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| 「世界一のロングヘアー」 | ご感想パート | トップページへ | 感想をお送りください |
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| 第 一 話 [自己紹介] | ....... | 2004.4.3(Vol.493) |
| 第 二 話 [入学式T] | ....... | 2004.4.3(Vol.493) |
| 第 三 話 [入学式U] | ....... | 2004.4.4(Vol.494) |
| 第 四 話 [始業式T] | ....... | 2004.4.4(Vol.495) |
| 第 五 話 [始業式U] | ....... | 2004.4.5(Vol.495) |
| 第 六 話 [入学して1ヵ月T] | ....... | 2004.4.5(Vol.495) |
| 第 七 話 [入学して1ヵ月U] | ....... | 2004.4.7(Vol.496) |
| 第 八 話 [入学して1ヵ月V] | ....... | 2004.4.7(Vol.496) |
| 第 九 話 [初めての部活T] | ....... | 2004.4.7(Vol.496) |
| 第 十 話 [初めての部活U] | ....... | 2004.4.7(Vol.496) |
| 第十一話[初めての部活V] | ....... | 2004.4.11(Vol.499) |
| 第十二話[初めての部活W] | ....... | 2004.4.15(Vol.500) |
| 第十三話[夏休みT] | ....... | 2004.4.16(Vol.500) |
| 第十四話[夏休みU] | ....... | 2004.4.19(Vol.501) |
| ご 感 想 | ||
| 第十五〜二十二話は、 | “PART2” を |
| 第二十三話以降は、 | “PART3” をご参照のこと。 |
私は今年から中学校に通う12才だ。髪の長さは小学校の時ソフトボール部に入っていたので男の子みたいに短くてワックスで立てていた。 おかげでよく男の子と間違われた。今のところ、髪を伸ばす予定はまったくないし、また伸ばしたいとも思わなかった。 (でもまさか数年後自分が‥‥‥になるとは夢にも思わなかった) ただ私の3才年上の姉は2年前から髪を伸ばし続けているので背中の真ん中ぐらいまであった。 | ||||||||
いよいよ入学式。私は私立の中学校(女子校)なので電車通学となる。 初めての電車通学で、少し緊張気味で周りをキョロキョロ見渡した。 同い年ぐらいの女子中学生や同じ中学の生徒もいた。そしてふと、ある女子高生に目がいった。 車内が混んでいたのでハッキリとは見えなかったが、その女子高生の髪はビックリするほど長かった。 ポニーテールだったが、髪はお尻をかるがると超えていた。残念ながら、その髪先がどこまで伸びているかは分からなかった。 それにしても高校生であれだけ髪の長い人は生まれて初めて見た。でもそれ以外は特に何とも思わなかった。 それからしばらくして駅に着き、そして学校に着いた。学校に着くと入学式に先立ってクラス発表があった。 私は自分のクラスの教室に入った。今朝の電車の女子高生のことがまだ頭に残っていたせいか、同じクラスの生徒の髪の長さを見た。 しかしクラスにそれほど目立った髪の長さの人はほとんどなく、40人の内、腰にかろうじてかかる生徒が1人か2人いるぐらいだった。 でも私からしてみれば腰でもかなり長いと感じられた。 入学式では、さすがに高等部の生徒と合わせて400人近くの生徒がいるので、髪の長い人もいた。 中にはふくらはぎぐらいまで伸ばしてる人もいた。逆に私みたいに極端に髪の短い生徒も数名いた。 私の中では「最近ロングヘアーが流行っているのかなぁ」と少し思ったりもした。 そして入学式終了後、教室に戻った。しばらくして担任の先生が入ってきた。 担任の先生を見るのはこれが初めてだった。そして先生は黒板に自分の名前を書くために私達に背を向けた。 その時、私は今までに見たことのないすごいものを見てしまった。
