●接種後の注意

・いつも通りの生活でよく、入浴もさしつかえありません。

・接種した日に発熱しても、1〜2日で下がります。

・20〜50%の人に接種後2〜3日または1週ごろに、注射部 位が赤くなったり、腫れることがありますが、2〜3日で消えます。

・まれに腕全体が腫れることもありますが、腫れがひどく、かゆみや痛みが強いときには冷やしてください。それでもよくならないときには先生に相談してください。

注射部位にしこりが残ることがありますが、1〜2か月で消えます。

次の三種混合ワクチン(第1期の2回目、3回目)は3〜8週間後に。

他の予防接種は1週たてば受けられます。

予防効果は百日咳は約90%以上の発症防止効果があり、破傷風は約10年防禦効果があり、最近日本でジフテリアの患者さんはありません。

●通常の副反応

副反応は局所の反応が最も多く、初回接種1回目では7日目を中心に約20%、その後接種回数を増すと1-2日後に40〜50%にぶつぶつ、はれ、しこりの局所反応が見られます。5cmを超える局所反応は9〜10%です。局所反応は数日で自然に治まりますが、しこりは縮小しながらも数カ月持続することがあります。その他接種後24時間以内で不機嫌になるのが10%見られますがその他に頻度の高い症状はありません。1回目、2回目ともに5cm以上腫れた場合は3回目は中止して1年後に追加接種をしましょう。

●通常見られない副反応

接種部位を中心に上腕全体、ときには前腕にまでおよぶ高度のぶつぶつ、はれが2〜3日後をピークとしてみられることがありますが、局所の湿布薬等で消退します。これまでの例では後遺症はありません。接種液に対ずるアレルギー、過敏症が考えられます。極めて希ですが注射直後がら局所の発赤腫脹を認めます。ひじを越えて上腕全体が腫脹することが1万例に1例程度見られます。接種後の発熱頻度は24時間以内に37.5℃以上で見ると3〜4%ですが1回目が1%以下で2回目以降が2-4%です。発疹症は極めて希です(0.01%以下)。脳症、けいれんはほとんど見られません。