最近の小児用散剤は味付けによりかなり苦みを抑えた製剤に仕上がっていますのでそのままで飲めることが多いので一度お母さんが味見をしてみて下さい。

●飲んだ後すぐ好きな飲食物、甘味料を加える。

おやつなどの好物の前にお薬タイムを設定すると「お薬の後はおいしい物」と覚えてくれれば我慢して飲んでくれるのでは。

●哺乳びんの乳首を取り外し1回分のお薬を入れてからくわえさせるとあっという間に飲んでくれます。

●他の食品と混ぜる。食品はトッピング感覚で

ヨーグルト プリン バナナ ジャム キナコ ゼリー シュークリーム ムース ピーナッツバター等ですが赤ちゃんの月齢も考えて与えてください。少量の冷えたみそ汁と混ぜる。ふりかけに混ぜてご飯とともに食べる

●少量の湯ざましで溶かし、スプーンやスポイトで少量ずつ、なるべくひとくちで飲める量にして、口の奥に流し込む。

●1−2滴の湯ざましでだんご状にして上あごにこすりつけ、その後、水、湯ざまし、ミルクなどを与えます。粒の大きな薬で固まりにくい時や水を入れすぎたときは、クリープなどの粉末乳製品や小麦粉などを混ぜてください。

●シロップはそのまま粉薬は少量の水で練って溶かしてシャーベットにします。

●味覚を鈍麻させるためにアイスクリームやシャーベットなどの冷菓とともに飲ませる。

●オブラートに包む

1.オブラートの大きさの皿を探し7分目まで水を入れます。

2.オブラートをその上に浮かせて粉薬を真ん中にのせます。

3.箸でオブラートの端をつかみ薬を丸め込みます。

4.水の上にオブラートで包まれた粉薬が浮いている状態です。

5.水とともにオブラートで包まれた粉薬を飲みます。

●甘味料または香料を加える。(砂糖 ハチミツ(1歳以上) 水飴、シロップ チョコレート ココア ハッカ バニラなど)

●飲ませる道具の工夫 おちょこに水と砂糖と薬を入れて一気に飲み込ませます。また乳酸菌飲料やカップゼリーなどの子供が好きな容器を使うと飲めることがあります。

●むさせない工夫 薬を入れるときに「あー」と発声させたり、薬をスプーンにとってから口に入れたり、薬包に直接少量の水を入れストローで吸うなど

●シロップはパンやカステラにしみこませて食べる。

混ぜるときは、混ぜるのであって、すりつぶしてはいけません。薬の効き目が違うことがあります。ミルクに混ぜるときは、全部飲まなかったり、味が代わってミルク嫌いになったりすることがあり、どうしてもこれ以外に薬を飲んでくれない時をのぞいてお勧めしません。その時は少量のミルクに溶かしてくすりを与え、それからおいしいミルクを与えます。お腹がいっぱいだと飲まないことがあり空腹時に飲ませるとよいこともあります。ミノマイシンは牛乳で混ぜないで下さい。スポーツドリンクやジュースに混ぜると、かえって苦味が強くなることがあります。ジュースなどに混ぜた場合はすぐに飲ませて下さい。効果が減弱する事があります。クラリス、リカマイシンなどはアイスクリームにまぜるのが混ぜるの一番良いでしょう。

「1日3回」は、いつ飲ませるのか?

食事にとらわれず、起きている時間を三等分、を目安にして下さい。たとえば朝8時ごろ 昼2時ごろ 夜8時ごろなど。

食前それとも食後?

食後は満腹で飲まなかったり、食べたものといっしょに吐いてしまうこともあるので、授乳直前や食前に飲ませるようにして下さい。

初めての錠剤を飲む子供さんには、

・立ったままで、飲む前に少し水を飲ませてあげて、錠剤を飲んだ後コップ1杯のぬるま湯で飲ませてください。

・最初錠剤を4−5分割にしてのませ、飲めれば少しずつ大きくして最後には1錠にしてみてください。

・ゼリー飲料で飲み込んだり、食事の時にご飯と一緒に飲見込んだりすると、うまくいくことがあります。

・ドロップなどで飲み込む練習もしましょう。

便利グッズ

チュチュヌーミー(チュチュベビー)

ドイツ製のおしゃぶりタイプの薬飲み。  調節弁が付いているため、薬の濃度にあわせて飲むスピードをコントロールできます。

くすりのシロップマシーン(小林製薬)

スプーンの持ち手部分に目盛りが付いていて、コップなどの縁にかけて計量、そのまま飲ませることが出来ます。

のみのむメイト(三洋薬品工業)

本体とキャップに目盛りがあり、水剤を正確に計って簡単に飲ませられる注射器タイプ

グリコの練りココア 龍角散のおくすりのもうね WAKODOのお薬服用ゼリー ミルメークなどの薬に混ぜるものもあります。薬局に相談してください。