食物アレルギーか?


アトピー性皮膚炎の子がみんな食物アレルギーとはかぎりません。

必要なら検査を受けましょう。6ヶ月と2歳前後がおすすめです。

食物アレルゲンとして「卵 牛乳 大豆 米 小麦」が有名ですがそば、かに、エビ、ナッツ、果物、魚、肉、ごま、ゼラチンなどが知られています。

食べて30分から2時間以内に発疹が出ればであれば食事アレルギーが考えられます。

また母乳をあげてかゆがったら3−12時間前のお母さんの食事を疑いましょう。

☆ 食物アレルギーと診断されたら

たとえば牛乳アレルギーと診断されたら、牛乳だけでなく、牛乳を少しでも含むものはすべてやめなくてはなりません。アレルゲン以外の食品は一日30品目を目標にできるだけたくさんの食品を摂取するようにしましょう。加熱などの低アレルギー化や市販のアレルゲン食品を使用し、アトピー性皮膚炎をよくするといわれている背の青い魚を離乳期より食べる習慣をつけましょう。加工品、インスタント食品、ベビーフードをさけるとアレルゲンを含む食品の除去は比較的容易です。新鮮な材料を用いて調理しましょう。除去期間はできるだけ短くする目的で1才後は4ヶ月毎にアレルギーの検査を行いながら、抗原性の低いものから1−2ヶ月かけて解除しましょう。食べられるようになっても再発することがあります。卵であれば1−2個/週 牛乳であれば200-400ml/週が望ましいと思われます。

☆ 実際に何を食べてはいけないか、代わりに何をあげればよいか指導します。

食事制限はいつまで?

子どもの成長と共に食物アレルギーは消えていくものです。

年齢が低いほど、アレルギーが軽いほど早く食べられるようでになります。最低1年はかかるようです。3年で卵61%、牛乳が70.8%、大豆70.4%、小麦73.9%、小麦73.9%が改善し、多くは5年で、8−10年でほぼすべての人が食べれるようになったとの報告があります。

ころあいを見はからって、何を食べてよいか指示します。
厳しい制限をしなくてもよくなる日がいつかはきます。

その日までがんばりましょう。