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そのすごいものとは、かなり長いと思われるポニーテールを何重にも折り畳んで頭の後ろで一つにまとめあげられていて、 すごい大きさになっていた髪だった。思わず声を上げそうになった。髪を下ろしたら一体どれぐらいの長さになるのだろか。 きっと私だけでなく、クラスみんながそう思ったに違いない。見た感じでは地面は軽く超えていると思われる。 先生の名前は佐藤と言い、英語担当でまだ25才だそうだ。髪は高校を卒業してから一度も切ってないらしい。 なぜここまで伸ばしてるのかは秘密だそうだ。この頃から私は他人の髪の長さを気にするようになった。 しばらくして生徒用の自己紹介のプリントが配られた。 その内容の一つに「髪をもし伸ばすとしたら、どこまで伸ばしたいか?」という項目があった。 私は戸惑いながらも何となく「背中あたりまで」と書いたが、一体何のためにそんな事を書かすのか気になった。 また他の人は何て書いたのかというのも気になった。結局、その日は佐藤先生とは初対面ということで、 私を含めて誰も髪の長さを聞く生徒はいなかった。でも私は聞きたくてうずうずしていた。 そして気になりながらも帰りは教室の席が近くて仲良くなった2人の子と一緒に帰ることになった。 その2人の名前は吉田さんと田中さんといって、たまたま降りる駅も一緒だった。 そして私は電車の中で、例の自己紹介のプリントの髪の長さの項目について聞いてみた。 すると吉田さんも田中さんも「地面に着くまで」と書いたそうだ。ちなみに2人とも髪の長さは肩につくぐらいだった。 結局、電車の中で話したのはそれだけで、そのまま真っ直ぐ帰宅した。 最近、ショートカットの人が多い中で、それにしても今日は髪の長い人をたくさん見た。
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4月8日、今日は始業式。中等部、高等部の生徒と合わせて約1500人近くの生徒が体育館に集まった。 私はそこでもやはり“髪”に注目した。髪を少し茶色にしている生徒や腰ぐらいまで伸ばしている生徒はいたが、 地面に着くぐらいの長さの人はいなかった。まぁそんな人は担任の佐藤先生を除いて、そうはいないだろうとは思っていた。 そして始業式が始まった。校長の話を聞いている時、なにやら体育館の端の方で先生に呼ばれて説教されている生徒を見つけた。 何で説教されているのかと思い、よく見てみると、どうやら髪のことで怒られているのが分かった。 でも茶髪でもないのに何故怒られているのかと思った。 (この学校はあまり校則は厳しくないので、髪の長さや色については、よっぽどではない限りあまり注意を受けることはない) あまりにも私がその方をジロジロ見ているものだから先生に「前を向きなさい」と注意された。 だから私はとりあえず、気になりながらも前を向いた。 やがて長かった始業式が終わり、教室に戻ろうとした。 その時、たまたま先程説教されていた生徒を見つけて目が合った。学年章を見るとどうやら高等部の2年生のようだ。 でも私には今だに何故その生徒が怒られていたのか分からなかった。 ただ、その生徒の周りにいる人は、何故か下を向いて何かを踏まないように気を使って歩いているように見えた。 しかしその数秒後、その答えがハッキリと分かった。 これを読まれてるかたも、おそらくその答えが分かっただろうとは思いますが‥‥‥。 その生徒は私の方を不思議そうに見つつも、やがて体育館の出口の方へ体を向けた。 その時、またしても信じられないような光景を目にした。
