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「吸血怪人ロンゲルゲ」 ご感想パート トップページへ 感想をお送りください
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第一  〜  八話は、 “PART1”
第九  〜  十二話は、 “PART2”
第十三 〜  十八話は、 “PART3” をご参照のこと。



< 目   次 >
第 十九 話 「ロンゲルゲ・ハンター現わる」   .......2005.2.22(Vol.573)
第 二十 話 「闇の島」   .......2005.3.13(Vol.579)
第 二十一 話 「正義はどっち?」   .......2005.4.28(Vol.589)
第 二十二 話 「少女怪獣」   .......2005.5.28(Vol.599)
第 二十三 話 「長髪流毛の予感」   .......2005.6.13(Vol.611)
第 二十四 話 「君の出番だ」   .......2005.7.7(Vol.622)
 
ご  感  想


第二十五 〜 三十話は、 “PART5”
第三十一 〜 三十六話は、 “PART6”
第三十七 〜 四十話は、 “PART7”
第四十一話以降は、 “PART8” をご参照のこと。





2005.2.22(Vol.573) 初出___Cont.No.kamil19    第二十話へ 目次へトップへ


 この物語は、暗闇から始まる。
 右も左も前も後ろも、すべて真っ黒な闇の中。
 そう、あなたがいまいるのは、女性の黒髪の中
 長い髪の毛の女性が大好きなあなたは、その女性の髪に見とれてしまったために、髪の毛に吸い込まれて身体をとかされているのです。
 じかに、女性の長い黒髪を見続けていると、そういう運命になってしまうかもしれないのでご注意を。

 しかしおや、だんだん黒髪が灰色がかってきたぞ。なんだかいつもと違う雰囲気が、おや、暗闇のなかで何をしているのか、不気味な低音をひびかせている見なれぬ人物が…
「ふふふん、××紗真耶か。どう考えても男がよりつきそうにない顔の女だな。背ばかりやたら高いし、なんだ。髪の毛が目当てか。こんなへびみたいにとぐろを巻いた髪の毛のどこがいいのか、世の中には気持ちの悪いものが好きなやつがけっこういるな。ふーん、その妹は尋子というのか。こういつもかわいげないな。まあ、もともとどんな女も嫌いだからな。こいつは、××京香っていうのか。まあ、男殺しにはちがいないだろうけどな。その妹が摩亜弥か。いかにもいじめっこみたいな顔つきをしている、そのいちばん下の妹、嗣代か、よし、こいつなら…、ふふふ、いまに俺の実験が成功する日が来る。手はじめに…。」
 はたして、何者なのか。さっそく暗闇のなかを何かあけたようすであった。 「よーし、うまくできたな。」



 ここは、嗣代たちの家。三面鏡の前で自分の髪の毛をけんめいにとかし、その髪をつかみながらヘアゴムで束ねようとする嗣代の姿があった。
「あーん、まだ三つ編みするのはむりかしら。すぐこのゴム、ゆるんでほどけちゃう。あっ、そうだわ。これを頭の上でまとめてからやってみれば…、摩亜弥ねえちゃん、まだ帰ってこないうちに。」
 嗣代は、摩亜弥のものである金具つきのピンク色のリボンが置かれていたのを見つけてそれを手にとり、頭の上にまとめて止め、ポニー・テールの姿になった。その一本に束ねた髪を三つ編みにしようとしたがなかなかうまくいかず、まだ短いという感じだった。そこへ、ふすまを開いてそれぞれの耳もとに黒いヘアゴムでとめたツインテールの摩亜弥が戻ってきた。
「あっ、摩亜弥ねえちゃん、あの…。」
 あわてて嗣代は、摩亜弥にだまってリボンを自分の頭につけたのを見られたのでほどいて返そうとしたが、すぐに摩亜弥にその手を止められたのであった。
「しばらくつけときなさい。むりにひっぱったらこわれるわよ。」
「まあ、摩亜弥ねえちゃん、おこらないの?」
「おきっぱなしにしたあたしが悪いのよ。」
「あー、もしかして昌浩にいちゃんに好かれたいからやさしくしてるんでしょう。」
 少しまたふくれぞうになった摩亜弥だった。
「嗣代ったら、もう。もともと昌浩にいちゃんは、あたしのことが好きだから関係ないわよ。」
「どうかなあ?そのうちわたしも、髪の毛三つ編みにしたら昌浩にいちゃんに血を吸ってもらうわよ。」
「一回だけよ。あんたは、自分と同じ年か近い年の男の子を下僕にするのよ。」
「だいじょうぶよ、いくらでもわたしに近づいて来る子はいるから。はっ、そうだわ。ちょっと、このままの姿で外出してみようかしら。男の子がきっと振り向くわ。」
「どうぞ、行ってらっしゃい。」

 いっぽう、姉の京香の部屋に、実は昌浩が呼ばれていたのであった。昌浩は丸いすにすわらされて、その後ろで京香が昌浩の腰まで届いている髪をとかしていたのであった。昌浩は両サイドの前髪にヘアーカーラーを入れられて事実、毛先をカールさせられ、また残りの背中におろされている髪もいくつかに分けられてそれぞれの髪をまた巻き毛に、それこそ西洋の王女のような…事実、京香の部屋にあった西洋人形と同じ髪形になるように京香が昌浩の髪をいたずらして遊んでいたのである。京香は両サイドの前髪を黒いヘアゴムでこめかみのあたりにくくって背中に両方の髪ともどもおろしていた。
「はい、できたわ。この鏡を見て。ほら、あのお人形と同じ髪形よ。」
「ええっ?ほんとうに…。」
 京香に手鏡を持たせられた昌浩は、さらにもうひとつの鏡を後ろからさしだされて、自分の後ろ姿をたしかめるのであった。
「うふふふ、あなたもすっかり髪の毛伸びるの早くなったわね。せっかく長くした髪の毛、いろいろ楽しんでみるといいわよ。女の子でないとできないって思っていたことができるようになってうれしいでしょ。」
「えっ?そ、そうね。」
「おほほほ、かくさなくてもいいのよ。女の子みたいなことがしてみたいって、ほら。身体は正直ね、うふふふ。」
「あっ、あの…。」
「わたしのこと襲ってロンゲルゲにしたのは、あなたでしょ。」
 昌浩は自分の初めてやった髪形につい見ほれて興奮してしまったところ、その下半身に京香の片手がさしだされ、昌浩のはいていた半ズボンのチャックをとうとうまさぐりはじめたのであった。
「京香ねえさん、ちょっと、なにするの?」
「うふふふ、興奮している男の子を見ると襲いたくて仕方なくなるの、病気かもしれないわね。」
「や、やだ、やめて!」
「うふふふ、ほんとうはうれしいのを、自分がいやらしいのを隠すつもりでいやがっているふりをしてもだめよ。まずそういう男の子を見てやめる女の子がいるわけないわよ。」
 京香はもういっぽうの手で昌浩の口をふさぎ、さらに昌浩の背中に抱きついて自分の胸まで押し付けてきたのである。
「あ、ああ…。」
「うふふふ、ほーら。」
 とうとう、興奮した昌浩はその場で…。

 昌浩の悲鳴を聞いて摩亜弥がかけつけ、部屋の扉をあけた。
「お、おねえちゃんったら、昌浩にいちゃんになんてことしたの?いまの悲鳴は、ほんとうにいやがってたわよ。」
 いきなり、摩亜弥は京香の背中におろしていた髪をわしづかみにしてひっぱりはじめた。
「い、痛いわ。」
「なにが痛いよ。その汚された床に顔をうずめなさいよ。」
 昌浩がまた止めに入った。
「摩亜弥ちゃん、やめて。興奮して床を汚したのはぼくだし、おねえさんのこと最初にぼくが襲ってたんだから、ぼくはおねえさんになにされても仕方ないの。だから、おねえさんに乱暴しないでね。」
 すぐに摩亜弥は京香の髪から手を離したが、昌浩の腕を引いて京香の部屋から出ていった。
「もう、おねえちゃんには昌浩にいちゃんは貸さないわ。このまえも敬幸くんを部屋につれこんで変なことしたから、あれから敬幸くんも近寄って来なくなったでしょ。おねえちゃんは、もっと男の子のこと、理解しないと嫌われるようになるわよ。いくら顔や髪の毛がきれいでも。」
 摩亜弥は、昌浩をおふろ場につれていった。
「摩亜弥ちゃん…。」
「シャワー浴びるといいわ。その間に着替えおいとくから。ほんとうに、年下の子は興味ないっていいながら…。」
「あの、あんまり京香ねえさんのこと、せめたりしないでね。ぼくがお誘いに乗ったんだし。」





 いっぽう、外出した嗣代は、夜の公園でひとりぽつんと砂遊びをしていた男の子らしい姿を目撃したのであった。
「あら?もしかしてわたしより歳が下の子かしら、うふふふ、かわいいわね。誘拐しちゃおーっと。」
 さっそく、嗣代は近づいて声をかけた。
「ぼく、どうしたの?こんな小さい子がひとりで夜遊んでいたら、おうちの人心配するわよ。おうちどこ?帰りましょ、ね。」
 しかし、相手は全く反応するようすがなかった。この子、女の子に興味持たないのかしら…と嗣代は思っていたが、時を見計らって連れ出そうと思っていた。
 ちょうど満月が見えた時に、嗣代はなお砂遊びしている男の子の背中に抱きついて無理やり連れ去ろうとした。ところが、嗣代の身体がその時身動きできなくなりはじめた。男の子と思われたその正体は、実は獣人だったのだ。逆に嗣代の手首を両手それぞれでつかんで嗣代を背負い始め、公園から連れだし始めたのである。
「ちょ、ちょっと、あんたわたしを、おろしてよ。あっ。」


 昌浩がシャワーを浴びている間、摩亜弥は昌浩の家に行って着替えを借りようとしたが、実は昌浩の両親も外出していて家に鍵がかかっていたのであった。さきほど、京香に襲われたショックで摩亜弥にもそのことを伝えるのを忘れていた昌浩だが、考えてみれば男の子のいないはずのこの家で着替えが用意できるわけがないと昌浩は後から気づいても遅かった。しかし、シャワーを終えて脱衣場に戻ってみると、自分の服や下着を脱いでいたかごにはかわりの服が手紙とともに置かれてあった。取り出して見ると、京香の下着とスカートだったのだ。手紙の主はもちろん京香である。
「ごめんなさいね、さっきはあんなことして。このうちは女の子しかいないから、わたしの服ならあなたに小さくないと思うし、もう夜でだれも気づかないと思うからすぐ帰って着替えるといいわ。この服は返さなくていいから。あと、わたしがずっとつけていたヘアバンドもあげる。こうすれば男の子に見えないと思うし。」
 昌浩は、はだかのままでいるわけにもいかないからと、結局京香の下着や洋服をまず着て帰ることにした。また、京香の願も聞き入れて赤いヘアバンドも頭に巻いていた。すっかり女の子のような姿になった昌浩である。
 摩亜弥も家を出たところで別の者と会っていた。髪の毛をかたほうにおろして一本の三つ編みにして黒いヘアゴムでとめていた、敬幸だった。
「あら?あなたは。」
「あっ、妹さんだね。」
「京香ねえちゃん、なかにいるから、会ってきたら?」
「うん。」
 敬幸も、京香に部屋に連れ込まれていたずらされてから京香のことをこわがっていたが、やはり好きで気になっていたようで家の近くでようすをずっと見ていたようである。その敬幸が入って来て、京香のいる部屋に向かっていった後ろ姿を昌浩が見送っていたので、もう京香には会わずに出ようと、昌浩はその家を出たのであった。


 昌浩は家に戻る途中で摩亜弥とばったり会ったその時だった。
「きゃあーっ、助けて!」
「嗣代の声だわ。昌浩にいちゃん。」
「たしかに、いったい…。」
 ふたりは、悲鳴の聞こえたほうへ急ごうとしたが、そこには自動車が来ていた。
「ご主人さま、目当ての者を連れてまいりました。」
「よくやったぞ。ふふふ。こいつもロンゲルゲだが、まだ力はないからな。あの、長髪流毛(おさげるげ)とやらの思い通りにはさせられないよ。あいつの野望を打ち砕いてやる。ふっふっふ、トランクにそいつを入れろ。」
「はい。」
 嗣代を逆に捕えた者の正体は、この謎の男によって作り出された獣人のようである。嗣代をトランクのなかに閉じ込めると、獣人を助手席に乗せてすぐさま、男は車を発進させたのであった。
「つ、嗣代を…。」
「待て、くそー。」
 そこへ、ちょうど学校の勤務を終えて帰宅途中だった長髪流毛が通りかかった。
「長髪流毛先生、たいへん、嗣代が。」
「えっ?どうしたの?」
「さらわれたんです、何者かに。」
 長髪流毛は、水晶玉をすぐに取り出して嗣代の姿を映し出した。
「まあ、嗣代ちゃんがトランクの中に…。」
「先生…。」
「わかったわ、すぐつかまえに行くから、あなたたちはおうちで待ってて。」
「でも、先生、家で待っても気が気でない。」
「そうだよ、ぼくたちも一緒に、お願いです。」
「あの…あなたたちをわたしは戦わせるためにロンゲルゲにしたんじゃないのよ。」
「嗣代が心配です。」
「一緒に行かせてください。」
「わかったわ。じゃあ、摩亜弥ちゃんはわたしの右側に、昌浩くんは左側にしっかりつかまっていなさいね。」
「はい。」
 長髪流毛が両脇に二人を抱えると、頭に巻いていた黒髪がするするっとほどけて長髪流毛の背中を覆い、さらに抱えられている二人の背中をも覆い始めた。長髪流毛の黒髪がふわっと風になびくと、その身体ごと長髪流毛が夜空に舞い上がり始めたのである。長髪流毛の髪は、こうして翼代わりにもなるのであった

 嗣代を誘拐した自動車は、やがて海にまで出て来た。そして、海岸に出てくるとその自動車は外見を突然変えて潜水艦のように変化し、そのまま海中にもぐりはじめたのである。
「ええっ?海へ…。」
 その自動車がもぐっていった海岸に、抱えていた二人とともに長髪流毛が降り立った。

 いったい、謎の男の目的は何なのか。はたして嗣代を助け出せるか。
(つづく)



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感 想





2005.3.13(Vol.579) 初出___Cont.No.kamil20    第二十一話へ 目次へトップへ

 ロンゲルゲファンの皆様(そんなにたくさんいるの?)、お待たせいたしました。
 新たな展開の第20話に入ります。その前に…。
 実は、前回の長髪流毛が髪を翼代わりにして空を飛んでいったというアイデアは、ひょっとするとお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、よそのロングヘア関連サイトにあったものを参考にした、つまり自分の発想ではなくていわゆるパクリであります。まあ、文句を言われる様になってきたらそれで反応があったということで、よろしいんじゃないかと思いますけれど?
 では、本文にまいりましょう。




 嗣代をさらって車ごと海にもぐっていった謎の男のあとを追い、やってきた長髪流毛・摩亜弥・昌浩の三人は海岸の前で唖然としていた。
「長髪流毛先生、海にはいっちゃう自動車なんて、世界でも聞いたことがないのに、ほんとうにあるんですか?」
 摩亜弥の姉である京香によって女装させられた姿の昌浩が、長髪流毛に質問していた。
「たぶん、こんなことをするのだから世の中に認められてはいないやつらね。」
「それより早く、嗣代を助けださないと。」
「摩亜弥ちゃん、気持ちはわかるけど、あんまりあせったりしないでね。あっ、そうだわ。ちょっとこっちへ。」
 長髪流毛は、すぐ近くにあった公衆トイレを見つけてふたりを誘っていった。
「摩亜弥ちゃん、いっしょにここに入って、あ、昌浩くんは悪いけどちょっと外で待っててね。」
「うん。」
 公衆トイレはもちろん男女別々である。


 そのころ、摩亜弥の家では姉の京香がひとり残っていて、昌浩らと入れ替わるようにして敬幸が訪れ、京香と…まあ、あんまり大きな声ではいえないような内容だが…そういうことをしていたのである。
「ねえ、京香さん、おふろばに行こう。またお部屋の床が汚れちゃうよ。」
「わたしが何をしようとしているのか、あなたもわかってきたみたいね。このまえはあなたがいやがっているのをむりやりやったけど、今日はもう覚悟できているのね。」
「もう、ぼくは京香さんのおもちゃだから。」
 こうしてふたりは風呂場に行ってまた続きを始めたのである。ちなみに、ふたりとも上半身は服を着たままだが下半身は…想像に任せよう。
「あなたも、よくわたしのところへまた来たわね。」
「だけど、どうしてこんなことするの?」
 京香は敬幸の背中に抱きついて首を敬幸の左肩にかけていた。敬幸は右側の肩から一本にまとめていた三つ編みの髪を前に垂れさせていたが、その毛先に巻いている太めの黒いヘアゴムのあたりを京香が右手でわしづかみにし、左手をまた敬幸の下半身に前から伸ばしていたのである。京香のほうは髪の毛をまとめていないため、またばさっと敬幸の肩から前に京香の前髪が垂れている。
「うふふふ、六年生の時、あなたたち男子は休み時間に変な写真の雑誌を見せ合ってよろこんでたでしょう。そのときね、男子のみんなのこのへんがどのくらいになるのかって、たまたま見えちゃったわけ。男の子はああやってみんな興奮するのかって思って。」
「写真の雑誌って、もしかして。」
「ヌード写真とかいっぱいあったでしょ。でも、敬幸くんだけはほかの子とちがうような反応だったわね。」
「京香さんも、けっこう…。」
「ふふふ。そのころからいやらしいこと考えてたんだって思ってるんでしょう。みんなそんなものよ。男の子も女の子も、だけど、敬幸くんはヌード写真なんか見ても反応示さなかったのに、ほかのことで反応していたわね。」
「ほかのことって?」
「おほほほほ。わたしがはじめて髪の毛をおさげにした時に、あなたは他の男の子がヌード写真を見た時と同じようにこのへんがほら…、いまも。こうなってたのが見えたから。きっとわたしに気があるんだと思ったわ。好きな女の子が髪形を変えると男の子は興奮するって、どこかの本に書いてあったし。」
 敬幸は、もはや言葉を返せないでいた。京香は病気なんだろうと思っていちいちふれるのはやめ、ただ京香の行為に無抵抗で好きなようにやらせておけばいいと思った。その心理もまた京香には読まれている。
「あんたのような子に好きになられても迷惑だと思ったけど、いっそ片思いさせていじめてやったら面白いだろうと思ってね。こんなひどいことされても、よほどあんたはわたしに一途なのね。」


