2007.12.15−16

今年もあと半月ほど
押し迫って自宅でやることがたくさんあるのに週末田舎暮らしは無条件に動きます。
出発時間は遅いのですが・・・・
到着するともう里山は暗い

(井戸水)水道は水を抜いていたのですが、通して、少しだけ使ってまた抜く(すぐ夜)のは手間なので取り置きしていた呼び水を必要なことに使って済ませます。
通水には、ポンプのカバーをはずして呼び水タンクに水を入れ、ポンプのすぐ横の水抜きバルブを閉め(ポンプの中と井戸側の水を抜くために付けている)
スイッチを押してもしばらくはウンウンと唸ります。真空状態を作って井戸から吸い上げることから始めなければいけないのです。
そしてネットが広がった里山水道の配管すべてに行き渡った後ようやく蛇口から飛び出してくるのです。
手間だけれどありがたいことです。ご近所の里山暮らしの人たちは水を手に入れるのに苦労されているようだから。

薪ストーブも里小屋と工房とそれぞれに火を入れて、これも時間的に中途半端
リビングと作業場、寝室が分かれているから仕方がない
帰ってから見たニュースで今年は北国では灯油ストーブをやめて薪ストーブにしている人が多いとか。ただの薪を山ほど集めておいて・・、
といってもそんな条件の人はそんなにいないはず、町中の住宅地では煙も出せないのだから。

工房作業場での夜の仕事は孟宗竹の花器つくり、門松には太すぎる孟宗竹を輪切りにした縦置きのものと両節を残し間の横腹をくりぬいて横置きにしたものと。
これも鉄板の花器とともに仕上がってから紹介しましょう。

翌朝、里小屋から斜面をかけあがる四つ足の獣、狸にしてはちょっと大柄でアライグマか

大実ブルーベリーの苗2本を斜面に植えます。これでブルーベリーは全部で6本。
鶏糞と油かすを使ったので、他の果樹にもその両者を与えて来期の活躍を祈念します。
その上の畑で小麦をチェックしますが先月25日に蒔いた分もまだ現れません。
その前夜の温水消毒がまずかったのではないか、深すぎたのではないか、ちょっと不安になってきます。

2007.12−9

仕事はまだ引きずっていて土曜日は休日出勤
日曜日、冬の里山日帰りは有効利用時間が少なく、傾いた軌道のお日さまは南西方向の小山に3時前には隠れてしまって、あっというまに日暮れが訪れます。
トラックに大量に積んできた落ち葉はとりあえず厠の裏に積み上げて、まずは娘から頼まれている仕事から取りかかります。
明るい内にやらなければいけないことを先に済ませる。
門松用の竹を取りに奥西さんの竹林へ
里山らんどの竹林(??)はハチクで孟宗竹とは太さが違うのです。
若くてきれいでスマートな(適当な径の)竹は少なく、妥協できる相手は斜面で、根本を切っても廻りの竹に支えられて倒れません。
ハチクだと根本から肩に担いで引っぱりだすのですが、さすがに孟宗は切り口から持ち上げようとしてもビクともしません。
揺すって何とか倒して適当な重さ・長さに切り分けて運び出します。

次はこれも娘に頼まれている鉄製の花器の製作
[ 形に曲げた長方形の鉄板をベースに壁の部分にステンレスのパイプのダボを貼り付ける。
ダボは長いパイプから8ミリ幅ほどにカッターで切り出しグラインダーで仕上げます。
本来のダボは板などに突っ込むもので、このパイプの切れ端は他のものを突っ込むもの、ダボでもない?
これは説明しても難しいので出来上がりをいずれ見てもらいましょう。

同時進行で工房デッキの床材の加工
長さ180p、固い90p角材にボール盤で孔を2ヵ所開ける。
ボール盤の送り深さが90pもないのでいっぱいまで掘り込みドリルを入れたまま角材をまっすぐ上に持ち上げまた掘る
さらに持ち上げまた掘る、と一つの孔を開けるのにかなりの手間がかかります。
これはしばらく続く暗くなってからの仕事

2007.12−5

先々週の土日は急な用件が入り久しぶりに二日とも出勤でした。
小麦の種蒔きがまだ半分残っている。
水曜日、仕事はちょっと落ち着いたので休んで一人で里山へ。
一週間の種蒔きのずれを観察しようか、など言っていたのが10日遅れ、そんな悠長なことはもう言っていられません。
蒔き幅を1mに拡げようと考えていたのですが実際に取りかかるとちょっと広すぎる。
鍬で土を掻くにも被せ戻すにも端が遠すぎる、80pでもちょっと、ですが、60センチでは前回と同じく工程数が多くなり進みが遅くなるので、この幅(80p)に決定。
ちなみにWebでは大きな畑に大型機械が走る種蒔き風景がでてきますが、これは幅広い回転鍬で掻き、蒔き、被せ、を連続的にやっているのです。
前夜から自宅お風呂の残り湯の中に浸けていた種籾500グラム、今回はエリアを区切ってその中で帳尻が合うようにバラ蒔きます。

十日前の一回目の分は地表面を注意深く観察しますがまだ何も見えません。
種蒔きでいつも気になるのは深さ、はたしてこの土の厚さを突き抜けて地上に現れる力をみんなが持っているのか、
暗い中をどんな導きの力が働いて明るい世界に顔を出すのでしょう。
案外予想を超えた力を持っていてほとんどが双葉を開かせます。

やはり思惑以上の時間がかかり、昼を過ぎてようやく蒔き終え、次は指示され持たされた豆を植えます。
キュウリの後地を使おうと思いましたが中の畑、段々畑はまわりを先住者に押さえられて耕耘機を入れられません。たいした面積ではないので久しぶりに鍬で耕します。

2007.11.24−25

三連休なのに初日は仕事の都合で出かけられません。
自宅で進められる仕事で、パソコンひとつあればどこでも仕事ができるというのはいい。
それが十分な速度のネットワークにつながれば申し分なし。これがいわゆるSoho
里山らんどでは工房からほんの10メートル程先の今は人が寄りつけない笹藪の中のポールまで100メガ光ケーブルのネットワークが来ています。
つないでくれ、と言えばすぐにつながるのですが・・・

休み前、会社のYさんに袋いっぱいのタマネギの苗をもらいました。
これを植える場所を確保しなければいけない。
もう終わりに近いピーマンを抜いて(長い間たくさんのビタミンC カロチンを頂きました)、
空いている畑とともに耕耘機を入れるとそこそこのエリアが確保できました。

でも竹林に近い南側の畑、冬はあまり日が当たらないのです。
太陽の軌道が南側の高い竹林の向こうに大きく傾き、午前中の少しの時間だけ顔をのぞかせ、
午後は北西方向の大樹が立ちはだかってほんの少しの時間しか日が当たりません。
あきれるほど短く、この季節にはとにかく竹を切り倒したい気持ちに駆られるのですが、
必要なときには役に立つ資材になるし、陽が戻ってくればもう気にならない。
切り倒す時間も取れない、ということで今年も日陰の冬の畑。

並びが通るようにひもを張り、普通のタマネギと赤タマネギの小さな苗をびっしり密に植えてもまだ場所が足りない。
工房前の遊休地、整理してこれから作る予定のデッキのエリアを確保してから耕耘機を入れます。
いやその前に、ここも笹の根を残さず掘り上げてから。
そのまま耕耘機を入れるとズタズタにされた根はそれぞれがエイリアンのように再生して、さらに傍若無人に根を拡げるのです。
コーナンで仕入れた15キロ袋98円の鶏糞を入れて・・・、発酵を待つ時間は取れません。
ちゃんと粒状に処理された乾燥鶏糞、処理・流通コストを考えても・・・企業努力があるにしても安すぎる。
いや、いいのですよ、安い分はいくらでも。

すべてを植え終えて、次は小麦。
品種は「きぬいろは」奈良県の推奨品種ということでJA奈良は当然これを用意してくれました。
種籾は前の晩にたっぷり水を張った釜に入れて薪ストーブの上に乗せておきます。もちろん沸かしてはいけないので十分あけて。
これは「自然の暮らしがわかる本」に種籾は前の晩からお風呂に入れて消毒すれば発芽も早い ということがあったので
この本は「自然の実りがわかる本」とともに我が家の田舎暮らしのバイブルでいろんなことを教えてもらいます。
種蒔きは日曜日の午後からで十分だと思っていた。
畑を長さ方向に半分に分け、というより裏にでるのに横切らなければいけないので半分の位置でもう道ができているのです。
畝を作らない全面蒔きに決めたのですが、先に全面に種をまいて、その後全面に2p厚さで土をかけられれば良いのですがそんなことはできない。
40pの幅でひもを張りその間を2,3センチの深さで浅広く溝を掘りパラパラと種籾を蒔き土をかぶせていく。

なにしろ石ころの多い土地でどこかを掘れば必ず石がぼろぼろと出てくる。どう考えても大昔河原だったとしか思えません。
畑にはまだこの石がたくさん残っていて石拾いをしながらの種蒔きは時間がかかります。
この日は早く帰らなければいけない事情があって、時計をにらみながら進めますがどう考えても間に合いそうにない。
おまけに全面積分用意した種が半面積で残り少なくなってきました。
蕎麦の時はエリアを区切って種をエリアごと分けておいて蒔いたのでそんなに過不足はなかった。
今回はたくさんあるということが頭にあって適当にばらまいた種は少し密度が高かったようです。

結局切りの良いところで最初に分けた前半分で終わりとします。
雨が降らなければ残りは来週、収穫(できればの話ですが・・)のタイミングが問題になりますが、
一週間の差がどのように現れるのか、これを確認するのもやってみたいことです。

反省
種籾はやはり畑にエリアを区切って全量をエリアごと小分けにして蒔かなければいけない。
一回に蒔く幅は可能な限り広げる。今回採用の40p単位では工程数が多くて移動する時間がバカにならないのです。適当なのは1m幅くらいか。
(画像 上は北側から見た畑、下はその反対側から)

2007.11.17−18

今日は柳生経由、JA大柳生に寄ります。となればその途中でB級家具センターにも。
ここには時々リサイクルショップより面白くて安いリサイクル(+新古)の素材がころがっているのです。
仕入れて(押しつけられ?)きたけれど処分しないと邪魔になる。
そのままだとたしかにフツーの人はほぼ買わない、でも素材として使い方を考えれば値打ちは数倍に。

先日も大きな厚い天板を手に入れ、傷んでいた両端を切り落とし必要な長さにしてペンキを塗ると娘に要求されていた棚に立派に再生、
原価は100円+手持ちの白ペンキ。
再び車に乗って次はJA大柳生、土曜日で休日当番の職員が一人、頼んでおいた小麦の種を受け取ります。

数年前の蕎麦の種はネットで長野の種苗店から手に入れたのですが、小麦の種はどう調べても見当たりません。
こまったときの農協。ノーキョーと時に揶揄されてもやはり日本の農業を支える基幹組織です。
経路上の店は大柳生、ここも最初、手に入るかどうかわからない、
他にもほしがっている人がいるので数量をまとめて他のJAに当たってみる、とのことでした。

向こうも専門家、植え付けの時期を見ながら動いてくれていました。
求める種籾の量、注文したときだいたいの広さを言うと相手はプロ、だったら2キロくらいかな、
で、そう頼んだはずですが、大きな袋に少し入っていて受け取った伝票にはキロ360円で5キロ。
そうですねえ農協だから最小単位はこのくらいかも知れないと納得して、来年も使えるだろうか、脱穀して粉にする演習でもしておくか。

で種が手にはいると畑の準備。
コピーしてもらった作業手順には種蒔きは11月10日から25日頃まで、来週には植えなければ
できるだけ広さを確保しなければいけない。
枕木の土留めの内側、まだ土が十分に入っていなかったところに竹林側高い方を掘り進んで畑を広げその土を枕木の内に入れ、これで凸凹がフラットになり畑が広がる。
笹竹の根を残らないようにかなり掘り上げましたが、深さと広がり方を掴んだので今後の侵入対策に役立つでしょう。
蕎麦を植えるために整備したときから比べると倍の広さくらいになったようです。

測ると幅7〜4m長さ21m、その中に梅2本は移住したけれどもソメイヨシノとふゆう柿のエリアがありそこを除いて約100u
ネットで調べると畝植で10a当たり5キロ、全面蒔きで10a当たり10キロ、それだったらもちろん手間のかからない全面蒔き、それでも約1キロしか使わない。
でもJAに1キロだけ頼むのもねえ。やはり最小単位は5キロでしょう。

