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2007.6.12(Vol.778) 初出___Cont.No.kamils     トップへ

 皆様、長いこと「ロンゲルゲ」をお休みさせてすみません。
 ちょっと、ここでこれからの季節に向けて、番外編をお送りしたいと思います。

 これは、長い髪の女の子を好きになった、というより女の子の長い髪を好きになった男の子の、ある恐ろしいお話です。

 それは、恐ろしいことが夜中に起こった。
 なかなか寝付けず、トイレに行くために起きて、自分の部屋に戻る途中、少しもれていた灯りの間から、恐ろしいものを見てしまったのである。
「きゃあーっ!」
「うふふふ。」
 もしかして…、いったい…。
 髪をアップにまとめていたママが、いつ自分の家に来ていたのか、長い髪の毛とその髪型でひとめでわかってしまった、同じクラスにいる雅奈美(まなみ)ちゃんという女の子の髪の毛をわしづかみにしながら抱きかかえている。その雅奈美ちゃんにかみついて流れ出ている血をさかんにすくっては飲み込んでいる、ママの顔は目もつりあがり、口も大きく開いて牙もはえている、そして血をすくう時に出している長い舌をだしてなめ、首にはうろこが…。
 そして、髪の毛をママによってあげられて見えている雅奈美ちゃんの首にもうろこが現われているのである。雅奈美ちゃんは、ぼくのクラスでいちばん髪の毛が長くて腰の先まである。左右の前髪を耳もとでカラーのヘアゴムでくくって後ろの髪といっしょに垂らしていることが多く、この時もピンク色のボンボンでまとめて束ねた前髪をそれぞれ細い三つ編みにして、腰のところで毛先を黒いヘアゴムでちょうちょ結びにしている。その毛先がへびの顔のようになってほかの髪の上をはっているような姿になっている。雅奈美ちゃんは一本にまとめていることも多かったが、ツインテールや三つ編みだけにまとめたおさげは余りしない。けれども、いつだったか、あまりしたことのない二本の三つ編みにまとめた姿で現われた時はどきっとなって思わず興奮してしまった。同じクラスにいながら、しゃべったことはほとんどなく、ぼくの好意にも気づいてないようだった。
 その雅奈美ちゃんが、ぼくのママに…。
「うふふふ、ふたりともわたしとおなじへびの仲間になったのよ。わたしたちはこれからまた仲間をふやして、この地球を乗っ取るの。いいわね。」
 もうひとり、雅奈美ちゃんの横には妹が…。妹はショートカットなのでぼくの好みではない(好みだったら大変だけど)。ママの言葉に対して雅奈美ちゃんといっしょに首をたてに振っている。また、雅奈美ちゃんの三つ編みの髪の毛がへびがはっているように動いている。
 けれども、ママも妹もへびに…、なんてこわい、たぶん夢だろうと、早く自分の部屋に戻って目覚めるのを待とうと、急いで戻ったのであった。ちなみに、パパは出張中でこの家にはほかには誰もいない。





 目が覚めた。
 眠れなかった夜中の反動で、この朝はものすごく眠くなり、かたわらの目覚まし時計にも気づかなかったのか、もう学校に行かなければ遅刻してしまうと思い、急いで着替えてランドセルを背負って出ようとした。すると、後ろからママの声がした。
「あら、朝ごはんは食べないの?」
「遅刻するからいいよ。」
 すぐに玄関をとびだしたが、どこか変だと思った。当然、寝坊したらママは起こしにくるはずなのに、それに自分の学校より遠い場所である幼稚園に通う妹もまだ家にいたのだ。家の横を通って学校に向かう途中でも、ママの不気味な感じのする声がした。
「おほほほ。けさはゆっくり寝られたかしら。」
 それに対しての返事がないうちに、またママがしゃべりだした。
「おふろわいているから、髪の毛も洗ったら?あなたはすごく長い髪の毛だから、うちにあるシャンプーいくらでも使っていいわよ。」
 まさか、妹は長くないからやっぱり雅奈美ちゃんが家に来ていて、夜中と同じように口では返事をせず、ママの言葉には首をたてに振って答えているだけなのだろうか…。


