そけいヘルニアとは

足のつけ根の部分をそけい部といいます。ここにふくらみができたり、男の子では陰嚢がふくらんだりします。ふくらみの中身は腸で、俗に「脱腸」といわれます。手でおさえると腸がおなかの中に戻りますが、泣いたり、いきんだりするとまた出ます。

●治 療
嵌頓時の手術の難しさや幼児期ほど嵌頓を起こす率が高いことから、3ヶ月以降であれば発見され次第手術する施設と、6−35%の自然治癒した報告から(しかし自然治癒後再発することもあります)、ある程度の年齢まで待機手術とする施設とありますが、外科医にもう一度診察してもらい、なるべく早めに手術を受けましょう。脱腸帯では治りません。ただれたり、圧迫による障害も心配です。使わないでください。

●嵌頓ヘルニア
ふくらみを手でおさえても、腸がおなかの中に戻らなくなったときを嵌頓ヘルニアといいます。吐いたり痛がったりします。この状態が長く続くと腸がしめつけられてだめになるので、急いで手術をしなくてはなりません。こんなことになる前に、早めに手術を受けておくほうが安心です。

●こんなときは急いで診察を
・泣き続け、元気がないとき。

・何度も吐くとき。

・陰嚢が赤く腫れているとき。