突発性発疹とは

生後4〜5か月から1歳ぐらいの赤ちゃん(3才ぐらいまで)が、突然高い熱を出して3〜5日続きます。生まれて初めての熱であることが多く、咳や鼻みずは軽度です。目がはれぼったいときがあります。熱が下がると、体中に発疹が出ます。発疹は体や首に多く2-5mmのよく見ると白いリングのある赤い発疹です。かゆみは少ないです。発疹は1−3日で消失します。希に下熱後2日後や下熱直前に発疹が出ることもあります。便もゆるくなります。はしかや三日ばしか(風疹)とは全然別の病気です。 2回かかるときがあります。強力な接触感染はなく、唾液感染が考えられています。

突発性発疹とよく似た症状をアデノウイルス、コクサッキーウイルス、エコーウイルス、パラインフルエンザウイルスで認めることがあります。

潜伏期間:5−15日です。
症状なく感染することがあったり(不顕性感染)、発熱だけや発疹だけ、中耳炎だけの突発性発疹ウイルスに感染症があり、突発性発疹にならない赤ちゃんもあります。

●治  療
熱が高くて機嫌がわるければ解熱剤を処方します。中耳炎の合併症もあります。

時に熱性けいれんなど中枢神経合併症、極まれに脳炎、肝炎を認めることがあります。

●家庭で気をつけること

・高い熱 とても高い熱が続きますが、熱で頭がおかしくなることはありませんから、あわてないように。熱が続くときは赤ちゃんがすごしやすいようにしてください。 着せすぎ、掛けすぎに注意し、いやがらなければ氷枕で冷やすのもよいでしょう。
・ミルク 飲みが少なければうすめてみてはどうでしょう。アクアライト(アクアサーナ)や  果汁のほうを好むなら、それもいいですね。熱があるので水分を十分に与えることです。
・離乳食 食べるならいつもどおりに。
・入 浴 高い熱のあるときや元気のないとき以外は、発疹があっても入浴してよいでしょう。

●こんなときはもう一度診察を
・ひきつけたとき。
・水分をあまりとらず、元気がないとき。

発疹が出るまでは「突発性発疹らしい」としか言えません。

高熱が続いて心配なときは昼間のうちにまた受診してください。