2006.12.23−24

遠くの南さんはこの冬ちょっとひま
今年は温室のしいたけ栽培をやっていないのです。ほだぎの仕込みがたいへんなのだと。
仕込むのもそうだけどビニールハウスの薪暖房の燃料補給もたいへん。
これからしばらくあちこちのビニールハウスから白い煙がたなびきます。
しかしやっぱり南さんは草刈り、イノシシ除けの電気柵の手入れ、雑木の処分、たんぼの手入れと軽トラであっちへこっちへ、やはり忙しい?
この人は四季を通じていつも里山でなにかしら働いています。

イノシシ肉をもらいました。脂の乗ったかたまり。
また檻で捕まえたのだそうです。20キロくらいの1歳の子猪
それも3頭同時に・・・まことに効率がいい
餌は糠とクズ米、親が目を離したすきに3頭争って突入し(おそらく)非情にも扉はガチャンと落ちる

見つけたとき親はまだそばにいたそうで、ちょっとかわいそうな気もしますが、
猪害の憂いが3頭分一挙に解消されたことを思えばお肉とともにこれはやはりありがたいこと

厠の基礎工事
基礎は溝を掘り栗石を入れていきます。普通は割栗石と書くべきところ、丸のままだから栗石、すべて畑を拓いたときの掘り出しもの。
さらに耕運機を入れるたびにゴンゴンと刃に当たって現れてきたもの、と、ここはなにしろ石が多いのです。
大きい小さいいろいろですがみんな角が取れて、明らかに川で転がり流された経歴を持っている。それがなんでこんな山の上に?
川だったところが隆起した、と言ってしまえばそれまでなのですが、そうかここは川原だったんだ、とイメージすればまた別の風景が・・・

ひさしぶりに動かすコンクリートミキサーはモーターがちゃんと回るかちょっと心配でしたがドラムはぎこちなくも回転を始めます。
2/3ほどブロックを並べアンカーボルトを埋めるともう薄暗くなり作業終了
コンクリート作業は後始末がたいへんなのです。ミキサー、舟、ショベルしっかり洗っておかないと使うたびに重くなる
毎度のことですが基礎つくりには時間がかかります。なんてったって基礎なのだから。

2006.12.16−17

トリマの研究をしたおかげで新しい使い方を見つけました。
機能そのままですが、ほぞの代わりのダボ継ぎの孔を掘る。
堅木のダボはホームセンターで6,8,10ミリの径を調達。
ネットで注文したトリマは迷いながらも土曜日出発前に届きました。

金曜日の夜「まもなく伺います」の連絡で車の止まる音に外へ出ると運転手は電話中、
彼女との楽しい会話は配達のあとでやってよ、といらいらしながら待っていると更に別の配達車が到着。
連絡に集まる配達車、緊迫した雰囲気はまるで事件現場に到着したパトカーみたい。
伝票は持ってきたのに品物が行方不明で騒ぎになっているらしいのです。
クレームを予想しての超低姿勢に夜を指定したこちらが恐縮。
トラブルではこれまで恐いオジサン、オバサンに泣かされてきたのでしょう。

トリマは翌日早速板きれで試用、ビット径孔8ミリにダボ8φはないだろうなと思いながら差し込むとスッと入る、これでは本棚の棚受け。
10φのダボはきつそうだけど打ち込むとまっすぐ気持ちよく入る、8ミリの孔径と相性が良さそうです。
孔を正確にあけるのであればボール盤(固定式ドリル)がよさそうですが、それは面が専門で木端にはあけられない。
対象物を固定するのに融通がきかないのです。

ドア中桟木端面のダボ孔加工、このルータ(リョービTRE−55)の2つの機能、ソフトスタートは起動時の反動が小さくて正確に操作ができ、ピニオン・ラックの送り装置は垂直の孔掘りに都合がいいのです。
残っていた溝掘りも完了し、アクリルのガラスはきちんと納まって来週はいよいよ組み立て
カントリー風のドアは納屋には不似合いじゃないの、それぞれ単独にただモノを作ることを楽しんでいて全体を考えていない、
イタい御指摘、一応は考えているのだけれどなあ

画像奥に大便器が出番を待っているのが見えます。

2006.12.9−10

トリマ(ルータ)の修理 
精密ドライバーさえあればはずれた配線のねじをとめるのは簡単なことですが、さて取り出した臓物を元に戻すのに一苦労、
小さな回路ケース、配線をきれいにまとめないとキチキチの元のさやには収まらない。
何度もやり直して、いい加減もういいだろうというところでねじを締める。最後はちょっときついけれども締め上げて修理完了。
早速作業再開、最初は調子よく動いていたけれどもちょっと変、見ると整流子・ブラシのあたりの火花がやけに大きい、
と見ているうちに燃え始める、あわてて止めたけれども筒状の筐体内で火事が起きています。最後の締め上げで配線に無理をしたのでしょう。

やはり安物買いの・・・ 最近はホームセンターに安い電動工具が所狭しと並んでいます。
用途・用法によっては手軽に使えていいのですが回転が速く振動が大きく負荷が大きい工具はやはりしっかりしたものを購入しなければいけないのでしょう。
トリマはもともとコンパクトな筐体ですがバラスことを想定していない、あるいは素人にさわれない工具は欠陥品というべき??ではないのか。
ということで、これは授業料だとあきらめ、機能・能力を検討しゼロがひとつ増えた価格のメーカー品を選定し安く買える手段を探します。
となるとそれはオークション、これは安いほどいい。

畑仕事は収穫が終わった第一次のダイコンとハクサイのあとを耕耘、施肥して次の準備。
ダイコンとハクサイは世間並みに今年は出来が良く、時期をずらして植えた二次の分
「自分で種を蒔いたら最後まで面倒見るだろう作戦」で耕耘施肥種まきをすべてやらされた分なのですが、
ダイコンにしては青々と小山に茂った立派な葉っぱ、土の中ではおもいきりの短足、
肥料がアンバランスだったと第一次生産者からの指摘、過ぎたるは・・・・難しいものです。

日曜日夕方
また里山簡易水道の全水抜きをして帰らなければいけない季節になりました。凍結防止にはこれが一番確実な方法。
しかしポンプの中の水は抜けないので、これに対してはポンプカバーの中の保温電球(20W白熱電球)を点けて帰るしかありません。
これをやっておかないとポンプの水車は氷漬けになり、膨張した氷はゴムパッキンをやぶって使い物にならなくなる。
塩ビの配管ネットは少しずつ拡がっているので毎回抜く水量も増えています。まだ厠への配管工事が残っているのでさらに増える予定。
厠への配水はもちろん水洗のためではありません。

水道と言えば田山の村営簡易水道は宮川という小さな川から取水しているのですが不足なのでR163、関西線を
越えて童仙房の山の中から引いてくる工事をしているのだそうです。すぐ裏の高山ダムにはたくさん水があるのに・・、
というと、昔水の権利を手放してしまったから自由にならないのだそうです。
隣の月ヶ瀬村(現在は奈良市)はしっかり持っていて、県境が湖上にある月ヶ瀬湖は水利権、漁業権、警察管理権?が複雑なようです。
そんなわけで南さんの家まで来ている水道を里山らんどまで引いてくるのはお金がかかるだけでなく村役場は認めてくれそうにありません。
高度ネットワークはお金を出せばつなげてくれるのに。  パイプが違う?


2006.12.3

先週なかば突然に体調不良に陥りました。吐き気、下痢、脱力感、関節も痛い、風邪のようですが熱はなさそう
なんとか出社したのですが仕事にならず昼頃に帰宅してそのままダウン、そして翌朝まで18時間の爆睡、
睡眠で耐えられないしんどさはなくなったのですが、胃腸の不調は続きます。
朝昼、少しは食べられるのですがそれが酸っぱい胃液とともに次の食事の時まで残り時々上ってくる、
夕食はお昼に入る分ほとんど食べられない、焼酎でおなかをアルコール消毒しようと思うけれどもそれも受け付けないのです。
下痢はおなかに催促されてトイレに駆け込む、というのではなくて普通の便意に座り込むといつも液体、だから通勤の長い電車でこまることはない
こんな状態が日曜日まで続きました。
これが今流行のノロウィルスなのでしょうか、手洗い、消毒、あらためて必要性を痛感しました。

土曜日はネットワークの工事で出勤
かつて大きな通信機器を据えて9600BPSという当時としては速い速度で東京と大阪を専用回線でつないでいたのですが、
いまや光ケーブルが主流になり100倍の能力で情報のやりとりをします。
コンピュータ・ネットワーク技術の変遷を30年近く見てきたわけですが、
この間にこれほど進歩した世界は他にないでしょうし、これから同じ時間で同じ量、質の革新を遂げることはおそらく無理でしょう。
パフォーマンス変化/時間で見ればタイムトンネルを抜けたといえるのかも知れません。
ちなみに最初にお守りをした汎用コンピュータのメモリは1MB、ハードディスクは80MB×4、こんなしろものに月額数十万のレンタル料を払っていたのです。
閑話休題

日曜日、日帰りだし力も入らないので午前中日差しを利用して引き戸、扉のペンキ塗りをします。
厠と納屋を仕切る扉は以前南さんが野ざらしにしていたものをもらった引き戸、古民家部品再生です。
もう一枚納屋両開きの狭い扉、こちらは早く塗り上げて取り付けないと相方の扉の正確な寸法が決まらない。
それが終わると厠の基礎部の整地、力が入らないので固い土を少しづつ削り平面にしていく作業です。
こんな体調のとき、本当は軽い仕事、片方の扉の溝掘りを続けたいのですがルータがこわれてしまっている、
これは先週、突然止まったりまた動いたりと不安定だったので分解すると中の配線のネジがはずれていた。
精密ドライバーがないと修理ができないのでそのままになっているのです。
振動がきつい工具はメンテナンスをしっかりしておかないと痛い目に遭う可能性があります。


2006.11.25−26

厠つくり
厠の便槽用穴の埋め込み深さをもう一度確認します、
これから取りかかる基礎との高さの関係をきちんとしておかないと上に架かる床梁との取り合いがうまくいかなくなる。
作業はあとで作る部分をイメージしながら進めないといけない。
なにしろ今回も設計図面は頭の中にしかないのだから。屋根の形状構造はまだイメージできていません。
再確認の結果さらに5センチほど掘り下げます。
掘るのはいいけれど掘った分だけまた増える浮力が心配、500リットルのローリータンクが半分水に浸かっても250キロの上揚力。
回りに重しを詰め、さらに基礎+上屋の重量でタンクを押さえつけなければ・・・
FRPのタンクに排気、吸気と小便器からのパイプの三つの孔をあけ据え付けます。

日曜日天気はよくもってくれました。
雨ざらしになっていた大便器は入植後すぐに買っていたのですが日本古来の様式だった。
トイレ工事が延び延びになるうちじわじわと高齢社会に近づき、ナオ子さんの要求は洋式スタイル。
小便器、手洗い兼洗面台とともに伊賀市のホームセンターに探しに行きます、ここには墓石こそないけれど建築資材、農業資材なんでもあります。
ありました、ボットン式の洋式便器。便座は別でシンプルなのを求めてきましたが、帰って里山ハウストイレに行ってきたナオ子さん「便座は暖かくないとあかんわ」
自宅のウォシュレットの「洗浄」の調子が悪かったのでこれを里山に転用しよう、と。不要なシンプルはウォシュレットタイプと交換してもらい自宅へ、都合のいい算段。
里山で座り込んだ自宅のウォシュレットをイメージした彼女はさらに「水洗じゃないの?」
わかっているはずなのにお尻から下の現実の世界が抜け落ちてしまっているのです。あるいは言えばなんとかなると思っているのか。
なるわけない。

納屋のドアつくり
ルータ、買ったのはもう何年も前、使う機会がなくてずっと物置の奥にほってありました。ようやく活躍の場ができて使い方を研究します。
手が出なかったのは使い方が難しそうだったから。  わかるとなんでもないのですが、
いろんなアタッチメントがあっていろんな使い方ができる、いわば合体合金ロボみたいなもの、位置角度調整用のねじがいろんな方向についていて、その調整だけで一苦労です

本題に戻りましょう。ルータはドアのガラス(10ミリ透明アクリル板)と鏡板をはめ込む溝を掘る電動工具、
昔は溝きりカンナを使っていたのですがこのルータを使えばねじの調整と2回の移動操作でかんたんきれいに必要な深さ幅の溝を掘れるのです。
やはりなんでもやってみなければ前に進まない。

2006.11.23

今日は往路高山ダムの上、南山城村総合グラウンドで「むら活き生きまつり」を開催しています。
このイベントは毎年のぞいていますが、年々人が多くなり広い駐車場がなかなか空きません。
地場産業のしいたけ販売、袋にお茶を詰めれるだけ詰めるコーナー、バザー、地元グループのいろんな屋台
無料のイノシシ焼肉コーナーには並んで串焼き鉄板焼きセットをいただきます。
アライグマのコーナーでは神奈川県から来たNPOの青年と情報交換、確認された位置を書き込んだ南山城村の地図パネルにいくつかの赤丸と
ともに里山らんどにも赤丸と日付が入って張り出していました。
高山ダムのコーナーではダムの管理者と流木の引き取りの相談をします。
今年は流木が少なくて、地元のしいたけ栽培業者がハウス暖房の燃料に手ごろなのを持っていったので大きいのしか残っていないのだと。
また出るでしょう、??とのどかな会話。
会社をリタイアした大河原の中下さんにも久しぶりに会いヌートリアの情報を聞きます。
この人の畑は猿から野菜を守るために全体を大きなネットで囲っています。きちんとかぎをかけておかないと扉を開けて入るのだそうです。
そういえば今日はでっかい猿と出合いました。
加茂の集落地、国道163の信楽方面と別れる交差点、あたりを睥睨しながら堂々と道を歩いて渡っていましたが、もしかすると認知症?