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なんとその生徒は髪を束ねず、そのまま下ろした状態で、後ろから見ると髪しか見えなかった。 さらに驚くことにその髪は数センチほど引きずっていた。身長は150ぐらいだと思うので髪の長さは160ぐらいだと思われる。 どうしてそこまで伸ばしているのか?何故、髪を下ろしたままにしているのか?など聞きたいことは山ほどあった。 (後から聞いた話によると、先生に注意されたのはどうやら髪の長さが問題なのではなく、 髪を束ねずに下ろしていたことが問題だったそうだ。) だから思わず私はその生徒の後を付いて行ってしまった。というより身体が勝手に付いて行った。 その生徒は後ろを振り向きもせず、髪をなでながら歩いて行った。私は引きずった状態で髪が痛まないのか少し心配だった。 結局、直接話すことはなかったが、今のところあの生徒が学園の中では一番髪が長く、名前は横山ということが分かった。 教室に帰ると、入学式の日に書かされた全員の自己紹介のプリントが掲示板に張られていた。早速私は例の項目を見た。 すると、なんともおかしなことに、クラスのほとんどが「地面まで伸ばしたい」と書いてあった。 中には「最低でも10m」とか「地球を巻くぐらいの長さ」とまで書いている人もいた。 「背中ぐらいの長さ」と書いているのは私ぐらいだった。 一体どうなっているのかと思い、私は「地面に着くぐらいの長さ」と書いた人に聞いてみた。 すると「それはあくまでも理想であって、半分は冗談」という答えが返ってきた。 「やはりなっ」と思った。まぁ私も冗談だと半分は思っていたが真面目に書いた私が何だかバカらしくなった。 だがしかし、それはあながち冗談ではなかった。 | ||||||||
入学して早くも1ヵ月が経った。学校にももうほぼ慣れ、友達もそこそこできた。 部活は、この学校にはソフトボール部が無いのでバスケットボール部に入ることにした。 私はクラスの中では結構背が高い方(身長165センチ、体重50キロ)だったので、バスケにもそこそこ自信があった。 話は変わって髪の方はどうかというと、今の所、髪を切った人は誰もいなかった。 と言ってもまだ入学式から1ヵ月しか経っていないので、そんなことはあまり気にしなかった。 私は髪はかなり短いけど、髪が伸びるのだけは人一倍早かった。自慢ではないが、1ヵ月でだいたい3センチはほぼ確実に伸びる。 だから私はだいたい月に一度は美容院でカットしてもらうことにしていた。 今は髪が伸びてワックスで髪がなかなか立たなくなっている状態だ。 前髪も目のあたりまで伸びたので、そろそろ美容院に行く頃かなと思っていた。 しばらくすると、いつものように佐藤先生が教室に入ってきた。そして出席をとって日直に日誌を渡した。 あまり気にしてはいなかったが、今日は先生の髪型がいつもと少し違っているように感じた。 後ろでまとめているのは変わりないが、今までと少しまとめ方が変わっているような気がした。 しばらくは先生の髪の長さはあまり気にならなかったが、最近になってまた気になるようになりだした。 今日は時間割変更があったので先生が黒板に変更した時間割を書いた。 書き終えた後、なにやら先生は髪を気にしながら教卓の方をじっと見つめた。 「どうかしたのかな?」と思った瞬間、先生は私たちを呆然とさせるような、とんでもない行動をとった。