蕎麦を栽培するときにはネットでたくさんの情報を引き出せたのですが、好きで小麦を植える人はそんなにいないのでしょう。
調べていると、検索のインデックスになんか見たようなコメント、自分のページ、蕎麦の栽培で小麦と比較した文章でした。

苦土石灰と鶏糞を15キロ12袋入れ準備完了、これで肥料代約二千円

2007.11.10−11

このところ出発時間が遅く、日も短くなったので土曜日の作業時間が少なくなっています。
一日の時間は変わらないのに明るい時間がこんなに急激に減るとなんだか大きく損をしている気分になります。
明るさも手軽でなかった昔の人には生産性への影響は大きかったでしょう。

タマネギと豆を植えるために中の畑で耕耘機を使ったので、さらに上り至耕天の畑を耕します。
一気に耕耘機を走らせたいのでジャガイモを掘り上げます。
9月の始めに植えたジャガイモはすぐに掘り返され全滅で、掘り上げるのは6月収穫の掘り残されたものからでてきたもの。
意図して残したのではなく、その後耕耘機が入らずに勝手に大きくなったものでそこそこの収穫がありました。

畑の中に立っている梅の木2本もこの際と畑の外に移植します。桜とともに入植後最初に植えた里山らんどの古参格、もちろん畑よりずっと古い。
桜とその後に植えたふゆう柿は畑の養分を吸収してか、みるみる成長を遂げたのですが、梅はずっと元気がなかった。
自宅から苦労して運んだ梅とともに春には元気な緑の葉をたくさん付けてほしいのですが。

秋は縄文文化、木の実の採集の季節、ナオコさんはしばしば一人で近くをあちこち歩き回っています。
しばらくすると高枝ばさみと剪定ばさみを持たされ連れ出されます。
強制連行里山散策、すでにチェックした赤い実、黒い実が付いたつるや枝の採集。
なぜか今年はムカゴが多い、汝これを食することを欲せずや、 問いかけには、自発的な行動として採取活動を行わせようとの魂胆が見えます。
ムカゴご飯が連想され、それもいいなと高枝ばさみでつるを切り取るとムカゴはぱらぱらと落ちて何も残らない、
それではとナオコさんは被っていた麦わら帽を逆さにして受けるけれどもこれもほとんど入らない。そうだ傘を持ってくればよかった。
 
2007.11.3−4

秋の日、天気が良いとからだもよく動きます
ふゆう柿の収穫 カラスには二三個つつかれたけれどもアライグマにはやられることもなく一昨年ほどの数ではないけれど収穫の時期を迎えました。
昨年もう一本の柿の木の枝を折られたので神経質になっていたのですが、
今実が付いている枝をあらためて見ると高くて細くてアライグマにはとても取りに行けるものではありません。
けれども登って枝を折られることを心配すると下回りの塀柵はやはり必要でしょう。不細工なのですが。

駐車広場の整理 採石場に石を手に入れに行きたいけれど置き場がない
工房前から資材置きデッキ前までの排水管、配電線の敷設工事が完了したのでデッキ前に資材置き場を作りパレットを移動します。
次に広場で間伐材を覆っていたブルーシートをはがすと興が原の製材所でもらって間伐材の下に束ねていた薪用端材はかなり腐りかけていました。
ブルーシートは劣化して防水の役を果たしていなかった。
別の場所に積み上げていた廃材も薪ストーブ用の寸法に鋸盤で切断しながら引き出していくと中の方は腐り始めています。
重くて硬い木は腐りにくくいろんな用途があるので残しておきます。
やはり早くに切断して雨がかからないところに積み上げておくべきでした。
この廃材も冬には使い切って灰になるでしょう。

2007.10.27−28

天気予報では回復する予定だったのに雨は土曜日の夜まで引きずりました。
雨の日には工房で角のみ機の台の手直しと試験運転
手直しといっても既製のワークベンチを専用台にしてくたびれたチップ合成の天板をしっかりした木に取り替えるだけ

リサイクルショップで手に入れ、マニュアルが付いていなかったので使い方がよくわからず置いていただけのこの装置。
いろんなメカニズムが仕込まれていてひとつひとつ動きを確認していきます。
一体のようで独立した角のみ刃と中のドリルは装着するのに一苦労。高速回転する刃物だけに確実に締着しないと危険です。
取り付けてスイッチを入れると意外に高い回転数、レバーを回すとのみとドリルはゆっくり下がり正方のほぞが掘られていきます。
縦横の送りはしっかりきちんと調整できるので、任意の大きさのほぞが正確に刻めるようです。
初仕事予定は里小屋テラスのテーブルのほぞ組み脚、材料はずっと前から暖めてあるのでこれはまたいつか雨の日の作業。

日曜日、天気がよくなると早速花畑の整備と種まきの指示。
花畑は少し堆肥化した雑草を先週たっぷり埋めた穴に土を返し、耕した中の上の畑に大根 小松菜 赤カブ シュンギクの種まき
ナオ子さんは器をひねり、乾く時間に花畑に花の苗を植える。

ほとんどが黄色くなった温州ミカンの収穫。
これはまだ1m足らずの木ですが今年花が咲いているときにグリーンハウスで購入して植えたものです。
甘くておいしいので早く大きくなってもっとたくさんの実を付けてほしい。

畑を耕していると南さんが「栗を拾っていいよ」と、そのまま戻っただけで、わざわざ言いにきてくれたようです。
早速栗拾い、うちよりもひとまわり大きい栗の木の下はきれいに草刈りがされて、いっぱい落ちている実もひとまわり大きく丸々。
残して虫に食われてもいけないからきれいに拾うとカゴはいっぱいでずっしり重い。栗拾いを堪能できました。
半分ほど南さんに持って行くと、もう自分ちの分は収穫して冷凍しているから全部いいよと。
でも帰宅してからが大変。渋皮煮を作るというので夜遅くまで指先が痛くなるまで鬼皮むき。でもムキになります。


前回、加茂の造園植木屋グリーンハウスで熟年ハイカーに道を尋ねられた話をしましたが、その続き
線路跡を探して歩いている、このあたりらしいのだけれど。
昔大仏鉄道というのがこのあたりを走っていたはずだとそのコースを紹介した新聞記事を見せてくれました。
関西本線はもう少し北の鹿背山付近を走っているはずで、グリーンハウスの人に聞いてみたら、と一緒に話を聞くと、
店のおくさんは(目の前の)その道が線路跡だと指します。

言われれば来る途中梅谷で加茂への幹線道路をはずれてしばらくのどかな里山の中を走ってきましたがまっすぐの平坦な道でした。
途中先行していた車が右に別れて下り、しばらくすると左の下の方を走っているので、ほうこの道の下をくぐっていたのかと見ていました。
新聞記事の写真に土木遺跡として煉瓦作りのトンネルがあり、ああここがそうだったのかと合点します。
鉄道ファンとしては見逃せない、例によってWebで調べると、大仏鉄道研究会という団体もあります。
民営の関西鉄道によって明治31年から9年間だけ運行された非常に短命な鉄道でした。官営の東海道線と乗客獲得競争をやっていたようです。
名古屋と奈良をつなぐのに距離が短いコースとして作られ、当時はもちろん小さな蒸気機関車の時代、
勾配がきつい場所があって乗客も徐々に減り、遠回りで木津にでる現在の関西線のコースに代えられてしまった。

ちなみにこの木津は奈良大仏殿の柱を運ぶのに木を川から上げたところだったので木の津。梁は宮崎の山中から切り出したようです。
現在の奈良駅は京都と結んでいたので大仏鉄道の終点大仏駅は奈良駅の少し手前大仏さんの前で止まっていた。

おじさんたちはこの線路跡を探して歩いていたのです。明治40年廃線になってからもう100年が経っているのです。
今度走るときはかつてのタンク機関車のキャブにいる気分で周りを眺めるとまた違った風景が見えるかも知れない。

2007.10.19−21

今週は金曜日から里山
この日は会社の休日、もう昔の話ですがこのいい季節、慰安旅行の日だったのです。
橋梁業界の冷え込みで旅行費用の補助がなくなると休みの過ごし方も集団よりも個人の時代、いつか休みの日だけが残った。

しかしこの日は朝から雨
平日に一人なので往路以前から気になっていたR163沿いの採石場に寄り、話を聞きます。
雨が降るとぬかるむ里小屋前の敷石と石窯と積み石用の石をトラックで引き取りたいのです。
形状、購入単位、価格、荷台の準備の注意事項など。

雨の日の作業は電気工事と溶接作業
まずは弱電の修理屋さん。娘が使っていたCDプレイヤーはCDの取り出しができなくて、チューナーはFM,AMの切り替えボタンが動かなくなっていた。
どちらも機械的な動きだからバラせばなんとかなると思っていた。
チューナーはすぐ片が付いたのですが、できるところまで分解してもCD再生装置はCDをしっかり掴まえて離さない。
その掴むメカニズムがどうしてもわからなくて、これはもう廃棄処分しかないかと一度はあきらめ、最後に力ずくでこじったところが、はずれた。
メカニズムなどわかるはずもない、もともとないのだから。CDを入れっぱなしで中心部が装置の樹脂部分に強くくっついていただけでした。

直った装置で音楽を聴きながら次は強電作業
溶接機にはON・OFFのスイッチがないのでキャプタイヤケーブルを切断して電源開閉器を割り込ませます。
大きなレバーを上げ下げする昔ながらのまさに開閉器です。同時に3線式200V線の終端に30Aのブレーカーを取り付けます。
これでスイッチガチャンで安心して溶接作業が始められます。

溶接は9.29−30で紹介した鉄板製オーブンの続きの作業
製品はITEMのページで

土日はいい天気でグリーンハウスに立ち寄ります。
ナオ子さんは自分がほしい木をトラックの前に並べていきますが私が選択した(主に果樹)ものはいつもいろいろ理由を付けてなかなか採択してもらえません。
物色していると二人(男性)の熟年ハイカーに道を尋ねられます。これが意外なおもしろい道だったのでこの話題はいずれまた。
購入した木 は園芸メモに別掲

トラックに積んだのはほとんどが赤い葉っぱの木。
春には若葉のきれいなみずみずしい樹木を選び、秋は紅葉のきれいな、また赤い実が付いた木を選ぶ、わかりやすい選択。
到着するとまず裏の杜で腐葉土取り、杜が長い間に蓄えていた栄養分を横取りするわけだから少し後ろめたい気分で、杜の神様、ごめんなさい。
次は植える場所を決めるのが一苦労、樹木エリアにはもうあまり場所がないのです。
唯我独尊、大きくなるばかりのミモザアカシアの存在も大きい。
一通り居場所を決めてしっかり水をやり、次の仕事。

花を植える段々畑を早く作ってほしい、の要望、いや、指示に、中断していた粘土掘りを再開。
以前、花畑予定地に雑草生ゴミ入れの穴を掘っていたところに粘土の塊を見つけ、その掘り出しは手が回らず中断していた。
粘土は石窯や炭焼き竈で使うのでできるだけ確保しておきたい。
斜面を掘るとかつての河原を思わせる砂礫の層とか粘土の層とかに当たります。だから耕してもすぐ畑の土にはならない。
採土した大穴にはそのあたりに積み上げていた半堆肥状態の雑草生ゴミを詰め込みます。
斜面一番下はかつての石垣からでた石を並べます。かなりの数があってうまく利用したいけれども重くてなかなか手に負えない。
これで斜面に六段の花畑ができました。まだ土がちゃんと入っていないところもありますが。

2007.10.13−14

里山はすっかり秋めいて気候はよし、気分はのんびり、仕事もはかどります。
コーン、コロンコロンと五右衛門風呂の上の栗の木からしきりに実が落ちます。
まず里小屋の屋根に当たり転がって落ち、その下は枯れ枝を積み上げているところなどもあって一部しか収穫できません。
今落ちているのははじけた中身だけ、小さな実ですがぷりぷりしています。
拾い集めてもしばらくするとまたぷりぷりが転がっていてうれしい。

落ちていたイガを集めてお風呂を焚きます。もちろんイガだけでお湯が沸くものでもありませんが風雅な気分になります。
主な火力は用済みの枯れ竹。焚くのは寒くない季節の土曜日だけだからストックの竹はなかなか減りません。
栗の実はナオ子さんが栗ご飯にします。小さいから皮をむくのがめんどうくさそう。

上の茶畑にエンジンの音がして、のぞきに上がると最新マシンがしばらく放っておかれて伸びた茶の木の剪定作業をしています。
見る間にきれいな畝が形成されます。
これからは放棄されたこちら側の茶畑と拡がるその差を見続けていかなければならないのです。

