冬の里山

氷が張った池の中では金魚がゆったりと泳いでいます。

正月から暖かい日が続いて里山の仕事もはかどりました。
しかしそんなあまい日だけではなかった。
このところ里山に着いてすぐにポンプの電源を入れても水がでるということがありません。
水道設備は凍結対策としてポンプから下の配管のいちばん低いところ(さらに地中)に桝を仕込んでその中に水抜き用のバルブを仕掛け、帰るときに抜いておきます。
しかしポンプと井戸の間の配管が凍結しているようです。
断熱材を巻いてさらに梱包用のプチプチシートを巻いているのですが。
以前この部分で破裂したのでまたやったらここにも水抜きバルブを付けなければと思っていました。
次回に工事をするつもりでVP(ビニールパイプ)をノコギリで切断したのです。
切るとびっくり、出るはずもありません。パイプの内側に氷の塊がぎっしり
翌週、VPに水抜きバルブを割り込ませポンプより上方も水を抜き、準備万端、
そしてこの翌週、もう大丈夫だろうとスイッチを入れるとポンプはうんともすんとも言わない
モーターの軸がマイナスに切ってあるのでマイナスドライバーで回せるようになっているのですがまったく動かない
そうですポンプの中で凍って固まっているのです。
これにはもうどうしようもない
暖かい春を待つよりないようです。


春野菜のために土つくりをしておきたいナオ子さんは上の畑の土留め作業を催促します。
今年になって二十数本の枕木を使い2列の土留めができました。
大きな枕木は3段に積み上げます。
重いだけで積むのは簡単なのですが下地つくりが大変です。
できあがりをきれいにしたいから。
前にとなりの列をやったときには先にベース面を掘り削っておいて、
水準器をあて水平を確認しながら進めたのですが、こちらが高いと少し削り、またこちら、と手間がかかりました。
今回はレベルをきちんと出し全長にわたって水糸を1本張っておいたので作業が楽に進みました。
よい段取りが能率に大きく影響します。


寒いこの時期のもうひとつの仕事は竹藪(矢竹)、竹林(ハチク)の伐採です。
南側の竹藪、竹林は畑が受けるべき太陽の恵みを遮るので冬は特に切ってしまいたくなります。
竹藪はほっておくとこちら側にどんどん浸食してくるので継続的な闘いです。
その矢竹は背後のハチクに上から覆いかぶされ枯らされてこちらも闘いです。
東隣でも矢竹は丈は少し低いけれど葉の大きなチシマザサに押され気味で入植してからも境界がかなり移動しています。
種の淘汰が実感出来る風景なのです