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なんと先生はいきなり教卓の上に上り、後ろを向いて自分のまとめてる髪に手をやり、大きなヘアピンを外し始めた。 そして最後のヘアピンを外し、髪を支えていた手を放した瞬間、今まで窮屈そうにまとめられていた大量の髪が、 解放されたかのように一気に下に向かって落ちていった。 髪は、肩、背中、腰を軽々と超え、膝、足首までとどいた。さらにその勢いは止まるくことなく、 自分が立っている教卓よりさらに下にある床の方へ向かっていった。 やがて床に着き、行きどころのなくなった髪は床にどんどん広がっていった。 それはほんの一瞬の出来事だったが、私にはとても長く感じられた。その光景はまるで滝を見ているようだった。 しばらくの間、あまりに急な出来事だったので、みんな口を開けたままシーンと静まりかえっていた。 それもそのはず、高さ1mの教卓の上に立っているのに髪は悠々と教室の床に達している。 それでもまだ髪の長さは余っている。推定で約3mの超ーーーーーーーーーーーロングヘアー。 染めているせいか、全体的に少し茶色かったが、先細りもクセもほとんどなく完璧なさらさらのストレートヘアーだった。 本当に7年間でここまで伸びるものなのか。1年間でどれぐらい伸びているのか。 このまま伸ばし続けたら、一体どれぐらいの長さになるのか。 ここまでくると、もう「恐ろしい」としか言いようがない。 ‥‥‥‥しばらくして、ようやくみんなが我に返り、先生も教卓から下り、ようやく生徒の方を向いた。 前髪も伸ばしているせいか、のっぺらぼう状態だった。というよりも、今の先生はどこから見ても髪しか見えなかった。 しばらく沈黙の状態が続いたが、やがて先生が自分の長くて大量の髪を教卓の上に置いた後、口を開いた。 | ||||||||
「どう、びっくりした?キレイでしょう??みんな私の髪をかなり気にしてるようだったから思い切って下ろしてみたの。」 と先生は言った。さらに「私は1年間で40センチ髪が伸びるから、みんな髪を伸ばそうとしているみたいだけど、 私が髪を切らない限り誰も私の長さには追いつけないよ。だから諦めなさい。」 と付け加えた。本心で言っているのか冗談で言っているのかは分からないが、 それはまるで私達を挑発しているかのように聞こえた。 その時、窓を開けていたので急にもの凄く強い風が教室の中に入ってきた。 当然のように教卓の上に置かれていた大量の髪が一気に横に流れた。 そして全ての髪が空中に浮いて教室の入口の方に向かって一直線に揺れていた。 時折、髪と教室の入口のドアが接触する音が聞こえた。なんとも異様な光景だった。 やがて風はおさまり、先生の髪もゆっくりと床に広がっていった。 するといきなり教室の前の方に座っていた生徒が、床に長々と広がっている髪を触ろうとした。 その瞬間、先生は「触らないで」と強い口調で言った。生徒は驚いて「ごめんなさい」と謝った。 「触るぐらい別にかまわないじゃないか」と私は思ったが、先生はどうやら他人に髪を触られるのを、かなり嫌うらしい。 この時から先生と私達の髪の戦いが始まった。普段は非常に優しい先生だが、髪のことになると、 まるで人が変わったかの様に真剣になる。自分の髪によほどの自信があるのだろう。 そして先生はまた元の髪型に戻し教室を後にした。 しばらくして、クラスの何人かが「いつか絶対先生を超えてみせる」と誓っていた。 その時、とても長く感じた朝のホームルームの終了のチャイムが鳴り響いた。 | ||||||||
あれからまた1ヵ月が経ち、梅雨の6月に入った。 私の髪も前髪は鼻のあたりまで伸び、横も耳が完全に隠れてポニーテールが辛うじてできる長さまで伸びた。 私は髪を切るつもりだったが、美容院には行かず、無意識の内に髪を伸ばしていた。 ワックスで髪を立てることはもう厳しくなったので、今日からは生まれて初めてのポニーテールで登校することにした。 みんなからバカにされるかもしれないが、私としては、これでも十分ロングヘアーだと思っている。 なぜなら2ヵ月以上も髪を伸ばしたのはこれが初めてだからだ。 話は変わって、今月からいよいよ新入生も参加してのクラブ活動が始まる。大抵のクラブは高等部の生徒と混ざって活動する。 従ってバスケ部も高等部の先輩達と練習することになる。 