この二日間はもっぱら農作業
里山OB会のボランティア作業でスイカ畑のアライグマ対策用の囲いを片付けてもらったので草を刈り取り、苦土石灰と発酵鶏糞を入れて耕します
スイカ畑と隣り合わせに同じくフェンスで守っていたサツマイモ畑も一緒に整理、掘り上げましたが予想通り小さなのが少し収穫できただけ。
植えたつるも少なかったけれど檻の中、壁に風を遮られ、日は当たらず、葉を広げるのを制限され、
上はスイカ畑から伸びてくる蔓に覆われ悲惨な状態だったから、そんなに期待はしていなかった。

上の畑の秋植えのジャガイモは全滅で、ある程度成長していた葉茎は引っこ抜かれ消えています。これもイノシシではなくアライグマの手口。
ここも含めて上の畑に耕耘機を入れます。

春のジャガイモは収穫できたのですが、その前のタマネギはほぼ全滅、その前のサツマイモは今回のジャガイモと同様に蔓の時に抜かれて全滅しました。
どうも上の畑は具合が悪くナオ子さんはまったく関心を示しません。

消えた秋植えとは逆に春植えの畝には植えていない(残っていた)ジャガイモがかなりの数伸びています。
生えてきたものには関心がないのかこちらにはまったく手を付けられていない。
これが果たして収穫できるものになるのか。とりあえず結果を見守りましょう。

ジャガイモの種芋はともかく、サツマイモのつるを掘り出す行為は意図がわかりません。
これまでの観察の結果から、植えた最初の時期さえ守ればあとは関心を示さないのではないか、そんな気もしています(スイカは別ですが)。

農事メモ
らっきょうとわけぎの植え付け 茄子とピーマン、キュウリの収穫、ニガウリはもう終わり

2007.10.6−8

3連休は里山に学生時代のサイクリングクラブのOBが集まりました。
学生時代に一緒に走った仲間もいるけれどもほとんどは別の時代に長崎を走った仲間たちです。
違う時代ですが長崎の同じ道を走り、トレーニングし、転倒し、同じ峠で休み、同じ店もあるでしょう、コンパをした、空間を共有した認識が連帯感を生みます。
年は離れていますがまったく違和感はありません、同じクラブの仲間です。

大学では基本的に4年の幅で先輩後輩が存在しますが、ここではその幅が大きく広がっただけ、現役の時代と一緒なのです。
一人は三人の先輩を持ち三人の後輩の面倒を見ている、7年の帯は広くその重なりで共有体験はどこかでつながりを持ちます。

水産学部から大阪の魚市場で働いているメンバーのおかげで毎年海鮮グルメのイベントでもあります。
昨年は自転車で里山を走ろうと車に積んで集まって今年はさらに本格的になりました。


最初小さなメンバーの参加の話もあったのであわてて手を付けた階段の手すり。
先週組み立て据え付けまで終わっていてイベントの前にさび止め、あとは上塗りの塗装をします。
工房の基本カラー、ねずみ色のさび止めに茜色の上塗り。これで工房の工作はほぼ完了。
あとは階段を跳ね上げるためのカウンターウェイトの仕掛けだけです。これは外壁に取り付ける片持梁の骨組みつくりがメインの仕事になります。


裏の茶畑にワラビやタンポポがあちらこちらに顔を出し、我が土地との境界の軽トラ道に雑草が伸びています。
南さんにOB会の車を置かせてもらう話をするときになぜなのか聞いてみました。
すると、あそこはもうやらない、あんたやってみんか、と。

借りていた中下さんが別の作業条件のよいところへ変わったのだとか。東向きの反対斜面は機械化に対応できるよう大きく手入れがされました。
こちら西向きの斜面は茶畝の幅が狭く機械化に対応できないのだとか。
茶畑の手入れに現れるたびに世間話をし、いろんな地元情報をくれ、新茶や新米をくれていた中下さんがもう上に現れることがないのかと思うと寂しくなります。

それもだけれど、さらに大変なこと。
この斜面の茶畑の手入れがなくなったら、数年で藪になるでしょう。放っておくと背丈以上になり蔓が覆い笹竹が浸食してくる。
上の散歩道もすぐ雑草や笹に覆われ放っておけば歩けなくなるでしょう。草刈りは誰もしてくれない。
日本のあちこちの野山で懸念されている里山保全の問題がすぐそばで現実のことになるのです。
維持するには広いエリアを自分で面倒見なければいけません。

今眺められる美しい茶畑の景観は、地道な季節ごとの仕事のおかげで維持されていたことをあらためて思い知らされます。
でもそれを代わりに維持することは・・・・
自然は自然のままが自然なのだけれども、美しい自然には人の生活活動によってそれと意識されずに維持されているものもあるのです。

2007.9.29−30

この土日、里山は終日雨で草刈り機も耕耘機も出せません。そのかわりといえば、水やりの心配はない。
平日は晴天続きでこんなに晴ばっかりだったら統計学的にバランスが取れないだろうなあ、
と心配していたら土日に当たってしまった。

ナオ子さんは土ひねり、晴耕雨土捻

落柿工房外の‘流し’を作る工事はその下、基礎の部分の給排水管、電気配線管の工事も済み、ひさしの下で雨に濡れないのでできるところまで進めます。
第三の‘流し’は初代の台が余っているので土のついた野菜などの洗い場として使います。
その横には南さんからもらい受けた昔懐かしいコンクリートの、というよりセメントのと呼んだ方が似合うレトロな雰囲気の流し台。

雨の中の資材が必要になったのでこの作業はあきらめて、ふだんやりたいけれど不急で手を付けていなかったことをやります。
サブ工房のスピーカー取り付けとアンプの配線、その他の電気工事。

階段手すりの材料はそろっていて後は溶接するだけですが、溶接場として考えているポーチのブロックデッキは雨に濡れているのでできない、とこれは思いこみ。
工房の床にころがっているアングルの手すりを見て突然に思いこみから解放されました。床はコンクリートではないか。
3センチ幅のアングルに斜め切りしたD25の異形棒鋼(鉄筋)の支柱を溶接する。
斜め切りの面はアングルの内面ときれいに突き合うのですが、アングルのもう一面は棒鋼の円柱曲面と接する。
ここをうまく溶接できるか自信がなかったのですが細い溶接棒で少しずつ埋め、盛り上げて堅固に固定できました。このときアングルが溶けないように注意が必要。
M24のねじ部を階段の踏み板にはめ込んでうまく収まりました。まだペンキを塗っていないので画像upはその後で。

まだ溶接するものが残っています。材料はずっと前に調達していた3ピース構成の鉄板オーブン
底板となる9ミリの大板、これに取っ手を付けると定番の鉄板焼きプレートの完成。
これが第1ピースで取っ手抜きの重量は 27s
この上に置く高さ15センチ9ミリの鉄板の枠、第2ピース16s、これがオーブンの箱になる。
この上に第3ピースの蓋板、これも9ミリ、これに幅5センチ6ミリのフランジを巻いて炭を乗せやすくする。これはまたお好み焼きなどにも使えます。17s

全体で60s、大きな直方体のダッチオーブンみたいなものです
内容量は15×30×50p、気密性はダッチオーブンよりも落ちるけれど、
底の部分に油などが溜まらないのでダッチオーブンとひと味違うオーブン料理の仕上がりを期待できます。

と、この作業も時間切れで完成の形はまだ見せられません。

2007.9.8−9

もう9月、この時期までにやらなければいけないことがあります。
柿渋つくり、 Webであらためて調べると材料採取は8月下旬から。

昨年は緑の会のメンバーが集まり柿渋つくりに挑戦しましたが、その成果品はこの夏、山城町森林公園のヒノキ間伐材手作り木橋に利用されています。

南さんに断り裏山に登ります。
一昨年は豊作で昨年は不作、今年は一昨年ほどではないけれども高枝ばさみで届く上の方にはそこそこに実が付いています。
おしりが少し色づいていますがまだ大丈夫でしょう。

バケツいっぱい戴いて、 へたを取り水洗いして四つ割に
必要最小限の水とともに専用になったジューサーに放り込みます。
漬けものタルいっぱいの粉砕柿、さていつ絞れるのか

パレット工房の入り口にコンクリートブロックで床をつくりいよいよポーチらしくなりました。
ちょっと広めのブロックデッキは、厠がついて出入りが頻繁になったアプローチの足下をしっかりさせるのと溶接場としての役割もあるのです。
これまで外でしっかりした平たい場所といえば枕木デッキ、が溶接作業場だったのですが、鉄板を敷いていても下がすぐくすぶり始めます。
枕木の中に火がつくと始末が悪い、なかなか消せないのです。
燃えない作業床に加えて、これまで段取りまでが大変でおっくうだった溶接作業が重い溶接機を動かさずスイッチガチャンですぐ使えるのでもっと利用することになるでしょう

農事メモ
ジャガイモの植え付け
収穫物 オクラ ナス ピーマン シシトウ キュウリ

2007.9.1−2

この土日は草刈り、植栽の植え替え、畑の起耕と農・園芸作業ばかりの二日間。
でも里山にはもう秋を感じさせるさわやかな風が吹き渡り気持ちのよい季節の訪れを予感しました。

草刈り:秋にはイベントを予定しているので人が歩くところは草刈り機でしっかりと刈ります。
ホームセンターでアドバイスを受けたように混合燃料は作り置きしないで使い切ってしまうとほとんど一発でエンジンがかかります。
これまでどれだけ腕の運動をしたことか。

植え替え:自宅を出るとき庭から、このプランター、この鉢、それから・・・をトラックに積み込みなさい、
乾燥を防いでこれは日が当たらないように、葉がボディに当たるとほらこんなにしおれてる、ちゃんと離して と細かい指示が出ます。
自宅で整理したい??植栽を里山に移植

到着すると杜に入って腐葉土を集めてきます。
次はここ掘れワンワンモードに入り、もう少し深く、そこは粘土質だから土を入れ替えて・・・
ん、ここには前に何か植えたはず、うまく根付かないで雑草とともに消えてしまったものもいくつかあります。
おかげで(誰の?)里小屋の横の花壇はにぎやかになりました。

畑を耕す:至耕天の畑はジャガイモを植える準備。春ジャガイモを収穫した隣、ここは外により近いのでイノシシの散歩の跡を時々見かけてちょっと心配な場所ですが。
秋ジャガイモは初めての試み。鶏糞のストックはもう切れてしまって苦土石灰と油かすを入れて耕耘機でかき混ぜます。
中の畑は耕してネギとブロッコリーを植え、ニンニクは雑草に飲み込まれないようにマルチを敷いて植える準備 
終わったキュウリを引き抜き整理。まだ伸びていない新しいキュウリにもう大きなのが2本ぶらさがっています。

下の畑に手を付けたときはもう暗くなっています。ハロゲンライトで照明を当て全面に耕耘機をかけて、畝を作りダイコン、白菜、キャベツ、レタスの種まき
このように収穫して耕しまた植え、蒔いていると一年が回っていることを実感します。

近南さんがようやくスイカの収穫です。結局フェンスの中に入られた形跡はなく被害はゼロ。
不思議なのはフェンスの外にころがっていた大きな玉3,4個もやられていないこと。
昨年は同じように被害を受け、そんなに離れていないのに。
里山らんどの徹底対策はなんだったのでしょう。アライグマの遊び心を刺激してしまった?あるいは手を加えるだけ対抗心を燃やさせてしまった?
近南さんは「こぶりで赤実も少ない、囲った畑が小さく、風を通さないフェンスの中で蒸れたのではなかろうか、
来年は他の野菜の畑も取り込むようにもっと広くフェンスを張る」と反省と来年の対策について語ってくれました。
3個頂きましたがおいしかった。


2007.8.26

土曜日はネットワークの仕事で久しぶりの休日出勤
日曜日、スイカ畑にはまだ二つ黒皮が残っているはずだけどもうあまり強い関心はない
それよりミカンの木が気になります。
大丈夫、新しい枝も伸びていて葉もいい色つやです。枝が伸びなければ大きくならない。

トマトを採り始めたナオ子さん「檻のふたが閉まっているみたい」
ああ入ったか、自由に出入りされて用をなさない檻の中に捕獲用の檻を入れていたのです。
このところ遠南さんのスイカ畑に置いてあったけれども相手にされていなかった。