 さていっぽう。長髪流毛の入った女子トイレからは、摩亜弥が入り口に姿を現わして昌浩を呼んでいた。
「昌浩にいちゃん。こっちこっち。」
 手招きされて、昌浩も摩亜弥といっしょにそのトイレに入っていた。摩亜弥の片手には長髪流毛が身につけていたものと思われるバッグや服、下着もあったので、長髪流毛はもしかしてはだかになっていたのかと昌浩は思った。
「摩亜弥ちゃん、それ、もしかして…。」
「じろじろ見ていちゃだめよ。すぐ入って。いまのそのかっこうじゃ男子トイレのほうに行ったらみんなびっくりするでしょ。」
 摩亜弥は、女子トイレ内にある一室の扉を開いて昌浩がそこに入るように案内した。その先には赤い壁のようなものがあるだけで、床には一瞬赤いじゅうたんみたいなものがあるように見えた。そのじゅうたんらしいものの上にふたりがのると、急に動き出して暗闇のなかに入れられ、入り口も閉ざされてしまった。
「摩亜弥ちゃん、急にこんな、まっくらなところへ…。」
「安心して、ここは長髪流毛先生の身体のなかよ。」
「ええっ?長髪流毛先生の…。」
「いまね、長髪流毛先生は大蛇に変身して、それでわたしたちをつれて海にもぐっているの。あ…、ええ。こっちのほうです。ああっ、船が通っていたからよけたんですね。もうこの方向でだいじょうぶです。」
「摩亜弥ちゃん、長髪流毛先生と会話して、しかもどっちに行けばいいかわかるの?」
「ふふっ。さっきね、嗣代がわたしのリボンを勝手につけてたから。そのリボンのあるほうをわたしの髪の毛が教えてくれるの。ずっとわたしがつけていたものだからね。」
 摩亜弥は、ツインテールのかたほうの髪の毛をあげて嗣代のさらわれている方向を確かめていた。
「摩亜弥ちゃん、それじゃおうちに留守番しなくてよかったんじゃない。しっかり役に立っているね。ぼくなんか足手まといかも。」
「えっ?そんなことないわよ。昌浩にいちゃんがいっしょだから、わたしもこうしていられるのよ。あとできっと昌浩にいちゃんの力がぜったいなくてはならないようになるわよ。」
 しばらくして、大蛇になっていたという長髪流毛が口をあけ、ふたりをまた赤いじゅうたんのようなもので外に運んでいた。どうやらべつの陸地に着いたようである。外はまだ夜中のまっただなかだった。ちなみに、日曜日なので学校の心配はしなくてもよかったが…。なお、じゅうたんのようなものとはもちろん、長髪流毛の舌である。
「ここは島みたいだね。なんにも見えないよ。あれっ?なんか建物らしいものが…。」
「昌浩にいちゃん、ちょっと目をつむるかあっちを向いてて。長髪流毛先生がもとの姿に戻るのよ。先生のはだかなんか見たら男は目がつぶれるわよ。」
「わ、わかった。」


 さて、嗣代をさらっていた謎の男は…。昌浩が一瞬見た研究所のような建物のなかに、潜水艦となっていた自動車が入れる扉が水中にあり、センサ反応で扉が開いていた。その水中からまた上がってプールのような場所に浮き上がっていたのである。
「よし、降りてトランクからあれを出せ。」
「わかりました。」
 傍らにいた獣人が謎の男に命令されて車を降り、トランクに入れていた摩亜弥のリボンをつけたままポニー・テールになっている嗣代の身体を抱きあげていた。気丈な嗣代は眠っていなかった。
「あんたたち、なんなのよ、うっ!」
 獣人に腹を殴られて、嗣代も気絶した。
「よし、さっそくそいつを実験室の台に置いてこい。」
「わかりました。」
 獣人が運んでいったのを見届けると、謎の男は通路に出て窓の外を眺めていた。その視界のなかに、長髪流毛が人間の姿に戻ってタオルで自分の裸になっているからだをふいているのが入ったのであった。
「ふふん、なんだ、あいつらがやっぱり来たか。ちょうどいい、みんなまとめて料理してやろう。」

「お待たせ、昌浩くん、もういいわよ。」
「はい。でも、先生って空を飛んだり海に入ったり、なんでもできるんですね。」
「それはそうと、嗣代ちゃんがどこにいるのか…。」
 長髪流毛に言われて摩亜弥がツインテールの髪の毛をまた上げ、毛先を上に向けた。
「やっぱりこの建物のなかだわ。だけど、どこから入ればいいのか。」
「ん?先生、あんなところに開いている窓が…。」
 昌浩は、だいぶ高い位置ではあったがかすかな月明りで照らされていた出窓を発見した。
「あそこしか入るところはなさそうね。」
 またも、髪を翼代わりにして昌浩と摩亜弥のふたりを抱えながら、長髪流毛はその開いている窓を目指していたのであった。だが、その窓が罠とも知らず…。


 さて、こちらは京香と敬幸のいる家の風呂場。いつのまにか、京香は敬幸の背中に抱きついて眠っていた。しかも、右手は敬幸の髪の毛を、左手は敬幸の…なにを握っていたかは省略。
「京香さん、もうそろそろ…。」
「う…ううん、はっ。」
「どうしたの?京香さん。」
「いまもう夜中?何時かしら。摩亜弥たちは。」
「そういえば、帰ってきてないみたい。」
「もしかして、嗣代もいないわ。ああっ、たいへん。」
「急にまた。」
「あの男の子が助けを求めているわ。わたし、あの子に洋服とヘアバンドを貸しているから、あの子と妹たちに何が起こったのかわかるのよ。いますぐ助けにいかなくては。」
「京香さん、ひとりじゃあぶない、ぼくもいっしょに行くよ。」


 長髪流毛ら三人の入った建物の部屋にはなにも置かれておらず、がらんとしていた。まず、べつの扉をさがそうとしたがそのとき、入って来たばかりの窓が急に閉じられてしまい、外も見えなくなってしまった。
「先生、どうしよう、まっくらになっちゃったよ。」
「おちついてね。あっ、あれは…。」
 窓のあったほうと正反対の方向で上のほうから光が広がっていた。それはまるで映画のスクリーンのような映し出され方であったが、事実、真っ白な壁に照らし出されたスクリーンに、謎の男の姿が映し出されたのである。
「ふふふふ、よくやって来たな。長髪流毛とやら。」
「きゃあっ!」
「先生。」
「な、なに?あんたはいったい何者なの?」
 ついに長髪流毛らの前に初めて姿を現わした、果たして謎の人物の目的は?
(つづく)



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感 想





2005.4.28(Vol.589) 初出___Cont.No.kamil21    第二十二話へ 目次へトップへ




「わたしは国の政府機関で働いている者だ。名前は言えない。これも守秘義務でな。とりあえず、世界の平和と正義を守るために仕事をしていることだけは教えておこう。」
「なんですって?子どもをさらっておいてなにが平和と正義なの?」
「おや、おかしなことを言うやつだな。おまえたちは人間じゃない、宇宙人じゃないか。こうして地球の人類をおまえたちのような種類の生物にかえさせているおまえたちこそ、あきらかに人類の敵だろう。そんなやつらをこれから抹消するのがわたしの仕事だよ。」
「わたしたちが人類の敵ですって?」
「そのとおりじゃないか。正義の味方のはずはないだろう、人間をつぎつぎに襲って吸血鬼にしている。人間を殺しているも同然だろう。自分たちがなんなのかも忘れている、ばかみたいなやつらだ。」
「それより、嗣代を返してよ。」
「なんだ?おまえたちは悪魔のはずなのだから、だれかさらわれてもさらわれるものが悪いということでそのままほうっておかれる、もう役に立たないごみくず同然に扱われるはずなのに、未練がましいやつらだな。」
「嗣代はわたしのたいせつな妹よ。」
「いまどき、戦争をやっている外国で人質に取られた人間だって、自己責任だからといってみんな本気で助けようともしないぞ。私は気の毒だと思っているがね。」
「あのね、嗣代ちゃんはまだ幼稚園の小さい子なの。そんなほうにたとえるのはおかしいでしょう。」
「じゃあ、そんな小さい子を襲っておまえたちのような化け物の仲間にしたのはだれだ?ほかならぬそこにいるおまえたちのうちのひとりじゃないか。おまえら人間の血を吸うみんな化け物のくせに。ふん、とくにそっちにいる、いかにも化け物じみたというか、ほんとうに女に化けたような男の風上にもおけないようなやつめ、同じ男としてなんて情けない。女みたいなかっこうになってよろこんでいるやつの気がしれないよ。」
「ぼくは…。」
「昌浩にいちゃんはやさしいわよ。」
「ふん、そんなことを言わせるのも、もとはこいつが洗脳したからだろう。それもその子がれっきとした人間だった時にいやがっていたのをむりやり襲ってな。だから、しょせん化け物の女だけしか寄ってこない、女にもてているなんていい気になっているみたいだが、まともな人間の女の子だったらおまえみたいな女のくさった男を好きになるはずないね。」
「ちょっと、じゃあ、そういうあんたはなんなの?女性に好かれるタイプとはとても思えないわね。」
 長髪流毛が口をはさんだ。
「私か。私はべつに女なんぞ好かれようと思ってない。むしろ近づいてほしくないね。ほんとうに虫酸が走る。女が好きで女の奴隷になっているようなちかごろの軟弱な若い男どもも、ほんとうにどうしようもない。」
「世の中は男と女とが半分半分でなりたっているのよ。」
「ふん、なにが半分半分だ。私は生まれてからずっと男手ひとつで育てられてきた。俺を生んだ女、まあ、本当なら母ということになるんだろうけど、とても母親などと呼べないよ。すぐにほかの男と浮気したとかでいなくなってしまって私はその女の顔も知らない。家も貧しくていつもぼろくて汚い服を着せられていたため、幼稚園の時から特に女の子には嫌われた。いじめられた。先生も女の先生で女のほうばかりえこひいきしてちっとも私のいじめられていることにかまってくれなかった。小学校でもそうだった。ずっと女が担任でやはりまともに相手にしてもらえなかった。もちろん、私はぐれそうになった。けれど、いい先生に出会った。もちろん、男の先生だ。ある時に本屋で万引きをしようとして止められた。その先生はその時自分のいた小学校で非常勤講師だったんだな。だから、時々相談にいって、勉強もわからなかったところをよくていねいに教えてくれた。いまに、女なんて見返してやれと励まされて私はそのころからしっかり勉強するようになった。中学に入学した時、その先生が正規の教員に採用されて偶然にも私のクラスの担任になり、成績があがっておかげで進学率も優れている一流の男子高校に進学し、それから国立大学へ、そしていま政府の機関で大切な仕事を任されるようになっている。いまの私があるのは中学の時の担任だったその先生のおかげだと思っている。父は私の就職が決まって大学を出た頃に安らかに死んだ。もう母親なんか会わなくていい。葬式にも呼ばなかった。先生のほうはもちろん来てくれた。ところが、その葬式でまさか私と会ったのが最後になるなんてな。」
「ふーん、急に身の上話なんかしゃべりだして、それで?」
「私のかけがえのない恩師、そのたいせつな先生を死なせたのは、はっきり言えば殺したのはそこにいる貴様じゃないか!」
「殺した?どういうこと?」
「おやまあ、さすがに悪魔だな。人ひとり殺してもなにも覚えてないなんて、まあ当然だな。その先生とは、さっき言った父の葬式に来たその春に中学の校長先生になったんだ。これから自分も忙しくなるからもうあまり会えないかもしれないけどがんばれよって言ってくれた最後の言葉がいまでも耳に残る。その中学は、おまえたちの住んでいる近くにある、おまえが時々仕事しているという中学だ。その校長先生と教頭先生を車の中で殺したのはほかならぬ長髪流毛、あんただろ!」
「ああ、雛乃ちゃんの中学、あのスケベ校長(註:
第九話第十話)。あなたの大切な恩師だったの。それにしちゃあ、どこで道を間違えたのかしらね。」
「間違いなどしていない。先生は人殺しなんか決してしてないのに、どうして殺されなければならなかったのか。それも、よりによって嫌いな女どものために!ますます女どもに恨みがつのる。ほんとうに女なんか最低だ。私は、女性が天皇になるのも反対だし、相撲の土俵に女が上がって表彰状を渡すことも絶対だめだ。」
「まあ、そこらへんのほうはよくわからないけど、要するにあなたは女というものすべてが嫌い、憎いわけね。」
「そのとおり。ちなみに、私は女を見ると反射的に憎らしく思うだけだ。世の中の男には、女を見て興奮するやつなんかが多いようだけど、私は興味ないね。さっき、おまえさんが裸でこの島に上がっていたのが見えたけど、なんとも思わないよ。」
「な、なんですって?私の裸を見たんですって?」
「私が窓から月を眺めて俳句でも作ろうと思っていたら、勝手にそこへおまえたちがスクリーンを破るようにして出て来ただけだ。ほんとうにぶち壊しだ。」
「なんてことを…。」
「はははは。ちなみに長髪流毛という、おまえのような化け物のことはいろいろ調べている。おまえの好物は女に対していやらしい心を持った男の血だな。だが、あいにく私はそういうことで女の裸を見ても興奮しない。おっぱいやお尻が大きくたってやっぱりなんとも思わない。まして、どこかのだれかさんみたいな髪の毛なんかに関心を持つような男なんか、よほどどうかしてると思うね。」
 昌浩の顔があおざめそうになるところを、摩亜弥がなだめた。
「昌浩にいちゃん、あんなやつの言うことなんか気にしちゃだめ。」
「ふふん、お前たちの偽善的なラブシーンも、もうすぐなくなるよ。まあ、私はお前たちを殺そうとは思わないが、大切な先生を殺された恨みだけはまず晴らさないとな。」
「なにをしようとするのかしら、あっ。」
 三人のいる部屋の回りの壁から、突然まだらの息がどこからか吐き出されていた。
「あっ、あんなところに煙が。」
「だんだんひろがってくる、うわ、なにこれ?」
「く、苦しい。」
「はっはっは。しばらくその息でもがきたまえ。」
「長髪流毛先生、どうしよう。」
「うーん、弱ったわ。あの男の弱点が見つからない。ううっ。」
「長髪流毛先生、ううっ。」
 三人はやがて部屋の壁のまわりに仕掛けられている強力な放射能のような光を浴びさせられていた。
「ああ、熱い、助けて。」
「はははは。しばらくおまえたちの相手をしているひまはない。嗣代とやらをさっそく料理しないとな。」
「嗣代ちゃんを料理するって、くそーっ。」
 昌浩も、くやしがるのが精一杯のようであった。


 こちらは摩亜弥の姉、京香が家を出て夜中の街なかを、長い黒髪を振り乱しながら走り出していた。
「京香さん、待って、あっ。」
 京香を追いかけ、一瞬見失った敬幸だったが、その時京香の悲鳴を聞いた。
「きゃあーっ!」
「ふふふふ、こんな夜中にまさに飛んで火にいるなんとやらだぜ。もう、自己責任のなにものでもないな。」
「さあ、おれたちと仲良く遊ぼうぜ。」
 京香はどうやら暴走族らしい二人の男につかまっていたのだ。それを目撃した敬幸は、無我夢中でそのうちの一人の男の背中に片足から飛びかかって蹴り倒した。
「えいっ!」
 かたほうの男が倒れたのを見て一瞬驚いたもうひとりの男の腹を、その一瞬のすきをついて京香も片腕で男の腹を蹴った。
「くそっ、なにしやがる。」
「京香さん、こっち。」
 京香の手を引いて二人の男から逃げようと走り出したが、すぐにバイクで男たちも追いかけてまた前方をふさごうとしていた。その時であった。
「ぎゃあーっ!」
「おい、どうしたんだ、うわあーっ!」
 男の首に両側から三つ編みの髪の毛が巻きつかれていた。もうひとりの男にも両手首に髪が巻きついていた。ふたりとも男は夜空に髪の毛によって身体を持ち上げられ、やがて一回転してなにかに吸い込まれて消えていった。すぐにまたがらがらと骨の屑が吐き出されていた。
「あっ、あなたたちは。」
 敬幸がロンゲルゲにしていた、高校生の紗真耶と小学生の尋子だった。敬幸が三つ編みをまとめるためにゆわえていた黒いヘアゴムが実は紗真耶のものだったため、ヘアゴムの持ち主だった少女たちが助けにやってきて、暴走族の男たちを自慢のおさげ髪でつかまえて吸い込んでいたのである。
「あぶなかったわ。こんな夜中に。」
その場でへたばりこんだ京香をだきかかえながら敬幸も息を何度もはあはあとついていた。
「来てくれたんだね。ありがとう。」
「いったい、どうしたんですか?」
「彼女の妹さんたちがたいへんな目にあっているらしいんだ、それですぐに彼女は助けに行こうとしたんだけれど、三つ編みもしないままじゃ彼女は魔力を使えないのに、あわてて出ていって無謀だよ。」
「はっ、来たわ。」
 彼女たちの前に一台の自動車がやってきた。
「わたしたちのパパが運転しているから、乗っていったら?パパは私が襲ってロンゲルゲにしているから、わたしの命令どおり動くのよ。」
「じゃあ、なにかあったらわたしたちも起きているから呼んでね。」
「うん、ほんとうにどうもありがとう。」
 こうして、敬幸は京香といっしょにその自動車に乗り、紗真耶と尋子の姉妹が父親の自動車を見送っていった。

「京香さん、しっかりして、髪の毛で妹さんたちのいる方向、紗真耶さんのおとうさんに知らせないと。」
「はっ、そうだわ。あっちよ。」
 紗真耶に襲われたというその父親はうつろな表情をして一切しゃべらないという感じであったが、首を縦に振って車を進めていった。
「敬幸くん、わたしを助けてくれてありがとう。」
 京香が敬幸の身体を両腕で抱きしめるようにしてまた肩に抱きついていたのであった。敬幸もまた困ってきたなと思うようになった。
「あの、人の車だから汚したら…。」
「もう、敬幸くんのこと、片思いさせないわ。」
 敬幸もほんとうは迷惑な思いもしていたが、やっぱり自分があこがれていたのだからと仕方なく京香の思うようにさせようと思った。
「ねえ、三つ編みしておこう、また狙われないようにしないと。」
「そうね。できたら編んで。」
「ぼくが?わかった。」
 敬幸は京香の黒髪を後ろから念入りにヘアブラシでとかして、二つに分けてていねいに一本ずつ編み始めたのであった。


 さて、謎の男は嗣代をつかまえている部屋に入っていた。その部屋には、子供に化けて嗣代をつかまえた獣人も立っていた。
「どうだい、計画は予定どおり進んでいるかね。」
「ご主人さま、こっちのほうが早く完成しそうです。ついさっきつかまえたばかりの鮫を、外国で死刑になった男の身体と合体させてかっこうは鮫のままですが、脳は人間の働きをします。どうやら、相性がいいみたいです。」
「そうかそうか。そしたらこの研究所の護衛の役割も果たせそうだな。ん?息をしてるみたいだぞ。」
「これはたいへんだ。ちょっと熱を下げなければ。よし、そっとガラスをあけてみよう。」
「目をあけてますよ。」
「どうやら、暴れはしないみたいだな。よしよし、すぐに車のガレージのほうへ、こいつを運ぼう。」
「はい。」
 潜水艦にも形を変える自動車のあがってきたところに、謎の男と獣人は、先に完成したという鮫の怪物を運び、水中に放っていた。高い波しぶきを二人?とも少し浴びたが。


 さて、京香と敬幸の乗った、紗真耶の父親が運転する自動車がようやく海岸にたどりついた。もちろん、長髪流毛たちがその数時間前にいた場所と同じである。
「ありがとうございます。紗真耶さんたちによろしくお伝えください。」
 二人が降りて自動車も去っていった。いま、近くには車も他人も一切通っていなかった。
「敬幸くん、あのトイレに。」
「えっ?トイレ?」
「女子側よ。いまなら誰もいないから急いで。」
「うん。」
 長髪流毛が海蛇に化けていたトイレにまた二人とも入っていた。そして、便室のうちの一室に入って扉をぴしゃっと閉めた。
「敬幸くん、ちょっと背中を向けて。」
「はい。」
 京香も、服をぬいで敬幸に持たせるために渡していた。すでに髪を二本の三つ編みにしていた京香は裸になるとすぐにその髪を舞わせて、背中を向けていた敬幸の両方の腕に髪をまきつかせていた。
「う、ううっ。」
「痛いかもしれないけど、じっとしてね。服と下着を離さないで。」
 敬幸の身体が背中を向けたまま、京香の髪のなかに吸い込まれていた。

「ここは…。」
わたしの髪のなかよ。
「えっ?京香さんの髪の毛?」
「これから海に潜るの。まとめ髪して水泳帽かぶっているからね。なかまで水が入ってくることはないからだいじょうぶよ。」
 京香も、長髪流毛と同じように海蛇に化けて海に入ろうとしたが、まだそこまでの能力はないようで、結局裸の姿のまま三つ編みの二本の髪を水泳帽のなかにまとめたまま、誰も見ていないところで潜っていった。