 そして、大急ぎでかけつけてぎりぎり間に合った教室の雰囲気も、どこか不気味な雰囲気だった。いつもだったら先生が来るまでわいわいがやがやと騒いでいるはずなのに、ほとんどしゃべっている者がいないのである。みんなの表情を見るとまたどこか生気がないという感じで、うつろになっている。どうしたんだろうと誰かに声をかけようにも、思いきってそうしようという気も起こらなくなっているうち、担任の先生が来た。先生は独身の若い女性で、髪の毛は肩ぐらいまでのウェーブがかった、やっぱりぼくの好みのタイプではない。性格的にも、どちらかといえば女子のほうにえこひいきするほうなのであまり好きになれない先生である。その先生もまたいつもの様子とちがうのである。
「みなさん、おはようございます。」
 そのあいさつのしかたも、なんだかおかしい。それにまた、他のみんなもたてに首を振るだけで、いつもだったらおはようございますの答えを声に元気よく返すはずなのであるが。
「さっそくですが、最初の授業を始める前に、みんなにひとりずつおみやげをあげます。ただし、すぐにあけたりしないで、みんなに配り終るまで待ってくださいね。わたしが合図したらいっしょにあけましょう。えーと、ひとり欠席しているだけね。」
 欠席しているそのひとりというのが、実は雅奈美ちゃんである。先生の配っているものは白い布みたいなもので包まれている。ひとりずつ机の上にていねいに置かれている。
「あら、ちょうど足りたわね。じゃあ、みなさん、いま配ったものを布はあけないで手にもって…。」
 先生に言われたように、自分も配られたものをつまんでみたが、どこかやわらかな感触だった。いったい、なんなんだろう。
「みんな、いいわね。それではそれを口に近づけて。そっと、布をあけたらなかのものが逃げないように…、あける時に片手でぎゅっとつかんで、すぐ口にいれなさい。」
 えっ?どういうこと?と思ううちに、ギャーギャーと鳴き声があちこちでしたのである。中味を見たら、うわっ、か、蛙…。ぼくはあわてて手を放すと、その蛙は教室の外へ飛び出ていった。
 だが、他のみんなはすばやく先生にいわれたように口のなかへ、そして丸ごと飲み込んだ時に一瞬、首が伸びたり口が大きくなったり、み、みんなの顔や身体が、それに、先生までも…。
「うふふふ、大成功だわ。」
 もしかして、ゆうべのママや雅奈美ちゃんと同じように、先生やクラスのみんなも…。うわっ!
「くくくく。」
 ぼくの席はいちばん窓側にあったため、手放して外に出た蛙をやはり飲み込んでいたらしい雅奈美ちゃんが、校舎の壁をずずっとはってきて二階にあるこの教室の窓から入りこみ、ぼくの背中にとびついてきたのである。うろこだらけの両腕でぼくの首をしめつけたかと思うと、下半身をへびの身体にしてぼくの胴体にまきつけてきた。そして、首をのばしてぼくの右肩から身をのりだすと長い前髪を垂らし、ぼくの首にかみつき始めたのである。
「ああ…。」
 ぼくは、雅奈美ちゃんがけさぼくのママに言われたようにお風呂で洗っていたばかりの髪の毛の香りをかがされてもうろうとなってしまった。目の前にある雅奈美ちゃんの長い黒髪にも眩惑されて、気が遠くなっていた。先生がしゃべりだした。
「うふふふ、出張先でわたしは宇宙人に襲われてへびになったの。だから、この夜中にみんなの家に行ってみんなをへびにしてきたわ。でも、あなたは雅奈美さんのことが好きなようだから、あなたの代わりにあなたのお母さんを襲って、雅奈美さんをつれてあなたのお母さんにへびにさせたの。みんな、仲間になるんだから、あなたも、どうせなら自分の好きな女の子にへびにしてもらったらうれしいでしょ。」
 はあ、はあ…。血が流れ出ては何度も雅奈美ちゃんの長い舌でなめられ、自分の腕を見るとへびのうろこも浮き出ていたのだった。
「おほほほ。あなたもへびの仲間になるのよ。」
 とうとう、ショックでぼくは気を失っていた。