仕事がまた増えました。暑い夏のこととてそのまま村役場に渡せる状態ではないので裏の杜に穴を掘って埋めます。
浅くて掘り返されるとこまるから根が縦横に走る斜面に深い穴を掘ります。檻ごとですが相当に重い、成獣だったようです。
ヤブ蚊を払いながら大汗をかいて楽しくない一仕事が完了

本日の収穫物 画像の中にはオクラが入っていませんが・・・
カボチャの被害はほとんどありません。でも小ぶり、去年までの豊作は生ゴミの跡からでたもの、
今年は斜面の上の方の畑に植えたもので、蔓はさらに上に伸び放題だったけれども栄養のない地面であまり大きくなりません。
トマトはまもなく終局、この夏はずいぶんと自然の恵みをいただきました。夏のキュウリはもう引き抜いて今は秋取りが育っています。
ナスはしばらくお休みした後また秋に復活するそうです。不思議なメカニズム。
ニガウリは出足が遅かったけれどようやく実りが多くなりました。

それにしても今年の夏は暑い。熱中症を考えると水分補給と休憩が多くなり、汗をかいた後の着替えを少なくするために仕事の種類と順番も考えなくてはいけません。
そんなこんなで作業はなかなか進まないけれど・・・、スローライフ、無理はしません。

夏野菜の旬が終わればもう冬野菜の準備、畑を耕します。のび放題の雑草はそのままでは耕耘機の歯に絡まってしまうので草刈りをして取り除いてから、
しかもからからの大地は固まって歯がなかなか入りません。まだまだ土ができていないのです。

里山らんどで初めてマムシに出会いました。シマヘビはしばしば見かけるのですが体が大きいぶん出会ったときの刺激は大きかった。
マムシはちょろっとした(体長3〜40センチ)ぶん気が付きにくい。要注意です。



2007.8.17−19

お盆休み後半 はスイカ畑の報告から
プラのカゴ受け処置は裏目だったか
近くに並んだ黒皮スイカと普通のスイカを一つのカゴに同居させていた2セット、
普通のスイカ一つはカゴの中で、いま一つは下に落とされ、ともに無惨にやられています。
左の画像、ぶらさがっているのはフェンスの上から手を伸ばしている。前回画像のザルに入っていたのは下に落ちています。
黒皮には手を付けていません。よほど皮の固さが違うのでしょう。もしかしてアライグマ対策に品種改良されたのか???
去年はみな小孔の被害でこの中間の堅さだったことが予想されます。柔らかければ砕いてしまい、固くてもなんとか開けてそこから掘り出す、
好きこのんで小孔にするのではなさそう。

これで皮が柔らかい普通のスイカは相当数やられました。中はもう十分に赤い。
残っているものを収穫、そろった大きさからナオ子さん「これは小玉スイカだったのかも」それならもっと早く収穫をするべきだった。大きくなるのを待っていたのだから。
どこから侵入したのか、ネットの端をずっと見て回っても破られた跡はありません。
ここからは上れないだろう、と部分的に処置してないところはあったのですが。それにしても不思議です。
トンネルを掘ってわからないように下から?、これはまだ残っている黒皮2個を収穫(できれば)して檻を撤収するときに確認しましょう。

今年の反省点 
肥料は遅めに、葉茎が張ってから実に与えるようなタイミングで入れる。
場所は広めに、実は先の方で付くのでフェンスで止めたら上に昇る。土から離れると栄養がまわらない。
フェンスはしっかり作らない、手がかりのないフェンスを十分な高さで。
猿みたいに予想以上の動きができるので、今回の上囲いフェンスは意味がなく、つり下がりスイカができた分逆に不都合。近南さん方式が正解でした。

DIY
里小屋の外壁塗り直し、カビで汚れて久しぶりに訪れた娘も、なんだかくたびれてきたわね、とのたまうので環境配慮型クレオソートを塗ります。
クレオソートは子供の頃家の壁の塗り替えを手伝っていた思い出の色、
バケツでの庭の水やり、くみ取り便所、人は無意識に子供の頃の原体験=郷愁につながる行為に向かうのでしょうか。

厠の内壁には柿渋塗装、においが強烈でトイレのにおいどころではありません。虫も寄らない??

落柿工房とサブ工房の吊り棚製作
いずれも3センチアングル材のボルト組み
サブ工房では長尺の木材をストック、格納に妻面上部の専用小扉が初めて機能します。
落柿工房の吊り棚は12ミリコンパネ半裁を棚板にします。

厠の上下水道工事、工房への電気配線も200V対応の三相3線ケーブルに引き直し一緒に地中に埋めます。これで工房で溶接機が使えます。

資材置き場化していたパレット工房が吊り棚で整理されたので、運び込んでいた陶芸窯の火入れ。
里山で使うのは初めてです。
燃料はプロパン、熱電対の温度計を見ながらガスの調整をします。温度は少しずつしか上がらないので時間がかかります。
夕方始めて火を止めたのは深夜になりました。
今回は火口が不調なのとボンベが冷えて思うように温度が上がらなかったようです。

2007.8.11−15

車中、おなじみラジオの夏休み子供質問箱 セミのことで子供の質問に答えている専門家
セミは種類によって鳴き方もいろいろ違っていてね、ヒグラシは夕方にしか鳴かないの
そんなことはありません。この里山では明け方特に、午前中も鳴いています。黄昏時も鳴くけれど。
明かりがついている厠に飛び込んだらしいのは真夜中にしばらく眠らせてくれませんでした。
ヒグラシは晩夏の頃、というのも違う、初夏からもう鳴いていました。
そうあるべきという思いこみもあるのかもしれません。
里山ではクマゼミを聴かないのも面白い。カナカナカナカナ にツクツクホーーシが時折まじるだけ。

五右衛門風呂の上の栗の木はなぜかいよいよ大きくなりイガをたくさん付けています
その瞬間にはまだ遭遇していないけれども朝たくさん落ちていて風呂釜の中にも毬藻みたいに浮かんでいます。
お風呂に入っているときに落ちてきたらどうするの、とナオコさんは心配しますが、たしかに痛いでしょうな、高さもけっこうあるし。

お風呂の残り湯はこの時期斜面の果樹の水やりに使います。バケツを二つぶら下げて釜と斜面を何度も往復します。
井戸の水は夏は特に大切にしなきゃいけないし腕を鍛え足腰の運動にもなる。特に柑橘類には重点的にきっちり与えます。
これまで枯れて抜いたのが何本もあり特に面倒を見なければいけないのです。幸い今のところ危なさそうなのはありません。
夏みかん、温州、スダチ、キンカンなど約10本。
今年グリーンハウスで手に入れた温州は小さい木なのにたくさん実を付けています。

柿と桃はそんなに水に気を遣わなくても大丈夫なようです。
一番高いところの梅2本はソメイヨシノとともに里山では古参ですが、ぎりぎりなんとか生きている風でなかなか大きくなりません。
夏場の水が足りないからだと思うけれどもなんとかしよう気にはあまりならない。月ヶ瀬には梅、なのだけど。
南さんの茶畑の下のワラビ畑(畑ではないのですが茶畑の肥料が集まるのか毎年たくさんのワラビが採れる)に3本の梅の木があってそこで実が手に入るのです。
南さんは関心がないようで、採ることについてはもちろん承諾を得ています。
桃は畦シートで木を囲ってアライグマから守りましたが、実を採りたいというより取られたくないという気分から袋かけもしなかったので、だいぶ虫にやられ、
落ち始めたので収穫しましたがまだ固かった。

トマトは順番に食べ頃にほどよく赤くなって・・うまいこと自然に生産調整が出来ていると思っていたら、それは天候がイマイチだった、からみたい。
このかんかん照りで一斉に完熟トマトです。今年は甘くて出来がいい、のどが渇いたらかぶりつき、生、煮る、炒める、時に主食の役を果たします。

さてスイカ畑
守りは完璧、のはずだったのに  またいくつか新たにやられています。
黒皮スイカは表面にシとか川のサインがあり被害はそこまで、皮が固いのでしょう。ふつうのスイカはいくつかが穴を開けられています。
前回まだそんなに大きくなくて吊り下げ処置が施されなかった黒皮、導火線が付いたマンガの爆弾みたいに地面に転がっています。
割ってみると白ベースのほんのり赤い果肉、だけどけっこう甘いのです。残念。

前回レジ袋での吊り下げは不評だったので百均のプラの水切りを4つ買ってきて、これで6個を守ります。もう少し赤くなるまでなんとかがんばって。
どこから侵入するのか突き止めておくのは今後の対策に必要なことなので防鳥ネットで上面全体を囲います。やぶられることはわかっているけれど、その場所を特定したいのです。
スイカについてはこのあとさらに展開があるのですが一度に進むと面白くないのでまた次回

2007.8.4−5

到着して早速すること、ナオ子さんは野菜のチェックと収穫、私はもちろんスイカ畑のチェック

この時期、食材の中心はほとんど夏野菜。自然の力とおいしさ、菜園のありがたさを感じます。
今年は特に調子が悪いものはないのですが、ナスとキュウリを並べて植えたので小さいナスはキュウリの日陰で元気がなかった、とナオ子さん
トマトとキュウリの畑をわけたのは正解で、枯竹支柱に暴れ回るキュウリをネットで囲うことは意味がなくまた大変なのです。
ナスが終わりキュウリもまもなくでしょうか。トマトとピーマン、シシトウはまだまだ息長く元気、トマトは順番に赤くなってくれるのがうれしい。
キュウリは花をつけるのが短期間に集中するぶん終焉が早いのです。オクラの終わりもそろそろ、でしょう。
カボチャは植えたもの、勝手に出たものあちこちで実をつけていますがまだアライグマにやられたものはありません。
やはりスイカに比べるとそんなに食指が動くものではなさそう。
フェンス状のニガウリは花をたくさん付けましたがまだ収穫できるところまではいかない。

さてスイカ畑、今のところ滑りフェンスの近南方式は有効に機能しているようです。

地上に転がるもの、天井に転がるもの、天井にぶらさがるもの、
まだ大玉はないのですが三態のうち数が多いのはぶらさがっているもの、これらはだんだん重くなるので吊り支えなくてはいけません。
ネット状の袋をホームセンターで探すけれども見つかりません。イメージするのはみかんのネット袋、ビニールの水切り袋はひもを付けるとそこが弱くてもたない。

しかたなくレジ袋に錐で穴を開けて収容しぶらさげます。
「もう汗をかいてる、そんなもので包んでしまったらだめでしょう」とさっそくナオ子さん、
フェンスにかかったつるが重みで閉塞し首が絞まるよりサウナ状態のほうがまだ生存の可能性が高い。
「座布団のようにして吊り下げるとか、もっといい方法があるでしょう」 口で言うのは簡単ですが檻の中はつるだらけで足場を確保し作業するのも大変なのです。
いずれにしろ吊り下げ栽培は問題が多く事前の準備が必要です。

DIY 自宅つるバラ用フェンスネットの製作
ずっと前から指示されていたことですが、バラが伸びてきたので早くしてとの催促。
前回製作した木製柵の上に取り付けるもので、3センチ幅のアングル材にねじ止め用の孔を開け、格子状の組み鉄筋に溶接し、さび止めペンキを塗って完成。
画像は次週土曜日に取り付けた状態を紹介しましょう。この面いっぱいにバラが伸びて花が咲けばきれいでしょう。

パレット工房の網戸設置
網戸といってもカーテンのようなもので、ホームセンターで買ってきました。
自作するつもりでしたが、安いし収まりがよさそうで他にやることがたくさんあるので簡単に済ませたい。

2007.7.28−29


アライグマとの闘い

先週は名古屋の現場へ出張だったので里山はお休みでした。
スイカ畑は予想通り檻の天井で屋上畑が出来ています。
中を覗くと多少踏まれたような跡、やっぱり・・、小穴が空いたスイカが一つ。
フェンスの周囲をチェックしても掘って下を越えた形跡はありません。
とすれば奴は運梯ができる、あるいは天井フェンスの下面を忍者ばりに移動することができる。
結論から言うと天井は完全に塞いでおかなければいけなかったのです。

地上面では他に個体は確認できず、大小いくつかの玉が天井からぶら下がっています。
これも思惑違い、錯覚、勘違い、丸い果実が天井フェンスの枠に乗った状態をイメージしていたけれども、
玉は最初からその大きさであるわけはなく成長過程ではフェンスに引っかからないのです。
いや、ぶらさがったスイカは安全地帯にいるのではないか、大きく重たくなれば袋で受ければいい。