 京香は、髪の感じる方向をたよりにほとんど迷うことなく、妹たちのつかまっている建物に近づきつつあった。長髪流毛が上陸した場所と違い、謎の男が潜水艦になった自動車で上がろうとする水中ガレージのほうにまず近づいていた。
 しかし、そうかんたんには入れなかった。さきほど獣人が謎の男と運んだ鮫の怪物を水中に入れていたため、その怪物とまず出くわしてしまうからである。
「まあ、あの赤い光は…。」
 その正体が恐ろしい怪物の両眼とも気づかず、京香の身に危機が迫る。はたして、妹たちを助け出すことができるか。
(つづく)



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ご 感 想 





2005.5.28(Vol.599) 初出___Cont.No.kamil22    第二十三話へ 目次へトップへ


 (またまた、前座です)
「しゅっぱーつ、進行!」
 ガタンガタン、ガタンガタン…。
「はい、おはようございます。ただいま都内でも有数の大混雑が特に激しいと言われている○○線の電車に乗っております。さっそくですが、お客さんの反応をきいてみます。どうですか、女性のいない電車の乗り心地は。」
「ああ、いいですね。ほんとに安心ですよ。このまえなんか肩からなにかおぶさってきてそれが髪の毛だったもので、まさか急にまたどこかのお話みたいに自分の髪の毛が長くなってしまったのかと思ってよく後ろを見たらこれが若い女性なんです(笑)。いきなり抱きついてきたんでびっくりしたんですが、へたすると自分が痴漢扱いされるかもしれないと思ったのでじっとしてました。その女性の前髪が自分の肩から腕にかけてかかってたんですね。たしか腰以上ありましたよ。なんでこんな中年の私になんか狙うんでしょうね。」
「こちらは、小学生で電車通学している男の子ですね。こちらにもきいてみましょう。君はどうしてこの車両を選んだのかな?」
「だってもう、女の人がこわいです(笑)。このまえも三つ編みのおねえさんに後ろから手を出されて変なところさわられました。びっくりしました。」
「この春からついに、男性専用車が登場しました。なにしろ、総理大臣も女性がやるようになってから日本の法律もかわって、男性が女性を襲うと犯罪になるんですが、その逆は罰されないんですね(笑)。それで、このような男性専用車がおもな路線に使われるようになりました。」
「はあ、男性専用車ァ?」

「うっ…、また夢か。また原稿書くのが延びてしまったな。早く書かないと。」



 謎の男嗣代をさらって潜んでいる島に、長髪流毛摩亜弥昌浩の三人がまず後を追ってきたが、ある一室に閉じ込められてしまい、さらに京香敬幸がようやくたどりついたが、その入り口の前にまた立ちはだかる者が現われた。
「きゃっ、なに?これは。」
「どうしたの?京香さん。」
 海中にもぐった京香のまとめた髪のなかにいた敬幸がテレパシーを送って京香と会話をしていた。
 赤い目を光らせた、謎の男が実験によって産み出した獣人がまた死刑囚の頭脳を合体させたという鮫の怪物を水中ガレージの前に放って見張らせていたのである。
「もう、時間がないわ、思い切ってつっこまないと。」
「ちょっと待って。そんなに焦らないで。」
 事実、京香の存在に鮫の怪人も気付いたようで、京香のほうに向かってこようとしていた。


 いっぽう、謎の男が潜む建物の一室に閉じ込められた三人は、部屋に送り込まれた放射能のような光のためにもだえつづけていた。
「ああっ。うう…、こんな時、黒井○サさんでも呼ぶことができたら…。」
「長髪流毛先生、そんな…よその架空の人物に…助けを求め…るなんて、先生…らしくない…ですよ。」
「わたしと…したことが…ああ、はがゆい。これじゃ…全世界の人間をロングヘアにしようなんて…宇宙人の…みんなからも…笑われ…てしまうわ。」
「そんなに…気を…落さずに…でも、どうしたら…、ぼくは長髪流毛先生だけが…頼りなのに…当分このままでいるしか…ううっ。」
 そして、謎の男はどうやら自分の部屋でモニターから苦しむ彼らのようすを眺めているようであった。
「ふふふ。苦しめ、苦しめ。ロンゲルゲの化け物どもめ。」
 そのかたわらにはカプセルに閉じ込められて何度も沸騰している泡のなかに包まれていた嗣代の眠っている姿があった。


「きゃあっ、どうしよう。こっちへ来そうだわ。」
 京香の姿に気付いた鮫の怪物が向かい始めたのであった。鮫の怪物は目をぎらっと赤く光らせ、その光を京香もあびてしまった。
「ああっ、まぶしい。」
 もう、だめかと思ったその次の瞬間だった。目を光らせたと思った鮫の怪物が、光を崩すとなんとその場にへたばって倒れこんだのであった。
「な、なんかようすが変だわ。そうだわ、いまならこういうことができるかも。ねえ、敬幸くん、右側の髪の毛をおろすから、できたら左側へ寄って。」
「わかった。」
 水泳帽のなかにまとめていた三つ編みの髪の毛のうち、かたほうを取り出して京香はさっそくその髪の毛の編み目に目を光らせたのであった。白い光をあびた鮫の怪物もすぐに起き上がると今度はいま京香のほうに向かってきた方向と逆に、つまり謎の男のいる研究所のほうに向かっていったのであった。そして、鮫の頭にあったとがったのこぎりのようなもので、研究所のガレージの扉に切りかかり、ガレージをとうとうこわしてしまった。
「どうやら、あの鮫さんはわたしの命令どおりに動かすことができるみたいだわ。いくわよ。敬幸くん。」
「わかった。」
 ガレージの底に着くと、鮫の怪人も横になって京香を待っていた。そして、京香を背中に乗せて研究所の玄関に浮き上がっていったのであった。
「うまくいったわ。」
 鮫の怪人は、水面にまで出て来て京香をへりの所におろすと、また底のほうへもぐっていった。
「ありがとう、バイバイ。」
 水泳帽をゆっくりはずして、もういっぽうのまとめていた三つ編みの髪の毛をゆっくりおろしながら、身体を小さくさせていた敬幸を元の姿の大きさに戻した。敬幸は京香に対して背中を向けながらタオルに下着や洋服を渡していた。
「敬幸くん、わたしの裸なら見てもいいのよ。」
「いくらなんでも、こんな時に見たら気が変になるでしょ。」
「そういえば、さっきの鮫さんも、わたしのはだかを見ておかしくなっていたみたいね。どういう鮫さんなのかしら。」
「とにかく、そのわけは後で考えればいいから、妹さんたちを探すために早く服を着ないと。」
「わかったわ。」

 京香がようやく洋服を身につけて、ふたりは玄関をあとにした。京香の髪の毛によって昌浩に貸しているヘア小物のある方向を探りだしながら、通路をたどり始めていた。
 その通路に、謎の男によって嗣代を誘拐させた獣人とふたりが出くわしていた。
「はっ。」
「おまえたち、よくもやって来たな。いったいどうやって来たんだ。ここから先は通さないよ。」
「どいて、そっちの方向に用があるの、」
「そんなに通りたけりゃ…ううっ。」
 京香が前に垂らしていた三つ編みの髪の毛にまた光らせた目によって、その獣人も光をあびて後ろに倒れた。
「こいつにかまっているひまはないわ。」
「そうだね、急ごう。」
 ふたりは獣人の身体をとびこえて、長髪流毛らが閉じ込められている部屋のほうに向かっていった。
「く…くそっ。」
 ようやく起き上がった獣人は、主である謎の男のいる研究室によれよれとした状況で戻っていった。
「な、なんだそのざまは。なんでまたべつのやつらが入って来たんだ。おまえ、あの鮫と合体させたという怪物はどうしたんだ。」
「はあ、その…。どうも、合体させた死刑囚というのが…。」
「どういうやつを持って合体させたんだ。」
「実は、強姦罪で死刑になった男で、どうやら女の裸に異常な欲望を示していた男で何人かの女にいたずらしまくっていたのを、たまたま相手が婦人警官だった時に逮捕されて、その国では痴漢をやると死刑になる法律なもので…。」
「べつに人を殺していないのにか。俺は死刑も全面的に廃止してほしいと思う考えだけどな。いったいそこでは誰が死刑と言って決めたんだ。裁判官はどこのなんてやつだ。」
「たしか、がき○カっていうところのこ○わりっていったかと…。」
「プッ、わざわざ名前をきくことはなかった。けれどそれで結局そいつは海のなかで化け物どもと会ったはずなのに、どうしたんだ。」
「まあ、そういうわけですからたぶん、裸の女を見てこうふんして力がぬけたんだと思います。」
「しょうもないやつだ、すぐに始末してこい。そんなやついらん。」
「わかりました。」
「こうなったらゆっくりしてはいられない。この嗣代とやらを早いことなんとかしなくては。」
 謎の男にも、焦りが出てきたようである。


 獣人が失敗を犯したからと鮫の怪物を殺しにまた玄関のほうに行っている間、京香は髪の毛の感じる方向にむかって、ようやくある扉にたどりついた。それこそ、長髪流毛らがもがき苦しんでいる一室の入り口であった。
「ここにいるはずだわ。この扉をあければ。」
 京香が鍵をたてにするとすぐに敬幸がその下にあった取っ手に手をかけて引っぱり出した。すこし手ごたえがありそうだったので思いきってひっぱり続けたが、やはり固そうでかんたんには開かなかった。
「うーん。」
「あかないわ。」
 ふたりが信念をこめて力を入れると、ばりばりっと音を立ててその扉が崩れはじめた。
「うわっ。」
「あっ。」
「きゃあーっ!」
 なかから気流が吹き上がり、なかにいた長髪流毛、摩亜弥と昌浩の三人が浮き上がって、扉のほうに吸い込まれてゆき、京香と敬幸のいた通路の傍らにあった壁にぶつかってはねかえされたところで、三人とも起き上がった。
「ここは…。」
「もしかして…。」
「京香ねえちゃん、わたしたち…。」
「よ、よかった、みんなここにいたのね。」
 三つ編みを前に垂らしたまま背を向けていた京香がふりむいて、摩亜弥と抱き合おうとしたが、摩亜弥の横にいた昌浩が反射的に長髪流毛の身体に隠れはじめた。
「昌浩にいちゃんったら、おびえないでよ。敬幸くんもいるんだから。」
「無理もないわ。でも、いまは敬幸くんに一途だからだいじょうぶよ。」
 長髪流毛も、なんのことか一瞬きょとんとしていたが、さすがは主ですぐにどんな状況が彼らの間で起こっていたのかがわかったようであった。
「うふふふ。そういえば、敬幸くんはわたしに初めて会うんだっけ。」
「これはこれは、長髪流毛先生でいらっしゃいますか。」
 再会また初めての出会いに感激している余念もなく、すぐに嗣代を今度は探さなければとみな思うのであった。
こんどはわたしの髪の毛で探す番ね。」
 摩亜弥が先導役となって、残る四人があとに続いていったのであった。


 鮫の怪人を始末し終わったようで、獣人も謎の男のいるところに戻っていた。
「よーし、できあがったぞ。いま起こしてやろう。」
「はい。」
 謎の男はスイッチを押してカプセルのガラスを開いた。眠っていた嗣代の目がぱかっと開いた。しかも、その表情は実にうつろであった。
「立たせろ。」
「はい。」
 獣人がまたハンドルを操作したことによって、嗣代の身体が起き上がり、台の上から足を90度回転させて立ち上がった。
「よし、こいつだ。」
「なんですか、肉をフライパンの上において。」
 謎の男は、持っていたフライパンを嗣代の前にさしだした。
「そっちのハンドルを引いてみろ。」
「わかりました。これですね。」
 命令されたように獣人がハンドルを引くと、嗣代の口が大きく開いた。そして…。
「ガオーッ!」
 その口のなかからとつぜんがあらわれ、フライパンの上にあった肉を一瞬にして焦がしたのであった。割りばしで謎の男がそのひときれを取り出し、自分の口に入れてほおばり始めた。
「ん、うまい!こいつはすごいぞ、おまえも食べてみろ。」
「はい、いただきます。」
 獣人も、その肉を食べ始めた。
「どうだ。」
「こいつの威力がそれだけすごいということですね。これでいっぱいやりたいですね。」
「バカ。それはあの化け物どもを全滅させてからだ。」
「ははあ。」
「よし、こいつを歩かせて外に出してやれ。長髪流毛とやらまとめてこれでロンゲルゲを皆殺しにできる。ふっふっふ。」
 摩亜弥のリボンでくくってポニー・テールの髪にしたまま、嗣代は立ち上がって獣人の操作によってゆっくり歩き始めていた。それはまさしく、怪獣が一歩ずつ踏み出すようなゆっくりとした重い歩き方であった。謎の男も獣人も、嗣代の外見には関心を持たず、特にどこもさわったりすることをしないまま通路に出るのを見送っていた。

「ねえ、こっちのほうよ、足音もきこえてくるわ。嗣代が来るのかしら。」
 途中で直角に方向を変えているところで摩亜弥がようやく嗣代の頭にくくられているままの自分のリボンを探し当てたようである。
「あっ、あれは、そうみたいだわ。」
「しかも、嗣代ちゃんひとりで…でも、なんかようすがおかしいぞ。」
 やっと、嗣代と摩亜弥たちが同じ通路で対面できたところだったが…。
「嗣代…あっ!」
 いきなり、またガオーと叫んで嗣代が口から火を吐き始めたのであった。
「あぶない!」
「なにするの、嗣代、やめて!」
 長髪流毛らをめがけて、嗣代の口から次々に火がとびでてきて襲いかかりはじめた。
「嗣代ちゃん、どうしたの?」
「きゃあ!」
 嗣代は怪獣と合体させられていたようであった。そして、研究室でその嗣代をあやつる謎の男と獣人の姿があり、そこにはその場面を写し出せるモニターもあって、驚く長髪流毛らのようすをにんまりと見てほくそえんでいるのであった。
「ふっふっふ、ロンゲルゲの化け物どもめ。こいつは殺せやしないだろう。その前にそっちが全滅じゃ。」
 彼らの運命は…?
(つづく)

今回はここまで。遅れましたが、ぽんさんのご感想のように、話の筋は出る時はほんとうによく出るものですね。この先どうなるのか、気にならずにいられなくなっていると思いますが、どうか気長にお待ちくださいませ。



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ご 感 想 





2005.6.13(Vol.611) 初出___Cont.No.kamil23    第二十四話へ 目次へトップへ

 ロンゲルゲファンの皆様、こんばんは。
 また、いろいろな方からご感想があってたいへんうれしいです。
 ところで、ちょっとしたお知らせがございます。
 このホームページで度々紹介していた「まだらの少女」がついに映画となり、今月下旬に公開されるようです。どうやら、髪の長い女優さんが演じているようですが、原作通りに髪の毛をほどきながら変身する場面があるのかどうか、実物を確かめないことにはなんとも気になるところであります。
 しかし、配役名が「中村弓子」「山川京子」となっているので、原作はそういう苗字だったかなと思ったら、「へび少女」に出ているのが「山川サツキ」「中村洋子」となっていたからずいぶんこのへんその場しのぎの気がしますが、そういえば「ロンゲルゲ」の登場人物もみんな苗字がないけれど、どうなのかと思われている方も多いでしょうが、特定するとやはり問題があるだろうと思うので、苗字は明記しないことにしています。では。




 ガオーッ!
「きゃあー、嗣代。」
「やめて!」
 長髪流毛らロンゲルゲを撲滅しようとする謎の男が仕組んだ計略により、とうとう怪獣の機能を植え付けられてしまった嗣代が火をふいて長髪流毛に姉の京香と摩亜弥、そして敬幸と昌浩を目がけて襲ってきたのである。
「ふふふふ、どんどんやれ、ロンゲルゲの化け物どもも、これで全滅だ。」
 この建物の、どこにいるのかもわからない部屋で嗣代を操作している謎の男とまた彼の実験で合成されてできた獣人とともに笑い続けていたのである。
「はあはあ。」
「みんな、こっちよ、防火扉だから、とりあえずここに入れば火が入ってこないわ。」
 長髪流毛が四人の子供たちを誘導していた。
「あれっ?ここは。」
「わたしと敬幸くんが上がってきた水面よ。」
 結局、一周して元の位置に敬幸と京香が他の三人とともに戻ってきただけであった。
「ふう、とりあえずここを閉めて入ってこないようにすればいいわ。」
「いったい、どうしたら。わたしの髪の毛で目を光らせたらあの子が死んじゃうのもいやだし。」
「京香ちゃん、それはだめよ。あなたのその魔力はもともと男にしかきかないのよ。」
「えっ?そうだったんですか?先生。」
「嗣代…うう。」
「摩亜弥…。」
 泣き出した摩亜弥を、京香がなだめていた。
「長髪流毛先生、あの男がどこにいるのか、いまなら水晶玉出せばわかるんじゃないですか?」
 昌浩がききだした。
「そうだわ、どうかしら、ああっ。」
 水晶玉には、まさしく謎の男がハンドルを操作して嗣代をあやつっているシーンが映し出されていたのであった。
「そしたら、この場所がどこにあるかわかるんですね。」
 敬幸も聞き出したが。
「それがね、この水晶玉はようすは映せても場所はどこなのかわからないのよ。」
「ええっ?」
「わたしの魔女としての腕もまだまだ未熟なの、身にしみてわかったわ。」
「でも、この建物のどこなのかはまちがいないんでしょう?」
「いままでは女の子の髪の毛で、こうしてみんなを探してこられたのに、やつのいる所を探す方法はないのか。」

 そのとき、突然轟音がはじまった。
「な、なんだ。」
「たいへん、天井が崩れてくるわ。」
 とうとう、建物を怪獣の力を使って嗣代によって破壊させてきたのであった。
「そこにいたか、ロンゲルゲの化け物どもめが。ふふん、もう逃がしはしない。よし、おまえはそこへ行ってやつらを逃がさないようにしてこい。」
「わかりました。」
 命令された獣人も部屋を出ていた。
「きゃあ。」
「あっ。」
 壁が割れてついにあやつられたままの嗣代が姿を現わし、長髪流毛らの姿を見つけるとその方向にまた火をふきだしたのであった。
 ガオーッ!
「嗣代、やめて!」
 火をふいた方向は、長髪流毛の集団を攻撃し、ついに五人が固まっていられず、ちりちりばらばらになっていた。
「みんな、とにかく逃げて。」
「うわっ。」
 嗣代のはいた火が敬幸を攻撃しはじめた。
「あっ、敬幸くんが。」
「どうして、ぼくのほうばかり…、もしかしていちばん関係ないから先に消そうっていうのか。」
 逃げまどう敬幸は、やがて水面に後ろ向きの状態でいたために身をよけるとその水面についに落ちてしまったのである。
「わっ。」
 ボッチャーン!落ちたのは男の子だから…古い?
「きゃあ、敬幸くん。」
「京香ちゃん、身をのりだすと今度はこっちが危ないわよ。」
「彼、たしか泳げないのよ。」
「あの子のことなら、心配ないわよ。ほら、これ。」
 長髪流毛が再び水晶玉をさしだして敬幸のようすを映し出し、摩亜弥や昌浩ものぞきこんでいた。
「なにしてるのかしら、あら?口になにか加えているわ。」
「もしかして、あれはむかし、わたしたちが小学校の低学年の時に毎月買っていた雑誌の付録についていた、パー○ンセットのバッジよ。男の子たちはよくあれで遊んでいたから、まだ持ってたんだわ。」
「へえー。ぼく、忍者ハッ○リくんの組み立て屋敷ならいまもあるよ。」
「べつにマントをつけても空はとべないし、マスクをかぶっても力は倍にならないけど、バッジを加えて息をすることだけはできるようになってたのよ。」
「だけど、どこまで落ちてるのかしら。」
 敬幸が落ちたのは、ちょうどさきほど京香とともに上がってくる玄関の底で対戦した、鮫男の怪人が横たわっていた所であった。よいクッションになったようにまた敬幸の身体が跳ね上がっていた。
「あの鮫さんだわ。どうしたのかしら。」
「死んでるわ。どうやら命令で獣人が殺したようよ。毒入りの餌を食べさせたらしいわ。」
「な、なんてことを。」
「ほんと、ひどいわ、あの男、なにが正義よ。」
 最初に長髪流毛や昌浩と一緒に入っていた部屋にいてスクリーンに映し出された時の男を思い出した摩亜弥が強調していた。