むらまつりに時間を取られたこの日の作業は結局厠の便槽を入れる穴掘りだけで終わってしまいました。


2006.11.18−19

土曜日、南さん姉妹が家の前で花を植えています。あいさつの中で新しい地元情報、ヌートリアが同じ村内大河原に現れたと。
ぬるっとした不気味な名前ですが、毛皮を取るために移入したものが野生化したアライグマと同じく帰化動物、
ねずみを大型にしたようなものらしい、野菜を荒らすけれども水辺に生息するということなので直接の被害はなさそうです。
それにしても過去の欲にかられた人々のつけが今になって里山にまわってきた、迷惑なことです。

農作業はたまねぎの植えなおし、先々週植えた苗は保管が悪くかなりくたびれていたけれどもやはりだめでした。
ホームセンターで元気のいいのを手に入れ植えなおします。
至耕天の畑は蕎麦のために拓き、以来じゃがいも以外はものになっていなくてナオ子さんのおぼえもよくありません。
またイノシシなどにやられやすい場所で中国に例えれば夷狄の脅威にさらされる北辺の地域、やはり万里の長城が必要なのでしょうか
勤労感謝の日に確認したところタマネギの畝はかろうじて免れましたが、まわりはイノシシの足跡、鼻跡があちこち。

土曜日の夜の仕事は当分納屋のペンキ塗りと決めたのですが日曜日の予報だった雨がはやくも降り始め、ペンキは塗れず、納屋のドアを作ります。
これまではアルミの出来合いのものを嵌めるだけだったので初めてのドアつくりです。
開口はものの出し入れを考えて幅広く1m、せまい扉と普通の扉、両開きとします。

日曜日、ドアは夜、雨の日の作業に取っておきいよいよ厠作り。


2006.11.11−12

木枯らしが吹き一度に冬のような寒さが里山に訪れました。
しかし里山の紅葉はまだ早いようです、突然の変化にも暖かさになれた樹木はすぐには対応できないのでしょう。
早速薪ストーブに火を入れます。これからの時期、必要なとき熾火がすぐ使えるのは調理にはすごく便利なことです。

村役場から連絡がありました。11月15日狩猟の×××でアライグマの檻を引き上げる、と。
×××の部分がよく聞こえなくて、最初狩猟禁止期間に入るのでアライグマが捕まえられなくなる、と受け取ったのですが、
冷静に考えると普通は冬場が狩猟の時期。WEBで調べると京都府ではやはりこれから狩猟の解禁です。
2月15日までということだったので過ぎたらまた置いてくれるのですね、の問いに、はい、の返事でした。

はてと考えます、狩猟解禁期間に檻を引き上げる・・・・・・・・なぜ・・・・・
そうか禁止期間に置いて捕獲するのは京都府の特別の処置、個人が勝手にやってはいけないことなのです。
だから途中のチェックもすべて面倒を見てくれている(えさだけは別)。期間を過ぎたら勝手にやってくれ、ということなのでしょう。
きっちりした手続き、余計なことはしない。
引き上げる前の状態、りんごを檻の奥、中ほど、扉の前の三ヶ所に置いていました。扉の前はなくなっていてあとは残っています。
やはり敵は侮れない。

2006.11.3−5

文化の日、南さん姉妹が「お勉強に来た」、と資料とメモ用紙を持ち夜道に懐中電灯を照らしてやってきました。
南山城村ではテレビの受信状況が悪いので共同アンテナから各戸に有線で電波を配信しているのですが、
これから始まる地上デジタル放送には現在の設備では対応できないので、そのサービスをやめて光ケーブルの
高度情報ネットワークサービスに切り替えるというのです。 

テレビの再送信の他にIP電話、IP防災連絡装置、ブロードバンドインターネットサービスも提供されるという。
インターネットは上り下り100Mbps、最高のスペックで映画の配信サービスも可能です。
この静かな里山に突然の予想外なIT化の衝撃、地理的な辺境がITでは最先端のエリアに変わるのです。
童仙房 相楽ねっとの管理人はISDNのサービスがなぜ受けられないのかとNTTに長く訴え続けていましたが、
ISDN、ADSLを飛び越えて光ネット、今ごろ涙を流して喜んでいることでしょう。
(資料によると2時間の映画のダウンロードはISDNでは125時間、ADSLは5時間、光ケーブルでは5分なのだそうです)

大筋の解説に姉妹は、なんとなくわかった、日曜日に村の説明会があるから一緒に行こう、ということになりました。
資料ではこのサービスを受ける資格要件に現在住民票があること、とあります。
来年春のサービス開始で既存の再送信サービスは廃止されテレビは映らなくなるのです。
ですから村民にとっては否応なし、里山らんどにとっても一大事です。

日曜日、姉妹と一緒に田山地区の説明会場に出かけます。会場は老若男女で満員。
プロジェクターを使ったパワーポイントでの説明は村役場の吏員にしては(失礼)非常にわかりやすいものでした。
こんな人がいるからこんな企画がされ計画が進むのかもしれません。やっぱり人材は重要。
とんちんかんでくどい質問にムッとしているのがあからさまな様子も見えましたが仕方がない、がまんがまん、
反対意見でも出ると、ことは進まなくなる。

別荘、事業所等住民票がない場合も工事費の補助はないがサービスの提供は受けられると、これは朗報。
童仙房には別荘エリアもあるしご近所のクラインガルテンの週末住人も黙ってはいないでしょう、
村役場の状況認識と判断は正しい、アライグマ対策の支援といい、なかなかデキル役所です。
初期費用、 住民は、今決めれば、の条件で補助がある41、000円に対して住民税を払っていないよそもの住民は155,000円、
毎月の使用料は両者変わらなくてテレビの視聴ができる基本の1、550円にインターネットの利用が4,000円

昼間農耕+DIY三昧の週末住民にとって土曜日の夜だけのためにこれだけの出費は大きいですねえ。
定住であれば当然すぐに、寄せて、ということになるのでしょうが。
まあその気になればそれだけの施設、サービスが整っているということでとりあえず喜んでおきましょうか。


2006.10.28−29

この二日間はお百姓さん
タマネギを植え付けるためにアライグマにやられたサツマイモ畑を戦後処理します。
ところどころわずかに葉が残っていましたが草を刈り耕耘機を入れるとやはり土の中にはイモのかけらもありません。
他の苗に較べると相当に資金を投入したのに・・・(もともと回収率がわるいらしい)・・・芋はもうやめよう・・・・、と
インプットとアウトプット、コストパフォーマンスを考えるナオコさんは我慢がならない様子です。

ふゆう柿を囲んだ柵もはずし(結局意味がなかった)草を刈ると茶色の実殻が柵の隅の部分に明らかにまとまって現れました。
まだ色づく前に消えてしまったのでその意図はわかりませんがアライグマが柵の中に入り集めたことは間違いありません。
サツマイモにしても実(根)が大きくなる前になぜ食べ物だとわかり手を付けるのだろう。匂いなのでしょうか。

アライグマの檻が戻ってきました、先日つかまったのは体長54センチ体重3.6キロだったと村役場から報告を受けました。
ほかのページで調べると10キロとか7キロとかの捕獲記録があるのでそんなに大きくはなかったようです。

二日間で植えた(蒔いた)野菜、 えんどう、さやえんどう、あかかぶ、シュンキク、赤タマネギ、らっきょう

2006.10.21−22

里山らんどで大学サイクリング部の里山OB会が開催されました。
今年は 5年目、5回目 大分、東京からも参加がありました。
いつも水産学部卒山口シェフこだわりの海の幸のグルメな会食を楽しめるのですが今年は特にふぐ、かに、えび、たいと豪華版で、
先週に続きたまたま長崎から來阪していた弟も飛び入り参加しおおいに盛り上がりました。

祝福を受けるOB会員の祝賀セレモニーで始まり、宴のあとは工房シアター、寝ころんで見る「菊次郎の夏」の上映会
いつも静かな里山の生き物はなにごとが起こっているかとびっくりしたことでしょう。

ポタリング(散歩みたいにのんびりとサイクリングを楽しむこと)も企画されて、里山らんどの周辺にいいコースがたくさんあることをあらためて知りました。
緑の中、updownの連続にポタリングとはいいがたいハードな上り、爽快な下りを満喫しましたが、
ポタリングというよりも里山サイクリングの呼び方のほうがぴったりするようです。
大学時代、一緒に走った仲間はもちろん、一緒になりようがなかった年代同士が時空を超えて違和感なく並んで走るのも楽しいものでした。


2006.10.14−15

弟が長崎から遊びに来ました。
長崎空港を8時に飛び立ち、11時過ぎにはJR関西線加茂駅で会えます。
里山に到着してすぐの仕事は栗拾い、イガの状態ではかなりのボリューム。イガを取って竹ざるに集めた状態でもかなりの量です。
ホームページの表紙にと考えていたのですがいつのまにか皮が剥かれていました。
結局画像の記録に残ることなしにかまど炊き栗ごはんに。

初日は納屋のポリカ(―ボネート)波板の壁張りを手伝ってもらいます。
翌日私は納屋の屋根張り、弟は要領がわかった壁張りを分担して作業が進みます。

草刈り機の調子が悪かったので見てくれます。しばらくいじっていた後安定して動き出しました。
原因は燃料タンクの中の供給パイプの端のクリーナの目詰まりでした。
子供の頃エンジンで飛ぶ模型飛行機で遊んでいたので、2サイクルエンジン これは一緒だと。
たしかにメカニズムがわかっていれば仕組みがシンプルな2サイクルエンジンがトラブル場所は限られる。
だけどごちゃごちゃと詰まったエンジン部分を見てどうにかしようという気にはなかなかなりません。

弟はこれまで海外で火力発電プラントの建設をいくつも手がけてきました。
やはり未開の地でメカニズムのトラブルは自分で対処しなければということがもう身に付いているのでしょう。
修理後斜面の草刈りを仕上げてもらいます。
耕耘機も異音を気にしながら荒っぽく使い続けているのでじっくり点検して必要な処置をしなければと反省しました。

先週の金曜日、村役場から連絡が入りました。
アライグマが檻に入っていた、かなり大きかった、檻ごとしばらく引き上げる、ということでした。
釣り場ではないけれど時々私が場所を変えるのでそのたびに探してチェックしていてくれたのです。
知能犯だと評価してきましたが、これまでの経緯と状況の中で捕捉できたということは仕掛ければまた入る予感がします。
どのような方法かはわからないけれど処分してくれるというのはありがたいことです。ご対面がなかったのは残念だけれども。


2006.10.7−9


しばらく前に菜園ログを立ち上げましたが、更新がほとんどされていません。
畑で何もやっていないわけではないのです。冬野菜の準備はボチボチ、パラパラと進んでいます。
段々畑、下の畑であちらを耕しては種を蒔き、こちらで芽が出てなければまた種を蒔く。
マメにメモを取っていればいいのでしょうがズボラなうえに記憶力も衰えている。
いつか双葉になり大きな葉になり・・・・
収穫では相手も大きくなっていることだし、収穫の喜びという+の精神的刺激も伴っていることだからLOGには報告できるでしょう。
総括していえば植えたものは、ダイコン、ハクサイ、etc (総括しすぎ かな、私自身はダイコンとハクサイしか種を蒔いていないのです)

さてアライグマのこと  (密室のマジック)
工房裏の杜の中に設置した檻、餌のりんごは檻の奥でかなりかじられ、扉が閉まっています。  しかし中には誰もいない。

不思議なのはどんな手順でやれば、この確認したときの状態になるのか。
外から手を伸ばしてかじるほど枠は大きくない。
リンゴをかじることは偶然か意図してか、なんとかできます。
餌の手前の幅8センチほどの少し傾斜を持って浮いた踏み板をまたいでかわせば良く、草をかぶせて隠すまではしていません。
入り口付近の檻の下面は落ち葉を敷いて鉄枠を隠し入りやすくしていますが。

問題はふたの扉を閉めること。板を踏まないでふたを閉めるには  檻の上面、ふたの上にL型のフックがあります。
バネが利いたふたを持ち上げフックをちょっとひっかけて、踏み板からリンクした細棒がフックをはずすとふたが落ちる、
返しがあるので力が強くてももう扉が開くことはありません。このフックをまた偶然か意図してかさわった?
この2つの行為、意図×意図であれば相当な知能犯、これを学習なしにやらなければいけないのだし、
偶然×偶然であれば相当な確率の希少現象、いずれにしても非常に考えにくいことなのです。
南さん姉妹と話していて、私もアライグマを見た、タヌキよりずっと大きかった、と。
ダイコンの味をアライグマが知ったらどうしよう、あれ甘いよ、   たしかに、   あらたな不安

3連休の初日は雨が降ったり止んだりで、納屋つくり、工房での階段てすりつくりを交互に、能率は上がりません。
屋根を葺き上げるまでと考えていたのですがなかなかどうして、結局いつものブルーシート

2006.9.23−24

アライグマのわなをチェックします。入居者ゼロ。
扉の前に置いてあるりんごには少し手を付けているので何ものかがやってきてはいる。やはり警戒しているのでしょうか。
そう簡単には 御用! といかないようです。リンゴは丸のままだからすぐにはわるくならない。餌としては最適です。

富裕柿の実は完全になくなりました。南さんの茶畑の上の柿の実もなくなっていて、やはりアライグマの仕業のようです。
「自然に実が落ちるなんてことはいままでなかった」そうだから。
フェンスの下を掘ってくぐり抜けた様子はないからこれは乗り越えたのでしょう。

イノシシは谷津田への道ばたにいくつも穴をあけています。
大きいものは南さんが早速ゴミ捨て穴に使っていてまるでそのために人が掘ったように深いのです。
NHK ご近所の底力 でイノシシ対策をやっていました。
ほとんどの視聴者は、そうか田舎はあんなことで大変なんだ、くらいに見ているのでしょうが、こちらは直面している問題、切実です、役に立ちます。

突進してきたときに効果があるのは傘を向けて拡げる、一瞬に人の姿が消えて驚き引き返すのだそうです。
早朝の散歩の時に遭遇したらどうしよう、と思っていたのですが大きなジャンプ傘を持っていればもう安心!なのかなあ?
 
