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第1〜6編は、 “第1部” をご参照のこと。


< 目   次 >
第 7 編   .......2001.6.16(Vol.209)
第 8 編   .......2001.7.6(Vol.214)
第 9 編   .......2001.8.14(Vol.226)
 
ご  感  想
編集・発行者からの御礼


第10〜14編は、 “第3部”

第15〜19編は、 “第4部”

第20〜23編は、 “第5部”

第24〜26編は、 “第6部”

第27〜31編は、 “第7部”

第32編以降は、 “第8部” をご参照のこと。







2001.6.16(Vol.209) 初出___Cont.No.pon07    第8編へ 目次へトップへ

電車に乗りこんでからも、私たちは絡まった髪を注意深く解いた。
  中村「でもすごいねえ、キミたちの髪って」「風が吹いたら、あんなふうになるんだね」
  美咲「いつもだったら電車が入ってくる前に、ちゃんと髪を手でおさえているんですけど」
  ゆかり「そうよね。でもさっきは話に夢中で...」
  優子「美咲ったら、髪をおさえないでスカートばかり気にしてるんだもん」
  ゆかり「そうよ、美咲の髪が一番絡んでたんだからねー」
  美咲「ごめんごめん。スカートを短くしすぎたのが悪かったのかなあ」

伏見駅から乗車した女学院生の髪の長さに、乗客たちは驚きを隠せないようだ。普通では ないところが彼女たちの強烈な個性と言えるだろう。
あいにく席が空いていなかったので、四人とも車内で立っていた。
美咲さんは、私と友人の顔を交互に見ながら話すので、 顔を左右に動かすたびに座っている乗客の腕や顔に長い黒髪が触れる。
それを見かねた私は、美咲さんの長い黒髪を片手でたくし上げて手元に引き寄せた。そして彼女の髪を握っ たままで、乗客に頭をさげてお詫びをした。
しばらくの間、私は美咲さんの艶やかな黒髪 をしっかりと握りしめていた。測定会の時に味わった至福の時が蘇ってきた。とろけるよ うな柔らかい感触。このまま時間が止まればいいのにと思った。
ゆかりさんと優子さん が、話すことに夢中になっていた美咲さんに、乗客に迷惑をかけていることを伝えた。彼 女はやっと気がついて、乗客に申し訳なさそうに謝った。その乗客は人の良さそうな中年 女性で、それがきっかけで彼女たちと長い髪について色々と会話を交わすようになった。
乗客は彼女たちの髪を興味深げに触りながら、彼女自身の学生時代に想いを馳せていたの かもしれない。終着の京都駅までそのような調子で話しがはずんでいた。


(ここからしばらくは、中村記者の言葉だけ赤文字といたします。)


京都に到着してから、私たちは目的のお店に向かって歩き出した。
  美咲「中村さん、さっきはすみませんでした。私、話に夢中になって全然気がつかなくて」
  中村「今回は理解ある方だったのでよかったけど、なかには不愉快に感じる人もいるから、エチケット
      として気をつけようね」
     「それに長い黒髪の素晴らしさを、一人でも多くの人に理解してもらわないといけないからね」
  ゆかり「そうよ美咲」
  美咲「反省してま〜す」「と言うことで、早くケーキ屋さんに行きましょうよ」
  優子「相変わらず美咲はいい性格してるよ」

彼女たちの案内でたどり着いたのは、一流ホテルの中にあるケーキバイキングであった。
席に荷物を置くやいなや、三人揃ってケーキを取りに行ってしまった。美咲さんが適当に 私の分まで見繕って持ってきてくれた。女の子が集まれば、これほどまでに賑やかなの か。おしゃべりは延々と続いている。よくこんなに話すことがあるものだなあと感心して しまう。ただ聞いているだけでも取材が出来るので、こちらとしては非常に楽だ。

  ゆかり「ところで美咲、今日の測定会はどうだったの?」
  美咲「ほらっ、認定証もらったよ、やっと念願のK認定
普通の学生証は白い免許証サイズのカードなのであるが、K認定をもらうと学生証がスクー ルカラーのワインレッドになる。この色がコンマ・ナインだと銅色。FLだと銀色。そし てSL認定をもらうとゴールドカードになるわけである。美咲さんが嬉しそうにワイン レッドの学生証を私に見せてくれた。
  中村「優子さんとゆかりさんは、測定会はまだなの?」
  優子「いいえ、私たちは昨日終わりました」
  ゆかり「美咲のクラスだけが今日だったんです」
  中村「なるほど、一度に全員の測定はできないからね」
  美咲「ところでさあ、今日の測定会で、最後の色艶と触感の審査...」
     「あのときに、私の髪よりも脚ばかり見ている人がいたのよ」「ちょっとエッチだと思わない?」
  優子「でもそのミニスカじゃ、仕方がないんじゃない」
  ゆかり「髪じゃなくて、ミニスカで認定もらったんじゃないの?」
  美咲「ちがうよ。ちゃんと膝まであったんだから」
一瞬私のことかと思って内心ドキドキしながら話を聞いていた。そしてあまり深入りされ る前に話題を変えようと思った。


  中村「ところで色々とみんなのことを取材させてもらいたいんだけど」
  生徒たち「もっちろん、オッケーですよっ!」
さすがに甘いものには目がない三人である。長い髪を後ろで一つに束ねて、ケーキが大切 な髪につかないようにして、美味しそうなケーキを口に運んでいる。
  中村「それじゃ、まずはその長い黒髪についての想いを聞かせてほしいなあ」
すかさず話してくれたのは美咲さんだった。彼女は明るくて活発な女の子のようである。
  美咲「私は小学生の頃からすっごくお転婆で、男の子と一緒になって遊んでいました」
     「そんな私を見て、両親が髪を伸ばさせたんです。5年生になった頃からかなあ。それまでは
      ずっとショートカットでした。少しでも女の子らしくなるかもしれないと思ったんでしょうね」
  中村「それからずーっと切らずに伸ばしてるの?」
  美咲「はい。それに両親がどうしても私を髪女に入学させたくて、塾に通って勉強させられました」
     「実際に髪を伸ばしてみると、自分で言うのもヘンなんですけど、我ながら綺麗な髪だなって...」
     「それで中学から髪女に入って、ずっと伸ばし続けています。毛先を揃えることはありますけど」
  優子「私も美咲と同じく中学からこの学校に通っています」
     「童話の『人魚姫』の長い髪に憧れて、小さい頃から髪を伸ばしていました」
     「母はいつも切りなさい、切りなさいってうるさいんですよ」
     「でも人魚姫のような長い髪になるまで意地でも切らないと決めていましたから」
     「いつか母も私の頑固さに根負けして、髪を切れって言わなくなりました」
  ゆかり「私は両親がすごくロングヘアーが好きなんです」
      「母が小さい頃に髪を伸ばせなかったので、その夢を私に託したのでしょうね」
      「それに父も私の長い黒髪が大好きで、絶対に切ったらダメだって言うんですよ」

  中村「ご両親が、長い髪に対して理解があるといいねえ」「それでこんなに長く伸ばせるんだね」
     「でも、その長い髪...、いつまで伸ばし続けるの?
思った通り、私の質問に美咲さんが真っ先に反応した。
  美咲「絶対に聞かれるんですよ、そのこと」
     「まわりの人たちは切らなきゃいけないって思っているし」
     「考えてみたら、髪を伸ばすのも切るのも自由なんですよ」
     「でも、手入れが大変だとか日常生活で不便だとか...」
     「周りの人たちは色々と理由をつけて髪を切らせようとするんです」
  優子「そうよね。いつか切ることを期待しているような言い方をされると腹が立って」
     「うちの両親は、すごく世間体を気にするの」
     「みんなと同じでないと悪いことをしているように思っているところがあって」
     「だから髪も同じ。こんなに長いと近所でも目立つし、娘の髪のことを聞かれるのが嫌みたい」
  美咲「そんな人が多いと思います」
     「今はもう慣れたけど、外出すると周りの目が気になって疲れてしまうこともあったから」
     「好意的に見てくれる場合はいいんだけど、中には批判的な人もいるしね」
  ゆかり「私たちの先輩も社会に出ると苦労していると思います」
      「昔からの農耕民族意識で、みんなと違うことをすることがイコール悪なのよね」
      「そんな習慣が受け継がれて、万事がみんなと同じでないと人は安心できないみたい」
      「人と違ったことをすることは、すごく勇気がいることなの」
      「大人たちは個性を認めないクセに、若者には個性がないって言われてもねえ...」

  中村「だから髪を長く伸ばすことも、風当たりが強いというわけだね」
  美咲「そうなんです。でも私たち髪女生が世間の偏見をなくしていく努力をすべきだと思っています」
  ゆかり「21世紀になって、ようやく今までと違う価値観が認められ始めたようですけど」
      「でも、まだまだ古い考え方が支配していると思います」
  中村「そうだね。実は私も最初は驚いたよ。君たちの登校風景を目の当たりにした時はね」
     「あんな長い髪をしている女性を街で見かけることなんてないから」
     「でも、みんなに接して、測定会で長い黒髪に魅せられて考え方が変わったよ」
  優子「わーっ、うれしい! 中村さんのような人がもっと大勢いてくれたらいいのになあ」
  ゆかり「そうよね。でもこれからよ」
      「私たちが社会で活躍するようになると、必ず人々の考え方が変わると思うの」
  中村「みんなは長い黒髪を最高の女性美だと考えているんだよね」
  美咲「もちろんですよ」「これからも髪長憲法をずっと守っていくつもりです!」
  中村「黒髪主権・基本的直毛の原則、それにえーっと、あれっ? もう一つは何だったかなあ」
  美咲「膝下主義ですよ、ほらっ!!」
美咲さんは膝下まで伸びた自分の長〜〜〜〜〜い黒髪を手に持って、それを私の目の前で 揺らして見せた。
  中村「ああ、そうだったね」
     「しかし、若い女性たちの多くは茶髪で街を歩いているよね。あんな女性をどう思う?
  優子あの女の子たちの気持ちがわからないわ
  美咲あんなの最低よ。自分では綺麗になったつもりでしょうけど、日本人には似合わないって!」
     「それに髪を薬品みたいなやつで染めて、ドライヤーでビュンビュンやって傷めつけて」
     「あれだけ髪をボロボロにして平気な顔をしてるのって信じられないよ」
     「5年後、10年後に見るも無惨になった自分の髪を触りながら、絶対に今やっていることを後悔
      すると思うよ」


