これからお誕生までのあいだ、安心できる育児ガイド◆

外との出会いへの出発(母は見守って)
はって、つたい歩きして、他人や動物や物に出会い探検したくなる時期です。安全対策を立てたうえで思い切り冒険させ、親はじっと見守り、過保護にならないことが大切です。危険なことをしようとしたら口で「ダメ」と示して危険から遠ざけ、してはいけないことを教えましょう。 お父さんも「高い高い」や「飛行機ブーン」などよく遊んであげ、親子で交流し、赤ちゃんが声を出したら出す声を真似て答えてあげるといいですね。
イナイナイバー、アン、バイバイなど人との交流、模倣を促すことは言葉の発達につながることになります。

不安のない食習慣へ
この時期には少しずつ自分で食べる能力がつきはじめます。 両方に持ち手のついたプラスチックのコップで飲ませるとか、 トーストやビスケットなどを自分でもって食べさせるとかを試みてもよいころです。 ときには家族と同じ食卓で一緒に食べさせてみましょう。 お誕生までに離乳できる子もいますが、遅れる子もいますから、 あせらないように。つたい歩きができるようになると食欲が低下して、 お誕生まではほんの少ししか食べなかったり、気まぐれにしか食べないこともしばしばあります。 この時期はそんなに多くの種類を食べる必要はなく、 栄養価の高いものならわずかの種類であっても栄養は十分とれるといわれています。 食べることを無理強いしたり、機嫌をとって食べさせることはしないでよいのです。 体重が急に減ったりしなければ心配は無用です。

小さいこと三つ
・この時期の子の「後追い」は心配ありません。
・きまった時間にねさせることを試みてよい時期です。 しかし、すんなりといくとはかぎりません。のんびりいきましょう。
・お誕生までにすませておくべき予防接種を、もう一度母子手帳でチェックして下さい。


日本外来小児科学研究会編「子供の病気ホームケアガイド」










9か月児安全チェックリスト
1、 タバコや灰皿はいつも赤ちゃんの手の届かない所に置いていますか。

2、 ボタン型電池や硬貨、ピアスなどの小物を机の上に置いていませんか。

3、 赤ちゃんがつかまり立ちをしたり、つたい歩きをするときは.そばについて見ていますか。

4、 階段の上下階の両側に転落防止用の柵を取り付けていますか。

5、 子ども用の椅子は安定のよいものを使用していますか。

6、 ストーブやヒーターなどは安全柵で囲って使用していますか。

7、 テーブルクロスを使用していませんか。赤ちゃんがつかまり立ちをするときに引っ張ってあつい食べ物や飲み物がこぼれてやけどする事があります。

8、 家具などの角の鋭い部分には.クッションなどでガードがしてありますか。

9、 テーブルや棚の上にある食器やビン.缶などは、赤ちゃんが自由に触れないようにしてありますか。

10、 テレビ台のガラスの扉やビデオデッキのテーブ口は,赤ちゃんが手や指を入れられないようにしてありますか。

11、 自動車に乗るとき、チャイルドシートを後部座席に取り付けて使用していますか。

12、 バケツや洗面器に水を貯めておくことがありませんか。赤ちゃんは10cmほどの浅い水深でもおぼれていまいます。

13、 ピーナッツやあめ玉などは赤ちゃんの手の届かない所に置いていますか。ピーナッツは三歳をすぎるまで与えないでください。

田中哲郎著 新子供の事故防止マニュアルから