それから防護柵は鉄筋金網を上の方で外に曲げる。すると視点の低いイノシシは距離感がおかしくなって1.2mの高さを飛び越せるのにあきらめるのだそうです。
この返しを付けることはアライグマ対策に考えていた(登っていると宙づり状態になる)ことですが、いかんせんこの2つの生き物に対する枠の大きさが全然違うのです。
カラス、アライグマ、イノシシ、持ち味がそれぞれ違う敵に立ち向かうには根性いります、大変です。

2006.9.16−18

自宅フェンス
3連休の初日は自宅フェンスの据付から始まります。保証15年だったか20年だったか、もう十数年土の中に埋められ立っているパーゴラ、ラティスの
直角方向の部分をカーポートの拡大に伴ってはずしたのでその補強も兼ねて小さなラティスを入れました。
今回製作したのはスノコ状のフェンス、つき出た支柱は防腐性の高い堅い木ですが更に鉄板を溶接加工したベース部をつけて埋めているので万全です。
奥のラティスは製材所への買い出しからやった過去の自作品、ラティスは今でこそホームセンターで既製品をたくさん並べていますが当時はまだなかったのです。

里山到着は午後遅くになりました。
先週種を蒔いたハクサイの双葉にオルトラン(農薬)を撒きます。その前の週に蒔いたダイコンは全体の1/3ほどかたまって虫に食べられ影も形もありません。
完全無農薬ってこの段階にはどう対処するのでしょう。
上の畑の柿の木はたくさんの実を付けていたのにもうほとんど落ちてフェンスで囲んだ意味はありませんでした。
露天風呂の上の栗はたくさんイガを付けていますが実が小さいのであまり期待はふくらまない。
南さんが大きな栗の木の下でていねいに草刈りをしています。こちらはたくさんの大きな実がついていてそれが落ちてきたときのことを考えてのことだとか、うらやましい話。
イノシシはかなり捕獲され少なくなっているということでしたが南さんの山芋畑はかなり荒っぽくやられていました。
畑は掻き出された土塊が一面に散らばり溝が掘られています。そこにイモがあるとなぜわかるのだろう。

今回は単独行の里山一人暮らし、
これまではずっと里小屋で寝ていたのですが工房ロフトの階段開口部に手すりを付けたのでロフトで寝るようにしました。
工房は裏がすぐ杜で落ち葉や枯れ枝が敷き積もり、夜のしじまの中ではいろいろな動物の足音を拾います。
夜、里山に一人でいて気味悪くないのか、といわれますが、野宿しているわけでもなく、
杜の中に魑魅魍魎あるいは杜の精を感じるか感じないか、信じるか信じないか、そしてそれが悪意を含むものかそうでないかということだと思います。

町中では誰もそんなことを考えませんが、杜の中で立小便をするときは杜の主に怒られないか、木を切るのも断りを入れておかなければいけないな、とかつい気になります。
熊野の炭焼きが馬目樫を切り出すとき、秋田のマタギが猟に山に入る時、木に酒をそそぎ森の精にことわりの挨拶をします。やはり人は森(杜)に何かの力を感じるのでしょう。

通勤の電車でデルスウ・・ウザーラを読んでいます。
むかし映画(日ソ合作の黒沢作品)を見て心をつかまれ、今アルセーニエフの「シベリアの密林を行く」を読み返しているのです。
シベリア東部ウスリーの森で狩猟生活の単独行を続け、自然に溶け込んで、喜びも悲しみも恐れも自然とともにあるデルスウ、
お湯が沸く薬罐を、風を、霧を、太陽を、虎をその人と呼び、その人たちと真剣に対話をする。
デルスウの言動は時に涙がでそうになります。デルスウの気持に近づけば里山の夜など気持ちの悪いものではありません。

日曜日の早朝ロフトの窓からなにげなく下を見ると枯れた山桜の木の下ちょうどアライグマが一匹下の笹藪から現れました。
しばらく警戒するようにそのあたりをうろうろしていたのですがテレビの音を感じたのかまた同じところから消えました。
スイカ畑で深夜見たのと違いかなり大きな成獣で彼らの親なのかも知れません。スイカ畑のが子供達だったとしたらライトを当てても逃げなかったことが納得できます。
檻を朝アライグマがうろうろしていた場所に移しました。えさは丸のままのりんごを1個。檻の上には草をかぶせて外から見てもわからないようにしました。
日曜日の真夜中にガサガサと音がし、それは続きます。音の元が何かはわかっているのですが気になってしばらくは眠れません。

朝草をどけて見ると細く小さな体のイタチでした。
メスはオスの半分くらいの大きさだというからメスなのでしょう。画像で見ると可愛い顔をしていますが、
実際には必死の形相でギャーと歯をむいて威嚇し、そのたびに思わず身を引いてしまいます。
扉を開けると一瞬にして消え去りました、×××の最後っ屁までの余裕もなかったようです。
またわなを仕掛けます。けれどもまた別のイタチが入るのではないかと・・・・それではほんとうのイタチごっこ

2006.9.9−10

自給自足の夢に暗い影、今年は自窮自塞?

アライグマの罠=檻はどこに仕掛けてあるのでしょう。
ありました。斜面中腹のハーブ園(園というにはまだおこがましいのですがなんとか夏を乗り切ってくれたのでこれからかっこうがついてくるでしょう)の上、
餌は容器に入れてあって何かはわかりません。まだ入居者はいません。
サツマイモの畑はまた新しく荒らされた痕があり、少しは葉が残っているけれどももうイモ掘りは期待できません。
すぐ隣にフェンスで囲んだ富裕柿、昨年と同じようにたくさんの実を付けていたのですが渋柿と同じようにどんどん落ちています。こちらも隔年着果?

でも甘柿も渋柿も同時に・・というのもおかしい。上の方の数個がかじられています。カラスは赤くなってからしか狙わない。
するとフェンスを越えり木を登りついに悪魔の手が伸びたのか。

中下さんの夫婦が茶畑の消毒にやってきました。しばし情報交換、中下さんの家ではタヌキに餌をやっていてずっと通ってきている。
アライグマは一度やってきてタヌキの餌を横取りしていたけれども最近は見なかった、と。
タヌキは犬と同じように顔をつっこんで食べるけれどもアライグマは手に取って食べていた、と。
ここが進化論的に決定的に違うところ、人や猿と同じように手を使うということは木にも登るしいろいろなことができる。それだけ知能も働くということなのでしょう。
柿は今年は自分のところでも落ちていて、これはこの夏の天候の結果ではないかと、
それからかじられた青い柿、カラスだろう、青い実もつつくのだと。
いつもは渋柿が甘く熟してもくちばしをださないのに、今年は里山の食料事情が厳しいのでしょうか。

この後中下さんは今年の新米を持ってきてくれました。早いね、と云うと、8月末に収穫した、のだそうです。
この地方は伊勢湾台風の教訓から台風シーズンの前に刈り入れを済ませるようです。

作業 スイカ畑の防鳥ネットと枠の撤去整理、むなしい作業です。アライグマ対策にすそ回りを強化したので草に埋もれてはずすのも大変
自宅フェンスの組立、なぜか夏の終わりに蚊が増えてきたので里小屋の中、三和土の上で作業。
どうみてもでっかい簀の子、全体の形が組み上がればかっこうがつくでしょう。

2006.9.2−3

アライグマ被害
ご近所のどこまで被害を受けているかわかりませんが拡がれば地域の大きな問題となるでしょう。
南山城村役場にメールで問い合わせをしました。
アライグマ出没の情報を知っていなければ教えてあげなければいけないし、知っているのであればどのような対策を考えているのか知りたいから。
すぐに返事が来ました。
状況を知りたい、現地で話を聞きたい、ということで里山らんどで会う約束をしました。
村に住民票のない週末住民とわかっていて対応が早い。もっとも地元の南さんも被害者であることは言ってますが・・・。
小字と隣人の名前を言っただけでやってきました、さすが村役場。

番地-号の規則的な地名が一般的になるなかで、大字小字はだんだんなくなっていきます。ネットで詳細な地図を見つけました。
里山らんどの回りの小字がみんなわかりました。おもしろいことにご近所の一軒ずつ小字がついているのです。
ふつうはこんなことはなく小さな単位の集落に対して名前が付いているものなのですが。
ということで村役場が小字で里山らんどを見つけるのはあたりまえのことです。

状況を見るとすぐに捕獲作戦の話になりました。京都府に捕獲の申請を出してそれから・・、ということでプログラムはもう出来ているようです。
先日伊賀市のホームセンターで見た大型の捕獲装置(大きな大きなネズミ取り器)には5桁の値札が付いていました。
せめてこのようなものを貸し出してくれたら・・・と思っていたら、餌も段取りして捕獲機をセットしてくれると。
今週連絡がありました。適当な場所に設置したと。

作業 自宅物置を里山に移送:物置跡地に隣地のアスパラガスを植え替えなければいけない。
    納屋屋根梁のさび止め塗装


2006.8.26−27

土曜日は会社のアウトドア同好の士が里山らんどを冷やかしにやって来ました。
里山生活に興味と関心を持っていて、時に物的支援をしてくれる若者達(相対的に)です。
こちらからいえば環境保全のために現場残材処分のお手伝いをしている意味もある、いやいや、やはり助かります。

夕食は海鮮中心のバーベキュー
材料は新潟の鮮魚店から直送の岩がき、ホタテ、マイカ、ブラックタイガー、
それに伊賀で仕入れた肉、伊賀には名の知れたこだわりの肉屋さんが数軒あってやはり伊賀牛の地です。
それから地元モクモクファームの手作りウィンナー、これは肉とともにご当地産のEさんが仕入れてきてくれたもの
本人のこだわりでこれは焼かずにボイルしてアツアツをマスタードをつけてでプッチンと食べる

岩ガキは生でもいけるということだったのですが牡蠣は当たればこわい、ということで火を通すことに、でも殻が大きく厚くて、あけるのも焼くのも大変、少々もてあまし気味
肉をガンガン焼くのではなく上の材料を1品ずつ楽しんでいくスローライフなバーベキュー、こんなスタイルもいいものです。
同梱されていたイカの沖漬もなかなかのもの。醤油がしっかり浸かったワタを生かせる素材と組み合わせればまた違う楽しみ方もあるのかな・・と・

夜は五右衛門風呂で汗を流し、(すのこ代わりの木のサンダルを準備しているのにそれと知らずに熱いゝと思いながらも入っていたI君、修験の行じゃないんだから)
里山映画館ではキングコングを上映、でも上映開始がおそかったのでgoo・・goo・・・

翌日泊まり組は前日のカロリーを消費してもらうために勤労奉仕をお願い、というより、押しつけます。納屋の床張り(枕木の下にブルーシートとビニールシートを敷き込む)
じつはこの助っ人を待っていたのです。枕木を安定させるために無収縮モルタルを敷き込む、この練り作業が大変だった・・ようです。
この作業の間にみどりの会山城のメンバーが柿渋作りにやってきました。

日曜日にイベントが重なったのには理由があるのです。
会社のメンバーは現場工事管理の担当者で、これからまたそれぞれ長期の現場に赴かなければいけない、一休みの状態がうまく合うタイミングはそんなにないのです。
一方柿渋作りはまさに今このときしかない。今年は裏成りで数が少なく工房上の柿の落果も激しくてこの翌週ではもう遅かった。
柿渋作りは栗拾いならぬ柿拾いから始まりました。南さんの柿の木は上の方に探せばまだ少しありそうです。
Oさんの孟宗の竹林にそうめん流しの竹を取りに入ります。太くてまっすぐなのをGet、話はつけてあります。
持ってきて頂いた惣菜と多種の薬味に大きく立派な樋、そうめん流しはうまくいきました。
柿渋は一年は寝かせてみどりの会が山城町森林公園に架ける木の橋の塗装に使われます。