  中村「みんな黒髪の美しさに信念を持っているんだね」
     「と言うことは、このまま将来も髪を伸ばし続けるってことだよね
  美咲「当然です! 毛先は揃えることはあると思うけど、ずーっと伸ばすよ私
  優子「私は卒業したら切ろうかなあ...」
  美咲「え〜、ホントに切るの?」
  優子「ウソよ。でも膝かふくらはぎくらいの長さを保っていくかもしれない
  ゆかり「ここまで伸びたら私、切る勇気ないよ
      「だって、もうこんなに引きずってるから」
  中村「それを聞いて、髪長ファンの私としても心強いよ」
  美咲「えっ、今日一日で私たちのファンになったんですか?」
  中村「もちろん!! 特に美咲さんの髪を触ってからはね」
  優子「へーえ、美咲の髪は中村さんのお気に入りなんだ」
  ゆかり「どんなところが気に入ったんですか?」
  中村「真剣に聞かれると恥ずかしいんだけど、美咲さんの髪を手に持ったときの感触が...」
  ゆかり「感触が...どうなんですか?」
  中村「いや、その...、感触が手の中でとろけそうなほど柔らかいんだよ」
  美咲「うわーっ、うれしい!そんなに誉めてもらって」
     「そんなこと、今まで言われたことないもん」
  優子「美咲、中村さんに触らせてあげたら、そのとろけるような髪」
  美咲「何か照れるなあ...」
一皿目のケーキを食べ終えた美咲さんはリボンで一つに束ねていた髪を解き、右手で髪の 束を前にもってきた。
そして両手で長〜〜〜〜〜い黒髪をマフラーのようにして、私の首 に幾重にも掛けてくれた。ほのかな髪の香りが鼻をくすぐり、天使のような感触が私の心 まで包み込んでくれた。

  中村「美咲さん、何だか天国にいるような気分だよ」
私は美咲さんの髪を両手で交互に撫でながら、その感触に酔った。
それを見ていた優子さ んとゆかりさんまでもが、束ねていた髪を解いて、同じように私の首と肩に掛けてくれた。
美咲さんの髪の上から、優子さんの「コンマ・ナインヘアー」ゆかりさんの「FLヘ アー」が重なり、髪のコートを着ているような姿になってしまった。周りにいる人たちの 目も気にせず、大胆に超髪長シャワーを満喫した。
  中村「優子さんの髪は少し太めだけど、ボリュームがあって柔らかいねえ
     「ゆかりさんの髪は細いんだけど、コシがあってしなやかだ
  優子「そうなんです。ちょっと太めなんです、私の髪」
     「だから、雨の日なんか、どうしてもまとまりが悪くって」
  ゆかり「私のはすっごく長いんだけど、もう少しボリュームがあったらいいなと思うんですけどね」
  中村「いやいや、二人とも素敵だよ」
  ゆかり「でも、中村さんは美咲が一番なのよね〜」
  中村「いや、その...みんな髪質は違うけど、そんなに差はないよ」
  優子「中村さんたら、無理しちゃって。いいのよ、正直に言っても」
  ゆかり「そうよ、だって長い黒髪を心から好きになってもらえて、私たち、本当に嬉しいんですから」
  中村「うん、そうだね。長さはゆかりさんにかなわないし、ボリュームは優子さんにかなわない」
     「でも毛先まで水分量があって艶々しているし、しなやかさは一番だと思うね
  美咲「わーっ、もう最高!! ホントに嬉しい。でも、長い黒髪はどれも素敵でしょ?」
  中村「もちろんだよ!!」
  美咲「外を歩いていると、すれ違った人は必ず振り向いてくれるんですよ」
  優子「そうそう、そしてすれ違った後から『うわ〜』とか『長〜〜〜〜〜い』とか、声がするのよね」
  ゆかり「あれが快感なのよ」
  中村「そりゃ、こんなに髪が長いと誰だって振り向いて見るよ」
  美咲「これが茶髪の女の子だったら、みんな振り向く?
  ゆかり「誰も振り向かないよ」「あんな髪なんか魅力ないもん
  優子「そうよねえ。長い黒髪は何もしなくても、そのままで美しいものなのよね」


  中村「街で注目されるのは当然だと思うんだけど、逆に髪が長くて困ることはある?」
  美咲「あるある!大ありです」
  中村「大体は想像つくけど、例えばどんな?」
  美咲「やっぱりお手入れかな」「朝、出かける前が一番大変なんです」
  優子「私もそうだけど、みんな30分から1時間くらいかけてるんじゃないかな」
  ゆかり「ブラッシングを手っ取り早くするためには、寝る時に髪をきちんとしておくことね」
  中村「寝る前に何かするの?」
  ゆかり「私の場合は寝る前に髪を三つ編みにするんです」
      「クセがつかないようにルーズに編んで、寝ている間に髪がもつれないようにしておくんです」
  美咲「私は枕元に、そっと髪を幾重にも折りたたんで置いています」
     「すごく疲れている時は、それをしないで寝てしまうこともあったんですけど、もう大変」
     「朝、起きようと思ったら、体中にクモの巣が絡まったように髪が巻きついちゃって」
  中村「そうすると朝寝坊した時はパニック状態だね」
  優子「髪女生はみんな早起きだと思いますよ」「でも寝過ごした時は朝ごはん抜きよね」
  中村「そりゃまずいよ。朝はちゃんと食べなければ」
     「そんな時は家族の誰かに手伝ってもらえないの?」
  美咲「うちでは弟が時々手伝ってくれます」
  ゆかり「え〜っ、美咲の弟って何年生だった?」
  美咲「小6よ」
  中村「美咲さんの弟クンは、やはり髪長ファンなのかなあ?」
  美咲「最近目覚めたみたいなんですよ」「この前もクラスの友達を5人も連れてきてね」
  優子「ひょっとして、その長〜〜〜〜〜い髪を触らせてもらうために?」
  美咲「そうなの。弟が私の部屋まで来たの」
     「ドアを開けたら、友達の男の子たちがブラシを手に持って並んでるのよ」
  優子「可愛いじゃない、その男の子たち」
  美咲「弟の顔をつぶすとかわいそうだと思って、一人ずつブラッシングさせてあげたわ
  ゆかり「いいとこあるじゃない」
  中村「弟クンにしてみれば、お姉さんの長い黒髪は自慢なんだね」
  優子「いいなあ、そんな弟がいて。うちは兄貴がいるんだけど、全く興味ないみたいなの」
  美咲「長い髪に?」
  優子「うん。今、大学の2回生なんだけど、付き合っている彼女はショートカットだもん」
  中村「それじゃ、お兄さんは妹の長い黒髪を見て何も言わないの?」
  優子「長すぎて気味が悪いだって。全くわかってないんだから」
     「でも兄貴の彼女がうちに遊びに来た時は、すっごく興味持ってくれたんです
     「兄貴そっちのけで、私の髪を触りながら『すごい、キレイ、長〜い』の連発」
     「デートの時も私の髪のことばかり聞かれるみたいで、兄貴もちょっとご機嫌ななめみたい」
  中村「そうか、女性から見ても魅力的で羨ましいのかもしれないね」

  ゆかり「うちは妹がいるんですけど、お互いに髪をブラッシングするんです
  中村「それはいいねえ。妹さんも髪が長いの?」
  ゆかり「ええ。髪女に通ってます。今、中等部の1年ですけど」
  中村「姉妹そろって髪女生なのか。それはすごいねえ」
  ゆかり「妹もFL認定持ってますよ!
  美咲「髪長姉妹ね」
  中村「すると妹さんも髪、引きずってるの?」
  ゆかり「そうなんです。いつか妹に追い越されそう」
  優子「へ〜えっ、そんなに長いの?!」
  ゆかり「うん、伸びるスピードが私より速いのよ」
  優子「今、どれくらい?」
  ゆかり「この前の測定会で155cmだったようなの
     「ちょっとショックでさあ」
  美咲「ええ?何がショックなのよ」
  ゆかり「身長も髪の長さも、もうすぐ追い越されそうだもん」
      「妹のほうが背が高いなんて、カッコつかないよ」
  優子「そんなの気にしない、気にしない。ゆかりは小さくて可愛いんだから、それでいいよ」
  美咲「そうよ、妹は妹、ゆかりはゆかりよ」
  中村「みんなそれぞれ個性があって、いろんな美しさがあって、それでいいんじゃないか」
     「他の女の子たちにはない、すごーーく魅力的なものをもっているんだから」
  美咲「そうよね、もっと自信もたないとね!」


  中村「朝、出かける時も大変だけど、髪を洗って乾かすのはもっと大変じゃないのかなあ?」
  ゆかり「でも、それほどでもないんですよ」
  優子「髪女生は、授業で長い黒髪を健康に保つためのヘアケアを習うんです」
  ゆかり「パーシャルよね、パーシャル」
  中村「えっ、パーシャル?」
  美咲「部分洗いのことなんです」「こんなに髪が長いと、洗うだけでも大変だし、その上乾かすとなる
       と更に時間がかかってしまうから」
  優子「髪全体を洗うんじゃなくて、頭部のところだけを洗う方法なんです
  ゆかり「私のように身長よりも長い髪の子は、この方法だと短時間で済むし、プライベートの時間もし
       っかり確保できるので嬉しいですね」
  中村「具体的にはどんなふうにするの?」
  美咲「髪を綺麗に伸ばすためには地肌を清潔に保つことが大切なんだそうです」
     「特に髪が長いと、ついつい洗うのが面倒になって脂が毛穴にたまったり、地肌が不潔になって
      しまうんです」
     「だから少なくとも2日に1回はシャンプーしています」
  優子「髪を洗う時には防水性の「髪袋」に肩より長い部分の髪を入れて、頭部だけを洗うんです」
  ゆかり「そして週に1回、週末に肩より長い部分を洗ってトリートメントをするんです」
  中村「へーえ、それなら時間も短くて済むし、負担もそれほどではないね」
  美咲「長い髪を維持するのも大変ですからね。色々と工夫しなくっちゃ」