放課後、私は早速バスケ部が練習している体育館へ向かった。体育館に恐る恐る入ってみると、 どこかで見たことのある顔の人がいた。その人の正体は、なんと生徒の中で学園一髪が長いと言われている横田さんがいた。 しかも私と同じバスケ部だっだ。これはたまたまが重なった偶然だ。さすがに今日は部活の時だから髪は後ろでまとめられていた。 そのせいで長さはハッキリとは分からなかったが、おそらく前と同様の長さか、もしくはそれ以上だろうと思われる。 先輩達は「ようこそ」と言って私達新入部員を歓迎してくれた。 今日が最初ということなので、自己紹介の後、私達は先輩達の紅白戦を見学することになった。 やがて紅白戦が終わり、今日の部活が終了した。私は着替えて学校を出ようとした時、「沖田さん?」と声を掛けられた。 (ここで初めて私の名前が出たので紹介します。私の名前は沖田優)振り向くと、その声の主はなんと横田先輩だった。 | ||||||||
なんと先輩は私のことを覚えていた。さらに先輩は「始業式の時、あなた私の髪を見て驚いていたでしょ?」 私は思わず「えっ!?」と言った。「私はあなたのことを覚えているから隠さなくてもいいよ」と先輩は笑いながら言った。 さらに先輩は「始業式の時よりも髪伸びたね。髪伸ばしてるの?」と言った。 私は「一応伸ばしてるけど‥‥‥どこまで伸ばすかは分からないです」と言った。 すると先輩は「じゃあ私みたいに地面に着くぐらいまで伸ばしなよ」と言った。「そこまでは‥‥‥。」と私は答えた。 そこからしばらく沈黙状態が続いたが、先輩が「まっ、いいや!私の家においで!スゴイものを見せてあげる」と言った。 私はその“スゴイもの”というのが気になったのと、特にこの後用事もなかったので、先輩の家にお邪魔することにした。 先輩の家は学校から歩いて15分ぐらいの所にあった。 私は先輩の家に着くまでの間、先輩に私の担任の佐藤先生のことについて聞いてみた。 すると先輩は「あの先生は4年前、私が中1の時、教育実習でこの学校に戻ってきたんだけど、 あの時確か髪はまだ地面に着いてなかったよ。それでもかなり長かったけどね。 あの先生は1年間に髪が40センチ以上も伸びるみたいだからホントに羨ましいなぁ〜」と言った。 何故、そこまで髪を伸ばしているか、ということは先輩も知らないらしい。 そうこう色々話しているうちに先輩の家に着いた。見る限りではかなり立派な家だった。 家に入ると私はいきなり家族のいるリビングへと案内された。 そしてそのリビングの扉を開けた瞬間、そこはもはや別世界だった。
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そこはまるで平安時代にタイムスリップしたかのようだった。そこには髪を引きずっている女の人が、なんと3人もいた。 ここはいったいどこ?私は思わずその場で立ちつくした。先輩が「ただいま〜」と言うと「お姉ちゃんおかえり〜」と返ってきた。 先輩に聞くと、先輩の家は6人家族で2人の妹(中1と高1)と1人の弟(中3)がいるようだ。 「私の家はみんな超ロングヘアーなの!スゴイでしょ?でももう少ししたら、もっとスゴイのが見れるから」と言った。 確かに凄かった。二人の妹さんの髪は、先輩と同じぐらいの長さで、先輩の母親に関しては20センチぐらい床を引きずっていた。 最近、私は髪が超ーーーーーーー長い人を結構見てきているので、だんだん見慣れてきた。 しかしこれよりスゴイのって一体どんなものなのか?凄く気になった。 しばらくすると、誰かが帰ってきてリビングに入ってきた。先輩の弟さんのようだ。 弟さんも髪を伸ばしているようで、ポニーテールにしていた。見た感じでは私よりも髪は少し長いような感じだった。 すると、弟さんは背負っていたリュックサックから、何やら黒くて長いものを引っ張り出した。 それはかなり長かった。一体何なんだろうと思い、その黒いものをよ〜く見てみると、それは何と“髪”だった。 