2006.8.19−20


惨劇はいつまで
到着後最初にやることはスイカのチェック、金網バケツはグッドアイデアのはずだったのに4個のうち3個がふたの金網をこじ開けられまたも犠牲者が増えていた。
重すぎたかと心配していたプラかごのブロックは動かされて落ちる寸前、きれいに置き直すと泊まりの翌朝また動かされています。
南さんの畑ではかぶせたプラかごに軽い棒が1本乗せかけてあるだけですがこちらは手を付けない。そのとなりには無傷のスイカが・・・。まったく不可解な行動をします。

被害はさらに拡大
たくさん実を付けている柿の木はフェンスでガードしたのですが、その下の柿の木は実を一つ付けていただけなのでこれはもうしかたがないと思っていた。
ところが別の形で被害を受けていました。半分ほどの枝が折られている。取りに登りそのたびに大枝が根本から折れたのでしょう。もうこれは悪意を持った嫌がらせとしか思えません。

来週(27日)は里山ボランティアのメンバーが柿渋を作りにやってきます。工房上の柿は今青いままで盛んに落ちています。まさに落柿工房、去年とは実の大きさも違います。
真夜中も堅い柿の実がコン、コンと頻繁に屋根をたたきます。さて来週までどれだけ持ちこたえてくれるか。
去年たくさん頂いた南さんの裏山の渋柿をチェックしにゆきました。奥の木はよく見ていないけれども去年手を伸ばしてちぎれる高さでいくらでも取れた柿の木はほとんど実が付いていません。
極端すぎます。
こんな時はWEBで調べる キーワードは「渋柿 隔年」 いまやインターネットは百科事典よりも新鮮で充実している。内容があってしかも検索機能が大きく事典と違います。
いくつもヒットします。

成り年・裏年
柿は、よく実のなった年(成り年:なりどし)の次年は木が弱り結実が少なく(裏年:うらどし)なります。
このように「なりどし」と「うらどし」が繰り返されるのを隔年結実といいます。

まさにこれです。落ちるのは力を持たない木が身を守っているのかも知れません。

夏野菜はもう終わりです。ナスは先々週くらいになくなり、トマトは赤くなる数が少なくなり、キュウリもいやになるほど大きくたくさんぶら下がっていたのが今は「捜し物」をしなければいけません。
葉と同じ色なので角度を変えてチェックしないとよく見落とすのです。オクラはまだ元気ですが。

作業 階段手すり支柱用の孔の開け直し、自宅フェンス縦桟の加工、塗装
久しぶりに作業の結果がupできました。

2006.8.11−15

福岡からナオ子さんの妹と息子のりょうた君がやってきました。里山には3年ぶり、3回目。
前2回ちびっ子だったりょうた君はもう中2、いろいろと手伝いが出来ます、というよりやってもらえる、期待していたところもある。
薪ストーブの煙突はずし、柿の木の防御フェンス作り、アンテナ立てかえ、工房外壁の柿渋塗り、助かりました。
ごめんなさい、本人は手伝いに来たつもりではなかっただろうに。でもここでの体験はどこでもできるというものではないのです。

深夜12時頃外に出てちょっと見回り ほのかにスイカの匂いがします。ガサガサと音も聞こえました。夜の深いしじまの中ではわずかな音、匂いも、敏感に感じ取れるのです。
懐中電灯を取りに戻り南さんのスイカ畑を照らすと、いました、アライグマ、Webで見た顔です。
2匹はスタスタと(これまで里山で遭遇した小動物はびっくりしたようにサッと消える)去りますが、スイカを抱えて食事中の1匹はずっと照らしても逃げようとしません。
考えてみると向こうから見えるのは人間ではなく一点の光源だけ、それにしてもしたたかな奴輩です。

翌日の南さんとの会話で、イノシシも慣れると光を怖がらずライトの下から闖入するし、爆裂音も最近は効果がないと・・、そういえば昨秋は真夜中の間歇的爆裂音がなかったのはその所為か・・・
皆を呼びに行き戻るとさすがにもういませんでした。それにしても習性、行動特性が在来種と大きく違うようです。
被害は更に拡大し、トウガン(冬瓜)2個、あまり好物でなかったのかこれは食べ散らかしています。
上の畑のカボャは苗を5本植えたけれども結局収穫ゼロ、サツマイモは更に根を抜かれ、柿はまだ青いのに地面近くのは枝ごと折られています。
以前の勘定に入っていなかったちいさいのが大きくなって以前の報告とは総計が合いません。
スイカ ○4個 △5個 被害累計 ×19個   △は保護観察中
そこそこに助かっているように見えますが×は大きいのばかり、来年の対策は金網バケツによる保護と決定しましたが大きいものが入りきれるのか、バケツ形スイカの収穫になるのかも。

真夏の5日間の里山生活であることが確認できました。
ヒグラシ 朝目覚ましのようにきちんと 5時前15分頃かなり遠くに単声が聞こえます。それに刺激されたように遠くで鳴き声が少し拡がります。
その鳴き声が伝搬するように少しずつ近づく、そして回りで合唱になる。最初の一声が寝坊したらどうなるんだろうと
お盆の間気をつけて聞いていましたが、またほぼ正確に5時15分頃に皆ぴたりと鳴き止む。これで午前の部の30分間の合唱が終了
午後は夕方ですがこちらは時間が決まっていなくて早くても夕立の前空が暗くなると鳴き始める、蛙は雨の気配を感じるようですがヒグラシは明るさだけのようです。

トイレ便槽の予定で500リットルのタンクを地中に埋めていたのですが梅雨の雨で浮力を受け見事に放り出されました。
予想はしていたのですが、きれいに埋め込んでおけばひょっとするとアルキメデスも気がつかない(浮力を生じる水が貯まらない)のではないかと。
そんなことはなかった、土で囲まれていてもやはり池に浮かんでいたのです。
この穴ぼこが井戸になり水やりに助かりました。最初は半分ほど(250リットル)の水を汲み上げておくと少しは減るのですが翌日には元に戻っている。
しみ出ているのできれいな水、杜の保水力に感動です。

作業 ロフト階段開口部の手摺り、液晶プロジェクタの吊り下げ金具、工房整理棚の溶接作業と塗装、据付まで。
溶接作業はいつものことで気が乗ると一気に進みます。グラインダ仕上げをして、天気がよいので塗装作業もはかどります。
炎天下、手が付けられないような熱さの素材では焼き付け塗装みたいなものです。

2006.8.5−6

土曜日
さっそくスイカのチェック、  もう期待はしていなかったけれどやはりやられていました。
大破1,小穴3、黒皮スイカばかり、そのあたりはじゃれあってか踏み荒らしたような跡、やはり複数なのでしょう。
どこから入ったか、封印は万全のはずだったのに、  やはりその近くでネットが破られています。
まだ被害を受けていないのがありました。5個、落ちついて夜ごとに取り組む気だったのでしょう。

柑橘類に続いて、カラカラ地面の半分枯れかけのハーブに水やりをしていると懐かしい顔が自転車とともに現れました。
大学時代の友人F、いつもは夫妻で、途中までは車、途中自転車に乗り換えて来るのですが、今日は一人で万博公園近くの自宅から猛暑の炎天下を実走、半端な距離ではありません。
元気な団塊世代でもちょっと抜けている。里山視察、休憩の後、秋の里山イベントでの再会を約束しまた走って帰りました。

上の畑のサツマイモにも水やり、  ああ、ここも被害を受けている、隅の方で根が引き抜かれている、秋にならないとイモが付かないことを知らないのか、でも獲物であることは知っている。
その隣、カボチャもやられている。大きいのは爪が立たないのか茎からはずされてころがっています。
こうしてみると生り物はすべてだめなのか、暗澹たる思いになります。早晩社会問題になるのでは 、いやもうなっている。

まだ早いかも知れないけれど黒皮スイカとにかく一つだけでも食べておこうと一番大きいのを収穫、
二つに割ると皮の白い部分が厚いけれども甘い、アライグマもしっかりきれいに食べるはずです。
先ほど到来のお裾分けを持ってきてくれた南さん姉妹が、黒皮スイカ食べてみたいな、と言っていたので半球持って行きます。
むかしはお隣さんからお裾分けをもらうとマッチ(=付け木)を返すのどかな風習があったのですが、今は里山でそんな関係が出来ています。またお返しに桃をもらってきました。

里山らんどの桃の木はようやく根付いたところですが同じ頃植えた南さんの畑の桃の木はもう立派に実を付け袋掛けしてありました。それぞれに今年植えた蜜柑の木も成長が全然違います。
南さんの桃はまだ早かったのですが、これもいくつかがアライグマの犠牲になったので急いで収穫したのだそうです。遠くの南さんのスイカ畑に残っていた2つにはプラ籠をかぶせてあります。
ナオ子さんもすぐにプラ籠を3つあけ、これで守ろう・・・と、かぶせて上にコンクリートブロックを載せる、
茎は大丈夫なの、と言うけれど、もうそんなことは言っておれない、テキは力があって頭も働くのだから、もう一か八か、ダメモト、ヤケクソ。

ここまでの戦績 ○1個、×17個、△4個

日曜日
朝からナオ子さんは生駒市に借り切った電気窯への窯入れ、だから今回は泊まりではなかった。
里山で土をひねり、自宅で釉薬を塗り、生駒市の窯に持ち込む、この移動運搬が大変です。ひねったものは倒れないように詰め物をすればいいのですが、
不安定な形状の鉢もの壺ものを釉薬を塗った表面が他に触らないように車で運ぶ、もともと無理な要求なのです。後続の車のひんしゅくを背に粛々と車を進めます。

窯に入れるのがまた大変、色々な大きさ、形状のものを、決められた直方体の空間に如何に効率的に互いに触れずに納めるか、が命題なのですが、やり直しが簡単にはできない。
高さの同じようなものを並べ、まわりに柱を立て、床を作り、また並べていく、深鉢は入れ子で、入れば更に入れ子。
私なら1個1個の寸法を測りスケッチで積み上げ割り付け図を作る、これならシミュレーションが可能、
しかし並べ方に口に出すと焼きものにではなく夫婦関係にひびが入るので不合理であろうがじっと我慢
結局二つ入りきれずに、お持ち帰り

里山での午後の仕事  追加手配したアングルの切断、孔明け加工、
この日京都は最高気温38℃、こんなに暑いとどんな作業もはかどらない

2006.7.29−30

土曜日 午前中に家を出たのですが、ホームセンターに調達品があり、着いたのは午後。
(ネジ・ボルト類 多少のストックはあるけれども 用途によっていろんな径、長さを使い分けなければいけないので調達してから作業、という段取りになる)
 
到着後すぐにスイカの成長度合を確認、
あら、まあ、えー、なんと 穴が開いています。畑のなかあたりは踏み荒らされたような跡、見事にやられました、全滅か。
南さんの畑のスイカは防波堤にならなかった。遠近の南さんの畑はどちらも全滅です。
しかし不思議なのは玉にあけられた穴、小さいのは径が5pくらいで中はきれいにくりぬかれたようになくなっています。玉の径は20pくらい。
カラスにこんな食べ方は出来ません。犯人は誰だ。

先週の事件からネットは地面まできちんと下ろし棒状の重しをしていたけれども、枕木を3段積んだ壁の上はここから登ることはないだろうと垂らしただけにしていた。
先週南さんが被害を受けたスイカは手を付けないで隠してあった。今回はみなその場で手を付けられています。明らかに手口が違う。
被害個数13個、割れてきれいに皮だけになったのがひとつだけで他はすべて小さな丸穴です。食べるには割ったほうが楽だと思うのですが・・・、
感心なのは食べ散らかさないこと、どれもきれいに空洞になっています。取った実と自分の手と合わせて5p、よほど小さな手、しかもかなり長い。
南さんの畑とも合わせたら相当な数、これを集団で一気にやったのか、核家族でこの1週間ボチボチとお召し上がりになったのか。 謎は深まるばかり。

この日の作業 柑橘類の水やり、白ネギの植え付け

日曜日 早朝あらためて確認すると奥(派手にやられたところをメインにして)の密な葉の下に4個隠れています。
更に少し離れたところに2個、ボチボチと楽しんでいたのならまだこれからの分のつもりだったのか。
青果店で高い値が付いていた黒皮スイカはなんとか口に入れたい。裾回りに単管を入れ補強をしますが、どう見ても敵は小細工が出来て執着心があります。
その気になればネットは破れるはずです。照明をあてておけば、とナオ子さんは言うけれど考えようでは照らし出してそこにまだあるよと教えているようなもの。
敵はただものではないのだから。

堆肥小屋の整理 
「(とりあえずの)トイレが梅雨の長雨で耐えられない状態になっている。早くちゃんとしたトイレを作って。
堆肥小屋が役に立っていないから、屋根もあるし(とりあえずの)トイレはここにしたら。」
堆肥小屋に牛糞と杜の落ち葉を交互に積み重ねたのはいつのことだったろう。いろんな資材をその上に積んでいつか資材置き場に変わってしまっていた。
テキはもう資材の整理を始めます。大物は残したまま、このようにいやおうなく引きずり込まれます。
まあ、中は笹が伸び放題になって気にもなっていたので、フェンスの防腐剤塗りの合間に整理を進める。
堆肥は水分の補給がなくて乾燥パサパサで発酵は進んでいません。トイレは穴を掘ってブロックを置き、木枠を乗せるだけだから次週。