 京都女学院は、設立当初から付属の機関として、「毛髪研究所」を設立している。ここ では、生徒たちの長い黒髪を美しく保つためのヘアケアについての研究が行われている。
研究成果は、初等部から高等部の授業に生かされている。例えば初等部では「ヘアケア」 の授業が月1回行われている。これから髪を長く、そして美しく伸ばしていくために必要 な知識や、日頃の手入れなどについて学んでいる。中等部では「女性学」としてカリキュ ラムに組み込まれており、更に掘り下げて学習することになる。これらの授業を澤田学長 自らが担当している。一人ひとりの生徒の髪に関して、こと細かに把握しているのも当然 である。
また、「髪袋」や吸水性に優れたタオルの開発なども行っている。
教職員のほと んどが毛髪診断士の資格を持っているが、その学習や資格取得後の研修などもこの施設で 実施している。
この「毛髪研究所」を核として、更なる発展を目指して組織改革を計画し ているという。京都女学院創立10周年記念行事として、学内のプロジェクトチームが発 足したと聞いているので、この件については澤田学長の取材で明らかにしていきたいと 思っている。


  美咲「ところで中村さん、桜葉先輩のこと、何か取材なさいましたか?」
  中村「今日一日彼女に学内を案内してもらったけど、個人的な取材はしていないなあ」
     「でも個人的には、あの桁外れに長い黒髪には非常に興味があるんだけどねえ」
  美咲「すっごいものがあるんですよ!」「中村さんが超感激するようなものが」
  中村「どんなものかなあ? そんな小出しにしないで教えてよ」
  美咲「優子、アレ持ってる?」
  優子「アレね!」
  美咲「そう、アレ!」
  中村「そのアレはいいから、早く見せてよ」「おじさんをからかうのもいいけどさあ」
  優子「コレなんですよ。桜葉先輩が学校案内のパンフレットに載ってるんです」
  中村「これは来年受験する生徒向けのパンフレットだよね。この時期にもう印刷しているのか」
  美咲「中村さん、その次のページです」
  中村「え〜〜〜〜〜〜〜〜っ!  ふぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
     「こ、こ、これっ、強烈やーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
     「長ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
                ーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」


 三人ともニコニコしながら興味深そうに私の顔を覗きこんでいる。まさしく理愛さん だ。この写真を見た瞬間、全身に電流が走り、体中の血液がある部分めがけて一気に流れ 込んでいった。火山が今にも噴火して、マグマが勢いよく噴出しそうである。
私は彼女た ちに興奮した時の「男の変化」を悟られまいと必死にこらえていた。
何という妖艶な芸術 だろうか。この女性美の極致を読者諸氏にどのように伝えようか。
あまりの衝撃に言葉が 見つからない。これぞ京都女学院が誇るリーサル・ウェポンだ!!!


ご 感 想編集・発行者からの御礼







2001.7.6(Vol.214) 初出___Cont.No.pon08    第9編へ 目次へトップへ

  何という長さなんだ!! まさに究極のロングヘアーだ。
いくら何でも、私はこれほどまでの長さに、全く免疫というものを持ち合わせていなかった。 目の前に広がる挑発的な黒髪に、完膚無きまでに打ちのめされてしまった。
もう一度、目を凝らして見る。確かに理愛さんだ。素晴らしい。本当に素晴らしい!!  他に言葉はないのか。自分自身がじれったく感じてしまう。 こんな言葉さえも、目の前に広がる 圧倒的な長さの前では陳腐に響く。これ以外にどのような言葉をもってして、この 感動を言い表せばいいというのか。パンフレットを握り締める手に、いつの間にか じっとりと汗が浮かんできた。


(ここからしばらくは、中村記者の言葉だけ赤文字といたします。)


  美咲「どうですか? 中村さん」
  中村「........」
  美咲「中村さんてばー」
  中村「えっ? ああゴメン。すっかりこの写真に引きこまれてしまったよ」
     「今まで数え切れないくらいの報道写真を見てきた私だけど、これほどインパクトがある写真
      は生まれて初めてだ」
  ゆかり「そうでしょ。最初に見た時には私もすごく感動しましたよ!」
  優子「こんなに長いと大変だろうなあ、髪のお手入れ」
  ゆかり「そうよね、私も結構大変なんだけど、その倍以上に大変よ」
  美咲「2年くらい前だったかなあ、先輩の家に遊びに行ったことがあるの」
     「その時にあの超長い黒髪のブラッシングを手伝わせてもらったのよ」
  中村「さぞ大変だっただろうね」
  美咲「すごいですよ! あの長い黒髪を3つくらいの部分に分けて、順番に梳かしていくんです」
  ゆかり「それって、毛先の方と真中の方と頭部に近い方みたいな感じ?」
  美咲「そうなのよ。だから全部梳かし終えるのに30分くらいかかったかな
     「手触りからして違うのよ、先輩の髪は。私なんて遠く及ばないって感じ」
     「それからブラッシングの時に抜けた髪は大切に保管してあったわ」
  中村「で、その後はどんなふうに髪をまとめるのかなあ」
  美咲「今日のスタイルみたいに、二つ折りにしたり三つ折りにしたり。たまには頭の上でまとめる
      こともあるみたいですよ」
  中村「あの髪、相当の長さなんだろうねえ」
  優子「4メートルくらいあるんじゃない?」
  ゆかり「いくら何でもそんなに長くないよ」
  美咲「先輩もよくわからないみたいなんです」
  中村「よくわからないって?」
  美咲「高等部の頃は測定会があったから、いつも髪の状態は把握していたけど、大学ではそれもな
      いので、詳しくはわからないそうなんです」
  中村「でも、今日のヘアースタイルを見ると、身長の2倍はあるんじゃないかなあ
  優子「そうよねえ。それにしてもすごいわ!」
  美咲「高等部の頃は、年間の髪長クイーンを3年連続で受賞したそうなんです」
  中村「そりゃ大したもんだ。もうぶっちぎり状態だね」
  ゆかり「長さもすごいけど、あの艶は別格よね」
  優子「最強のキューティクルに守られてるって感じね」「羨ましいな〜」
     「毛先まで髪の傷みが全くなくて、絹のようにしなやかで艶々だもん」
  美咲「おまけに全く先細りしていないし、あの圧倒的なボリュームは真似できないよね」
  ゆかり「あれでワンレンだったら完璧よね」
  中村「そうだね。あの長さのワンレンでのっぺらぼうなんかされたら、卒倒してしまいそうだよ」
     「あの前髪...」
  美咲「えっ、前髪がどうかしたんですか?」
  中村「いや、何でもないよ...」

この後もしばらくの間、理愛さんの髪についての話題で盛り上がった。
読者諸氏も パンフレットに掲載されている彼女の写真が非常に気になるところではなかろう か。それらはパンフレットの見開き2ページに掲載されていた。
うち1枚は大学の キャンパスの2階フロアーから理愛さんが手すりに寄りかかり、そこから自慢の 黒髪を1階フロアーへ大胆に垂らしているショットである。理愛さんの 長〜〜〜〜〜い黒髪の先を、1階のフロアーで触れることができそうなほどに伸び ている。漆黒の滝が、一気に渓谷へ流れ落ちるような豪快さである。しかも艶やか な黒髪が一糸乱れずに流れ落ちているその様子を見ていると、とても本物の髪だと 誰が信じられようか。彼女の一瞬の姿を捉えた写真から、解いた髪が頭上から波う ちながら落ちていく躍動感が伝わってくるのである。
そしてもう1枚は、階段の 踊り場で後ろを向いて立ち、こちらを振り返りながら微笑む彼女の姿である。背中 一面に広がる豊かな黒髪の先が、床までこぼれ落ち、更に階段の5段下のところ まで届いている。
20年間伸ばしつづけた彼女自身の黒髪の魅力を、これほどまでに 見せつけている光景は他にはあるまい。まさに京都女学院を代表するプリンセスの 魅力を、余すところなく伝える写真であると言えるだろう。早速このパンフレット について、澤田学長に話しを聞こうと思った。


  美咲「あ〜、美味しかった」
  優子「もうお腹いっぱい」
  ゆかり「久しぶりに食べ過ぎちゃったみたい」「体重計が恐怖だなあ」
  中村「まあ、たまにはいいじゃないか」
     「ところで来週から学年末試験だと聞いているけど、勉強の方は大丈夫なのかい?」
  美咲「せっかくいい気分になっているところなのに、嫌なことを思い出させるんだから」
  ゆかり「あ〜あ、体重計より憂鬱だなー」
  優子「でも学生だから仕方ないよ。やるしかない!」「それが終われば春休みだしね」
  美咲「そうよ。それを励みに頑張るしかないよ」
  中村「その春休みだけど、みんなは何か予定でもあるの?」
  優子「私は旅行にでも行こうかなと思っています」「だって来年は大学受験で遊べないし」
  美咲「私はバイトです」
  ゆかり「いいなあ、みんな決まっていて」「私はまだ決めてないよ」
  優子「たまにはのんびりしたら」「私はお正月もバイトだったから、春はゆっくりするつもりよ」
  中村「優子さんは正月にどんなバイトをしたの?」
  優子「お稲荷さんで巫女さんのバイトをやりました」
  中村「お稲荷さんて言うと、あの伏見稲荷大社だよね」
  優子「ええ、そうです」「あの巫女さんの衣装を着てみたくって」
  美咲「その長い黒髪が役立ったんじゃない?」
  優子「もっちろん! つけ毛なしでOKだもん。それにつけ毛をしている人よりも長いしね
  中村「そうか、なるほどね」
  ゆかり「いいなあ。私もあの巫女さんの衣装に憧れてたのに...」
  中村「ゆかりさんは巫女さんになれなかったの?」
  ゆかり「はい。髪が長過ぎるって言われて断られたんです
  美咲「そりゃ残念だけど仕方ないよ、ゆかり」
  中村「それもすごい話だねえ」「ところで美咲さんはこの春、どんなバイトをするの?」
  美咲「ロンカフェです!」
  ゆかり「えーっ、いいなー、それって」「私も紹介して欲しいなあ」
  中村「そのロンカフェって何のこと?」
  美咲「髪女がやっている喫茶店なんです」「ウエイトレスの仕事なんですけど、そこのユニフォー
      ムがすごく可愛いし、時給も他のバイトよりもずっといいので憧れてたんです」
  ゆかり「あれって、色々条件があるんでしょ?」
  中村「ということは、誰でも働けるってわけではないの?」
  美咲「ええ、そうなんです。まず髪の長さなんですけど、K認定プラス10cm以上という規定が
      あるんです」
  優子「長さだけではなく、髪質も細かい基準があって、要するに美咲みたいな艶やかで綺麗な
      黒髪をしていないとダメなのよね」
  中村「そりゃ、なかなか厳しいね」
  優子「しかも接客向きの性格じゃないとね」「美咲にはピッタリの仕事じゃない」
  美咲「それにロンカフェは外国人観光客も大勢来るので、TOEICのスコアーがレベルAの860以上
      という条件もあるのよ」
  ゆかり「美咲、そのスコアーもクリアしたんだ。すっごいよー!」「やっぱり私じゃダメかなあ」
  中村「そうか、そんなお店がねえ」「ロングヘアーカフェ、略してロンカフェか」
  美咲「中村さん、是非取材に来て下さいよネ!」
  中村「もちろんさ。絶対に行くよ」
     「あっ、もうこんな時間か」「それじゃ、そろそろ出ようか」
  美咲「今日は本当にありがとうございました」
  優子・ゆかり「どうもご馳走様でした」
  中村「こちらこそ、色々と取材させてもらってありがとう」


