水をもった赤い発疹が、口の中から陰部、頭の中、結膜まで全身に出ます。発疹は2〜3日でピークとなり、その後乾いて黒いかさぶたになります。平均して1週間ぐらいでよくなります。成人では全身倦怠感、発熱後に発疹が出ることがあります。
肺炎、脳炎、肝炎、ライ症候群(意識障害、肝機能障害あり)、血小板減少症、好中球減少症をみることがあります。
潜伏期間:2-3週 家族内感染は80−90%
感染期間:発疹出る2日前から発疹出現後3日まで
●治 療
かゆみどめのぬりぐすりと飲みぐすりを処方します。
化膿したときは抗生剤入りの軟膏や飲みぐすりを処方します。
●家庭で気をつけること
・発 疹: | かゆいけどひっかいてかきこわさないよう爪は短くましょう。 赤ちゃんなら手袋をするのもいいでしょう。 |
・お風呂: | お風呂でさっと汗を流しておくほうが、かゆみも少なく化膿することも少ないものです。 |
・食べ物: | 口の中にできると痛いので、しみるもの(塩辛いものすっぱいもの)はいやがるでしょうね。 とくに食べてはいけないものはありません。 |
●こんなときはもう一度診察を
・発疹が赤くはれて化膿したとき。
・ぼんやり、ぐったり、元気がないとき。
・4日以上熱が続くとき。
●保育所・学校
みずぼうそうになったことを先生に連絡しておきましょう。
1週間ぐらいたって、ブツブツが全部かさぶたになったら行ってかまいません。
合併症が希に発病後2週間後頃に見られることがあるので体育への参加は一週間延ばしましょう。
●みずぼうそうの予防注射
きょうだいや両親にうつるのを防ぐために、急いで予防注射をするという方法もあります。72時間以内に接種すれば85−90%予防できます。罹患しても軽度です。しかし幼稚園では接触時期を限定するのは困難なことがあります。ゾビラックス(抗ウイルス剤)の予防投与の方法もあります。