1番頻繁に見る回。 39−さらばウルトラマン 9ヶ月に渡って放送された “日本のTV史上最大最高のエンターティンメント番組” もついに終わりが来てしまった。 この後現在に至る36年間、これを超える番組は出てこなかった。 第1話に繋がっているのが実に素晴らしい。だけどこの上なくショッキングな終わり方でもある(言うまでも無く、敗北するウルトラマン)。 前半は正統派侵略物として幕を開け、後半は最強怪獣(ゼットン)の登場〜ウルトラマンの敗北〜 ゼットンを倒す人類....と “地球を守る者がウルトラマンから人類へ移行する” 様子を描き、 結局はこれまでの38話で “ウルトラマンに守られながら人類は徐々に強くなっていった” 事を この後半約10分で証明した....やや唐突の感はあるものの、まさに理想の締めくくり。 だから本来ならばこの後(同じ様にウルトラマン○○○に守られる)続編は作ってはいけなかった。 この歳になっても、いつ見ても「ウルトラマンがとうとう光の国へと帰る日が来たのです」のナレーションの所に来ると ついウルウルとしそうになる。心から「さらばウルトラマン」と言おう。 この日を最後に(初代)ウルトラマンは2度と地球の地を踏んでいない!....と断言する。 点数は....10。 でも強いて点けるならば 9.5(^_^ )。 |
| 編集・発行者からの御礼 |
以 上
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