帰宅してWebで調べてみました。 手口からどうやらアライグマ。でもアライグマって異国の動物でしょう。
かつてラスカルを手に入れた人たちが大きくなり持てあまして里に山に放した、それが天敵もいなくて急激に増えているようです。
そういえば一月ほど前、彼(彼女かも)とは昼間お目にかかっています。工房のすぐそば、杜との境で、振り向いて消えた、
その時はタヌキだと思っていたのですがアライグマだったのでしょう。えらいのが隣人になったものです。
木に登りトウモロコシも好む、性格は凶暴、イノシシよりもたちが悪そうです。
例によってYahooで注目度を調べてみます。「イノシシ被害」173,000件に対して「アライグマ被害」71,000件のヒット。
イノシシはわかるけれどアライグマの被害件数は予想外に多い。月ヶ瀬のような都市から離れた里山に外来種が現れるなんてあまり考えられないでしょう。
状況が把握できたところで、  ラジオの音を出してくるとかもう少しなんとか手を打たなければいけなかったなあとか、
この相手だと何をやってもだめだろうなあとか・・・いろいろ考えます。
結局あきらめざるを得ない。

2006.7.22−23

土曜日 作業は自宅庭、プリペットの生け垣の残った根を抜くことから始まります。
さらにいろいろな労役・苦役があり、酷暑?のなか体力を消耗し、里山への出発はもう午後遅く
到着後、先週1/3ほどで止まっていた茶畑の剪定の続き、昨年、剪定が完了せず残っていた二列は2年分の伸び、高いところは背丈以上になっています。
刈る高さは腰くらいなので通路に落ちた枝葉の量もすごい。踏み込んでいればいつか肥料になります。南さんに時期を聞いて油かすも施さなければ。

サツマイモはまた数茎がしおれています。大雨でマルチの中に水が溜まり引きずられ畝が壊れて根が引き抜かれてしまった。
マルチをするときは風に飛ばされないように、雨に流されないようにきっちりと留めておかなければいけない、しっかり止めるためには。
先週、テントのペグばかりまとめていたものがあったはずなので探したけれども見つからなかった。生き物は後手に回るともう取りかえしが付かないのです。

夕方ヒグラシが鳴き始めました。ここ里山ではけたたましいクマゼミの声はほとんど聞きません。
子供の頃はアブラゼミ、ニーニーゼミ、チッチゼミ、ツクツクホーシなど鳴き声も多様だったと思いますが、
いま都会ではクマゼミが圧倒的に優位を占めています。多様だった自然が単一な人工物に覆われた結果異常な淘汰が行われたのでしょうか。
静かな里山にはちょっともの悲しいヒグラシが一番似合っている。

日曜日 未明からヒグラシが鳴いています。そうか、河鹿、ヒグラシの声が子供の頃のキャンプの思い出とつながるのは
鳴く時間帯が早朝そして夕方だったからか。その子供の頃は家族でキャンプというようなライフスタイルはなかったようです。
学校からあるいは地域の子供会から行っていましたね。重い家型のテント、カーバイドランプなどのキャンプ道具はまだ家庭のものではなかった。

再び草に覆われたアプローチの里道、また草刈りです。道に沿い壁になった伸び放題の茶の木の繁みの中に南さんのホースが通してあります。
井戸から椎茸のほだぎ漬水槽まで。ホースを切ったら大変なので注意して場所を確認しながら進めます。
でも刈らないと見えない、だから手間がかかるのです。下の方にスイカが見えました。大きなのが続けて二つ、こんなところに成るわけがない。

そういえば昨日近くの南さんがタヌキにスイカをかなりやられたと話をしていた。ここに隠していたのです。
経路にそんなに大きな凸凹はないけれども畑はかなり離れています。
両手?で持てるわけもなく転がしてきたのでしょうが、その行動力と判断力には十分な対策が必要でしょう。
先週鳩が引っかかった遠くの南さんのネットはカラスしか想定していなくて、足下が甘い。地面までネットが届いていないのです。
スイカにあまり執着していない南さんはおそらく手当はしないでしょう。
悪いけれどもここのスイカが犠牲となって防波堤の役目を果たし里山らんどのスイカは成熟を保証されるだろう、と、都合良くこんなことを考えているのです。

この日はまた雨、アングル切断作業の続きですが材料が底をつきました。またどれだけ材料手配をするか悩まなければいけない。

注. 遠くの南さん、近くの南さんは親類ですが遠近は里山らんどからの住居の距離を言っているのです。

2006.7.15−17

里山らんどに到着すると遠くの南さんが自分ちのスイカ畑に立っている。
開口一番「あかんなあ、毎年(同じところで)作っているからなあ、あんたとこはようでけてるわ」もうしっかりチェックされています。
言われてあらためて見ると、まだ小さいけれどあっちにもこっちにも緑の玉がころがっている、早く防鳥ネットを張らなくては・・・。

かぼちゃも5つのエリア(畑2ヶ所,勝手に3ヶ所)でそちこちに実を付けています。
意図しないフェンス栽培ではフェンスの上に2つ不安定にちょこんと乗って、さて大きく重くなったらどうなるのだろう。豊作の予感、ながく保存できるので重宝します。

さて最初にすべきことは水やり、サツマイモ畑から、先週からそんなに変化が見られません、いつかブレイクするのでしょうか。
次に柑橘類5本と植え替えた栗の木、これらには十分与えます、根の下には腐葉土をたっぷり入れてあるから。
ハーブの畑、葉がしおれて乾いた地面に張り付いています。水をやってしばらくすると元気を取り戻して少しずつ立ち上がる。
同じ斜面でも杜とつながっているところは実生で杜の樹が育ち、中のほうはまるで乾燥地帯みたいです。

ナオ子さんは野菜の収穫、キュウリ、トマト、ナス、ピーマン、ししとう、インゲン、トウモロコシ
特にキュウリはそんなにみんな一緒に急いで大きくならなくていいよ、と言いたいくらいたくさんの収穫、とんでもなく大きいものはポイとそこらに捨てられます。
そこそこに大きいものは炒めもの。ズッキーニと思えば南欧料理の気分、でも毎食プロヴァンスでもないしねえ。中くらいのからようやく生食・サラダ用。

夕方伊賀市のホームセンターに買い出しに行きます。自宅フェンス用の木材、スプルース1×4材、
あまり長持ちしない木ですがきれいに面取りがしてあって安い、しっかり防腐処理をしてそこそこにもたせられればいい。
その他鶏糞たっぷりと油かす、鶏糞は一袋15s128円、安いのか高いのか、やっぱり安いか、供給地が近くにあって加工賃は処分費と考えれば供給者はそんなに原価を考えなくていい。
これほどのエコ商品はないと思います。

日曜日 スイカ畑のネット張り、枠は単管、要領がわかっているので今年はスムースに組み上がります。突起がないのでネットもサッと拡がり、さあこの中でどんどん大きくなりなさい。

茶畑の剪定、1年ほっておくとこんもりもりもりと枝葉が伸びています。本当は茶摘みの前にやっておかなければいけなかった。
まず通路の草刈りから、  ワラビ、かずら、雑草がびっしり占有してこれらを処理しないと中に入れない。ハゼの木も実生で茶の木と同じくらいに育ち通路を塞いでいます。
電動剪定機(ヘッジトリマー)は注意しないとすぐコードを切ってしまう。注意しながらきれいに形を作るのは結構体力腕力が要るのです。
半分ほどきれいにしたところで空が暗くなり雷が少しずつ近づいてきます。高い場所だしアース線をひきずって作業しているようで気持ちが悪い。早々に下山?したとたんに大粒の雨。
午後は自宅フェンスのパネル製作、考えているパネルの寸法と材料(1×4×12F)の長さがうまく合わないので切断と板継ぎの作業 

月曜日は朝の早い時間に再び降り出してからあとは一日ずっと雨、 こんな時の室内作業はアングルの切断、穿孔、バリ取り。
工房の整理棚、ロフトの手摺り他の溶接前の部品作りはたくさんあります、工房は鉄工所状態

夕暮れて里山らんどを引き上げようとする時、トラックに乗り込んで待っていたナオ子さんが、「鳥がひっかかった」、
見ると南さんのスイカ畑の防鳥ネットの端のほうが丸まっている。大きさと色からカラスではなさそう。
ひっかかってすぐだからまだ大丈夫だろううと救出に向かいます。カラスだと手を出しにくいし、あまり助けたくもない、  鳩でした。
南さんのネットは薄い黄色で鳥目では気がつきにくいのでしょう。からまってからかなり暴れたらしく、細いビニールのワイヤーが脚に羽に複雑にからまっています。
南さんには悪いけれどもハサミで切ってしまいます。
からんだワイヤーを切りほぐし、ようよう取りのけたのですが最初の衝撃でワイヤーに切られたのでしょう首の後ろあたりの肉が見えています。
もう飛べそうにはない、かわいそうだけれどもあとは自然にまかせるしかありません。防鳥ネットはカスミ網にもなるということを知りました。

2006.7.8−9

自宅駐車場の拡張工事が竣工しました。やはり本職の仕事は早い。
できれば自分でやりたいのだけれど、コンクリートブロックの解体、土工事は重機がなくては大変だし、この作業はプロにまかせることにします。
しかしフェンス作りは渡せない。  いつ作るの、時間が取れるの、どんなものを考えているの、勝手に進めたらアカンよ、
と庭のオーナーはいつものように自分のイメージと工期にこだわり督促と警告を与えます。
里山らんどでの再利用(石窯のベースの予定)を考えてトラックの荷台に置いていってもらった解体ブロック、土曜日は里山でトラックから下ろすだけ。

日曜日、ずっしり重いコンクリートブロックの塊をいくつも仮置き場所に運ぶともう汗びっしょり、一輪車に乗せるだけでも大変なのです、
蒸し暑い中で作業用エネルギーを使い果たし体力メータも気力メータもEMPTY。
つめたい発泡酒をグイとあけ、しばらくは何もしたくない。

こんなとき出来る仕事は草引きくらい、まずはスイカの畑、見ていると丸っこい蜂が花の受粉作業中、
花から花へ飛び回っているのですが探し回るふうもなくすぐに最短距離で次の花へ移動するのは不思議です。毎週抜いていれば小さな草だけでたいして手間はかかりません。
南さんの畑を見ると葉の茂り方がかなり違います。でも去年の最終結果は負けていなかった、今年も大玉ゴロゴロを祈ります。

次はカボチャの畑の草引き、前回カボチャはほっといても雑草に負けないといいましたが、
これから拡がっていこうとする場所に草が先住していれば肥料を先取りされるだろうし土との接触を阻まれます。
カボチャは伸びた場所で茎から根を下ろし栄養の吸収ポイントをたくさん確保しながら拡がるのでやっぱりがんばれがんばれと支援してあげないといけないのです。

昨年9月に仕込んだ(つぶして絞り上げただけですが)柿渋、漉してペットボトルに移すと7本とバケツに少々。
バケツの分を里小屋に塗ると、うわぁー臭。
効力のほどはわかりませんが、カビも閉口するだろうと思えるきつい臭いはまったく柿渋で、それだけでも防腐効果はありそうです。

サツマイモにあまり変化はなくまだ予断を許しません。あらたに枯れたものはいないようですが、虫にかじられたようでわずかにつながっている茎もあって今年は反省点がいっぱいのいもつくり。

2006.7.1−2

法事が間に入り久しぶりに2週間あけた里山
里山らんどに入る里道は草が生い茂り、ようやく車体幅が残るくらいに道幅が狭くなっています。梅雨のこの時期が一番成長が著しいようです。
幹線からこの里道までの間の道は茂ってくるといつのまにかきれいに刈ってあります。
それぞれのエリアの草刈りの担当は所有者、利用度等でなんとなく決まっているのでしょう。

どのような使われかたをしているかはわからないけれど年に一回自治会費みたいなものの請求が来て地元に振り込んでいます。
考えてみれば使途報告くらいあってもいいんじゃないかなあ。住民票を移しているわけでもないのでこのほかに地元自治体や団体との接触はありません。
道の草刈りとは直接関係のない話ですが・・・・・・

せめてこの里道の世話くらいは、とすぐに草刈り、見違えるように広くなります。

里山らんども草が伸び放題、草刈り機が掃除機のように使えるところはまだいいのですが、植栽が増えてそのなかに笹がでるとやっかいです。
石があるとはねとばす可能性があり刃も傷めてしまうのでこれも時々は集めて回らなくてはいけない。
この時期は草との闘いです。テレビ、雑誌に紹介されるきれいな庭園の草取りはどうしてるんやろ、と思ってしまいます。

3週間放っていた元竹藪、下草が伸びハチクは、もうすぐ七夕だよ、というように天に拡がって伸びています。ここの草刈り、竹刈りはもちろん私の担当。
竹はもうかなり固いのですがなんとか草刈り機で切り倒せます。そのたびにもう相当な重量のハチクはなぜか頭をめがけて倒れてきます。
へたによけると足場が悪い斜面でバランスを崩す可能性があるのでこれは甘んじて受けます。ごめんなさいとあやまりながら。
この作業の夜はよく足がつり、治まるまで七転八倒。