そして弟さんはポニーテールをほどき、髪をクシで解いた。その仕草は女の子さながらだった。 一番驚いたのは弟さんの髪の長さだ。立った状態でも50センチ近く引きずっていて、家族の中で一番長いそうだ。 さらに弟さんの顔はニキビ1つないつるつるの肌、髪はさらさらの超ーーーーーーロングヘアーで、 女の子と言われても全然おかしくはなかった。私は男の子で髪を引きずっている人がこの世にいるとは思わなかった。 男の子なのにどうしてそこまで髪を伸ばすのか?私は不思議でしかたがなかった。 私はしばらくの間、弟さんの方を見ていた。すると、弟さんが髪を引きずりながら私の方へ歩いて来た。
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「姉ちゃんの友達ですか??初めまして!弟の和也です!」 いきなり弟さんは私に話し掛けてきたので、私は少し戸惑いながらも「こちらこそ!」と言った。 ‘弟さん’といっても私より2つ年上だ。和也さん(これからは‘弟さん’ではなく、‘和也さん’と呼ぶ)は、 髪の短い私に興味を示したのか2階にある自分の部屋に私を連れて行った。 その時も和也さんは髪を下ろして引きずっていたので、階段を上がる時、私は和也さんの髪を踏みそうになった。 急に連れて行かれたので私は和也さんに「私に何か用ですか??」と恐る恐る言った。 すると和也さんは椅子に座りながら自分の長〜〜〜い髪を前に持ってきて「どう?この髪?男の子のわりには綺麗でしょ?」と 自慢げに私に髪を見せつけてきた。私は何か悔しかったので「そうですね」と無愛想に答えた。 しばらく沈黙が続いた後、和也さんは「君は今、髪伸ばしてるの?」と聞いてきた。 私は「一応伸ばしてるけど、どこまで伸ばすかはまだ分かりません」と言うと、 「最近超ロングヘアーの女の子が減っているからなぁ‥‥‥まぁ俺の理想の彼女は最低でも地面に着くぐらいの長い髪がいいな〜」 と和也さんは笑いながら言った。 私は思わず、「どうして男の子なのにそこまで髪を伸ばしてるいるのですか??」と聞いた。 すると和也さんは「男の子なのにってどういうこと??男の子が髪を伸ばしたらいけないなんて誰が決めた??」と 逆に聞き返された。私は「いえ、別にそんなことは‥‥‥‥。」と言った。 すると和也さんは、いきなり地面に座って、自分の机の引き出しからクシを取り出して私に渡し、 「俺の髪を解いてポニーテールにしてくれない??」と頼んだ。 さらに和也さんは「あと髪を伸ばしてるもう一つの理由は、裸になった時、髪が肩や背中にさらさらっと流れる感触が最高なんだ。 キミはまだ髪は短いけど、絶対地面‥‥‥いやっ、世界一のロングヘアーになるんだよ」と言った。 私は無言で和也さんの髪を解いた。男の子の髪を解いたのは、もちろんこれが初めてだ。 あまりにさらさらだったので、髪を解く必要はほとんど無いように感じた。 また、和也さんの髪があまりにも長いため、ポニーテールにするのも一苦労だった。 和也さんが私を自分の部屋に呼んだのは、どうやら私に「髪を伸ばすべきだ!」と言いたかったかららしい。 その後、「夕飯食べていかない??」と先輩や妹さんに誘われたが、もう結構夜遅くなっていたので、 私は和也さんに頼まれた私のメールアドレスを教えて家に帰ることにした。
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中学生活最初の夏休みに入った。私の学校は私立なので夏休みは8月1日からだ。 あれから髪も長くなり、前髪は顔を覆うぐらいで、後ろは肩下ぐらいまで伸びた。 これでポニーテールだけでなく、三つ編みもできるようになった。 ここまで伸びると、とりあえずもう男の子と間違われこともないだろう。 しかし世間からしてみれば、この長さはまだまだセミロングに過ぎない。 私はこの頃から本気で髪を伸ばそうと思った。でもこの頃は、まだ腰に届く程度でいいと思っていた。 