「ところで、敬幸くんは、あら?なにしてるのかしら。」
ざりがにがたくさんいて、敬幸くんの髪の毛をひっぱってるわ。」
 敬幸は、気を失っていたがざりがにに自分のしていた三つ編みの髪の毛をひっぱられて目ざめたようである。
「う、ううん…、な、なんだい?はあ、われなきて蟹とた○むる…か、もしかして、おまえたちはチョッ○ン、チョッ○ンナってやりたいのか。ごめんね。ぼくらロンゲルゲはそうかんたんに髪の毛を切ることはできないんだよ。あっ、ところでみんなこれ知ってる?たしか、ひ○つのアッ○ちゃんに出てくるタ○ショーくんって男の子が、貯金をするからあの歌をうたいだして。」
「視聴者に話しかけるのはいいから、さっさと上がってきてらっしゃい。」
「わっ、京香さまの命令だ。すぐいかなくちゃ。」
 ようやく、水晶玉一面に泡が広がった場面を映し出させて敬幸が上に向かったが、その間にも長髪流毛らの逃げる方向にも、建物の屋根が崩されてきてだんだん行き場が限られ、嗣代も後を追ってきた。
「嗣代、よく見て、わたしたちよ。おねがい。」
「通じないの?」
 ガオーッ!
 容赦なく火が向けられていた。
「こっちのほうへ行ってみようよ。」
「そっちにも道があったのね。」
 昌浩が狭い幅の通路を見つけ出して、長髪流毛ら三人を誘導した。
だが、その方向からは別の足音が聞こえてきた。
「あっ。」
 やってきたのはあの獣人だった。
「おまえら、この先は通さん。ここでみんなこの世から消えてもらうよ。」
 獣人が銃を向け始めたが、その瞬間…。
「えいっ!」
 ビーッと強い光を発射させたのは京香の三つ編みの髪の毛にあった多くの目であった。
「う、うわっ、まぶしい。」
「いまよ、こいつからまず銃を取り上げて。」
 摩亜弥が獣人の持っていた銃を言われたように取り上げたが、なんとその銃にはある雑誌社のラベルが貼ってあったのだった。
「なんだ、これも雑誌の付録のおもちゃか。」
 その間に、長髪流毛と京香が獣人をつかまえていた。
「あなたの主人はどこにいるの?この通路の先?」
「ふん、絶対に口が裂けても言うもんか、口裂け女の仲間みたいな化け物どもめ。」
「そういえば、そんなのもブームになったことあったけどね。」
 その時、嗣代がまた近づいていた。
「あぶない、みんなよけて。」
 長髪流毛が命令した。
 ガオーッ!嗣代がまた火を吐き出したが。
「うわーっ!」
 嗣代の吐いた火は、京香の攻撃を受けて動きが弱くなっていた獣人の身体にまともに当ってしまい、ついに獣人も丸焼けになって死んでしまった


「早く、みんな逃げるのよ。」
「先生、あの獣人がどうして嗣代に…。」
「わかってたわ。あの獣人をオトリにしたのよ。獣人にわたしたちをつかまえさせて嗣代にみんないっしょに殺させようとしたんだわ。だから、わたしはあなたたちにすぐ逃げるようにいったのよ。」
「それって、たしか仮○の忍者赤○で、や○ひめさんにつかまえさせていっしょに敵の首領が殺そうとしたっていうパターンとそっくりじゃないですか?」
「え?摩亜弥ちゃんもそれ見たことがあったの?たしか髪の毛をや○ひめさんが赤○に切られてすごくかわいそうで、だから赤○がそのとき嫌いになって…。」
「あなたたちも、そんな話をしているひまないでしょ。」
「やれやれ、勉強家の京香ねえちゃんにはかないっこないわね。」
「とにかく、獣人の来たこの通路を行ってみましょう。」
「ん?なんだ?建物の壁がこわれて、なんか見えるぞ。」
「研究室だわ、ほら。あの男が機械を動かしてる。」
「ようやく、会えたわね。」
 長髪流毛らが、謎の男を見つけて近づこうとした時、その男は振り向き始めた。
「よくやってきたな、ロンゲルゲの化け物どもめ。」
「すぐにそこをどきなさい。」
「ふふふふ、おまえたちの真後ろを見てみろ。」
「あっ、嗣代、はっ。」
 すぐそばまで嗣代がやってきていたが、嗣代はまた、首を深く真下に向けさせられていた。
「ふふふふ、私がここでこのボタンを押せば、あの嗣代とやらが火を吐くようになっている。すると、ちょうど自分のおなかか少なくとも足元あたりには火がまわる。そうなったらあの子供も丸焼けさ。」
「な、なんてまた、ひきょうな。」
「もう、あんたは正義の味方なんかじゃないわ。」
「それなら…あれえ?きかない。」
 京香はまた、先程の獣人に対して行ったのと同じようにかたほうの三つ編みの髪の毛から目を光らせようとしたのであったが。
ええっ?やはり…。
「先生、やはりって。」
 昌浩が長髪流毛にきこうとしたがすぐにまた謎の男のかんだかい笑い声が響いてかき消されるのだった。
「はははは。おまえたちがどんな術を使っても私には通用しない。それより、あの女の子の餌食になるか、それともあの女の子を自殺させるかおまえたちはどっちかしか選ぶ道はない。」
「うう…、嗣代を死なせるなんてわたしにはできないわ。」
「摩亜弥ちゃん…。」
「はははは、長髪流毛よ。おまえの世界征服の野望も、これで永遠に不可能だな。もう、正義ぶってるのはやめたほうがいいぞ。自分が助かりたければ、ひとりふたり犠牲にしたってかまわないと思うようにならなきゃな。」
「わたしは、そこらへんの悪者たちとは違うわよ。みな大切なの。あんたは鮫も獣人も殺したでしょ。」
「そのとおり。ん?はっ。」
 謎の男のようすが急におかしくなりはじめた。
「ん、ううっ、わあーっ!」
 突然、奇声をあげはじめたのは、男の股の間からざりがにが姿を現わし、腹の上をはいあがってその手先が胸のあたりをつかみ始めたためであった。
「敬幸くんだわ。」
「くそっ、海の底でおだぶつになってたと思ったら、まだ生きていたのか。」
「ふふふふ、ぼくの髪の毛のなかでざりがにたちを洗脳させたのさ。後ろから気づかれないようにこいつにとりつくようにってね。」
 三つ編みの髪もほどいて水に濡れっぱなしになっていた敬幸が別の方向から上陸していたのである。まさに、水もしたたるいい男のような風体であったが、そんなのに感動しているひまはなかった。
「わっ、わわっ。」
「いまよ。」
 長髪流毛はまたこの時も、ある予感を感じていた。敬幸の放したざりがにが男の身体をはい始めた時、股のあたりでは大して感じなかったのに胸のところに来ると妙な声をあげるなどしてようすが極端に変わり始めていると感じたのであった。だが、その考えを続けようとしたところ、京香と摩亜弥のふたりがうろたえている謎の男にとびかかりはじめたため、長髪流毛はまた驚き始めたので考え事が続けられなくなってしまった。
「えいっ、よくも嗣代を。」
「この、この…。」
 男を倒してはふたりでけとばしたりなぐりかかったりしていた。
「ちょっと、あなたたち、気持ちはわかるけどやめなさい。獣人も死んだし、この男からも嗣代ちゃんをもとに戻す方法を聞きだせなかったらどうするの?」
 傍らで見ていた昌浩や敬幸もあぜんとしていた表情であった。
「そ、そういえば、そうね。」
 結局、男はショックを受けて気を失ってしまっていた。

「そうだわ、ふたりともてつだって。あ、敬幸くんに昌浩くん、悪いけどあなたたちは反対側をしばらく向いてて。」
「は、はい。」
 長髪流毛は、京香と摩亜弥にこの男をいっしょに運ばせていた。
「そこの台の上に寝かせて。ちょっとはがしてみるわ。」
「はがすって、服をぬがすってことですか?」
「そうよ。なるべく外には見えないように。」
 この時、長髪流毛の命令により反対側を向かされたままの敬幸と昌浩も声をかけあい始めた。
「あの、敬幸さんですか?先生たち、男の服をぬがそうとしてるみたいですけど、どうしてあんなやつの中なんか見たがるんでしょうかね。」
「さあね、おれたちは好きな女のもの以外見たいと思わないけど、女のロンゲルゲはわけへだてしないんだろうな。どんなやつにも襲いたがるわけだし…。あんまり近づくな。男のロンゲルゲどうしは火花が散るかもしれないから。」
「そうですね。」
 そして、さきほどから長髪流毛が考えていたようなことが現実にあらわれはじめた。
「あっ、ない。」
「ええっ?」
「そうよ。京香ちゃんの魔力もきかなかったし、ざりがにが胸まで来たときに初めて反応していたし、それより最初、わたしのはだかを見てなんとも思わなかったと言っていた時から、こいつは男じゃないと思ったわ。」
「まあ、男だと思っていたのが女だったなんて。」
「それ、宝塚が好きだった手○治○の漫画によくあるパターンだわ。さっきから、最近の作者、ほんとうに安易ね。」
(すみません、すみません…髪伊良の声)

 謎の男は女だった…。なんか不自然?そう思う方は少し以前から読み返してみよう、次回までに言い訳を考えておくので…って、そんなやつのことなんかどうでもいいから、早く嗣代をもとに戻せって?さあ、それはどうなるか。お楽しみに。


 というわけで、
今回ご感想をいただきましたぽん様のなかに、実は半分当ってしまった話があったので、侮れなくなってきたなと思う次第でありました(笑)。ただし、鮫のほうはすでに死んでいたということになっていたはずなので、もったいないけど死なせてしまいました。
 柏木様。はじめまして。まさに少女むけホラーの世界と反映しています(笑)。年端もゆかない女の子が悪魔化してゆくというところに、ある種のゾクゾクとしたものを感じ、ましてそれが好みの長い髪の毛をした子ならなおさらですね。昔は女性の悪役も珍しかったり、またそれも子供に残酷な行為をさせようとするとあのような方法しかないわけなので、絶対に長い髪の毛の女の子でないとできない行為が描かれていて「まだらの少女」も「エクソシスト」もより衝撃的な内容だったといえます。もっとも、私の「衝撃的」というのは世間一般に対するものと意味がちがっているかもしれませんが(笑)。
 今後とも、宜しくお願いいたします。



感想をお送りください

ご 感 想 





2005.7.7(Vol.622) 初出___Cont.No.kamil24     目次へトップへ




「ええっ?女だって?」
「昌浩にいちゃん、まだこっち向いちゃだめよ。」
「そんな、ババアの中身なんか見たかねえよ。」
「こらっ!」
 長髪流毛が髪から光線を昌浩のほうに発射させると、昌浩はその場で手足をバタバタさせられていた。
「うわっ!」
ロンゲルゲは女性優先の世界。だから女の子には言葉づかいも女らしい上品さを心がけるようにさせているの。女の子たちの前でそういう下品な言葉づかいはしないこと。それに、女の悪口は年寄りだろうと若かろうといっさいだめよ、昌浩くんだけでなく、敬幸くんも、あらっ?敬幸くんがいなくなってるわ。」
「なんだか、まるで今度は、魔法使いサ○ーでいたずらしてお仕置きを受けているカ○くんみたいだ。」
「ところで、摩亜弥ちゃん、前回の最後のところで、『あっ、ない。』って言ったの、何がないのかって、ある読者の方からお問い合わせがあったから答えてあげたら?」
「えーと、それわぁ…、ほらっ、たしか20年ぐらい前にはやってなかったっけ。おー○ーこーのこ、あるある、おーんー○ーのこ、ないない…って歌が。」
「じゃあ、男の子にあって女の子にないものって?」
「それは、『と』の字。」
「なぞなぞやってるんじゃないの、ごまかしたらだめよ。」
「あなたたちもそんな話しちゃだめ。男の子たちにしめしがつかないでしょ。」
「はい。」
「けれど、先生。ほんとうにこのあとどうしたらいいんですか?」
「とにかく、まず、この謎の男、いいえ、女から、嗣代ちゃんを元に戻す方法をきかないと。そうだわ。女だということなら、かみついて下僕にすれば、本当のことを言うわ。」
「え?こいつをロンゲルゲにするの?やだー。」
「そうでもしないと、嗣代ちゃんをなおす方法がわからないでしょ。まあ、これは私の役目だから、あなたたちはちょっと離れてていいわ。」
「わかりました。」
 こうして、長髪流毛はこの謎の人物の首筋にかみついて血を流させては舌ですくいあげていたのであった。やや、まずいという顔をしながらも吸いきると、両手を謎の人物の顔にかざして起きあがらせ、目をさまさせたのであった。すると、その謎の人物が口を割り始めたのであった。
「あらー。私はなにをしているのかしら。私はだれでしょう?」
「なに、とぼけてるの?そういえば、名前きいてなかったけれど、なんというの?ホワッチュユアネイム。」
「えーと、たしか、あなたたちは血を吸う、だから吸血鬼ということは、もしかしてコウモリの仲間?」
「まあ、そういうことになるわね。」
「じゃあ、謎の人物で私はコウモリの敵だから、ナ○ー。」
「それはパクリだからだめ。日本人でしょ、ちゃんと日本の本名を言いなさい。」
「うーんと、じゃあ、読者から募集します。」
「まあ、なんて図々しいの。この小説を読んでいるのは、みな髪の毛が長い者を好きな人よ。髪の短いあんたのファンなんてまずいるわけないでしょう。」
 京香が口を挟んだ。
「じゃあ、わたしがあんたの名前を考えてあげるから、その前に嗣代ちゃんを元に戻す方法を教えなさい。」
「えーとそれは…。」
「それは?」
 京香と摩亜弥のふたりが口を揃えた後、しばらく間をおいて謎の人物は答えた。
それは…、ありません。」
 摩亜弥たちが急に血相を変えた。
「ありませんって、いったいどういうことなの?」
「ありません…というのは、ほら、このまえたくさん死んだ人がいた事故のあった神戸の電車…。」
「それは福○山線でしょ。そんなローカルネタ(註…近いところで神戸の有○温泉に行く私鉄に有○線というのがある)いいから、嗣代をどうにかしてちょうだいよ。」
「私は、長髪流毛さまの下僕になったので、本当のことしか言えません。だから、ありませんとしかいえないのです。」
 落胆しそうになったふたりの姉妹であるが、長髪流毛がなんとかしようとなだめ、ひとつずつ問題をつきあてていけば方法はあると判断して、ようやくひらめいた考えが浮かび、謎の人物にきくのであった。
「じゃあ、まず、怪獣の力を嗣代ちゃんにどうやって合体させたのか、言いなさい。」
「怪獣ですか。えーと、本当は頭脳にしっかり埋め込むつもりだったのが、あんたたちが来たことで未完成のままあわてて火をはく能力をセンサにして伝えるという、実験的な段階のまま動かしたので…。」
「これは、一歩遅かったら完全に嗣代ちゃんは怪獣に合体させられて取り返しのつかなくなるところだったわ。」

 ひと呼吸おいてまた、謎の人物は答えを続けた。
「あそこにあるガラスの容器のなかに怪獣の身体があります。あれをこわしてしまえば怪獣の部分が死にますが、ただし、女の子も同時に倒れてしまうことになります。」
「嗣代ちゃんも…、いったいどういうことなの?」
「ひょっとすると、死んでしまうか、死ななくても植物人間のように起き上がることはできないかもしれません。能力や神経などをすべて奪い取って怪獣と合体した怪人として洗脳させていますから。」
「ちょっと、そんなのやだ。」
「どうしてくれるの。」
「ふたりとも待って、方法がないこともないわ。」
「長髪流毛先生、なんかあるんですか。」
「うーんと、よし。とりあえず、あのガラスの容器の怪獣を破壊させましょう。」
「先生、嗣代ちゃんを死なせるんですか?」
「いまのところ、あなたたちには心配かけるかもしれないけど、この方法しかないのよ。いちかばちかという賭けになるけど、いい?もし、失敗して嗣代ちゃんを死なせるということがあったら、わたしは…。」
 その、長髪流毛の言葉は、まだお仕置きを受けたままの昌浩の耳にも聞こえていた。
「長髪流毛先生とお別れになるんですか、もしかして。」
「わたしはたぶん魔界で裁きを受けることになるわ。女はひとりでも死なせてはいけないというタブーを犯したことで、まずこの地球を征服する権利をはくだつされて、地球からもつれ出されることになるの。」
「いやよ、先生、そんなの。」
「嗣代ちゃんを助けるための覚悟よ。あなたたちもなんとか協力して。」
「うん。」
「じゃあ、怪獣の身体が入った容器を、あんた、嗣代ちゃんをその装置で動かせるんでしょ、あそこに火がふくように操作しなさい。」
「わかりました。」
 長髪流毛の命令を受けた謎の人物が機械を操作してまず下を向いていた嗣代の首をあげさせ、ガラスの容器のある方向に口から火をはかせた。
 ガオーッ!ドバーン!
 ついに、ガラスの容器が爆発すると同時に、嗣代が前のめりになって倒れた。
「あっ、嗣代!」
「嗣代!」
 ふたりの姉が嗣代のほうにかけつけていったが、爆発して飛び散っていたガラスの容器の破片も火が消えないまま謎の人物のほうに飛んできていた。
「うわーっ!」
 機械を操作していた謎の人物もその場から逃げたが、その機械に破片が落ちてきてついに機械も爆発してしまい、謎の人物は衝撃でその場にまた倒れたのであった。
「長髪流毛先生、あいつは。」
「だいじょうぶよ、死んでないわ。気を失っているだけよ、ほら。」
 長髪流毛が水晶玉をさしだして、謎の人物が息をしているようすを示した。
「よかった、女を殺したらいけないんだから。」
 そして、倒れていた嗣代を起こそうとしたが、嗣代は目覚めないままだった。長髪流毛が嗣代の胸に顔をあてた。
「心臓は動いているけど、あの謎の者が言ったように、このままでは植物人間のままかもしれないわ。こうなったら…。」
「こうなったら?」
「もういちど、ロンゲルゲにするための行為を施してより強力なロンゲルゲとして目覚めさせなければ、怪獣の免疫もまだ残っているかもしれないし、それには、わたしたち同性どうしではだめだわ。すると…。」
「すると…、敬幸くんがいなくなっているし…。あとは…、あの子しかいないわ。」
 長髪流毛はまた髪の毛をさしだして先ほどから踊らされたままの昌浩をやっと魔力から解除し、呼びよせていた。
「はあはあ、もう、ひどいよ、先生。」
「ごめんね、ずっと気づかなくって、でも、嗣代ちゃんを目覚めさせるためにかみついて。なんとか髪の毛が三つ編みできるぐらい伸びてきているから、いまなら嗣代ちゃんのことを襲えるわ。」
「えっ?ぼくが嗣代ちゃんを。」
「たしか、久美里ちゃんを襲ってロンゲルゲにしたこともあったでしょ。」 (参考:
第十二話第十八話
「嗣代ちゃんをロンゲルゲとして生き返らせるには、女どうしではできないの。女の子に対していやらしい心がつたわるようにしなければ強力なロンゲルゲにはなれないから、昌浩くんしかできないわ。」
「昌浩にいちゃん、長髪流毛先生の役に立つ時が来たわよ。わたしは髪の毛で嗣代のいるところを探し当てた。京香ねえちゃんもわたしたちを探しあててくれた。敬幸くんもざりがにであいつをやっつけたし。がんばって。」
「そうよ、最後にあなたの出番が用意されていたのよ、ほら、なんていったっけ。あなたは、最後に出てくるダイ○ジンの星○ユウマ投手よ。」
「長髪流毛先生までそんな話を…、あっ、でも昌浩くん、しっかりその気になってる。」
「よーし、やるぞ。」
「まず、嗣代のポニー・テールを解いて、それから三つ編みにしてみれば。」
「わたしのヘアゴム、貸すわ。そのかわりリボンを戻して。」
 摩亜弥は、自分の髪にゆわえていた黒のヘアゴムをはずしてダウンスタイルの髪になり、昌浩の手首に左右一個ずつはめさせ、さらに京香も自分のヘアブラシを昌浩に持たせていた。
 昌浩は、嗣代の髪にまとめていたリボンをゆっくりとはずして摩亜弥に返し、嗣代の髪を思い切りていねいにブラッシングしていた。そして、左右に等分して一束ずつ三つ編みを結い始めた。どうにか、それぞれ二つ程度の編み目ができあがって毛先を結ぶことができた。
「これで三つ編みのおさげにできたわ。あとは、昌浩くんが嗣代にかみつけば…。」
「昌浩にいちゃん、嗣代のおっぱいとかもんでもいいわよ。あら、京香ねえちゃん、どうしたの?」
 昌浩を応援する横で、京香が長髪流毛のことを案じて落ち着かないようすだった。
「なんか、見ているとはらはらしてしょうがないのよ。」
「京香ちゃんのような年ごろだと、そうかもしれないわ。」
「敬幸くんをさがしに行ったら?」
「そうね。」