スイカの畑の草引き、これは草が小さい間にきちんとして取っておかないと後が大変です。放っておくとかならず雑草に負けて葉が見えなくなってしまう。
かぼちゃは逆に大きな葉で雑草を押さえ制空権を確保します。毎度のことですがきちんと畑に植えたものはなかなか葉がひろがらないのに
生ゴミを捨てていたところには植えてもいないのに元気いっぱい拡がり始めているのです。これを許してしまうと道をふさがれて動きが取れなくなる。土は正直です。

心配していたサツマイモの苗、雨は少ししか降らなかったようです。
マルチシートの効用と問題が明らかになりました。
植えた苗の本数は50本、何とか生きているのが30本。来週になるとまた少し減っているかも知れない。元気に葉を増やしているのはきれいにマルチがかぶさり保護されていた分、
風でマルチがめくられたところは、なんとか生き残っているもの、葉が枯れてしまったもの、植えた苗が消えてしまったものと状況は色々です。
マルチが風で飛ばされたときにいっしょに抜かれてしまったようです。きちんとシートを止めておけばもっと残っていたはずですが・・・・、
二週間、少ししか降らない状態でこれだけ助かっているのはマルチの効果があったと見るべきでしょう。

ジャガイモの収穫、とうもろこしの種まき、これは耕耘畝作りから、トウモロコシとトマトのエリアの防鳥ネットの準備、
五右衛門風呂の残り湯を中の畑の水槽に運ぶ、梅雨の今は大丈夫でしょうがやはり井戸の水は大事に使わなければ。
もったいない。

今回も工房納屋の作業は手が回らず、そうこうしているうちにかぼちゃがその作業場所を押さえてしまいそうな勢いです。

2006.6.17−18

土曜日 雨 かなり強い雨 梅雨だからしかたがない。
梅雨に雨が降らなければ去年みたいに下の田圃に水が張れない、
その先に控えている夏を乗り切る水は湖沼・池・地下にこのときにこそ蓄えなければいけないのだから。

工房内でできる仕事といえばアングルの切断。
吊り下げ棚・道具棚の枠組み、ロフトの手摺、ステンレス台の枠、階段吊り上げウェイトの片持ち支持梁、自宅新フェンスの枠、
寸法さえ割り出しておけば切るものはいくらでもあります。
でも火花が飛び散るので室内ではカバーが必要、カバー作りから始めなければいけない。
結局、やったのはプロジェクターの天井吊り金具の製作、3.2ミリの鉄板に取付ボルト用孔明けのみ
夜は娘が借りていた映画の鑑賞会、一緒に見たわけではなく、DVDを返却する手段として渡されただけですが。

日曜日 雨が上がり、農作業、園芸作業が待っています
さつまいもの植え付け
イモの植え付けを忘れていた、世間の時期はとっくに過ぎているようです。苗はなんとかナオ子さんが見つけてきました。
菜園は彼女の守備範囲で(そういうと、「あなたがやらないからひとりでやってんじゃないの」、と反発を買いそうですが)
敵もさるもの、自分で植えたものはあとあと面倒を見るだろう、との経験的な読み(たしかにそのような性癖がある)
でスイカ、カボチャ、サツマイモは今年は私が植えさせられました。

イモとスイカは防猪柵と防鳥ネットの枠の大きさで畑の大きさと形が決まります。
それはまた単管の長さ、組み合わせで決まることなのです。この枠にうまく収まるように畝を立てていく。
畝を立て、今年はマルチで覆います、孔を開け、サツマイモの植え付け、乾燥と雑草を防ぐためですが雨が当たらない畝の中は?

菜園に、何がいつ植えられて、いつ収穫されているのかはっきりしないのも面白くない
そこで新たに菜園LOGのコーナーを立ち上げます。(近々)、別の呼び方をすれば農事暦(こよみ)
スケジュール管理がうまくいくようにLOGを残すようにします。
場所の記録は連作障害を防ぐために必要なことだし、収穫量など年ごとの記録がたまれば農業技術???の進歩が見えるかも知れない
これは自分用の備忘メモ

夏みかんの苗とキウイのメスの苗を植えます。 キウイはいままで何度枯らしたことか、幸いオスは根付いて、つるを元気に伸ばし始めているのですが
オスだけでは実を結ばない、しっかり根付いて早く追いついてもらわなければ
ということで工房の方の作業はまったく進みません

表紙画像より

ハチクの勢い、とはこのことか、この撮影のあとすぐになぎ払ったのですが、一週間後はまた同じ風景が
今回は手が回らずそのままなので竹の細胞は固く締まってきているだろうし、また次の新しいのが・・・・
笹ユリ
茶畑のヘリの崖に自生していますが去年よりも増えているようです。
ネットで調べると発信地はなぜか圧倒的に奈良が多い、
植物学的にこの地が特に優位であることはないのでしょうから、関係する文化なり伝承が多いのか。
これまで切り花していましたが秋に枯れた花から種がとんで増えるようです。
今年はそっとしておきましょう。

2006.6.10−11

土曜日、京阪奈丘陵の大きなホームセンターに寄り資材等の調達

木の丸棒 径25ミリ : 工房テーブル裏側に階段を吊り上げるための滑車を取り付けたので、その表側取付ボルト穴のふさぎ用。
杉の天板の穴を塞ぎきれいに整形したので荏胡麻油を擦り込み磨く、天板はいい色に仕上がりました。
納屋の火打ち金具 : コーナー補強用の長さ1m程、肉厚の加工金具が1本200円ちょっと、
どこかでだれかが作って(製作コスト)、運んで(輸送コスト)、売っている(販売コスト)、信じられない価格、
使用するのはまだ先ですが現物があると取り合いなどを考えやすいのです。
切断機のディスク 3枚セット : 本体と一緒についていたディスクは物置の中で平面上に置いてなかったので歪んでしまった。
大きい径の歪んだディスクが高速回転すると・・・・・KY、危険予知といいます。
電撃殺虫灯 : 青色の灯りに集まる虫はバチッパチッ というイメージだったのに・・・、音がしないのは980円だから?ちょっとたよりない。

柑橘類の苗も調達 温州蜜柑、夏みかん、ハッサク 、レモン
柑橘類はなかなか根付きません、温州と夏みかんを枯らしてしまいその補充、温州の1本はなんとか根付いたようですが・・・。
リスクはあっても、無から有は生じない 、とにかく植えていなければ大きくならないのです。

桜の木に近すぎるからと移植した栗の木も元気がありません。大きな栗の実を期待して移植の時肥料を仕込みすぎた?
少し気になるところはあるのです。教育も同じだけれども期待をかけすぎると負担になって元気がなくなる。
元気がいい隣の杜の栗の木は花が開いて、特有のムッとするような臭いが風に流されてくるというのに。
梅雨の間にできるかぎり根を伸ばしてもらうことを願うばかりです。今年の夏は真剣に果樹の水対策を考えよう。
話が少し横道にそれました。

表紙画像より
 にょきにょきと地球の薄皮を突き破りハチクが伸びています。竹林の中にもタケノコとして収穫する分はあるけれども
そんなには伸びてなくて(そうでなければ都合が悪い)多くない。やはり新天地のほうが競争相手が少なくしかも陽を十分に受ける。
だからこんなに竹林の外であちこち一斉にスックと伸びるのでしょうか。先週草刈り機できれいにしたばかりなのに。

中下さん夫婦が遅い茶摘みをやっています、番茶にするということですが、
価格が安いのと、乾燥のための燃料の重油も値上がりしていて、商品にするかどうかの判断も重要なのだそうです。
今年も宇治茶ブランドの新茶を頂きました。

ちなみに番茶とは
番茶の名称の由来としては以下の2つの説が知られている。
1. 番傘(御番菜)などの言葉に使われるように「番」には「普段の」、「日常的な」という意味があるので、
高級品ではない日常的に飲まれるお茶という意味で名づけられた。
2. 一番茶、二番茶を摘んだあとの遅い時期に収穫される事から晩茶と呼ばれ、後に変化して番茶となった。
                                                 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

工房納屋つくり
枕木をチェンソーで半裁します。切断面、赤みがかった枕木は固かった。白い材とは表面を撫で較べても違いがはっきりとわかります。
コールタールを塗って乾けば全体の敷き直し、いやその前にコンクリート補強工事が必要な部分があります。

2006.6.3−4

土曜日の作業:
(里山の)となりの土地の草刈りならぬ笹刈り、もとは竹籔、伐採したところにこの時期復活を目指して湧いてくるのです。
50センチくらいの高さにびっしり伸びた笹、笹はらのところどころに長くスーッと伸びたハチクのタケノコ(というより若竹)を草刈り機で刈りながらうまくかためる、
これにはちょっとテクニックが必要。
ほっておいたらまたすぐ籔に戻ってしまいます。柔らかく刈りやすい今の時期が一番効果的なのです。

刈った笹の葉はスイカの畑に敷いていきます。南さんの畑はワラですが、雑草止めとスイカの布団、代用品として同じ機能を果たしてくれるでしょう。
植え直したスイカの苗、今度は大丈夫なもよう。

ハチクのタケノコ モウソウ竹のタケノコは掘るのが大変ですが、こちらは地上に出ていてしかも小ぶりなので料理もしやすい。
今年はまったくイノシシにやられていないのでナオ子さんは不思議がっています。活動が鈍いからか、収穫前のジャガイモも無事なのでしょう。

日曜日:
近くの茶畑ではあちらこちらでエンジンの音、袋を満載した軽トラがでていきます。
それを見ているとわが茶畑の茶摘みは・・・、自然の恵みが・・・、あせります。
納屋作りはいつでもできるけれど、お茶の葉は柔らかいままで待っていてはくれない。
さっと撫でると硬い葉柔らかい葉はすぐに区別できます。柔らかくてきれいな葉をざるに集めます。

日曜日の収穫では夜の加工の時間が取れない、そこで電子レンジでチンした後は手抜きで竹籠に広げて天日干し。
干しておくと緑色が茶色に変わってきます。緑茶と紅茶は元の葉は同じで、緑茶は加熱して乾燥、紅茶は発酵させる、という工程の違いがあるだけ。
茶色に変化する葉に、もしかして紅茶になっているのでは、という期待がチラチラと、帰ってからネットで調べるとちょっと違う。
電子レンジでチンすることは加熱していて、その時点で酵素の働きを止めているから紅茶にはならない。

茶摘みまでの工程の反省。摘む時期の前に葉を全部落としておかなければいけなかった、
そうしたらいちいち選別の確認することなくどんどん摘めたはずなのです。

2006.5.27−28

土曜日は自宅の方の作業から始まります。畑に借りていた隣の土地の原状回復作業、
ここは自宅を手に入れた当初から借りていました。過去形なのは返さねばならなくなったから、というよりもう売りに出されています。
十四年間も(この土地と道を挟んだ土地の草刈りをするという条件で)無償で借り、自分の土地のように使ってきたのです。

畑にだけではなく、前に住んでいたところから移植するとき正規の庭に入れてもらえなかった月桂樹は大樹になり(ローリエは牛スジの焼酎煮込みに重宝していたのだけれども)
、サクランボからは山ほどの実を椋鳥と取り合いし、梅もまもなく収穫だった。
その他の灌木類もしっかり根付いていましたがGW中に里山へ移しました。
畑ではアスパラガス、トマト、キュウリ、トウモロコシ、なす、にら、レタス、オクラ、ほうれん草、その他いろいろな収穫がありましたが
、特に最初に並んだ四種類は土日だけの里山では収穫のタイミングがコントロールできません。
朝必要な分を収穫し、生ゴミを捨て、風呂の残り湯をポンプで散水する、隣の土地だからこそできること。
それよりなによりこの場所は自宅の居間から眺められるキッチンガーデン、癒しの場になっていました。
本当に地主さんに感謝の十四年間でした。

午後里山へ移動
自宅から運んだ植え替えの草木を移植、伐採枝を処分し、さあ納屋作りに取りかかりたいのですがあいにくの雨模様。
風も強くこんな時は、と茶摘みを始めます。これは専らナオ子さんの仕事ですが先に収穫した自分の分と「混ぜないで」。
夜それぞれの分を加工(電子レンジでチンをしホットプレートで時間をかけて揉み乾かす)するとなぜか仕上がりに大きな違いが出ます。
柔らかそうな葉を摘んでいるのですがまだ選別に差があるのでしょうか。

天気は良くならないし、この先の作業に必要なものがあるので伊賀市のホームセンターに買い出しに行きます。

伊賀市、もとは上野市ですが東京に上野があるから?関西線の駅は伊賀上野。JRの駅名はみんなその約束事(マイナーな方が昔の国名を冠せられる)で付けられています。
それが町村合併で近くの町や村を寄せ集めて伊賀市になったのです。
里山らんどが属する南山城村の北隣は信楽町だったのですが、こちらも同じ頃、水口、甲南、・・昔からの由緒ある地名をひとくくりにして甲賀市になった。
伊賀と甲賀、いま忍者の里は市名としてわかりやすく対峙している。けれども行政的な地名でなくなると元の地名はいつか消滅してしまうのではないかと心配です。
例えば京都の南、久御山町は久世郡の御牧村、佐山村が合併して作られた合成町名、歴史的にはなんの意味もないけれども住民がなじんだいま、元の村は忘れ去られているでしょう。
町村合併が進む中、日本全国あちこちで取りかえしのつかないその現象がこれから起きる、しかもアスベストのようにずっと先にそのことに気がつく。ちょっと恐い気がします。

