梅雨の里山よりテラスからまわりの森を眺めていると
BGの緑がぼんやりしたりくっきりしたり、

木々から水蒸気が湧いているのです。

ときおり青臭く栗の花が匂ってきます。
わが茶畑に覆いかぶさって繁っているおとなりの森の栗の木です。
小屋の横の栗の木は穂が線状のまま開かず、
成長が遅いのではなくどうやら開く力を持っていないようです。

刈って、切って押し戻した笹、竹林からは新しい敵が大地をやぶってにょきにょき、
というよりすっくすっくと槍先を伸ばしています。
サツマイモの苗は心配していたけれどもちゃんと根付いていました。

生ゴミ捨て場に勝手に生えてきたカボチャは同じ勝手組のコスモスと共にみるみる大きくなって
黄色い大きな花をたくさんつけています。
しかし雄花ばかりで、実のもとになるまるっこい雌花はわずかにひとつ。

それに引きかえ、テラスの日よけにちゃんと植えたへちまは棚の心配をするまでもなく、
薄い緑の葉はいっこう伸びる気配がありません。
去年は生ゴミ捨て場で勝手に成長したへちまに思いついて植えたのに。

ゴボウは葉を食べるのだったら良いのにと思うほど、目一杯大きな葉を広げています。
同じ畝の中で成長が違うのは肥料の与え方がいい加減だから?
根はずんぐりむっくり、短くてちっともゴボウらしくありません。











雨がとぎれたあいだにカメラを持って里山の花を探します。
笹ゆりを見つけました。

笹のような葉にこの名を持つのですが清楚な容姿にしては刺激的な匂いをはなびらに秘めています。
活けておくとむかでが寄ってくるのだそうです。
オオバコはかたまって仲間を増やしています。




ほたるぶくろはうまく蛍の時期に合わせて咲きます。

昨夜はサツキ闇の中、蛍を探してみました。
いました。
南さんの裏の廃田にチカチカと淡い光を灯しています。

朝食は釜で炊いたまめごはん、新じゃがのポテトサラダ、
新タマのみそ汁ごはんは火加減が上達して?うっすら茶色のお焦げに仕上げます。

BGMはサラ・ブライトマン










池ではなかまを増やした金魚とともにメダカも泳いでいます。
ちっちゃなゲンゴロウのかたちをした米粒大の虫が手をしきりに動かしています。
みずすましもオタマジャクシもいまはとっても小さいのです。
オタマジャクシは用心深く浮上して水面にあたまがさわるやいなや一目散に潜っていきます。
ミズカマキリはいつかつがいになって戯れています。

2003.6.17