ちなみに今の髪型は前髪は下ろした状態で、真ん中で左右に分けて耳に掛けていて、後ろは今まで通りポニーテールにしている。 耳に掛けていた前髪が落ちてきて、顔に掛かる瞬間は何とも言えない気分だ。 話は変わって、今日は4年前に福岡に引っ越した仲の良かった友達が家に遊びに来る日だ。 (ちなみにここは愛知県)その友達の名前は山下未来、私の家に1泊していく予定だ。 1時頃に到着するという電話があったので私は「もうそろそろ来るかな!たぶん私の髪を見たら一瞬驚くだろうなぁ」と思った。 私は小学校の時も、もちろん超ショートカットで有名だった。 恥ずかしながら、私はもう既に自分が‘一人前のロングヘアー’だと思いこんでいた。 ちなみに当時の未来ちゃんの髪の長さは、当時の私ほど短くは無かったがショートヘアーだった。 今では私の方が絶対に髪が長いと思っていた。家に来たらまず、この長い前髪を見せつけようと思った。 しかし現実は全く逆だった。‥‥‥そうこう思っているうちに呼び鈴が鳴って、未来ちゃんが家に到着した。 私は早速玄関を開けた。そこには未来ちゃんの両親と未来ちゃんが立っていた。 私は一瞬、本当に未来ちゃんかどうか分からなかった。それもそのはずで4年前に比べてかなり風貌が変わっていた。 まだ中学1年だというのに髪が少し茶色になっていて、ピアスも付けていた。 ぱっと見た感じ、未来ちゃんも髪を伸ばしているようで私と同じぐらいの長さのように感じた。 私は自慢するつもりでいたけど、「これじゃあ自慢にならないなっ」と諦めた。 ただ、私が少し気になったのは髪の先が服の中に入っていて、若干、背中が膨らんでいるように感じた。 まぁそれでも「私と同じぐらいか、それとも私よりも少し長いぐらいかな」と思っていたので、そこまで深く気にはならなかった。 その服の中に大量の髪が入っているとも知らずに。
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とりあえず未来ちゃんと未来ちゃんの両親を家に入れた。 未来ちゃんの両親は私の親のいるリビングに、未来ちゃんは私の部屋に案内した。 まず私は「久しぶりっ!元気にしてた?」と言った。すると未来ちゃんはいきなり「髪伸びた?結構似合ってるねっ!」と言った。 私は「それはお互い様だよ!未来ちゃんも私と同じぐらいの長さだね!どっちが先に髪が腰に着くか勝負かな!」と冗談混じり言うと、 未来ちゃんは「残念ながらその勝負は私の完勝なんだよね〜」と言った。私は「えっ!?」と言った後、あることに気付いた。 それは未来ちゃんの履いてるジーパンの裾から何やら茶色っぽい髪の毛のようなものが出ていて靴下まで届いていた。 私は「もしや」と思いながら、未来ちゃんにそれは何か聞いてみた。 すると未来ちゃんは自慢気な顔をして、「私の髪をゆっくり引っ張ってみて!」と言った。 私はとりあえず未来ちゃんの服の襟元から髪を少しずつ引っ張り上げた。 すると引っ張っても引っ張っても髪が出てくるではないか!全ての髪を引っ張り出した時には、 もう未来ちゃんの体は髪で覆われていて足元の方しか見えなかった。髪先は地面にちょうど着いていた。 私はもちろん未来ちゃんの髪の長さにも驚いたが、それ以外にも驚いたことがあった。 最近、どうしてこんなに超ーーーーロングヘアーが流行っているのか、これは全国的なものなのか、 それとも地域的なブームなのか。その時、私はまるで自分だけが取り残されているかのように感じた。 話は元に戻って、私が髪を全部引っ張り出した後、未来ちゃんは自分の髪をいきなり窓の外に放り出した。 すると未来ちゃんはしばらく外の景色を眺めながら 「私の夢は髪がこの2階から下の庭に着くことだよ!今度ここに来る時には絶対そこまで伸ばしてみせるから!!」と 力強く言った。
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