三人は席を立って化粧室へ消えて行った。私は支払いを済ませてロビーで彼女たち を待っていた。
しばらくして、みんな自慢の黒髪をリボンで束ね、コンパクトにまとめてロビーに 現れた。
  中村「あれっ、そのスタイルはどうしたの?」
  ゆかり「私は嵯峨野で美咲が大津、そして優子は大阪」「帰る方向がみんな違うんです」
  優子「ここまでは髪女生も多いので、髪をダウンスタイルにしていても平気だったんですけど...」
  美咲「これから家までの路線は、こんな髪の長い子はいないし、注目の的になってしまって恥ずか 
      しいんです」「だから、いつもこうして目立たないようにしているんです」
  中村「別にそんなこと気にしなくてもいいじゃないか」
  優子「ええ、まあそうなんですけど...」
  中村「何か都合の悪いことでもあるの?」
  美咲「ズバリ言いますけど...、痴漢なんです!」
     「満員電車で髪をダウンスタイルにしていると、髪を触られたりするし、わざと髪を引っ掛け
      て電車を下りる人もいるんです」
  優子「その度に髪が抜けたり切れたりして不快な思いをするのが嫌で」
  中村「そうなのか。やはり心ない人たちがいるんだな」
  美咲「以前に初等部の子が、車内で髪を切られそうになった事件があったんです」
     「だから知らない人に髪を触られるだけじゃなくて、大切な髪を傷つけられる心配もあるし」
  中村「多分男性の仕業だろうけど、痴漢や迷惑行為は犯罪だからね」
  美咲「長い黒髪に興味を持ってくれるのは嬉しいんですけど、そんなことされるのって、すごく嫌 
      なんです」「長い髪を触りたかったら、公開測定会に参加すればいいんですよ」
  中村「公開測定会?」
  ゆかり「校内で行われる測定会は年間4回ありますけど、そのうち6月と12月の2回は審査をす
       る人を一般公募するんですよ」
  中村「そういった制度があるのか」
  優子「だから、地域との交流の意味合いもあって、自治会の人たちや近所の老人ホームのお年寄り
      も測定会に招待するんですよ」
  中村「なるほど。より多くの人たちに髪女をアピールして、長い黒髪に対する理解の輪を広げてい
      こうというわけだね」
  美咲「そうなんです。特にクリスマス・イヴに行われる年間クイーンを選ぶ測定会には大勢の人た
      ちが参加して盛り上がるんですよ!」
  中村「それほどのものなら、是非私も参加させてもらおうかなあ」
     「それじゃあ痴漢には注意して、無事に家路に着けるようにね」
     「美咲さんは特に要注意だよ!」「その短いスカートじゃ狙われるかもしれないから」
  美咲「ハ〜イ、気をつけます」
     「でも中村さんは、個人的には好きでしょ? ミ・ニ・ス・カ」
  中村「えっ? ...返答に困るよ。美咲さんのような脚線美はおじさんの心をくすぐるけどね...」
  優子「その正直なところがいいなー」
  ゆかり「私も同感!」
  中村「やれやれ、今日は最後までキミたちにあおられっぱなしだったなあ」
  美咲「中村さん、明日はここから通学時間に合わせて電車に乗ってみて下さい」
  中村「どうして?」
  美咲「どうしても!」
  ゆかり「髪女生に囲まれた満員電車で夢心地が経験できると思いますよ」
  中村「それなら取材も兼ねてラッシュアワーに合わせて行ってみるか」
  美咲「中村さんの明日の予定はどうなっているんですか?」
  中村「明日は理愛さんに、卒業生の活躍する職場を紹介してもらうことになっているんだよ」
  優子「また私たちに取材したことも教えて下さいね」
  ゆかり「先輩たちの近況も興味ありますので」
  中村「ああ、わかったよ」「それじゃ、また明日」
  三人「どうもありがとうございました。失礼します」


彼女たちと別れて、私は宿泊先のホテルへと向かった。部屋に入り、大きなベッド に仰向けになった。しばらくそのままの姿勢で、今日の朝から今までのことを頭の 中で思い出しながら、取材したポイントを整理した。
美咲さんの長い黒髪を握り締 めた時の感触が蘇ってきて、思わず口元が緩んでしまう。本当に素敵だった。素晴 らしかった。私の人生で、今日という日が忘れられない一日になったことは間違い ない。
元はと言えばこの取材、本来予定していた担当記者が急遽外国へ行かなけれ ばならなくなり、編集デスクがフリージャーナリストの私にこの仕事を依頼してき たのであった。最初は女子校の取材なんて、それほど面白くないと思っていたのだ が、先入観を見事に覆されたばかりか、これからの私の人生に少なからず影響を与 えるほどのインパクトがあった。いい仕事に巡り逢ったものだと思う。

そして翌日、朝日が大きな窓から差し込み、爽やかな空気を大きく吸い込んだ。一 日の始まりである。
食事を済ませ、いざ出発。彼女たちが言っていた通学風景を電 車に乗って取材することにした。
歩いて京都駅まで行き、改札を通って8番ホーム への階段を駆け上った。見なれたラッシュ時の風景とは違い、見たことのない異様 な光景が目の前に広がっている。ホーム一面真っ黒! 黒い軍団がホームを占拠し ている。最初は乗車口に2列に並んでいるのであるが、この時間帯に通学する生徒 が集中するため、あっという間にホームは髪長族で埋め尽くされる。
私は最後尾に並んだ。私の前に並んでいる生徒の髪の先とホームの間が5cmくらいしかない ようだ。長いなあ。少し身をかがめただけで引きずってしまいそうである。こうし て電車の到着を待っている間にも、次々と髪女生たちがホーム上に満ちていく。例 外なく彼女たちは、ホームまで来ると頭上にまとめていた髪を一気に解くのだ。両 手で頭上にまとめた髪を解いて頭を左右に揺らすと、次の瞬間には彼女たちの長 〜〜〜〜〜い黒髪が波うちながら一気に細い背中を滑り落ちていく。見ているだけ で興奮度が頂点に達するシチュエーションである。彼女たちと同じ電車を待ってい るサラリーマンやOLたちは、ホームの隅に追いやられて、この異次元の光景を遠 巻きに眺めている。

電車がホームに入って来た。6両編成の電車では少し窮屈な気もする。扉が開いて 一気に車内へ流れ込んだ。あっという間に満員になったが、後から後から髪女生が 乗りこんでくる。伏見駅の改札口が進行方向の前方にあるため、髪女生たちは前の 車両に乗りこむ。サラリーマンやOLたちは、この混雑を少しでも避けようとし て、後ろの車両に乗るようだ。そのためか、乗りこんだ車両は私以外すべて髪女生 という状況になってしまった。
すごいことになってきた。乗車率250%は超え ようかという状況で、身動き一つできない。私の周りはすべて長い黒髪。黒髪の壁 に囲まれているようだ。顔にも手にも、否応なく長い黒髪がまとわりついてくる。
手に触れる長〜〜〜〜〜い黒髪を、そのままギュッと握り締めたくなる衝動を必死 で我慢していた。彼女たちも必死で混雑に耐えているようだ。運よく座席に座れた 生徒も、立っている生徒の長い黒髪が遠慮を知らずに頭から覆いかぶさってくる。 みんなお互い様といった様子で、特に表情を変えることもなく乗車しているよう だ。
さすがにシャンプーの香りが車内に充満して、少し気分が悪くなってきた。し かし、手に触れる黒髪の柔らかい感触だけが、私の苦痛を和らげてくれるのであ る。
電車に乗り込もうとする生徒の背中を数人の駅員が押していた。長い黒髪を直 に触りながら仕事ができるので、毎朝楽しみだろうなあと、勝手な想像をしてし まった。
間もなく発車した電車は10分ほどの我慢で伏見駅に到着した。一斉にみん な下車する。私も彼女たちに押されるようにホームへ降り立った。すると糸が何本 も絡まった凧のように、私の上着のボタンに数人の長い黒髪が引っかかっていた。 ごめんなさいと言いながら、手際よく絡まった髪を解いていく。いやーっ、これは 大変だ。友達同志でも髪が絡み合うようだ。長い黒髪を手櫛で整える光景があちら こちらで見られた。
そしてあの髪長坂を上って登校するわけである (
第1編参照)。 後姿を見ていると、歩く振動で髪が左右に揺れている。漆黒のコートを羽織ながら歩いている姿 は何とも言えない艶めかしい風景である。時間が合わなかったのか、昨日の三人と は一緒にならなかった。