「目が覚めたわね。」
 ぼくは、保健室のベッドに寝かされていた。先生と、その隣には雅奈美ちゃんがまた髪型を、いつか自分を興奮させた女学生のような二本の三つ編み姿にして、口に片手をあてて不気味な笑いの表情になって立っていた。恐ろしいへび女の顔から、もとのきれいな顔に戻っていたが、心はふたりとも恐ろしいへびなのである。
「うふふふ。」
 なんだか頭が重く感じる。起き上がってみるとなにか背中にひきずっていると思い、片手を後ろにまわしてみると、ああっ!
「ほら、この鏡で見たら。」
 保健室の壁にかけられていた大きな鏡を見ると、自分の頭から腰に届くまで、まるでモナリザのように長い黒髪が真ん中から前髪もそのまま伸びていたのである。
「雅奈美さん、彼の髪の毛をブラッシングしてあげなさい。」
 すると、雅奈美ちゃんがスカートのポケットからヘアブラシをとりだしてまだ鏡を見ているぼくの後ろに立って、ぼくの髪をとかしはじめたのである。
「うれしいでしょ。雅奈美さんのことが好きというより、雅奈美さんみたいな髪の毛にしたいと思ってたから、雅奈美さのことをうらやましく思っていつも雅奈美さんのことをじろじろ見てたんでしょ。ほんとうにあなたは女の子みたいな性格ね。」
 時々、鏡にうつる雅奈美ちゃんの顔も、目がつりあがったり、口が左右に裂けてへびの舌がでてきたり、頬にうろこが映っていたりで、けれど自分も同じようにへびになっていてやはりうろこが現われてくるのである。
「雅奈美さん。これを彼の頭に。」
 先生が渡されたのは、雅奈美ちゃんが髪をまとめずにおろしていた時によくしていたピンク色のヘアバンドだった。ぼくの頭に後ろの髪のしたからはめられて、両サイドの前髪だけが胸のほうに垂れてくるようになった。ぼくはまた女の子がやるようなしぐさで、その前髪をつまんでいた。


 雅奈美ちゃんに髪をとかしてもらっている最中、保健室の扉が開いて、保健の先生が一年生の女の子、その学年ではいちばん髪の毛を長くして耳もとに水玉模様のリボンをそれぞれつけたツインテールの女の子を抱きかかえて入って来た。保健の先生も、へび女にされている。
「さあ、この女の子をあなたはへびにするのよ。」
 ええっ?でも、もう、自分はへびの仲間になっているのだから、この命令には従わなければいけないのである。
「この子から血を吸えば、あなたは雅奈美さんにもういちど血を吸ってもらうことができるのよ。」
 とうとう、ぼくには悪魔の心が芽生えた。背中から腰までかかるぼくの長い黒髪が後押ししているようにますますその気になってきた。するとぼくも口が左右に裂けてきて長い舌がでてきたようで、女の子にとびかかろうとした時、その女の子は目覚めた。
「きゃあーっ!」
 ぼくを、へび女だと思い込んだその女の子はすぐに背中を向けて逃げようとしたが、ベッドの上で足がすくわれていたようで、そのままぼくは女の子の背中にとびつき、女の子のツインテールにしている髪をなかほどでそれぞれわしづかみにして、女の子のうなじのところに牙をさしてかみつき始めた。血が流れ出し、出て来る血を何度もすくって吸い込んでいた。ぼくが雅奈美ちゃんに襲われてへびになったように、ぼくもこの女の子の右肩から身をのりだして前髪をその肩にばさっとかけながら、女の子の首にかみついていた。女の子の腕にもへびのうろこが現われはじめ、ぼくが女の子からかみついていた口を離すと、女の子の口も左右に裂けて牙やへびの舌が現われ、傍らにあった生卵を丸のみしてしまった。そして、ベッドからざざざーっと床に降りてまた扉の近くに来ると上半身をはわせ、その扉を開いて出ていったのである。
「うふふふ、これで一年生のみんなもあの子がへびにしていくのよ。」
 とうとう、ぼくはひとりの女の子を襲ってへび少女にしてしまったのである。