日曜日、ナオ子さんは陶芸クラブの作業があるので里山へは一人で出直し。
到着後すぐにスイカ畑をチェック。
嗚呼またも惨劇、檻の中は広範囲に踏み荒らされ外から見える分だけでも9個やられています。
昨日は葉に隠れて見えなかったものもちゃんと探し当てられている。中が白いまだ小さいのも割られ食べられています。
天井からぶら下がり安全だと思っていたうちの一番大きいのも被害者に加わっています。そうなんだ、天井を歩けるのだった。

スーパーに並んでいた黒皮スイカは1個2980円也、やはりあきらめるわけにはいかない。
アライグマを楽しませるために作っているのではないし、こちらもヒトとしての意地がある。
今のところ大丈夫な近南方式に変更追加します。(遠南さんも大部分は一個ごと籠で守っています)
残っている畦シートでフェンスの上部を囲いあとは手持ちのガルバリューム鋼板波板、平板、コンパネの残り板を張り回します。
少し足りないところは人工芝を張り、要は登る手がかりがないようにする。
けれども今までのところは相手がこちらの読みの上をいっています。この作戦もうまくいくのかどうか。

遠南さんの話ではトウモロコシはカラスのしわざではないかと、そういえば残った4本はまだ健在でアライグマだとそんな中途半端なことはしないでしょう。
横取りされないうちに大きいのをもいで生でかじります。もぎたては生でも甘くて柔らかい。
ブルーベリーの実が熟しているのをナオコさんが見つけました。こちらも甘くておいしい。
なかなか大きくならないで、ここ里山ではだめだから自宅に移植しよう、と繰り返していたナオコさんは一転して自宅のも持ってこよう、と。
成長はもう少しじっくり見守るようにしましょうよね。


2007.7.15−16


しばらくはアライグマとスイカの話題が続きそうです。

アライグマが捕まりました。
やってくる可能性が高い遠南さんのスイカ畑に置いた檻に入っているのを近南さんが見つけました。
中で動き回れるほどの大きさの子供のようで暴れることもなくきょとんとおとなしくしていたそうです。
村役場に引き取りにきてもらったけれども空いた檻は返ってきません。申し込みが多くて他にまわったようです。
それほどまでに村全体に被害が広がっているのでしょう。

遠南さんの畑のスイカはカゴをかぶせていますが、重しをしていないのでこれも危うい。
(一週間後確認するともう大きいのが二つきれいに空洞にされていました。この時点ではもう重しをしていたけれども押しのけていたようです。)
里山らんどのスイカ畑では中に押し戻したつるがフェンスの中を立ち上がって予想通り天井フェンスの上で茂り始めました。
そしてフェンスの中の地上部分ではまったく確認できないのに天井フェンスの上には小さな玉がそこかしこに付いている、
ここでまたカゴなりで守らなければいけないのであればなんのためにフェンスをしているのかわかりません。

トウモロコシもやられました。
先週1本だけ倒れていておかしいなと思ったのですが、泊まりの朝また1本倒れていてまだついたばかりの実がかじられている。残りも時間の問題。
(これについては一週間後まだ無事です。)
この調子だと畑全体を檻で囲わなければいけない。
柿の木は畦シートのフェンスで囲ったのですがこれについてはちょっと読みが違ったような気がしています。
去年の今の段階でアライグマにやられたと思っていた青い実がぽろぽろと落ちています、自然落果。
一昨年の豊作とどう条件が違うのか。
もう少し様子を見ればこの件については彼らの無実を実証できるかもしれませんが、
実が残っていて赤くなれば守らなければいけないのは同じことで効果を発揮してもらいたいものです。

厠は水回りがまだですが一応完成しました。遠南さんに譲ってもらった引き戸は障子紙を貼って一面の壁として再生、
白い障子紙で明るくなり和室のように広々と感じられます。窓は網戸までですが冬に寒ければまた考えましょう。


2007.7.7−8

土曜日、午後に到着すると近くの南さん(以後近南さんと呼びます)親子が畑で作業中、スイカの話題が挨拶になります。
元気がなかった遠くの南さん(以後遠南さんと呼びます)の畑にはもう大きな玉が4つほどころがっている、と。
アライグマ対策が完璧?な近南さんと里山らんどの畑は茎と葉ばかりが元気よくまだ緑の玉は確認できません。

4面四方にフェンスからはみだした伸び盛りの茎はヒゲ蔓をはずして折らないように檻の中に戻します。
フェンスを上って更に上に立ち上がった茎はもう仕方がありません。天井フェンスの上で実が付けば空中スイカ、そこでなんとかしましょう。
フェンスにスイカがぶら下がった生育状況をイメージしていましたが、どうやら地上と天井2層床の可能性も高くなります。

翌日、家族総出でジャガイモの収穫をする近南さん、そこへお茶の世話がなくなりちょっとひまになった遠南さんが現れ、3者でふたたびスイカ談義、
「(あんた達は)肥料を入れるのが早すぎだ」(遠南)、たしかに油かすをしっかり入れた、近南さんも同じ。
対策をしっかりした分期待するものが大きい、ので過大な?肥料投入につながった。
「(早いと肥料は)茎と葉ばかりにいって実は後で先っぽの方にしか付かない。(フェンスの)外で実が付くよ。」
そうか、薄緑色の葉と茎、精彩を欠いていた遠南さんの畑は合理的な理由があったのだ。

スイカ畑3態
手前がしっかり囲い込んだ里山ランドの畑、その先が防鳥ネットだけ掛けていてる遠南さんの畑、
さらにその先ビニールハウスの破れた部分の手前黒い畦シートフェンスが立ち上がっているのが近南さんの畑

この日も草取りに追われます。たしかに十分な雨で柔らかくなった土は抜きやすい。
草刈り機は燃料を使う分だけ混合して使い切ってしまうようにしたらエンジンのかかりは抜群によくなりました。けれども入れた分なくなるまで頑張らなくてはいけない。

この日のアライグマ対策、サツマイモ畑の天井フェンスの製作、3−6板(半坪)の大きさに枠を作り、太巻きで買ったビニール被服金網をタッカーで張る。
こんな用途にはタッカー(打ち込み式のホッチキス)は便利です。
柿用のフェンスつくり、桃用と同じように畦シートの2枚継ぎ、つなぎのボルトピッチは桃の反省から細かくしますが広いシートの表裏から小さなボルトナットをつなぐのは大変です。
これらの現場施工は次回になりますがそれぞれの収穫予定物は着々と大きくなっています。

2007.6.29−30

梅雨に入って雑草がいっぺんに増えました。
先々週、藪あとの笹刈りをし、その笹をスイカ、カボチャそれにトマトの畑に敷いたのは効果的に働いてしっかり草を押さえているのですが、
それ以外ではびっくりするくらい伸びています。特に畑がすごい。肥料が効いているのです。
雨で土が軟らかく抜きやすいのでこの機会に、とがんばります。草刈り機では根が残っていてまたすぐ伸びてきます。

やっかいなのは笹竹、根が少しでも残っているとずんずん増殖し、あっという間にネットワークを拡げます。
畑なら耕耘機を入れればいいのですが植木の根の下に潜り込むともう大変
お隣の竹林との緩衝地帯にはまたハチク、笹が湧き出しているので草刈り機で一掃します。
時期を失して堅くなれば一本ずつのこぎりでの処分作業になるので今がんばらなくてはいけない。
毎年やっていると敵の力も弱まっていることを実感しつつ期待します。地上の活動を押さえられると根もだんだんやる気がなくなるのでしょう。

檻の中のスイカはすごく元気がよくて中はもう葉でいっぱい、蔓の先は新天地を求めて檻の外に出ようとするのでフェンスに巻き付いたヒゲを切って中へ押し戻します。
あとは上に伸びてもらうしかない。フェンスにぶら下がったたくさんのスイカがイメージされますが、 まあなんとかなるでしょう。

近くの南さんが青いトマトを持って現れました。つつかれてように囓られている、キュウリもやられたそうです。犯人は?
手口はカラスのようですが、青いトマトやキュウリというのは前例がないので不気味です。

うちの畑ではトマトは青い実をたくさんぶら下げていて来週は赤くなっているでしょう。あわてて防鳥ネットを張りましたがアライグマが真犯人ならどうしようもない。
去年柿が青いままでやられたのはアライグマに基本的な食物の知識が欠如したからではないのか、
だとしたら、これまでやられていないのは、まだ知られていないだけのことかも知れません。

ということで、里山は草取り、草刈り、カラス・アライグマ防衛対策ばかりでDIYはまったく進みません。


2007.6.23−24

今、手が腫れています。握ると甲はゴムまりのようにパンパン、そしてかゆい。

土曜日、隣の中下さんの茶畑を見ると、こちらもエリアの半分ほど茶色になっています。
里山らんどの茶畑は、と見ると伸び放題、さらに上にはワラビが拡がり屁くそ葛がからんで荒れています。
そうか今が時期かと延長コードをドラムから引き出し電気バリカンで刈り込みをします。
摘みやすい高さに天端を揃え、脇を刈ると下がよく見えてワラビや葛を根元で処分できる。
二畝目の途中で突然手に鋭い痛みが走りました。感電したような、焼きごてを当てたような強烈な痛み、一瞬何が起こったのかわかりません。
毒毛虫に刺されたのか。

とにかく早期の処置が必要と、すぐにとって返しキンカンを塗ります。
乾かないで塗り、乾かないでも塗り、を繰り返し十分に中和させて作業を再開すると頭上にまとわりつく気配を感じます。
ハチです。アシナガバチよりも少し小さ目。だから羽音とかあまり感じなくて見えていなかった。
茶畑の中に巣があるのか彼のテリトリーを侵していたようです。当日と翌日曜日は何ともなかったのですが月曜日の朝は腫れて痛みもあります。
文字通り後遺症。ハチは刺すと針を残して自分も死ぬ、刺されたらアンモニア、という知識しかなかったのですがWebで調べると違っていた。
ハチの毒は蟻酸と違うので中和されない、従ってキンカン=アンモニアは効果がないみたいです。
刺して死ぬのはミツバチでアシナガバチ、スズメバチは死なないのだと。
里山顧問のF氏によるとこれらは食肉(雑食)のハチで餌食を麻痺させるために刺すのだからいちいち死んだり針が抜けていたら仕事にならないのだと。
なるほど、ごもっとも。

直後にキンカンを塗っていたときは効いていたと思うのだけど。
二度刺されると抗体ができてショック死する可能性がある、やはり気持ちが悪いです。
里山で事故があったとき、起きたときの対応マニュアルが必要だとあらためて感じました。
マムシにかまれたときに取る行動、救急車を呼ぶくらいしか出てきません。当然応急処置が必要なのでしょうが、どうすればよいのか。それから携帯で119が呼べるのかどうかも。
マムシにかまれたら。スズメバチに刺されたら。アライグマに噛みつかれたら。熱中症になったら。
こんなことの対応マニュアルを作っておかなきゃいけないですね。

土曜日午前中はまたグリーンハウスに寄ります。調達した木、白のスモークツリー(煙の木)、イチジク、ブナ(名前からくるイメージはでっかいですがまだまだ小さな木です)

話は中下さんの茶畑に戻ります。
枝ばかりに一段と低く刈り込んでいて、これでは向かい合って機械を運ぶ従来方式には低すぎるでしょう。こちらも改良型機械のエリアに編入されたのか。
日曜日軽トラで現れた南さん、茶をやらんでいいようになったらひまでしょうないわ。でもわらをきっちり敷いたスイカ畑の防衛策には、しゃあないなあ。
近くの南さんのスイカ畑は畦シートのフェンスで囲い込み完了。これには、もうスイカ買った方が安いで。

日曜日は一日雨、厠の(南さんにもらった)建具壁の障子紙張り、ガラスが入っていたところに障子紙を張った合板をはめ込む、
これは中々に手間がかかる作業、でも障子と違うから直接は張れない。

南姉妹が珍しく(らしい)巡回に訪れた駐在さんから得た情報
幹線の向こうの家では、普段開けたままにしている勝手口からアライグマが侵入し食べ物を荒らしていったのだそうです。
行動は大胆になり広範囲に広がっているようです。猿の被害を受けているR163沿いには大きくしっかりした立派な金網張りの畑が登場、
人のためだけの地球ではないのたからこんな共存方法も考えなければいけないのかも