フロントをしている教職員の方たちと挨拶を交わして校門をくぐった。向かったの は学長室。ガラス張りのその部屋には誰もいなかった。私より早く来ていた職員の 方が中へ入って待つように言ってくれたので、遠慮なく部屋の中で待つことにし た。
しばらくして理愛さんが入ってきた。
  理愛「おはようございます」
  中村「あっ、理愛さん、おはようございます」「......」
  理愛「どうしたんですか? 中村さん。そんなにじっと見ないで下さいよ」
  中村「あっ、いや、すみません」「あまりにも素晴らしいプロポーションなので」
  理愛「ああ、これですか。昨日の夜、美咲ちゃんからメールをもらったんですよ」
  中村「美咲さんから?」
  理愛「ええ。明日の取材の時には是非ミニスカをはくようにってね」
  中村「彼女、そんなことをメールで...」
  理愛「何でも中村さんはミニスカがお気に入りだということなので」
  中村「いや、その、あ、あの、照れるじゃないですか」
     「スタイルが良くて脚が美しい女性だからこそ素敵なんですよ」
  理愛「ありがとうございます。そう言っていただければ、美咲ちゃんの言う通りにした甲斐がありましたよ」

見事な脚線美を披露している理愛さんであるが、一つ疑問に思うことがあった。ス ラリと伸びた脚の間から、あのウルトラ・スーパーロングが見えない。
髪を折りたたんでまとめている様子もない。どうしたことだろうか? えっ、まさか!  いや、そんなことはないだろう。でもどうしたんだろうか。切るなんてことも考えら れないし...。いや、でもひょっとして。まさか...。文章にすると長くなっ てしまったが、ほんの1、2秒の間に私の頭の中で状況を分析して、良からぬことを 考えてしまった。そして私は恐るおそる言ってみた。
  中村「理愛さん、ちょっと後ろを向いてくれませんか」
  理愛「ハイ、こうですか」
理愛さんが素直に背中を向けた。次の瞬間、その驚愕すべき現実を目の当たりにし た私は、体の奥から突き上げるほどの勢いでこみ上げてくる熱い衝動に打ちのめさ れそうになっていた。
  中村「そ、そ、それ、どうしたんですか?!」
     「か、髪、切った?!」
  理愛「ええ」


どうしたというんだ?! ヒップのあたりで髪が綺麗に切り揃えられている。 しかも今切ったばかりという雰囲気が伝わってくるほど毛先が見事に揃っている。
20年間伸ばし続け、亡き父親が愛してくれた長〜〜〜〜〜い黒髪! 身長の2倍は あろうかという桁外れの黒髪。昨日この目に焼き付けたばかりの、学校案内のパン フレットの写真にあった見事なまでの究極のスーパーロング。そんな世界で最も美 しい漆黒のロングヘアーを、事もあろうにバッサリと切り落としてしまうなんて!  そして何もなかったかのように髪を切ったことを素直に認める彼女を、どうして 私に理解できようか!!!
長い黒髪が切り落とされてしまった悲しみよりも、髪を切ってしまった理愛さんへ の憎悪の気持ちがムクムクと心の中から湧き上がってきた。春風が顔の横をゆるや かに吹きぬけるような表情の理愛さんに向かって、私は熱い衝動をぶつけるしかな かった。

  中村「理愛さん、どうして...」「何故そんな...」「いや、もう...」
自分で何を言っているのかわからない。私は怒りを必死に抑えながら、出来る限り 平常心を保とうとしていた。鼻の奥がキューッと痛くなり、理愛さんの姿がにじん で見えた。
ヒップを覆い隠すくらいの髪なら世間では超ロングヘアーなのだが、理 愛さんの髪の長さを知っている者としては、これはあまりにも...。私は無意識 のうちに、まともに見ることができないくらい無惨になってしまった理愛さんの黒 髪を手に取った。そして、手のひらから流れ落ちる黒髪をしみじみと見つめながら 虚しさをかみしめて言った。
  中村「理愛さん、この、この髪があまりにも可哀相じゃないか...」
私は力なく、その場に崩れ落ちてしまった。


編集・発行者からの御礼







2001.8.14(Vol.226) 初出___Cont.No.pon09     目次へトップへ

私は理愛さんの姿に、憤りを禁じえない自分と絶望感に打ちひしがれてしまった自分が 交錯し、我を失った状態になっていた。
  理愛「いえ、中村さん! そうじゃないんです。こ、これはその...」
理愛さんは私に何かを必死で言おうとしているのだが、言葉にならなかった。
そこへ学長の澤田氏が入ってきた。
  学長「やあどうも、おはようございます」「あれっ、桜葉くん、それ、なかなかいいじゃ ないか」
  理愛「あっ、はい」
理愛さんは澤田学長に小さな声で返事をしてから、急に泣き出してしまった。そしてその 場に居たたまれなくなったのか、手で顔を隠しながら学長室から慌てて出ていってしまっ た。目の前の状況を理解できないまま唖然としていた私に、澤田学長が説明を求めてき た。私は今朝の出来事を学長に話したところ、何故か口元に笑みを浮かべながら私に諭す ように事の真相を話してくれた。

  学長「そうでしたか」「それは中村さんも驚かれたでしょうね」
  中村「そりゃもう、驚いたどころじゃありませんよ!」
     「どうしてまた、自慢の黒髪を切るようなことをしてしまったのでしょうか」
  学長「でも、相変わらず桜葉くんは不器用な子だなあ」
学長はニコニコしながら私に話しつづけた。
  中村「学長、驚かれないのですか? あれを見て」
     「彼女は京都女学院のシンボル的な存在じゃありませんか」
     「そんな彼女が髪を切ってしまったのに、どうしてそのような穏やかな表情をなさっ ているのですか?」
  学長「まあ中村さん、ちょっと落ち着いて下さい」 「あれが事実なら私もこんな表情ではいられませんよ」
  中村「ええっ、事実なら...とは一体どういうことなんですか」
  学長「あれはウイッグなんですよ」「彼女が髪を切るなんてこと、あるわけないでしょう」
  中村「ウイッグというと、カツラなんですか」
  学長「ええ、そうですよ。ですからあのウイッグの下には、彼女自慢のスーパーロングヘ アーが健在ですよ!
  中村「へーっ、そうだったんですか」「それもそうですよね、まさかと私も思いましたけど」
私は体全身の力が抜けてしまった。そしてあの髪女のパンフレットで見た素晴らしい黒髪 が無事であったことに、安堵の胸をなでおろした。


  中村「学長、でもどうして理愛さんは髪を切ったなんてことを私に言ったのでしょうか」
  学長「あなたを少し驚かせたかったのでしょうね」
学長は含み笑いをしながら私に答えてくれた。
  中村「それにしては、あまりにも強烈すぎるジョークですよ」 「私はあの時ばかりは気が動転してしまいましたから」
  学長「ところで中村さんは結婚なさっているんですか?」
  中村「いえ、独身です」
  学長「そうですか」
  中村「学長、話をそらさないで下さい。私は理愛さんのとった行動についてお伺いしてい るんです」
  学長「これはどうも失礼しました。勿論私は真面目にお話していますよ」
     「彼女は不器用な女性なんですよ。ジョークの程度もわかっていないし、自分を表現 することも下手ですし」
  中村「それはどういうことですか」
  学長「彼女は見ての通り素晴らしい女性です。容姿は文句なしの美形でスタイルは抜群で す。
      そして後輩の面倒もよくみる優しい性格だから、みんなから好かれています。
      しかもあれほどの長くて艶やかな黒髪をしています。女性からも憧れの存在なんです」
     「誰が見ても男性からモテモテだと思うでしょう」「ところがそうじゃないんです よ」
  中村「本当ですか。信じられないなあ」
     「美人でスタイルは抜群、しかも桁外れの長い黒髪とくれば モテないほうがおかしいですよ」
  学長「おそらく彼女自身の内面の問題でしょう」
     「今回のことも中村さんを驚かせようというよりも気を引こうと思っての行動でしょ う」
     「彼女なりに精一杯自己表現したつもりが、逆に中村さんを失望させてしまった」
     「見事なまでに、桜葉くんのピントはずれの行動ですよ」

  中村「そうだったんですか」「そうとは知らず、理愛さんにひどいことを言ってしまいま した」
  学長「彼女にはそんなところがあるんですよ」「実は私があの子の親代わりなんですよ」
     「桜葉くんの父親と私は大学時代の親友でした」
     「桜葉は頭のキレる有能なビジネスマンでしてね」
     「大学を卒業して商社に就職した彼は、その後駐在員としてロンドンへ渡りました」
     「理愛くんが生まれたのもその頃のことです」
  中村「そうですか。それじゃ理愛さんは帰国子女ですね」「それで語学も堪能なのか」
  学長「ええ。あいつは長い髪の女性が好きで、その点は私と気が合いましたよ
     「女の子が生まれたことも嬉しかったようで、
      娘には床を引きずるくらいに髪を伸ばさせるんだと言ってました
     「年賀状にも必ず写真を載せて、娘の成長というよりも娘の髪の長さを毎年報告して くれました
  中村「理愛さんから聞いたのですが、そのお父さんは亡くなられたとか」
  学長「そうなんです。あいつは仕事熱心で妥協をしない性格でした。そのため、素晴らし い成果を上げ
      たのですが、その分無理が祟って体をこわしましてね」
     「治療のために帰国したのですが、その時には相当病状が進行していました」
     「仕事も出来ない体になって、結局退職して病気療養せざるを得ませんでした」
     「理愛くんが中学3年になる春だったと思います」


  中村「お父さんがそのような状態だと、当然生活も苦しくなりますよね」
  学長「奥さんの実家がある片田舎で暮らすことになったのです」「理愛くんも田舎の中学 に通うことになりました」
     「桜葉の退職金とそれまでの蓄えに加えて、奥さんがパートに出て生 活を支えていました」
  中村「苦労したんですね、理愛さんも」「それでもあんなに素直で素敵なお嬢さんになって」
  学長「いやいや、これまで色々とありましたよ」「理愛くんが通うことになった中学は校 則が厳しかっんです」
     「長い髪は三つ編みをしなければいけない」
     「でも体育系の部活がさかんなところで、ほとんどの女子生徒は中学に入ると髪を短くしてしまう」
     「長い髪は彼女だけだし、他の女性は理愛くんの長い髪に嫉妬する」
     「理愛くんもイギリスで学生生活を送ってきただけに、日本の中学には不慣れな事が多い」
     「そうなると周りから浮いた存在になってしまい、彼女の長い髪を切るように圧力をかけてくる」
     「だから陰湿なイジメが相当繰り返され、登校拒否になってしまったんですよ」
  中村「そうだったんですか」
  学長「その頃に、奥さんが私のところへ相談に見えました」
     「私は京都女学院の学長としてやっていましたから、翌年に入試を受けるようにすすめました」
     「しかし、いくら親友の娘だからといって特別扱いはできません」
     「でも真面目で勉強熱心の彼女は優秀な成績で合格しましたよ」
  中村「ここでしたら、思う存分に髪を長く伸ばすこともできますしねえ」
  学長「そうですね。結局1年遅れで京都女学院の高等部に入学しました」
     「その後は持ち前の明るさと粘り強さで素晴らしい学校生活を送るようになりました」


