2歳までの食物アレルギーで一番頻度が高いアレルギーです。
卵は栄養価が高く調理もしやすく離乳食によく使われるので、食事アレルギーの頻度も高くなります。厚生省は離乳食開始を5ヶ月としていますが、アレルギーのことを考えるのならば、卵の開始は8ヶ月頃、卵以外の要因で既にアトピー性皮膚炎があるならば1歳を過ぎてからがよいとする意見があります。

早い時期に卵をやめると早い孤で1歳半から2歳ぐらい、症状がひどい子でも小学校に入学する頃には卵が食べられるようになるでしょう。年齢が低いほど、アレルギーが軽いほど早く食べられるようですが、最低1年はかかるようです。3年で61%が、多くは5年で、8〜10年でほぼすべての人が食べれるようになったとの報告があります。

除去するときはプリンなどの加工品やつなぎとして入っているパンや蒲鉾などもやめたほうが食べれる時期は早くなります。母乳の時は原則として母親も除去食としましょう。市販の食材を買うときは必ず材料表示をみて買いましょう。加工品、インスタント食品、ベビーフードをさけ、新鮮な材料を用いて調理しましょう。アレルゲン以外の食品は一日30品目を目標にできるだけたくさんの食品を摂取するようにしましょう。アトピー性皮膚炎が強い人はアトピー性皮膚炎を抑える可能性があるといわれている背の青い魚を離乳期より食べる習慣をつけましょう。

1年後にもう1度検査をして卵の開始を考えましょう。またその後4ヶ月に1度ぐらい検査をしてアレルギーの改善をみながら開始時期を考えましょう。

食べられるようになっても、たくさん食べると再発することがあります。
1〜2個/週程度にしましょう。

たまごアレルギー

  食べられない食品 それに代わるもの
たまご 生たまご,たまご焼き,うずらのたまご

他の蛋白源 魚 豆腐 納豆

牛乳 豚肉など

たまご入り料理 茶わんむし,コロッケなど揚げ物のころも,マヨネーズ,ラーメン,かまぼこ ちくわ はんぺん 卵をつなぎとして使用
(てんぷら粉 麺のつなぎ ハムソーセージ)

たまごを入れないで、ころもを作る.サラダ油でドレッシングを作る. マヨドレE マヨネーズタイプ

片栗粉 小麦粉

アピライト:ソーセージ(豚 ウサギ 七面鳥) ミートボール(豚)

オーガニックファームソーセージ

たまご入り菓子 アイスクリーム,プリン,ミルクセーキ,カステラ,ホットケーキ,菓子パン シャーベット,食パン,ミルクノンビスケット,せんべい
鶏肉の料理 親子丼,鶏もつ煮,チキンコンソメスープ,鶏肉といっしょに煮た野菜  
魚のたまご たら子,すじ子,かずの子  

抗原の強さ 食べられない食品 代 用 品
最も強い 生卵

魚 豆腐 納豆 

肉(鶏肉は症状の出る場合はさける)

強い 生や半熟で使用 アイスクリーム ミルクセーキ あわゆき プリン 茶碗蒸し オムレツ マヨネーズ 卵使用のない菓子 デザート   ようかん 煎餅 シャーベット   マヨドレE マヨネーズタイプD
やや強い 卵を多く使った菓子 カステラ 丸ボーロ ケーキ 練り食品ハム ソーセージ (つなぎに使用した物) 手作りケーキ           
アピライト:ソーセージ(豚 ウサギ 七面鳥) ミートボール(豚) オーガニックファームソーセージ 
弱い 食パン 天ぷら粉 麺類のつなぎ 焼き菓子 固ゆで卵黄 片栗粉 小麦粉 卵を除いた焼き菓子