やきものなんでも相談室
こんな事聞いても良いのかな?
わからない事・不思議な事?
何でもご質問ください!
質問: 赤膚焼との出会いは、学生の頃、奈良のあるお寺で奈良絵のお茶碗でお抹茶をいただ いた時です。お茶碗の前後に御殿の絵がありま して。「人のいるのが表、留守にして いるのが裏」と伺い、なんて楽しい絵柄なんだろうと感激しました。先日、店先で友 達へのおみやげ に手頃な抹茶茶碗を探していたら、留守の御殿が正面で両横に舞楽二 人組の絵柄の商品がありました。「この日は舞楽公演なので留 守か・・・」(笑) と思いましたが、正面が留守というのには何か意味はありますか?そもそもあの建物 はお寺、か神社のどちらですか? 差し上げる時にそえる何か > 楽しい話があれば教えてください。
回答: 質問ありがとうございます。
お答えします:
まず、作品には2種類あります。
作家物・窯物です。
作家物とは、文字どうり作家が造った物。
窯物、これは作家が考案した物を工場で職人や弟子が造った物です。
中には作家が作った窯物も存在しますが・・・
これを参考にお考え下さい!
お値段を抑えてあるのが窯物なのでお留守です。手間を抑えるため。
奈良絵とは(HPより)
奈良絵は、お釈迦様の生涯を描いた過去現在因果経を漢訳し、そこに経文の絵解きを添えた
絵因果経を手本にしたもので、上下二本の線の中に人形や家が描かれているものが多く、
又、奈良の風景や鹿、昔の物語などといった、色々な紋様が組み入れられています。
お堂の模様
お釈迦様の籠や、因果経は正倉院の御物でもあり大仏殿を
(年に幾度か窓が開き外から大仏が見れることがある)書いた説、
大仏の座っている台座の蓮弁に釘彫りでお堂の絵が書かれているものを
写しているとされています。
質問: お茶の先生に話を聞いた折、「赤膚焼」ではなく「赤膚」じゃないとダメですよ、と言われた のですが、私には全部「赤膚焼」のように見受けられます。何か違いがあるのでしょうか? 不勉強で申し訳ありません。お時間がございましたらご教示ください。
回答: 赤膚焼と赤膚の違いについて、私の想像でお答えするならば、
窯物と作家物の違いではないでしょうか?
私の作品の中にも而妙斎宗匠や久田宗匠の書付物がございますが、
久田宗匠は赤膚と書かれます、而妙斎宗匠は赤ハタと書かれます濁音をとり濁らない様 にと聞きました。
良い物を持つようにとの教えだと思います。
窯物の商品(あえて作品とは言いません)は8,000円くらいより手に入れることが出来ま す。おみやげ物屋ならもっと安いコピー商品もあります。
赤膚焼とは総称ですからね。楽・萩・唐津・・・といったように。
質問: お湯呑みの底が黒くなつてきています
買った時は何とも無かったのに
どうしたら良いでしょうか?
解答: 黒くなっているのは、洗ってから底が十分に乾かないままで始末てしまったものだとおもい ます。
カビが付いてしまったようですね!
時々漂白をして見てください。
まだ気になるようでしたら、こちらにお持ちください。素焼き窯に入れますよ。
不純物が取れて新見たいになります。使っていた味が消えてしまいますが・・・
質問: 買ってから使わずにしばらく置いてありました。
使うには何かした方が良いですか?
解答: ぬるま湯で洗ってください。(ほこりを取ると言う意味で!)
熱湯で煮沸しないで下さいね。(貫入が入ります)