「さ、たっぷり血を吸ったから、雅奈美さんにまた吸ってもらうといいわ。そうすればまたあなたは別の長くしている髪の毛の女の子をへびにすることができるのよ。」
 さきほどは後ろから襲われたが、今度は、あこがれの三つ編みにまとめている雅奈美ちゃんと正面から抱きあうのである。雅奈美ちゃんのきれいに編まれている長い三つ編みの髪と、黒いヘアゴムをちょうちょ結びにしてゆわえている毛先や、くっきり現われている後頭部のヘアラインや最初に髪を交差させているえりあしのところなどを思いきりたんのう?しながら、そしてぼくもさきほどはめられたヘアバンドのために垂れた前髪を雅奈美ちゃんの肩の上に垂らし、また雅奈美ちゃんにぼくの後ろの髪を毛先までなでられ、そしてぼくも雅奈美ちゃんの三つ編みの髪をなではじめて編み目のあたりにぬるぬるっとした感じがした時、雅奈美ちゃんの毛先がへびの顔になってぼくの両方の手首にそれぞれの髪がまきついたのであった。
 ああ…と思っているうちに首にも痛みが…。
 がぶーっ!
 血、血、血…。
 雅奈美ちゃんがへび少女になって初めて、不気味な声でしゃべり始めていた。
 こうしてぼくは、次々にへび少女をふやす役割を担わされていった。

 こわい、こわい…。
 宇宙の侵略者は、こうして髪フェチの男の子がいる子供たちの世界を狙っているのである。



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「吸血怪人ロンゲルゲ」(ご感想)パート
SNAKEHEART  2007.6.20(Vol.779) 初出___Cont.No.snakes    
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編集・発行者からの御礼−−吸血怪人ロンゲルゲスペシャル「髪も身も、心も蛇になる!」
髪 伊良さん、「吸血怪人ロンゲルゲ」のスペシャル作品、「髪も身も、心も蛇になる!」お送りくださいましてありがとうございました。
まあ昨年末にPART6の完結篇(第36話)を発表なさって以来、半年になりますので、 正直ちょっと心配していたんですけど、今回のスペシャル作品でひとまず安心いたしました。 この様子だと「PART7」もそう遠くないうちには....(^_^ )。
> これからの季節に向けて と仰るとおりこれからいよいよ蒸々寝苦しくなるシーズンですし、 また今の時期TV界も丁度番組改編期に差し掛かってスペシャル番組が 多くなる時期ですので、その意味でもまたタイムリーな好企画でした。
通常の「ロンゲルゲ」のレギュラー出演者が一切登場せず、 また(これも通常作品と異なり) “へび少女” 色が濃いところなど、 異色でもあり新鮮さも感じる作品でした。


> なかなか寝付けず、トイレに行くために起きて・・・恐ろしいものを見てしまった .... これはホント、掛け値なしに恐〜〜いシチュエーションですヨ。 皆さんも “子供の頃に夜起きてトイレに行った時” のことを思い出して、 その時の不安だった心理状況を思い返してみてくださいな。 しかも....
> その雅奈美ちゃんが、ぼくのママに… .... そんな状況下で、普段から思いを寄せている女の子が自分の家に居るなんて、 嬉しいであろう反面のチョー不条理さ。この主人公の男の子の不安さが 我が事の様に伝わって来ましたデス。
髪伊良さんのこういったシチュエーション作りの巧さはいつもながら 感心します。本当に子供の心になりきって作ってらっしゃるんじゃあないでしょうか?  私も(ご存知の通り)ストーリー作品を作り続けてきましたので、 作家同志としてよーーく分ります。
> ピンク色のボンボンでまとめて・・・ちょうちょ結びにしている .... 髪伊良さんはこういったヘアスタイルがお好きなのでしょうか?  愛情を感じるようなとても丁寧な説明ですよね。
> 「あなたはすごく長い髪の毛だから」・・・まさか、妹は長くないからやっぱり .... いや〜〜この不気味な謎めいた流れが素晴らしいですよね。 最初に夢のような不思議なシーンを(それも夜朦朧としたシチュエーションにて)見せておいて、 それが夢だったか現実だったかを直ぐに立証せず台詞にて想像させる.... 巧みですね〜〜まったく。しかもそこに(本サイトのテーマである)ロングヘアーをちゃんと絡ませているんですから。 更に畳み掛けるかのように...
> 教室の雰囲気もどこか不気味な・・・みんなの表情を見るとうつろになっている .... う〜〜んっまさにホラーの王道って感じの流れですねーー、主人公の男の子をじわじわじわじわと 恐怖の四面楚歌に追い込んでいく。