2007.6.16−17

南さんの茶畑がみごとに文字通りの茶色に変わっています。
2週間ほど前にユンボが入って茶畑の間の道を拡げていました。作業していたのが南さんではなかったので休憩のときに聞いてみました。
これから南さんの茶畑を借りて茶作りをやるのだと、そういえば南さんは神経痛がひどいそうで椎茸作りもお休みしています。
道を拡げているのは機械を入れるためだと。
これまでの二人で抱えて刈っていくのも機械といえばそうなのですが、刈った葉の重い袋を引っ張っていくのは高齢者にはつらい仕事でしょう。

これから使うのは一人乗り乗用の刈り取り機だと。
近づいてみると茶の木の畝丈がずいぶん低くなり以前より扁平になっています。道を拡げていたのは方向転換をするためのエリアが必要だから。
しかしまあいろんな道具を考えつくものです。
斜面を等高線状に走る畝も地形によっては一本の畝の中でも勾配が大きく変わるところがあります。
それでも縦に長い足の部分がキャタピラになっていて地面の変化に追従できる。昔持っていたゼンマイ式のおもちゃのロボットがこんな構造でした。
拡げた道は軽トラも走れるので刈った葉の回収もずいぶん楽になるはず。
たしかに労働性では画期的な進歩で、機械力(資本力)を持つ人がより有効に働かせようとすれば経営の集約化はわかりやすい理論です。
朝散歩していると里山らんどから見えないところで道まで付け替えられています。


スイカの茎が伸び黄色の花が咲き、桃の実がふくらみ、柿の萼の中では実の形ができつつありますがアライグマ対策も着々と進んでいます。
スイカ畑はフェンスの上を全部金網で覆う予定でしたが、ある人の助言がヒントになり残っていたフェンスを縁状に上に渡しました。
残った中の部分はカラスよけに防鳥ネットを張ります。

桃の木は幅方向に2枚つないだ畦シートで囲みましたが長さが少し短かくて窮屈そう。
まあこれは柿の木に本番使用するための先行プロダクトモデル。形にならないと問題点も見えてこないのです。
柿の木は実が付く前から枝がたわみ地面に付きそうなので真ん中に単管の柱を立て北陸の雪吊りならぬ柿吊りで上に引き上げます。これもアライグマ対策。

トイレは使用開始からだいぶ経過しましたが厠での臭いはまだほとんどありません。
換気筒とバクテリアが有効に働いているのでしょう。また腐葉土を少し足しておきましょう。

農事メモ
ジャガイモの収穫、とりあえず食べる分だけ。小松菜の抜き取り。紫タマネギの収穫、至耕天の畑のタマネギは結局5個だけ収穫できました。
おもちゃカボチャの植え付け、ニガウリの植え替え、サツマイモは10本だけ植え付け、これも守らないとアライグマの餌食になるだけ。

2007.5.26−27

土曜日はナオ子さんの自宅庭仕事それに娘の花作りにつきあって出発がずいぶん遅くなりました。
(庭仕事は)平日にしといたらいい、に、平日はそんなひまはない。
お断りしておきます。専業主婦です。
もうひとつお断り、じゃがいもの芽欠きをしていない、と表紙画像でコメントしましたが
私がちゃんとやっている、 とクレーム
HPには関心がなく見ていないのかと思っていたら、どうやらチェックされているらしい。

土曜日の夜は上野のコメリ(ホームセンター)でお買い物
 4mの単管1本1150円:50センチに切って新しく厠壁面につくる薪棚の受けにします。
 直交クランプ4個、1個128円:単管の支柱に上記の管をつなぐもの、鋼材が値上がりする前は98円でした。
 なんでこんなコストでできるの、と思っていたのですが。
 網状ネトロンパイプ4m1本880円:梅雨を前に厠のまわりに排水暗渠設備を施さなければ・・、その芯になります。

 硬質畦シート60センチ幅20m巻き1980円:桃が実を付けました。今シーズンのアライグマとの闘いはここからスタート。
  当初隣の南さん案を採用してトタン板で木を囲むつもりでしたが1枚1950円、これでは高すぎます。
  でこれも南代替案で、幅方向につないで120センチ、これだと安くて少し埋めてもまだ高さは大丈夫でしょう。
  アライグマは穴を掘って住まいにしているみたいだから埋めてもまだ心配。それに上下のシートのつなぎ方がまだ課題です。

 排気量23cc草刈り機20800円:今のはエアフィルターがとれていて、またどうにもかかりが悪い。これは三代目。
 異形棒鋼(鉄筋)10φ2m2本で310円:前から言われているクレマチスの棚の横桟に。
 土に打ち込んだ単管を基礎にして19φの鉄筋をモルタルで直立固定、これを支柱にしてフェンス状に組みます。バックログが一つ解決。

アライグマの訪問がまたあるのでは、とカメラを用意して待っていたのですが、あらためて見ると本当にすぐ近くまできていた。

農事メモ ほうれんそうは先週全部抜き取り、シュンキクは今週全部
にんにくを収穫 
カボチャ トマトを植え付け、トマトは脇芽を挿し芽したもの、
親の木の隣で追いかけます。こんなことで増えるなんて自然の力はすごい。


2007.5.19−20


五月は植木を見つけ植えるのに一番良い季節、梅雨の前で、花葉のよい状態が確認できる
久しぶりにみかの原のGreen Houseに立ち寄ります
造園が主ですが里山の雑木林の中にぽつんとあって他よりもだいぶ安い。
ケヤキやツツジ、他にもたくさんの木をここで買いました。
今日買ったのはミカン(宮川早生) サラサドウダン 梅花うつぎ ジューンベリー 
土曜日はこれらの植え付け
杜の中で道を作りながら腐葉土を採ります。
杜の中を散策しやすいようにしたいな、と考えていたので一石二鳥

夜、里小屋で食事をしていると外に動物が
南さんちのクロがときどきのぞきに来るので、またそうなのかと思って見ると、違う
なんと アライグマ、二匹、明るい流しの前
なじみの場所のようにうろうろと食べ物を探している様子。

一匹は立ち上がって掃き出し戸から中をのぞき込んでいます。
ナオ子さんは、早くカメラ、というけれども残念ながら工房に置いてきている。
まったく警戒心がない雰囲気で餌付けされたタヌキでもここまで馴れ馴れしくはないでしょう。

昨年の夜、南さんのスイカ畑で見た大きさとかなり違います。
ちょっと大きめの犬くらい、突然の間近な訪問だったので大きく感じたかも知れません。

宣戦布告に現れたようなものでこれからスイカ、桃、柿、芋、間違いなく対決しなければいけない相手です。
スイカ対策は具体的に形になっていますが他は脳裏に案がいくつかあって、
それも相手の力量を確認しつつ、被害を受けながら試行錯誤で改善しなければならないでしょう。
それにしてもかなり手強そうです。

帰る直前、工房ロフトからナオ子さんの声、アライグマのところに猫がいる、???
工房裏の杜にえさは入れていないけれど檻をあけて置いていたのです。
心配していたことですが気がついてよかった。
もう近づいてはいけないことを強烈にあたまに刻み込んだことでしょう。


2007.5.12−13


GWを過ぎても里山ではまだしばらくは気持ちのよい気候が続きます。
木々の緑は色の変わり具合がさまざまで桜はもうすっかり濃い緑ですが、ケヤキ、モクレンはまだ若々しく柔らかい明るい緑。
常緑樹の樫も薄緑の若葉をたくさん付けています。
この状態がずっと続けばいいのですが、残念ながらヒトと同様にずっと若いままの状態でいることはできません。
まもなくすべての葉にしっかりした濃い緑色が定着するでしょう。

ずっと元気がなかった柑橘類はみな小さな新芽が出てこの際と有機石灰を大量にまわりの土に混ぜ込みました。
自宅から移植した梅、梨の木も一応葉が伸びていますがこの夏が正念場。
他にもすぐ根付く木(これは少ないのですか)なかなか元気にならない木、
いろいろありますが、土が合わないという要因もあるでしょうから、柑橘類でうまくいけば石灰で刺激を与えてみましょう。
それでもこの春は元気に新芽を伸ばす木が多く、やはり時間が必要ということもあるようです。
 
野菜の植え付けの時期ですが、里山到着後ナオ子さんはすぐに茶摘み。
お茶は野菜よりも付加価値が高い(買うと高い)、だからお茶作りを優先しなければいけない、と。 わかりやすい論理です。
たしかに柔らかい新芽が次々開いています。ホットプレートで揉み始めるといい香りが里小屋にただよいます。

その分、農作業の指示が次々に発令されます。作業中にも彼女の頭の中には新しい作業が湧きだし、その優先度も刻々変化するので、
それあとでいいわ、こっちが先、それが終わったら次は・・・
これは漢語的には恣意的と表現されます。
耕耘機は6カ所の畑と荒れ地を移動し最高出力で土をかき回す。帰りのトラックでは足が攣って途中休憩を余儀なくされました。
スイカ畑は先週”黒皮”の苗を二つ追加しましたが早速テントウムシに葉を食べられています。
実が甘いものはやはり葉や茎も甘いのでしょうか、ネットを掛けて保護をします。ずっと保護するために今年も村役場に檻をお願いし届けてもらいました。

供用開始後一週間経過した厠、まだ臭いはなく快適です。
問題はこれからですが自然の分解力を信じています。週末田舎暮らしだから期待できるエコリサイクル−CYCLE


2007.4.29−5.6

GW初日サイクリング部OBの藤本夫妻から自転車で走ってくると連絡が入っていたので、
午前中GW滞在の準備を済ませ少しあせりながら月ヶ瀬に向かっていると、12時少し前、木津は泉大橋の上に自転車で走る二人連れ、前を走る男性は白髪まじり、
向こうは気がつかなかったけれどたしかに藤本夫妻、橋を渡りすれ違うということはもうR163のコースはない。であれば柳生経由
もちろんすぐに着くことはないけれど少し遅いかなと思っていると2時過ぎに現れました。
やはりR163を避けて加茂 浄瑠璃時、岩船寺、柳生経由でした。

今日はバテた、純子さんは、目の前が真っ暗になった、と。
そりゃそうでしょう、R163は危ないけれどそんなに起伏はなく木津川に沿って少しずつの登り。
でも今日のコースは大きなアップダウンの連続の山道。ちょっと甘く見ていたようです。
もう今日は走って帰らない、ビール飲ませて、と早くもダウンの宣言
夫妻の名誉にかけて言及しておくと 万博公園のすぐ近く茨木の自宅から走ってきて奈良の奥山のさらに奥山を走ってくるなんてその歳で(失礼)尋常ではない。
この日はゆっくりして自転車を置き月ヶ瀬口からJRで帰りました。

翌日次男坊の運転で(前日は彼が帰省してくるので帰らなければいけなかった)あらためて車でやってきました。
前日はさすがに手伝いを頼む状態ではなかったけれど、今日は若者の体力を見逃す手はない。
その次男君にアンテナの立て直しと里小屋のストーブの煙突の仕舞いを手伝ってもらいます。暑い夏に向けて煙突パイプを抜き開口部には換気扇を取り付けるのです。
50sの長いステンレスパイプは重いだけではなく抜き入れするのに順序・要領がありマニュアルの必要を感じます、助かりました。

新茶の季節、GW前半、夜の冷え込みに茶畑の扇風機はフル稼働、朝もしばらく回っています。次に聞こえてくるのは刈り込み(茶摘み)のエンジン音。
我が家もナオ子さんが茶摘みをしホットプレート焙煎、あまり香りがないけれど、今年の新茶です。しばらくは茶摘みも忙しい。

厠の作業 野地板の壁張り、小便器を手洗いの向かいにつける予定でしたがナオコさんからクレーム、そんなの要らない、狭くなるし清掃する手間が増える。
まあたしかに今時小便器をつける家は少ない、広いから?型にとらわれていた?
ということで設計変更、小便器のパイプを内から外に回し裏側の外壁に付けることにします。すると雨の時の屋根が必要になりまた仕事が増えます。

5月3日
GW後半は福岡からおふくろが出てきました。前半は嫁、娘、孫夫婦と天草温泉旅行
ツクシは終わっていますがワラビ、根曲がり竹の筍取りにちょうど良い季節
なにしろ採ることと温泉が大好きな92歳です。
畑の草取りも手伝ってもらいます。

厠は内装が途中で小便器の取り付けもまだ、未完成ですが使用を開始します。
ぼっとん槽の中にはおがくずと杜の中の腐葉土をたっぷり入れ、これまでの大地に直接戻すエコ自然トイレの環境にできるだけ近づけます。
記念すべき利用者第一号はおふくろ
これまでのトイレはバリアフリーに問題があったので間に合ってよかった