  中村「でも、男性に縁がないということは、どうしても理解できないのですが」
  学長「彼女の内面的な問題だと言いましたが、中学の頃のイジメが原因のようですね」
  中村「もしよろしかったら、そのあたりも聞かせて頂けませんか」
  学長「中学の時にクラスの女性から髪を切るように、執拗にいやがらせをされたそうなん です」
     「しかし、その中で理愛くんをかばってくれる男子生徒がいました」
     「ところが彼は他の女子生徒と示し合わせていたようなんです」 「理愛くんはその男子生徒に心を許します」
     「放課後に彼と二人っきりで話す機会があったそうで、前髪を下ろしてのっぺらぼう のようにしてほしい
      と言われたので、理愛くんもその通りにしたそうです」
     「その時、突然女子生徒たちが現れ、理愛くんの前髪にチューインガムをべったりと つけたそうなんです」
     「男子生徒は理愛くんの腕をつかんで抵抗できなくしていたそうです」
     「艶々の長い前髪にチューインガムがくっついて、無惨な姿になってしまった」
  中村「なんてひどいことを...」
  学長「泣きながら家に帰った理愛くんは、母親に事の次第を話しました」
     「母親は学校に抗議に行きましたが、結局相手にしてもらえませんでした」
     「理愛くんは、必死でチューインガムを取ろうとしましたが、髪にからみついたガムは取れませんでした」
     「彼女がどんな想いで大切に伸ばし続けてきた髪にハサミを入れたのか...」
     「考えただけでも怒りで身の震えを抑えることができまん」
  中村「そうだったんですか」「昨日、理愛さんと食事をしている時に、前髪の話しになっ たんです」
     「その時、彼女が大粒の涙を流して...」「それですべてがわかりました」
  学長「彼女が大切に伸ばしてきた黒髪を切る無念さと同様に、密かに恋心を抱いていた男 子生徒から
      裏切られたショックで学校には行かなくなってしまったのです」
  中村「そのあたりが男性恐怖症というか、男性不信につながっているのかも知れません ね」
  学長「桜葉が亡くなる時、理愛くんと母親とともに私も病室にいました」
     「俺が死んでも絶対に髪を切っちゃだめだと理愛くんに言いました」
     「そして私には、娘を頼むと言い残して...」
     「理愛くんが高等部2年の時、年間の髪長クイーンに輝いたその日にあいつは旅立ち ました」


学長の話しを聞きながら、ちょっとしんみりとしてしまった。今の理愛さんからは想像で きないような過去があったのである。男性不信という心の傷と自己表現が下手なことで彼 氏がなかなかできないらしい。
男性の側からすると、あれほどの美人なのだから当然彼氏 の一人や二人はいるだろうと思い込んでしまう。そのためになかなか本気でアタックして こないらしい。しかも頭脳明晰で男性もなかなか近寄りがたいと感じているのかも知れな い。理愛さんの彼氏になる男性は、彼女と同世代よりも少し歳が離れているほうがいいの だと学長は言う。今回の行動も、私の気を引こうとしてのことらしい。
ブラッシングの際 に抜けた髪を大切に保存しておいて、今回、自分の髪でウイッグをつくったのだそうだ。

  学長「以前はよく私のところに相談に来ましたよ」「髪を切りたいっていってね」
  中村「そうなんですか。でもあの長さといい髪質といい、他の女性とは別格のものですか らねえ」
  学長「そう言うんですよ。でも彼女にしてみたら、髪を風になびかせて歩く女性に憧れて いるのでしょうね
     「だからヒップラインくらいの長さのウイッグを作ったのでしょう
  中村「やはり人間はないものねだりをする生き物なんですね」
  学長「桜葉くんから連絡があり、今日は休ませてほしいとのことなので、本日の訪問は私 が案内させてもらいますよ」
  中村「学長自らですか。それは恐縮です」
  学長「久しぶりに卒業生と会うのもいいものですからねえ」
  中村「それではよろしくお願い致します」

私たちは学長室を出て歩き出した。通路には京都女学院の初等部から高等部までの制服が 展示してあった。可愛い顔をしたマネキンに制服を着せている。
マネキンの大きさは、初 等部・中等部・高等部の生徒たちの平均身長に合わせてあるという。そして思わず目を引 いたのは、やはり長い黒髪である。髪の長さはすべて膝下からふくらはぎの長さにしてあ る。しかもマネキンの髪は正真正銘の人毛である。髪女生たちの抜け落ちた髪を使ったの だそうである。
昨日は生徒用の通路から学内に入ったので気がつかなかったが、これらの マネキンは来校者用の通路に飾られている。髪も本物、長さも膝下。どこまでも京都女学 院のこだわりが見て取れた。
校門前に待たせてあるタクシーに乗って、私たちは卒業生の活躍する職場訪問に出発し た。


つ づ く



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長編連載小説「髪長私学」(ご感想)パート
アールジェタン さん  2001.6.25(Vol.211) 初出___Cont.No.R003    
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  長い髪を愛する女性は、皆、素晴らしいです。

 待望の第7編、堪能させて頂きました。
 今回も、本当に読み応えがありますねー。
 正直なところ、第6編があまりにも素晴らしい作品でし たので、「これ以上のものは、もう出来ないのでは?」な どと、いらぬ心配をしていました。
 ところが、どうでしょう?回を重ねる毎にパワーアップ していて、もう、あそこが、ずーーーーーーーっと立ちっ ぱなしです。
 前回と同様に、サービスシーンが満載で、嬉しい限りで すが、それだけではなく、「パーシャル」とか「髪全体は 週1で洗えばいい」等ヘアケアについて、しっかりと勉強 されている点にも、とても感心してしまいました。
 3人娘のキャラクターも、徐徐に見えてきて、それぞれ のファンなんかが、出来たりするかもしれないですね。

 というわけで、これまでの彼女達についての印象等を少 し語りたいと思います。 

 先ずは、リーダー格?の美咲さんですが、彼女は、膝丈 なんですよねー。
 個人的には、見た目の美しさと本人の生活の便のバラン スを考えると、この長さがベストというか限界ではないか と・・・・。
 中村記者が、惚れ込んでしまうほどの髪を有しているわ けですが、小6の弟君を目覚めさせてしまったようですね ー。
 彼の友達にも、ブラッシングさせてあげるなんて、優し いお姉さんなんですね。
 これならきっと、弟君も水島健志郎君のような、立派な ロングヘアラバーに成長することでしょう。

 次に、コンマ9の優子さんですが、3人の中では最長の ゆかりさんが、2つ折りにしているため、見た目では、彼 女が1番長く見えることになりますね。
 しかも、量が多くて、柔らかい。
 身長が158センチで、髪が144センチというのも、遠目で 見た場合の理想型に近いような気がします。
 人魚姫の長い髪に憧れて、伸ばしているというのも、私 の好きなパターンですね。
 最近偶然にも、「人魚姫」のビデオを見たのですが、彼 女を助けるために、お姉さん達は、魔女に長い髪を切られ てしまいます。
 しかし、人魚姫の方は、足をもらうために、声を奪われ てしまいました。
 これがもしも、人魚姫の方も、長い髪を捧げなくてはな らなかたら、序盤からショートカットになってしまうわけ で、全然絵にならないですよね。

 最後に、最長のゆかりさんなんですが、彼女の場合は、 「FLで2つ折りにしている」ということが、表記されて いるだけで、まだ正式な長さが分からないだけに、なにか 隠し玉があるのではないかと、とても気になっています。
 生まれてから1度も切ったことがないとか、きっと他の 2人にはない苦労が、あったのではないでしょうか。
 親の言いつけで、姉妹で伸ばしているというのも、私の 大好きなパターンなんですよ。
 「髪長美女大会」でもそんな出場者がいましたが、彼女 達のお父さんが、本当に羨まし〜〜〜〜いです。
 髪長姉妹がブラッシングしあう光景なんて、それはもう 素晴らしいでしょうね。

 3人ともそれぞれ、ロングヘアラバーのツボを押さえて いて、誰が1番とか決められないですね。
 長い髪を愛する女性は、皆、素晴らしいです。
 話は変わりまして、幸せ続きの中村さん、今度は、故意 に彼女達の美し〜〜〜〜〜い髪に巻き付かれてしまいまし たね。
 その行為自体も、死ぬほど羨ましいですが、私が注目し たいのは、そうするために、彼女達がわざわざ髪を束ねた リボンを解いてくれたということです。
 元々、長い髪をリボンで結んだり、解いたりするのを見 るのが、とても好きでございまして、ましてや、その行為 が、自分の肌にその美し〜〜〜い髪を触れさせるために、 なされているなんて・・・。
 しかも、計3回も。

 その他にも、食事の時に、もっと好きなシチュエーショ ンがございまして、第5編の学食のシーンで、麺類を食べ る時に、長い前髪が落ちないように、左手で押さえながら 食べる生徒がいましたよね。
 なぜだか、私は、そのような仕草を見るのが、たまらな く好きでございまして
、前回の感想で、「3人には、ラー メンを食べてもらいたい」と書いたのは、こういう理由だ ったんです。
 例えば、美咲さん達が、皆、ゴムやリボンを持っていな かった場合、それぞれのやり方があるんでしょうが、私が 1番好きなのは、片方の肩に全部後ろ髪を持ってくる動作 なんですよ。
 こんなこと考えているのは、私だけでしょうか?
 なんか、話が逸れてしまいましたね。
 とにかく、今後も思わぬ展開が待っていそうで、とても 楽しみです。
 これからも、3人娘や他のキャラクター達の活躍に期待 していますので、頑張って下さい。