 その敬幸はどうしていたかというと…。
 ここは、この建物の玄関でいまや嗣代のはいた火によって屋根もなくなってしまった水面のあるところであった。獣人の死体が横たわっていたが、敬幸はその獣人から肉を引きちぎって水面に投げ続けていた。
「ほらよ、うまいか。」
 水面には、小さな鮫が数匹ほどおり、また敬幸が退治に使ったざりがにも敬幸の投げる肉を受け止めていた。敬幸はその場で裸になっていた。海に落ちていたのだから、服や下着を乾かしていたのである。そこへ京香が来てしまった。
「きゃあ、やだァ。」
「ちょっと、あなたがそんな女の子のいいそうなせりふはいてどうするのよ。ゆうべから私の家のおふろばで、あなたのその姿はずっと見慣れているのに。」
「とつぜん現われてくるんだもん。もう。」
「いったい、なにしてるの?」
「ほら、服を乾かしてるんだよ。嗣代ちゃんが放った火がまだ消えてなかったのを使ってね。獣人の肉もこれを使って焼くとざりがにたちもおいしそうに食べてるし。」
「あなたもとつぜんいなくなるんだもの。」
「ああ、そうそう。うん、もうおなかいっぱいか。帰るか。元気でな。おまえたちのおとうさんを、ゆっくり故郷で眠らせてやれ。助かったよ、みんな、ありがとう。」
 敬幸は、水面にいた小鮫やざりがにに手を振っていた。ざりがにたちももぐって見えなくなっていた。
「このとおり、ざりがにたちをずっと陸の上におきっぱなしでいるわけにもいかないから、海に帰しに行ってたんだ。あの謎の人物、女だとわかったところでざりがにたちが海に帰らなければと言ったから、それでみんなに断わりなく抜け出してしまって申し訳ないけど。」
「そうだったの、けれど、あの魚は。」
「彼らもまた、自分の親の仇を取りたいと言うんで、それでぼくの身体を上がらせてもらってね。まあ、ほんとうはすでに死んでいたんだけど、それをいちいち説明してもたぶんわかんないだろうから。こうして連れてきて獣人の倒れていた姿を見せて納得させたよ。」
「ふーん、敬幸くん、生物の言葉がわかるんだ。」
「まあ…ね。けれど、なかなか服が乾かないな。天気が晴れてくれるといいんだけどね。しかし、この獣人が持っていたピストルって、スカイ○ーズ5だな。せめてこいつに火をつけられたらね。」
「あっ、そうだわ。」
「どうしたの?」
「ううん?ちょっと思い出したことがあったの。けれど、嗣代がどうなったか、気になってきてるからちょっと行ってくる。」
「うん。」


 京香が戻ってくると、昌浩はまだ嗣代の背中に抱きついていたが、ようやくその背中に血が流れているのが見えた。
「あっ、どうやら、やっと牙が出ているみたいだわ。」
「これで、嗣代ちゃんが目覚めれば…。」
 ロンゲルゲは、もちろん吸血鬼であるから牙は当然ある。しかし、ふつうの吸血鬼と違うところは、すぐにその牙をはやした姿を見せることがめったになく、吸いたいと思った相手に近づいた時にフェロモンを感じると始めて牙が現われるのである。つまり、相手に対する感情しだいになる。男のロンゲルゲが最低でも三つ編みができる長さの髪の毛でなければ相手の女を襲えないのはそのためである。これに対し、女の場合は男に対しては強力な嫌悪を感じたり、逆に好意を持っていても感じてきた時に牙が出る女どうしの場合はさきほど謎の人物をロンゲルゲにした長髪流毛のように自身が特異な意味の感情が高ぶった時に牙が出て来て相手を襲うもので、特に性的な要素がないために相手を強力なロンゲルゲとすることができないのである。
「くくく、くくくく。」
「ほら、かみついている。血が出て来てすくいあげている。」
「もう少しよ。」
 昌浩は思い切り嗣代を抱きしめながら嗣代の髪の分け目のあたりに牙をさしだしていた。そのときだった。
「はっ。いま、たしかに嗣代ちゃんの息づかいが。」
 少し、昌浩が腕をゆるめていた。
「どうしたの?」
「鼓動が聞こえてきたぞ。ほら。」
「ええっ?」
「あっ。」
 嗣代の首が少し動き始め、やがて目を開いた。そして、目の前にいる姉たちの姿に気づいたようであった。
「ここは…、京香ねえちゃんに摩亜弥ねえちゃん、長髪流毛先生も…。」
「嗣代、わたしたちがわかるの?」
「嗣代、気づいたのね。」
「わたし、たしか車に閉じ込められて変な人のところに連れていかれて…。」
 嗣代がその時、昌浩の身体から離れて立ち上がった。そこへ、ふたりの姉がかけつけていた。
「嗣代ったら、もう、ばか。」
「おねえちゃんたち、ごめんなさい。」
「嗣代…。」
 三人の姉妹がかけあって、互いに泣きながら抱きあっていた。いっぽう、昌浩は力を使い果たしたという感じで、その場にべたりとすわりこんでしまった。その昌浩にも長髪流毛が肩をかけていた。
「がんばったわ、昌浩くん。」
「先生、もし…ぼくが、嗣代ちゃんを救えなかったら、先生は…。」
「だいじょうぶよ。わたしは昌浩くんなら絶対にできると思っていたから。」
「先生、よかった、ほんとうに…。」
 昌浩も、長髪流毛のひざに泣き崩れて、しきりに長髪流毛も昌浩の髪をなでていたりするのであった。
 そこへ、ようやく服を乾かしたようで着直していた敬幸も戻ってきた。
「先生、嗣代ちゃん、助かったんだ。」
「そうよ。」
 三人の姉妹が抱きあいながら泣き続ける光景を見て、敬幸もその場に立ちすくみ、もらい泣きしているのであった。
「あなたたちは、兄弟がいないのね。でも、ロンゲルゲはみな兄弟のようなものよ。」
「はい。」
「あっ、晴れてきた。」
 ちょうど彼らのいるところに日がさしてきたのであった。

「さて、暗くならないうちに帰らないと。」
「たしか、長髪流毛先生と京香ねえちゃんが大蛇になってここへ来たのよね。」
「こんな明るくなったら、みな裸にはなれないわよ。」
「あ、そうか。でも、長髪流毛先生は髪の毛で空も飛べるんだっけ。」
「わたし、せいぜい一度にふたりしか運べないわよ。そうだわ、まだ寝ているのがもうひとり、いいかげん起こしてやりましょう。」
「はあーい、女王様、わたくしの名前、考えてくださいました?」
「のんきなこと言ってないで、たしか、あなたは海にもぐる車を持っていたわね。何人か乗せられるでしょう?」
「ああ、あの車ですわね。助手席にひとり、後ろの席にはふたりまでだから、私以外に三人までですね。」
「じゃあ、わたしと敬幸くんが長髪流毛先生に空で運んでもらって、摩亜弥と嗣代は、昌浩くんといっしょに車に乗せてそのままうちへ帰ったら?」
「うん、そうしよう。」
 京香の提案ですぐに振り分けが決まった。
 水面の玄関口で車が浮上がり、助手席に昌浩が、後方の座席に摩亜弥と嗣代が入っていった。
「昌浩にいちゃん、海岸まで行ったら、道、わかるでしょ。家までの案内、お願いね。」
「うん。」
 こうして、車が潜っていった後、長髪流毛も敬幸と京香の二人を抱えてその場から飛び上がっていったのであった。


「あっ、見えてきたわ。たしか、あの海岸からわたしたち、入っていったんじゃない?」
「そうだね。」
「長髪流毛先生、あの森でおろしていただけますか?思い出したことがあったので。」
「いいわよ。」
 そこは、彼らが昨夜潜った場所から少し離れた崖の上にある森であった。なるべく、人目につかない場所に降りようという考えからであった。
「敬幸くん、さっき言いかけたのは、ほら、これ。」
「え?なに?水族館の優待券?」
「ちょうど2枚あって今日が有効期限だったから、ほら、そこに見えているじゃない、あそこよ、たしか、いまなら世界の珍しい魚が来ているっていうから、敬幸くん、好きそうだと思って。」
「あんなところに水族館なんてあったんだ、まだオープンしたばかりみたいだね。」
「どうやら決まりね。せっかく両思いになったんだし、家でいやらしいことばかりやっているだけでなくこうした健全なデートもしないとね。」
 三つ編みにしていた京香も、その髪をほどきはじめた。
「あっ、そうだ。紗真耶さんたちにも報告をかねてお礼にいかないと。おとうさんに車で送ってもらってもいるし。」
「そういうわけで、長髪流毛先生、わたしたち遅くなります。」
「わかったわ。ゆっくりしてらっしゃい。」
「はい。」
 こうして、敬幸と京香のふたりは、その水族館に続く坂道を降りていったのであった。長髪流毛がその後ろ姿をしばらく見届けていた。
「やれやれ、京香ちゃんは、あんなにけむたがっていた敬幸くんのことを…、でも、なんかやけてきちゃったなあ。あっ、そうだわ。」
 やや風が吹いてきて、長髪流毛の黒髪も乱れ始めた。その髪をかきわけるしぐさに、どことなくあやしげな感じが見えていた。



 長髪流毛もその森をあとにして、少し時間がたって、昌浩たちを乗せた車も水族館の近くから上陸してきたが、敬幸と京香は気づかずにふたりだけの時間を楽しんでいた。
 車のなかでは、後方の座席のふたりはさすがに疲れきったようで眠っており、助手席の昌浩が運転する謎の人物に道案内を続けていた。
 その車が摩亜弥たちの家にようやくたどり着いた。
「ほら、ふたりとも起きて。」
「う、ううん、着いたのね。」
「どうも、ありがとうございます。」
「いえいえ。」
 なぜか、自分たちを苦しめた人物なのに、長髪流毛にあやつられているからと、ていねいに家まで運んできたことに対してお礼を言う彼らであった。
「昌浩にいちゃん、いったんわたしたちの家に寄るでしょ。」
「そうだね、この服を京香ねえさんに返さなければいけないし、洗濯した下着もあるから。」
 そして、その家からほど近い、道路の一角にあるスーパーマーケットでは長髪流毛が買い物をしていた。
「これで、今夜の材料は揃ったわ。」
 スーパーマーケットの前には駐車場があり、実は昨夜、京香が暴走族に襲われていた現場なのであるが、いまやそんなことは関係ないように家族がいきかうなどしてにぎわっていた。その駐車場にとまっていた自動車の横を通り抜けながら、長髪流毛は足を止めた。
「あらっ、この車、もしかすると…。」
 そう、謎の人物が運転していた、水陸両用の車で長髪流毛にはひと目でわかった。内部をのぞいて、すでに摩亜弥たちを降ろして帰る途中なのかと判断した。事実、その車の主が駐車場の片隅にある公衆トイレから現われてきた。どうやら、ここで買い物する用事はなく、トイレを借りに車を止めていただけのようである。
「まあ、あなた、こんなところで。」
「あらまあ、女王様。子供さんたちはみな無事におうちへお返しいたしました。」
「帰ったのね。ところでこれからあなた、どうするの?」
「とりあえず、自分の家に戻ります。だれも待っていないけど。」
「そう、もしかして、あなた…いま…。」
「えっ?どうか、したんですか?」
「あなた、男子トイレのほうから出てこなかったかしら。」
「ええ?ああ、そうだったわ。まだ、慣れていないもので。」
「慣れていないって、どういうこと?」
「つい、一週間前に手術したばかりですの。ここをね。」
「手術って、もしかして…、せ…い…てん…かーん
「そのとおりです。女嫌いの私に、せっかくいい職についてるんだから結婚しなさいって職場のまわりからうるさく言われていたのでうんざりしたので、それで手術を受けたのです。これで、女と結婚しなくてすむと思って。」
「そっ、そのことは、あなたのおとうさんはとっくに死んでいたし、あのスケベ校長も知らないわよね。」
「ええ、葬式が終ってから受けにいきました。」
「そしたらね、いい?この世は男と女とが半々なの。あれをごらんなさい。女子トイレに行列を長く作っているでしょう。それだけ女の大変さがあなたもわかるようになるわよ、この機会に。あなたは人間はまだ殺してないし、せっかくいい仕事をできるようになったのだから、もう女を恨むなんてやめなさいね。そしたら、あなたの名前を考えてあげるから。」
「はあーい。わかりました。」
「まあ、あなたの出番が今度あるかどうかわからないけど。とにかく、元気でね。」
 こうして、その駐車場から謎の人物が運転する車が去っていったのであった。
「ま、これで謎がすべて解けてつじつまがあってきたということか。しかし、いくら女と結婚したくないからといって、性転換手術までするとは…。」
 なにやら、長髪流毛の表情は「こ○亀」の両○巡査が驚いた時のそれと似たようであった(いろいろ出てきますね)。


 摩亜弥の家では、昌浩もずっと道案内のために起きていたため、さすがにぐったりしていた。長髪流毛がそこへようやく現われた。
「あっ、長髪流毛先生だわ。」
「京香ねえちゃんは?」
「うん。敬幸くんとデートして遅くなるからって。もう、驚くことでもないでしょ。」
「それもそうね。わあ、なんかいっぱい買ってきたのね。」
「これでパーティーしましょう。」
「わあい。」
 料理をする音に、昌浩も目ざめて起き上がり、台所に入ってきた。
「あ、昌浩にいちゃんは寝てていいわよ。」
「だって、ぼくがなにもしないのは、『わたし作る人、ぼく食べる人』で、怒られるかもしれないし。」
「それはね、男尊女卑の人間社会だから問題になったのよ。ロンゲルゲの世界は女性上位なんだからだいじょうぶよ。」
「それに、さっきわたしたち、昌浩にいちゃんにお礼言うの忘れていたから、今日はいちばんがんばったのはやっぱり昌浩にいちゃんよ。そのごほうびも用意しているからね。」
「そうなんですか。それじゃあ、お言葉に甘えまして。」
「うふふふ。」
 女たちの笑い方が、少し不気味であった。なんとなく、どういうごほうびが来るのか、いささかあやしげではあるが。

 昌浩がしばらくして目覚めると、たしか畳の上で寝ていたと思ったのにいつのまにかベッドにしかもしばりつけられていたのであった。
「うわあ、なんだい、これは。」
「昌浩にいちゃん、おめざめのようね。」
「昌浩にいちゃん、ごほうびあげる。」
「ごほうびって、あっ。」
「じゃーん、ほうら、昌浩くんがいつも興奮して見ていたというわたしの三つ編み姿よ。それにまた、誰がわたしのはだかを最初に見るかわからないから、もう昌浩くんがもともとロンゲルゲ1号なんだから、この機会に見せてしまおうと思うの。」
「そんな、目がつぶれるよ。」
「だいじょうぶよ、長髪流毛先生に認められている男の子なら。」
「うふふふ、今日の昌浩くんが嗣代ちゃんにやっている行為でわかったわ。昌浩くんは、ほんとうは女の子といやらしいことをするのが好きなんだってことが。」
「あの…。」
「べつに、それはおかしなことでもなんでもないよね。」
「摩亜弥ちゃんも嗣代ちゃんも、なんかうつろな…。」
「あら?わたしたち自分の意思よ。長髪流毛先生にあやつられてなんかいないわよ。」
「わたしもよ。ねえ、わたしの三つ編み、昌浩にいちゃんにはいやらしく見えるでしょう。」
「うふふふ、ロンゲルゲの世界では、『わたし、食べる人。ぼく、食べられる人。』なのよ。」
「さあ、楽しいことやりましょうね。」
「わ、わあーっ!」
 その時、ガラっと玄関をあけて、声がしたのであった。
「ただいま。」
「まあ、たいへん、ママも帰ってきたわ。」
「早くしてー、早くしないと、マーマーが来るうー。」
 (どこでそんな歌を覚えたのか)
「ママが来ました。ママが来た。わーたしもなーかまに入れてよねー。」
「そうよ、予告編では、母親も加わって、というように書いてあったんだから、おかあさんも入れてあげないと。」
「ほうら、ママも若くて髪の毛腰まであって長いし。」
「もう、だめ、ああ…。」
 こうして、男の子が女の子たちにいたぶられている光景こそ、ロンゲルゲにとっての平和なそれだったのであります。





「はあーい。最後は結局昌浩くんが女の子たちにやられちゃいましたねえ。七夕にいちおう完結となって、みんな、おつかれさまでした。えっ?まだ男の子の上に乗っかっていていいかげん降りなさいって?だって、水島由香はショタコンだっていわれているから。いいのよ、わたしは子供たち、特に男の子にやさしいおねえさんとして通っておりますもの。さあて、ひとまず区切りをつけた『ロンゲルゲ』ですが、次回からはまた、『中学校編』そう、あの公之くんと雛乃ちゃんのお話です。また、スタジオの様子が気になりますね。のぞいて見ましょうか。あら?監督さん、撮影がまだ終らないんですか。」
「それがね、困ったことにNGばかりもう300回もテープ巻き直し致しましたよ。ふたりともまじめにやらないで変なことばかりやってほとほと、この子たちは『と○だカップル』ですよ。」
「まあ、なつかしいですね。なんか、ティッシュペーパーが山のように、なんなんでしょうねえ。ここで、あらすじを紹介してみましょう。」
 中学校を一日欠席した公之が、次の日に出てみると、校内は女の教師と女子生徒しかいなかった。自分以外の男子生徒は雛乃の呪いを受けて学校に来られないようになっていたのである。公之は、男子生徒たちを救うために雛乃に呪いを解こうと説得しようとするが…、いじめを受けるからと雛乃は一向に応じない。それどころか、雛乃の気持ちを理解できないからと、雛乃の手下になっているロンゲルゲの女子生徒たちからいじめを受ける羽目に…。
「と、いうことで、冒険ものの後は青春ものの『ロンゲルゲ』を、お楽しみに。」



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「吸血怪人ロンゲルゲ」(ご感想)パート
SNAKEHEART  2005.3.1(Vol.574) 初出___Cont.No.snake19    
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編集・発行者からの御礼−−第十九話「ロンゲルゲ・ハンター現わる」
髪 伊良さん、「吸血怪人ロンゲルゲ」の新作、第十九話 「ロンゲルゲ・ハンター現わる」 のご執筆・ご投稿、まことにありがとうございました。
ところで、実は私、先週はひどい風邪をひいてしまいまして、連日、体はフワフワ頭はズキズキで 長時間ディスプレーを見ることがとても出来ませんで、その為に今回は感想がたいへん遅くなりました。 すみませんでした(実はまだ体調は完全ではありませんで....)。

さて、今年に入ってこれで、4つの連載小説がすべて出揃いましたが....それにしても、 いや〜〜ますます面白くなってきましたですネ〜〜〜〜、この「吸血怪人ロンゲルゲ」は。 先日お送りくださった次 回 予 告の中で、 > 長髪流毛に強敵が? とおっしゃってた通り、ロンゲルゲに強力な敵が現れたみたいですネ〜〜、 しかも今回はまだ謎に包まれた感じで。今年もまたまた「吸血怪人ロンゲルゲ」から目が離せませんねェ。
今回は、今目の前にあるTVで放送されているドラマ「吸血怪人ロンゲルゲ」の画面を見ているつもりで (ですので、映像を想像しながら)感想を書かせていただきます。

> すべて真っ黒な闇の中・・・女性の黒髪の中・・・髪の毛に吸い込まれて身体をとかされているのです .... おお〜〜いつもにも増して不気味でシュールな始まり方をしましたね〜〜本年第1号は。 もう既に地球はロンゲルゲに占領され尽くしてしまったのでしょうか?? んっ、だけど....
> だんだん黒髪が灰色がかってきたぞ .... おお〜〜なにやら、“ロンゲルゲ王国の終焉” を予感させるような割り込みが入って来ましたねェ。 これがはたして今年の展開を象徴するのでしょうか?? そして....
> 「いまに俺の実験が成功する日が来る・・・よーし、うまくできたな」 .... おお〜〜(なんだか「おお〜〜」ばっかりだなァ ^_^ )このなんとも不気味な実験室とマッドサイエンティスト(?)、なにやら楳図かずお氏や横山光輝氏あたりの 1960年代の作品を髣髴させますねェ (なんとなく「アラレちゃん」の Dr.マシリトの実験室も思い出しましたが ^_^ )
それにしてもこの謎の人物、ロンゲルゲの存在を知っているみたいですが、正体はいったい?? ....まあ > 「こんなへびみたいにとぐろを巻いた髪の毛のどこがいいのか」 というセリフから、髪フェチでないことは確かのようですが....?