> 中味を見たら、蛙・・・丸ごと飲み込んだ時に一瞬、首が伸びたり口が大きくなったり .... このあたりはなんとなく、懐かしの楳図かずお氏の全盛期1960年代のへび女シリーズを 髣髴させるものですよね。
> わたしは宇宙人に襲われてへびになったの .... 思えば今回の作品中で “ロンゲルゲ” という名詞は1度も出てこなかったんですよね。 そして(上述しましたが)「ロンゲルゲ」本編のレギュラー出演者が一切登場せずでしたが、 これは唯一、本編との繋がりを感じさせる台詞でしたよね、 つまり『その宇宙人とは長髪流毛さんかな?』との想像ができる。 でも長髪流毛さんとは別のロングヘア星人の可能性も考えられますしね。 それと....
> まるでモナリザのように長い黒髪が・・・伸びていたのである .... ここも「ロンゲルゲ」の本編との共通点ですよね、 好きになった女の子と同じ髪の長さになる点が。勿論、吸血する点もですが。
まあつまり今回のスペシャル作品は、(繰り返しますが)通常のレギュラー出演者が一切登場せず また “ロンゲルゲ” という名詞が一切語られなかったけど、 本編との共通点も数点有った....というチョー微妙さにより、読者である私には 『これはロンゲルゲなのかな? それとも似て非なる吸血宇宙人なのかな?』とか 『同じロンゲルゲという名の吸血宇宙人でも、本編とは別世界(例えばパラレルワールドとか)なのかな?』とか 『本編とは同じ世界だが、時間が経過して長髪流毛さんの後の世代なのかな?』とか 『長髪流毛さんとは別の亜種−−蛇要素が強い−−のロンゲルゲなのかな?』とか、 まあ色々と想像を掻き立ててくださる内容でした。AND....
> 「おほほほ」 > 「くくくく」 .... 久々にこの2言が聞けたのも嬉しかったです(^_^ )。


それでは、過激なシーンに目を向けさせて頂きますと....
> 雅奈美ちゃんという女の子の髪の毛をわしづかみにしながら > 女の子のツインテールにしている髪をなかほどでそれぞれわしづかみにして .... またも出ましたね〜〜〜、“わしづかみ”(^_^ )。 まあ(本編でも)主に、吸血する際に逃げられないように動きを止める為とか 首筋を露出させる為によくする行為ですが、私は実は吸血自体はちと苦手というか コワイ(献血すらできないほど ^_^ )ので、 むしろこの “わしづかみ” にいつもコーフンするのですヨ。
> クラスでいちばん髪の毛が長くて腰の先まである > 一年生の女の子、その学年ではいちばん髪の毛を長くして .... しかもこのあたりは−−1番長い髪の女の子を生贄にチョイスする−−単なる恐怖・ホラーだけではなく、 我々ロングヘアーLOVER心をソソってくれることも忘れておられませんヨネ。