アライグマ情報
やはり消えてなんかいなかった。罠で8匹捕まえた人がいる、そう話す奥西さんも5匹見たそうで他に鹿も2頭いるそうです。
スイカ畑の対策、隣の南さんはトタン板の壁に上は防鳥ネットを張る計画、たしかにトタン板はすべって上れないから有効かもしれない
遠くの南さんは苗を5つ植えてまだ対策は考えていないようです。
また脱衣かご様のものをかぶせるくらいなのでしょうか、これまでもあまり収穫に執着を持っていないようだから。

5月5日
里小屋横のキウイの周りに草が伸び放題だったので草取りと、たくさん買い置きした煉瓦も一掃しなさいとの指示、
煉瓦は物置の周りに敷き詰め、置き場の空いた場所に枕木を並べ小屋を囲む花壇を作ります。天気がよいときはやはり外の仕事が気持ちがよい。

南さん姉妹がアヒルを見せにやってきました。来週も一羽もらってくるがこれから家で飼うのだと。
動物が好きな家族で先住の犬猫が早くもヤキモチを焼いているそうです。
大きくなったら散歩に連れてくると。アヒルの散歩は愉快です。卵焼きも期待しておこう。








5月6日
最後の雨の日にようやく大工さんの仕事、納屋と厠の野地板天井張り、
陶芸のガス窯も運び込んで、納屋は結局物置的な役割はなくなり第2の工房として機能しそうです。
この際役割にあわせて名前を変えます。そのまんまずばりのサブ工房












2007.4.21−22

里山へ上る途中の里道、奥西さんが畑の整備をしています。もとは谷津田(谷状の段々のたんぼ)だった処、
水の確保が難しくて使っていなかったのを逆に水抜きの工事を施し畑にして外の人に貸し出すのだそうです。
どんな人がどんなシステムで借りるのか少し興味があります。

車を止めてちょっとご挨拶

するとすぐ近くに山鳥が、
耕した畑の虫をあさっているらしく車を降りても逃げようとしません。

聞くとなぜか慣れていて背中に乗ることもあるらしい、でも尻尾をさわると怒るのだそうです。
顔が赤く尻尾が長いので雉子だと思うのですが、奥西さんはこの山鳥は、と話します。山鳥という名前の鳥が雉子とは別にいるのかどうか
近くで撮影しても鶏のように鳴いてまるで飼鶏のよう、これから奥西さんのように仲良くできれば楽しいことでしょう。
その後の調べで山鳥という種はいるらしい、でも雉子と見分けにくいみたいです。

夏野菜の準備、畝をたててトマト、ナス、それからスイカの植え付け、ナオ子さんはうり坊という種類の苗を買ってきました。
昨年はさんざんでしたが今年は本腰を入れてアライグマ対策、敵を知れば対策は立てられる。フェンスでしっかりと檻を作りました。
実が付けば上に防獣ネットをかけて万全、だと思うのですが。

土曜日の午後、遠くの南さんが納屋の整理をしている様子で、帰ったあと納屋の前におもしろい形のアールデコ風の椅子が4脚、ナオ子さんが見つけました。
あれいいわ、ほしい。





雨ざらしになる場所なのでおそらく不要品。
これまでも障子戸、ガラス引き戸などを引き取っているので、今回もわざわざ声はかけなくても要るなら言ってくるだろう、との読みがあるのかもしれない。

そうでなければわざわざこんな目立つところに・・・

日曜日、現れた南さんに早速お願いすると、
孫がどこかからもらってきたけどテーブルと高さが合わんから不要んねん。
もらい受け、ナオ子さんが座板をはずすとおもしろいものが現れました。

 RACKSTRAW
 Worcester ENGLAND
 

のラベル、それに版画のナンバリングみたいな手書きの数字が書かれた紙
どうやら made in England のようです。
帰ってからこのキーワードをもとにWebで調べると、ありました

現在は息子の代で、共同経営者と手作り椅子の工房をやっているようですがその親の代の作品のようです。
少し痛んだところを補修すればりっぱに使えそう。お宝Get。
かまどといい流し台といいあちらでは不要品なのでしょうが本当にいつも良いものをいただきます。


2007.4.14−15

先週は名古屋の橋梁補修工事の夜間工事応援にでることになり10日間の出張で月ヶ瀬はお休み

もう里山の桜は終わっているだろうと思っていたらちょうど満開でした。
花冷えというより寒の戻りみたいな夜の冷え込みに現場でふるえていましたがその寒さが開花を押さえてくれていたのでしょう。
至耕天の畑のジャガイモは芽が出ずタマネギの二の舞かなと心配していたのですが、日曜日よく見るといくつかわずかな深緑色が土の中に見えます。
他は?と植えた間隔を追っていくと薄く固くなった土の表面に十字の亀裂が入り少し盛り上がっています。
本当に土を破ってという様でもう大丈夫でしょう。
ちなみにほとんど全滅に近いタマネギは畝の端に5つほどかたまって残り立派に葉を伸ばしています。
これらが他とどう条件が違って生き延びたか、それがわかればよいのですが彼らに聞くわけにもいきません。
土曜日、夏野菜の準備に空いた畑に耕耘機をかけて草を鋤込み固くなった土をほぐします。
雨で土が固くなるのはまだ土ができていないから。腐葉土をたくさん鋤込めばよいのでしょうが、まだ時間がかかります。

大工さんに戻りたいのですがなかなか解放してくれません。
次は草取り、根が深い草を鍬で掘り起こせ、との指示。
草刈り機では根が残っているからまたすぐ伸びてくる、鍬で根こそぎ掘り起こすのは合理的な方法なのですが結局あたり一面を掘り返す作業になるのです。
夕方茶畑では扇風機が回り始め朝まで首を振りながら唸っています。
至耕天の畑の桜も冷たい風を吹き付けられ余計寒いのではないかと心配しますが霜よけには効果があるのでしょう。

日曜日、土地を世話してくれたMさんの呼びかけに応じて週末田舎人の親睦会に出かけました。
Mさんが南山城村で不動産の世話をした人たちに情報交換、親睦を図ろうと会を設定、骨を折ってくれたのです。
都合で参加できなかった人もたくさんいますがMさん夫妻を含め、愛知県から通う人、京田辺市、大阪市などから5カップル5シングル計15人が集まりました。
ほとんどが同じ田山地区で活動されていますが、地元の人ともあまり顔を合わさないこの狭いエリアにこれだけの週末田舎人がいたのかと驚きです。
活動が長くすっかり地区にとけ込んでいる人、リフォームした古民家+畑を手に入れこれから活動を始める人、連れ合いの片方だけが村民になっている人、
職業も目的もいろいろで一人ずつからたくさんの話を聞きたいのですが分かれていろんな話題で盛り上がり聞きたい話は回りません。
まだ2回目の集まりですがこれから運営方法を決め定期的に会合を持ち情報交換と親睦を図ることを確認して別れました。
またぼちぼちとこれらの人達の活動状況も報告できると思います。
(親睦会スナップ)

かつてのバドミントン仲間Kさんから「家を建て替えるが里山で使えるものがあったら持って行って」と連絡があり、この日娘を伴ってもらいに出かけました。
掃き出し窓をもらいますが、まだ他になにも手を着けていない(解体の)段階でサッシを抜き取るのは借金取りがめぼしいものをさらっていくような趣もあり少し複雑な気持ち。
一間半を1セット、一間もの2セットを積み込むとトラックはかなり重そうです。
もうすでに頭の中にはこれらを利用したストラクチャーが見えていますがしばらくは封印し熟成しておきましょう。
こんなテーマが一つあるだけで材料、構造、デザインの構想を巡らしずいぶん楽しめるのです。

2007.3.10

日曜日は姪の結婚式で土曜日のみの出勤
この日の作業は至耕天の畑にジャガイモの植え付け
これまでイノシシが関心を示したことはなかったけれども一番荒らされやすい場所です
やはり柵を立てるべきか

終わって残りの時間は厠の外壁張り、杉野地板の下見板張り

2007.3.3−4

土曜日は、自宅隣の土地で堀り上げていた梅の木と梨の木の移植です。
土はもちろん付けていますが長らくのほったらかしではたして生きているのやら
大胆に刈り(切り)込んでも幹は太く
根の回りの土を相当落とさないとトラックに積み込むどころか動かすことさえ出来ません。

里山で斜面に植え込んで水をたっぷり与え、さあはたして芽は生きていて葉を付けるのか。
幹が大きく何とかなるのではという楽観と、ダメモトという執着のない諦観もある
自宅隣の土地にはあとさくらんぼをたくさん付ける桜の木が残っていますが、もう花の季節、
しばらくはこの土地が売れないことを願っておきましょう。

日曜日、厠の屋根葺き、アスファルトシングルを張る作業はもう4回目で要領はつかめています。
それでも半日以上かかりました。シングルセメント(アスファルトの接着剤)を塗るのが手間なのです。
屋根が完成してあとはのんびり作業できます。次は外壁、杉野地板の下見板張り。

寒さが戻りましたが陽はもう春
里山は、小綬鶏、うぐいす、四十雀の声でにぎやかです

この日はすぐ裏で電話線工事をやっています。
申し込んでもいないのに、何をやっているのかと聞くと
光ケーブルを引く時にぶら下げるためのスチールワイヤーを張っているのだと。
繁茂し寄りつきようのない笹藪の中の電柱には既設の電話線(ワイヤ入り?)をロープウェイにしてアクセスしています。
それを利用する(可能性がある)のはうちと週末もたまにしか来ない別荘?古民家一軒だけ
高度情報通信サービスを受けるときには負担工事費が助かるはず
よくわからないけどご苦労様です

2007.2.24−25

今年もやってきました 花粉症の季節
里山らんどには大きな杉の木があり花粉たっぷりの花穂をぶら下げ着々と散布の準備を進めています。
発症はかなり早くて20年以上も前、その頃は今ほどには騒がれていなかった、と思う。

はじめ一日中眠くて、なるほど春眠暁を覚えずとはこのことか、
と納得していたのですがそれは眼がかゆいだけだった。
水分を控えても鼻水はたらたらと止まらず会議には必ず箱ティッシュとくずかごをもって臨み、
そのうちに鼻腔は肥大閉塞し、口のみの酸素補給に食事はあえぎながら、夜は眠れずの状態が
5月の連休を過ぎても続く悲惨な状況でした。
それが今は眼のかゆみはあるものの鼻はぐずぐず程度で症状は軽く、
My特効薬ベルエムピを飲めばほぼ制圧でき、たいしたことはありません。
年とともに体質が変わったのでしょうか。何でどう変わったのかわかれば大発見なのに。

土曜日は到着後すぐに代替生ゴミ穴を掘ります。これは適当な深さで切り上げます。
また粘土の層が出てきたら心を動かされるから。

厠の屋根パレットの簀の子状を塞ぐ板を準備します。
巾がまちまちなので番号を振り採寸して合板を巾切りし番号を付けます。廃品利用は手間がかかる。
下地防水シートとシングル材は工房の残りでちょうど間に合いました。

早く床板を張りたいのですが、合板の床下側に防腐剤を塗ります。
床下にはブルーシートを敷き、念には念を入れ、合板裏面には養生シートを張ります。
懸案だった合板の軽量形鋼床梁への締着、
合板の上から鉄工ドリルで細い穴をあけコーススレッド(木ねじ)で留めます。
ねじ山はこわれているだろうけれども形鋼に食い込んでいればOK。

2007.2.10−12

三連休
土曜日は車検、午後の予約しか取れず、出発は午後の遅い時間。せっかくの三連休、早くも1/3を消費。
この日午前中は隣地に植わっている(植えていた)梨、桜、梅の里山への移植準備、
根の回りを掘り、根切りしておいて、掘り出しと移動にはレバーブロック (テコの原理でワイヤを強い力で引っ張れる装置) を使います。
道から遠い順に梨の木を手がかりに梅の木を掘り出し、梨の木は桜の木を手掛かりに掘り出し(ここまで完了)
道路に一番近い桜の木は電柱を手掛かりに引き出す予定。道具なしではびくともしません。
トラックに乗せる時はまわりの土を相当に落とさなければいけないだろうからそのタイミングが難しい。

日曜日、厠の床作り 固定の部分と間の可動床と3枚に分かれます。12ミリの合板をベースに15ミリの杉板を張る(予定)
可動なのはもちろんくみ取りの時にオープンしなければいけないから。
臭気止めとして使わないときに可動床の開口部(便器の下孔)を塞ぐ蓋を考えました。
仕掛けとしていろいろなアイデアを楽しめるのですが、使用後すぐに閉じた時残りものが上から落ちてくる可能性を考えるとこの案はボツ。
洋式便座なので上できちんと蓋をするのが合理的。

