はしかは大病です。

予防接種を受けていない1 歳前後の赤ちゃんが多くかかります。うつる力が強くとても重い病気です。

・ はじめの2〜3日は、熱、咳、鼻みず、眼やになど、かぜと同じ症状で、この時期に"はしか"と診断するのはむずかしいものです。
発熱時に蕁麻疹様の発疹が出ることがあります。

・ いったん熱が下がり、再び高熱が出ると同時に、全身に発疹が現われます。

・ 発疹が現われてからも、さらに4〜5日高熱が続きます。

潜伏期間:9-12日 家族内感染は90%以上です。

感染期間:発疹出る4-5日前から発疹出現後3-4日まで。飛沫感染。

●治  療
対症療法が中心ですが、細菌感染症合併時には抗生剤を使用します。海外では2歳以下の人にはビタミンAを勧める人があります。

●家庭で気をつけること

・高い熱 熱が続くときは熱さましや氷枕を使って快適にすごせるようにしてください。 「はしかは冷やすな」というのは迷信です。
・強い咳 咳止めを処方しますが、それでも強い咳が続きます。湿気を多くしてください。
・食べ物 食欲がなくなるので水分を十分に補い、消化のよい、口当たりのよいものを与えるようにしましょう。
・入 浴 発疹がうすくなり、咳も少なくなって熱がなければ、入浴してもよいでしょう。

●次の診察は
はしかは肺炎、脳炎、中耳炎、クループを合併することがあるので、治るまでは目が離せません。指示された日時に受診してください。

●他の子にうつしたかも知れない
予防接種を受けていない子が、はしかの子と接触したときは4〜5日以内に、ガンマグロブリンの注射をうければ発病を防ぐ(または軽症化する)ことができます。早めに知らせてあげましょう。接触72時間以内の麻疹ワクチン接種より効果があると言われています。

下熱後3日までは学校を休みましょう