で、第1の雅奈美ちゃんとの吸血シーン、 > 雅奈美ちゃんが、校舎の壁をずずっとはってきて .... このあたりも楳図かずお氏のへび女ものを髣髴させる忍び込みシーンですよね。
> 長い前髪を垂らしぼくの首にかみつき始めた・・・髪の毛の香りをかがされてもうろう、長い黒髪にも眩惑されて .... いやーー洗い立ての長い黒髪の香りとしなやかさを目と鼻のあたりにされると、 さすがの血を取られるのが苦手な私でも逃げ遅れてしまうかもしれない(^_^ )。
そして第2の雅奈美ちゃんとの吸血シーンですが、 > 長い三つ編みの髪と毛先やヘアラインやえりあしを思いきりたんのう .... さすがに慣れてきたせいか、第1の時よりも余裕が出てきた感じですねぇ、 > 雅奈美ちゃんの三つ編みの髪をなではじめて編み目のあたりにぬるぬるっとした感じがした .... こんな大胆な(?)ことまでするようになったんですから。でもこういった “長い髪を使った色っぽい濡れ場(?)シーン” の描写も年々巧みになってこられましたよね。 ドサクサ紛れに髪の香りや手触りを味わっている男の図々しさ逞しさにも笑えます。ですが....
> 雅奈美ちゃんの毛先がへびの顔になってぼくの両方の手首にそれぞれの髪がまきついた .... 『男にそんな好き勝手はさせないわ!』ってな感じのロンゲルゲ女子の 恐ろしさを再認識させられましたね。 このように髪が蛇のように動く所などはメデューサのようですよね。


約半年間ご無沙汰でした「ロンゲルゲ」ですが、丁度季節もタイムリーに登場してくださいまして、 蒸し暑くなりかけてきた昨今の寝苦しさを解消してくれそうです(^_^ )。 いつもながらの奇想天外なストーリー展開にも楽しませて頂きました。
それでは、「吸血怪人ロンゲルゲ」スペシャル、「髪も身も、心も蛇になる!」のご執筆とご発表、 本当にありがとうございました。 そして、「吸血怪人ロンゲルゲ」の新シリーズの方もとても楽しみにしております。
「吸血怪人ロンゲルゲ」(ご感想)パート
髪伊良 さん  2007.6.21(Vol.781) 初出___Cont.No.kamis01    
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「こんばんは」

管理人様、ご感想ありがとうございました。
このところ、本当に連日暑いですね。
やはり、ずっと投稿しないとどうなったのかなって思われてしまいますね。
今回は、また別の角度で以前にも投稿していたような内容をやってみようと思ったもので、今回はへび少女を登場させてみたのでした。
この話は、べつに18禁ではないのでそれにひっかかるようにならない程度に、恐怖場面を演じてみたもので、小学生が主人公で小学校が舞台であるのも、だいたいこうしたホラーや妖怪の類に対していちばんこわいと思うようになるのが、小学生の中学年から高学年にかけてではないかと自分の経験からは思います。中学生ぐらいになると、あまりこわいと思わなくなってるんですね。幼稚園の頃も逆にまたこわいもの知らずみたいなことがあって、こうした感受性の高まる時期が恐怖感や異性を好きになる頃と一致してくるところから、小学生あたりがいちばんホラーには使いやすいという気がします。当の小学生がこれを読んだらきっとこわがるだろうなと思うし、特に男の子にとっては好きな女の子が悪魔化して自分が襲われるというのもすごくこわいでしょう。それこそ、いつかも書きましたがあげられている楳図氏の昔のホラーなどは女の子の読者を専門にした雑誌で女の子を恐怖に陥れていたから怖いと読者に思われて話題になったけれど、男の子から見ると襲われているのが女の子なのであまり怖いと思わず、むしろ別な意味で面白がっていた、好きな女の子をいじめたくなるのと同じような感覚だったのかもしれません。
そうしたことから、上記の類とは逆になるべく男の子をこわがらせて女の子にとっては面白いと思えるような内容を、というスタンスで今後もやっていきたいと思っています。
ということで、毎度の細かなご感想をありがとうございます。今後も宜しくお願い致します。

