アトピー性疾患175例中28例(18.1%)

果物を食べてから口唇口腔粘膜のかゆみ、灼熱感それに引き続いて起こる声がすれ、鼻炎、結膜炎を起こします。喘息発作やショック状態を起こすこともあります。アトピー性皮膚炎の発症や増悪もあります。また手指の接触性皮膚炎ということも。数年で食べられるようになることもありますが、中には症状の悪化する人があります。

花粉症と関連することが多いことが知られています。

シラカバ花粉症 リンゴ モモ 洋なし サクランボ、セロリ
プラム
ヘーゼルナッツ ニンジン アプリコット
雑草花粉症 トマト メロン スイカ
ブタクサ花粉症 メロン バナナ スイカ トウモロコシ
スギ花粉症 トマト
イネ科植物 ジャガイモ モモ ピーナッツ
ヨモギ花粉症 サクランボ セロリ

バナナ アボガド クルミ キウイとラテックス・ゴム(風船)の関連もあります。

●年齢分布
バナナ 0-1才    学童期にもあり
リンゴ 全体的に分散 6歳以上では白樺花粉症を合併していた。
キウイ 1才から認められで1才が最多で全体的に分散していた。
ピーナッツ 3才までに発症します。
いちご 殆どが0-1才
メロン 殆どが0-1才

●頻  度 57例で

バナナ20例 リンゴ14例 キウイ13例     ピーナッツ12例 いちご8例

メロン6例 トマト4例    パイン3例 オレンジ スイカ 
クルミ2例

アーモンド グレープフルーツ マカデミアンナッツ プラムカキ各1例

●治  療
除去が原則です。加熱すると抗原性が低下するので、加熱した料理 缶詰 ジュースは摂取可能ですが、生ジュースでは誘発されることがあります。