さぁ、この謎に満ちた不気味な冒頭部が終わり、そしてタイトル「ロンゲルゲ・ハンター現わる」。 う〜〜んっ、『今年は何かが違うぞ』と大きな期待を膨らませてくださいますね〜〜。
そしてタイトルの後は、去年までと変わらぬ女ロンゲルゲたちの(わが世の春を謳歌しているかのような) いやらしさが相変わらず映し出されてましたねェ。それももう永くは続かないとも知らずに??
> 京香の片手がさしだされ、昌浩の半ズボンのチャックをまさぐりはじめた・・・自分の胸まで押し付けてきたのである 、更には > 「うふふふ、かわいいわね。誘拐しちゃおーっと」 .... しかし、嗣代ちゃんってたしかまだ幼稚園児でしたヨネ....なんだかもう信じられないような イヤラシサというか(^_^ )、(前もお話有りましたが)ロンゲルゲって実年齢はあまり参考にならない みたいですネ。
> すっかり女の子のような姿になった昌浩である・・・三つ編みにして黒いヘアゴムでとめていた、敬幸だった .... それにしても、この辺りはなんとも異様な光景ですよね。女の子のような姿の男の子ばっかり立て続けに現れて。 男の子らしい男の子ってもう居なくなったのでは?


さて、そして嗣代ちゃんが誘拐しようとした男の子が獣人の正体を現した所で、 いよいよ本格的にお話が動き出し、新たな局面に入ったという感じでした。
> 「あの、長髪流毛(おさげるげ)とやらの思い通りにはさせられないよ」 .... ふ〜〜んっ、この謎の男、ロンゲルゲという人種(?)名も長髪流毛さんのことも知ってるんですねェ。 う〜〜〜んっ、はたして長髪流毛さんとは旧知の仲なのか???
> 「あなたたちをわたしは戦わせるためにロンゲルゲにしたんじゃないのよ」 .... なるほど。ということは、女ロンゲルゲたちの怪力や超能力は、戦闘用というよりは、明らかに力が弱い者を 支配する為に有るのですかな??
> 長髪流毛の髪は、こうして翼代わりにもなるのであった .... これはもうホント、掛け値なしに素晴らしいーーご発想! 実はここしばらく(由香さん扮する)長髪流毛さんが髪を解くシーンが殆ど無かったので、 その点が少し物足りなく感じてたのでしたが、このシーンは今回の私にとっての大ハイライトですネ。
こういうシーンってのは、「ロンゲルゲ」のような超現実的な作品ならではですよね (だから、こういう作品も中には必要なんですよね)。 でもホント、超ロングヘアー女性が、その髪で空を飛ぶシーンなんて絶対見てみたいですヨ〜〜。
でもどうやって撮影したのかなァ? 飛行シーンはまあブルーバック合成でしょうけど、 その前に髪が解けてふわっと風になびくシーンはやっぱ CG かなァ?
> そのまま海中にもぐりはじめたのである .... おお〜〜ますます1960年代の雰囲気ですネ〜〜この水陸両用の万能カーは。

さあ、捕まった嗣代ちゃんははたしてどんな目に合わされるのか?  この謎の科学者(?)の正体は何か? そして長髪流毛さんを頭とするロンゲルゲたちの運命は?? ....次回がとっても楽しみですネ。
「吸血怪人ロンゲルゲ」第十九話「ロンゲルゲ・ハンター現わる」のご執筆とご発表、本当にありがとうございました。

「吸血怪人ロンゲルゲ」(ご感想)パート
SNAKEHEART  2005.3.19(Vol.581) 初出___Cont.No.snake20    
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編集・発行者からの御礼−−第二十話「闇の島」
髪 伊良さん、「吸血怪人ロンゲルゲ」の新作、第二十話 「闇の島」 のご執筆・ご投稿、まことにありがとうございました。
前回登場した謎の男(科学者?)は、今回もまだ正体は分からずじまいでしたが、 でもそのミステリアスさが、この「吸血怪人ロンゲルゲ」のPART4をとても面白くしてくれてますネ。
> 「海にはいっちゃう自動車なんて、世界でも聞いたことがないのに、ほんとうにあるんですか?」 .... そもそもが、この自動車の持ち主の謎の男って....地球人なのでしょうか?? (長髪流毛さんも宇宙人ですのでねェ) 実は後の方で > 「先生のはだかなんか見たら男は目がつぶれるわよ」 とセリフがありましたけど、 > 謎の男は・・・視界のなかに、長髪流毛がタオルで自分の裸になっているからだをふいているのが入ったのであった というように目が潰されていませんでしたので、私は『この謎の男は、地球人ではないのかも?』 とも思ったわけですネ〜〜。
でも、もしもこの謎の男が地球人でなかったとしたら、これは相当な強敵だと 想像できますし、長髪流毛さんとロンゲルゲたちも相当苦戦しそうな予感がしますネ〜〜....ワクワク。


そんな強敵(?)に対抗するかのように、ロンゲルゲの超能力が新たに色々とお披露目なって、いよいよ戦闘モードに入ったかのようですネ。 前回の髪を翼にした飛行能力に続き、今回の先ず1つめの新たな超能力は、 大蛇に変身して海を渡る能力。
前回のラストで長髪流毛さんと摩亜弥ちゃんと昌浩くんの3人が、 海に潜っていく自動車を茫然と(海岸に立って)見送っていましたので、 『どうやって海の中まで追い掛けるのだろう? ロンゲルゲには潜水能力はあるのだろうか?』 と、私はそれ以来ずーっと思いを巡らしまして夜も眠れませんでしたが(ホンマかいな? ^_^ ).... まさか長髪流毛さん、海に入るときには大蛇に変身するとは、これはまったく想像が付かなかった。スゴイ発想です。 “大蛇” というのがまた性的な刺激も感じさせます。

で、今回のこの長髪流毛さんの変身した大蛇ですが、どのくらいの大きさなのか 文中では必ずしも明確にはされてませんでしたので、これまた色々と想像してしまいますね〜〜。 現存する大蛇の中で1番大きい(長い)のは、アミメニシキヘビやアナコンダの 約10m程ですが、この位の大きさならば(常識的に考えれば)人間が2人も体内に入れるわけ ありませんもんね〜〜。だからやっぱ怪獣並の大蛇(50m以上?)になったのかなァ? ....でももしかしたら、この長髪流毛大蛇の体内に入る時には、 人間は小さくなるのかも知れませんねェ。だとしたら、現存する10m級の大蛇でも可能かも知れませんし ....う〜〜んっ、色々と可能性を想像するとまた眠れなくなってしまいそうです(^_^ )
まあ、その大蛇の大きさはさて置きまして、 > 「ああっ、船が通っていたからよけたんですね・・・」 .... あはは〜〜、この芸の細かさがまたイイですね〜〜〜。 やっぱ髪伊良さんの脳裏には、この海を渡る大蛇のシーンがクッキリと 見えてらっしゃるんでしょうねェ?  で、船をよけるってことはやっぱ怪獣並の大きさなのかなァ....?

そして2つめの新たな超能力は、リボンが有る方向を、持ち主の髪の毛が教えてくれる (つまりレーダーになっている)能力ですね〜〜(もしかして以前にも、この超能力が発揮されていたならば、ゴメンナサイ)。 それから3つめは(2つめに似てますが) 洋服とヘアバンドを付けている人間の現在の状況が分かる能力.... これらは、普段髪や身に付けている衣服やリボンが最早自分の体と一体になっているかのようで、 いかにも(衣服などに強い愛着をもつ傾向のある)女の子らしさを感じますネ(凶暴なロンゲルゲになっていても ^_^ )。
これらの超能力は、仲間の危機をいち早く察知することが出来ますので、 これから始まるであろう謎の男たちとの全面戦争(?)に非常に役に立ちそうですね(?)。


さて前回から今回にかけて、謎の男の暗躍ぶりとそれに初めて狼狽するロンゲルゲ たちがメインに描かれてましたが、それと並行して京香のHさが随分目立ってましたね。
ちょっとここで “京香と敬幸と昌浩の関係” について簡単に触れますと、京香と敬幸は現在中学生で同じ年で、 小学校の時に同級生だった。そして敬幸の片思いだったということですよね(「第四話 黒髪に光る目」)。 そしてロンゲルゲになっていた京香によって敬幸もまたロンゲルゲにされてしまったんでしたよね (「第五話 少女に与えられた特権」)。
そして前回昌浩は京香に相当いたぶられてましたが、実は、 昌浩が京香をロンゲルゲにしてしまったんでしたよね(「第二話 髪の毛が長くなった男の子」)。

そんな、一見メインストーリーと関係なさそうな一連の京香のHシーンでしたが、 前回京香にいたぶられておもらししてしまい、京香の洋服とヘアバンドを借りざるをえなくなった昌浩が危機に陥り、 その危機を(持ち主である)京香が、敬幸と乳繰り合っている最中に察する ....という、2話に渡っての実に込み入った筋立てはとてもよく出来ていたなァと思いました。
ということはつまり、京香まで駆けつけないといけない程、長髪流毛さんたち 3人のロンゲルゲは苦戦するんでしょうかねェ??  そして京香はどのようにして海を渡るのか?....このあたりも次回 非常に楽しみですネ。


さて今回、(私にとっては)1番の大サービスシーンは(上でも少し触れましたが) > 長髪流毛が人間の姿に戻ってタオルで自分の裸になっているからだをふいている シーンでした。
「由香さん」では本人のそういうシーンをまだ描いてませんが、 『いや〜〜さぞかし美しい光景だろうなァ』と目に浮かぶようです。 やっぱ(大蛇に変身してたとは言え)海から揚がったのですから、 長〜〜〜い髪は濡れているんでしょうかねェ? で、その濡れ髪が白い柔肌にベッチョリ?? ....う〜〜〜想像しただけでブルブル!
そして今回のラストは、謎の男と長髪流毛さんたちが遂に初めて対峙する という最高に緊迫感漲る盛り上がった終わり方をしましたね。 > 果たして謎の人物の目的は? というお言葉どおり、謎がかなり解き明かされそうな次回がとても楽しみです。
「吸血怪人ロンゲルゲ」第二十話「闇の島」のご執筆とご発表、本当にありがとうございました。

「吸血怪人ロンゲルゲ」(ご感想)パート
SNAKEHEART  2005.5.4(Vol.591) 初出___Cont.No.snake21    
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編集・発行者からの御礼−−第二十一話「正義はどっち?」
髪 伊良さん、「吸血怪人ロンゲルゲ」の新作、第二十一話 「正義はどっち?」 のご執筆・ご投稿、まことにありがとうございました。
いや〜〜、今回もまたまたもう突拍子もないハチャメチャな展開で、とても楽しませて頂きました。 「正義はどっち?」ねェ....う〜〜んっ(私が感じるところでは)どっちもどっちかなァ(^_^ )
それにしても「吸血怪人ロンゲルゲ」も放送回数を重ねるに連れて視聴率もどんどん鰻登りで、このPART4に入ってからは特に絶好調で、 前回は遂に30%を超えましたからねェ(ビデオリサーチ調査)。今回は35%も夢じゃないんじゃあないでしょうかしらねェ(^_^ )。

さて、今回遂に、前々回より暗躍していた(ロンゲルゲのライバルの)謎の男の正体が明らかになりましたねェ。 一応(宇宙人ではなく)普通の地球人だったんですネ。長髪流毛さんのことを知っていたので、 『あの校長先生か教頭先生の所縁の人間カナ?』ともすこし想像してはおりましたデス。
一応(生物学的には ^_^ )普通の地球人のようですが、心の方は必ずしも普通とは言えなさそうですかねェ?
> 「俺を生んだ女、まあ、本当なら母・・・すぐにほかの男と浮気したとかでいなくなって」 .... いや〜〜またまた出ましたですネ〜〜複雑な家庭環境。(今までの短編小説も含めて)これで何人目になるんだろ?
> 「父は私の就職が決まって大学を出た頃に安らかに死んだ。先生のほうはもちろん来てくれた。 その葬式でまさか私と会ったのが最後になるなんてな」 .... このあたりはもう涙無くしては読めないですよね、雛乃ちゃん同様に。まあ、この男にとってのあの校長先生の 掛け替えのなさが痛ましいくらいに伝わってきましたですヨ〜〜、特にこの最後のセリフにはネ(こういうセリフの使い方も上手いですネ、実に)。 前にも申しましたけど、髪伊良さんの作品特有の(ホラーに於いては)一見場違いのようなペーソスが好きなんですヨネ。
> 「いい先生に出会った・・・本屋で万引きをしようとして止められた・・・非常勤講師だった」 .... このあたりの出会いの設定もまたホント丁寧と言うか、その丁寧さゆえに一層ペーソスも増しますし、 一層現実味も感じさせますヨネ〜〜。
> 「戦争をやっている外国で人質に取られた人間だって、自己責任だからといって」 .... いや〜〜スゴイ理屈ですネ〜〜これは(^_^ )。
> 「相撲の土俵に女が上がって表彰状を渡すことも絶対だめだ」 .... まあ天皇の件はともかく、これは私も同感なんですよね。相撲って “男の城” だと私は思う、女性にとっての宝塚と同じで。 そういう独自の城が有っても良いと私は思うナ。未開の地の人々とかチンパンジーなどにも、男性ばかり集って祭りをする風習がよくあるそうですから、 人間にはそう言う “男の城を持ちたい” という本能が備わっていると思うネ(当然、女性にも同様にね)。 だからそういう男の城に土足で上がりたがる某大○府の知事はアホだと私は思いますネ、 自分たち女性達だって独自の “女の城” を作れば良いんですヨ、その代わりに。 まあもっとも、女性専用車両って実に迷惑なものですが。


さて、ここまでは “謎の男” にばかり触れさせて頂きましたが、ここからは今回印象に残ったいくつかの点について 触れさせて頂きます。
> 「もう、自己責任のなにものでもないな」 .... いや〜〜またまた出ましたね〜〜 “自己責任”。(“責任” という言葉とまったく無縁な)暴走族が そういう事葉を使うのが可笑しいですネ〜〜。
> なにかに吸い込まれて消えていった。すぐにまたがらがらと骨の屑が吐き出されていた .... いや〜〜久しぶりに出ましたね〜〜 “人食い髪”(参照:第七話)。 第七話と同じく紗真耶と尋子がその技を使いましたが、強敵の出現に、ロンゲルゲたちも結集して来たみたいですネ。
> 「三つ編みもしないままじゃ彼女は魔力を使えないのに」 .... ナルホド、それが京香の弱点なのですね?
> 敬幸の身体が・・・京香の髪のなかに吸い込まれていた .... う〜〜んっ、前回長髪流毛さんが大蛇に化けてその体内に2人の少年少女が入ったのも実に不思議でしたが、 今回は髪と水泳帽の中に吸い込まれたんですネーー。ん〜〜〜っおそるべし、ロンゲルゲの超能力! ですが....
> 「おまえの好物は女に対していやらしい心を持った男の血だな」「あの男の弱点が見つからない」 .... ナルホド、これがロンゲルゲの弱点なんですね!?!? 女性に対してまったく興味がない男に対しては、まったく魔力が効かないのですネ??  そういえば、これまでロンゲルゲの犠牲になってきた男たちはスケベが多かったですよね?(^_^ )
> ついさっきつかまえたばかりの鮫を、外国で死刑になった男の身体と合体させて .... ここは実は今回、1番大笑いさせて頂いた所なんですヨ(ここで大笑いするとは、私も子供だなァ ^_^ )。 サメと人間を合体させるなんて、なんともまあ随分大ざっぱな! それもまたご丁寧に “外国で死刑になった男” とは.... なにかもう “凶暴のエッセンスを目一杯詰め込んでる” ってな感じですよね、よくこんな面白いこと考え付かれますねェ。 昔「ドクターモローの島」というグロテスクな映画が有りましたが、 あれはでも一応は(人間に近い)哺乳類と合体させてましたもんネ。でも、ここでは魚類、しかも とびきり凶暴な魚のサメと合体させるなんて....もうこれはドクターモローを通り越して「仮面ライダー」の領域ですネ(^_^ )。 この謎の男(と手下の獣人)は大天才ですネ!