<編集・発行者からの御礼>
髪伊良 さん、私の感想へのレス、ありがとうございました。

> 楳図氏の昔のホラーなどは好きな女の子をいじめたくなるのと同じような感覚だったのかもしれません ・・・上記の類とは逆になるべく男の子をこわがらせて女の子にとっては面白いと思えるような内容を .... ああ〜〜なるほど、そういうスタンスで作っておられたのですか、 それは気が付きませんでした。確かに1960年代「少女フレンド」を中心に連載されていた 楳図氏のへび女もの作品って、女の子が生贄になってばかりでしたよね。 一方、髪伊良さんの作品は(いつもとどのつまりは)男の子が生贄になってますね ....う〜〜んっナルホド。
私は実は、楳図氏の作品ってリアルタイムで読んだのは「おろち」あたりからでして、 これは「少年サンデー」に載ってました。それ以前の少女雑誌に載っていたへび女ものって 後追い体験なんですよね。ですので、そういう微妙な少女雑誌的な作風にはこれまで気が付きませんでした。
まあ、このサイトは「中年ロングヘアー」ですから、 “1960年代風で、男の子が怖い目に合う” 作風って、かなり身近に感じるんじゃあないかな、 と私は思いますヨ(私がまあそうですから)

それでは、これから暑くなりホラーが似合う季節に入りますので、 新シリーズに向けてインスピレーションをじっくり溜め込んでくださいまし(^_^ )。 面白い作品に期待しております。
<前回投稿>
「吸血怪人ロンゲルゲ」(ご感想)パート
長友三 さん  2007.6.27(Vol.782) 初出___Cont.No.yuzo004    
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恐ろしき侵略

宇宙の侵略者は、次々に長い髪の人達を襲いかかっているのですね。腰よりも下まで伸びた 美しく長い黒髪が魅力の美少女雅奈美ちゃんが ママに噛み付かれてました。雅奈美ちゃんは蛇になり、宇宙からの侵略者の手先になってしまいました。蛇になった雅奈美ちゃんは主人公に噛み付きました。主人公はこうして宇宙からの地球侵略の尖兵役をしなければならなくなりました。
気が付かないうちに着々と進む地球侵略。暑さにまいっていてはいけません。我々のすぐ隣に宇宙からの侵略の尖兵が 口を大きく開けて、襲いかかろうとしているかも知れません!恐ろしや〜恐ろしや〜!

長友三 さん、「吸血怪人ロンゲルゲ」にご感想をくださいまして、
まことにありがとうございました。

by SNAKEHEART(HP編集・発行者)

<最新投稿>
「吸血怪人ロンゲルゲ」(ご感想)パート
髪伊良 さん  2007.8.1(Vol.785) 初出___Cont.No.kamis02    
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「長いこと間をあけて申し訳ありませんでした」

こんばんは。
実は体調を崩してずっと内容を確認しないでいました。
長友三様からせっかくご感想をいただいたのに、1ヶ月以上も放置してしまい、大変遅くなったことをお詫び致します。

このお話は、実際に少女の長い髪にとりつかれた男性にとっては襲われるのも本望のようなもので、そういう機会でもないと少女の髪にさわる機会もないのでは、というところで悪魔に魂を売らせてでも、やはり長い髪は悪魔の魅力なんですね。その心理を狙う悪魔はどこかに存在して男性は心を惑わしてしまうとこのようなことになる、という感じでしょうか。少女の長い髪にはそうした恐怖も潜んでいる、そのまままさしくブラックホールのような黒髪に男が巻きこまれて少女の下僕となる悪魔にもなってしまうわけですね。
すぐ近くにいくらでもいる、日常の恐怖が少女の髪に潜んで長い髪が好きな男をぽっかり口をあけて吸いこもうとしているのかもしれません。
でも、やはり長い髪の女の子にならきっと襲われて下僕になってもいい、また別の女の子を襲って仲間にできるなら悪魔になってもと思う男も多いでしょう。自分も好きな女の子のように髪を長くできるのなら。

ともかく、大変遅くなりまして恐縮ですが、ありがとうございました。今後ともロンゲルゲを宜しくお願い致します。
<前回投稿>








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