<編集・発行者からの御礼>
アールジェタンさん、またまた丁寧なご感想、本当にありがとうございました。
> 膝丈・・・見た目の美しさと本人の生活の便のバランスを考えると、この長さがベストというか限界 .... う〜〜〜んっ、そう・・・カモ・・・ネ....(^_^ )。
実は今日私、何と膝丈の女性を見かけたんですよ〜〜!。モチ黒髪ストレート。 ただ髪先は全然揃ってなくって&だいぶ先細りしてましたね。 勿論素晴らしい髪ですし、少し後をつけて拝ませていただきましたが(笑)、 『髪先が揃ってたらもっと良いのになぁ〜〜〜』とも思いました。 まあぜいたく言ったらバチが当たりますけどね。
> 「人魚姫」のビデオを見たのですが、彼女を助けるために、お姉さん達は、 魔女に長い髪を切られてしまいます .... え〜〜〜っ、そうなんですかぁ!。それは....外国製のアニメですか???。 もし宜しかったら、そのビデオについてもお教えいただければ幸いでございますが....。
> 麺類を食べる時・・・私が1番好きなのは、片方の肩に全部後ろ髪を持ってくる動作なんですよ。 .... なーーーるほど、私は....ラーメンを食べようと体を屈めた途端に前髪がどさーーーっと落ちてきて、 顔もラーメンのドンブリも髪の毛で隠れてしまって、ついでにラーメンのお汁が髪の毛にかかるとか.....。 好みって人それぞれですネ〜〜〜(^_^ )。
最後に、> 水島健志郎君のような、立派なロングヘアラバーに .... いや〜〜〜、健志郎君の事を覚えていてくださいまして、ありがとうございます(^_^ )。
最近「コミックバンチ」で、ケンシロウが復活しましたが、私が1年も前に復活させたんだぞぃ〜〜〜 (エッヘン!)
本当に丁寧なご感想ありがとうございました。
長編連載小説「髪長私学」(ご感想)パート
サクラ さん  2001.6.26(Vol.211) 初出___Cont.No.sak001    
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はじめまして。いやぁ、とても興味を持たせてくれます。

いつの間にか、私も弟に背を追い抜かれたときはショックで、「妹」と言われるので はないかと不安に思ってましたが結局、「姉ちゃん」と呼ばれています。
さて、一つ気になったことがあります。それは、昼食はバイキング形式の食事と書い てありますが、購買部や弁当を持って行く人もいると思います。普通、そこまで踏み 込まなくてもいいと思いますが。

あと、書道の時間に、髪の毛を筆代わりにする学生もいるのでしょうね。

また、ケーキを食べるシーンでは、観光客等がじろじろ見てしまうようなことは、な かったのですか。でも、まさかないと思いますが。あと、私の希望としては、滋賀の ホテルに戻らずに学生の家にホームステイするという物語がいいです。


<編集・発行者からの御礼>
サクラさん、始めまして。
いや〜〜〜、「髪長私学」をご愛読くださいましてまことにありがとうございます。 (取りあえずは)ぽんさんに代わりまして、御礼を述べさせていただきます。
> 弟に背を追い抜かれたときはショックで .... ああ〜〜〜、そうなんですかぁ。私も姉がいまして、中2の時にやっと身長を抜きましたけど...。 人間は一般に男の方が大きくなる動物ですが(これを動物学的には性的二型と言うようです)、 それでもやっぱり年長の方はそうなんですねえ....。と言う事は、ゆかりちゃんは妹だけに さぞかしショックでしょうネェ(^_^ )
> バイキング形式の食事と書いてありますが、購買部や弁当を持って行く人もいると思います。 .... 細かい所まで見ておられますね〜〜。私は桜葉嬢のことが気になって、ここまでは気が回りませんでした (笑)
> 書道の時間に、髪の毛を筆代わりにする学生もいるのでしょうね。 .... これはスタンダードな髪長芸ですネ〜〜。はたして出てくるカナ???
> ホテルに戻らずに学生の家にホームステイするという物語がいいです .... おおっ、これはワクワクの展開ですネ〜〜〜。いや〜〜〜、(おそらく)中村記者と同年代であろう 私ならば、超ロ〜〜〜〜ングヘアー女子高生の家にホームステイなんて・・・・そ、そ、そんな ・・・・大それた(アタフタアタフタ)・・・・でも・・・・・1度してみたい(^_^ )
いや〜〜本当にご感想ありがとうございました。
長編連載小説「髪長私学」(ご感想)パート
ぽん さん  2001.7.2(Vol.212) 初出___Cont.No.pon002    
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アールジェタンさん、今回も素晴らしい ご感想をお寄せ下さいまして、誠にありがと うございました。
美咲、優子、ゆかりの三人娘に対しても、私とほぼ同じようなイメージ で捉えておられますね。ただ、美咲は髪質も三人の中では群を抜いていますし、膝丈 で終わらせるのはちょっぴり惜しい気もするんですよね。先輩の理愛に憧れています ので、もっと長く伸ばすかも知れませんよ。
また、髪長女性がラーメンを食べる時の 仕草、これがまたいーんですよね! 私も大好きです。でも最近は見られなくなった のが本当に残念ですよね。

毎回、フィクションの中にのめり込んでお楽しみ頂いてい るようで、私としては作者冥利に尽きます。どれほど励みになっているかわかりませ ん。本当にありがとうございました。今後のストーリー展開にも、どうぞご期待下さ いませ。


サクラさん、初めまして。女性の方から ご感想をお寄せ頂いたということで、私、嬉 しさのあまり有頂天になっております。本当にありがとうございました。
昼食の場面 やホテルの場面でのご指摘、なるほどと思いました。さすが女性ならではの細やかさ で各場面を想定しながらお楽しみ頂いているようですね。元来アバウトな性格の私と しては、大いに参考になります。特に、中村記者が学生の家にホームステイすると いったお話は、今後のストーリー展開での大きなヒントになりそうです。

毎回のこと ですが、髪女生たちの長い黒髪をいかに美しく表現するかという難題に苦悩しながら 書いております。今回の会話表現で、彼女たちの心理描写をうまく伝えることができ たと思っているのですが、いかがだったでしょうか? 
今後とも女性の立場からみた ご意見・ご感想をお寄せ頂ければ、作者として望外の喜びでございます。これからも 「髪長私学」をどうぞよろしくお願い致します。


<編集・発行者からの御礼>
ぽんさん、アールジェタンさんとサクラさんのご感想に対しましてのレス、 まことにありがとうございました。
作者の方自ら、こうしてレスを下さいますと、このコーナーも益々盛り上がると思います。
ぽんさんもお忙しくてたいへんでしょうけど、これからも面白い作品、私も読者の一人として期待して おりますので、どうか頑張ってくださいませ。
では簡単ではございますが、これにて失礼させて頂きます。どうもありがとうございました。
長編連載小説「髪長私学」(ご感想)パート
サクラ さん  2001.8.21(Vol.228) 初出___Cont.No.sak002    
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そう言えば、ないものねだりで思い出しました。それは、二重まぶたと一重まぶたの ことです。家族のほとんど全員は、一重まぶたなのですが、私だけ二重まぶたです。 だから、朝一重になった時は、懸命に二重にしていた時期もあります。
でも、最近は無頓着なせいか、あるいはきちんと二重になっているせいでしょうか、 目のことはあまり気にしなくなりました。

きっと、理愛さんも風にそよぐ髪に憧れているのでしょうね。

さて、次は卒業生の会社訪問ですね。卒業生が茶髪になっていないかどうか、あるい は断髪していないか心配なので、あまり見たくないですね。(でも、理愛さんが長い ままなので、余計な心配ですね)


<編集・発行者からの御礼>
サクラさん、またまたご感想ありがとうございました。
(取りあえずは)ぽんさんに代わりまして、御礼を述べさせていただきます。
無い物ねだりで、二重まぶたの例は面白いですね〜〜〜。
う〜〜〜んっ、私めはコテコテの一重まぶたなもので、子供の頃は二重になりたいと 思った事もあったような気も......。
> 理愛さんも風にそよぐ髪に憧れているのでしょうね .... 吉川ひなのが、かつてロングヘアーをバッサリ切った直後、「1日でロングヘアーになれる 薬があったら欲しい」とか言ってましたけど(それなら切らなきゃ良かったんだ!)、 でもまあそうやって時々レングスを変えて髪形を色々楽しみたいという願望も判る気はしますネ。
> 卒業生が茶髪になっていないかどうか、あるいは断髪していないか心配なので .... う〜〜〜んっ、多分、ぽんさんの事ですから大丈夫だとは思うんですけどぉぉぉ〜〜〜〜。 いや、こればかりは私めではお答えのしようがないですね(^_^ )。 ハラハラドキドキしながら、一緒に次回を待ちましょうネ。
でもそうして、髪女生たちの事を心配してくださいますと、本当に嬉しいです。
ご感想ありがとうございました。これからも、「髪長私学」をご愛読よろしくお願いします。
長編連載小説「髪長私学」(ご感想)パート
ぽん さん  2001.8.23(Vol.229) 初出___Cont.No.pon003    
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  サクラさん、ご感想をお送り下さいまして、誠にありがとうございました。
理愛の黒髪のことをご心配して下さっていたのですね。ちょっと私も悪ノリし過ぎた かも知れません。あのようなストーリーになってしまったのは、理愛という女性 をもっとリアルに描いてみたかったからなんです。外見は可愛くて性格も穏やか で、しかも同性からも好かれている。でも何故か彼氏ができない。また自己 主張もヘタで不器用な女性なんですよ、理愛は。いつか彼女を理解してくれる 素敵な男性が現れればいいんですけどねえ...。

  次回作はいよいよ卒業生が働く企業を訪問する場面になります。社会人に なっても、髪女生の魂である長〜〜〜〜〜い黒髪を切らずにいるでしょうか? 個人的には絶対に切らせたくはありませんけど...。
次回は卒業生として新たに二人の女性が登場します。どのような職業に携 わっているのか、どうぞご期待下さい。そして今後ともご意見・ご感想をお寄せ 下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。