さて、その超〜〜凶暴(と思われる)サメ男と海中で出くわしてしまった京香と敬幸の運命やいかに!?!? ....それにしても毎回毎回超〜〜盛り上るクライマックスシーンで終らせてしまって、次を書くのが大変じゃあないのですか? 髪伊良さん(^_^ )....でも(読ませて頂いているこちらは)とっても楽しみデス。
「吸血怪人ロンゲルゲ」第二十一話「正義はどっち?」のご執筆とご発表、本当にありがとうございました。

「吸血怪人ロンゲルゲ」(ご感想)パート
ぽん さん  2005.5.8(Vol.593) 初出___Cont.No.pon001    
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 初めて感想を書かせていただきます。実はPART1からのファンで、読むたびにロンゲルゲの世界に引きこまれてしまいます。「地球上の人間をすべてロングヘアーにする」という奇想天外なコンセプトがいいですねえ。特に素晴らしい着想だと思うのは、奇妙なまだらの煙を吸い込むと、男の子たちも急に髪が伸びてしまうことです。しかも好きな女の子と同じ長さにまで伸びてしまうとは! あの憧れの髪長美女である戴月琴嬢が好きな男性は、自分の髪が4メートル20センチにもなってしまうということですよね。うわ〜〜〜〜〜っ、これって本当にドキドキものですよ。いやー、興奮のるつぼというか、自己陶酔の極致というか、何とも平常心を保つことができないくらいの強烈なインパクトを与えています。思わず一人で空想の世界に遊んでしまいました。
 この小説はホラーというほどの恐怖感やグロテスクな嫌悪感などが全くといっていいほどなく、軽妙なタッチで筆を進めておられ、すごく読みやすいのもいいですね。場面の移り変わりがテンポよくなされていて、とてもリズミカルなところは髪伊良さんの真骨頂といったところでしょうか。
 これまで順調にその目的を遂行してきた長髪流毛率いるロンゲルゲたち。しかしその前に何物かが立ちはだかりました。「世界の平和と正義を守るため」と称する男が現れ、長髪流毛との直接対決がどのように展開されていくのかが非常に楽しみです。ストーリーの中で、常に「バーチャルな世界」と「現実世界」をうまく対比させながら構成されているところが実に素晴らしいと思います。空想世界の長髪流毛と政府機関で働く者というミスマッチな登場人物。しかも女嫌いなこの男の恩師がスケベな校長。そしてバーチャルな世界がどんどん展開していくかと思いきや、イラクの人質事件や女性天皇の問題、はたまた某知事の土俵入りの件など、時事ネタやこの男の身の上話を挟み込み、バーチャルに浸る読者の肩をポンポンと叩き、少しだけ現実世界に引き戻すような感覚がストーリーの幅を広げていますね。この辺りの絶妙なバランス感覚が、全体的にピリッとスパイスのきいた展開になっているのだと思います。
 個人的には水島由香さん演ずる長髪流毛の活躍と、身の丈ほどもある彼女の長〜〜〜〜〜い髪の描写をもっと多く取り入れた場面設定を期待しています。

<編集・発行者からの御礼>
ぽん さん、「吸血怪人ロンゲルゲ」にご感想をくださいまして、ありがとうございました。
> 戴月琴嬢が好きな男性は、自分の髪が4メートル20センチにもなってしまうということですよね .... アハハハハ....まあ今のところは、クラスメートとか “近所の範囲内” だけでお話が進んでいるようですね(^_^ )
本日はまことにありがとうございました。
「吸血怪人ロンゲルゲ」(ご感想)パート
髪伊良 さん  2005.5.16(Vol.597) 初出___Cont.No.kami001    
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今回、続きはまだですが、感想への御礼をいたしたいと思います。

毎度、「ロンゲルゲ」を支持くださいましてありがとうございます。
今回は、スネークハート様以外にぼん様にまで感想をいただき、たいへん感謝しています。
そうですね。もし、急に自分の髪が女性のように長くなってしまったら、どうしようかと困ると思うよりも実はうれしくなってしまうという男性は多いし、好きな女性に襲われて下僕になりきりたがる男性も多いでしょうね。まさに、いまの世の中はほんとうに正義のためになっているのだろうかというのがひとつの疑問で、それならいっそ悪魔の支配する世界にいたほうが暮らしやすいかもしれないと思う人も多いかもしれない、 特に、女性にとっては女性が男性より強くなって権力を握れるようになるのなら、そのほうがいいと思う、正義の味方なんて、ただ現在の社会を守るだけにすぎないのだから、正義が勝っても世の中はなんにも変わらないのなら…と思うようになるかも…というような角度で、拙作を描いたりしています。 いつかもお話したと思うけど(ビデオ自慢コーナー)、仮面ライダーなどでショッカーの下僕になった男の子も髪の毛を切らずにいられたり好きな女の子を襲えるんだったらもとに戻らなくてもいいような…そうした意味で、話の世界に入りこみやすいと思います。

あと、ぼんさんの「髪長私学」で、もし、好きな女性が髪の毛をどうしても切らなければいけない状態になったらどうするかというご質問があったと思うのですが、そしたらわたしに切った髪の束をくださいと言います。それでもし、ほんとうに切ってしまうなら自分に関心がなくなっていると思うし、別れたくないと思うなら切らないとおもうかもしれません。

<編集・発行者からの御礼>
髪伊良 さん、ぽんさん(&私 ^_^ )のご感想へのレス、ありがとうございました。
> 悪魔の支配する世界にいたほうが暮らしやすいかもしれないと思う人も多いかもしれない .... ははは、まあ私は例えばカマキリみたいに、女性に食われたり殺されたりしても構わないくらいの精神構造をもちたいですネ。
本日はまことにありがとうございました。
「吸血怪人ロンゲルゲ」(ご感想)パート
SNAKEHEART  2005.6.1(Vol.601) 初出___Cont.No.snake22    
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編集・発行者からの御礼−−第二十二話「少女怪獣」
髪 伊良さん、「吸血怪人ロンゲルゲ」の新作、第二十二話 「少女怪獣」 のご執筆・ご投稿、まことにありがとうございました。
しかしまあ今回は、かなりおマヌケな話でしたねェ.... 裸の女の子を見て力がぬけたサメ男とか少女怪獣の吐いた火で焼いた肉でいっぱいやろうと言う獣人とか。 いや〜〜とても笑わせて頂きましたデス。なんとなくこれまでニヒルなイメージの有った謎の男が、 あわてたり取り乱したりする様子を想像すると可笑しかったです。
それにしても怪獣まで出てきましたかァ。そりゃあまぁ宇宙人が居る世界ですから、怪獣が居ても不思議ではないですよね(^_^ )でもまあ何でもありですねェ。
前回の感想の中で私、 >今回(第二十一話)は視聴率35%も夢じゃないんじゃあないでしょうかしらねェ と申しましたが、残念ながら少し届きませんでしたが(34.4%)、今回(第二十二話)は間違いなく35%に届きそうですネ(^_^ )。 由香さんも最近はインタビューを受ける機会が多くなってきて、忙しくてなかなか私の作品に出演する時間も取れなくなってきました(笑)。

ま、冗談はそのへんまでにしておきまして、ではまた最初から細かく見させて頂きますと.... 先ずはプロローグの男性専用車両についてですが、 > 「女性のいない電車の乗り心地は」「いいですね。ほんとに安心ですよ」 .... いや〜〜本編と同じくすっかり立場が逆転して、男性超受難の世界になってしまっているんですネ〜〜。
> 総理大臣も女性がやるようになって .... 今の法務大臣が総理大臣になってたりして(日本つぶれるがな)。それは勿論冗談ですが、 でもこんなヘンな法律を作るってことは、この総理大臣はもしかしてロンゲルゲの回し者では??
ま、いつもながら味のあるショートストーリーともいえる前フリで軽く楽しませていただきまして、 いよいよ本編ですが、先ずは(通常の連続ドラマによくありますように)前回ラストの盛り上がり部分を 軽くリピートして始まりましたが....
> 「黒井○サさんでも呼ぶことができたら」 .... これは私にはちょっと意味不明でした(^_^ )
> 「宇宙人のみんなからも笑われてしまうわ」 .... そうなんですかぁ、長髪流毛さんはけっこう宇宙人の間では有名なんですネ??? これらの長髪流毛さんのセリフの軽さ・ユーモラスさも今回の雰囲気を象徴しているみたいでした。

さてそして、手に汗握る前回のラスト、京香とサメ男の遭遇ですが....意外な結末となりましたねェ。 私はもしかして “ロンゲルゲの最初の死者” になるかとも思いましたが、まさか戦う前に腰抜けになり 手なずけられるとは....まったく想像付きませんでした(この方が勿論、面白いですよね)。 でもやっぱりスケベ男はロンゲルゲに適わないんですネ??(^_^ )
そのサメ男を操縦した際に、また獣人を倒す際にも京香が使った三つ編みの髪の毛に光る目の魔術、 これは第四話「黒髪に光る目」で披露された京香の得意技でしたが、 今回ふたたび使用したわけですネ。前回は侵略モード・今回は防御モードで同じ技が使われたわけで、 そのへんも味わいがありました。ところで > 鮫の頭にあったとがったのこぎりのようなもので .... ああ〜〜このサメはノコギリザメの一種だったんですネ。私はてっきり(ジョーズのような)ホオジロザメの近種かなと思っておりました。 それから > 身体を小さくさせていた敬幸を元の姿の大きさに戻した .... ああ〜〜やっぱりロンゲルゲが巨大化するのではなく男子の方が小さくなるのですネ。


さてここからはすっかり笑わせて頂きました後半部ですが.... > 裸の女を見てこうふんして力がぬけたんだと思います って、なんて情けない死刑囚なんでしょ、まあもっとも > 強姦罪で死刑になった男・・・その国では痴漢をやると死刑になる法律 .... って元々がその程度の小悪党だったわけですね。しかしメチャクチャな国ですなァ。 それにしても > 俺は死刑も全面的に廃止してほしいと思う考えだけどな と言っておきながら、失敗したサメ男を始末しろと言うのだから、この謎の男もまた随分矛盾した勝手な奴ですよね〜〜(笑)。
京香の三つ編みの魔力で危機を脱した長髪流毛さんたち、バトンタッチするかのように > 「こんどはわたしの髪の毛で探す番ね」 と次は摩亜弥のレーダーヘアーが力を発揮するわけですが、ゲゲゲの鬼太郎のように髪がアンテナか磁石のようにピーンと 立って方向を示している様子が目に見えるようです。長髪流毛さんの翼髪や紗真耶の人食い髪 (蛇足ですが、時々紗真耶と摩亜弥の区別が付き難くなる私 ^_^ )などロンゲルゲたちの得意髪技が 次々と披露されていくのは壮観ですネ。

さて、一転形勢不利となってしまった感ある謎の男ですが、起死回生とばかりに送り出した次の手が今回タイトルの「少女怪獣」 作戦.... > 嗣代は怪獣と合体させられていたようであった .... しかしまあ簡単に何でも合体できるんですね〜〜、怪獣ってどこに居たんだろ?(^_^ ) しかし、その能力を試す際にも > フライパンの上にあった肉を一瞬にして焦がした・・・「ん、うまい!おまえも食べてみろ」「これでいっぱいやりたいですね」 .... なんとものん気と言うかオトボケと言うか、先にも申しましたが謎の男のイメージがこれでやや変わってしまいましたデス。
火を吐いて重々しく歩く嗣代とそれをリモコン操縦している謎の男と獣人....このシーンを想像すると、 怪獣と言うよりも寧ろロボットのようなイメージを感じますネ....ただ単に脳を洗脳されているだけなのか?  あるいは細胞まで怪獣に造り変えられたのか?

またまたラストで危機に陥った長髪流毛さんたちロンゲルゲ5人組、しかも今回は身内が敵に回った訳ですから前回以上ですヨネ。 今度はどうやってこの危機を脱するのでしょう?
「吸血怪人ロンゲルゲ」第二十二話「少女怪獣」のご執筆とご発表、本当にありがとうございました。

「吸血怪人ロンゲルゲ」(ご感想)パート
ぽん さん  2005.6.5(Vol.604) 初出___Cont.No.pon002    
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 今回も楽しませていただきましたよ(第22話「少女怪獣」)。まずは男性専用車両の話ですが、いきなり女性が抱きついてきたり、腰以上もある長い前髪がかかってきたりと、一度でもいいから体験したいなと思わせるシーンで始まりましたね。
 どうしても長髪流毛の登場シーンに注目してしまいます。水島由香さんが演じていることもあるのですが、閉じ込められた部屋で放射能のような光にもだえ続ける彼女の姿を想像してしまいました。身の丈もある長い髪をふり乱して苦しむシーンを思い描きながら、官能的な姿に酔ってしまいました。そのあたりの描写があれば、さらにエキサイトしてしまったことでしょう。
 そして鮫の怪人や嗣代を誘拐した怪人の間抜けなザマには笑ってしまいました。さらに強姦罪で死刑になった男と合体させたことも滑稽ですが、その男に死刑判決を下した裁判官が「がき○カのこ○わり」というのも、懐かしい漫画を思い出して大爆笑しました。京香の艶めかしい姿を見て力が抜けてしまった怪人ですが、命令通りに動くことから、とても心強い味方としてこれから活躍してくれるかも知れませんね。そのあたりはどうなるかわかりませんけど...。
 最後のシーン。嗣代が怪獣と合体させられて、口から火を吹いたりするようになってしまいました。いくら何でも嗣代に襲いかかるわけにもいかず、さりとてこのままだと焼き殺されてしまう極限状態ですね。さて、この先どのような展開になるのでしょうか。謎の男と怪人が操っているために、案外その間抜けぶりが出て、嗣代が彼らを襲う結果になってしまうことになるのでしょうか。次回がますます楽しみになってきました。

<編集・発行者からの御礼>
ぽん さん、「吸血怪人ロンゲルゲ」にご感想をくださいまして、ありがとうございました。
> 長髪流毛の登場シーン・・・長い髪をふり乱して苦しむシーン .... ああ〜〜たしかに、超ロングヘアー女性が悶え苦しむ姿(長い髪を体に巻きつけながら)って、 さぞかし官能的でしょうねェ。
> 謎の男と怪人が操っているために、案外その間抜けぶりが出て .... なんだかすっかりオトボケキャラのイメージになっちゃいましたねェ(^_^ )
本日はまことにありがとうございました。
「吸血怪人ロンゲルゲ」(ご感想)パート
柏木 さん  2005.6.11(Vol.607) 初出___Cont.No.kasi001    
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「はじめまして」

最近、吸血鬼もののブログを始めた者です。
私のサイトに「首すじ」「吸血」で検索してたどり着かれたお客様がいたようです。
逆探知?して、こちらを知りました。(笑)
昔の「少女向け恐怖まんが」のような、不思議なエロチシズムを感じました。
ちょっと毛色が違うんですが、私のサイトもよかったら遊びに来て下さい。
おなじく「首すじ」「吸血」でたどり着けるサイトです。

http://aoi17.blog11.fc2.com/

<編集・発行者からの御礼>
柏木 さん、始めまして。「吸血怪人ロンゲルゲ」にご感想をくださいまして、ありがとうございました。
吸血鬼のサイトとは凄くユニークと言うか独創的ですねェ。私、子供の頃はホント(クリストファー・リーさんの) ドラキュラ映画が怖かったもんなァ(余談ですが、クリストファー・リーさんまだお元気で今度の「スターウォーズ」にも出るようですね?)。
貴サイトの表紙と次のページを少し拝見いたしましたが、怖そうな写真が載っておりましたねェ。 まだ詳しく読んでませんのでよく分らないのですが、ストッキングフェチと吸血鬼を絡ませていらっしゃるのですか?? ....とても不思議な面白そうな世界のようですネ。
本日はまことにありがとうございました。
「吸血怪人ロンゲルゲ」(ご感想)パート
柏木 さん  2005.6.11(Vol.608) 初出___Cont.No.kasi002    
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「さっそくのご返事ありがとうございます!」

女性、というと、長い髪の毛とスカート、それにストッキングを連想します。
どれも、普通男性には許されていないものですね。
大昔は男も髪の毛が長かったし、中世ヨーロッパでは男性の貴族はタイツを穿いていました。
なんか、不合理だな〜、と思います。
私のほうも、ちょっと髪の毛にこだわってみようかな・・・と思っています。
拙サイトもお見えいただいたようで、ありがとうございます。
気が向くと更新しますので、ぜひまた遊びに来て下さい!

<編集・発行者からの御礼>
柏木 さん、昨日に続きましてご感想をくださいまして、ありがとうございました。
長い髪(ロングヘアー)にとても理解を示してくださいまして、本当にうれしいです。 人間は本来髪が長く伸びるはずの動物ですもんね〜〜。
> 私のほうも、ちょっと髪の毛にこだわってみようかな .... それはとっても楽しみですねェ。吸血鬼に襲われる女性はやっぱりロングヘアーの方がよりゾクッと来ますもんね〜〜。 長い髪の毛とスカート&ストッキングがどう吸血鬼と結びついていくか、貴サイトが楽しみです。
本日はまことにありがとうございました。
「吸血怪人ロンゲルゲ」(ご感想)パート
柏木 さん  2005.6.15(Vol.611) 初出___Cont.No.kasi003    
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「長い髪」

吸血鬼をテーマにした拙ブログで、ちょっぴりですが髪の毛の描写を入れてみました。^^
ひとつは吸血鬼になった弟に襲われる兄の婚約者の話。
「ストレートの黒髪が妖しいウェーブを描いて・・・」
髪の毛の変化を堕とされた象徴にしてみました。
(6月14日掲載)
「ふだんは頭の上で結わえられた長い髪の毛をお嬢さんのように肩先にすらりと垂らして・・・」
吸血鬼の館に招かれた妻を翌朝迎え取るシーンです。
首すじにつけられた傷口を隠すため髪形を変えるのですが、
はからずも吸血鬼が一番好む髪型になってる・・・
(6月12日掲載)
コアな妄想話ですが、よかったら読んでいってください。 おめがねにかなうといいんですが・・・ ^^;

http://aoi17.blog11.fc2.com/
<編集・発行者からの御礼>
柏木 さん、ご感想欄に投稿をくださいまして、ありがとうございました。
今さっき、ざっとですが、貴サイトを拝見いたしまして、「髪」をキーワードに検索しました所、 12日頃からかなり沢山の箇所で髪の描写を入れられているみたいですねぇ?
詳しい内容まではまだよく分らないのですけど、髪の描写を入れることで “なまめかしさ” もよりアップして、 吸血のカタルシス(?)もより増すのではないでしょうかねぇ。
このところ(本サイトは)連日の更新で私忙しかったもので、貴サイトを拝見できなかったのですが、 また落ち着きましたら、じっくり読ませて頂こうかと思います。
本日はまことにありがとうございました。
「吸血怪人ロンゲルゲ」(ご感想)パート
柏木 さん  2005.6.19(Vol.613) 初出___Cont.No.kasi004    
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「髪の毛の長くなったお兄さん」


すっかり連続投稿になっていますね。(汗)
勝手でしたが、当サイトでちょっとだけ、貴サイトを紹介してみました。
適切な紹介かどうかすこし心配ですが・・・
最新のストーリーは、吸血鬼が友人の妹を襲うお話です。
なぜかお母さんもお兄さんも吸血鬼の味方。ははは。
悪の勝利ですね。
もちろん、お母さんもお兄さんも血を吸われてしまいます。
こちらのプロットをちょっと拝借して、お兄さんの髪の毛を長くして、家でもスカートを履くようになった・・・というストーリーにしてみました。
特許権侵害だったらごめんなさい。^^;;;;;

http://aoi17.blog11.fc2.com/

<編集・発行者からの御礼>
柏木 さん、ご感想欄に投稿をくださいまして、ありがとうございました。
> 当サイトでちょっとだけ、貴サイトを紹介してみました .... そうですか、ありがとうございます。本サイトが、ロングヘアに興味がない方々のおめがねにまでかなうかどうかは自信ありませんが、 少なくともこの「吸血怪人ロンゲルゲ」が多くの人々の目に触れることは喜ばしい事だと思います。
> 特許権侵害だったらごめんなさい .... 私はそうは思わないのですが、作者の髪伊良さんはどう感じられるのかしら....ねぇ?
本日はまことにありがとうございました。
「吸血怪人ロンゲルゲ」(ご感想)パート
SNAKEHEART  2005.6.19(Vol.613) 初出___Cont.No.snake23    
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編集・発行者からの御礼−−第二十三話「長髪流毛の予感」
髪 伊良さん、「吸血怪人ロンゲルゲ」の新作、第二十三話 「長髪流毛の予感」 のご執筆・ご投稿、まことにありがとうございました。
今回は全編に渡って “逃げる → 追い掛ける” の連続でハラハラドキドキ、緊迫感が漲っておりましたねぇ。 やっぱり追い掛けられるというのはコワイですもんね。例えば「へび女」でも、主人公の女の子が へび女に追いかけられているシーンの恐ろしさ(というか “おぞましさ” という感じも)ときたら、そりゃあ....。 でもなんだか、前回から少し作風が変わってきたような気もしますけど(ちょっとお笑い気味 ^_^ )。
で、本編感想に入る前にまず....
> 「まだらの少女」がついに映画となり .... 楳図かずお氏のへび女ものの映画化としては1968年に大映が「蛇娘と白髪魔」 (ちなみにこの映画の同時上映だった「妖怪大戦争」も、栗山千明ちゃん主演でリメイクだって?)を制作しましたが、 それ以降ありましたっけ??? 今はCGでかなりの映像が作れるでしょうから、へびへの変身シーンも面白くなるかもネ。


