(ベロ毒素産生)

腸管出血性大腸菌感染症とは

ベロ毒素を産生する腸管出血性大腸菌感染症です。全く症状のない物から軽い腹痛や下痢のみで終わるもの、さらには頻回の水様便、激しい腹痛、激しい血便とともに重篤な合併症を起こし時にはしに至るまで様々です。約6-7%は下痢などの初発症状から数日から2週間以内に溶血性尿毒症症候群または脳症などの重症合併症が発症します。飲食物からの経口感染。少量の菌量でも起こします。

潜伏期間:4-8日

●治 療
下痢、腹痛脱水に対して補液などの対症療法をします。抗生剤に関しては発症早期の経口投与がすすめられています。止痢剤は毒素排泄を阻害する可能性から使用しない方が良いと言われています。

●家庭で気をつけること
手洗いの励行、

消毒(トイレ)、

料理前後の石鹸による入念な手洗いの週間や、食肉用のまな板は別にする。サラダや冷や奴などの火を通さない食品はラップをかけて冷蔵庫に入れておく。

食品の加熱および良く洗うこと。

●保育所・学校
症状のある人は感染の可能性がなくなるまで登校できません。症状のない保菌者は出席停止の必要はありませんが、手洗いの励行など一般的な予防法の励行で二次感染は予防できます。