閑話休題

ホームセンターでの買い物は、コールタール、クレオソート各一斗缶、2×4×8FのSPF材10本、ワイヤーメッシュ(1m×2mの溶接鉄筋)4枚、
一輪車の補修用車輪(590円也)、防鳥ネット(10坪用165円「安いでしょう」)その他

スイカの苗の植え直しと畑の草取りの指示が出ます。
スイカの苗、前回ほぼ全滅ですが今回は防虫剤を少し苗の回りに、根付いてくれればあとは面倒見てあげるから、がんばって。
数週間前に耕し畝を立てたところにもう一面の雑草の子供。これなら耕耘しなおして畝を立て直した方が早い。やりはじめると段々畑も、上の畑も。
やはりこの季節になると草との戦い

2006.5.20−21

茶畑に葉の様子を見、その下の果樹エリアの木を見回っていたとき小鳥がすぐ目の前を横切りました。
挑発するような、威嚇するようなな雰囲気を感じます。小さくて目のまわりが白い、メジロ、これは容易に同定できます。
おかしいなと思ったらキンカンの木の根元にまだくちばしが黄色いひな鳥が、飛べるのか飛べないのか羽をバタバタさせています。
つがいの親鳥はまわりを飛び回り離れません。注意を自分たちに向けさせようと必死なのかも知れない。

上から下へはなんとか飛べるらしくひな鳥は斜面を里小屋の方に飛んでいきました。
ついていくと里小屋の網戸にしがみついている。 虫網をかぶせて簡単に捕獲。
子供の頃、兄の友達が竹を削って(小さな穴があいた工具を使い)竹ヒゴを作り、それを木の枠に通してメジロ籠を作っていました。
メジロといえばその籠と餌付けが連想され、網の中のメジロを眺めていました。
するとケヤキの枝にえさをくわえた親鳥が留まり、飛び廻り、離れません。

メジロは警戒心が強い小鳥らしいのですが、捕獲された子の身が心配なのであれば今餌を与えることは二の次だと思うのです。
その状況判断がよくわかりません。その子には私が餌を与えなければいけないのだよ、と訴えているのかも知れない。
そのようにされると餌付けはあきらめなければいけないでしょう。法律でも禁じられていること。
網をあけるとケヤキの枝に飛び移り、しばらく親子で鳴きあっていました。
メジロが特にそうなのか、子を思う親は強い ことをあらためて思い知らされました。

至近距離の親子はいくつかのアングルでまたとないデジカメの被写体になったのですが、データをパソコンに移そうとすると
「この媒体はフォーマットされていません」と無情のコメント

近隣散策にでていたナオ子さんがわらびをたくさん採って帰ってきました。
今年は天候不順で(時期が)遅いみたいです。ハチクのタケノコも出はじめました。茶の葉も伸びていて収穫の春は忙しくなります。

先々週植えたスイカの苗は1本を残し、みな枯れてしまった。原因不明。
カボチャの苗を上の畑に5本、中の畑に4本植えましたが、下の畑では植えていないカボチャが葉を大きく広げています。
ほっておくとおそらく一番りっぱに実を付けるのでしょうがそうはさせられない。そこにカボチャの海をつくられてはこまるのです。

いよいよ納屋つくりに手をつけました。枕木の床から始めます。、
枕木はコールタールを塗って置いてある場所から運んでくるだけでも大変です。
薪小屋から同じくらいの丸い断面の木をいくつか選び運ぶ道に並べます。枕木を乗せ転がし、コロを後ろから前に置き換えて進みます。
片方ずつ交互に抱えて前に進めていけば早いのですが枕木の長さ以上の幅の道が必要なのです。
最初の1本で床の高さを決め、後はそれを基準にして下の土を削り水準器で確認しながら敷いていきます。

壁の部分はコンクリートブロックで基礎をつくる予定だったのですが、枕木を敷きながら考えが変わりました。
この重くしっかりした基礎を利用しない手はない、伸ばして敷いた枕木の上に壁を立てていけばいけばよい。
じつはただ床のためだけにこの大きな断面のしっかりした枕木を使うことに、もったいないなあ、という気持ちもあったのです。
コンクリート作業を省けることは大きいし、その特質を十分利用することが出来る方法に気持ちが納得できます。
枕木の面積(使用量)が増えるのでコールタール塗りの作業を今少しやらなければいけないのですが。

2006.5.13−14

八十八夜を過ぎて茶畑では茶摘みが始まりました。
正確に表現すると茶刈りなのですがそれではちょっと味気ないのでここはやはり茶摘みとしておきましょう。

今年は少し様子が違います。斜面の向こうから若い声が聞こえてきました。茶摘み歌を歌っているわけではないのですが。
昨年までは南さんと、その相方はお年寄りでした。茶刈り装置でひっぱる収穫袋は相当重いらしく一畝の中程で取り替えます。
今年は若者が加わってお年寄りと若者二チームで作業をしていますが若者チームは一畝を一気に刈り上げます。
さらに一人、袋を集める若者は斜面を走って上り下りしています。
ちょっと茶畑の将来を心配していたのですが、雰囲気は一転して 明るい農村 へ

お隣の南さんが夜イノシシの肉の塊を持ってきてくれ翌日焼き肉で食べました。
少し固かったのですが脂の部分はおいしくていかにも野山を駆けた肉というおもむきでした。
ところがその後の会話で、あれには鹿も混じっているかも知れない、知り合いに二種類もらっていてどちらがどうかよくわからないのだと・・、
鹿の肉は食べたことはなかったけれど言われてみればあの野性的な食感は鹿の方が当たってそうな気もします。

2006.5.GW

資材置き場になってしまったデッキの屋根(竹の骨にブルーシート)が相当に傷んでいるので連休中につくりかえようと思っていました。

山桜の花が咲き、残念ながら下の方の2つの若い枝しか生きていないことを確認したので高いところの枯れた幹を切り落とすことにしました。
いずれ朽ち折れ落ちてくるのですが、今残っている幹の一本はデッキの上に、また一本は畑の上に広がり、落としておかないと危ないのです。
この幹を切り落とす作業からやらないと、つくり直した屋根の上に落ちてくることになる。
生きている幹を切ってはいけないし、作業を進めるにはいろいろ時期と順番を考えないといけないのです。

梯子を掛け、上の方でまずは影響が少ない根笹の上の太い幹からチェンソーで切断する・・、藪の中へズドンと落ち、次に薪小屋の上の幹にとりかかる。
そこへお隣南さん姉妹の妹がとんできて「今なにしたあ」
南さんの家の前の下の方が腐りかけている電柱(まもなく立て替えられる予定)が大きく揺れたらしい。
そういえばその隣の電柱が南山の畑の縁にありその電柱を倒れないようにひっぱっている長い斜めワイヤーが桜の木の下あたりに消えている。
上からはよく見えないワイヤーにもろに落ちたのです。相当な重量でかなり揺れたはず、電柱が倒れなくてよかった。

山桜 かつての華やかな姿はもう画像でしか残っていません。昔はもっと大きく見事だったそうです。   現在の状態

 3日は2泊の予定で福岡から兄夫婦、姪二人、姪の子供、姪のつれあいの御両親、総勢8人が里山らんどにやってきました。
歓迎陣として奈良からは姉と姪とそのつれあい、もう一人の姪は子供を連れて、こちらは泊まりはしないけれども替わりばんこにやってきてにぎやかなGWになりました。
里山生活を十二分に楽しんで??もらうために??たくさんの仕事を用意しました。冒頭のデッキの屋根作り直しもそのひとつ。

 途中で雨に降られるとこまるので一気にやりあげなければいけない。
これまでは柱もすべて竹だったのですがもう少し恒久的なものにしようと柱と梁枠を単管パイプにします。
他にも自宅から運んだたくさんの灌木の植え替え、ハーブ畑の開墾、デッキ屋根資材の竹取り、などなど
たくさんのことを手伝ってもらいました。
悠馬と奈々美はすぐにすっかり里山になじんで何にでも興味を示します。
なかでもお気に入りはトラックの荷台、二人のショーの舞台になり、飛び降り台になり遊具のよう。
奈良の愛子ちゃんは二人に圧倒されてどうも調子がでません。
夜はホームシアターでディズニーアニメ、リロ&スティッチの鑑賞会、また天体観測は初体験、月のクレータに一番感激したのはなぜか兄貴でした。

たくさんの手に助けられてデッキの屋根はきれいにふきあがりました

2006.4.8−9

土曜日
自宅の駐車スペースは2台分あるのですが、トラックのずうたいが大きく門の前にかぶり塞いでいます。
庭の一部を駐車エリアに変えたい・・・、という新しい要求でそこに植わっている庭木草花を里山に移植することになりました。
午前中は移植する草木の掘り出しと積み込み。そしてそこにでた土を裏の畑に。

この日はすごい黄砂で、途中 山城三上山(さんじょうさん)や鹿背山(かせやま)がかすんでまったく見えません。
ゴビやタクラマカン砂漠の砂が偏西風に乗ってこんな風にやってくるなんて、地球がボールみたいに小さくイメージされます。
太古以来中国大陸からの文化もこのようにごく自然に吹き流されてきたのでしょう。

そういえば太平洋戦争中、日本国大本営はアメリカ大陸に向け偏西風を使って風船爆弾なるものを飛ばしています。
太平洋にむなしく落ちていた、と思っていたら、意外に?届いていた。約9000個飛ばして約300個は届いていたのだと・・・
それに対してアメリカ空軍ボーイングB29は効率的にたくさんのお返しを日本の空からくれました。
中国大陸から日本に向けて流す方がはるかに効率的だと思うのですが・・・、そんな発想をするのは日本人しかいなかったのでしょう。
空はいよいよ薄暗く、雲でないものに太陽エネルギーが遮断されるのはわけ知らぬ不気味さを感じます。

午後は運んできた草木を斜面に植え付けていきます。うまく根付いてくれるといいのですが。

天板の加工続き、天板の磨きを振動式のサンダーでやっていたのですが埒があかず積層紙ヤスリを装着したディスクグラインダーで磨きます。
こちらは力のいれ具合に気をつけないと削り取ってしまうのです。
ついでに里山らんどの入植以来の年季が入った天板がかびで黒ずみ汚くなっていたのできれいに削り、クリアラッカーで仕上げます。

明け方、西北方向にすさまじい風切り音、もう茶畑に扇風機が回る季節になっていたのです。

南さん姉妹が山歩きのかっこうで現れました。何か採りに行くのだとはりきっています。
しばらくしてつぼみがいっぱいの山躑躅の枝、まだちょっと短いけれどプリプリしたわらびをふくろにいっぱい収穫して戻ってきました。
ミモザアカシヤのリースと山躑躅の枝を物々交換。
さあこれから一月ほどはわらびを楽しめます。 
お昼はツクシの卵とじとわらびの煮付け、干物の熾火焼き、 これからしばらく薪ストーブの目的は熾火取りと灰作り

2006.4.1−2

土曜日午前中
家のことも面倒見て!・・・・・、自宅庭の樫の木が茂りほうだいだったので、   またしても・・・・、  ということで庭師作業。
枝を払って棒樫にしました。 1本分の枝葉だけでトラックの荷台はてんこ盛り。
処分してもらったら大変だけども、里山へ持って行けばこの夏のお風呂の燃料。有用な資源なのです。
樫って不思議な木でそれだけのカシという名前の木はないのです。そういえば松もそう。
アラカシ、アカカシ、シラカシ、イチイガシなどの総称、クスとかクヌギとかブナとかふつうは名前がそのものなんだけど。
棒樫っていうのもよくわからない。カシの種類のようで、実は棒のように剪定してその状態をそう呼んでいる。
と思うのだけど、枝が伸びても棒樫?

薄茶色の冬枯れ草のキャンバスにレンギョウ、水仙、サンシュユ、ミモザアカシヤの花が散らばって、
里山らんどはいま黄色の世界
トラックの枝を里小屋の裏に積み上げていると、以前に運んで小屋の前に山積している分がうっとおしいから片付けて、  とまた新しい指令が。
テーブルソーを工房の外に引っ張り出して薪作り。大枝、小枝、太い幹、仕分けごとに山が出来ます。
そうこうしているうちに、これまで伐採しそのままにしていた枯れ枝(幹)が次々に引きずりだされてくる。
おかげで里山はきれいになり、薪がたくさんできたけれども、暗くなり今日の作業はもうそれだけ

明け方、屋根を打つ雨の音
日曜日は一日雨、時々空が明るくなり上がるのですが、そのスキにと外の作業を始めるととたんにまたパラパラと落ちてくる、
まるで見張られているよう。
テーブル天板の工作 溝掘りのあと、天板がロフトの中央柱にかぶるので柱の形に切り抜きます。仮置きして裏から柱の位置をけがく。
2本引いておけばよかったのに、けがき線は1本だけであとは寸法を測って書いていた。
持って下り作業台に裏向きにのせる、そこで頭の中の位置がひっくり返ってしまった。なんの迷いもなくもう1本の線を引き、鋸で切り抜く。
さあどうだ、と脚の上にのせ、切り抜き孔を柱に突っ込んだところが、・・・おかしい・・・、片端は壁に付くはずが柱一本分空いている。
ああ、大きな天板に・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大チョンボ
がっくりがっかりしながら切り直し、再度のせると柱の横にぽっかりと・・・、心にも大きなアナがあきます。

2006.3.25−26


暖かくなり里山は鳥の声もにぎやかになりました
ウグイス、コジュケイ、シジュウカラ、あとは識別できない色々な鳴き声、姿もあちこちに見えます。
蕗の薹が立ち、草木もまだ種類は少ないのですが花を開いて里山を飾ってくれます

枕木デッキ拡張はもっと簡単に終わると思っていたのですが穴掘りが大変でした。
しかも今回は形が不揃いでどうもうまくレベルがでていない。

すでに画像をUPしているステンレス流しの組立
ステンレスの天板を裏返し、シンクの両脇に合板のベースをはめこむ。その上に鉄枠を置きネジ止め、
ひっくり返し据えて一方は里小屋の壁に受けをつくりそれに乗せかければば完成。こちらの作業は簡単なものです。
流しの取替えは大きな生活改善をもたらしました。だって今まではまな板を置く場所も、洗った食器を置く台もなかったのだから。
台があるから台所?
まだもらった(はぎ取った)ステンレスの天板が2枚あるので対面の流しの横に台を作ればイベントの時に便利に使えるでしょう。
これってシステムキッチン??

