お写真提供:HMさん

2005.6.1(Vol.10)作成

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 このたび、ネットで知り合いましたHMさんから、 1967〜68年頃に兵庫県神戸市の王子動物園で撮られた貴重なお写真を送って頂きました (HMさんはその当時、兵庫県に住んでおられたそうです)。

 HMさん、貴重なお写真をくださいましてありがとうございました。

 ところで、HMさんは今回お送りくださったお写真について、 「1967〜68年頃だと思います」と仰ってますが、このページ内の文章ではあえて、 “1967年”とさせて頂きます(くどくならないように ^_^ )。

 「阪神パーク 1962年頃」も併せて御覧いただければ幸いです。

 
← 枠で囲んだ写真は、HMさんがご提供くださったものです
     (1967年頃だそうです)

  キ リ ン  


 私がこの写真を一見して先ず思いましたのは『あれっ、今のキリン舎と変わりないんじゃあないの?』でした。 その今の2005年現在の王子動物園のキリン舎の写真を右下に示します。
2005年現在のキリン舎
 それで私、この王子動物園のキリン舎はいつ出来たのか、 そして(私の予想どおり)この左の写真の1967年のキリン舎と今のキリン舎は同一なのかどうかを、 先日王子動物園に行って資料を調べてきました(下グラフ参照)。
 で、その資料によりますと、「この新キリン舎が出来たのは1971年に北園に・・・」 ということでしたので、即ち、この左の写真に写っているのは旧キリン舎 だということになりますね。まあ、キリン舎の形てのはどこもそれほど大差はない ということなんでしょうかねェ....でも、1971年以前の旧キリン舎の姿が見れる という点で、このHMさんのお送りくださったお写真はとても貴重なものだと 言えますよね。

 それから、この1967年の写真に写っているキリン(学名 Giraffa camelopardalis )の種類は何か? ですが、この写真からでは判別がつき難いのですが、下のグラフから、丁度この1967年は王子動物園にはマサイキリンしか居なかった ことになりますから即ち、マサイキリンだと言う事になりますよね (当然、右上の2005年現在の写真もマサイキリンです)。
 マサイキリン(学名 G. c. tippelskirchi )とアミメキリン(学名 G. c. reticulata ) の主な違いは体の模様ですが、あと、マサイキリンの方が体が大きめだそうです。 日本の動物園ではアミメキリンが圧倒的に多いと思いますし、 上述の資料中にも「当時まだ日本では飼育数が少なかったマサイキリン・・・」 と言う様なことが書かれていました。



  イ ン コ  


 これはインコだという事は分かりますが、種類は私にはちょっと分からないですねェ。 先日王子動物園で資料を調べましても、この1967年当時は(“当時も” と言うべきか)実に沢山の種類のインコを飼育してましたので、 種類を特定は出来ませんでした。
 ただ、この写真を見て気が付きますのは、“インコの背景に、園内の風景が写っている” こと。2005年現在ならば王子動物園のインコの写真は、こういった園内の風景をバックに撮ることはまずできないだろうと私は思いますネ。 何故なら、2005年現在のインコ舎は、正面ゲートを入って右に曲がってすぐの所、 円形猛獣舎のトラとライオン舎の真ん前に有りますが、後ろが壁になったケージになってるんですよね。 だからインコの写真を撮れば必ず後ろの壁が背景になるだろうと思います (まあ撮った事が無いので、自信を持って言えませんが)。
 ですのであくまで私の想像なのですが、この左の写真の1967年当時のインコ舎は、 四方が網になった鳥篭方式だったんじゃあないでしょうか??....ねェ。



  ペ ン ギ ン  
 えーーっと、本題に入ります前に先ず、一口に “ペンギン” と申しましても いったいどのくらいの種類が居るのか、ちょっと表にまとめてみました。 学者によって違いますが、大体18種類だと言われてますね。
属 名 種   名
和 名 学 名 体長(cm) 体重(kg)
エンペラーペンギン属 エンペラーペンギンAptenodytes forsteri 12023〜45
キングペンギンAptenodytes patagonicus 9014〜18
アデリーペンギン属 アデリーペンギンPygoscelis adeliae 754〜6
ヒゲペンギンPygoscelis antarctica 754
ジェンツーペンギンPygoscelis papua 754〜6
マカロニペンギン属 マカロニペンギンEudyptes chrysolophus 66〜764〜6
ロイヤルペンギンEudyptes schlegeli 68〜754〜5
イワトビペンギンEudyptes chrysocome 57〜653.5〜4
フィヨルドランドペンギンEudyptes pachyrhynchus 50〜704
スネアーズペンギンEudyptes robustus 734.2
シュレーターペンギンEudyptes sclateri 704〜5
キガシラペンギン属 キガシラペンギンMegadyptes antipodes 754〜5
コガタペンギン属 コガタペンギンEudyptula minor 401
ハネジロペンギンEudyptula albosignata 421
フンボルトペンギン属 フンボルトペンギンSpheniscus humboldti 683.5
マゼランペンギンSpheniscus magellanicus 703.8
ケープペンギンSpheniscus demersus 633.4
ガラパゴスペンギンSpheniscus mediculus 502.5


 一般に “ペンギン=南極” というイメージが有りますが、実は、 南極(南極半島含む)に住んでいるペンギンって、上の表のエンペラーペンギン属とアデリーペンギン属の 5種類だけなんですし、 更に言えば、南極にだけ繁殖地が有るのは(即ち純粋な南極産ペンギンと言えるのは) エンペラーペンギンとアデリーペンギンだけなんですよね。
 ここで下のグラフを見て頂きたいのですが、王子動物園で最初に飼育したペンギンは、 その純南極産の2種(エンペラーとアデリー)だけだったんですね。 この2種は今ではどこの動物園でもあまり見かけないですねェ。 やはり “純南極産” がネックなんでしょうか?(ウイルスとか色々)

 さて、この左の写真の1967年の王子動物園のペンギンですが、 下のグラフから、フンボルト、キング、マカロニの3種のうちのどれか になるわけですね。中央に居る大きなペンギンはキングペンギンに間違いないでしょうネ。 キングペンギンとエンペラーペンギンはよく似ていますが、エンペラーの方が 体がより大きくて翼が小さいのです(これはエンペラーの方が寒い場所に住んでいるので、 極力体温が逃げない為の進化)。
 左端に写っているのは、(消去法から)フンボルトペンギンマカロニペンギンのどちらかに なる訳ですが、ちょっとこの写真からでは判別が付き難いですネ。 ちなみに、今日本の動物園で1番よく見かけるフンボルトペンギンって、野生ではすごく数が減っているらしいです。

 そして、この左の写真のペンギン舎ですが、これも下のグラフから、“旧ペンギン舎” だということが分かりますし、 (上のキリン舎と同様)旧ペンギン舎の姿が見れるという点で、このHMさんのお送りくださったお写真はとても貴重なものだと言えますよね。 2005年現在の王子動物園のペンギン舎は、1986年に動物科学資料館が出来たと同時に、 それに隣接して新造されたもので、その動物科学資料館内の休憩ホールからは、 ペンギンたちが水中を泳ぐ姿をガラス越しに見る事が出来ます。



  WHAT'S THIS ?  


 これはぁ....何なんでしょうねェ?? なにやら白鳥らしきものが 水の上に浮いているように見えるのですが。



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では改めまして......

 HMさん、貴重なお写真をくださいまして本当にありがとうございました。