<編集・発行者からの御礼>
ぽんさん、サクラさんのご感想に対しましてのレス、 まことにありがとうございました。
こういった、ストーリーの中では見る事の出来ない、作者の方のウラバナシ(? ^_^ )が 聞けるのは楽しい事です。よろしかったら、これからも色々と制作ウラバナシとか 後フォローとかもお聞かせいただければ楽しいです。
では簡単ではございますが、これにて失礼させて頂きます。どうもありがとうございました。




 編集・発行者からの御礼 


<編集・発行者からの御礼>−−第7編
ぽんさん、またまた超大作の第7編、まことにありがとうございました。
今回の第7編はこれまででも最大(42kB)でしたが、でも会話形式なので (読者の方々も)長さにしては読み易かったかと思います。
また、大体1ファイル100kBを目処にしてますので、 今回より別ファイル(“中の巻”)とさせていただきました。 (事前に打ち合わせさせていただきましたが ^_^ )
今回は3人の髪女生(美咲ちゃん、優子ちゃん、ゆかりちゃん)と中村記者の 4人の会話の形を借りて、
  1.髪を長〜〜〜く伸ばし始めた理由
  2.長〜〜〜い髪に対する世間の偏見
  3.茶髪批判
  4.いつまで髪を長〜〜〜く伸ばし続けるか
  5.寝るときには長〜〜〜い髪をどうするか
  6.家族と、長〜〜〜い髪とのかかわり
  7.どのようにして長〜〜〜い髪を洗うのか
等々の興味深い話題が次々に展開されていきました。さながら、“髪長サミット” とも取れるような普遍的な内容をも持つ意義深いものですネ。
例えば、1.髪を伸ばし始めた理由についても、
  a.女の子らしくなるため、とか
  b.童話(あるいはアニメ)のヒロインに憧れて、とか
  c.親御さんが長〜〜〜い髪が好きだったから
等、3者3様の理由が語られていましたが、これらは(かつて「髪長美女大会」等 でも語られてましたが)現実に於きましても本当に人それぞれで、 特にこれらの理由がよく聞かれましたもんね。 2〜7についても同様で、これまでの6編に比べて今回は特に、非情にリアルで現実的な感じがしました。
3人の女の子達も、それぞれに性格の違いが丁寧に描かれているように感じました。 (髪を伸ばし始めた理由と性格描写が上手くシンクロしていると思いました。 例えば、おてんばな子とか、ちょっと内気気味の子とか)
また、その“髪長サミット” の合間に、中村記者による “髪触りシーン” が 巧みに挿入されるサービス精神が嬉しいですネ。手に持ったり、何と言っても 首にかけてもらったり....う〜〜〜〜っ、ゾクッ!
この3人の女の子と中村記者の会話を読まれたのを機に、このところ ずーーっと忘れられていた“長〜〜〜い黒髪の美しさ・素晴らしさ” を是非 思い出して欲しいですよね....今現在髪を粗末にしている女の人たちには。
ラスト....(写真ながら)ついにベールを脱ぎましたねーーー、桜葉嬢!。 果たして次回はどのような展開になるのやら....?。
第7編のご発表、本当にありがとうございました。


<編集・発行者からの御礼>−−第8編
ぽんさん、今回もまたまた超大作の第8編、まことにありがとうございました。
衝撃的なラストは後で触れさせて頂くとしまして....
先ずは冒頭の遂にベールを脱いだ桜葉理愛嬢の髪の実態...“まずは写真で” と言う点が巧みですネ。数々の載月琴嬢の官能写真を髣髴させるものが あります。こう言っちゃあ何ですが、載月琴嬢よりも更に美人でしょうし、 髪質も更にまっすぐでさらさらでしょうし、それに加えて日本人である と言う点がますます興奮を呼びます。 ポーズのとり方とか、“1階のフロアーで触れることができそう” とか “階段の5段下” といった長さの表現が非常に臨場感を感じさせました。
次に長〜〜〜い髪を愛する乙女の心情が前回・今回と2回に分けてたっぷりと 語られました。 この “2回に分けて” というのが良いですネ。それも区切り方が、桜葉理愛嬢の 衝撃的な写真を挟んで、そして前後編でほぼ同じボリュームというのが まことに巧みです。本当に読み応えありました。
アルバイトのお話が興味深いですネ。巫女さんのバイトというのが『なるほど!』 と思い出させていただき感心しました。そ〜〜〜ですよね、いつも一本に束ねてます けど、(付け毛の子が多いでしょうが)たしかにロングヘアーが必須の今時貴重なお仕事 ですよね。
「髪が長過ぎるって言われて断られたんです」という件が痛快です。 実は私も由香さんが、将来結婚式で地毛で文金高島田を結おうとしたけど、 「これ、文金高島田を結うには長すぎますね〜〜。1mほどカットしたら 結えるんですけど、カットしますか??」「ええ〜〜〜、それはちょっと...」 といったシチュエーションも想像しているのですが、 “長すぎる”と言う言葉は本当に痛快で興奮しますよね。(^_^ )
“満員電車で黒髪の壁に囲まれている” 描写、いや〜〜〜またまた中村記者が 羨ましくなりました。真冬の寒い朝、ふかふかの布団に包まっているとあまりの 気持ち良さに、このまま動きたくないこのまま時間が止まって欲しいと 思いますが、この髪女生たちのふかふかの美しい長〜〜い黒髪に包まった満員電車は それ以上の気持ち良さでしょうね〜〜〜。これならば真夏冷房の効いていない 満員電車でも私はあえてラッシュアワーに合わせて乗り込みますヨ〜〜(笑)
ところで、やはり最後にこれに触れざるをえないでしょう。 ラスト....な、な、なんと衝撃的な!....これは「猿の惑星」以上の 衝撃的なラストシーンです!(間も無く公開の新作はどんなラストか 知りませんが ^_^ )。
果たして、桜葉理愛嬢に何が起こったのか!?....よりによって中村記者が 来訪した翌日に、それまで20年間切らなかった髪をバッサリなんて.... それも、このアッケラカンとした態度は.........???  判った! これはきっと桜葉理愛嬢のクローンだ! もしくは宇宙人が化けた ニセ桜葉理愛嬢だ! な〜〜〜んって(現実であって欲しくないという思いから) 取りあえずはバカゲタ空想しかできませんが、でも....なにか秘密がありそう ですね〜〜〜....。
でも全体的には客観的に見て、 最初に理愛嬢の衝撃的な髪を写真で描写しておいて、いよいよ生で 見れるかと思わせた瞬間、最後には....と、 一旦頂上に昇りながら崖を転がり落ちるようなメリハリの効いた今回の構成はお見事です。
それにしてもまたまた気になるじゃあありませんか。今回は不安と期待に胸を膨らませて 次回を待たせて頂きたいと存じます。
第8編のご発表、本当にありがとうございました。


<編集・発行者からの御礼>−−第9編
ぽんさん、待望の第9編、まことにありがとうございました。
前回の桜葉嬢のヘアーカット(?)の理由が気になって、今回の第9編を 待ち焦がれていた読者の方々も多かったのではと思います。
でも、ぽんさんもこの1月余りの間は本当にお忙しかったですもんね。 そんな中、貴重なお時間を割いて今回の第9編をご執筆くださいまして 本当にありがとうございました。

ところで、今回はほぼオール桜葉嬢物語でしたが、そ〜〜〜だったんですか!
....先ずは、ウイッグの件。いや〜〜〜、ぽんさんの事ですから、 まさか本当にカットしたんではないだろうな....とは思ってましたが、でも 取りあえずは一安心いたしました(^_^ )。
実はウイッグの可能性も少しだけ考えましたが、1番考えた可能性は “中村記者の夢” でした。(まあ、前回のコメントでは絶対ありえない クローン説と宇宙人説でボケましたが....^_^ ) でも自分の抜けた髪でウイッグを作ると言う所がさすがフツーのロングヘアー女性とは 一味違うところですね。(「髪長私学」ならではとも言えるカモ ^_^ )
『見かけによらず、相当やんちゃな性格だな』と最初は思いましたが、その裏には彼女自身の つらい過去があったわけですね。
その彼女のつらい過去が語られる前髪の件。そ〜〜〜だったんですか!。
実は私は以前から、桜葉嬢の前髪が短い理由をこう考えていたんです−−−− お父さんが亡くなった時に、前髪だけカットして棺に入れて、 前髪と一緒にお父さんを天国に送った−−−−と。
ですが、ぽんさんはまことにショッキングなストーリーを考えておられたんですね〜〜。 何か「高校教師」(70年代の方)あたりに出てきそうなお話です。でも 心に悪魔も潜んでいる不安定な思春期の少年少女ならばありえそうなお話ですよね。 (否、今や大人ですら....)
そ〜〜〜言えば、かつて麻丘めぐみさんがロングヘアーアイドルとして人気を博していた 時、エレベーターの中で(当時)つやつやの黒髪ロングヘアーに (女の子から)チューインガムをくっ付けられた経験があるという話を聞いたことがあります。
それにしても、桜葉嬢を騙した男....許せませんねーーー(怒)。

以前から桜葉嬢は少し陰のある性格のように感じていましたがそれは お父さんがいない事が原因かなと思ってましたが、そんな悲惨な過去があった からだったんですね〜〜。
勝手な想像をして申し訳ございませんが、若い男への不信感(というか恐怖感) と、それでも男性から受け入れられたいと言う矛盾、 更にはイギリスと日本との生活観の違い(どちらが良いと言うつもりはありません)、 そしてちょっとしたファザコン(それが悪いと言う訳ではありません)等々のために やや自分の殻の中に閉じこもった不安定な精神状態でず〜〜〜っと生きてきて、 それで今回のような(人が見れば)奇異な行動をしてしまったんでしょうネ〜〜〜?。 そのあたりの若い女性らしい不安定な心理描写が今回はお見事だったと思います。 (というか以前から伏線が張られていたような所も....)
私、個人的には、桜葉嬢の過去や心の傷を知ってしまった中村記者の これからのフォローに何となく期待したいところです(^_^ )。
繰り返させて頂きますが、お忙しい中、貴重なお時間を割いて今回の第9編を ご執筆くださいまして本当にありがとうございました。







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