泊まりの夜の作業は階段上のテーブルの鉄の足枠の取付、
先々週に続いて天板の溝掘り、天板はゆるやかですが大きく反ってこれはどうしたものか、まだ思案中


2006.3.19、21

月ヶ瀬の梅はまもなく見頃、JR月ヶ瀬口から梅渓へ向かう道をハイキング&観梅の人たちがリュックをしょって歩いています。
来週はもっと増えているでしょう。
山は今ぼんやりと薄い薄い灰緑色、春を予感させるような色でまもなくの芽吹きの時を待っています。

お彼岸だというのに里山らんどの水たまりには氷が張っていて、薪ストーブに火を入れます。
水仙は黄色のふくらみが来週は花開いてホームページの表紙を飾っているでしょう。

枕木デッキ
流しの反対側、湿っぽい土壌でミミズが多いのでしょうかモグラが跋扈して(・・・・飛び跳ねることはないか)
縦横無尽にトンネルが掘られそちこちに小さな土の山ができています。
クレオソートの塗装も乾き、雨が多かったので土が軟らかいこの時こそ、と枕木デッキを施工します。
要領を思い出しながら進めます。天端の高さを雨水枡から決め最初の1本を据える。
あとはそれにレベルを合わせながら1本分ずつの土を掘って据えていくのです。
枕木の長さも厚さもそれぞれ違うし、最初に全面を掘ると高さを合わせるのが難しいのです。
それよりなにより、なりゆきで形を決めているからこの方法しかない。
高さ合わせに堀足す、あるいは砂利を敷き込むのに、そのたびに枕木を持ち上げるのが大変なので両端にひもを掛けておきます。
次週には完成するでしょう。ここはポリカの屋根を掛けてドラム缶たきび装置をおき野外厨房として使います。

来週じゃがいもの植え付けをする耕至天の畑は土止め枕木を2段に積み加工した鉄筋の杭を打って広さを確保します。

2006.3.11−12

文化かまどをもらった南さんから今度は「流し台いらんか」、と話がありました。
これまでのセラミックの流しは鍋、釜のすすがすり込まれるようにして汚れ、ステンレスにならないの、という要望があったので、即答「もらう」
流し台、木部はかなり傷んで古いのですがステンレスの部分は少しもらいさびが出ているだけでなにも問題はない。
この素材でこいつはなんとかしよるやろう、ともう理解してくれて、この言葉がでてくるのだろうと思えばうれしい。

南さんからは他にも障子戸とガラス戸を3枚もらっています。雨ざらしでほってあったので、何か使うことはなかろうかと・・
、むかしのもので材料と作りはしっかりしています。古民家再生をやっているわけではないので、これをどの場面でどう利用するかはまだこれから。

流し台はステンレスのシンクだけを利用して、木部だった下の部分は鉄のアングルを組んでつくります。
アングル材の溶接工作は手っ取り早く、すっきり自在な形に仕上がるので定番手法になりそうです。
塗装をしっかりしておけば耐水性も木より確保しやすい
蛇口も洗い場のクリアを確保し、イベントの時対面の流しで取り合いになることも多かったので二口に分離しました。

土曜日の作業
あたたかい春の日差し、こんな日にこそ塗装作業 土留め枕木の杭にする鉄筋に錆止め塗装 、
先週錆止め塗装が済んだ流しの枠は茶色、テーブルの脚は茜色の上塗り。

日曜日 
終日雨、工房での作業 
階段上の開口部にまたぐテーブルをつくります。脚の塗装が終わったので天板の加工に入ります。
2枚の天板の間に250ミリ幅、10ミリ厚の透明アクリル板を乗せるのでその厚さの溝切りを行います。
その前に作業台の上に工具を広げているので、その工具を整理するために作業台に600*1800の下棚をつけます。

工具は作業台の下に移動したので、製材所で切り出してもらった500*40*2100の杉の天板を作業台に載せ、
櫛型作里という幅が細いかんなで溝を根気よく削り出します。これは2枚あります。
天板の仕上げ(塗装あるいはほかの手法)をどうするか、これをいろいろ試しながら決めるのもまた楽しみ。

2006.3.4−3.5

土曜日 少しは家の面倒も見てよ、との要求で庭の伸びすぎた樫の木の枝落とし、トラックに満載して午後の出発です。
里山の午後は枕木のクレオソート塗り、日の沈む方角がいつのまにか南西から西寄りに戻り、軌道が南西の山からはずれて日脚がいっぺんに延びました。
それにしても西側に斜面を持ち、その向こうには茶畑に続く雑木林があり日が沈むのは早いのです。
夜、工房のブレースの取付け
昼間ナオ子さんは畑のための腐葉土を取りに工房の裏の杜へ、一面の完熟腐葉土はふかふかで厚い

日曜日 お隣の南さんがみかんを持ってきてくれました。そのおとうさんは大きな栗の木の下でイガを集めきれいにしています。
天気がいいので日差しを浴びながら四方山話、こんな日和の時はこせこせしないでのんびりしているのもいい。 
四方山話その1: 
(遠くの南さん)の椎茸の原木を漬け込んだ水槽に金魚がたくさんいます。南さんの話では最初は3匹ほどだったのにいつのまにか増えていた。
繁殖の条件がよさそうです。ビオトープの池に少し移住させようと網ですくうのですが警戒心が強く水槽も深いので一匹も取れない。
すぐ取れそうだけれど意外になかなか難しい、時間をかけても誰もできないだろう。
そんな話をしていると、南さん、あんなものさっとすくえばいいじゃない。かんたんに取れるわよ。取れたら私の方が腕が上ということだからね。
しばらくして母と娘で挑戦し始めましたが、まもなく喜色満面にバケツをぶら下げてやってきました。
3尾の金魚はビオトープの池に放たれましたが、前から頼まれている犬小屋つくり、なんとかしなければいけないなあ。
それに池の上のネットも早くつけなければ。

四方山話その2:
お隣の南さんと里山らんどのあいだは今はもう草ボウボウなのですが、もとはすぐ上の山の谷から流れる水を利用する田圃なのです。
お米作りも考えているけれども使わせてもらえないだろうか。南さん父、いいけれども大変だよ。でもここは水は大丈夫だ。
南さん娘、昔作っていたときのお米はおいしかった、手伝わないけどやってみたら、遠くの南さんも参加して広さを目算し始める。
苗代の箱がいくつ必要で今予約しないと一箱100円ほど高い、収量がこのくらいだろうからいくらになるかな、
収支だけ聞くとどうもあまりわりのよいものではなさそう。雑草が根を張っているから切り返しが大変だろう。
さすがに米作りの現役は眺めているだけでいろいろなことが出てくるのです。

日曜日の作業
南さんの牛糞をもらいに行く、雨の後なのでストックヤードではタイヤがぬかるみにはまりそうになる。
階段上のテーブルの脚の溶接作業とさび止め塗装
この下に階段が納まるのでこの形が決まらないと階段の手摺りの高さが決まらない
新シンクの鉄枠台の溶接作業とさび止め塗装、この詳細はまたあらためて報告しましょう

2006.2.19

土曜日は出勤。日曜日、ナオ子さんは用事で行けないので早い時間にひとりでトラックを駆り里山へ。
一人の時は到着も早く仕事がはかどるので、今回は期待できるはずでした。

ところが出かける前、彼女からやりたい(やらせたい)ことをきっちり書いたメモが手渡される。

・野菜の収穫
 白ネギを4,5本、根はいらない。長いほうのダイコンをすべて抜いてくる、水洗いしてくること。ハクサイは食べられるところだけ持ち帰る
・南さんの牛糞をバケツ(手にぶら下げるようなものではない大きなポリ容器)に2杯(家の畑用に)持ち帰ること
・ジャガイモの植え付けのために(先週牛糞を入れたところを)耕しておくこと

白ネギは去年の春に会社のYさんに苗をたくさんもらって、この冬は鍋ものにずいぶんと助かりました。
土をうまくかけて手入れをよくしていたらもっと太く瑞々しくなっていたのでしょうが。
ハクサイは小ぶりなのが3つ、それでうちの畑の分はもう終わりです。それから南さんの畑から2つほどいただきます。
もらうことについては南さんとちゃんと話がついています。たくさん残っているのに早く穫らなければもう中の傷みが始まっているのです。

牛糞は南さんがどこからかもらって、山の中の空き地に積んでいます。
もう枯れた?から良いのですが、積んですぐのときはハエが大量に湧いてもう大変でした。
このときは100円ショップで手に入れた小さいロールを引き延ばすハエ取り紙が活躍しました。
年配の人は魚屋さんにたくさんぶら下がっていた記憶があるでしょう。

牛糞は2つ持ち帰るべし、とあるけれども大きなポリ容器は5つあるのでトラックで空き地に取りに行けば当然5つ取ってくるだろう−と敵は読んでいる。
だから3つ分は里山で活用しろ、という含みもあるのです。
耕至天(耕して天に至る)の畑は蕎麦以来有効に活用していなかったので、ジャガイモ用にこの3つの牛糞を入れここも耕しておきます。
これだけでもうずいぶん時間を使ってしまった。

その他のこの日の作業
鉄筋の切断: 現場で余った資材、D19の鉄筋を土留め枕木の杭用に切断します。D19とは径19ミリの表面がでこぼこの鉄筋です。
今は木の杭なのでいずれ朽ちて土留めが崩れたときに元に戻す作業が大変なのです。鉄もいずれは錆びて朽ちるでしょうが時間が大きく違います。

枕木のケレン(塗装前の下地処理): 水回りの拡張整備に枕木を敷きます。枕木にはクレオソートを塗ります。
が、そのままでは薄く柔らかく腐った表面がクレオソートを吸い無駄になります。
なのでちゃんとした木部がでるまで電気ドリルに付けたワイヤブラシで削るのです。

2006.1.1−1.4

新年あけましておめでとうございます

遊ぶほうに力の配分が偏りHPでの報告が追いつかないという昨年でした。
今年は、報告するために遊んでいるのではないということは確認自戒しつつ、立ち寄って下さる人にはできるだけ楽しめるように、
また独りよがりにならないように里山からメッセージを発信していきたいと考えています。
よろしくおつきあいお願いします。

今年はまさに里山からスタートです。
大晦日暗くなってから里山入り、遁世の気分も少なからず、なんとなく心寂しいものもあります。
紅白を、また行く年来る年を里山で見るのは初めての経験です。
ここ南山城村田山には諏訪神社があるのですが大晦日の夜も元旦の朝も歩いて行くには寒いし、ちょっと遠いし、
もちろん飲酒運転はできず、里山初詣はパスします。

一月一日、天気が良いのでこのようなときにと枕木にコールタールを塗ります。
枕木は工房横に建て増し予定の納屋の床になります。
20センチ角の枕木は橋に架けて車が走っても十分なほどの強度があるので機能としてはもったいないほどのものなのです。
次は溶接作業、工房階段のヒンジ部金具、踏み板受け金具、溶接作業はなぜか気が乗らないと始まらない。
段取りが大変だということもありますが、やるときは一気にやらないと・・・ 
工房床梁補強用の鉄骨ブレース材もこの際に・・・、板厚3.2ミリと4.5ミリは溶接棒を使い分けます。

溶接作業の次はグラインダーで面をきれいにしてから塗装作業 
茜色、ずっと使いたかった色なのです、鉄の素材に合うと思うのですがこれまでは賛同を得られなかった、今回は知らぬ顔で作業を進めます。
できあがり後、「まあいいじゃない」、というリアクションはもう予想できているのです。
続いて隣の樫の木の杜との境界の雑木の伐採、できるだけ日が当たる場所にでようといろいろな木がせめぎ合っています。
散髪でずいぶんすっきりしました。
栗の木の移植準備 植えたときはひょろひょろとした苗木でその隣の桜の木も苗木でその間隔は気にならなかったけれども、
それぞれが大きくなると意外に近いことに気がつきます。
しかも大きな実を付けてくれるといよいよ桜とかぶりそうな気がして、それぞれが自由に実を付け、花を咲かせてほしいと引き離すことにしました。

今年はやはり寒い、日陰の雪はまだとけず、ほったままのバケツの中の氷はどんどん厚くなります。