夕方ホームセンターに外壁と内壁材の買い出しにでかけます。
お目当ては杉の野地板、こんなものがあるホームセンターはここ(伊賀市のコメリ)だけ。
一束17枚の野地板はもとは屋根の下地材、だから多少は矩形の断面にならないような端材もあります。
だけどむっちゃリーズナブル、10p×12o×2m一坪分で1470円、合板2枚分の広さで1枚分735円、

内壁材は針葉樹合板を考えていたのですが野地板の倍ほどの値段、考え直して野地板を張ることにします。
同じような形状の無垢板の綺麗な壁パネル材は坪15000円程、1/10の値段ですがこちらのほうがずっと
良い雰囲気が出ると思っています。里山の厠なのだから。

月曜日は春の陽気
ダイコンとハクサイを収穫し終えたので春の野菜作りの準備を始めます。ガソリンを補給したので耕耘機は心おきなくアクセル全開、
疲れたとも言わず冬の間に固くなった土を掻き回してくれます。
間にスコップを使った荒起しも入れて過熱するエンジンを休めることも忘れません。
作業中にも更に部分的に残った野菜も収穫して 次はここ、 その次は・・・ と指示が続きます。
最後にジャガイモ畑予定地に苦土石灰と鶏糞を入れ掻き回して耕耘機の仕事は終わり。

次は大きなコンポストに満杯になった生ゴミ(自宅から毎週持ち込みます)を入れる大きな穴を新しい畑の予定地に掘りなさい、と更なる指示。
今日はDIYには手が回りません。
もうそろそろいいかなという大きさ深さに掘ったとき粘土に当たります。
トイレタンクの穴掘りの時も塊が出てもっと大きければいいのになあと思っていたのです。
粘土は石窯、ドラム缶炭焼きの焚き口密閉用などに必要で、次の信楽での陶土調達の時に仕入れてきたいなと考えていました。
陶土工場のおじさんに頒けてあげる、といわれていたのです。
話を戻して、穴の粘土、穴の底がずっと粘土、塊というようなものではなくて層を掘り当てたみたいです。
生ゴミどころではなく宝の山、しばらく露天掘り作業が続くでしょう。

2.17−18
年度末が近づいてあちこちの工事現場で工期が厳しくなっています。急遽応援という話になりました。
豊田市、矢作川に架かる橋の耐震補強工事、大きな町ですが市内を流れる矢作川は清流です。
ということで久しぶりに里山はお休み。

2007.2.3−4

厠作り
ボルトでつなぎ一体となった屋根パネルを溝形鋼の屋根梁に六角頭6ミリの木ネジで止めていきます。
軽量形鋼は手軽で使い勝手がよいのですが木部との接続が少々むつかしい。
6.5ミリの孔をあけネジは内側から入れて外側の木部に締め付けるので、+頭ネジではドライバーが使えず
六角頭ネジでもレンチが使いづらいのです。
片流れ屋根上方の軒は張り出しが大きいのですが、これには意図と対策があります。これについてはいずれまた。

農作業
「種芋がもう店に並び始めた、ジャガイモ植え付けの準備を始めなければいけない、
上の畑の去年と反対側の場所が適地で土起こしが必要である、速やかに作業を始めよ」 と指示が下ります。
ガソリンの残りが心配ですが耕耘機を格納納屋から引き出します。
最近ガソリンはセルフの店で入れることが多いのですが携行缶には給油できないことになっていてその補給ができていないのです。

タマネギをその上の畑の真ん中当たりに植えたのですが畝の端ほんの一部を除いてほぼ全滅です。
原因はわからないけれど土がまだできていないか合わないことが予想されます。解決しなければいけない課題。

日曜日、前日耕した畑に木灰を入れようと、里山らんどと竹林との緩衝地帯に散らばっているこれまで切り倒した枯れ竹を処分します。
これまで草刈り機も入れられない状態で、そこにまた雑草が伸びてくると春夏はもう手が付けられない。
今の時期にしかできないことで厠つくりはちょっとお休み。

春の陽気、暖かいのはいいのだけれども、勢いよく燃える枯れ竹に地球温暖化に寄与?していることを思い、少しの後ろめたさがあります。
同時にこれだけの熱量があれば五右衛門風呂が何回分沸かせるだろうか、などと考えます。
燃料としては有効有用ですが、運び、長さを切りそろえ、節ごとに孔をあけて (でないと破裂して釜に損傷を与える)、
保管しておくことを考えれば、もういいか、という気持になるのです。
と始めると畑に陰を作っている青竹も処分したくなる。冬の陽は低く陰も大きいのです。
灰と炭はジャガイモ栽培予定地へばらまきます。花咲じいさんのように実を結べばいいのですが、

それから厠の床作りに戻ります。Cチャン鋼材4本を床梁として壁パレットに取り付けます。

2007.1.27−28

長崎から弟がやってきました。
ちょうどいいときに来てくれました。厠の屋根の構造材(パレット)を組むのは一人では難しいと思っていたのです。
軽量溝形鋼の受け梁を3本水平方向に渡し2×3=6枚のパレットをその上に並べるのですが、
一体の面にするためにパレットの中にSPF材を貫通させボルト止めする。
2.4mのSPF材で重い3枚のパレットを中空で串刺しにするのは大変なことです。弟のアイデアと協力で一面の屋根の下地は固まりました。

ボルト縫い止めの作業のあいだ弟は天井にぶら下がりっぱなしだった自転車の整備を始めます。
リムを磨きハブもスポークも磨きディレラー、ブレーキをばらし、回転の揺れを見ながらスポークのテンションを調整する。
間に状態報告、当世自転車事情の解説が入りますがオーダーメードで組み上げた35年前と大きく変わっているようです。

Nさんが樫の葉の餌取りにやってきました。今日は車が2台
若い人の顔も見え準備に時間がかかっています。新人に木登りの講習でもやるのかなと思っていたら、
テレビカメラをかついだ人、集音マイクを持った人、若い男女がNさんの後についていきます。

聞くとテレビ番組の収録、2月11日 日曜日 夜10時半 読売テレビ 仁鶴の 大阪ほんわかテレビ
Nさんは梯子も使わず枝を伝ってスルスルと上っていきます。
工房のすぐ裏で取材・撮影されているので工房も被写体に入っているはずです。
Nさんは小型カメラがついたヘルメットもかぶらされていたので樫の木の高いところからの眺望も期待できるでしょう。
放映日は3連休の中日でおそらく里山にいます。この番組が受信できるのかどうか。

2007.1.20−21

土曜日、朝一番の持ち込み車検を予約していたので今日は法隆寺経由。
トラックは毎年車検なのですが、持ち込み車検は部品の交換などを勝手にやられることなく、
それぞれの部品の消耗状態を見せ確認を取りながら説明してくれるので自分の車の状態がよくわかり納得して部品を交換できます。
待っていると検査していた人がむつかしい顔をして呼びに来ました。
エンジン、ブレーキ系統は良い状態であるがゴムの配管があちこちやられている。
ゴムホースは取り寄せになるので今日の車検は合格にはならない、
全体的に見る必要があるので次回持ち込まれてもその日にすぐ直すのは難しい、と。

持ち込み、引き取りとあと2回2台の車で車検場に通わなければならなくなりました。
ダットサントラック、走行距離はたいしたことはないけれど確かに世に出てから相当年月を経ていて動脈硬化をおこしたのです。
ヒトと違って簡単に一新できるのでこの際十分に若返ってもらいましょう。車検場のすぐ隣が高速のインター、高速経由で月ヶ瀬に向かいます。
名阪国道は山間部の産業幹線道路、大型トラックが絡む多重衝突事故のニュースでしばしば登場する恐い道路でここは緊張して走ります。

この日の作業
屋根梁のペンキの上塗り、もちろん組み立て前の単品で。
床梁と取り付け金具の穿孔と組み立て作業
南さんからもらったガラスのない硝子戸を洗いクリアウレタンを塗ります。ガラスの部分を障子紙にする手法を検討中、
紙が破れたとき、また日に焼けたときのことも考えておかなければいけない。これも厠で使います。
塗装をしているとき杜の中を何かが下りてくる足音。枯れ葉を踏む音なのでヒトか獣あるいは犬か山鳥かだいたい区別が付きます。
犬のような感じですが真っ昼間のこととて獣とは思いもよりません。

しばらくして陶土を叩いていたナオ子さんが、窓の外にアライグマがいた、目が合った、と。
カメラを取って後を追うとトコトコと里道を進み南さんのビニールハウスの横でゴミを漁っています。
のんびりした警戒心のなさそうな雰囲気は子供のようですが顔つきはそうでもなさそう。と見えたのは後でデジカメの望遠の能力によるもの。
最初うり坊(イノシシの子供)かなと思った白っぽい体は毛が抜けてしまった皮膚のようです。
前足、顔の部分は黒っぽい毛があってへんてこりんなツートンカラー。駆け去る姿は痩せたライオンのよう。

皮膚病なのでしょうか。最初アライグマと思い込んでいたのですが画像を見て検索したWEB情報と比較するとどうやらこれはタヌキ
そういえば以前このあたりで生息していたタヌキの家族は皮膚病で全滅したということなので、同じようにやられているのでしょう。
あるいは生き残り。冬場山の中に食べ物がなくてしかたなく人家に寄ってきた皮膚病のタヌキ、かわいそうな気もしますが、
とりあえずアライグマでなかった(おそらく)ことにほっとします。


2007.1.13−1.14

樫の伐採
定点観測で状況の変化を報告するといいましたが、里山に着いて見上げるともうすでに伐採は始まっていました。
工房屋根の上の部分に手を付けられています。
「えさ」なので1日に伐採する分量は決まっていて、ちょっと重そうですが肩に担う量一回分だけ、
しかし正月もやっていたように休むわけに行かず調整が大変なのだそうです。

Nさんは同じ年生まれの団塊の世代
自分もDIYが好きなので、WeekDayうずうずしているだろうあなたの気持ちがよくわかると、
自宅では裏山に続く8m幅20mのウッドデッキを自作したそうで、その広さと空間をイメージすると愉快になります。一度見てみたいものです。

厠の屋根の構造と形状が決まりました。壁の形が見えてイメージが固まるのです。
最初、上から落ちる団栗と落ち葉が樋に溜まることを考慮して、
納屋に続く鋸屋根(片流れが同じ方向に続く)を考えていたのですが、結局同じ樋に雨を流すV字形に決定。
これは納屋とのつなぎの構造が楽だしデザインも工場形よりもすっきりします。

軒の下に薪を積めるようにと考えていたのですが、たった今(朝の通勤電車の中)アイデアが浮かびました。
とりあえず屋根上方両端に単管の柱を立てておく。
その結果は薪を積んだときに明らかになるけれどもまだもう少し先のことです。
この日の作業、屋根梁(軽量溝形鋼材)と床梁(軽量C形鋼材)の錆止め塗装まで。

2007.1.1−1.4

あらためて里山から新年おめでとうございます
年末年始は 水垂れ、天井亀裂事件の大晦日・元日以外はずっと里山でDIY三昧
ナオ子さんは里小屋で土ひねり三昧

このところ陶芸の作品発表がありませんが、創作活動が中断しているわけでも、公開を拒否しているわけでもありません。
自宅では適当な撮影の場所が見当たらず、さりとて積極的に里山へ持っていって、という気もなく。
撮影はけっこう背景が難しいのです。  いずれまた、まとめて?

正月から電動のこぎり、ドリルの音が里山に響きますがここでは気兼ねするものは何もありません。
しいたけをやらない南さんは姿を見せませんが正月から働いている人がいます。
Nさんが挨拶に来ました。
工房裏の樫の伐採をまた始める。工房の借景の樫が裸になるがいいだろうかと、そんなことに気を遣ってくれます。
もちろん里山らんどの所属物ではないし、生い茂った常緑樹がすっきりするのはいいことです。杜の中がしばらくは明るくなるでしょう。
まだ杜の端の樹に取り付いたところだが薪ストーブの良い匂いがしていたと、そんなことを聞くとうれしくなります。

何のための伐採かは以前にも触れたことがあるのですが、樫の葉が動物園で餌になる。
前回伐採の時は工房の影もなかったのですが。今回は定点撮影で作業の前後を紹介しましょう。
そういえばアライグマはこの寒い中今頃どうしているのでしょう。
食べ物は?冬眠中?このまま消えていなくなることを望むけれども世の中そんなに甘くはない。