さてさて本編ですが、それにしてもすっげーオチでしたねぇ。ま、それに関しましてはまた後で触れさせて頂く事としまして、 今回は(先にも申しましたが)追いつ追われつの緊迫感に加えて、 連発銃のようにギャグが(それも懐かしいギャグの数々が)ポンポン飛び出して、全体に軽快で楽しかったですネ。
> パー○ンセットのバッジ・・・忍者ハッ○リくんの組み立て屋敷 .... ふ〜〜む、私はこのあたりの付録は覚えがないのですけど、いつ頃なのでしょうかねぇ??  ちなみに「パー○ン」の最初の放送の時に発売されたソノシートは今でも私持ってますよ。
> 獣人の持っていた銃を言われたように取り上げたが・・・「これも雑誌の付録のおもちゃか」 .... なんか、ストーリーが進むに連れて、謎の男(?)と獣人のセコさがどんどん露(あらわ)になって行きますねぇ。
> 仮○の忍者赤○で・・・髪の毛をや○ひめさんが赤○に切られてすごくかわいそうで .... これに関しましては、ここも参考にどうぞ( → 尋ね人コーナー
> われなきて蟹とた○むる… .... 中学生にしては随分風流のある少年ですネ。でも....
> アッ○ちゃんに出てくるタ○ショくんって男の子が、貯金をするからあの歌をうたいだして .... いや〜〜覚えてませんねぇ。このタ○ショー君が登場する時って必ず同じ音楽が流れてましたよね。 ちなみにアッ○ちゃんとト○コちゃん(「お○松くん」)の相違点がいまだに分らない私(^_^ )。
で、そんなドサクサの最中に、 > ついに獣人も丸焼けになって死んでしまった .... ああ〜〜ホント、ぽんさんの予感したとおりになっちゃいましたね。 悪役ではありましたが....合掌(^_^ )

さて、今回後半は部下まで犠牲にしてしまった謎の男(!)が破滅に向かう様が描かれてましたが、
> 首を深く真下に向けさせられていた・・・「ちょうど自分のおなかか少なくとも足元あたりには火がまわる」 .... このへん、うまい戦術を考え出されましたねぇ。長髪流毛さんたちも危ない。されど逃げれば今度は嗣代ちゃんが危ない。 首を下げて火を吐けば自分の足元から火が付く....う〜〜んっ究極の脅迫方法じゃあないですか!!  これは敬幸くんの機転が無かったら、本当にロンゲルゲの全滅に繋がったかもしれませんね。 それにしても....
> 「わたしは、そこらへんの悪者たちとは違うわよ。みな大切なの」 .... ありゃりゃ、長髪流毛さん、仲間内では本当に人格者(?)だったんですねぇ(^_^ )。 以前第三話で女子便所の中で勝徳君を襲った時とか 第十話で雛乃ちゃんをロンゲルゲと化した時は、 『なんてヒドイやつだ!』と思いましたが。
で、ここらへんまでは絶好調と思われた謎の男(?)でしたが、
> 京香と摩亜弥のふたりが謎の男にとびかかり・・・男はショックを受けて気を失ってしまっていた .... よわっ!! って、でもこの後、正体が明らかになったら、さもありなんですが、 第十九話の初登場以来前々話くらいまで『なんとなくスゴク強そう』というイメージがあったものですから....。

そして遂に、遂に.... > 謎の男は女だった… .... あちゃーーー! まさかこういうオチになるとは、これはもう1%も想像しておりませんでした。
まあこれまで私、感想の中で >「こんなへびみたいにとぐろを巻いた髪の毛のどこがいいのか」 というセリフから、髪フェチでないことは確かのようですが >謎の男は・・・視界のなかに、長髪流毛がタオルで自分の裸になっているからだをふいているのが入ったのであった というように目が潰されていませんでしたので、私は『この謎の男は、地球人ではないのかも?』とも思ったわけです >「おまえの好物は女に対していやらしい心を持った男の血だな」「あの男の弱点が見つからない」 女性に対してまったく興味がない男に対しては、まったく魔力が効かないのですネ??  などなど色んな推理を巡らせてきたのですが、それは全部 “謎の男” というからには男であることを前提にしていたものでしたから。 その数々の推理が「謎の男は女だった」の一言だけで全部ガラガラガラと崩れていく様です。 でも今回の事で『たまには違った角度から発想・想像してみる事も大切だな』 ということを学ばせて頂きました。
> 男の股の間からざりがにが姿を現わし、腹の上をはいあがってその手先が胸のあたりをつかみ始めた .... いや〜〜ザリガニが体の上を這って昇って行く光景って想像しただけで(自分の体まで)ムズムズとしてくる みたいですよ。ましてやそれが本当は女性の体の上だったと考えるとゾクッと来る所が有ります。 でもこういう方法で逆転するなんて、ホント面白いご発想ですよね。それにしても....
> 「あっ、ない」 って、何が無いんでしょうかねェ??(^_^ )


さあ、遂に正体が明らかにされた謎の男・・・否、謎の女は、まだなにか反撃の手段が有るのでしょうか?  更には> 嗣代をもとに戻せって? と仰るとおり、まだまだ安心は出来ない状況ですよね。次回も引き続き楽しみです。
「吸血怪人ロンゲルゲ」第二十三話「長髪流毛の予感」のご執筆とご発表、本当にありがとうございました。

「吸血怪人ロンゲルゲ」(ご感想)パート
髪伊良 さん  2005.6.24(Vol.615) 初出___Cont.No.kami002    
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「御礼と予告編」

こんばんは、髪伊良です。
柏木様、連続のご感想ありがとうございます。
ホームページのほうも拝見させていただきました。
この主人公の吸血鬼は男性のようですね。男同士でも吸血しているようですが、わたしのほうでは女どうしではやっても男どうしは一切ないので。もちろん、描き方はいろいろそれぞれあると思うので。
ちなみに、髪を長くしている男性の吸血鬼は洋画の「インタビュー・ウィズ・バンパイア」などいくつかありますし、少女漫画でずっと昔に胸ぐらいまで前髪を垂らしている男性の吸血鬼が、なんていったか忘れたけどただホラー系ではない女流漫画家の多少ファンタジックな感じの漫画だったと思うので。そういえば、吸血鬼関連のほかにあるホームページでも腰までの超ロングで男性の吸血鬼が描かれていました。というわけで、別に当方の特権ではありません。

さて、次回の「ロンゲルゲ」も気になる人が多いかもしれない?そこでちょこっとだけ。
「昌浩にいちゃん、いよいよ長髪流毛先生の役に立つ時が来たわよ。わたしは嗣代のいるところを探し当てた、京香ねえちゃんもわたしたちを見つけに来てくれた、敬幸くんはざりがにであいつをやっつけたし、がんばって。」
「うん。」
第二十四話「君の出番だ」
御楽しみに。

<編集・発行者からの御礼>
髪伊良 さん、柏木さんのご感想へのレス、ありがとうございました。
男性のロン毛が出る漫画といえば「パタリロ」とか言う漫画にロン毛男性が出てませんでしたっけ???  私は見たことありませんしどんな漫画かも知りませんけど。
予告編....う〜〜んっ、このさわりだけではどーーゆうシチュエーションなのかは分りませんが、 文章の感じから考えましてもしかして長髪流毛さんが危機に陥るのでしょうか??
本日はまことにありがとうございました。
「吸血怪人ロンゲルゲ」(ご感想)パート
SNAKEHEART  2005.7.12(Vol.625) 初出___Cont.No.snake24    
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編集・発行者からの御礼−−第二十四話「君の出番だ」
髪 伊良さん、「吸血怪人ロンゲルゲ」の新作、第二十四話 「君の出番だ」 のご執筆・ご投稿、まことにありがとうございました。
ちょうど七夕の日に、このPART4(「ロンゲルゲハンター編」と言っても良いでしょうか)を完結....ということで、 今回は通常の2話分くらいの内容とボリュームがありましたでしょうか、とにかく盛り沢山な力作でしたネ。
前回は謎の男は実は女だった....でも今回実は....となんともまあジェットコースターのような急転直下のめまぐるしさ、 でも最後はハッピーエンドってな感じでした....ヨネ?(^_^ )
このPART4に入ってからしばらくは、『ついにロンゲルゲ王国の終焉か!?』と思わせる所がありました。 それはやはり “ロンゲルゲは悪、したがって悪はいつか滅びる” というドラマの鉄則に則って考えていたからでしたが ....こうしてPART4が今回完結して感じます事は、この「吸血怪人ロンゲルゲ」という作品では必ずしも ロンゲルゲは悪とは言えない(通常の価値観とは違う世界のようですネ ^_^ )、したがってロンゲルゲが滅びる事で 「The END」となる訳ではない....と言えそうですね???
そうなると今回のロンゲルゲハンターはロンゲルゲ王国を少し揺さぶっただけなのでしょうかねぇ?  いやでも、あるいはこれがきっかけで今後もしかして更に大掛かりなロンゲルゲ狩りが行われるかもしれませんねェ。
ま、とにかくこれまでとちょっと違った方向性をもったPART4(「ロンゲルゲハンター編」?)、 楽しませて頂きました。


今回もまたまた懐かしいギャグの数々(なんとなく、なぞなぞみたいでもありました)がポンポン飛び出して、 軽快で楽しかったですネ。
それから敬幸君が子鮫やザリガニにエサを与えている所も微笑ましかったですし、 子鮫が父の仇を取ると言うのがとても面白かったです。 この動物の言葉がわかる能力は敬幸君の本来の能力か? あるいは男子ロンゲルゲの超能力か?
> 『あっ、ない。』って言ったの、何がないのかって、ある読者の方からお問い合わせがあった .... この読者って、私のことじゃああーーりませんか(笑)
> 「あらー。私はなにをしているのかしら。私はだれでしょう?」 .... なんだか初登場時の凄みはどこへやら....すっかりマヌケキャラに落ちぶれちゃいましたねぇ、 この謎の男もとい謎の女(....んっ?)は。
> 「謎の人物で私はコウモリの敵だから、ナ○ー」 .... ローンブ・ロゾーですか?(^_^ )
> 「この小説を読んでいるのは、みな髪の毛が長い者を好きな人よ。髪の短いあんたのファンなんてまずいるわけないでしょう」 .... ああ〜〜やっぱりこの謎の女(?)、男に変装するだけあって、短髪だったんですネ。
> 神戸の有○温泉に行く私鉄に有○線というのがある .... へええ〜〜そうなんですか。
> 「あそこにあるガラスの容器のなかに怪獣の身体があります」 .... なんとなく、容器の中にアルコール漬けかホルマリン漬けになって眠っている怪獣の姿が目に浮かぶようで、 SF的に興味をそそられるシーンですネ。
> 「わたしはたぶん魔界で裁きを受けることになるわ」 .... う〜〜んっでもなんとなくその裁きを受けているシーンも見てみたいものですネ。 強制労働か何かさせられるのでしょうか?
> より強力なロンゲルゲとして目覚めさせなければ .... これはなんとも剛直球勝負の方法ですねぇ。
> 女の子に対していやらしい心がつたわるようにしなければ強力なロンゲルゲにはなれない .... う〜〜んっそう考えると、男性ロンゲルゲにしかできない重要な役割が有るんですねぇ。 こりゃあもうちょっと男性ロンゲルゲの地位も向上してもらわないとなぁ。でも、 > 「嗣代のおっぱいとかもんでもいいわよ」 って、幼稚園児だと、もまれてもまだ感じないんじゃあないかしら(と言うか、もめる程まだふくれていない様な気も ^_^ )
> 『わたし作る人、ぼく食べる人』 .... これって多分、20代以下の読者の人には分らないでしょうねぇ....というか、 今回の数々のなぞなぞ全てについて言えそうな(^_^ )


ところで、より強力なロンゲルゲについてですが....以前私、第七話の時の感想の中で1度、 ロンゲルゲの “おきて” を纏めさせて頂きました。 ちょっと再記させていただきますと
  • 男の子は髪の毛が長い女の子だけ血を吸うことができる
  • 短い髪の女の子は女のロンゲルゲだけが血を吸ってその子をロンゲルゲにできる
  • 長い髪の女の子には吸血能力のほか特別な力や自分の吸った相手を下僕にする権利も与えられる
  • 短い髪の女の子は補助というのか手伝いを命令どおりするだけ
  • 男の子は長い髪の女の子の血を吸うことはできるがその子を下僕にはできない
  • 男の子によってロンゲルゲになった女の子はその男の子をさらにロンゲルゲにした女の手下になる
でしたよね。で、今回吸血のために牙が生えてくる法則がいくつか出てきましたね。 基本的には “フェロモンを感じた時” だそうですが、
  1. 男→女の場合は、(三つ編みが出来るレベルの)髪の毛が長い女の子に近づいた時
  2. 女→男の場合は、好意または強力な嫌悪を感じた時
  3. 女→女の場合は、特異な意味の感情が高ぶった時
で、性的な要素が絡む1のケースだけ、強力なロンゲルゲを作れるということですヨネ?  ナカナカ色々とロンゲルゲの世界って複雑なものなんですネ。


さて、前回は「謎の男は女だった」でどっひゃーんとタマゲましたが、今回は更に「実は本当は男で、性転換していた」で 再びどっひゃーんでした。そうなると、ロンゲルゲの数々の魔力が通じなかったのは性転換していたから ....ということになるのかな???(○♀×◆∞△♂※□...頭混乱)。 ま、とにかく今回のPART4で大活躍だった、謎の男....否、謎の女....否....謎の男女さん(ホンマややこしいなぁ ^_^ )、 > 「あなたの出番が今度あるかどうかわからないけど」 とはなんともまあ気の毒な処遇ですが、物語を盛り上げてくださって「ごくろうさん」と労いの言葉をかけてあげたい心境です。 でも、第二十一話で > 「わたしは国の政府機関で働いている者だ」 と言ってましたけど、今回このようにロンゲルゲにされてしまって、ちゃんと職場復帰できるのかしら??
そしてPART4を締め括る今回のラストはいかにも「吸血怪人ロンゲルゲ」らしいちょっとブラックなENDとなりましたねぇ。 > 男の子が女の子たちにいたぶられている光景こそ、ロンゲルゲにとっての平和なそれだったのであります .... それなりに貢献をしてもやっぱこうなっちゃうんですねぇ、今後も男子は受難が続きそうだ。
「吸血怪人ロンゲルゲ」第二十四話「君の出番だ」のご執筆とご発表、本当にありがとうございました。 次回から再開する「中学編」にも期待しております。

「吸血怪人ロンゲルゲ」(ご感想)パート
ぽん さん  2005.7.17(Vol.627) 初出___Cont.No.pon003    
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 第二十四話「君の出番だ」 を堪能させていただきました。今回は完結編というだけあって、すごいボリュームでしたね。いつもと同じように、テンポの良い場面展開で読者をのめり込ませる勢いを感じました。そして随所に散りばめられた懐かしのアニメが、時代を超えて共感できるところも素晴らしかったですね。それから水島由香さんをはじめ出演者の皆さん、本当にお疲れ様でした。しばらく休暇を取って、またいつの日か、同じメンバーでこのシリーズが復活できればいいなと思います。由香さんは、このロンゲルゲシリーズの撮影が忙しくて、OL業も休んでいたようですが、近い将来にぜひ、多くのファンの前に登場してほしいものです。
 次回からの『中学校編』も楽しみにしています。『と○だカップル』のようなノリでギャグ連発のスリリングな展開を期待しています。

<編集・発行者からの御礼>
ぽん さん、「吸血怪人ロンゲルゲ」にご感想をくださいまして、ありがとうございました。
> 水島由香さんをはじめ出演者の皆さん、本当にお疲れ様でした .... 演技経験がゼロですので、やっぱちょっとくたびれたみたいですネ(^_^ )
> 由香さんは、OL業も休んでいたようですが、近い将来にぜひ、多くのファンの前に登場してほしいものです。 .... 2〜3ヶ月以内には登場すると思いますヨ、今制作がノってきている所ですので。 ただし今回はOLネタ(オフィスネタ)ではありませんが。
本日はまことにありがとうございました。
「吸血怪人ロンゲルゲ」(ご感想)パート
髪伊良 さん  2005.7.23(Vol.629) 初出___Cont.No.kami003    
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「御礼」

こんばんは(わたしのあいさつはいつでもこうです…笑)

ぽん様、また管理人のSNAKEHERAT様のいつものご感想、度々ありがとうございます。
今回の第19話から24話までのシリーズについては、ちょっといままでとちがった角度からやってみた次第ですが、まあ我々のようにロングヘアをこよなく支持する者もいれば世の中にはそれに対する反対の考え方を持ったりしている人もいるわけで、そうした人達との敵対心というわけでもないのですが、ロングヘアラヴァーにとってはもちろん中学校編の時のような、また他の方の作品にもあるような髪を短くさせられる校則もまずにっくき敵であり、これとべつなタイプの敵として描いたのが謎の人物のような「ロングヘアが好きな者なんてばかみたいだ」というタイプの者で、長髪流毛たちを戦わせてみたというわけであります。
ちょっとした冒険ものになったわけですが、そのなかにはもちろん子どものころに親しんだアニメの要素もあるわけで一連のギャグに使わせていただいたりしました。今回はそんななかで、髪の毛を翼代わりにしたり、髪の毛に人を吸いこませて海中を移ったり、またヘア小物で捕らえられた仲間の居場所を探すという、ロングヘアにはこんなに役立つことがあるんだという特性をもまじえていたものであります。そして、最後にはもしロングヘアが好きな男がいなかったら、また嗣代の髪の毛がもうすこし短かったら助からなかったというように、京香に片思いだった敬幸が両思いになれたように、ロングヘアの長所(「ロング」なんだから「長所」がすべてであたりまえ…笑)を遺憾無く発揮させたのであります。

ぽんさんの作品のほうでもたかひささんのご感想など拝読させて思ったのですが、男性が女性のロングヘアに対する思い方をまわりもどう見ているのかというのは気になるところではあります。純粋に女性の髪の美しさを評価しているのならまだしも、実はそれ以外にいろんな考えをめぐらせたりします。男のくせに髪に関心があるなんて女っぽくで軟弱ではないかと思う人もいたり、女性が好きなんじゃなくて女性の髪が好きというのは自分も女性に生まれて髪を長くしたいとかますます女性的な考えでオカマ予備軍なんじゃないかと自分でも思う人がいたりします。また、ヌードを見てもなんとも感じないのに長い髪やさらに三つ編みやおさげなどを見て興奮したりするといえば特に女性からは異常に思われるかもしれないとか、そういった意味で堂々と主張しづらいところはあります。まあ、わたしも長い髪の女性に対して子どものころから悪魔的な印象が続いていることはたしかでこんな作品を書いています(笑)。

さて、わたしも夏ばての状況で、やはり監督さんや役者さんも夏休みをとりたいようなので(?)中学校編はひょっとしたら夏休みが終わってから始めたほうがタイミングもいいのではと思うので。ただ、ギャグはあんまり出さないと思います(笑)。間があきすぎたら別にスペシャルでも入れようかなという考えもあります。

ということで、また。

<編集・発行者からの御礼>
髪伊良 さん、ぽんさん(&私 ^_^ )のご感想へのレス、ありがとうございました。

> ちょっとした冒険ものになった・・・子どものころに親しんだアニメの要素もあるわけで一連のギャグに使わせていただいたりしました .... ああ〜〜なるほどナルホド、そういえばたしかに1960年代の横山光輝さん的な冒険漫画の雰囲気がありましたよね、 謎の島みたいなところが。それで懐かしいギャグや懐かしいアニメのネタもたくさん使われていたわけですね。
それを知ってもう1度このPART4を読み返すと、さらに新鮮さを感じるかもしれませんね。

> ヌードを見てもなんとも感じないのに長い髪やさらに三つ編みやおさげなどを見て興奮したりするといえば 特に女性からは異常に思われるかもしれないとか .... これはまあ難しいところですね。性格(という形の無いもの)で興奮することは有り得ませんもんね(勿論、愛することは出来ますが)。
やはり興奮するものは形の有るものである筈ですし、その “形” がヌードか髪の毛かの違いだと思うのですが、 これがなかなか理解してもらえないんですよね。

本日はまことにありがとうございました。






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1日も早く、ウイルス・迷惑(SPAM)メールが絶滅しますように!(怒)



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1日も早く、ウイルス・迷惑(SPAM)メールが絶滅しますように!(激怒)